JP2010076539A - 車両逸脱防止装置 - Google Patents

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哉 小山
Shinya Kudo
新也 工藤
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Abstract

【課題】車線の認識が困難な場合であっても適切な車両逸脱防止制御を行える車両逸脱防止装置を提供する。
【解決手段】自車両OVと先行車LVの位置関係に基づきドライバに逸脱防止警報を行う車両逸脱防止装置を、先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段110と、環境認識手段を用いて自車両と先行車との位置関係を演算する先行車位置演算手段120と、自車両と先行車の位置関係に基づいて先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させるのに必要な目標操舵量を演算する目標操舵量演算手段130と、自車両の実操舵量を検出する実操舵量検出手段150と、目標操舵量と実操舵量との偏差Δeが所定の閾値Δe_th以上となった際に、逸脱防止警報を行う警報制御手段160、170とを備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられる車両逸脱防止装置に関し、特に自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づきドライバに対して逸脱防止警報を行い、また、操舵機構に操舵力を付与するものに関する。
車両逸脱防止制御を行う車両逸脱防止装置は、カメラ等の環境認識手段を用いて自車両の走行車線を認識し、この走行車線からの自車両の逸脱傾向を判定した場合に、ドライバに対して逸脱防止警報を行ったり、復元方向への操舵力を操舵機構に付与するものである。
例えば、特許文献1には、カメラを用いて車線又は道路を認識するとともに、道路中央位置等からの横ずれ量が交通環境に応じて設定される所定の閾値を超えた量に比例するアシスト操舵トルクを付与する運転支援装置が記載されている。
また、特許文献2には、走行車線上に障害物が存在する場合や白線が検出できない場合でも車線に基づく運転支援を継続するため、先行車両の移動軌跡を中心線として左右に所定の幅をもたせた領域を走行車線とみなして仮想白線を設定することが記載されている。
特開2007−331714号公報 特開2007−8281号公報
特許文献2に記載された技術では、通常は白線を検出することによって車線の認識を行い、車線の検出が不可能となった場合に先行車の走行軌跡に基づいた仮想白線の設定を開始する。このため、車線の検出が不可能となった時点から、先行車軌跡の必要な時系列データが蓄積されるまでは仮想白線の設定ができず、制御に空白部分が生じてしまう。
また、仮に時系列データを車線検出が可能なうちから予め蓄積していたとしても、先行車までの車間距離が長い場合には、先行車の位置検出精度及び仮想白線の設定精度にばらつきが生じることが懸念される。
本発明の課題は、車線の認識が困難な場合であっても適切な車両逸脱防止制御を行える車両逸脱防止装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づきドライバに対して逸脱防止警報を行う車両逸脱防止装置において、先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、前記環境認識手段を用いて自車両と前記先行車との位置関係を演算する先行車位置演算手段と、自車両と前記先行車の位置関係に基づいて前記先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させるのに必要な目標操舵量を演算する目標操舵量演算手段と、自車両の実操舵量を検出する実操舵量検出手段と、前記目標操舵量と前記実操舵量との偏差が所定の閾値以上となった際に、ドライバに対して前記逸脱防止警報を行う警報制御手段とを備える車両逸脱防止装置である。
請求項2の発明は、自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づきドライバに対して逸脱防止警報を行う車両逸脱防止装置において、先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、自車両の推定進行路を演算する自車進行路推定手段と、前記環境認識手段を用いて演算された前記先行車の位置と前記推定進行路とに基づいて前記先行車の位置における前記先行車と前記推定進行路との横方向の偏差を演算する先行車位置演算手段と、前記横方向の偏差が所定の閾値以上となった際に、ドライバに対して前記逸脱防止警報を行う警報制御手段とを備える車両逸脱防止装置である。
請求項3の発明は、前記逸脱防止警報は、操舵機構に操舵力を付与することでドライバに対して警報を行うものであり、前記警報制御手段は、前記偏差が所定の閾値以上となった際に、前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両逸脱防止装置である。
請求項4の発明は、前記閾値が自車両の車速に応じて変更されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置である。
請求項5の発明は、前記閾値が前記先行車と自車両との車間距離に応じて変更されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置である。
請求項6の発明は、車両がカーブ走行中であることを検出するカーブ検出手段を備え、カーブ走行中であることが検出された際に前記閾値が変更されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置である。
請求項7の発明は、前記警報制御手段が付与する前記操舵力は、パルス状の出力波形を有するパルス成分を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両逸脱防止装置である。
請求項8の発明は、自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づき操舵機構に操舵力を付与する車両逸脱防止装置において、先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、前記環境認識手段を用いて自車両と前記先行車との位置関係を演算する先行車位置演算手段と、自車両と前記先行車の位置関係に基づいて前記先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させるのに必要な目標操舵量を演算する目標操舵量演算手段と、自車両の実操舵量を検出する実操舵量検出手段と、前記目標操舵量と前記実操舵量との偏差に基づいて前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与する操舵制御手段とを備える車両逸脱防止装置である。
請求項9の発明は、自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づき操舵機構に操舵力を付与する車両逸脱防止装置において、先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、自車両の推定進行路を演算する自車進行路推定手段と、前記環境認識手段を用いて演算された前記先行車の位置と前記推定進行路とに基づいて前記先行車の位置における前記先行車と前記推定進行路との横方向の偏差を演算する先行車位置演算手段と、前記横方向の偏差に基づいて前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与する操舵制御手段とを備える車両逸脱防止装置である。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させる目標操舵量と実操舵量との偏差が所定の閾値以上となった際にドライバに逸脱防止警報を行うことによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車に基づいた適切な車両逸脱防止制御(仮想的な車線逸脱防止制御)を行うことができる。
(2)先行車の位置における先行車と自車両の推定進行路との横方向の偏差が所定の閾値以上となった際にドライバに逸脱防止警報を行うことによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車に基づいた適切な車両逸脱防止制御(仮想的な車線逸脱防止制御)を行うことができる。
(3)警報制御手段は、偏差が所定の閾値以上となった際に偏差を低減する方向の操舵力を操舵機構に付与することによって、ドライバに自車両の逸脱傾向を警報するとともに、逸脱防止方向への操舵操作を促すことができる。
(4)閾値が自車両の車速に応じて変更されることによって、車速に応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。例えば、車速が高い場合には、偏差が小さくても短時間で逸脱に至る可能性があることから、閾値を小さくすることによって逸脱を未然に防止することができる。これに対し、車速が低い場合には、偏差が存在しても逸脱に至るまでの時間に余裕があることから、閾値を大きくしてドライバによる自車進行路選択の自由度を高めることができる。
(5)閾値が先行車と自車両との車間距離に応じて変更されることによって、車間距離に応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。例えば、車間距離が長い場合には、自車両と先行車との間で部分的にカーブが存在したり、あるいはカーブの曲率が変化する可能性があることから、ほぼ一様の旋回半径で先行車の位置へ向かう目標舵角を設定した場合、カーブをインカット傾向になる等の問題が生じることが懸念される。このような場合に、閾値を大きく設定してドライバによる自車進行路の選択自由度を高めることによって、車線逸脱を防止できる。
(6)カーブ走行中であることが検出された際に閾値が変更されることによって、カーブ路に応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。例えば、曲率半径の減少に応じて閾値を大きくすることによって、カーブ路途中の曲率半径の変化等によって逸脱傾向が生じることを防止できる。
(7)警報制御手段が付与する操舵力は、パルス状の出力波形を有するパルス成分を含むことによって、ステアリングホイールを振動させてドライバに逸脱傾向を警報することができる。
(8)先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させる目標操舵量と実操舵量との偏差に基づいて、偏差を低減する方向の操舵力を付与することによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車に基づいた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。
(9)先行車の位置における先行車と自車両の推定進行路との横方向の偏差に基づいて、偏差を低減する方向の操舵力を付与することによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車に基づいた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。
本発明は、車線の認識が困難な場合であっても適切な車両逸脱防止制御を行える車両逸脱防止装置を提供する課題を、先行車に追従するための目標操舵量と実操舵量との偏差が所定の閾値以上となった際に警報パルスを含む操舵力を付与することによって解決した。
また、本発明は、上述した課題を、先行車位置と自車進行路との横方向の偏差が所定の閾値以上となった際に警報パルスを含む操舵力を付与することによって解決した。
以下、本発明を適用した車両逸脱防止装置の実施例1について説明する。
実施例1の車両逸脱防止装置は、例えば、前2輪を操舵する乗用車等の4輪自動車に備えられる。
図1は、実施例1の車両逸脱防止装置を含む車両のシステム構成を示す図である。この車両逸脱防止装置は、操舵機構10に操舵トルク(操舵力)を付与する車線逸脱防止制御を行うものである。この車線逸脱防止制御は、ステレオカメラによって車線の認識が可能である場合は、認識された車線と自車進行路に基づいて行われる。また、車線の認識が不可能である場合は、先行車追従による仮想的な車線逸脱防止制御(車両逸脱防止制御)が行われる。この点については後に詳しく説明する。
操舵機構10は、前輪FWを支持するハウジングHを所定の操向軸線(キングピン)回りに回転させて操舵を行うものである。
操舵機構10は、ステアリングホイール11、ステアリングシャフト12、ステアリングギアボックス13、タイロッド14等を備えて構成されている。
ステアリングホイール11は、ドライバが操舵操作を入力する環状の操作部材である。
ステアリングシャフト12は、ステアリングホイール11の回転をステアリングギアボックス13に伝達する回転軸である。
ステアリングギアボックス13は、ステアリングシャフト12の回転運動を車幅方向の直進運動に変換するラックアンドピニオン機構を備えている。
タイロッド14は、一方の端部をステアリングギアボックス13のラックに連結され、他方の端部をハウジングHのナックルアームに連結された軸状の部材である。タイロッド14は、ハウジングHのナックルアームを押し引きすることによってハウジングHを回転させ、操舵を行う。
また、車両は、電動パワーステアリング(EPS)制御ユニット20、操安制御ユニット30、エンジン制御ユニット40、トランスミッション制御ユニット50、車両統合ユニット60等を備えている。
EPS制御ユニット20は、ドライバの操舵操作に応じて操舵アシスト力を発生する電動パワーステアリング装置を統括的に制御するものである。EPS制御ユニット20には、電動アクチュエータ21、舵角センサ22、トルクセンサ23等が接続されている。
電動アクチュエータ21は、例えば、ステアリングシャフト12の途中に設けられ、減速機構を介して操舵機構10に対して操舵トルク(操舵力)を付与する電動モータである。
舵角センサ22は、ステアリングシャフト12の角度位置(ステイリングホイール11の角度位置と実質的に等しい)を検出するエンコーダを備えている。
トルクセンサ23は、電動アクチュエータ21とステアリングホイール11との間でステアリングシャフト12に挿入され、ステアリングシャフト12に作用するトルクを検出するものである。通常、トルクセンサ23が検出するトルクは、ドライバがステアリングホイール11に入力する操舵トルクと実質的に等しくなる。
操安制御ユニット30は、各車輪のブレーキの制動力を個別に制御する車両操安性制御及びABS制御を行うものである。車両操安性制御は、アンダーステア又はオーバーステアの発生時に、旋回内輪側と外輪側の制動力を異ならせて復元方向のヨーモーメントを発生させるものである。ABS制御(アンチロックブレーキ制御)は、車輪のロック傾向を検出した際に、当該車輪の制動力を低減して回復させるものである。
操安制御ユニット30には、ハイドロリックコントロールユニット(HCU)31、車速センサ32、ヨーレートセンサ33、横加速度(横G)センサ34等が接続されている。
HCU31は、各車輪の液圧式サービスブレーキに付与されるブレーキフルード液圧を個別に制御する装置である。HCU31は、ブレーキフルードを加圧するモータポンプ、及び、各車輪のキャリパシリンダへ付与される圧力を調整するソレノイドバルブ等を備えている。
車速センサ32は、各車輪のハブベアリングを保持するハウジングに設けられ、車輪速に応じた車速パルス信号を出力する。この車速パルス信号は、所定の処理を施すことによって、車両の走行速度を求めることができる。
ヨーレートセンサ33及び横Gセンサ34は、車体の鉛直軸回りの回転速度及び横方向の加速度をそれぞれ検出するMEMSセンサを備えている。
エンジン制御ユニット40は、車両の走行用動力源であるエンジン及びその補器類を統括的に制御するものである。
トランスミッション制御ユニット50は、エンジンの出力を変速して駆動輪のディファレンシャルへ伝達するオートマティックトランスミッションを統括的に制御するものである。
車両統合ユニット60は、上記各ユニットに関連する以外の車両の電装品を統括的に制御するものである。
また、実施例1の車両逸脱防止装置は、以下説明する車両逸脱防止制御ユニット100を備えている。
車両逸脱防止制御ユニット100は、上述したEPS制御ユニット20、操安制御ユニット30、エンジン制御ユニット40、トランスミッション制御ユニット50、車両統合ユニット60と、例えばCAN通信システム等の車載LANを介して接続され、各種情報や信号を取得可能となっている。
また、車両逸脱防止制御ユニット100は、環境認識手段110、先行車位置演算手段120、目標操舵量演算手段130、自車進行路推定手段140、実操舵量検出手段150、目標操舵力設定手段160、操舵力制御手段170等を備えている。なお、これらの各手段は、それぞれ独立したハードウェアとして構成されてもよく、また、一部又は全部を共通したハードウェアとした構成としてもよい。
環境認識手段110は、自車両前方を撮像した画像情報に基づいて、自車両の走行車線の形状、先行車両等を認識するものである。
環境認識手段110は、ステレオカメラ111、画像処理部112等が接続されている。
ステレオカメラ111は、例えば車両のフロントウインドウ上端部のルームミラー基部付近に設けられた一対のメインカメラ及びサブカメラを備えている。メインカメラ及びサブカメラは、それぞれCCDカメラを有して構成されている。メインカメラ及びサブカメラは、車幅方向に離間して設置されている。メインカメラ及びサブカメラは、それぞれ基準画像及び比較画像を撮像し、これらに係る画像データを画像処理部112に出力する。
画像処理部112は、ステレオカメラ111が出力した基準画像及び比較画像の画像データをA/D変換した後、所定の画像処理を施して環境認識手段110に出力するものである。この画像処理には、例えば、各カメラの取付位置誤差の補正や、ノイズ除去、階調の適切化などが含まれる。デジタル化された画像は、例えば、垂直方向及び水平方向にマトリクス状に配列された複数の画素を有する。これらの各画素は、それぞれ被写体の明るさに応じた輝度値を有する。
環境認識手段110は、基準画像及び比較画像のデータに基づいて、基準画像上の任意の画素又は複数の画素からなるブロックである画素群の視差を検出する。この視差は、ある画素又は画素群の基準画像上の位置と比較画像上の位置とのずれ量である。この視差を用いると、三角測量の原理により、自車両から当該画素に対応する被写体までの距離を算出することができる。
また、環境認識手段110は、自車両前方の車線両端部に配置された白線の形状等を認識する。なお、本明細書、特許請求の範囲等において、白線とは、車線の幅方向における端部に引かれた連続線又は破線を示すものとし、実際の色彩が白色以外(例えば燈色など)の線も含むものとする。
環境認識手段110は、基準画像のデータから画素の輝度データに基づいて白線部分の画素群を検出する。自車両に対する白線部分の画素群の方位は、画像データ上の画素位置に基づいて検出される。具体的には、垂直方向における画素位置が路面上に相当する領域を水平方向に走査し、輝度値が急変する箇所を車線の輪郭として認識する。そして、当該白線部分の画素群の距離を算出することによって、白線の位置を検出する。
そして、環境認識手段110は、白線位置の検出を連続的に行なって車両の進行方向に複数の車線候補点を設定し、整合のとれない車線候補点を無視するとともに、車線候補点を設定できなかった領域は所定の補完処理を行うことによって、自車両前方の車線形状を認識する。環境認識手段110は、車線形状を認識することにより、自車両がカーブ路走行中であることを検出する、本発明にいうカーブ検出手段として機能する。
また、環境認識手段110は、先行車の位置及び車間距離に関する情報を検出し、先行車位置演算手段120に提供する。
先行車位置演算手段120は、環境認識手段110から提供される情報を用いて、自車両に対する先行車の位置を演算するものである。
図2は、自車両と先行車との平面的配置の一例を示す模式図である。以下の説明においては、自車両OVの重心位置を原点とし、車体前方側に延びたZ軸、及び、車幅方向に延びたX軸を有する座標系を用いる。
ここで演算される先行車LVの位置は、自車両OVの進行方向に沿った軸(Z軸)に対する先行車の横位置Xc、及び、車間距離Zを含む。
また、先行車位置演算手段120は、先行車位置の履歴に基づいて、先行車LVの走行軌跡Pを認識する機能を備えている。
目標操舵量演算手段130は、先行車LVの走行軌跡Pに沿って自車両OVを走行させるのに必要な目標操舵量である目標ステア角を演算するものである。
目標ステア角の演算は、以下の式1を用いて行う。

Figure 2010076539
自車進行路推定手段140は、環境認識手段110からの情報、舵角センサ22、車速センサ32、ヨーレートセンサ33等によって検出される車両の走行状態、及び、既知の車両諸元等に基づいて、自車進行路である自車両走行軌跡Poを推定するものである。この自車進行路推定手段140は、本発明にいう自車横位置認識手段として機能する。
自車進行路の推定は、例えば、車両前方の注視距離Zにおける自車両OVの横位置Xeを算出することによって行う。
注視距離Zにおける自車両重心の推定横位置Xeは、ステア角(ハンドル角度)αを用いて、以下の式2によって求められる。
Figure 2010076539
また、自車進行路推定手段140は、上述したステア角αを用いた横位置Xeの推定に代えて、以下の式3の通り、ヨーレートセンサ33が検出したヨーレートγを用いて横位置Xeを推定することができる。

Xe=Zγ/2V ・・・(式3)
Z:注視距離[m]
γ:車両のヨーレート[rad/sec]
V:車速[km/h]
実操舵量検出手段150は、EPS制御ユニット20を介して舵角センサ22の出力値を取得し、操舵機構10のステアリングホイール11等の実際の角度位置である実ステア角を検出するものである。
目標操舵力設定手段160は、環境認識手段110、先行車位置演算手段120、目標操舵量演算手段130、自車進行路推定手段140、実操舵量検出手段150等を用いて、操舵機構10に付与すべき操舵力である目標操舵トルクを演算するものである。
目標操舵力設定手段160は、環境認識手段110による車線の認識が可能である場合には、走行車線の中央部に設定される目標走行位置Xcと、注視距離Zにおける自車両の推定横位置Xeとの横方向の偏差Δeに基づいて、偏差Δeを低減する方向への目標操舵トルクの設定を行う。
また、目標操舵力設定手段160は、環境認識手段110による車線の認識が不可能である場合には、目標操舵量演算手段130が算出した目標ステア角と、実操舵量検出手段150が検出した実ステア角との差分を偏差Δeとし、この偏差Δeに基づいて目標操舵トルクの設定を行う。
目標操舵力設定手段160が設定する目標操舵トルクは、以下説明するステア支援トルクTc及び逸脱警報トルクTpを含む。
ステア支援トルクTcは、自車両OVが車線逸脱に至らない状態であっても設定され、車線逸脱を未然に防止することを目的としたものである。
逸脱警報トルクTpは、自車両OVが車線逸脱した場合等に、ステアリングホイール11を振動させてドライバに警報することを目的としたものである。
図3は、横位置又はステア角の偏差Δeと、目標操舵トルクとの相関を示すグラフである。図3(a)はステア支援トルクTcを示し、図3(b)は逸脱警報トルクTpを示している。各図とも横軸は偏差Δeを示し、縦軸はトルクを示している。
図3(a)に示すように、ステア支援トルクTcは、偏差Δeが閾値Δe_th未満の領域では、偏差Δeの三乗に比例して増加する。また、ステア支援トルクTcは、偏差Δeが閾値Δe_th以上の領域では、一定値T_limに維持される。
このステア支援トルクTcは、パルス状の逸脱警報トルクTpと異なり、継続的に設定される。
図3(b)に示すように、逸脱警報トルクTpは、偏差Δeが閾値Δe_th未満の領域ではゼロとなっている。また、逸脱警報トルクTpは、偏差Δeが閾値Δe_th以上の領域では一定値に設定され、かつ、周期的にオンオフされることによって、出力波形がパルス状となるように設定されている。
目標操舵力設定手段160は、上述したステア支援トルクTcと逸脱警報トルクTpとを加算することによって、目標操舵トルクを設定する。
図4は、自車両と先行車の平面的配置の一例であって、目標ステア角と実ステア角とが一致した状態を示す図である。この場合、自車両OVの推定走行軌跡Poは、先行車LVの走行軌跡Pと実質的に一致している。
図5は、自車両と先行車との平面的配置の他の例であって、目標ステア角に対して実ステア角が不足している状態を示す図である。自車両OVが先行車LVの走行軌跡Pに沿って走行しない場合、目標ステア角と実ステア角との偏差Δeが徐々に大きくなる。この場合、実ステア角を目標ステア角と一致するまでさらに増加させなければ、自車両走行軌跡Poを図5に示すように先行車LVに追従させることができなくなる。このような場合であってかつ白線の認識が不可能である場合には、目標操舵力設定手段160は、目標ステア角と実ステア角の偏差Δeに応じて、図3に示す目標操舵トルクの設定を行う。
操舵力制御手段170は、目標操舵力設定手段160が設定した目標操舵トルクに基づいて、以下の式4を用いて目標指示電流iindを算出する。操舵力制御手段170は、EPS制御ユニット20を介して電動アクチュエータ21を制御して操舵機構10への操舵トルクの付与を行わせる。
Figure 2010076539
目標操舵力設定手段160及び操舵力制御手段170は、協働して本発明にいう操舵制御手段として機能する。
また、目標操舵力設定手段160及び操舵力制御手段170は、ドライバに対して逸脱防止警報を行う、本発明の警報制御手段としても機能する。
以下、実施例1の車両逸脱防止装置で車線検出が不可能な場合に実行される先行車追従による車両逸脱防止制御について説明する。
図6は、先行車追従による車両逸脱防止制御を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS01:先行車相対位置検出>
先行車位置演算手段120は、環境認識手段110のステレオカメラ111を用いて、自車両OVに対する先行車LVの相対位置(図2における車間距離Z、横位置Xc)を算出する。
その後、ステップS02に進む。
<ステップS02:目標ステア角算出>
目標操舵量演算手段130は、先行車LVに追従するための目標ステア角を、上述した式1を用いて算出する。
その後、ステップS03に進む。
<ステップS03:ステア支援トルク設定>
目標操舵力設定手段160は、上述したステア支援トルクTcを設定する。
操舵力制御手段170は、設定されたステア支援トルクTcに基づいて、EPS制御ユニット20を介して電動アクチュエータ21により操舵機構10に操舵トルクの付与を行なわせる。
その後、ステップS04に進む。
<ステップS04:実ステア角と目標ステア角の偏差判断>
目標操舵力設定手段160は、実操舵量検出手段150が検出した実ステア角と、目標操舵量演算手段130が算出した目標ステア角との偏差Δeが所定の閾値Δe_th以上である場合は、先行車走行軌跡Pに基づいた仮想的な車線逸脱判定が成立したものとしてステップS04に進み、偏差Δeが閾値Δe_th未満である場合は、車線逸脱判定が非成立であるとして、ステップS04をスキップし、一連の処理を終了(リターン)する。
この閾値Δe_thは、車速V、車間距離Z、及び、自車両OVが走行中のカーブ路の曲率半径Rに応じて変更される。
図7は、車速Vと閾値Δe_thとの相関を示すグラフである。図7において、横軸は車速を示し、縦軸は閾値Δe_thを示している。
図7に示すように、閾値Δe_thは車速Vの増加に応じて減少するよう設定されている。これは、車速Vが高い場合には、目標ステア角と実ステア角との偏差Δeが小さくても短時間で逸脱に至る可能性があるが、車速Vが低い場合には、比較的大きい偏差Δeがあっても逸脱に至るまでの時間に余裕があるためである。
図8は、車間距離Zと閾値Δe_thとの相関を示すグラフである。図8において、横軸は自車両OVと先行車LVとの車間距離Zを示し、縦軸は閾値Δe_thを示している。
図8に示すように、閾値Δe_thは、車間距離Zが所定値以下の領域では一定であるが、所定値よりも大きい領域では、車間距離Zの増加に比例して増加するよう設定されている。これは、例えば、車間距離Zが長い場合には、自車両OVと先行車LVとの間で部分的にカーブが存在したり、あるいはカーブの曲率が変化する可能性があることから、ほぼ一様の旋回半径で先行車LVの位置へ向かう目標舵角を設定した場合、カーブをインカット傾向になる等の問題が生じることが懸念されるためである。
図9は、自車両、先行車及び車線の平面的配置の一例を示す図である。
図9に示すように、自車両OVと先行車LVとの間の走行車線Lの一部にカーブが存在する場合を想定する。ここで仮に自車両OVに対する先行車LVの相対位置Δeのみに基づいて、自車両OVがほぼ一定のステア角、ヨーレートで走行するように自車両OVの進行路を設定した場合、自車両OVが走行車線端に接近したり、あるいは逸脱することが懸念される。このようなリスクは、車間距離Zが大きいほど高くなる。
これに対し、実施例1では、上述したように車間距離Zが所定値以上の場合には閾値Δe_thを増加させることによって、ドライバによる自車進行路の選択自由度を高めることによって、車線逸脱を防止している。
図10は、自車両が走行中のカーブ路の曲率半径Rと閾値Δe_thとの相関を示すグラフである。
図10に示すように、曲率半径Rが所定値以下の領域では、目標操舵力設定手段160は、閾値Δe_thを増加させるカーブ制御をオンにする。カーブ制御がオンの場合には、閾値Δe_thは、カーブ制御がオフの場合よりも一定量だけ増加させる。
これは、曲率半径Rが小さいカーブ路では、先行車への追従度合を強めると曲率半径Rの変化等によって逸脱傾向が生じる場合があるためである。
<ステップS05:逸脱警報トルク設定>
目標操舵力設定手段160は、逸脱警報トルクTpの設定を行なう。
操舵力制御手段170は、設定された逸脱警報トルクTpに基づいて、EPS制御ユニット20を介して電動アクチュエータ21により操舵機構10に操舵トルクの付与を行なわせる。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
以上説明した実施例1によると、以下の効果を得ることができる。
(1)目標操舵量と実操舵量との偏差Δeが所定の閾値Δe_th以上となった際に、操舵機構10に逸脱警報トルクTpを付与することによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車LVに基づいた適切な車両逸脱防止制御(仮想的な車線逸脱防止制御)を行うことができる。
(2)閾値Δe_thが自車両OVの車速V増加に応じて減少することによって、車速Vに応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。
(3)閾値Δe_thが先行車LVと自車両OVとの車間距離Zに応じて変更されることによって、車間距離Zに応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。
(4)カーブ路の曲率半径Rが所定値以下である場合に、閾値Δe_thを減少させることによって、カーブ路に応じた適切な車両逸脱防止制御を行うことができる。
(5)目標操舵トルクがパルス状の出力波形を有する逸脱警報トルクTpを含むことによって、ステアリングホイール11を振動させてドライバに逸脱傾向を警報することができる。
(6)目標操舵トルクが偏差Δeの3乗値に比例するステア支援トルクTcを含むことによって、偏差Δeが小さい領域では目標操舵トルクを小さくしてドライバに違和感を感じさせないとともにドライバの操舵操作の自由度を高めることができる。また、偏差Δeが大きく逸脱傾向が増加している領域では操舵力を大きくして逸脱を未然に防止できる。
次に、本発明を適用した車両逸脱防止装置の実施例2について説明する。なお、上述した実施例1と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
実施例2の車両逸脱防止装置の車両逸脱防止制御ユニット100においては、実施例1における目標操舵量演算手段130は用いず、白線の検出が不可能な場合には、先行車位置演算手段120が算出する先行車LVの横位置Xcと、自車進行路推定手段140が算出する、自車両OVが先行車位置Zまで到達したときの推定横位置Xeとの横方向の偏差Δe(=Xc−Xe)に基づいて、実施例1の図3と同様にして目標操舵トルクの設定を行なう。
図11は、自車両と先行車との平面的配置の一例を示す図である。
実施例2においては、目標操舵力設定手段160は、先行車の横位置Xeと自車両の推定横位置Xeとの偏差Δeが所定の閾値Δe_th以上となった場合に、仮想的な車線逸脱判定が成立したものとして、逸脱警報トルクTpを設定する。
図12は、実施例2の車両逸脱防止装置で車線検出が不可能な場合に実行される先行車追従による車両逸脱防止制御を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS11:先行車相対位置検出>
先行車位置演算手段120は、環境認識手段110のステレオカメラ111を用いて、自車両に対する先行車の相対位置(図2における車間距離Z、横位置Xc)を算出する。
その後、ステップS12に進む。
<ステップS12:先行車Z位置での自車X位置推定>
自車進行路推定手段140は、自車両OVのZ軸上の位置が、現在先行車LVが存在する位置Zまでの進行した際のX軸方向の推定位置(自車両推定横位置Xe)を算出する。
その後、ステップS13に進む。
<ステップS13:ステア支援トルク設定>
目標操舵力設定手段160は、上述したステア支援トルクTcを設定する。
操舵力制御手段170は、設定されたステア支援トルクTcに基づいて、EPS制御ユニット20を介して電動アクチュエータ21により操舵機構10に操舵トルクの付与を行なわせる。
その後、ステップS14に進む。
<ステップS14:先行車横位置Xcと自車両推定横位置Xeとの偏差判断>
目標操舵力設定手段160は、先行車LVの横位置Xcと、自車両推定横位置Xeとの差分である偏差Δeが、所定の閾値Δe_th以上である場合は、先行車走行軌跡に基づいた仮想的な車線逸脱判定が成立したものとしてステップS15に進み、偏差Δeが閾値Δe_th未満である場合は、車線逸脱判定が非成立であるとして、ステップS15をスキップし、一連の処理を終了(リターン)する。
<ステップS15:逸脱警報トルク設定>
目標操舵力設定手段160は、逸脱警報トルクTpの設定を行なう。
操舵力制御手段170は、設定された逸脱警報トルクTpに基づいて、EPS制御ユニット20を介して電動アクチュエータ21により操舵機構10に操舵トルクの付与を行なわせる。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
上述した実施例2によれば、先行車LVの位置Zにおける先行車LVと自車両OVの推定進行路との横方向の偏差Δeが所定の閾値Δe_th以上となった際にパルス状の逸脱警報トルクTpを付与することによって、制御の空白期間や仮想白線の設定誤差が生じうる仮想白線の設定をすることなく先行車に基づいた適切な車両逸脱防止制御(仮想的な車線逸脱防止制御)を行うことができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した各実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)各実施例では、先行車の位置を例えばステレオカメラによって検出したが、本発明はこれに限らず、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のレーダや、レーダとカメラとを組み合わせて用いることにより先行車の位置を検出してもよい。また、レーダ等の測距手段を有する場合には、ステレオカメラではなく単眼のカメラを用いることもできる。
(2)操舵機構に操舵トルクを付与するアクチュエータの構成は、各実施例のようなコラムアシストタイプのものに限らず、例えば、ステアリングシャフトに接続されたピニオン軸を駆動するピニオンアシストタイプ、ステアリングシャフトに接続されたピニオンと独立したピニオンを駆動するダブルピニオンタイプ、ステアリングラック自体を直進方向に駆動するラック直動タイプ等であってもよい。
(3)目標操舵トルク及び閾値の設定手法及び補正手法は、上述した各実施例のものに限定されず、適宜変更することができる。例えば、逸脱警報のために設定されるパルス状のトルクは、各実施例のように周期的に繰り返される継続パルスに限らず、単発のパルスであってもよい。
(4)各実施例では、逸脱防止警報として操舵機構を用いた例を説明したが、本発明はこれに限らず、車室内に設けたスピーカにより警報音を発生したり、警告灯を点灯、点滅させる等の構成としてもよい。
本発明を適用した車両逸脱防止装置の実施例1を備えた車両のシステム構成を示す図である。 自車両と先行車との平面的配置の一例を示す図である。 実施例1の車両逸脱防止装置における偏差Δeと目標操舵トルクとの相関を示すグラフである。 自車両と先行車の平面的配置の一例であって、目標ステア角と実ステア角とが一致した状態を示す図である。 自車両と先行車との平面的配置の他の例であって、目標ステア角に対して実ステア角が不足している状態を示す図である。 実施例1の車両逸脱防止装置における先行車追従による車両逸脱防止制御を示すフローチャートである。 実施例1の車両逸脱防止装置における車速と仮想的逸脱判定閾値との相関を示すグラフである。 実施例1の車両逸脱防止装置における車間距離と仮想的逸脱判定閾値との相関を示すグラフである。 自車両、先行車及び車線の平面的配置の一例を示す図である。 実施例1の車両逸脱防止装置におけるカーブ曲率半径と仮想的逸脱判定閾値との相関を示すグラフである。 自車両と先行車との平面的配置の一例を示す図である。 実施例2の車両逸脱防止装置における先行車追従による車両逸脱防止制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10 操舵機構 11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト 13 ステアリングギアボックス
14 タイロッド FW 前輪
H ハウジング
20 電動パワーステアリング(EPS)制御ユニット
21 電動アクチュエータ 22 舵角センサ
23 トルクセンサ 30 操安制御ユニット
31 ハイドロリックコントロールユニット(HCU)
32 車速センサ 33 ヨーレートセンサ
34 横加速度(横G)センサ 40 エンジン制御ユニット
50 トランスミッション制御ユニット
60 車両統合ユニット 100 車両逸脱防止制御ユニット
110 環境認識手段 111 ステレオカメラ
112 画像処理部 120 先行車位置演算手段
130 目標操舵量演算手段 140 自車進行路推定手段
150 実操舵量検出手段 160 目標操舵力設定手段
170 操舵力制御手段
OV 自車両 LV 先行車
先行車軌跡 Po 自車両推定軌跡

Claims (9)

  1. 自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づきドライバに対して逸脱防止警報を行う車両逸脱防止装置において、
    先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、
    前記環境認識手段を用いて自車両と前記先行車との位置関係を演算する先行車位置演算手段と、
    自車両と前記先行車の位置関係に基づいて前記先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させるのに必要な目標操舵量を演算する目標操舵量演算手段と、
    自車両の実操舵量を検出する実操舵量検出手段と、
    前記目標操舵量と前記実操舵量との偏差が所定の閾値以上となった際に、ドライバに対して前記逸脱防止警報を行う警報制御手段と、
    を備える車両逸脱防止装置。
  2. 自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づきドライバに対して逸脱防止警報を行う車両逸脱防止装置において、
    先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、
    自車両の推定進行路を演算する自車進行路推定手段と、
    前記環境認識手段を用いて演算された前記先行車の位置と前記推定進行路とに基づいて前記先行車の位置における前記先行車と前記推定進行路との横方向の偏差を演算する先行車位置演算手段と、
    前記横方向の偏差が所定の閾値以上となった際に、ドライバに対して前記逸脱防止警報を行う警報制御手段と
    を備える車両逸脱防止装置。
  3. 前記逸脱防止警報は、操舵機構に操舵力を付与することでドライバに対して警報を行うものであり、
    前記警報制御手段は、前記偏差が所定の閾値以上となった際に、前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両逸脱防止装置。
  4. 前記閾値が自車両の車速に応じて変更されること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置。
  5. 前記閾値が前記先行車と自車両との車間距離に応じて変更されること
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置。
  6. 車両がカーブ走行中であることを検出するカーブ検出手段を備え、
    カーブ走行中であることが検出された際に前記閾値が変更されること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両逸脱防止装置。
  7. 前記警報制御手段が付与する前記操舵力は、パルス状の出力波形を有するパルス成分を含むこと
    を特徴とする請求項3に記載の車両逸脱防止装置。
  8. 自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づき操舵機構に操舵力を付与する車両逸脱防止装置において、
    先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、
    前記環境認識手段を用いて自車両と前記先行車との位置関係を演算する先行車位置演算手段と、
    自車両と前記先行車の位置関係に基づいて前記先行車の走行軌跡に沿って自車両を進行させるのに必要な目標操舵量を演算する目標操舵量演算手段と、
    自車両の実操舵量を検出する実操舵量検出手段と、
    前記目標操舵量と前記実操舵量との偏差に基づいて前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与する操舵制御手段と
    を備える車両逸脱防止装置。
  9. 自車両と自車両前方の先行車との位置関係に基づき操舵機構に操舵力を付与する車両逸脱防止装置において、
    先行車を含む自車両前方の環境を認識する環境認識手段と、
    自車両の推定進行路を演算する自車進行路推定手段と、
    前記環境認識手段を用いて演算された前記先行車の位置と前記推定進行路とに基づいて前記先行車の位置における前記先行車と前記推定進行路との横方向の偏差を演算する先行車位置演算手段と、
    前記横方向の偏差に基づいて前記偏差を低減する方向の操舵力を前記操舵機構に付与する操舵制御手段と
    を備える車両逸脱防止装置。
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