JP2010076467A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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JP2010076467A JP2008243624A JP2008243624A JP2010076467A JP 2010076467 A JP2010076467 A JP 2010076467A JP 2008243624 A JP2008243624 A JP 2008243624A JP 2008243624 A JP2008243624 A JP 2008243624A JP 2010076467 A JP2010076467 A JP 2010076467A
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Naoki Mori
直樹 森
Takeshi Oue
剛 大植
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Abstract

【課題】閉弁時のシール性や開弁時の再開弁特性を向上させることができるとともに、製造が容易な可撓性の弁体を備えた燃料遮断弁を提供する。
【解決手段】燃料遮断弁は、シール部31cを有するケーシングと、弁室内に収納されたフロート機構とを有する。フロート機構は、弁支持部にゴム製のシート部材55が支持されている。弁支持部は、シート面55aの外周部に当たる第1支持部58eと、シート面55aに対して裏面の外周部を押さえる第2支持部54dと、シール部31cの外径より大きな内径を有する撓み用スペース53Sを有している。シール部31cの中心と第1支持部58eとの距離をL1、シール部31cの中心と第2支持部54dとの距離をL2とすると、シール部31cの中心の軸から同じ方向へ測定したときに、L1<L2となるように形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
燃料タンクの上部には、キャニスタに接続した満タン規制弁と燃料遮断弁(ロールオーバーバルブ)とを備えた蒸発燃料処理装置が設けられており、各々の弁は所定の燃料液位で開閉することで、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、液体燃料の外部への流出を防止している。ロールオーバーバルブは、車両の傾斜時や車両のスラローム走行時などに通気を確保するために満タン液位より上の燃料液位で外部への燃料を遮断するものである。
ところで、近年、車両の多様かつ大きな居住空間に対応するために、燃料タンクの扁平化が検討されているが、こうした扁平化した燃料タンクでは、燃料タンクの上部のデッドスペースの割合を小さくするために、閉弁する燃料液位をできる限り高く設定することが好ましい。しかし、閉弁時における燃料液位を高く設定した場合に、ロールオーバーバルブが液没し易い。こうした液没した場合でも、高いシール性を得るために特許文献1,2に示すように、フロートの中央上部にゴム弁体を装着し、接続通路に臨んで突設されたシール部でゴム弁体を撓ませる構成が知られている。すなわち、ゴム弁体は、平板のシート部と、シート部の外周部から円筒状の側壁を有するカップ形状であり、ゴム製のシート部をシール部で撓ませることで、閉弁時におけるシール性を向上させている。
しかし、ゴム弁体を大きく撓ませてシール部との密着性を高めた場合には、閉弁時にシール性が向上するが、開弁時にゴム弁体がシール部から剥がれ難く、再開弁特性がよくないという問題があった。また、カップ形状のゴム弁体は、シール性および再開弁特性の点から、シール部の肉厚や撓みやすさを調整することが難しく、特にロールオーバーバルブに使用する小さいゴム弁体の場合には成形が面倒であるという問題があった。
特開2005−297787 特開2007−120489
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、閉弁時のシール性や開弁時の再開弁特性を向上させることができるとともに、製造が容易な可撓性の弁体を備えた燃料遮断弁を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
適用例1は、燃料タンクの上部に装着され、上記燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室と、上記接続通路に面して設けられ上記弁室側に環状に突出したシール部とを有するケーシングと、
上記弁室内に収納され、上記燃料タンク内の燃料液位に応じて昇降するフロートと、該フロートの上部に設けられた弁支持部と、該弁支持部に装着され上記シール部に着離することで上記接続通路を開閉するシート部材とを有するフロート機構と、
を備え、
上記シート部材は、可撓性を有する材料から形成され、上記シール部によって閉弁方向に押されることで上記接続通路を閉じ、上記シール部に対して開弁方向へ離れることで上記接続通路を開くシート面を有し、
上記弁支持部は、上記シート面の外周部に当たりかつ開口部を有する第1支持部と、上記シート面に対して裏面の外周部を押さえる第2支持部と、上記シール部によって押された上記シート部材を撓ませるための撓み用スペースを有し、
上記開口部は、上記撓み用スペースに対して、上記フロートの軸の上方から投影した面内に配置され、
上記開口部の開口面積をS1、上記撓み用スペースの開口面積をS2とすると、S1<S2に形成され、
上記シール部の中心と上記第1支持部との距離をL1、上記シール部の中心と上記第2支持部との距離をL2とし、上記距離L1,L2を上記シール部の中心の軸から同じ方向へ測定したときに、L1<L2に形成されていること、を特徴とする。
適用例1に記載にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンクの所定の液位に達すると、弁室内に流入した燃料により、フロート機構が浮力により上昇する。フロート機構の上昇により、シート部材が接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。
シート部材は、可撓性の材料から形成され、弁支持部に支持されており、シート部材がシール部に着座し、または離れるときに弾性変形する。閉弁時に、シート部材は、シール部の中心から第2支持部にて支持された距離L2で定まる弾性力にて、撓み用スペース内に向けて撓む。一方、開弁時には、シート部材は、シール部の中心から第1支持部にて支持された距離L1で定まる弾性力にて、シール部に向けて撓む。このような開閉動作において、シート部材の弾性力を定める距離L1,L2は、シール部の中心の軸から同じ方向へ測定したときに、L1<L2に設定されているから、つまり、シート部材は、閉弁時に大きな距離L2にて撓み易いから、シール部に倣って密着してシール性が高くなり、一方、開弁時に距離L2より小さな距離L1にて撓み難いから、シール部から速やかに離れ、再開弁特性に優れている。
[適用例2,3]
適用例2の開口部の中心は、上記シール部の中心よりずれて配置されている構成である。また、適用例3の開口部は、円、長円および楕円を含む非円形に形成されている構成である。このように開口部の形状は、第1および第2支持部との関係で、種々の構成をとることができる。
[適用例4]
適用例4の弁支持部は、上記フロートの上部から突出し上記第2支持部を有する支持突出部と、上記支持突出部に装着され上記第1支持部を有する装着部材とを備え、上記第2支持部の上に載置された上記シート部材の外周部を上記第1支持部で挟持するとともに、該シート部材の内周部を上記第1支持部に対して接離可能に配置された構成である。この構成により、弁支持部は、シート部材の支持位置の異なる支持突出部および装着部材により簡単に構成することができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す側面図、図2は燃料遮断弁10の平面図、図3は図2の3−3線に沿った断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、車両の傾斜時や揺動時に燃料タンクFT内の燃料がキャニスタへ流出することを規制するものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
図3において、燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底板35と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底板35とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
図4は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と、側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aに弁室30Sに接続する接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、環状のシール部31cになっている。側壁部32には、燃料タンク内と弁室30Sとを接続する通気孔32aが形成され、また、底板35を取り付けるための係合穴32bが形成されている。底板35は、ケーシング本体30の開口30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合爪35aがケーシング本体30の係合穴32bに係合することにより、ケーシング本体30の開口30aを閉じるように装着されている。底板35の上面には、連通孔35bおよびスプリング70の下端を支持するためのスプリング支持部35cが形成されている。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43と、支持部44を備え、これらを一体に形成している。管体部42には、蓋側通路42aが形成されており、この蓋側通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略)側に接続される。支持部44は、蓋本体41の下部に形成され、ケーシング本体30の上部を嵌合・支持する筒体である。支持部44には、係合穴44aが形成されている。係合穴44aは、ケーシング本体30の側壁部32に形成された係合爪32cに係合することで、蓋体40は、ケーシング本体30を保持している。また、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTa(図3参照)に溶着される外側溶着部43aが形成されている。
上記フロート機構50は、フロート51と、フロート51の上部に装着されたシート部材55とを備えている。フロート51は、上壁部51aと、その上壁部51aの外周から下方に形成された筒状の側壁51bとを備えた容器形状に構成されており、その内側スペースが浮力を生じるための浮力室51Sになっている。また、フロート51の外周部にガイド突条51cが形成されている。ガイド突条51cは、フロート51の側壁51bに周方向に等間隔に8カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。フロート51の浮力室51S内には、スプリング70が配置されている。スプリング70は、フロート51の一端と底板35の上面との間に介在することによりフロート51を上方へ付勢している。
フロート51は、その上部中央にシート部材55を支持する弁支持部53を備えている。図5はフロート機構50およびケーシング本体30の上部の付近を分解して示す断面図、図6はフロート機構50を分解して示す斜視図である。シート部材55は、可撓性を有する材料(ゴム材料、熱可塑性エラストマなど)から形成され、厚さが0.3〜1.5mmの円板状の薄板であり、その上面がシール部31cに着離するシート面55aとなっている。
弁支持部53は、フロート51の上部から突設された支持突出部54と、シート部材55を支持突出部54とにより挟持する装着部材58とを備えている。支持突出部54は、円柱形状の支持基部54aと、支持基部54aの上部に形成された円板部54bと、円板部54bの外周部から上方に向けて突設された円筒部54cとを備え、支持基部54aと円筒部54cとに囲まれたスペースが撓み用スペース53Sになっている。円筒部54cの上部は、シート部材55の下面外周部を支持する第2支持部54dとなっている。弁支持部53の円板部54bには、排出孔54e(図6)が3箇所形成されている。排出孔54eは、撓み用スペース53Sに溜まった燃料を排出するとともに、撓み用スペース53S内の空気抜きによりシート部材55を撓み易くする。
装着部材58は、上板部58aと、上板部58aの外周部から円筒形状に突設された側壁部58bと、側壁部58bの下端から下方に突設された係合爪58cとを備えている。上板部58aは、円板状であり、その中央部に開口部58dが形成されている。開口部58dは、シート部材55のシート面55aをシール部31cに向けて露出するための円孔である。上板部58aの下面の外周部は、シート部材55の外周部を支持するための第1支持部58eとなっている。また、上板部58aには、開口部58dから外周部に向けて排出溝58fが形成されている。排出溝58fは、開口部58dに溜まった燃料を排出するための溝である。
シート部材55は、支持突出部54の第2支持部54dの上に載置された状態にて、装着部材58を支持突出部54に装着することにより、つまり、係合爪58cを円板部54bの下端に係合することにより、第2支持部54dと第1支持部58eとにより挟持されることにより、弁支持部53に装着されている。この状態にて、シート部材55のシート面55aは、シール部31cに押されたときに、撓み用スペース53S内に凹むように弾性変形してシール部31cに着座する(図7参照)。
図5において、シール部31cの外径をr1、シート部材55の半径をR1とし、また、開口部58dの半径、つまりシール部31cの中心から第1支持部58eまでの距離をL1とし、さらに、撓み用スペース53Sの半径、つまりシール部31cの中心から第2支持部54dまでの距離をL2とすると、シール部31cの中心の軸から同じ方向へ測定したときに、L1<L2に設定されている。また、開口部(58d)の開口面積をS1、上記撓み用スペース(53S)の開口面積をS2とすると、S1<S2に形成され、しかも弁支持部53に対して、フロート51の軸の上方から投影した面内に配置されている。
図7に示すように、閉弁時に、フロート51の上昇により、シール部31cが開口部58dに入り、さらにシート部材55のシート面55aを押すと、シート部材55は、シール部31cの中心から第2支持部54dにて支持された距離L2で決まる弾性力Pcにて、撓み用スペース53S内に向けて撓み、この姿勢にてシート面55aが接続通路31bを閉じる。図8に示すように、開弁時に、フロート51の下降により、シール部31cがシート部材55より離れる方向に移動すると、接続通路31bと弁室30Sとの差圧に基づいて、シート部材55がシール部31cに対して吸着力Ppで密着して撓む。すなわち、シート部材55は、シール部31cの中心から第1支持部58eにて支持された距離L1で決まる弾性力Poと、差圧で決まる吸着力Ppとの兼ね合いにより接離し、つまり、Pp>Poのときに接続通路31bを閉じた状態を維持しつつ撓み、一方、弾性力Poの増加により、Po>Ppとなったときに、シール部31cから離れて接続通路31bを開く。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図3において、燃料タンクFT内で燃料の蒸発により発生した燃料蒸気は、連通孔35b、通気孔32aを通じて弁室30S内に入り、弁室30Sから、接続通路31b、蓋側通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、車両の傾斜などにより燃料タンクFT内の燃料液位が上昇すると、燃料は連通孔35bを通じて弁室30Sに流入する。そして、図9に示すように燃料液位が所定の液位FL1に達すると、フロート51の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート51、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときにフロート機構50が上昇する。このとき、図7に示すようにシート部材55は、シール部31cによって押されることにより撓み用スペース53Sに向けて湾曲するように弾性変形して、シート部材55のシート面55aが接続通路31bを閉じる。
このように、車両の傾斜時などに、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。一方、燃料タンクFTの燃料液位が低下して弁室30S内の燃料が連通孔35bなどから排出されると、フロート機構50は、その浮力を減少して下方への力で下降し、図8に示すようにシート部材55は、シール部31cに密着した状態を経て、シール部31cから離れて、接続通路31bを開く。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の燃料遮断弁10の構成により、以下の効果を奏する。
(4)−1 図7に示すように、ゴム製のシート部材55は、シール部31cに着座したときに弁支持部53の撓み用スペース53S内に向けて弾性変形する。このとき、撓み用スペース53Sは、シール部31cの外径より大きい内径に形成され、シール部31cを入り込ませて弾性変形させるスペースとして作用する。よって、シート面55aは、小径のシール部31cによって押されて密着するように弾性変形するから、高いシール性を得ることができる。
(4)−2 フロート51が傾いてシール部31cに着座しても、図7に示すように、シート部材55は、シール部31cの中心から第2支持部54dにて支持された距離L2で決まる弾性力Pcにて、撓み用スペース53S内に向けて撓み、シール部31cに倣って弾性変形するから高いシール性が得られる。一方、図8に示すように、開弁時に、シート部材55がシール部31cに対して吸着力Ppで密着して撓んでも、シート部材55は、第1支持部58eで支持されている距離L1が第2支持部54dで支持されている距離L2より短いので、シール部31cから僅かに離れたときに、弾性力Pcが吸着力Ppより急激に大きくなり、速やかに開弁する。よって、優れた再開弁特性を有する。
(4)−3 シート部材55は、平板状の薄板であるから、従来のカップ形状と比べて、その製造も容易である。
(5) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(5)−1 図10は第2実施例にかかるフロート機構50Bの上部を示す断面図である。本実施例は、シート部材55Bを支持する弁支持部53Bの構成に特徴を有する。すなわち、弁支持部53Bは、第1支持部54Baを有する支持突出部54Bと、第2支持部58Baを有する装着部材58Bとを備えている。支持突出部54Bの側壁には、係合穴54Bbが形成されている。また、装着部材58Bは、環状の部材であり、その外周部に係合穴54Bbに係合する爪58Bbが形成されている。この構成により、シート部材55Bを支持突出部54Bの第1支持部54Baに支持した状態にて、装着部材58Bの第2支持部58Baで挟持することにより、シート部材55Bを弁支持部53Bに装着することができる。
(5)−2 図11は第3実施例にかかる弁支持部53Cの構成を示す説明図である。図1の実施例における弁支持部の開口部は、円形としたが、これに限らず、非円形であってもよい。すなわち、装着部材58Cに形成した開口部58Cdは、張り出し部58Cgを4箇所形成している。ここで、シール部31cの中心から第1支持部58Caの最短および最長の距離は、L1a,L1bで表わすことができる。このように、シート部材55Cに対する第1支持部58Caによる距離L1a,L1bを異にすることにより、開弁方向へのシート部材55Cの弾性力が部分的に異なることになる。すなわち、シール部31cがシート部材55Cに吸着したときに、弾性力の部分的な違いにより短い距離L1aの弾性力が強くなり、この部分が最初に剥離し、長い距離L1bの部分が最も遅く剥離する。このように、部分的な剥離により、その気流の漏れを生じさせることで吸着力が急激に低減し、一層、再開弁特性を向上させることができる。図12に示すように、装着部材58Dの開口部58Ddは、距離の異なる張り出し部58Dgの箇所は種々の形状および個数をとってもよい。
(5)−3 図13は第4実施例にかかる装着部材58Eを上方から見た説明図である。装着部材58Eの開口部58Edは、支持突出部54Eの第2支持部54Edに対して偏心して配置されている。この構成では、シール部31cの中心から第1支持部58Eeとなる開口部58Edの距離L1(L1a,L1b)は、それぞれ異なっており、この距離の相違により上述したように、部分的な剥離を生じ、再開弁特性を向上させることができる。なお、距離L1a,L1bは、その形状や偏心する位置に応じて、実質的に距離L2より小さければ、種々に対応することができる。ここで、図13において、開口部58Edをさらに図示の右側へ配置して、第1支持部58Eeの円弧が第2支持部54Edの円弧と一部で重なりあって、距離L1b(L1)が距離L2と一部分で等しくなるような形状であっても、他の円弧の部分でL1<L2の条件を実質的に満たす形状であればよい。
(5)−4 図14は第5実施例にかかる装着部材58Fを上方から見た説明図である。装着部材58Fの開口部58Fdは、長円形である。この構成では、シール部31cの中心から第1支持部58Feとなる長円形の開口部58Fdの距離L1a,L1bは、それぞれ異なっており、上述したように再開弁特性を向上させることができる。このように、開口部は円形に限らず、長円、楕円などの非円形をとってもよい。
(5)−5 図15は第6実施例にかかる弁支持部53Gの構成を説明する説明図である。本実施例は、シート部材55Gを支持する弁支持部53Gの構成に特徴を有する。すなわち、弁支持部53Gの第2支持部54Gdの開口周縁部には、段差54Gfが形成され、この段差54Gfにシート部材55Gが位置決めされ、さらに、装着部材58Gの上板部58Daにより挟持されている。この構成によると、シート部材55Gが段差54Gfに位置決めされた状態で、装着部材58Gを組み付けることができるから、組付けが容易になる。
本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す側面図である。 燃料遮断弁の平面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 フロート機構およびケーシング本体の上部の付近を分解して示す断面図である。 フロート機構を分解して示す斜視図である。 燃料遮断弁の閉弁時における作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁の開弁時における作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁の閉弁動作を説明する説明図である。 第2実施例にかかるフロート機構の上部を示す断面図である。 第3実施例にかかる弁支持部の構成を示す説明図である。 第3実施例の変形例にかかる弁支持部の構成を示す説明図である。 第4実施例にかかる装着部材を上方から見た説明図である。 第5実施例にかかる装着部材を上方から見た説明図である。 第6実施例にかかる弁支持部の構成を説明する説明図である。
符号の説明
10…燃料遮断弁
20…ケーシング
30…ケーシング本体
30S…弁室
30a…開口
31…天井壁部
31a…通路形成突部
31b…接続通路
31c…シール部
32…側壁部
32a…通気孔
32b…係合穴
32c…係合爪
35…底板
35a…係合爪
35b…連通孔
35c…スプリング支持部
40…蓋体
41…蓋本体
42…管体部
42a…蓋側通路
43…フランジ
43a…外側溶着部
44…支持部
44a…係合穴
50…フロート機構
50B…フロート機構
51…フロート
51S…浮力室
51a…上壁部
51b…側壁
51c…ガイド突条
53…弁支持部
53B…弁支持部
53C…弁支持部
53D…弁支持部
53G…弁支持部
53S…撓み用スペース
54…支持突出部
54B…支持突出部
54E…支持突出部
54a…支持基部
54b…円板部
54c…円筒部
54d…第2支持部
54e…排出孔
54Ba…第1支持部
54Bb…係合穴
54Ed…第2支持部
54Gd…第2支持部
54Gf…段差
55…シート部材
55B…シート部材
55C…シート部材
55G…シート部材
55a…シート面
58…装着部材
58B…装着部材
58C…装着部材
58E…装着部材
58F…装着部材
58G…装着部材
58a…上板部
58b…側壁部
58c…係合爪
58d…開口部
58e…第1支持部
58f…排出溝
58Ba…第2支持部
58Ca…第1支持部
58Bb…爪
58Da…上板部
58Dg…張り出し部
58Cd…開口部
58Dd…開口部
58Ed…開口部
58Cg…張り出し部
58Fd…開口部
58Ee…第1支持部
58Fe…第1支持部
70…スプリング
FT…燃料タンク
FTa…タンク上壁
FTb…取付穴

Claims (4)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、上記燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)と、上記接続通路(31b)に面して設けられ上記弁室(30S)側に環状に突出したシール部(31c)とを有するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)内に収納され、上記燃料タンク(FT)内の燃料液位に応じて昇降するフロート(51)と、該フロート(51)の上部に設けられた弁支持部(53)と、該弁支持部(53)に装着され上記シール部(31c)に着離することで上記接続通路(31b)を開閉するシート部材(55)とを有するフロート機構(50)と、
    を備え、
    上記シート部材(55)は、可撓性を有する材料から形成され、上記シール部(31c)によって閉弁方向に押されることで上記接続通路(31b)を閉じ、上記シール部(31c)に対して開弁方向へ離れることで上記接続通路(31b)を開くシート面(55a)を有し、
    上記弁支持部(53)は、上記シート面(55a)の外周部に当たりかつ開口部(58d)を有する第1支持部(58e)と、上記シート面(55a)に対して裏面の外周部を押さえる第2支持部(54d)と、上記シール部(31c)によって押された上記シート部材(55)を撓ませるための撓み用スペース(53S)を有し、
    上記開口部(58d)は、上記撓み用スペース(53S)に対して、上記フロート(51)の軸の上方から投影した面内に配置され、
    上記開口部(58d)の開口面積をS1、上記撓み用スペース(53S)の開口面積をS2とすると、S1<S2に形成され、
    上記シール部(31c)の中心と上記第1支持部(58e)との距離をL1、上記シール部(31c)の中心と上記第2支持部(54d)との距離をL2とし、上記距離L1,L2を上記シール部(31c)の中心の軸から同じ方向へ測定したときに、L1<L2に形成されていること、
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記開口部(58d)の中心は、上記シール部(31c)の中心よりずれて配置されている燃料遮断弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記開口部(58d)は、円、長円および楕円を含む非円形に形成されている燃料遮断弁。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記弁支持部(53)は、上記フロート(51)の上部から突出し上記第2支持部(54d)を有する支持突出部(54)と、上記支持突出部(54)に装着され上記第1支持部(58e)を有する装着部材(58)とを備え、上記第2支持部(54d)の上に載置された上記シート部材(55)の外周部を上記第1支持部(58e)で挟持するとともに、該シート部材(55)の内周部を上記第1支持部(58e)に対して接離可能に配置された燃料遮断弁。
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