JP2010076063A - 面取加工装置、面取加工方法及び面取加工用電着砥石 - Google Patents
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Abstract
【課題】 円板状ワークの面取を効率的に行うことができる面取加工装置を提供する。
【解決手段】 整列した状態で第1の円弧状部S1と第2の円弧状部S2を含む移動経路Sに沿って転動する複数の円板状ワーク100を案内する複数のガイド部4、5、6と、第1の円弧状部S1に配置され外周エッジ部に円弧状溝211、213を有する第1の円盤状砥石21及びこの円盤状砥石に円板状ワーク100の一方の外周縁を押圧する第1の押圧部22を有する第1面取部2と、第2の円弧状部S4に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第2の円盤状砥石31及びこの円盤状砥石に円板状ワーク100の他方の外周縁を押圧する第2の押圧部32を有する第2面取部3を備える。
【選択図】図1
【解決手段】 整列した状態で第1の円弧状部S1と第2の円弧状部S2を含む移動経路Sに沿って転動する複数の円板状ワーク100を案内する複数のガイド部4、5、6と、第1の円弧状部S1に配置され外周エッジ部に円弧状溝211、213を有する第1の円盤状砥石21及びこの円盤状砥石に円板状ワーク100の一方の外周縁を押圧する第1の押圧部22を有する第1面取部2と、第2の円弧状部S4に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第2の円盤状砥石31及びこの円盤状砥石に円板状ワーク100の他方の外周縁を押圧する第2の押圧部32を有する第2面取部3を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の円板状ワークの面取を連続して行うことができる面取加工装置及び面取加工方法ならびに面取加工用電着砥石に関する。
円板状ワーク、例えば音響用希土類磁石(例えばR−Fe−B系焼結磁石)は、原料を磁場中で成形し、焼結後熱処理を施し、加工、面取加工を行った後、表面処理(例えばめっき)を施すことにより、作製される(特許文献1参照)。
この種希土類磁石は外周縁の欠けや端面の外周縁付近にU字形状のクラックが生じ易いので、バレル研磨の手法により円弧状の面取部(以下R面取部という。)を形成することが一般的である(特許文献2参照)。
しかしながらバレル研磨においては、面取部の幅(以下面取幅という。)は処理時間に依存するので、面取幅が大きくなるほど加工能率が低下するという難点がある。例えば、外周縁に幅0.4mmのR面取部を形成するためには、4hの研磨処理を必要とし、幅0.5mmのR面取部を形成するためには、8hの研磨処理を必要とし、しかも処理時間の増大により欠けやU字状クラックが発生する。そこで回転するブラシと希土類磁石の角部または縁部とを接触させる工程と、ブラシと希土類磁石3の接触部においてクーラントを供給する工程とを包含する方法が提案されている(特許文献3参照)。
また円板状ワークをワークの高さよりも浅い段部を有する固定円板の周囲を自転しながら回転させ、ワークを回転ベルトの張力で段部に押付けながら、固定円板に対して偏心した砥石で面取を行うことが提案されている(特許文献4参照)
特許文献3に記載された回転ブラシ法は、加工能率が低いという問題がある。
特許文献4に記載された面取装置では、円板状ワークの一方の外周縁の面取しか行えず、両端面の面取を行うためには、円板状ワークを反転させてから再度面取装置に供給することが必要である。
従って本発明の目的は、複雑な構成を採用することなく、効率よく円板状ワークの両端面の面取りを行うことができる面取加工装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ワークの欠けやクラックの発生が低減されたかつ、効率よく円板状ワークの両端面の面取りを行うことができる面取加工方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ワークに欠けやクラックを殆ど発生せずに、円板状ワークにR面取を行うことができる面取加工用電着砥石を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の面取加工装置は、整列した状態で第1の円弧状部と第2の円弧状部を含む移動経路に沿って転動する複数の円板状ワークを案内する複数のガイド部と、前記第1の円弧状部に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第1の円盤状砥石及び前記第1の円盤状砥石に前記円板状ワークの一方の外周縁を押圧する第1の押圧部を有する第1面取部と、前記第2の円弧状部に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第2の円盤状砥石及び前記第2の円盤状砥石に前記円板状ワークの他方の外周縁を押圧する第2の押圧部を有する第2面取部とを備えたことを特徴とするものである。
本発明において、前記移動経路は、略S字状に形成されることが好ましい。
本発明において、前記第1の円盤状砥石及び第の円盤状砥石は、円盤状台金にダイヤモンド砥粒又はCBN砥粒を電着した電着砥石であることが好ましい。
本発明において、前記第1の押圧部及び前記第2の押圧部は、前記円板状ワークの外周面に接する歯付ベルトと、前記歯付ベルトの張力を可変とする張力調整部材を有することが好ましい。
上記他の目的を達成するために、本発明の面取加工方法は、整列した状態で第1の円弧状部と第2の円弧状部を含む経路に沿って転動する複数の円板状ワークを案内する案内工程と、前記案内工程の途中で前記円板状ワークの一方の外周縁に円弧状面取部を形成する第1の砥石加工工程と、前記案内工程の途中で前記円板状ワークの他方の外周縁に円弧状面取部を形成する第2の砥石加工工程を含むことを特徴とするものである。
上記他の目的を達成するために、本発明の面取加工用電着砥石は、円盤状台金と、少なくとも外周面及びエッジ部に砥粒が分散された金属めっき部を有し、前記エッジ部は、円板状ワークに形成される非面取部の曲率半径に対応する半径を有する円弧部と、前記円弧部の両端から接線方向に前記台金の端面まで伸長する直線部からなることを特徴とするものである。
本発明の面取加工装置によれば、整列した状態で転動する円板状ワークの移動経路の2箇所に、エッジ部に円弧状溝を有する円盤状砥石を設けたので、ワークが移動経路に沿って転動する途中で両端面の外周縁に円弧状の面取部を形成することができる。したがって加工装置の構造が複雑化せずに、高能率で円板状ワークの面取加工を行うことができる。
本発明の面取加工方法によれば、整列した状態で転動する円板状ワークの移動経路の2箇所で、ワークをエッジ部に円弧状溝を有する円盤状砥石に押圧するので、ワークに欠けやクラックが発生する機会が低減され、しかも高能率で面取部を形成することができる。
本発明の面取加工用電着砥石によれば、円盤状台金のエッジ部に、円板状ワークに形成される非面取部の曲率半径に対応する半径を有する円弧部の両端から接線方向に台金の端面まで伸長する直線部を有するので、面取部の両端ではワークと砥石とが非接触になり、欠けやクラックが殆ど発生せずに、R面取部を形成することができる。
以下、本発明の詳細を添付図面(図1〜図5)を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る面取加工装置の正面図、図2は図1の第1面取部を示す拡大図、図3は図2のC−C線断面図、図4は円盤状砥石の断面図、図5は図4のD部を拡大した断面図である。
[面取加工装置の全体構造]
図1に示す面取加工装置1は、基盤10の戴置された架台11上に立設された平板状のベース部材12と、整列した状態で面取装置に供給される円板状ワーク(以下単にワークという。)100の一方の端面の面取を行う第1面取部2と、第1面取部2の下流側に設けられた、円板状ワークの他方の端面の面取を行う第2面取部3を有し、第1面取部2及び第2面取部3はベース部材12に支持されている。
図1に示す面取加工装置1は、基盤10の戴置された架台11上に立設された平板状のベース部材12と、整列した状態で面取装置に供給される円板状ワーク(以下単にワークという。)100の一方の端面の面取を行う第1面取部2と、第1面取部2の下流側に設けられた、円板状ワークの他方の端面の面取を行う第2面取部3を有し、第1面取部2及び第2面取部3はベース部材12に支持されている。
この面取加工装置において、ワーク100が自重で自転しながら、直線状の経路S1、円弧状の経路S2、直線状の経路S3、円弧状の経路S4、直線状の経路S5からなる略S字状)の移動経路Sに沿って公転するように構成されている。すなわち、面取加工装置に連続して投入されたワーク100を矢印X1で示す方向に転動させて、第1面取部2に案内する進入ガイド4と、この面取部から送出されたワークを矢印X2(X1と逆向き)で示す方向に転動させて、第2面取部2に案内する中間ガイド5と、ワークを矢印X3(X2と逆向き)で示す方向に転動させて、装置外に送出する排出ガイド6を有する。進入ガイド4、中間ガイド5及び排出ガイド6は各々、ワーク100を転動可能とするために、水平面に対して所定角度β1、β2、β3(好ましくは、β1=β2=β3)だけ傾斜した状態で支持ベース部材12に固定されている。この傾斜角度は、鋭角の範囲で適宜設定することができるが、小さすぎると、ワークの移動速度が遅くなって、加工能率が低下し、大きすぎるとワークに大きな衝撃が加わって、破損しやすくなるので、5〜45°の範囲(より好ましくは5〜30°、更に好ましくは5〜15°の範囲)に設定することが好ましい。
面取加工装置1を構成する第1面取部2及び第2面取部3及び各ガイド部4〜6の詳細を図2〜5も参照して説明する。
(第1面取部)
第1面取部2は、モータ(不図示)により矢印Y1方向(面取部においてワークの移動方向と同方向)に回転駆動される円盤状砥石21と、ワーク100(外径d)を砥石に押圧する押圧部22を含む。図2及び図3も参照すると、円盤状砥石21の周囲には、ワーク100を砥石に対して正確に位置決めするために、円弧状の基準ガイド24と一対の支持アーム26に保持されたサイドガイド25(図2において、二点鎖線で示すアークセグメント状部材)が設置されている。基準ガイド24は、ワーク100の一方の端面に当接する支持面241と、ワーク100の外周面に当接する円弧面242を有するとともに、ワーク100の一方の端面側の外周縁に欠けが発生するのを防止するための逃げ溝240を有する。サイドガイド25は、ワーク100の外周縁を円盤状砥石21のエッジ部近傍に位置させるために、ワーク100の他方の端面との間に微小間隙(例えば0.1mm程度)が形成されるようにワークの他方の端面に対向するように設置されている。この第1面取部2では、ワーク100は、円弧状(角度α1)の加工範囲で砥石と接触することにより面取加工が行われる。各ワークの全周を面取するために、この角度α1は、円盤状砥石21がワーク100と接する長さlgが、ワーク100の全長lw(=πd)以上の寸法になるように設定される。なお、図1では理解を容易にするために、基準ガイド24、支持アーム26、サイドガイド25は省略されている。
第1面取部2は、モータ(不図示)により矢印Y1方向(面取部においてワークの移動方向と同方向)に回転駆動される円盤状砥石21と、ワーク100(外径d)を砥石に押圧する押圧部22を含む。図2及び図3も参照すると、円盤状砥石21の周囲には、ワーク100を砥石に対して正確に位置決めするために、円弧状の基準ガイド24と一対の支持アーム26に保持されたサイドガイド25(図2において、二点鎖線で示すアークセグメント状部材)が設置されている。基準ガイド24は、ワーク100の一方の端面に当接する支持面241と、ワーク100の外周面に当接する円弧面242を有するとともに、ワーク100の一方の端面側の外周縁に欠けが発生するのを防止するための逃げ溝240を有する。サイドガイド25は、ワーク100の外周縁を円盤状砥石21のエッジ部近傍に位置させるために、ワーク100の他方の端面との間に微小間隙(例えば0.1mm程度)が形成されるようにワークの他方の端面に対向するように設置されている。この第1面取部2では、ワーク100は、円弧状(角度α1)の加工範囲で砥石と接触することにより面取加工が行われる。各ワークの全周を面取するために、この角度α1は、円盤状砥石21がワーク100と接する長さlgが、ワーク100の全長lw(=πd)以上の寸法になるように設定される。なお、図1では理解を容易にするために、基準ガイド24、支持アーム26、サイドガイド25は省略されている。
第1面取部2に設置された円盤状砥石21は、図4に示すように、ワークの外周縁が接する両端面210及び212のエッジ部に各々、半径Rの円弧状溝211、213が形成された形状を有する。図5に示すように、ワーク100(外周を二点鎖線で示す)に半径R(円弧の中心P)、面取幅W2の面取部を形成する場合、円弧の中心Pを通る垂直線と、中心Pと円弧の始端(終端)を結ぶ直線とのなす角度γ1、及び円弧の中心Pを通る水平線と、中心Pと円弧の終端(始端)を結ぶ直線とのなす角度γ2(=γ1)は、半径R、砥石加工幅W1及び面取幅W2が、R>W1>W2の関係を満足するように設定される。砥石加工幅より外側の領域では、砥石加工幅の一端から、砥石の端面210まで接線方向(角度γ3=γ1)に伸びる直線部が形成されている。同様に、砥石加工幅の他端から、砥石の外周面まで接線方向(角度γ4=γ2)に伸びる直線部が形成される。このように面取幅から外れた位置では砥石はワーク100から逃げた状態が現出するので、欠けやクラックの発生が防止される。第2面取部3に設置された円盤状砥石31は、上記の円盤状砥石21と同様の形状を有するので、その説明を省略する。これらの砥石としては、例えば円盤状の台金(例えばS45Cなどの鉄鋼材料)の表面のうち外周面とエッジ部(上記円弧状溝及びその周辺)に、Ni又はその合金等の金属電気めっきによりダイヤモンド又はCBNの微粒子(超砥粒)を固定した(めっき層内に砥粒を分散させた)電着(電鋳)砥石を使用することができる。
押圧部22は、円弧状(角度α1)の加工範囲でワーク100が円盤状砥石21に接触させるために、複数のプーリ222a〜222eと、そこに懸回された歯付無端ベルト221と、張力調整部材23(図1では省略)を有する。これらのプーリの1つ(例えば222a)はベルトを回動させるために、モータ(不図示)により回転駆動される。またプーリ222eは、その軸部が長穴234を移動可能に設置されている。張力調整部材23は、支持部材231に固定されエアー又は油圧などで駆動されるシリンダ232と、それにより駆動される押圧部材233を有する。シリンダ232を作動させ、プーリ222eを砥石側(矢印A方向)に移動させ、歯付ベルト221を一点鎖線で示す位置まで移動させることにより、ベルトに張力が発生し、ワーク100を砥石に押付けることができる。この押付け力は、例えばワークがスリップしない程度の圧力(約0.1〜0.6MPa)に設定すればよい。
(第2面取部)
第2面取部3は、モータ(不図示)により矢印Y2方向(面取部においてワークの移動方向と同方向)に回転駆動される駆動される円盤状砥石31と、ワーク100を砥石に押圧する押圧部32を含む。この円盤状砥石31の周囲には、ワーク100を砥石に対して正確に位置決めするために、第1面取部2と同様に基準ガイドとサイドガイドを含むガイド部材(不図示)が設置されている。ワーク100は、円弧状(角度α2)の移動経路S4に沿って搬送される。なお第2面取部3は、第1面取部を左右反転した構成を有し、基準ガイドとサイドガイドを含むガイド部材は第1面取部と同様に構成されており、また円盤状砥石31も第1面取部2に設置された円盤状砥石21と同様に構成されているので、これらの説明を省略する。
第2面取部3は、モータ(不図示)により矢印Y2方向(面取部においてワークの移動方向と同方向)に回転駆動される駆動される円盤状砥石31と、ワーク100を砥石に押圧する押圧部32を含む。この円盤状砥石31の周囲には、ワーク100を砥石に対して正確に位置決めするために、第1面取部2と同様に基準ガイドとサイドガイドを含むガイド部材(不図示)が設置されている。ワーク100は、円弧状(角度α2)の移動経路S4に沿って搬送される。なお第2面取部3は、第1面取部を左右反転した構成を有し、基準ガイドとサイドガイドを含むガイド部材は第1面取部と同様に構成されており、また円盤状砥石31も第1面取部2に設置された円盤状砥石21と同様に構成されているので、これらの説明を省略する。
押圧部32は、複数のプーリ322a〜322eに懸回された歯付ベルト321及び張力調整部材(不図示)を有し、プーリ322eを押圧部22(図2参照)とは左右反転した状態で各部材が配置されている以外は図2と同様に構成されている。張力発生部材は、プーリ322eを砥石側(矢印B方向)に移動させるために、第1面取部2の張力調整部材22と同様に構成されているので、その説明を省略する。
(進入ガイド部)
進入ガイド部4は、上ガイド4aと下ガイド4bからなり、面取装置に供給されたワーク100を第1面取部2に案内するために、ワーク100の移動経路S1が基盤12に対して所定角度β1だけ傾斜した状態で設置される。移動経路S1(他の移動経路も同様)は、各ワークの中心を結ぶ直線となる。
進入ガイド部4は、上ガイド4aと下ガイド4bからなり、面取装置に供給されたワーク100を第1面取部2に案内するために、ワーク100の移動経路S1が基盤12に対して所定角度β1だけ傾斜した状態で設置される。移動経路S1(他の移動経路も同様)は、各ワークの中心を結ぶ直線となる。
(中間ガイド部)
中間ガイド部5は、上ガイド5aと下ガイド5bからなり、第1面取部2と第2面取部3との間には、ワーク100を第2面取部3に案内するために、ワーク100の移動経路S3が基盤12に対して所定角度β2だけ傾斜した状態で設置される。
中間ガイド部5は、上ガイド5aと下ガイド5bからなり、第1面取部2と第2面取部3との間には、ワーク100を第2面取部3に案内するために、ワーク100の移動経路S3が基盤12に対して所定角度β2だけ傾斜した状態で設置される。
(排出ガイド部)
排出ガイド部6は、上ガイド6aと下ガイド6bからなり、ワーク100を第2面取部3から装置外(矢印X3方向)に案内するために、ワーク100の移動経路S5が基盤12に対して所定角度β3だけ傾斜した状態で設置される。
排出ガイド部6は、上ガイド6aと下ガイド6bからなり、ワーク100を第2面取部3から装置外(矢印X3方向)に案内するために、ワーク100の移動経路S5が基盤12に対して所定角度β3だけ傾斜した状態で設置される。
[面取方法]
上記の面取装置により面取加工は、次の4工程を含む。
上記の面取装置により面取加工は、次の4工程を含む。
(案内工程)
例えばパーツフィーダ(不図示)で整列された状態で連続して面取装置1に送り込まれたワーク100は、自転しながら案内ガイド4により第1面取部2に供給される。ここで案内ガイド4の入口側から研削液を第1面取部2に供給する。ワーク100は中間ガイド5により第2面取部3に供給され、次いで排出ガイド6により、装置外に排出される。
例えばパーツフィーダ(不図示)で整列された状態で連続して面取装置1に送り込まれたワーク100は、自転しながら案内ガイド4により第1面取部2に供給される。ここで案内ガイド4の入口側から研削液を第1面取部2に供給する。ワーク100は中間ガイド5により第2面取部3に供給され、次いで排出ガイド6により、装置外に排出される。
(第1の砥石加工工程)
この砥石加工工程において、ワーク100は、角度α1の領域で砥石21の円弧状溝と接するので、一方の端面側の外周縁の面取(R面取)が行われる。この場合、ワークの全長lw>加工長lgになるように、α1が設定される。
この砥石加工工程において、ワーク100は、角度α1の領域で砥石21の円弧状溝と接するので、一方の端面側の外周縁の面取(R面取)が行われる。この場合、ワークの全長lw>加工長lgになるように、α1が設定される。
(第2の砥石加工工程)
この砥石加工工程において、ワーク100は、角度α2の領域で砥石31の円弧状溝と接するので、他方の端面側の外周縁の面取(R面取)が行われる。この場合、ワークの全長lw>加工長lgになるように、α2が設定される。
この砥石加工工程において、ワーク100は、角度α2の領域で砥石31の円弧状溝と接するので、他方の端面側の外周縁の面取(R面取)が行われる。この場合、ワークの全長lw>加工長lgになるように、α2が設定される。
本実施の形態によれば、ワークの移動経路の途中に2つの面取部を設けたので、高効率でワークの両端面の面取加工を行うことができるものであり、極めて高い実用性を有する。
[実験例]
(実施例)
原料を平行磁界中で成形後焼結し、次いで時効処理を施してから、外径25mm、厚さ3mmに加工して、面取加工を行ってから表面にNiメッキを施すことにより、Nd−Fe−B系永久磁石(材質:日立金属社製NMX−44)を作製した。
(実施例)
原料を平行磁界中で成形後焼結し、次いで時効処理を施してから、外径25mm、厚さ3mmに加工して、面取加工を行ってから表面にNiメッキを施すことにより、Nd−Fe−B系永久磁石(材質:日立金属社製NMX−44)を作製した。
図1に示す面取装置に、水で30倍〜100倍に希釈した水溶性研削液(JIS A3種)を供給しながら、上記の永久磁石に面取加工(R=0.5mm)を施した。図1において、各ガイドの傾斜角度をβ1=β2=β3=10°に設定することにより、ワークを第1面取部2及び第2面取部3に供給した。第1面取部2及び第2面取部3において、円盤状砥石として外径180mm、厚さ10mmの電着ボンド砥石を使用し、この砥石を14.1m/sの周度で回転させるとともに、約0.1〜0.2MPaの圧力でワークに接するように設置された歯付ベルト221及び321を14.1m/sの速度で回転させた。この場合、ワークの全長lw=78.5mmであり、加工長lg=141.3mm(α1=90°)とした。この面取加工により、1h当たり3600個のR面取加工(面取幅:Wb=0.6mm)を行うことができた。
Niメッキされた永久磁石(10個)を、120℃、0.2MPa、100%R.Hの環境下に放置し、24h後に表面状態を観察した結果、いずれの永久磁石にも異常(錆など)は認められず、所定の耐食性を有することが確認された。
(比較例)
バレル研磨により面取加工を行った以外は、実施例と同様の条件でNd−Fe−B系永久磁石を作製した。このバレル研磨では、1h当たり750個の面取を行うことにより、R=0.5mmの面取が施された永久磁石を得ることができた。また表面処理された永久磁石を実施例と同様の環境下に放置し、24h後に表面状態を観察した結果、いずれの永久磁石にも異常(錆など)は認められず、所定の耐食性を有することが確認された。
(実験結果)
上記の実施例及び比較例から、本発明によれば、従来のバレル研磨の約5倍の能率で円板状希土類磁石の面取加工を行うことができるとともに、所定の耐食性を維持できることがわかる。
バレル研磨により面取加工を行った以外は、実施例と同様の条件でNd−Fe−B系永久磁石を作製した。このバレル研磨では、1h当たり750個の面取を行うことにより、R=0.5mmの面取が施された永久磁石を得ることができた。また表面処理された永久磁石を実施例と同様の環境下に放置し、24h後に表面状態を観察した結果、いずれの永久磁石にも異常(錆など)は認められず、所定の耐食性を有することが確認された。
(実験結果)
上記の実施例及び比較例から、本発明によれば、従来のバレル研磨の約5倍の能率で円板状希土類磁石の面取加工を行うことができるとともに、所定の耐食性を維持できることがわかる。
本発明は上記の実施の形態で説明した構成に限らず、種々の変更が可能である。例えば、被加工物(ワーク)としては、偏平な円板状部材に限定されず、円筒状又は円柱状部材でもよい。ワークの材質も永久磁石に限定されず、例えば金属やセラミックスで形成された部材に面取を施すことができる。また砥石の材質や研削条件は、ワークの材質や形状、ワークの移動速度などを考慮して選定すればよい。
1:面取加工装置、2:第1面取部、21:円盤状砥石、22:第1押圧部、221:歯付ベルト、222a、222b、222c、222d、222e:プーリ、224:エアーシリンダ、23:張力発生部材、231:支持部材、232:シリンダ、233:押圧部材、234:長穴、24:基準ガイド、25:サイドガイド、26:支持アーム、3:第2面取部、31:円盤状砥石、32:第1押圧部、321:歯付ベルト、322a、322b、322c、322d、322e:プーリ、4:進入ガイド部材、4a:上ガイド、4b:下ガイド、5:中間ガイド部材、5a:上ガイド、5b:下ガイド、6:排出ガイド、6a:上ガイド、6b:下ガイド、10:基盤、11:架台、12:ベース部材、100:円板状ワーク
Claims (6)
- 整列した状態で第1の円弧状部と第2の円弧状部を含む移動経路に沿って転動する複数の円板状ワークを案内する複数のガイド部と、前記第1の円弧状部に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第1の円盤状砥石及び前記第1の円盤状砥石に前記円板状ワークの一方の外周縁を押圧する第1の押圧部を有する第1面取部と、前記第2の円弧状部に配置され外周エッジ部に円弧状溝を有する第2の円盤状砥石及び前記第2の円盤状砥石に前記円板状ワークの他方の外周縁を押圧する第2の押圧部を有する第2面取部とを備えたことを特徴とする面取加工装置。
- 前記移動経路は、略S字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の面取加工装置。
- 前記第1の円盤状砥石及び第2の円盤状砥石は、円盤状台金にダイヤモンド砥粒又はCBN砥粒を電着した電着砥石であることを特徴とする請求項2に記載の面取加工装置。
- 前記第1の押圧部及び前記第2の押圧部は、前記円板状ワークの外周面に接する歯付ベルトと、前記歯付ベルトの張力を可変とする張力調整部材を有することを特徴とする請求項3に記載の面取加工装置。
- 整列した状態で第1の円弧状部と第2の円弧状部を含む経路に沿って転動する複数の円板状ワークを案内する案内工程と、前記案内工程の途中で前記円板状ワークの一方の外周縁に円弧状面取部を形成する第1の砥石加工工程と、前記案内工程の途中で前記円板状ワークの他方の外周縁に円弧状面取部を形成する第2の砥石加工工程を含むことを特徴とする面取加工方法。
- 円盤状台金と、少なくとも外周面及びエッジ部に砥粒が分散された金属めっき部を有し、前記エッジ部は、円板状ワークに形成される非面取部の曲率半径に対応する半径を有する円弧部と、前記円弧部の両端から接線方向に前記台金の端面まで伸長する直線部からなることを特徴とする面取加工用電着砥石。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008248443A JP2010076063A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 面取加工装置、面取加工方法及び面取加工用電着砥石 |
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JP2008248443A JP2010076063A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 面取加工装置、面取加工方法及び面取加工用電着砥石 |
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ID=42207096
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JP (1) | JP2010076063A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI481473B (zh) * | 2014-02-19 | 2015-04-21 | Nittan Valva | Processing device and deburring device |
CN107139074A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-09-08 | 胡俊 | 一种用于汽车后半轮轴承加工的推送打磨装置 |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248443A patent/JP2010076063A/ja active Pending
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