JP2010075949A - ラドル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底面部111と、底面部111の周縁部から立設し上端側が開放された側面部112と、側面部112の上端側に設けられた汲み口14と、を備えるラドル1であって、汲み口14が設けられた側面部112の内面16は、高さ方向に沿う断面が内面16側に凸となるように湾曲しており、汲み口14が形成された側面部112の外面とのなす面は、外側から内側に向かって下方向に傾斜している。
【選択図】図4
Description
先ず、本発明のラドル1及びこのラドル1を具備する給湯装置100の構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は、本発明のラドル1を具備する給湯装置100の概略構成を示す図であり、図2は、図1に示すラドル1の斜視図である。図3は、ラドル1の平面図であり、図2におけるIII矢視図である。図4は、図3におけるIV−IV断面を示す図である。
給湯装置100は、溶湯31を汲み上げるラドル1と、このラドル1を支持し手許炉3とスリーブ41との間を往復移動させる給湯機2と、を備える。
ラドル支持部材23は軸部(図示せず)を有しており、この軸部を回動軸CL1としてラドル1を回動可能に支持する。
リンク機構22は、制御装置(図示せず)により、ラドル1を手許炉3とスリーブ41との間で往復移動させると共に、ラドル支持部材23の軸部を回動軸CL1としてラドル1を図1に示すA方向に回動させる。
ラドル本体11は、図3に示すように、平面視で長円形状を有している。このラドル本体11は、平面状の底面部111と、底面部111の周縁部から立設し上端側が開放された側面部112と、を有する椀型の形状を有している。
また、ラドル本体11の内面において、底面部111と側面部112との境界部は、円弧状に形成されている。
尚、以下において、汲み口14が設けられた側面部112を汲み口側側面部112Aといい、排出口15が設けられた側面部112を排出口側側面部112Bという。
汲み口14における汲み口側側面部112Aの外面とのなす面である底面141は、平面状に形成されており、この底面141は、外側から内側に向かって下方向に傾斜している。即ち、汲み口14の底面141と汲み口側側面部112Aの外面とのなす角度αは鋭角(好ましくは15度〜30度)となっている。
尚、汲み口14の底面141は、平面に限られず、曲面により形成されていてもよい。
排出口15は、排出口側側面部112Bの上端部が略正方形状に切り欠かれて形成されている。
より具体的には、汲み口側側面部112Aの内面16は、汲み口14側に位置する第1直線状部L1と、底面部111側に位置する第2直線状部L2と、第1直線状部L1及び第2直線状部L2をつなぐ円弧状部L3と、により構成されている。
ここで、底面部111に対して垂直方向に延びる軸を第1軸CL2とすると、第2直線状部L2は、第1軸CL2に対してわずかに傾斜しており、これらの交差角度は、数度程度である。一方、第1直線状部L1と第1軸CL2との交差角度は、20度程度である。つまり、第2直線状部L2と第1軸CL2との交差角度は、第1直線状部L1と第1軸CL2との交差角度よりも小さくなされている。
連結部12は、図3に示すように、ラドル支持部材23を介してリンク機構22に係合される被係合部121と、この被係合部121とラドル本体11とを接続する接続部122と、を備える。
被係合部121及び接続部122は、ラドル本体11と一体的に形成されている。この被係合部121は、筒状に形成されており、被係合部121の内径は、ラドル支持部材23の軸部の外径よりも僅かに大きくなっている。
セラミック50の内部に埋め込まれるガラスクロス51は、ラドル1の強度を向上させる観点から、1インチあたり5層以上であることが好ましい。
この状態で、リンク機構22を駆動させてラドル1を下降させると共に、回動軸CL1を中心にしてラドル1をA方向におけるA1側に所定角度回動させると、ラドル本体11の底面部111側が溶湯31内に沈むと共に、汲み口側側面部112Aの先端側が溶湯31の液面下にわずかに沈む。すると、図5に示すように、溶湯31が汲み口14から、図5における矢印Bで示すように、ラドル1の内部13内に流れ込む。
また、汲み口側側面部112Aの内面16では、第1直線状部L1、円弧状部L3、第2直線状部L2、及び底面部111が滑らかにつながっているので、溶湯31がラドル1の内面に沿ってなだらかに流れる。
ラドル1の内部に溶湯31を導入する場合に、汲み口14が下側になるようにラドル1を回動させてラドル1を溶湯31内に沈めると、汲み口14からラドル1の内部13に流入した溶湯31は、先ず、汲み口側側面部112Aの内面16に接触する。
そこで、汲み口側側面部112Aの内面16を、ラドル1の高さ方向に沿う断面が内面16側に凸となるように湾曲させた。これにより、汲み口側側面部112Aの内面16における汲み口14の近傍では、汲み口側側面部112Aの内面16と溶湯31の液面とのなす角度(第1直線状部L1の液面に対する角度)が小さくなるので、ラドル1の内部13に流入した溶湯31の流速は小さくなる。よって、溶湯31がラドル1の内部13に流入するときに、空気等の気体を巻き込むことを防止できる。その結果、製造される鋳造製品の内部に気泡が発生することを防止できる。
また、ラドル1を軽量化しても、ラドル1の内部に溶湯を容易に導入できる。
図7は、本発明の第2実施形態に係るラドル1aの斜視図である。
第2実施形態のラドル1aは、汲み口14aの形状において第1実施形態と異なる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、汲み口側側面部112Aの内面16を、第1直線状部L1、第2直線状部L2及び円弧状部L3により構成したが、これに限らない。即ち、汲み口側側面部の内面を、曲線状の部位のみで湾曲させて構成してもよい。
14 汲み口
16 内面
50 セラミック
111 底面部
112 側面部
141,141a 底面
Claims (4)
- 底面部と、該底面部の周縁部から立設し上端側が開放された側面部と、該側面部の前記上端側に設けられた汲み口と、を備えるラドルであって、
前記汲み口が設けられた前記側面部の内面は、高さ方向に沿う断面が前記内面側に凸となるように湾曲しており、
前記汲み口が形成された前記側面部の外面とのなす面は、外側から内側に向かって下方向に傾斜していることを特徴とするラドル。 - 前記汲み口は、前記側面部の前記上端側が前記底面部側に向かって切り欠かれて形成されることを特徴とする請求項1に記載のラドル。
- 前記汲み口は、前記側面部が外方に向けて突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラドル。
- セラミックを用いて構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラドル。
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CN113695555A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-26 | 重庆顺多利机车有限责任公司 | 自动打浮渣汤勺 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08238559A (ja) * | 1995-03-02 | 1996-09-17 | Kiyoshi Fujino | 鋳造機の給湯ラドル |
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JPH10291063A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | U Mold:Kk | 鋳造機の給湯用ラドル |
JP2008207256A (ja) * | 2008-06-10 | 2008-09-11 | Mitsubishi Electric Corp | セラミックスラドル |
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2008
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CN113695555B (zh) * | 2021-08-31 | 2023-01-06 | 重庆顺多利机车有限责任公司 | 自动打浮渣汤勺 |
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