JP2007003127A - 冷却塔用ストレーナ - Google Patents

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JP2007003127A
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Kazuhiko Sannomiya
一彦 三宮
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Abstract

【課題】冷却塔下部水槽の出口管に取り付けられるストレーナの形状を改良して、下部水槽内における出口管の位置にかかわりなく、エアーの巻き込みを防止する。
【解決手段】ストレーナ(1)を、水平に三方へ分岐した分岐管路(11、12、13)により形成し、管路(12、13)の端部(12a、13a)を閉塞し、且つ管路の下面に閉塞した管路端部(12a、13a)の下部から分岐部分(14)に亘って斜めに切除した切欠部(12b、13b)を設け、切欠部(12b、13b)を吸水口とし、開口した管路端部(11a)を吐出口として出口管(2)を接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は冷却塔の下部水槽内に設置されるストレーナの構造に関する。
図3に示されるように、冷却塔は、その下部に、上部水槽41から散布された冷却水を集める下部水槽42を設置し、また、下部水槽42内に突出した出口管43の管口に、金属網を籠状に形成したストレーナ44を取り付けて構成してある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−71280号公報
前記従来構成の冷却塔の運転時に、ストレーナ44から冷却水とともにエアーを巻き込んで吸入し、ポンプの吸引能力が落ちてしまうことがあった。
エアーの巻き込みは、図4に示されるように、下部水槽42内で出口管43の管口から貯留水面までの距離(H)が短い場合に発生し易い。従って、貯留水面から十分深くに出口管43の管口を配置することにより、エアーの巻き込みは防止することが可能と考えられる。
しかし、冷却塔の仕様や設置条件、配管サイズなど諸条件によっては、貯留水面から出口管43の管口までの距離を十分に大きくとることができない場合もある。
そこで、本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、出口管に取り付けられるストレーナの形状に改良を加えることで、下部水槽内の出口管の設置位置にかかわりなく、エアーの巻き込みを効果的に防止することができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため、冷却塔の下部水槽内に設置される本発明のストレーナは、水平に三方へ分岐した分岐管路のうちの二つの管路端部が閉塞され、且つ管路の下面が前記閉塞した両管路端部の下部から分岐部分に亘って斜めにそれぞれ切り欠かれた形状を有し、当該切り欠いた部分を吸水口、前記一つの開口管路端部を吐出口とした構成を有することを特徴とする。
本発明のストレーナは、冷却塔の下部水槽内で、吸水口を水槽底面に向け配し、吐出口に出口管を接続して設置される。
これによれば、冷却水は吸水口からストレーナ内部に流入し、吐出口から出口管へと送出されるが、本発明のストレーナは、吸水口をストレーナの最低位に設けてあるので、貯留水面から吸水口までの距離が十分に長く確保され、これにより水面からのエアーの巻き込みを防止することができる。また、本発明のストレーナは、三方分岐管路のうちの二方の管路の下面を管路端部から分岐部分に亘って切り欠いた形状を呈し、水が流入する吸水口の開口面積を大きく設けてあるので、ストレーナに水が流入する際の流速が下がり、これによりエアーの巻き込み防止が可能となる。
なお、本発明のストレーナは、内部にフィルタ部材を設けずに殻状に形成し、これを既存のストレーナの外側に被せても利用可能であり、これによっても貯留水面から吸水口までの距離を十分に長くとれ、水面からのエアーの巻き込みを防止することができる。
本発明の好適な一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態のストレーナの外観図、図2はその側面と底面を示した図であり、図中、符号1はストレーナ、2は図示されないポンプと接続した出口管である。
図示した形態のストレーナ1は、出口管2と略同径の管体をT字形に分岐させた外形状に設けてある。
より詳しくは、ストレーナ1の水平に三方に分岐した管路11、12、13のうち、管路11の端部11aは開口し、管路12、13の端部12a、13aは閉塞させてあるとともに、管路12、13の下面に、端部12a、13aの下部から分岐部14の近傍に亘って斜めに切除した切欠部12b、13bを設けてある。図2中の側面図において、切欠部12b、13bの側端部分の円帯の高さ(側面における切り欠かれた部分の幅)は、端部12a、13aの半径の略1/2の寸法に設定してある。また、切欠部12b、13bには異物を捕捉するフィルタ部材15を取り付けてある。
そして、下部水槽内で切欠部12b、13bを水槽底面に向け、管路11の端部11aに出口管2を接続して設置され、切欠部12b、13bを吸水口として管路内部に冷却水を流入させ、吐出口である端部11aから出口管2へと送水するようになっている。
このように形成されたストレーナ1によれば、水槽底面に向けた切欠部12b、13bから冷却水を吸い込むようになっているため、貯留水面から吸水口までの距離を大きくとることができない場合であっても、貯留水面から吸水口である切欠部12b、13bまでの距離を十分に大きく確保することができ、また、管路12、13の下面を大きく切り欠いて吸水口の面積を大きく設けてあるので、冷却水の流入速度が抑えられ、これにより吸入した冷却水に、水面からのエアーの巻き込みを有効に防止することができる。
なお、図示したストレーナの形態は一例であり、本発明は図示した管路の形状や成形寸法比などに限定されず、他の適宜な形状や形態に構成可能である。
本発明の一実施形態のストレーナの外観図である。 図1のストレーナの側面と底面を示した図である。 従来のストレーナを装備した冷却塔の構成を示した図である。 従来のストレーナの下部水槽内の設置状態を示した図である。
符号の説明
1 ストレーナ、11、12、13 管路、14 分岐部、15 フィルタ部材、2 出口管



Claims (1)

  1. 冷却塔の下部水槽内に設置されるストレーナであって、
    水平に三方へ分岐した分岐管路のうちの二つの管路端部が閉塞され、且つ管路の下面が前記閉塞した両管路端部の下部から分岐部分に亘って斜めにそれぞれ切り欠かれた形状を有し、当該切り欠いた部分を吸水口、前記一つの開口管路端部を吐出口とした構成を有することを特徴とする冷却塔用ストレーナ。


















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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010243064A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Orion Mach Co Ltd 冷却装置

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