JP2010075293A - 車室内用マッサージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】施療子の押圧力を使用者の肩部に効率的に作用させることができる車室内用マッサージ装置を提供する。
【解決手段】ベルト体1は、シートSにおける背もたれSbの上部前面から引き出される形で設けられ、保持部1aを使用者Hの前面側においてベルト保持具2に結合することで、使用者Hの背面側から前面側に亘って使用者Hの肩部Hsと当接する。ベルト体1のうち使用者Hの肩部Hsから背面側に伸びる部分は、その端部が車室内の所定箇所に固定され、これにより、使用者Hの肩部Hsから離れる向きへのベルト体1の移動が規制される。使用者Hの肩部Hsを押圧する施療子3は、ベルト体1のうち使用者Hの肩部Hsとの当接部位に形成された袋状の収容部1bに収容される。そのため、使用者Hの肩部Hsから離れる向きへの施療子3の移動はベルト体1によって規制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車等の車両に用いられ、使用者が車室内のシートに着座した姿勢で使用する車室内用マッサージ装置に関するものである。
従来から、この種の車室内用マッサージ装置として、シートに内蔵された施療子を備え、シートに着座した姿勢の使用者の背中または腰部を施療子にて押圧することによりマッサージを施すものが知られている。
ただし、この車室内用マッサージ装置は、施療子による押圧刺激を与えることができる部分が使用者の身体のうちシートに接している部分に限定され、シートに接していない使用者の肩部の上面や前面に対しては押圧刺激を与えることはできない。したがって、上記車室内用マッサージ装置では、肩こりを解消するために必要とされる肩部全体へのマッサージを行うことは難しい。
これに対して、図4に示すように、シートに着座した姿勢の使用者Hの背面側から前面側に亘って使用者Hの肩部Hsに当接するマッサージパッド10内に施療子(マッサージ用チューブ)を備え、使用者Hの肩部Hs全体へのマッサージを可能とした車室内用マッサージ装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1の記載によれば、マッサージパッド10の裏面側(使用者の身体と接触しない側)の一端部には、シートベルト11に巻き付けられるシートベルト用クランプ部材12が設けられ、マッサージパッド10の裏面側の他端部には、シートの背もたれ部分の表面に着脱自在に係合するシート用クランプ部材13が設けられている。そのため、シートに着座してシートベルト11を締めた状態の使用者Hは、図4に示すようにシートベルト用クランプ部材12を用いてマッサージパッド10の一端部をシートベルト11に取り付け、且つシート用クランプ部材13を用いてマッサージパッド10の他端部をシート表面に取り付けることで、マッサージパッド10を肩部Hsに当接させることができる。
特開2005−334022号公報(第0120段落、図15)
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、マッサージパッド10はその各端部がシートベルト11およびシートの表面にそれぞれ取り付けられることで使用者Hの肩部Hsと当接する位置に保持されているだけであるから、施療子が使用者Hの肩部Hsを押圧したときに、施療子が使用者Hの肩部Hsから受ける反力によって肩部Hsから離れる向きに移動する可能性がある。この場合、施療子の押圧力を使用者Hの肩部Hsに効率的に作用させることができず、マッサージ効果が低下することになる。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであって、施療子の押圧力を使用者の肩部に効率的に作用させることができる車室内用マッサージ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、使用者が車室内のシートに着座した姿勢で使用する車室内用マッサージ装置であって、使用者の背面側から前面側に亘って肩部に当接するように締められる帯状のベルト体と、ベルト体に設けられている保持部を着脱可能に保持するベルト保持具と、ベルト体における使用者の少なくとも肩部との当接部分に配設され肩部を押圧する施療子とを備え、ベルト体が、使用者の肩部から背面側に伸びる部分が車室内の所定箇所に固定されており、ベルト保持具に保持部が保持された状態で使用者の肩部から離れる向きへの施療子への移動を規制することを特徴とする。
この構成によれば、ベルト体は、使用者の肩部から背面側に伸びる部分が車室内の所定箇所に固定されており、ベルト保持具に保持部が保持された状態で使用者の肩部から離れる向きへの施療子の移動を規制するので、施療子が使用者の肩部を押圧したときに、施療子が使用者の肩から受ける反力によって使用者の肩部から離れる向きに移動することが防止され、施療子の押圧力を使用者の肩部に効率的に作用させることができ、結果的に、マッサージ効果の低下を防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記施療子が、ポンプにより空気の給排気が行われることで膨張収縮する空気袋からなることを特徴とする。
この構成によれば、空気袋からなる施療子を膨張収縮させて使用者の肩部を押圧することにより、使用者の肩部に対して人の手によるマッサージに近い刺激を与えることができ、使用者に過度の傷みを感じさせることなくマッサージを行うことができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記空気袋が前記ベルト体の長手方向に複数個並設されており、各空気袋に対する空気の給排気を個別に制御する制御部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、制御部が複数個の空気袋に対する空気の給排気を個別に制御することで、使用者の肩部のうち刺激を与える部位を調節することができる。また、たとえばベルト体の長手方向の一端から他端に向けて空気袋を順に膨張させるようにすれば、使用者の肩部を人の手で擦る場合に近い刺激を与えることができ、比較的高いマッサージ効果を期待できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記施療子が、前記ベルト体に内蔵されていることを特徴とする。
この構成によれば、外観上、施療子が備わっていることが分からなくなるので、施療子がベルト体に設けられることにより車室内の見映えが悪くなることはない。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記施療子が、前記ベルト体に対して着脱可能であることを特徴とする。
この構成によれば、施療子をベルト体から取り外すことで、施療子のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記ベルト体が、前記シートに着座した状態の使用者が前方に移動することを防止するシートベルトとして兼用されることを特徴とする。
この構成によれば、シートベルトによる使用者の身体の保持力を利用して施療子の移動を防止できるから、使用者においては必要以上に締め付けられることなく快適に使用することができるという利点がある。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明において、前記ベルト体が、使用者の左右の各肩部ごとにそれぞれ設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、使用者の左右の各肩部をそれぞれ施療子で押圧することができるので、使用者の両肩部に対してマッサージを施すことができる。
本発明は、施療子が使用者の肩部を押圧したときに施療子が使用者の肩から受ける反力によって使用者の肩部から離れる向きに移動することが、ベルト体によって防止され、施療子の押圧力を使用者の肩部に効率的に作用させることができるという利点がある。
以下の各実施形態で説明する車室内用マッサージ装置は、乗用車等の車両に用いられ、車室内のシートに着座した姿勢の使用者に対し、主に肩部のマッサージを施すものである。以下では、助手席に設けられた車室内用マッサージ装置を一例として説明するが、本発明の車室内用マッサージ装置は運転席や後部座席にも設けることができるものであり、車室内の全シートにそれぞれ設けることも可能である。なお、運転席に関しては、シフトレンジがパーキング(P)レンジにあるときのみ車室内用マッサージ装置を作動できる構成として、走行中には車室内用マッサージ装置を利用できないようにすることも考えられる。
(実施形態1)
本実施形態の車室内用マッサージ装置は、図1に示すように、車室内のシートSに着座した状態にある使用者Hの身体が衝撃によりシートSから前方に移動することを防止するシートベルトとしての機能を兼ね備えた帯状のベルト体1と、ベルト体1のうち使用者Hの肩部Hsから前面側に伸びる部分に設けられている保持部1aを保持するベルト保持具(バックル)2と、ベルト体1における使用者Hの肩部Hsとの当接部位に設けられ使用者Hの肩部Hsを押圧する施療子3とを備えている。
本実施形態では、一例として4点が車両に固定される4点式シートベルトの肩ベルト(使用者Hの肩部Hsに掛けられるベルト)をベルト体1に用いるものとするが、たとえば3点が車両に固定される3点式シートベルトなど、4点式以外のシートベルトをベルト体1に用いることも可能である。ただし、使用者Hの左右両肩部Hsをマッサージ可能とする場合には、4点式、5点式、6点式のように使用者Hの両肩部Hsを保持する形態のシートベルトを採用するものとする。
ベルト体(4点式シートベルトの肩ベルト)1は、シートSのうち使用者Hの背中に接触する背もたれSbの上部前面から引き出される形で、左右1本ずつの計2本設けられている。各ベルト体1は、それぞれの先端部にベルト保持具2と結合する保持部1aが設けられている。このベルト体1を締める際には、着座姿勢にある使用者Hの腰部の左右両側から伸びる腰ベルト4の先端部を使用者Hの前面側においてベルト保持具2と結合した状態で、各ベルト体1の保持部1aをそれぞれ使用者Hの前面側においてベルト保持具2と結合する。これにより、使用者Hの上半身は2本のベルト体1および2本の腰ベルト4によって、前方への移動が防止されることとなる。なお、ここではベルト体1および腰ベルト4の長さ調節は、各ベルトにそれぞれ設けられているアジャスタ(図示せず)によって行うものとするが、周知のベルト巻取り装置を利用して、各ベルトの引き出し量によってベルトの長さを自在に調節できるようにしてもよい。
ここで、ベルト体1のうち使用者Hの肩部Hsから背面側に伸びる部分は、その端部(以下、固定部という)が少なくともシートSの背もたれ(ヘッドレストShを除く)Sbの上端位置よりも下方において、車室内の所定箇所に固定されている。本実施形態では、上述したようにベルト体1がシートSの背もたれSbの前面から引き出される形に設けられているため、上記固定部(図示せず)はシートSの背もたれSbにおけるその上端位置よりも下方に固定されるものとする。これにより、ベルト体1の固定部は着座状態にある使用者Hの肩部Hsよりも下方において固定されることとなるため、ベルト体1を着座状態にある使用者Hの肩部Hsの上面側を通るように装着し保持部1aをベルト保持具2に結合することで、ベルト体1は使用者Hの背面側から前面側に亘って肩部Hsと当接する。この状態でベルト体1の長さが適正であれば、ベルト体1における使用者Hの肩部Hsとの当接部位が肩部Hsにて上方に押し上げられることによりベルト体1にはテンションが掛かることとなり、ベルト体1と使用者Hの肩部Hsとの間に隙間が生じることはない。すなわち、使用者Hの肩部Hsから離れる向きへのベルト体1の移動は規制されることとなる。なお、ベルト体1の固定部はシートS自体に固定されるものに限らず、シートSに設けた貫通孔(図示せず)を通してシートS後方の所定箇所に固定するようにしてもよい。
施療子3は、弾力性を有しポンプ5(図2参照)からの空気の給排気に応じて膨張収縮する空気袋からなるものであって、ここでは、複数個(ここでは7個)の空気袋A1〜A7(図1では空気袋A7の図示を省略する)をベルト体1の長手方向に並べて施療子3を構成している。すなわち、施療子3を構成する各空気袋A1〜A7(以下、個々を特に区別しないときには単に空気袋Aという)は、それぞれ空気が供給されることで膨張し排気されることで収縮するものであって、膨張時に空気圧を利用して使用者Hの肩部Hsを押圧する。
施療子3としては、バイブレータ等を用いることも可能であるが、本実施形態のように施療子3に空気袋Aを用いた構成では、使用者Hの肩部Hsに対しては人の手によるマッサージに近い刺激を与えることができ、使用者Hにとって快適なマッサージを施すことが可能となる。しかも、施療子3を容易に変形可能な空気袋Aとしたことで、車両の衝突時などの衝撃で使用者Hが施療子3に身体を打ち付けるようなことがあっても、使用者Hの身体に対する衝撃を小さく抑えることができるという利点もある。
そして、複数個の空気袋A1〜A7は、ベルト体1のうち使用者Hの肩部Hsと当接する部分に形成された袋状の収容部1bに収容される。ここで、ベルト体1における使用者Hの肩部Hsとの当接面と空気袋Aとの間にクッション材(図示せず)を介在させることで、空気袋Aから使用者Hの肩部Hsに過剰な押圧力が作用することを防止することができる。さらに、収容部1b内での各空気袋A1〜A7の移動を規制するように収容部1b内を各空気袋A1〜A7ごとに区切った構成としてもよい。このように施療子3をベルト体1に内蔵してベルト体1と一体化したことにより、ベルト体1の外観に大きな変更を加えることなく施療子3を設けることができ、施療子3によって車室内の見映えが悪くなることを回避できる。
次に、空気袋Aを駆動するための構成について図2を参照して説明する。
各空気袋A1〜A7とポンプ5との間には、ポンプ5から送出される空気を各空気袋A1〜A7に分配する分配弁6が設けられており、ポンプ5と分配弁6とは主幹チューブT0で接続され、分配弁6と各空気袋A1〜A7とはそれぞれ分岐チューブT1〜T7にて接続されている。ポンプ5は車両(図示せず)のトランクルーム等に設置され、分配弁6は車室内用マッサージ装置を具備したシートSの下方の空きスペース等に設置され、ベルト体1の収容部1bには分配弁6に接続された複数本の分岐チューブT1〜T7が引き込まれる。ここででは、分岐チューブT1〜T7をシートS内およびベルト体1内を通すことで外部に露出しない構造とする。
分配弁6は、たとえばそれぞれソレノイドによって駆動する複数の電磁弁(図示せず)を備えて成り、各電磁弁によってポンプ5からの空気を空気袋Aに給気する状態と、空気袋Aの空気を排気する状態とを各空気袋A1〜A7ごとに個別に切り替える。しかして、空気袋Aに空気が給気されると、当該空気袋Aは膨張して使用者Hの肩部Hsを押圧し、空気袋Aの空気が排気されると、当該空気袋Aは収縮して押圧動作を停止する。なお、空気袋A内の空気は、空気袋A自体の弾性復帰力や、空気袋Aにベルト体1あるいは使用者Hの身体から作用する押圧力によって排気することが可能である。
ここにおいて、車室内用マッサージ装置は、ポンプ5および分配弁6にそれぞれ制御信号を送ることによってポンプ5および分配弁6の動作を制御する制御部7を備えている。当該制御部7には使用者Hからの操作入力を受け付ける操作入力部8が接続されており、制御部7は、当該操作入力部8からの入力に応じて制御信号を生成することにより、ポンプ5および分配弁6を制御して各空気袋A1〜A7における空気の給排気を個別に制御する。つまり、車室内用マッサージ装置の運転、停止等の操作は操作入力部8にて行うことができる。ここで、制御部7は車室内用マッサージ装置を具備したシートSの下方の空きスペース等に設置され、操作入力部8は使用者Hにとって操作が容易となるようシートHの側方等に配置される。
また、本実施形態では、制御部7において複数の動作モードが設定されており、使用者Hは操作入力部8の操作によってこれら複数の動作モードから所望の動作モードを選択して車室内用マッサージ装置を動作させるものとする。ここでいう動作モードの例としては、全ての空気袋A1〜A7が同時に膨張収縮を繰り返すことで使用者Hの肩部Hs全体を周期的に押圧するモードや、ベルト体1の長手方向の一端から他端に向けて各空気袋A1〜A7を順に膨張させることで使用者Hの肩部Hsを擦るように刺激するモード、さらには、空気袋Aへの給気量を変えることで使用者Hの肩部Hsに対する押圧力を異ならせたモードや、給排気の周期を変えることで使用者Hの肩部Hsを押圧する周期を異ならせたモードなどがある。このように、複数個の空気袋A1〜A7の膨張収縮動作を制御部7によって各空気袋A1〜A7ごとに個別に制御することで、多様なマッサージが実現可能となる。
なお、ポンプ5や分配弁6、制御部7や操作入力部8等の電源は、車両のバッテリ(図示せず)から直接供給されるようにしてもよいし、イグニッションラインから分岐して供給されるようにしてもよい。前者の構成であれば、車室内用マッサージ装置をイグニッションスイッチのオンオフに関わらず作動させることができ、後者の構成であれば、イグニッションスイッチがオンの場合にのみ車室内用マッサージ装置を作動させることができる。
以上説明した構成によれば、使用者HはシートSに着座してベルト体1を締め、操作入力部8を操作することで車室内用マッサージ装置による肩部Hsへのマッサージを受けることができる。ここで、ベルト体1は使用者Hの背面側から前面側に亘って肩部Hsと当接するように締められているから、使用者Hの肩部Hsから離れる向きへの施療子3の移動はベルト体1によって規制されることとなる。したがって、施療子3の空気袋Aが膨張して使用者Hの肩部Hsを押圧したときに肩部Hsから反力を受けても、施療子3が使用者Hの肩部Hsから離れる向きに移動することは防止され、施療子3の押圧力を使用者Hの肩部Hsに効率的に作用させることができる。その結果、施療子3が移動することによるマッサージ効果の低下を防ぐことができるという利点がある。
また、上述したようにベルト体1をシートベルトと兼用することで、ベルト体1とシートベルトとを別々に装着する場合に比べて装着の手間を省くことができる。しかも、シートベルトによる使用者Hの身体の保持力を利用して施療子3の移動を防止できるから、使用者Hにおいては必要以上に締め付けられることがなく快適に車室内用マッサージ装置を利用できるという効果がある。
ただし、ベルト体1をシートベルトとは別に設けることも可能であって、この場合には、ベルト体1とシートベルトとをそれぞれの機能を考慮して個別に設計することができるので、各々の設計の自由度が高くなる。すなわち、ベルト体1に関しては、使用者Hの肩部Hsに当接して、施療子3が使用者Hの肩部Hsから離れる向きに移動することを防止できる構成にあればよいので、たとえば先端部に設けられている保持部1aを使用者Hの脇を通してシートSの背もたれSbに設けたベルト保持具2に保持させることにより、使用者Hの両肩部Hsに巻き付けられる構成とすることが考えられる。
(実施形態2)
本実施形態の車室内用マッサージ装置は、施療子3をベルト体1とは別体であってベルト体1に着脱可能な構成とした点が実施形態1の車室内用マッサージ装置と相違する。
本実施形態では、図3に示すように、ベルト体(4点式シートベルトの肩ベルト)1における使用者Hの肩部Hsとの当接部位(実施形態1において収容部1bが形成されていた部位)に着脱自在に取り付けられる肩パッド9を備え、当該肩パッド9に施療子3としての空気袋Aが設けられているものとする。
肩パッド9は、袋状に形成され内部に複数個の空気袋Aを収容したパッド本体9aと、パッド本体9aをベルト体1に取り付けるための第1および第2の取付部9b,9cとを有している。パッド本体9a内の空気袋Aに接続されている分岐チューブT1〜T7は、パッド本体9aの長手方向の一端面から引き出されている。なお、図3の例では分岐チューブT1〜T7は束ねられているものとする(図中、「T」で示す)。
第1および第2の取付部9b,9cは、パッド本体9aの幅方向の両端部からパッド本体9aの長手方向の全長に亘って突出する形でパッド本体9aと一体に形成されており、重なり合った状態で互いに結合されるものである。ここでは、第1および第2の取付部9b,9cの結合に面ファスナを用いることとする。
しかして、肩パッド9は、第1の取付部9bとパッド本体9aとの間にベルト体1を挟み込んだ状態で、第1の取付部9bに第2の取付部9cを重ね合わせて両取付部9b,9cを互いに結合することにより、ベルト体1に取り付けられる。ただし、肩パッド9をベルト体1に取り付ける際には、ベルト体1の裏面(使用者Hの肩部Hs側の面)がパッド本体9aに接触する形にすることで、ベルト体1と使用者Hの肩部Hsとの間にパッド本体9aを挟み込むようにする。これにより、実施形態1と同様に、パッド本体9a内の施療子3が使用者Hの肩部Hsから離れる向きの移動がベルト体1によって防止されることとなり、使用者Hの肩部Hsに対して施療子3の押圧力を効率的に作用させることができる。
以上説明した本実施形態の車室内用マッサージ装置によれば、施療子3をベルト体1から取り外すことができるので、施療子3のメンテナンスを容易に行うことができる。また、車室内用マッサージ装置が搭載されていない既存の車両に対しても、ポンプ5や分配弁6、さらに制御部7や操作入力部8と共に本実施形態の肩パッド9を装備することで、本発明の車室内用マッサージ装置を追加装備することができる。ここで、車室内用マッサージ装置の着脱を頻繁に行う場合には、ポンプ5や分配弁6、制御部7や操作入力部8等の電源は、車両のシガーソケットから供給される構成とすることが望ましい。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1の使用例を示し、(a)は概略側面図、(b)は概略正面図である。 同上の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態2で用いる肩パッドを示す概略斜視図である。 従来例を示す概略側面図である。
符号の説明
1 ベルト体
1a 保持部
1b 収容部
2 ベルト保持具
3 施療子
5 ポンプ
7 制御部
A1〜A7 空気袋
H 使用者
Hs 肩部
S シート
Sb 背もたれ

Claims (7)

  1. 使用者が車室内のシートに着座した姿勢で使用する車室内用マッサージ装置であって、使用者の背面側から前面側に亘って肩部に当接するように締められる帯状のベルト体と、ベルト体に設けられている保持部を着脱可能に保持するベルト保持具と、ベルト体における使用者の少なくとも肩部との当接部分に配設され肩部を押圧する施療子とを備え、ベルト体は、使用者の肩部から背面側に伸びる部分が車室内の所定箇所に固定されており、ベルト保持具に保持部が保持された状態で使用者の肩部から離れる向きへの施療子への移動を規制することを特徴とする車室内用マッサージ装置。
  2. 前記施療子は、ポンプにより空気の給排気が行われることで膨張収縮する空気袋からなることを特徴とする請求項1記載の車室内用マッサージ装置。
  3. 前記空気袋は前記ベルト体の長手方向に複数個並設されており、各空気袋に対する空気の給排気を個別に制御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の車室内用マッサージ装置。
  4. 前記施療子は、前記ベルト体に内蔵されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車室内用マッサージ装置。
  5. 前記施療子は、前記ベルト体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車室内用マッサージ装置。
  6. 前記ベルト体は、前記シートに着座した状態の使用者が前方に移動することを防止するシートベルトとして兼用されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車室内用マッサージ装置。
  7. 前記ベルト体は、使用者の左右の各肩部ごとにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車室内用マッサージ装置。
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