JP2010075286A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布具を使用する際にノズルの先端が臓器等に当接しても、噴出口から液体が確実に噴出することができる塗布具を提供すること。
【解決手段】塗布具1は、第1の液体L1、第2の液体L2を供給する液体供給手段と、ガスGが通過する第3の流路46と、液体供給手段から供給された各液体がそれぞれ通過し、かつ、第3の流路46を通過したガスGが流入可能な第1の流路および第2の流路を有する液体流路と、液体流路を通過した各液体がガスGとともに噴出する噴出口424とを有するノズル4とを備えている。噴出口424は、ノズル4の先端463に開口しており、先端463には、液体の噴出方向に高さが異なる頂面465と底面466とを有する少なくとも1つの段差部464が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、塗布具に関する。
従来、2種以上の液体を混合して患部等に噴射し、癒着防止材や生体組織接着材などを形成する方法が知られており、そのための塗布具が開発されている。
このような塗布具は、混合すると凝固する成分同士、例えばトロンビンを含有する溶液とフィブリノーゲンを含有する溶液を互いに分別した状態で、患部付近まで送り、患部で混合しながら塗布するという構成によるものである。
従来の塗布具としては、異なる種類の液体が通過する2本の液体流路と、各液体流路を通過した液体がそれぞれ噴出する2つの液体噴出口と、ガスが通過するガス流路と、2つの液体噴出口の外周側に配置され、ガス流路を通過したガスが噴出するガス噴出口とを有するノズルを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の塗布具は、ノズルの先端面に各液体噴出口、ガス噴出口がそれぞれ開口しており、各液体噴出口からそれぞれ液体が噴出するとともに、ガス噴出口からもガスが噴出するよう構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の塗布具では、当該塗布具を使用する際にノズルの先端面が生体の臓器(患部)等に当接した場合、この臓器によって各液体噴出口、ガス噴出口がそれぞれ閉塞してしまう。そして、この状態で塗布操作を行うと、液体は液体噴出口からは噴出されずに液体流路を逆流し、ガスもガス噴出口からは噴出されずにガス流路を逆流してしまうという問題があった。
特表2002−522177号公報
本発明の目的は、塗布具を使用する際にノズルの先端が臓器等に当接しても、噴出口から液体が確実に噴出することができる塗布具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 液体を供給する液体供給手段と、
ガスが通過するガス流路と、前記液体供給手段から供給された液体が通過し、かつ、前記ガス流路を通過したガスが流入可能な液体流路と、該液体流路を通過した液体がガスとともに噴出する噴出口とを有するノズルとを備え、
前記噴出口は、前記ノズルの先端に開口しており、該先端には、前記液体の噴出方向に高さが異なる頂面と底面とを有する少なくとも1つの段差部が形成されていることを特徴とする塗布具。
(2) 前記噴出口は、前記頂面または前記底面に配置されている上記(1)に記載の塗布具。
(3) 前記段差部は、前記噴出口を介して一対配置されており、
前記一対の段差部の間に、前記噴出口を介して前記液体流路と連通する溝が形成される上記(1)または(2)に記載の塗布具。
(4) 前記段差部は、前記ノズルの先端の外周部に配置されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の塗布具。
(5) 前記段差部は、前記ノズルの先端の外周部の周方向に沿って間欠的に複数配置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の塗布具。
(6) 前記液体流路は、該液体流路を画成する壁部の少なくとも一部が、前記液体に対する撥液性を有し、前記ガスが透過可能な通気膜で構成されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の塗布具。
(7) 前記液体流路は、該液体流路を画成する壁部に該壁部を貫通し、前記ガスが流入する少なくとも1つの通気孔が形成されたものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の塗布具。
(8) 前記液体流路は、複数設置されており、
前記複数の液体流路は、互いに途中で合流する合流部を形成し、
前記合流部で混合された液体が前記噴出口から噴出する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の塗布具。
(9) 前記ノズルは、その先端部に、湾曲または屈曲し、可撓性を有する湾曲部が形成されたものであり、
前記段差部は、前記湾曲部の湾曲の程度に応じた前記噴出口の方向を示すマーカとしての機能を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の塗布具。
(10) 前記ノズルがその長手方向に沿って移動可能に挿通され、前記湾曲部を挿入することにより該湾曲部の形状を矯正して、前記噴出口の方向を調整する外管を備える上記(9)に記載の塗布具。
(11) 前記液体供給手段は、シリンジ外筒と、該シリンジ外筒内に挿入されたガスケットと、該ガスケットを前記シリンジ外筒の長手方向に沿って移動操作する押し子と、前記シリンジ外筒と前記ガスケットとで形成された空間に充填された液体とを有するシリンジである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の塗布具。
また、前記段差部は、前記噴出口を介して一対配置されているのが好ましい。
前記各段差部の前記底面から前記頂面までの高さは、互いに同じであるのが好ましい。
前記ノズルの先端は、平面視での形状が円形をなすのが好ましい。
前記段差部は、前記ノズルの先端の外周部の周方向に沿った長尺状をなすのが好ましい。
前記段差部の前記底面から前記頂面までの高さは、前記ノズルの先端の直径の10〜50%であるのが好ましい。
前記段差部は、その前記頂面が平坦となっているのが好ましい。
前記液体流路は、複数設置されており、該各液体流路内を互いに液組成が異なる液体が通過するのが好ましい。
本発明によれば、塗布具を使用する際にノズルの先端が例えば臓器に当接したとしても、当該先端では段差部が噴出口よりも先に当接するため、噴出口が臓器に閉塞されるのが防止される。そして、この状態で、液体の噴出操作を行なうと、液体流路内のガスを含む液体は、噴出口、段差部によって形成された臓器との間隙を順に通過して、外方に向かって確実に噴出する。
以下、本発明の塗布具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の塗布具の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す塗布具におけるノズルの先端部(ノズルヘッド)を示す斜視図、図3〜図7は、それぞれ、図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)、図8は、図1に示す塗布具におけるノズルの先端が生体に当接した状態を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図8中(図9〜図13も同様)の右側を「基端(後)」または「上流」、左側を「先端(前)」または「下流」と言う。
図1に示す塗布具1は、例えば腹腔鏡下手術の際に、腹腔内に挿入して、液組成が異なる2種の液体(第1の液体L1、第2の液体L2)を混合しながら、その混合物(混合液)を臓器や腹壁等に塗布するものである。
この塗布具1は、第1の液体L1を収納する第1のシリンジ(液体供給手段)2と、第2の液体L2を収納する第2のシリンジ(液体供給手段)3とをそれぞれ装填して用いられる。第1のシリンジ2と第2のシリンジ3とは、ほぼ同様の構成であるため、代表的に第1のシリンジ2について説明する。
第1のシリンジ2は、外筒(シリンジ外筒)21と、外筒21内で摺動し得るガスケット24と、ガスケット24を外筒21の長手方向(軸方向)に沿って移動操作する押し子(プランジャロッド)26とを備えている。ガスケット24は、押し子26の先端に連結されている。
外筒21は、有底筒状の部材で構成され、先端側底部の中央部には、外筒21の胴部に対し縮径した口部(縮径部)22が一体的に突出形成されている。
外筒21の後端外周には、フランジ23が一体的に形成されている。
また、外筒21の外周面には、液量を示す目盛りが付されている。
外筒21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であり、かつ水蒸気透過性が低い点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルのような樹脂が好ましい。なお、外筒21の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
このような外筒21内には、弾性材料で構成されたガスケット24が収納されて(挿入されて)いる。ガスケット24の外周面が外筒21の内周面に密着しつつ摺動することにより、外筒21内を液密性を確実に保持しつつ、第1の液体L1を口部22に向けて押し出すことができる。ガスケット24の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
ガスケット24の移動は、押し子26を移動操作することにより行われる。押し子26は、長尺な部材であり、その基端側には、円盤状のフランジ29が形成されている。また、押し子26の構成材料としては、前述した外筒21と同様のものを用いることができる。
第1のシリンジ2は、塗布具1に装填される以前に、外筒21とガスケット24とで囲まれた空間(貯液空間)に、第1の液体L1が充填される。第2のシリンジ3には、筒21とガスケット24とで囲まれた空間(貯液空間)に、第2の液体L2が充填される。
第1のシリンジ2に充填される第1の液体L1と、第2のシリンジ3に充填される第2の液体L2とは、それらの組成(成分)が異なるものである。
本発明においては、第1の液体L1と第2の液体L2とは、塗布具1の用途、使用目的、症例等に応じて適宜選定される。例えば、生体組織接着材の投与に使用する場合、第1の液体L1および第2の液体L2のうちの一方は、トロンビンを含有する液体(溶液等)、他方はフィブリノーゲンを含有する液体(溶液等)とすることができる。
また、癒着防止材の投与に使用する場合、第1の液体L1および第2の液体L2のうちの一方は、スクシンイミジル基で修飾したカルボキシメチルデキストリンを含有する液体(溶液等)、他方は、リン酸水素二ナトリウムを含有する液体(溶液等)とすることができる。
このような組み合わせの第1の液体L1および第2の液体L2は、それらを混合すると、変質、すなわち、ゲル化(固化)する。ゲル化することにより、例えば、第1の液体L1と第2の液体L2とが混合したもの(以下、「混合物(混合液)」という場合がある)が、塗布された生体組織(目的部位)に確実に留まることができる。また、混合物が目的部位に確実に留まるため、当該目的部位において、生体組織接着材や癒着防止材としての機能を確実に発揮することができる。
なお、第1の液体L1および第2の液体L2の種類および組み合わせは、上述したものに限定されないことは、言うまでもない。
このような構成の第1のシリンジ2および第2のシリンジ3は、それぞれ、後述するノズル4に接続され、各押し子26を押圧操作することより、ノズル4の第1の流路44に第1の液体L1を、第2の流路45に第2の液体L2を容易かつ確実に供給する(送る)ことができる。また、各押し子26の押圧操作は、塗布具1の操作者(使用者)により手動で行なわれる。このため、操作者は、混合物の塗布を自身の任意のタイミングで行なうことができる。
また、塗布具1は、第1の液体L1と第2の液体L2とを無菌ガスG(以下、単に「ガスG」と言う)とともに噴出するものである(図1、図5参照)。このガスGにより、前記混合物が霧化され、前記混合物を目的部位(患部等の目標部位)に均一に塗布することができる。ガスGは、ガスボンベ(ガス供給手段)300bにより供給される。ガスボンベ300bは、チューブ302bを介してノズル4と接続されている。
ガスボンベ300bは、その内部空間に高圧の(圧縮された)ガスGが充填されており、高速に流れるガスGを塗布具1(ノズル4)に供給する(送る)ことができる。このガスボンベ300bまたはチューブ302bの途中には、塗布具1に対するガスGの供給/供給停止を制御する開閉自在なバルブ(コック)(図示せず)が設置されている。前記混合物を塗布するときには、このバルブを開状態にする。なお、ガスGとしては、例えば、二酸化炭素が挙げられる。
図1に示すように、塗布具1は、塗布具本体7と、塗布具本体7の先端側に設置されたノズル4とを備えている。
塗布具本体7は、第1のシリンジ2の外筒21と第2のシリンジ3の外筒21とを保持するシリンジ保持部71と、第1のシリンジ2の押し子26のフランジ29と第2のシリンジ3の押し子26のフランジ29とを連結するフランジ連結部72とで構成されている。
シリンジ保持部71は、第1のシリンジ2(外筒21)および第2のシリンジ3(外筒21)を並べて(並列に)固定するものである。このシリンジ保持部71は、各外筒21の口部22が嵌合する(挿入される)嵌合部711と、嵌合部711よりも基端側に位置し、各外筒21のフランジ23の縁部が挿入される挿入部712と、嵌合部711と挿入部712とを連結する連結部713とを有している。
嵌合部711に各外筒21の口部22が嵌合すると、第1のシリンジ2の口部22は、ノズル4の第1の流路44に接続され、第2のシリンジ3の口部22は、第2の流路45に接続される。これにより、第1の流路44に第1の液体L1を、第2の流路45に第2の液体L2を供給可能となる(図5参照)。
また、嵌合部711の外周部には、ガスボンベ300bからのガスGが通過するチューブ302bの端部が接続される接続部715が突出形成されている。接続部715にチューブ302bが接続されると、当該チューブ302bは、ノズル4の第3の流路(ガス流路)46に接続される。これにより、第3の流路46にガスGを供給可能となる(図4、図5参照)。
挿入部712には、各外筒21のフランジ23の縁部が挿入される溝714が形成されている。
シリンジ保持部71では、嵌合部711に各外筒21の口部22が嵌合し、挿入部712(溝714)に外筒21のフランジ23が挿入されることにより、各外筒21を確実に保持することできる。
フランジ連結部72は、第1のシリンジ2の押し子26のフランジ29と第2のシリンジ3の押し子26のフランジ29とを連結する板状の部材である。フランジ連結部72には、各押し子26のフランジ29の縁部が挿入される溝721が形成されている。このフランジ連結部72を先端方向に向かって押圧することにより、各押し子26を一括して先端方向に向かって移動させることができる。このように、フランジ連結部72は、塗布具1を使用する、すなわち、混合物を患部等の目的部位(目標部位)に塗布するとき、使用者によって押圧操作される操作部として機能するものである。
シリンジ保持部71およびフランジ連結部72の構成材料としては、例えば、外筒21についての説明で上げたような各種樹脂を用いることができる。
図1に示すように、塗布具本体7の先端側には、ノズル4が設置されている。このノズル4は、ガスGとともに第1の液体L1、第2の液体L2(混合物)を噴出するものである。ノズル4は、長尺状のノズル本体43と、ノズル本体43の外径よりも拡径したノズルヘッド42とを有している。
図3〜図7に示すように、ノズル本体43は、第1のシリンジ2から供給された第1の液体L1が通過する第1の流路44と、第2のシリンジ3から供給された第2の液体L2が通過する第2の流路45とで構成された液体流路41を有している。さらに、ノズル本体43は、ガスボンベ300bから供給されたガスGが通過する第3の流路46を有している。
各液体が通過する第1の流路44および第2の流路45は、それぞれ、内チューブ(内管)44a、45aで画成された内腔で構成されている。第1の流路44を構成する内チューブ44aは、その基端部が第1のシリンジ2の口部22に接続される位置まで延在している。これと同様に、第2の流路45を構成する内チューブ45aは、その基端部が第2のシリンジ3の口部22に接続される位置まで延在している。
第1の流路44と第2の流路45とは、それらの先端側の部分(先端部)で互いに合流している。これにより、液体流路41に合流部47を設けることができる。図5に示すように、この合流部47では、第1の液体L1と第2の液体L2とが合流して均一かつ確実に混合した混合液となる。
なお、合流部47は、前記各内チューブが延長したものであってもよいが、図示の構成では、当該内チューブとは別体のチューブ(合流部形成チューブ)47aで構成されたものとなっている。チューブ47aの先端部471は、後述する第3の流路46を構成する外チューブ(外管)46aの先端内周部461に嵌合している。また、チューブ47aの基端部472は、第1の流路44および第2の流路45をそれぞれ構成する各内チューブ44a、45aの先端部441、451に嵌合している。これにより、チューブ47aは、その両端部が支持され、確実に固定される。
このチューブ47aの壁部は、その全体が通気膜473で構成されている。
通気膜473は、ノズル本体43内のガスGが透過可能なものである。これにより、通気膜473を介して、ガスGがチューブ47a(合流部47)内に流入することができ、よって、この流入したガスGは、合流部47で混合した第1の液体L1および第2の液体L2とともに、噴出口424から噴出する(図5参照)。これにより、混合液が霧状になり患部に塗布される。
前述したようにチューブ47aの壁部の全体が通気膜473で構成されているため、ガスGは、通気膜473を介して、チューブ47aの周方向のいずれの部分からも当該チューブ47a内に流入することができる。これにより、ガスGをチューブ47a内に過不足なく供給することができ、よって、噴出口424から噴出する混合液が確実に霧状となる。このように混合液が霧状となることにより、当該混合液は、第1の液体L1と第2の液体L2とが均一に混合したものとなり、好適な状態(混合が均一な状態)で患部へ塗布される。また、図6に示すように、混合液の吐出が停止した際には、通気膜473を介して流入したガスGが、チューブ47a内の混合液を確実に外方へ押し出す(吹き飛ばす)。これにより、噴出口424に混合液が残留するのが防止され、よって、当該噴出口424(ノズル4)に目詰まりが生じるのが防止される。また、噴出口424から混合液(第1の液体L1、第2の液体L2)の残液が漏出するのが確実に防止される。
このようなガスGが透過する通気膜473には、多数の細孔(図示せず)が形成されている。各細孔は、それぞれ通気膜473をその厚さ方向に貫通するものである。これらの細孔の平均孔径は、特に限定されないが、例えば、2μm以下が好ましい。このような細孔を有する通気膜473としては、例えば、住友電工ファインポリマー社製「ポアフロンチューブ(TB−0201)」が挙げられる。これは、平均孔径が約1μmの通気膜473である。
また、孔径を0.01〜0.45μmとすることにより、ガスGが確実に透過できるとともに、通気膜473が菌不透過性を有することになる。通気膜473が菌不透過性を有することにより、仮にガスボンベ300b内のガスGが無菌状態のものでない場合であっても、通気膜473でガスG内の菌類が除去され、当該菌類がノズル4内に流入するのが確実に防止される。これにより、無菌状態の混合液を患部へ塗布することができる。
また、通気膜473の膜厚(壁圧)は、特に限定されず、例えば、0.1〜1mmであるのが好ましく、0.3〜0.8mmであるのがより好ましい。
また、通気膜473の表面積(外周面の面積)は、20〜200mmであるのが好ましく、40〜100mmであるのがより好ましい。
通気膜473は、第1の液体L1や第2の液体L2に対して不透過性(撥水性)、すなわち、疎水性を有している。これにより、通気膜473を介して、チューブ47a内の第1の液体L1や第2の液体L2が第3の流路46(外チューブ46a)内に逆流する(流れ込む)のが確実に防止される。このような通気膜473は、疎水性を有する材料で構成されたもの、または、その表面が疎水化処理が施されたものである。疎水性を有する材料(構成材料)としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンとテトラフルオロエチレンの共重合体(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(ECTFE)、ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。通気膜473は、これらの材料を、延伸法、ミクロ相分離法、電子線エッチング法、焼結法、アルゴンプラズマ粒子等の方法で多孔質としたものが好適に用いられる。また、疎水化処理の方法としては、特に限定されず、例えば、通気膜473の表面に、前記疎水性を有する材料をコーティングする方法等が挙げられる。
ガスGが通過する第3の流路46は、第1の流路44および第2の流路45をそれぞれ構成する内チューブ44aおよび45aと、その外周側に位置する、すなわち、各内チューブ44aおよび45aが挿通された外チューブ46aとで画成された間隙で構成されている。この外チューブ46aは、その基端部が塗布具本体7の接続部715を介してチューブ302bに接続される位置まで延在している。また、外チューブ46a(ノズル4)の先端463は、先端側から見た(平面視での)形状が円形をなし、その中心部が開口している(図2参照)。この開口部が、合流部47で第1の液体L1と第2の液体L2とが混合して形成された混合液がガスGとともに噴出する噴出口424として機能する。また、混合液は、ガスGとともに噴出するため、霧化されることとなり、目的部位に対して、均一に塗布される。
このように、ノズル4は、2本の内チューブ44a、45aと外チューブ46aとで構成された二重管構造をなすものである。これにより、内チューブ44a、45a(第1の流路44、第2の流路45)と外チューブ46a(第3の流路46)とが並列な位置関係となり、前述したように各チューブをそれぞれ流路として好適に用いることができる。各チューブの構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種の軟質または硬質樹脂、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ステンレス鋼、アルミニウム、銅または銅系合金等の各種金属材料、各種ガラス、アルミナ、シリカ等の各種セラミックスが挙げられる。
次に、使用可能状態となった、すなわち、第1の液体L1が充填された第1のシリンジ2と、第2の液体L2が充填された第2のシリンジ3とが装填され、かつガスボンベ300bに接続された状態の塗布具1(ノズル4)の作動状態(塗布状態)について図3〜図7を参照しつつ、説明する。
第1のシリンジ2および第2のシリンジ3には、それぞれ、患部に塗布するのに必要な(十分な)程度の液量の第1の液体L1および第2の液体L2が充填されている。この状態では、図3に示すように、第1の流路44には、第1の液体L1が供給されておらず、第2の流路45には、第2の液体L2が供給されていない。また、ガスボンベ300bからは、塗布具1に対してガスGを供給可能となっているが、前述した塗布具1に対するガスGの供給/供給停止を制御する開閉自在なバルブ(コック)が閉状態となっている。このため、第3の流路46にもガスGが供給されていない。従って、ノズル4からは、未だ混合液が噴出していない。
次に、図3に示す状態から前記バルブを開状態にすると、チューブ302bを介して、第3の流路46にガスGが供給される。これにより、図4に示すように、ガスGは、合流部47を画成する通気膜473を介して合流部47に流入し、当該合流部47を通過して、噴出口424から噴出する。
そして、手指等で塗布具1のフランジ連結部72を図1中の矢印方向に押圧操作すると、第1の流路44には、第1の液体L1が供給され、第2の流路45には、第2の液体L2が供給される(図5参照)。
さらに塗布具1のフランジ連結部72に対する押圧を続けると、第1の液体L1と第2の液体L2とが合流部47に流入して合流する(混合する)。一方、ガスGは、前述したように、通気膜473を介して、合流部47内に流入し続けている。そして、噴出口424からは、混合液がガスGとともに噴出する(図5参照)。この混合液は、高速に噴出するガスGによって霧状になり、患部に塗布される。
そして、患部に対する所定量の混合液の塗布が完了した後、前記コックを再度閉状態とするとともに、塗布具1のフランジ連結部72に対する押圧を止める。これにより、第1の流路44への第1の液体L1の供給が停止し、第2の流路45への第2の液体L2の供給が停止する。
また、第3の流路46へのガスGの供給も停止するが、当該第3の流路46の残圧によって、ガスGは、合流部47内に流入し(侵入し)続ける。これにより、合流部47内では、混合液が、通気膜473を介して流入したガスGによって、噴出口424から押し出される(図6参照)。その結果、第1の液体L1の先端P1が第1の流路44の先端部441付近に位置し、第2の液体L2の先端P2が第2の流路45の先端部451付近に位置する。このような構成により、合流部47内、特に噴出口424付近に混合液が残留するのが防止され、さらにはその混合液がゲル化するのが防止される。これにより、噴出口424に目詰まりが生じるのが確実に防止される。
また、第3の流路46内の圧力が減少するに従って、合流部47へのガスGの流入も減少し、遂には、その流入も停止する(図7参照)。
このように、塗布具1では、当該塗布具1に対する操作が完了した際に、すなわち、塗布具1の使用後(塗布後)に、ノズル4に目詰まりが生じるのが防止される。そして、この目詰まりが生じていない状態(好適な状態)の塗布具1を再度、患部への塗布に用いることができる。
なお、患部に対する所定量の混合液の塗布が完了した後、前述したように前記コックを再度閉状態としたが、これに限定されず、前記コックを開状態のままとしてもよい。
さて、図2に示すように、ノズル4の先端463には、噴出口424を介して2つ(一対)の段差部464が形成されている。各段差部464は、それぞれ、前後方向(混合液の噴出方向)に高さが異なる頂面465と底面466とを有する部位である。また、本実施形態では、2つの段差部464は、1つの底面466を共有している。この底面466の中央部に、噴出口424が配置されて(開口して)いる。
図8に示すように、塗布具1を使用する際にノズル4の先端463が例えば臓器900に当接したとしても、当該先端463では、各段差部464の頂面465が、底面466に位置する噴出口424よりも先に当接するため、噴出口424が臓器900に閉塞されるのが防止される。このように、各段差部464は、それぞれ、塗布具1を使用する際に噴出口424が例えば臓器900等に閉塞されるのを防止する機能を発揮するものである。
2つの段差部464は、前述したように噴出口424を介して対向して配置されて、すなわち、ノズル4の先端463の外周部にその周方向に沿って間欠的に配置されている。これにより、噴出口424が2つの段差部464によって囲まれる。また、各段差部464は、それぞれ、先端側から見た形状が、ノズル4の先端463の外周部の周方向に沿った円弧状(長尺状)をなしている。
このように形成された2つの段差部464の間には、溝467が形成される。この溝467は、噴出口424を介して合流部47(液体流路41)と連通している(例えば図3参照)。図8に示す状態(ノズル4の先端463が臓器900に当接した状態)で混合液の塗布操作を行なった場合でも、合流部47内のガスGを含む混合液は、噴出口424、溝467を順に通過して、外方に向かって確実に噴出する。また、混合液が確実に噴出するため、混合液が合流部47内を逆流したり、ガスGが合流部47内から通気膜473を介して第3の流路46へ逆流するのを確実に防止することができる。
また、各段差部464の底面466から頂面465までの高さh(図3参照)は、互いに同じであり、その高さhは、ノズル4の先端463の直径φd(図3参照)の10〜50%であるのが好ましく、20〜40%であるのがより好ましい。これにより、ノズル4の先端463(先端面)が臓器900に当接しても、噴出口424が閉塞することを防止することができる。また、ノズル4の噴出口424から吐出される液体の拡散の障害に段差がなりにくい。
また、各段差部464は、それぞれ、その頂面465が平坦となっている。これにより、図8に示すように、段差部464の頂面465が臓器900に当接しても、当該臓器900が頂面465によって損傷を受けるのを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の塗布具(第2実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の塗布具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、段差部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図9に示すノズル4Aでは、2つの段差部464Aは、それぞれ、先端463の周方向の長さが、前記第1実施形態の段差部464の長さよりも短くなったものである。このようなノズル4Aでは、ノズル4Aの先端463が臓器900に当接した際に、噴出口424から吐出される液体やガスGがよりノズル4の周囲にリークし易くなり、噴出口424
の閉塞をさらに抑えることができる。
また、各段差部464Aは、ノズル4Aのノズルヘッド42の外周面で後方に向かって延長した延長部468を有している。
<第3実施形態>
図10は、本発明の塗布具(第3実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の塗布具の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、段差部の形成数が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図10に示すノズル4Bでは、1つの段差部464Aが形成されている。このようなノズル4Bでは、図8に示す状態で臓器900が段差部464Aの頂面465によって損傷を受けるのをさらに確実に防止することができる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の塗布具(第4実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の塗布具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、段差部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図11に示すノズル4Cでは、噴出口424が底面466に形成されており、その底面466の外周側に円環状(リング状)の頂面465が形成されている。そして、この頂面465から後方に向かって凹没した4本の溝467Cが形成されている。4本の溝467Cは、ノズル4の先端463の径方向に延在し、噴出口424の軸回りに等角度間隔に配置されている。このようなノズル4Cでは、段差部464Cは、溝467Cによって4つに分割される頂面465と、溝467Cの底面である底面466とを有するものである。
ノズル4Cは、ノズル4の先端463(噴出口424)が臓器900に当接した状態で混合液の塗布操作を行なった際には、合流部47内のガスGを含む混合液は、合流部47から各溝467Cを介して外方に向かって確実に噴出する。
<第5実施形態>
図12は、本発明の塗布具(第5実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の塗布具の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、段差部の形状が異なること以外は前記第4実施形態と同様である。
図12に示すノズル4Dでは、4つの段差部464Dが形成されている。これらの段差部464Dは、ノズル4Dの先端463の径方向に延在した長尺なリブ(突部)で構成され、噴出口424の軸回りに等角度間隔に配置されている。このようなノズル4Dは、図8に示す状態では臓器900に当接した4つの段差部464Dでノズル4Dを支持することとなる。そして、噴出操作をした際には、4箇所の、隣接する段差部464D同士の間から均一に混合液が噴出する。
<第6実施形態>
図13は、本発明の塗布具(第6実施形態)におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態を示す図)である。
以下、この図を参照して本発明の塗布具の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、合流部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13に示すノズル4Eでは、合流部47を構成するチューブ47bには、その壁部(管壁)を貫通する通気口(通気孔)としての1つの小孔(側孔)475が形成されている。この小孔475を介して、第3の流路46を通過したガスGが当該合流部47に流入することができる。よって、この流入したガスGは、混合液(第1の液体L1、第2の液体L2)とともに、噴出口424から噴出する。これにより、混合液が霧状になり、患部に塗布される。そして、混合液の塗布が停止際にも、前述したように第3の流路46内の残圧により、ガスGが小孔475を介して合流部47内に流入する。これにより、合流部47内の残液(混合液)を確実に噴出口424から外方へ押し出す(吹き飛ばす)。これにより、当該合流部47内に混合液が残留するのが防止され、よって、噴出口424(ノズル4)に目詰まりが生じるのが確実に防止される。
また、小孔475は、合流部47のできる限り上流側の部分に位置しているのが好ましい。本実施形態では、小孔475は、合流部47の第1の流路44の先端部441および第2の流路45の先端部451が嵌合している部分(基端部472)よりも若干先端側の部分に位置している。これにより、ガスGが小孔475を介して合流部47のほぼ全体に行き渡ることができ、混合液の塗布の停止の際に合流部47内の残液をより確実に除去することができる。よって、噴出口424(ノズル4)に目詰まりが生じるのがより確実に防止される。
なお、小孔475の孔径(直径)は、0.1〜1mmであるのが好ましく、0.3〜0.6mmであるのがより好ましい。これにより、ガスGを合流部47内に過不足なく供給することができ、よって、噴出口424から噴出する混合液が確実に霧状となり、また、混合液の塗布の停止後に合流部47から混合液を確実に押し出すことができる。
また、小孔475の形成数は、1つに限定されず、複数であってもよい。
また、チューブ47bの構成材料としては、特に限定されないが、例えば、内チューブ44aや内チューブ45aと同様の構成材料を用いることができる。
また、チューブ47b(合流部47)に形成されている通気口としては、小孔に限定されず、例えば、スリットであってもよい。
<第7実施形態>
図14および図15は、それぞれ、本発明の塗布具(第7実施形態)の先端部付近の拡大部分縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の塗布具の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ノズルの構成が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
図14および図15に示すノズル4Fでは、ノズル本体43のノズルヘッド42との境界部付近に、湾曲または屈曲する、可撓性(柔軟性)を有する湾曲部431が形成されている。湾曲部431は、本実施形態では、外力が付与されない自然状態(図14に示す状態)で、段差部464Aと反対側、すなわち、図14中斜め下側を向くように、湾曲または屈曲している。この湾曲部431により、ノズルヘッド42の軸線426は、ノズル本体43の軸線(厳密には、ノズル本体43の湾曲部431より基端側の部分の軸線)433に対して傾斜している(図14参照)。
また、ノズル4F(ノズル本体43)は、硬質材料(例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂)で構成されたシース(外管)11に挿通したものとなっている。ノズル4Fをシース11に対しその長手方向に沿って移動することにより、湾曲部431がシース11に挿入された状態(図15に示す状態)と、湾曲部431がシース11から突出した状態(図14に示す状態)とを取り得る。図15に示す状態では、湾曲部431の形状がシース11によって矯正され(規制され)、噴出口424の方向を調整することができる。
前述したように、段差部464Aは、湾曲部431が湾曲する方向と反対側に配置されている。これにより、ノズル4Fを図15に示す状態から先端方向に移動させた場合、ノズルヘッド42(噴出口424)がどちらの方向に向くのかを事前に把握する(予測する)ことができる。このように、本実施形態では、段差部464Aは、湾曲部431の湾曲の程度に応じたノズルヘッド42(噴出口424)が向く方向を示すマーカとしての機能を有する部分であるということができる。
以上、本発明の塗布具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、塗布具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の塗布具は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前記第6実施形態でのノズルの段差部を、前記第2〜第5実施形態のノズルの段差部と同様のものとすることができる。
本発明の塗布具の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部(ノズルヘッド)を示す斜視図である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態の経時的な変化を示す図)である。 図1に示す塗布具におけるノズルの先端が生体に当接した状態を示す縦断面図である。 本発明の塗布具(第2実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。 本発明の塗布具(第3実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。 本発明の塗布具(第4実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。 本発明の塗布具(第5実施形態)におけるノズルの先端部を示す斜視図である。 本発明の塗布具(第6実施形態)におけるノズルの先端部付近の縦断面図(塗布具の作動状態を示す図)である。 本発明の塗布具(第7実施形態)の先端部付近の拡大部分縦断面図である。 本発明の塗布具(第7実施形態)の先端部付近の拡大部分縦断面図である。
符号の説明
1 塗布具
2 第1のシリンジ(液体供給手段)
21 外筒(シリンジ外筒)
22 口部(縮径部)
23 フランジ
24 ガスケット
26 押し子
29 フランジ
3 第2のシリンジ(液体供給手段)
4、4A、4B、4C、4D、4E、4F ノズル
41 液体流路
42 ノズルヘッド
424 噴出口
426 軸線
43 ノズル本体
431 湾曲部
433 軸線
44 第1の流路
44a 内チューブ(内管)
441 先端部
45 第2の流路
45a 内チューブ(内管)
451 先端部
46 第3の流路(ガス流路)
46a 外チューブ(外管)
461 先端内周部
463 先端
464、464A、464C、464D 段差部
465 頂面
466 底面
467、467C 溝
468 延長部
47 合流部
47a、47b チューブ(合流部形成チューブ)
471 先端部
472 基端部
473 通気膜
475 小孔(側孔)
7 塗布具本体
71 シリンジ保持部
711 嵌合部
712 挿入部
713 連結部
714 溝
715 接続部
72 フランジ連結部
721 溝
11 シース(外管)
300b ガスボンベ(ガス供給手段)
302b チューブ
900 臓器
G ガス(無菌ガス)
L1 第1の液体
L2 第2の液体
P1、P2 先端
φd 直径
h 高さ

Claims (11)

  1. 液体を供給する液体供給手段と、
    ガスが通過するガス流路と、前記液体供給手段から供給された液体が通過し、かつ、前記ガス流路を通過したガスが流入可能な液体流路と、該液体流路を通過した液体がガスとともに噴出する噴出口とを有するノズルとを備え、
    前記噴出口は、前記ノズルの先端に開口しており、該先端には、前記液体の噴出方向に高さが異なる頂面と底面とを有する少なくとも1つの段差部が形成されていることを特徴とする塗布具。
  2. 前記噴出口は、前記頂面または前記底面に配置されている請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記段差部は、前記噴出口を介して一対配置されており、
    前記一対の段差部の間に、前記噴出口を介して前記液体流路と連通する溝が形成される請求項1または2に記載の塗布具。
  4. 前記段差部は、前記ノズルの先端の外周部に配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の塗布具。
  5. 前記段差部は、前記ノズルの先端の外周部の周方向に沿って間欠的に複数配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布具。
  6. 前記液体流路は、該液体流路を画成する壁部の少なくとも一部が、前記液体に対する撥液性を有し、前記ガスが透過可能な通気膜で構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布具。
  7. 前記液体流路は、該液体流路を画成する壁部に該壁部を貫通し、前記ガスが流入する少なくとも1つの通気孔が形成されたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布具。
  8. 前記液体流路は、複数設置されており、
    前記複数の液体流路は、互いに途中で合流する合流部を形成し、
    前記合流部で混合された液体が前記噴出口から噴出する請求項1ないし7のいずれかに記載の塗布具。
  9. 前記ノズルは、その先端部に、湾曲または屈曲し、可撓性を有する湾曲部が形成されたものであり、
    前記段差部は、前記湾曲部の湾曲の程度に応じた前記噴出口の方向を示すマーカとしての機能を有する請求項1ないし8のいずれかに記載の塗布具。
  10. 前記ノズルがその長手方向に沿って移動可能に挿通され、前記湾曲部を挿入することにより該湾曲部の形状を矯正して、前記噴出口の方向を調整する外管を備える請求項9に記載の塗布具。
  11. 前記液体供給手段は、シリンジ外筒と、該シリンジ外筒内に挿入されたガスケットと、該ガスケットを前記シリンジ外筒の長手方向に沿って移動操作する押し子と、前記シリンジ外筒と前記ガスケットとで形成された空間に充填された液体とを有するシリンジである請求項1ないし10のいずれかに記載の塗布具。
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