JP2010073391A - 直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 既設の照明器具に高反射率のシェードを簡単に追加でき、その照度を大きくすることにより、必要な直管形蛍光灯の数を低減することで省エネルギー化・省資源化を企図できる直管形蛍光灯照明器具用リフレクタを提供する。
【解決手段】 高反射率の表面を有するシート状部材により形成された総体的に長方形の平面形状の反射板と、取付金具とから構成される。反射板は、その短手方向中間位置に一対のスリットを備え、長手方向に伸びた複数のプレス線に沿って曲げられている。取付金具は、永久磁石と、該永久磁石を受容するためのケースとから構成される。取付金具のケースは、その中に永久磁石を磁力により吸着させて保持するための保持部と、該保持部の相互に対向する側から外方へそれぞれ延びる一対のタブ部とを有し、該タブ部は前記反射板のスリットに挿入されて折り曲げられて取付金具を反射板に結合する。
【選択図】 図1
【解決手段】 高反射率の表面を有するシート状部材により形成された総体的に長方形の平面形状の反射板と、取付金具とから構成される。反射板は、その短手方向中間位置に一対のスリットを備え、長手方向に伸びた複数のプレス線に沿って曲げられている。取付金具は、永久磁石と、該永久磁石を受容するためのケースとから構成される。取付金具のケースは、その中に永久磁石を磁力により吸着させて保持するための保持部と、該保持部の相互に対向する側から外方へそれぞれ延びる一対のタブ部とを有し、該タブ部は前記反射板のスリットに挿入されて折り曲げられて取付金具を反射板に結合する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、既設の直管形蛍光灯照明器具に用いることにより輝度を高めることができ、それにより必要な直管形蛍光灯の数を低減することで省エネルギー化・省資源化を遂行できる直管形蛍光灯照明器具用リフレクタに関するものである。
直管形蛍光灯照明器具、特に天井埋込み型の直管形蛍光灯照明器具としては、シェードにより画定される空間内に1本または複数本の直管形蛍光灯を配置したものが知られている。この直管形蛍光灯照明器具に用いられているシェードは、一般的に、金属板に白色系の塗料で塗装したものであり、直管形蛍光灯から上へ放射される光線は、そのほとんどが下方へ反射されることなく吸収されたり散乱され、照明器具の照度に寄与していない。
このような直管形蛍光灯から上へ放射される光線を効果的に下方へ反射することにより既設の照明器具の輝度を高めようとする手段としては、山形状に曲げられた光反射シートと、光反射シートの各平板部分間に掛け渡された透明シートとから構成される筒状反射板構成体がある(例えば、特許文献1)。この筒状反射板構成体は、光反射シートと透明シートにより確定される空間に直管形蛍光灯を挿入し、筒状反射板構成体に挿入された直管形蛍光灯を照明器具に取り付けるものである。そのため、既設の照明器具への直管形蛍光灯の取付けや切れた直管形蛍光灯の交換に手間隙を要するだけでなく、光反射シートの向きが固定されていないため、直管形蛍光灯の取付け後に適切な向きに設定し直す必要があった。加えて、デパートやスーパーマーケット等の売り場におけるような、顧客に対するイメージを重視する場所では、顧客に違和感を与える虞があった。
一方、照明器具の輝度の向上を企図する手段としては、陽極酸化処理によってチタン・シリコン等でコーティングしたアルミ板材をシェードとして用いることにより、下方への光反射率を高めた直管形蛍光灯照明器具がある(例えば、特許文献2)。しかしながら、この高反射率のシェードを既設の照明器具に適用する場合、既設の照明器具のシェードの寸法形状に合致したものを作成し、既設の照明器具のシェードを取り外し、高反射率のシェードを装着することになる。そのため、工事費が高価なものとなってしまうだけでなく、取り外したシェードの処分を行わねばならず、資源のムダを招き、省エネルギー化といえるのか疑義を生ずるものであった。
特開2001−184914号公報
特開2007−184147号公報
本発明は、既設の照明器具に高反射率のシェードを簡単に取り付けることができ、それによって既設の照明器具の照度を大きくできることにより、必要な直管形蛍光灯の数を低減することで省エネルギー化・省資源化を企図できる直管形蛍光灯照明器具用リフレクタを提供しようとするものである。
本発明による直管形蛍光灯照明器具用リフレクタは、高反射率の表面を有するシート状部材により形成され、総体的に長方形の平面形状を有する合成樹脂製の反射板と、この反射板に取り付けられる取付金具とから構成される。反射板は、その短手方向中間位置に一対のスリットを備え、高反射率の表面側に湾曲した面を形成するように、長手方向に伸びた複数のプレス線に沿って曲げられている。取付金具は、永久磁石と、該永久磁石を受容するためのケースとから構成される。取付金具のケースは、その中に永久磁石を磁力により吸着させて保持するための保持部と、該保持部の相互に対向する側から外方へそれぞれ延びる一対のタブ部とを有し、該タブ部は前記反射板のスリットに挿入されて折り曲げられることにより、取付金具を反射板に結合する。
本発明による直管形蛍光灯照明器具用リフレクタはまた、反射板の長手方向長さを、既存の直管形蛍光灯照明器具のソケット間の間隔と実質的に等しくなるように形成することもできる。
本発明によれば、既存の照明器具の直管形蛍光灯とソケットの間に本発明のリフレクタを挿入し、リフレクタに配設された取付金具の永久磁石を既存の照明器具のシェードに吸着させることにより、高反射率表面を有するリフレクタを既存の照明器具に取り付けるため、直管形蛍光灯を取り外すことナシにその取付作業を極めて簡単に行うことができ、加えて、既設の照明器具を大きな照度の照明装置に変更できるため、必要な直管形蛍光灯の数を低減することで省エネルギー化・省資源化を遂行できる。
更に、リフレクタの反射板を既製の照明器具に適合した寸法形状に形成してあることにより、取付作業時に寸法合わせ等の加工を行うことなく、リフレクタを単に挿入してシェードに吸着させるだけでその取付作業を遂行することができる。
本発明の実施例による直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ1は、図1に示すように、総体的に長方形の平面形状を有する反射板2と、反射板2に取り付けられる少なくとも1つ(図示の場合、2つ)の取付金具3とから構成される。
反射板2は、高反射率の表面を有するシート状部材により形成される。このシート状部材の例としては、古河電工株式会社のMCPET(登録商標)を挙げることができる。MCPETは、ペットボトルの原材料であるポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた超微細発泡体シートで、全反射率99%(内96%は拡散反射)と、優れた光反射特性を有するものであり、かつ、ペットボトルの再利用により作成できるため、本発明が目的の一つとする省資源化に合致する部材である。
反射板2には、図2に示すように、その短手方向中間位置に一対のスリット21が設けられている。一対のスリット21は、1箇所であってもよいが、リフレクタ1を照明器具4へ取り付けたときに、リフレクタ1が変形したり、不用意に脱落したりするのを回避するために、反射板2の長手方向へ相互に対して離間した少なくとも2箇所に一対のスリット21を設けるのが好ましい。反射板2にはまた、その長手方向へ延びる複数本の折り曲げ線22が設けられており、それにより、反射板2は緩やかな樋状の湾曲面を形成する。反射板2の長手方向長さL1は、既存の直管形蛍光灯照明器具4のソケット41間の間隔D1(図4)と実質的に等しい。一方、反射板2の平面状態における短手方向長さL2は、照明器具4のシェード42の短手方向長さD2(図5)よりも大きくなるように形成される。しかしながら、後述する直管形蛍光灯毎にリフレクタ1を適用する場合、必ずしもシェード42の短手方向長さD2より大きく形成されていなくともよいが、直管形蛍光灯を囲む形で湾曲した樋状の湾曲面を形成できるように、適用される全リフレクタ1の短手方向長さの合計がシェード42の短手方向長さよりも大きくなるように寸法付けられる。
取付金具3は、永久磁石31と、永久磁石31を受容するためのケース32とから構成される。取付金具3のケース32は、その中に永久磁石31を磁力により吸着させて保持するための保持部321と、保持部321の相互に対向する側から外方へそれぞれ延びる一対のタブ部322とを有している。一対のタブ部322は、相互に対面するように、保持部321と直交する方向へ曲げられたとき、各タブ部322が反射板2の一対のスリット21にそれぞれ挿入されるように形成されている。各タブ部322は、図3に示すように、対応するスリット21に挿入され、その挿入した部分を反射板2に接面するように折り曲げることにより、取付金具3を反射板2に結合する。
上述の如く構成される本発明の直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ1は、図4および5に示すように、既設の照明器具4のソケット41間で、シェード42と直管形蛍光灯43の間に挿入され、永久磁石31をシェード42に吸着させることにより取り付けられる。反射板2の湾曲形状がシェード42の形状に比較して緩やかな湾曲である場合、永久磁石31のシェード42への吸着により、反射板2はシェード42に押し付けられることにより、折り曲げ線22における曲げ角度が増大し、シェード42の形状に応じた形状に変形する。一方、反射板2の湾曲形状がシェード42の形状に比較して小さく湾曲している場合、反射板2がシェード42から離間した形状のままになってしまうため、取り付け前における反射板2は、折り曲げ線22に沿った曲げを最小限度に留めるのが好ましい。
上述の説明において、既設の照明器具についてシェード42を有する場合について説明したが、シェード42を有していない照明器具であっても、例えば、図6に示すように、取付金具3を照明器具の本体ケース44に吸着させることにより、前述と同様にして本発明のリフレクタを取り付けることができる。また、1つの照明器具に1つのリフレクタを用いるように説明したが、各直管形蛍光灯毎にリフレクタを取り付けることもできる。この各直管形蛍光灯毎にリフレクタを取り付ける場合としては、例えば、図7に示すように、本発明のリフレクタの採用により既設照明器具の照度が向上されることで過剰な照度となるのを回避するために、直管形蛍光灯3本の照明器具の直管形蛍光灯を2本に減じるような場合がある。また、上述の説明において、本発明のリフレクタに汎用性を付加するために、反射板2の寸法形状を、ソケット間の間隔と等しい長手方向長さと、シェードの短手方向長さよりも大きい平面状態での短手方向長さとを有する長方形として説明したが、ソケット間の間隔よりも大きな長手方向長さで形成し、種々の既設照明器具の寸法形状に応じて、ソケット用穴等を設けたりして適用することもできる。
1 直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ
2 反射板
21 スリット 22 折り曲げ線
3 取付金具
31 永久磁石 32 ケース
321 保持部 322 タブ部
4 照明器具
41 ソケット 42 シェード
43 直管形蛍光灯
D1 (ソケット間の)間隔 D2 (シェードの)短手方向長さ
L1 (反射板の)長手方向長さ
L2 (反射板の平面状態における)短手方向長さ
2 反射板
21 スリット 22 折り曲げ線
3 取付金具
31 永久磁石 32 ケース
321 保持部 322 タブ部
4 照明器具
41 ソケット 42 シェード
43 直管形蛍光灯
D1 (ソケット間の)間隔 D2 (シェードの)短手方向長さ
L1 (反射板の)長手方向長さ
L2 (反射板の平面状態における)短手方向長さ
Claims (2)
- 高反射率の表面を有するシート状部材により形成され、総体的に長方形の平面形状を有する合成樹脂製の反射板と、該反射板に取り付けられる取付金具とから構成され、
前記反射板は、その短手方向中間位置に一対のスリットを備え、前記高反射率の表面側に湾曲した面を形成するように、長手方向に伸びた複数のプレス線に沿って曲げられ、
前記取付金具は、永久磁石と、該永久磁石を受容するためのケースとから構成され、
前記ケースは、その中に永久磁石を磁力により吸着させて保持するための保持部と、該保持部の相互に対向する側から外方へそれぞれ延びる一対のタブ部とを有し、該タブ部は前記反射板のスリットに挿入されて折り曲げられることにより、取付金具を反射板に結合する、直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ。 - 前記反射板の長手方向長さは、既存の直管形蛍光灯照明器具のソケット間の間隔と実質的に等しい、請求項1に記載の直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ。
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JP2008237614A JP2010073391A (ja) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | 直管形蛍光灯照明器具用リフレクタ |
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