JP2010072514A - 画像表示装置 - Google Patents

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Sachiko Murakami
幸子 村上
Tatsuya Ezaka
竜也 江坂
Eiichi Fujiwara
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Abstract

【課題】本発明の目的は、画像表示装置の表示面に対して外力が加えられることにより、表示情報の書き込みが可能な画像表示装置において、表示情報の書き込みが行われた場合でも、表示情報の書き込みが行われる前に表示されていた表示情報の表示状態を鮮明に保持し得る画像表示装置を提供することである。
【解決手段】特定の表示色が表示される各画素空間に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み不可能電圧が印加される。書き込み不可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることがない大きさの電圧である。書き込み可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、表示層63に向かって上方向に引き付けられる大きさの電圧である。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明基板と透明基板に対向する対向基板との間に表示媒体が封入され、各基板に設けられた電極間に発生する電界により、表示媒体が移動されて表示色が切り替えられる画像表示装置に関する。
特許文献1には、書き込み型の画像表示装置が開示されている。この画像表示装置において、帯電された表示媒体が、透明基板と透明基板に対向する対向基板との間に充填されている。各基板に備えられた電極間に所定の電圧が印加されることで電界が発生され、この電界により、表示媒体が両基板間において移動し、表示色が切り替えられる。画像表示装置の透明基板により構成される表示面に対して外力が加えられたとき、透明基板と対向基板との間の距離が縮められ、透明基板と対向基板との間に発生する電界が大きくなる。電界が大きくなることにより、表示媒体が移動して表示色が切り替えられる。この結果、透明基板により構成される表示面に外力を加えることで、画像表示装置の表示面により表示される画像に対しての情報の書き込み、または、消去が可能となる。
特開2007−322651号公報
特許文献1に開示された画像表示装置では、表示面に画像及びテキストなどの主要な表示情報が表示されている状態において、ユーザは、その主要な表示情報の近傍に新たな追加の表示情報を書き込み、またはその書き込んだ表示情報を消去することが可能である。しかし、追加の表示情報の書き込みや消去を行う場合、表示面への外力の付加操作が主要な表示情報を表示する表示媒体の表示状態に影響を与え、主要な表示情報が部分的に変更されてしまうことがあり、主要な表示情報が見づらくなるといった問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、画像表示装置の表示面に対して外力が加えられることにより、表示情報の書き込みが可能な画像表示装置において、表示情報の書き込みが行われた場合でも、表示情報の書き込みが行われる前に表示されていた表示情報の表示状態を鮮明に保持し得る画像表示装置を提供することである。
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、可撓性を有する透明基板と、前記透明基板に対向して配置された対向基板と、前記透明基板に設けられた透明電極と、前記対向基板に設けられた対向電極と、前記透明基板と前記対向基板との間に第1距離の隙間を形成し、かつ、画素に対応する画素空間を多数画定し、前記透明基板と前記対向基板とが対向する方向に作用する外力が加わると縮み、外力が取り除かれると元の状態へ戻る弾性を有する隙間形成部材と、前記透明基板と前記対向基板との間で変位可能に前記各画素空間に封入され、帯電された表示媒体と、前記透明基板と前記対向基板との間の隙間が前記第1距離であるときに、前記透明基板と前記対向基板との間において前記表示媒体を変位させることが可能な第1表示切替電圧と、前記第1表示切替電圧の電圧値より小さく、前記透明基板に外力が加わることにより前記隙間形成部材が縮み、前記透明基板と前記対向基板との間の隙間が前記第1距離よりも小さい第2距離になったときに、前記透明基板と前記対向基板との間において前記表示媒体を変位させることが可能な第2表示切替電圧と、前記透明基板と前記対向基板との間における前記表示媒体の位置を保持することが可能な表示保持電圧と、を発生可能な表示電圧発生部と、前記画素の表示色を指示する画素情報を記憶する画素情報記憶部と、前記画素情報に基づいて、所定の表示色に表示される画素と、その画素に近接する画素とを決定し、前記決定された画素に対応する画素空間を特定する画素特定部と、前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第1表示切替電圧と前記第2表示切替電圧とを選択的に印加し、少なくとも前記第2表示切替電圧が前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に印加されている状態において、前記画素特定部により特定された画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記表示保持電圧を印加する制御部と、を備えることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、所定の第1方向に配列された多数の画素空間により構成される画素列を複数列有する画素列群の中で、前記第1方向に配列された所定の第1画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間であるか否かを判別する画素列判別部を備え、前記制御部は、前記第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素列判別部により判別された場合、前記第1画素列を構成する多数の画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、所定の第1方向に配列された多数の画素空間により構成される画素列を複数列有する画素列群の中で、前記第1方向に配列された所定の第1画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間であるか否かを判別する画素列判別部を備え、前記制御部は、前記第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素列判別部により判別された場合、前記第1画素列において隣り合う所定数の前記画素空間ごとに前記第2表示切替電圧と前記表示保持電圧とを切り替えて、前記透明電極と前記対向電極との間に印加することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、前記表示媒体は、前記透明基板と前記対向基板との間で変位することで前記透明基板を介して3色以上の多数の色のいずれか1色を表示し、前記所定の表示色は、前記3色以上の多数色のいずれか1色である第1表示色であり、前記画素特定部は、前記第1表示色と同一の色を表示している画素と、その画素に近接する画素とを決定し、前記決定された画素に対応する画素空間を特定することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、前記各画素空間は、前記表示媒体が封入されたサブ画素空間を複数有し、前記各サブ画素空間に対応する前記透明電極及び前記対向電極を備え、前記複数のサブ画素空間の少なくとも1つのサブ画素空間に封入された前記表示媒体が変位することで、前記画素空間が前記透明基板を介して3色以上の多数色のいずれか1色を表示し、前記制御部が、前記複数のサブ画素空間の少なくとも1つの前記サブ画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、前記制御部が、前記透明電極と前記対向電極との間に前記第1表示切替電圧を印加する第1モードと、前記画素特定部により特定された前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記表示保持電圧を、前記画素特定部により特定されなかった画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加する第2モードとを切り替えるモード切替部と、前記第1モードと前記第2モードとの切り替えを前記モード切替部に指令するために操作可能な操作部と、
を備えることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、少なくとも第2表示切替電圧が画素空間に対応する透明電極と対向電極との間に印加されている状態において、所定の表示色を表示している画素空間とその画素空間に近接する画素空間とに対応する透明電極と対向電極との間に、表示保持電圧が印加される。この結果、画像表示装置の表示面に対して外力が加えられることにより、追加表示情報の書き込みが行われた場合でも、追加の表示情報が書き込まれる前に画素空間により表示されていた所定の表示色を保持することが可能になり、その所定の表示色の表示状態が鮮明に保持される。
請求項2記載の発明によれば、画素列判別部は、所定の第1方向に配列された第1画素列を構成する多数の画素空間が、画素特定部により特定されなかった画素空間であるか否かを判別する。第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素判別部により判別された場合、制御部は、第1画素列に対応する透明電極と対向電極との間に第2表示切替電圧を印加する。この結果、画像表示装置の表示面に外力が加えられることにより、所定の第1方向に直線を書き込むことが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、画素列判別部は、所定の第1方向に配列された第1画素列を構成する多数の画素空間が、画素特定部により特定されなかった画素空間であるか否かを判定する。第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素列判別部により判別された場合、制御部は、第1画素列において隣り合う所定数の画素空間ごとに対応する透明電極と対向電極との間に第2表示切替電圧と表示保持電圧とを交互に印加する。この結果、画像表示装置の表示面に外力が加えられることにより、所定の第1方向に点線を書き込むことが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、各画素空間により封入された表示媒体が、透明基板と対向基板との間で変位することで、透明基板を介して3色以上の多数色のいずれか1色である第1表示色を表示する。画素特定部は、第1表示色と同一の色を表示している画素と、その画素に近接する画素とを決定し、前記決定された画素に対応する画素空間を特定する。特定された画素空間に対応する透明電極と対向電極との間に、表示保持電圧が印加される。この結果、外力を加えることにより追加の表示情報の書き込みが行われた場合でも、第1表示色と同一の表示色の画素空間とその画素空間に近接する画素空間とにおける表示色が保持され、書き込み前に表示されていた第1表示色と同一の表示色である表示情報の表示状態が、外力の付加により切り替わることなく、鮮明に保持される。
請求項5記載の発明によれば、各画素空間は、複数のサブ画素空間を備えている。複数のサブ画素空間にはそれぞれ透明電極と対向電極とが備えられている。複数のサブ画素空間の少なくとも1つの所定のサブ画素空間に対応する透明電極と対向電極との間に第2表示切替電圧が印加される。この結果、ユーザが前記透明基板に外力を加えると、所定のサブ画素空間に対応する透明基板と前記対向基板との間において前記表示媒体が変位することから、ユーザが3色以上の多数色の中で所望の1色の表示情報を書き込むことが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザが操作部を操作すると、操作部により送られる指令に従って、モード切替部が、透明電極と対向電極との間に第1表示切替電圧を印加する第1モードと、画素特定部により特定された画素空間に対応する透明電極と対向電極との間に表示保持電圧を印加し、画素特定部により特定されない画素空間に対応する透明電極と対向電極との間に第2表示切替電圧を印加する第2モードとを切り替える。この結果、ユーザが所望のモードに設定することが可能となるため、任意の時に第2モードを設定して追加の表示情報を書き込み、その表示情報を表示することができる。
[第1の実施形態]
以下、電気泳動表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態の外観的構成>
図1は、本発明を適用した第1の実施形態の画像表示装置1の外観図である。第1の実施形態の画像表示装置1は、携帯可能な構成であり、略直方体である。第1の実施形態の画像表示装置1には、電気泳動表示部4と、5つの操作キー5〜9と、3つの操作ボタン10〜12とが備えられている。操作キー5〜9により、画像表示装置1が操作される。操作ボタン10〜12により画像表示装置1の操作モードが切り替えられる。操作ボタン10〜12を操作することにより、表示モードと、書き込みモードと、消去モードとが切り替えられる。第1の実施形態では、操作ボタン10を押すことにより、書き込みモードが設定される。操作ボタン11を押すことにより、消去モードが設定される。操作ボタン12を押すことにより表示モードが設定される。表示モードは、操作キー5〜9を操作することにより、電気泳動表示部4で表示される表示情報を切り替えるモードである。書き込みモードは、電気泳動表示部4の表示面に対して外力を加えることで、新しい情報を電気泳動表示部4へ書き込むことを可能にするモードである。消去モードは、電気泳動表示部4の表示面に対して外力を加えることで、書き込みモード時に書き込まれた情報を消去することを可能にするモードである。操作ボタン10〜12は、本発明の操作部の一例である。また、表示モードは本発明の第1モード、書き込みモードは本発明の第2モードの一例である。
図2は、電気泳動表示部4の正面図である。図3は、図2に示す電気泳動表示部4のA−A´線に従う矢視方向断面図である。以下、電気泳動表示部4について図2と図3とを参照して説明する。なお、説明の便宜上、図2と図3とでは、電気泳動表示部4により白黒画像が表示可能であり、且つ、電気泳動表示部4の画素数が5×4の20個である例を用いて説明する。第1の実施形態では、1画素に対して1画素空間が対応している。実際には、必要に応じた画素数が設けられる。
図2に示されるように電気泳動表示部4の表示面には、表示情報を表示するための画素空間21が備えられている。第1の実施形態では、画素空間21に対して電界を発生させるために、画素空間21と同じ位置には電極が配置されている。画素空間21が配置されている周辺部は、上部電極保護膜61により覆われている。上部電極保護膜61は、ポリイミド,ポリエチレンテレフタレート,ガラス、酸化チタン、酸化ケイ素、ポリスチレンなどの高い透明性を発揮可能な材料により形成される。画素空間21が備えられていない電気泳動表示部4の周縁部は、ユーザが視認できないように隠蔽するためのマスク部40により囲まれている。
第1の実施形態の画像表示装置1では、図3に示す矢印の方向をそれぞれ上方向、下方向とする。図3に示すように、電気泳動表示部4には、マスク部40と下部基板50と上部基板60と表示部70と隔壁71とが備えられている。下部基板50は、電気泳動表示部4の下面部分に備えられている。上部基板60は、表示部70を挟んで下部基板50に対して上方向に対向配置されている。画像表示装置1の使用者は、図3の上方向から、表示層63を介して表示される表示情報を閲覧する。
隔壁71は、下部基板50と上部基板60との間に配置され、両基板により支持されている。隔壁71は、下部基板50上を格子状に均等に分割して多数の画素空間35を形成するように配置される。隔壁71は、可撓性の板状部材から構成される。隔壁71の材料として、光硬化性樹脂を主成分とした材料であればよく、主にアクリル基、ビニル基、アリル基やエポキシ基を含有したポリマー、オリゴマーが用いられる。表示層63から、上部基板60と下部基板50の一部を構成する筐体支持部材53とが対向する方向に作用する外力が加わると、隔壁71は縮む。表示層63から、外力が取り除かれると、隔壁71は元の状態へ戻る弾性を有する。第1の実施形態では、エポキシ樹脂が隔壁71の材料として用いられる。隔壁71は、本発明の隙間形成部材の一例である。
表示部70は、各画素空間35に帯電粒子33aと帯電粒子33bと分散媒34とが充填されて構成される。具体的には、下部基板50上で隔壁71により格子状に分割された多数の画素空間35の各々の中に、帯電粒子33aと帯電粒子33bと分散媒34とが充填される。第1の実施形態では、帯電粒子33aと帯電粒子33bと分散媒34とが充填された各画素空間35により、各画素空間21が形成される。帯電粒子33aと帯電粒子33bとしては、分散媒34中において帯電可能な材料が用いられる。帯電粒子33aと帯電粒子33bとの材料として、有機化合物や無機化合物からなる顔料及び染料、もしくは顔料及び染料を合成樹脂で包んだものが用いられる。第1の実施形態では、帯電粒子33aとして、スチレン樹脂と二酸化チタンとの混合物が材料として用いられる。帯電粒子33aとして、平均粒子径が5μmのものであって、粒子中の二酸化チタンの量が40wt%のものが使用される。帯電粒子33bとして、スチレン樹脂とカーボンブラックとの混合物が用いられる。帯電粒子33bとして、平均粒子径が5μmのものであって、粒子中のカーボンブラックの量が30wt%のものが使用される。そのため、帯電粒子33aは白色の色調であり、帯電粒子33bは黒色の色調である。また、帯電粒子33aと帯電粒子33bとは、それぞれが正あるいは負に相異となるように帯電している。第1の実施形態では、帯電粒子33aが負に、帯電粒子33bが正に帯電している。帯電粒子33aと帯電粒子33bとは、本発明の表示媒体の一例である。
分散媒34として、高絶縁性で、且つ、粘性の低いアルコール類または、炭化水素、またはシリコーンオイルが用いられる。第1の実施形態では、分散媒34として、パラフィン系溶剤であるエクソンモービル社製Isoparが用いられる。なお、分散媒34には、添加剤としてエタノールが加えられている。
各画素空間を占める帯電粒子及び溶媒は以下の通りである。
帯電粒子:7wt%
黒色帯電粒子:10wt%
溶媒1:Isopar:73wt%
溶媒2:エタノール:10wt%
下部基板50は、下部電極保護膜51と下部電極52と筐体支持部53とを備える。下部基板50は、本発明の対向基板の一例である。
下部電極保護膜51は、下部電極52の上面側に絶縁材料を塗布して形成された絶縁膜である。下部電極保護膜51は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等の樹脂フィルムや酸化ケイ素、酸化チタンなどの無機材料等、高い絶縁性効果のある材料により形成される。第1の実施形態では、下部電極保護膜51として、酸化ケイ素が用いられる。
下部電極52は、画素空間21に対して電圧を印加するために備えられている。下部電極52は、画素空間21それぞれに対して一定の電圧が印加されるために、上部電極62と平行に配置されている。下部電極52は、本発明の対向電極の一例である。
筐体支持部材53は、下部電極52の下面側に備えられる。筐体支持部53は、画像表示装置1そのものを支持する。
上部基板60は、上部電極保護膜61と、上部電極62と、表示層63とを備える。また、上部基板60の上面(下部基板50と対向しない面)には、マスク部40が備えられている。
上部電極保護膜61は、上部電極62の下面側に絶縁材料を塗布することにより形成された絶縁膜である。上部電極保護膜61は、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ガラス、酸化チタン、酸化ケイ素、ポリスチレンなどの透明性の高い材料により形成される。第1の実施形態では、上部電極保護膜の材料としては、酸化ケイ素が用いられる。
上部電極62は、下部電極52との間に電界を発生させるための電極である。画素空間21それぞれに対して所定の電圧が印加されるために、上部電極62は複数の電極が備えられた共通の電気導電体として配置されている。上部電極62は、透明性の高い材料により形成される。第1の実施形態では、上部電極62として、酸化インジウムすず(ITO)により形成された透明電極が用いられる。上部電極62は、本発明の透明電極の一例である。
表示層63はガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、トリアセチルセルロースなど透明な部材により形成される。表示層63は上部電極62の上面側に備えられている。表示層63は表示画面として機能する。表示層63としては可撓性を有するガラス基板が用いられる。上部基板60が、上述した透明性の高い材料により形成されることで、ユーザが上部基板60の上方向から表示部70を視認することができる。表示層63は、本発明の透明基板の一例である。
マスク部40は、画素空間21が存在しない表示部70の周縁部をユーザが視認できないよう隠蔽するために備えられている。マスク部40は、上部基板60の四辺に沿って、一定幅で備えられている。マスク部40としては、ユーザが表示部70を視認できるように、図3に示す四角の型の形状の板状部材が用いられる。マスク部40として、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を着色した部材が用いられる。また、インクなどにより、表示層63の表面に直接マスク部40と同等の効果のあるインク層が形成されても良い。第1の実施形態では、マスク部40として、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。
<第1の実施形態の電気的構成>
図4は、第1の実施形態の画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像表示装置1には、画像表示装置1を制御するCPU102が備えられている。CPU102には、表示制御部103と、メモリーカードインターフェース(I/F)105と、ROM107と、EEPROM108と、RAM109と、電源制御部110と、操作キー5〜9と、操作ボタン10〜12とがそれぞれ電気的に接続されている。CPU102は、メモリーカード106、ROM107、EEPROM108、RAM109などの記憶手段と共に、画像表示装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。CPU102と記憶手段とからなるコンピュータは、本発明の画素特定部と、制御部と、画素列判別部と、モード切替部との一例である。
ROM107には、メイン動作プログラム1071と、画素特定プログラム1072と、モード切替処理プログラム1073と、書き込みモード処理プログラム1074と、消去モード処理プログラム1075とが記憶されている。メイン動作プログラム1071は、画像表示装置1を制御するためのプログラムである。画素特定プログラム1072は、電気泳動表示部4により特定の表示色が表示される画素を特定するためのプログラムである。モード切替処理プログラム1073は、EEPROM108に操作モード情報1083として記憶される画像表示装置1の操作モードを切り替えるためのプログラムである。書き込みモード処理プログラム1074は、電気泳動表示部4の表示面に対して外力を加えることで、新しい情報を電気泳動表示部4へ書き込むためのプログラムである。消去モード処理プログラムは、電気泳動表示部4の表示面に対して外力を加えることで、書き込みモード時に書き込まれた情報を消去するためのプログラムである。
メモリーカードインターフェース105は、携帯型の外部メモリーであるメモリーカード106と接続するためのインターフェースである。メモリーカード106には、電気泳動表示部4に情報を表示するための画像表示情報1061が記憶される。画像表示情報1061は、電気泳動表示部4の各画素空間21ごとに表示(黒)と非表示(白)とを指定するための画素情報から構成される。画像表示情報1061は、複数のページにより構成されるファイルの形式で記憶されている。メモリーカード106の代わりに、HDDなどの外部記憶装置が用いられても良い。メモリーカード106は、本発明の画素情報記憶部の一例である。
RAM109は、公知のRAMから構成される。RAM109は、前回表示データ1091と現在表示データ1092とページ展開データ1093と特定画素データ1094とを一時記憶する。
特定画素データ1094には、画素特定プログラム1072により特定された画素の画素位置が一時記憶されている。
ページ展開データ1093は、画像表示情報1061としてメモリーカード106に記憶されるテキスト、画像、図形等の表示情報と、その表示情報の座標情報とを含む。座標情報は、テキスト、画像、図形等が電気泳動表示部4において表示される位置を示す情報である。
現在表示データ1092は、ページ展開データ1093に含まれている座標情報に基づいて、電気泳動表示部4を制御するための画素情報を含む。画素情報は、電気泳動表示部4の各画素ごとに表示(黒)と非表示(白)とを指定するための情報である。
前回表示データ1091は、操作キー5〜9の操作により電気泳動表示部4の表示が新たに切り替えられる際、現在表示データ1092により含まれている情報と同じ情報である。前回表示データ1091と現在表示データ1092とを記憶するRAM109は、本発明の画素情報記憶部の一例である。
EEPROM108は、システム電源113から遮断された場合でも、記憶内容を保持する。EEPROM108は、表示ファイル情報1081と、表示中ページ情報1082と、操作モード情報1083とを保持する。
表示ファイル情報1081は、電気泳動表示部4により表示される画像表示情報1061のファイル名を表す情報である。ファイル名は、電気泳動表示部4により現在表示されている表示情報が記憶されているファイル名である。
表示中ページ数情報1082は、電気泳動表示部4により表示されている画像表示情報1061の各ファイルのページ番号を表す情報である。表示中ページ数情報1082は、電気泳動表示部4により現在表示されているファイルのページ番号を表す。
操作モード情報1083は、ユーザにより指定された操作モードを表す情報である。第1の実施形態では、ユーザが操作ボタン10〜12を操作することにより、操作モードとして、表示モードと、書き込みモードと、消去モードとのいずれかが指定される。
電源制御部110は、CPU102とシステム電源スイッチ112と操作キー5〜9とに電気的に接続されている。システム電源スイッチ112の一端は、表示制御部103と電気泳動表示部4とメモリーカードインターフェース105とROM107とRAM109とEEPROM108とにそれぞれ電力を供給する電源供給ブロック111に電気的に接続されている。システム電源スイッチ112により、システム電源113と電源供給ブロック111とが接続されることで、システム電源113から表示制御部103と電気泳動表示部4とメモリーカードインターフェース105とROM107とRAM109とEEPROM108とに電力が供給される。CPU102と電源制御部110とは、システム電源スイッチ112によるシステム電源113と電源供給ブロック111との遮断及び接続とは独立して、システム電源113から電力の供給を受けている。そのため、システム電源スイッチ112によりシステム電源113と電源供給ブロック111とが接続されていない場合でも、CPU102と電源制御部110とへ、電力が供給される構成となっている。システム電源113と電源供給ブロック111とが接続されていない場合でも、CPU102は操作キー5〜9の操作を受け付けることができる。電源制御部110は、操作キー5〜9の操作信号を所定の時間受け付けなかったことに基づき、システム電源スイッチ112により、システム電源113と電源ブロック111とを遮断する。また、電源制御部110は、操作キー5〜9の操作信号を受け付けたことに基づき、システム電源スイッチ112により、システム電源113と電源ブロック111とを接続する。
表示制御部103は、画像表示情報1061を構成する画素情報に基づいて、下部電極52と上部電極62とに電圧を印加する指令を発生する。EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が、表示モードを表す場合、表示制御部103は、上部電極62全てに対して所定の共通の大きさの電圧を印加し、下部電極52に対しては一時記憶されている現在表示データ1092中の画素情報に基づいて、表示情報を書き換えることが可能な所定の大きさの電圧を印加する指令を表示電圧制御部104に送る。第1の実施形態では、上部電極62に、共通の電圧(例えば0ボルト)が印加される。「表示(黒)」と指定された画素の下部電極52には、上部電極62よりも大きな電圧を印加する指令が、表示制御部103により表示電圧発生部104に送られる。表示情報を「表示(黒)」に書き換えることが可能な大きさの電界を、上部電極62と下部電極52との間に発生させる電圧が下部電極52に印加される。また、「非表示(白)」と指定された画素の下部電極52には、上部電極62よりも小さな電圧を印加する指令が、表示制御部103から表示電圧発生部104に送られる。表示情報を「非表示(白)」に書き換えることが可能な大きさの電界を、下部電極52と上部電極62との間に発生させる電圧が下部電極52に印加される。上部電極62より小さい電圧が下部電極52に印加されることで、負に帯電した白色の帯電粒子33aが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。一方、上部電極62より大きい電圧が下部電極52に印加されることで、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。黒色の帯電粒子33bが表示面に引き付けられることで、画像を表示することができる。表示制御部103により、画像を表示する指令が表示電圧発生部104に送られた後、電気泳動表示部4の上部電極62及び下部電極52への電圧の供給が停止された場合でも、分散媒34の粘度及び鏡像力により帯電粒子33a及び帯電粒子33bの引き付け状態が維持される。帯電粒子33a及び帯電粒子33bが分散媒34中で移動可能な逆方向の電界が発生すれば、帯電粒子33a及び帯電粒子33bは再び移動し、位置が逆転することで画像が書き換えられる。前回表示データ1091は、現在、電気泳動表示部4により表示されている画素情報である。また、現在表示データ1092は、次に電気泳動表示部4により表示される画素情報である。そのため、第1の実施形態では、前回表示データ1091および現在表示データ1092である画素情報に基づいて、前回表示されていた画素情報と異なる画素空間に対応する下部電極52のみに表示を書き換える電圧を印加する指令が表示制御部103により、表示電圧発生部104に送られる。
EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が書き込みモードを表す場合、表示制御部103は、上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み可能電圧または書き込み不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。画素特定プログラム1072により特定された各画素空間に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み不可能電圧が印加される。書き込み不可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることがない大きさの電圧である。例えば、書き込み不可能電圧は、上部電極62と下部電極52との間に印加される0ボルトの電圧である。書き込み可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる大きさの電圧である。
EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が消去モードを表す場合、表示制御部103は、上部電極62と下部電極52とに対して、消去可能電圧または消去不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。画素特定プログラム1072により特定された各画素空間に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、消去不可能電圧が印加される。消去不可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、負に帯電した白色の帯電粒子33aが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることがない大きさの電圧である。例えば、消去不可能電圧は、上部電極62と下部電極52との間に印加される0ボルトの電圧である。消去可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、負に帯電した白色の帯電粒子33aが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付ける大きさの電圧である。上述した表示制御部103は、本発明の制御部の一例である。
図5は、電気泳動表示部4に備えられる表示電圧発生部104の一例を示す。表示電圧発生部104は、複数の薄膜トランジスタ1045(Thin Film Transistor:以下、TFTと記す)と、ゲートドライバ1041と、ソースドライバ1042とを備える。表示電圧発生部104は、本発明の表示電圧発生部の一例である。
複数のゲート線1043はゲートドライバ1041に接続される。複数のソース線1044はソースドライバ1042に接続される。ゲートドライバ1041は、TFT1045のゲート1045aにプラスのゲートパルスを、ゲート線1043を介して印加する。ソースドライバ1042は、「非表示(白)」または「表示(黒)」に書き換えることが可能な大きさの電圧を、ソース線1044を介してTFT1045のソース1045bに印加する。
下部電極52は、TFT1045のドレイン1045cとコンデンサに接続される。TFT1045は、スイッチング素子として機能する。複数のゲート線1043と複数のソース線1044とが互いに交差する交差部分にTFT1045は、接続される。各TFT1045のゲート1045aはゲート線1043に接続され、各TFT1045のソース1045bはソース線1044に接続される。図5の点線で囲まれた点線領域26は、第1の実施形態における1画素に対応する画素空間の下部電極52に電圧を印加するためのTFTを示す。
表示電圧発生部104は、コントローラ部1031を備える。コントローラ部1031は、ゲート線1043に印加されるゲートパルスを送る指令をゲートドライバ1041に送ることで、TFT1045のオン・オフ制御を行う。コントローラ部1031は、タイミングジェネレータ1032を有する。タイミングジェネレータ1032は、画像の書き換えを制御するため、ゲートドライバ1041に、各パルスを発生させるためのタイミング信号を供給する。また、タイミングジェネレータ1032は、画像の書き換えを制御するため、ソースドライバ1042に、「非表示(白)」または「表示(黒)」に書き換えることが可能な大きさの電圧を印加する指令を供給する。
コントローラ部1031は、ゲートドライバ1041に、ゲート線1043にTFTをオン状態にするための所定のゲートパルスを印加する指令を送る。指令が送られたゲートドライバ1041は、TFTをオン状態にするための所定のゲートパルスをゲート線1043に印加する。TFTをオフにする所定のゲートパルスがゲート線1043に印加されている場合、ゲート線1043に接続されたTFT1045はオフ状態とされる。一方、ゲートドライバ1041によりTFTをオンにする所定のゲートパルスがゲート線1043に印加されると、ゲート線1043に接続されているTFT1045がオン状態とされる。
次に、コントローラ部1031は、ソース線1044に所定の「非表示(白)」または「表示(黒)」に書き換えることが可能な大きさの電圧を印加する指令をソースドライバ1042に送る。上部電極62に、共通の電圧(例えば0ボルト)が印加されている場合、オン状態のTFT1045と接続されているソース線1044に、ソースドライバ1042により「表示(黒)」に書き換えることが可能な正の電圧が印加される。この印加により、このTFT1045に接続された下部電極52に「表示(黒)」に書き換えることが可能な正の電圧が印加され、画素空間の表示色が「表示(黒)」に書き換えられる。一方で、ソースドライバ1042により、ソース線1044に「非表示(白)」に書き換えることが可能な負の電圧が印加されると、このTFT1045に接続された下部電極52に「非表示(白)」に書き換えることが可能な負の電圧が印加される。上記のTFT1045のスイッチング動作により、上部電極62と下部電極52との間に所定の大きさの電界が発生することで、帯電粒子33aと帯電粒子33bとが、上部基板60と下部基板50との間で移動可能となる。TFT1045を用いたアクティブマトリクス方式により、各画素空間に対して電界を発生することが可能となる。
<第1の実施形態のメイン動作の説明>
以上説明した構成からなる第1の実施形態の画像表示装置1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図6は、画像表示装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。メイン動作は、電池またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と画像表示装置1とが接続されたことにより、CPU102と電源制御部112とに電力が供給された後に、CPU102がメイン動作プログラム1071を実行することにより、遂行される。以下に示す処理は全てCPU102により処理される。
画像表示装置1では、最初にステップS101で本装置の電源スイッチがユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONにされたと判定されるまで、ステップS101が繰り返される。電源スイッチがONにされたと判定されると、ステップS102が実行される。電源スイッチはハードウェアを用いたスイッチであっても、ソフトウェアにより動作されるソフト電源スイッチであっても良い。
ステップS102では、操作ボタン10〜12が押されることによりモード切替操作が行われたかが判定される。モード切替操作は、操作ボタン10〜12が押される以外の処理、例えば、電気泳動表示部4に表示されるインターフェースによりに切替操作が行われても良い。モード切替操作ありと判定された場合、ステップS103が実行される。モード切替操作がないと判定された場合、ステップS104が実行される。
ステップS103では、モード切替処理が実行される。モード切替処理により、表示モード、書き込みモード、消去モードのいずれかのモードが設定される。
ステップS104では、画像表示装置1のEEPROM108に記憶される操作モード情報1083が、書き込みモードであるかが判定される。書き込みモードであると判定された場合、ステップS105が実行される。書き込みモードであると判定されなかった場合、ステップS106が実行される。
ステップS105では、書き込みモード処理が実行される。書き込みモード処理により表示制御部103は、特定の表示色が表示される画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。特定の表示色が表示されていない画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。
ステップS106では、画像表示装置1のEEPROM108に記憶される操作モード情報1083が、消去モードであるかが判定される。消去モードであると判定された場合、ステップS107が実行される。消去モードであると判定されなかった場合、ステップS108が実行される。
ステップS107では、消去モード処理が実行される。消去モード処理により表示制御部103は、特定の表示色が表示される画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、消去不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。特定の表示色が表示されていない画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、消去可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。
ステップS108では、表示モード処理が実行される。表示モード処理では、表示制御部103が、上部電極62と下部電極52とに対して、一時記憶されている現在表示データ1092中の画素情報に基づいて、表示情報を書き換えることが可能な大きさの電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。表示電圧発生部104は、表示が書き換えられる画素に対応する各電極へ、表示を書き換えることが可能な電圧を印加する。
ステップS109では、ユーザにより電源スイッチがOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFされなかった場合は、ステップS102へ戻り、再びステップS102が実行される。電源スイッチがOFFされた場合は、ステップS101へ戻り、再びステップS101が実行される。
(モード切替処理の説明)
図7は、モード切替処理プログラム1073に従う画像表示装置1のモード切替処理を実行するフローチャートである。まず、ステップ201では、操作ボタン10が押されたかが判定される。操作ボタン10が押されたと判定された場合、ステップS202が実行される。操作ボタン10が押されたと判定されなかった場合、ステップS203が実行される。
ステップS202では、書き込みモードが設定される。画像表示装置1に備えられたEEPROM108の操作モード情報1083が、書き込みモードに書き換えられる。
ステップ203では、操作ボタン11が押されたかが判定される。操作ボタン11が押されたと判定された場合、ステップS204が実行される。操作ボタン11が押されたと判定されなかった場合、ステップS205が実行される。
ステップS204では、消去モードが設定される。画像表示装置1に備えられたEEPROM108の操作モード情報1083が、消去モードに書き換えられる。
ステップ205では、操作ボタン12が押されたかが判定される。操作ボタン12が押されたと判定された場合、ステップS205が実行される。操作ボタン12が押されたと判定されなかった場合、ステップS206が実行される。
ステップS206では、表示モードが設定される。画像表示装置1に備えられたEEPROM108の操作モード情報1083が、表示モードに書き換えられる。
(書き込みモード処理の説明)
図8は、書き込みモード処理プログラム1074に従う画像表示装置1の書き込みモード処理を実行するフローチャートである。まず、ステップS301では、一時記憶されている現在表示データ1092中の画素情報に基づいて、特定の表示色を表示している画素が画素特定プログラム1072により特定される。図9は、電気泳動表示部4が12×16画素により構成される概念図である。図9に示す画素空間21−aは、白色に着色された帯電粒子33aが表示面に引き付けられることで、「非表示(白)」を表示している画素を示す。図9に示す画素空間21−bは、黒色に着色された帯電粒子33bが表示面に引き付けられることで、「表示(黒)」を表示している画素を示す。ステップS301では、現在表示データ1092中の画素情報に基づいて特定の表示色として黒色が表示されている画素空間21−bを特定する。
ステップS302では、特定の表示色として黒色が表示されている画素の近傍画素が、画素特定プログラム1072により特定される。つまり、表示色として黒色が表示される画素空間21−bについての近傍画素が特定される。図10は、第1の実施形態における近傍画素を特定する方法の一例を示す。図10(a)は、画素空間21−bを基準として近傍に位置する8つの画素を近傍画素空間21−cとして特定した例を示す。図10(b)は、画素空間21−bを基準として近傍に位置する4つの画素を近傍画素空間21−cとして特定した例を示す。第1の実施形態では、図10(a)に示す画素空間21−bの近傍に位置する8つの画素が、近傍画素空間21−cとして特定される。特定された近傍画素は、RAM109の特定画素データ1094に一時記憶される。図11は、図10(a)に示す例を用いて近傍画素空間21−cが特定された一例を示す。近傍画素は、図10に示される画素に限定されない。所定の画素に対して近傍に位置する近傍画素は、任意に設定することができる。
ステップS303では、RAM109に記憶された特定画素データ1094に基づいて、書き込み可能画素と、書き込み不可能画素とが決定される。ステップS302で表示色が黒色と特定された画素空間21−bと、画素空間21−bの近傍画素空間21−cとが、書き込み不可能画素として決定される。書き込み不可能画素として決定された画素以外が、書き込み可能画素として決定される。第1の実施形態では、非表示(白色)として表示される画素空間21−aが、書き込み可能画素として決定される。
ステップS304では、点線書き込み可能画素列が決定される。図12は、図11に示す画素空間21−bと画素空間21−cとに基づいて決定された点線書き込み可能画素列21−dを示す概念図である。第1の実施形態の画像表示装置1では、図12に示す矢印の方向をそれぞれ縦方向、横方向とする。図12のバツ印で示された画素は点線書き込み可能画素列21−dとして特定された画素を表している。第1の実施形態では図12の横方向に位置する画素列が、特定の表示色である画素もしくはその特定の表示色である画素の近傍画素でない画素により構成される画素列であり、点線書き込み可能画素列21−dとして決定する。第1の実施形態では、特定の表示色として黒色で表示される画素空間21−bと、その近傍画素空間21−cとにより構成されない画素列が、点線書き込み可能画素列21−dとして決定される。
ステップ305では、書き込み可能電圧と書き込み不可能電圧とが、それぞれのステップS303で決定された書き込み可能画素と書き込み不可能画素とに対応する上部電極62と下部電極52とに印加される。書き込み可能画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み可能電圧が印加される。書き込み不可能画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み不可能電圧が印加される。また、点線書き込み可能画素列において隣合う所定数の画素空間ごとに、書き込み可能電圧と書き込み不可能電圧とが切り替えられて、それぞれ対応する上部電極62と下部電極52とに印加される。書き込み可能電圧と書き込み不可能電圧とが印加されることで、追加の表示情報の書き込みが行われる前に表示されていた表示情報の表示状態が鮮明に保持される。図13は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、正に帯電された黒色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる説明図である。図13に示すようにペン75により表示層63に外力が加えられ、隔壁71が縮むことで、正に帯電された黒色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。
(消去モード処理の説明)
図14は、消去モード処理プログラム1075に従う画像表示装置1の消去モード処理を実行するフローチャートである。まず、ステップ401では、特定の表示色として黒色が表示されている画素が画素特定プログラム1072により特定される。
ステップ402では、ステップS302と同様の近傍画素決定方法により、一時記憶されている現在表示データ1092に基づいて画素空間21−bの近傍画素が画素特定プログラムにより特定される。
ステップ403では、RAM109に記憶された特定画素データ1094に基づいて、消去可能画素と、消去不可能画素とが決定される。ステップS302で表示色が黒色と特定された画素空間21−bと、画素空間21−bの近傍画素空間21−cとが、消去不可能画素として決定される。消去不可能画素として決定された画素以外が、消去可能画素として決定される。
ステップ404では、消去可能電圧と消去不可能電圧とが、それぞれのステップS403で決定された消去可能画素と消去不可能画素とに対応する上部電極62と下部電極52とに印加される。消去可能画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、消去可能電圧が印加される。消去不可能画素に対応する上部電極62と下部電極52とに対して、消去不可能電圧が印加される。書き込みモード処理動作により、書き込まれた表示情報のみを消去することが可能となる。消去可能電圧と消去不可能電圧とが印加されることで、表示情報の書き込み及び消去が行われる前に表示されていた表示情報の表示状態が鮮明に保持される。
[第2の実施形態]
以下、電気泳動表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した第2の実施形態について図面を参照して説明する。第2の実施形態の外観的構成及び電気的構成は、第1の実施形態とほぼ同じ構成であるので、相違する部分についてのみ説明する。
図15は、第2の実施形態における電気泳動表示部1004の正面図である。図15は、電気泳動表示部1004によりカラー画像が表示可能であり、且つ、電気泳動表示部1004の画素数が5×4の20個である例を表している。実際には、必要に応じた画素数が設けられる。第2の実施形態では、図15に示すサブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとの4つの画素空間により1つの画素空間22が構成される。図15でRにより表されたサブ画素空間22−rには、赤色に着色された赤色粒子と白色に着色された白色粒子とが充填されている。第2の実施形態では、赤色粒子は正に、白色粒子は負に帯電している。図15でGにより表されたサブ画素空間22−gには、緑色に着色された緑色粒子と白色に着色された白色粒子とが充填されている。第2の実施形態では、緑色粒子は正に、白色粒子は負に帯電している。図15でBにより表されたサブ画素空間22−bには、青色に着色された青色粒子と白色に着色された白色粒子とが充填されている。第2の実施形態では、青色粒子は正に、白色粒子は負に帯電している。図15でWにより表されたサブ画素空間22−wには、白色に着色された白色粒子と黒色に着色された黒色粒子とが充填されている。第2の実施形態では、黒色粒子は正に、白色粒子は負に帯電している。第2の実施形態では、図5の点線で囲まれた各点線領域26には、サブ画素空間22−r、サブ画素空間22−g、サブ画素空間22−b、サブ画素空間22−wのいずれか1つに対応する上部電極62と下部電極52とに電圧を印加するためのTFTが、第1の実施形態と同様に配置されている。サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとの4つのサブ画素空間により1つの画素空間を構成するため、1つの画素空間に対して4つのTFTが備えられる。サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとは、本発明のサブ画素空間の一例である。
現在表示データ1092は、ページ展開データ1093に含まれている各サブ画素空間の位置を表す座標情報に基づいて、電気泳動表示部1004を構成するサブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとの4つのサブ画素空間により所定の表示色を表示するための指令を各サブ画素空間に指示する画素情報を含む。画素情報は、電気泳動表示部4の各画素ごとに赤色、青色、緑色、白色、黒色といった3色以上の多数色の中から所定の色を指定し、指定された色を表示するために4つのサブ画素空間に所定の電圧を印加するための情報である。
表示制御部103は、電気泳動表示部1004に表示される表示情報に基づいて、下部電極52と上部電極62とに電圧を印加する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、上部電62に共通の電圧(例えば0ボルト)が印加される。EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が、表示モードを表す場合、表示制御部103は、一時記憶されている現在表示データ1092中の画素情報に基づいて、表示情報を書き換えることが可能な大きさの電圧を下部電極52に印加する指令を表示電圧発生部104に送る。サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにより「赤色」が表示される場合、サブ画素空間22−rに対応する下部電極52には、上部電極62よりも大きな電圧を印加する指令が表示制御部103により送られる。サブ画素空間22−rに対応する下部電極52には、表示情報を「赤色」と書き換えることが可能な大きさの電界を、上部電極62と下部電極52との間に発生させる電圧が印加される。それ以外のサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとに対応する下部電極52には、上部電極62よりも小さな電圧を印加する指令が送られる。下部電極52が上部電極62より小さい電圧が印加されることで、負に帯電した白色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。一方、下部電極52が上部電極62より大きい電圧が印加されることで、正に帯電した赤色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることで、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにより「赤色」を表示することができる。「赤色」と同様に、「青色」が表示される場合、サブ画素空間22−bに対応する下部電極52には、上部電極62よりも大きな電圧を印加する指令が表示制御部103により送られる。それ以外のサブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−wとに対応する下部電極52には、上部電極62よりも小さな電圧を印加する指令が送られる。下部電極52が上部電極62より小さい電圧が印加されることで、負に帯電した白色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。一方、下部電極52が上部電極62より大きい電圧が印加されることで、正に帯電した青色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることで、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにより「青色」を表示することができる。「緑色」が表示される場合、同様に下部電極52が上部電極62より小さい電圧が印加されることで、負に帯電した白色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。一方、下部電極52が上部電極62より大きい電圧が印加されることで、正に帯電した緑色の帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることで、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにより「緑色」を表示することができる。「黒色」が表示される場合、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとに対応する下部電極52には、上部電極62よりも大きな電圧を印加する指令が表示制御部3により送られる。下部電極52が上部電極62より大きい電圧が印加されることで、正に帯電した赤色と緑色と青色と黒色との帯電粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることで、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにより「黒色」を表示することができる。第1の実施形態と同様に、表示制御部3により、画像を表示する指令が送られた後、電気泳動表示部4の上部電極62及び下部電極52への電圧の供給が停止された場合でも、分散媒34の粘度及び鏡像力により各帯電粒子の引き付け状態が維持される。
EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が書き込みモードを表す場合、表示制御部103は、所定の表示色を表す画素に対応するサブ画素空間の上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み可能電圧または書き込み不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。画素特定プログラム1072により特定された特定の表示色が表示される画素に対応するサブ画素空間の上部電極62と下部電極52とに対して、書き込み可能電圧が印加される。書き込み可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、正に帯電された赤色粒子または青色粒子または緑色粒子または黒色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる大きさの電圧である。書き込み不可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、正に帯電した赤色粒子または青色粒子または緑色粒子または黒色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることがない大きさの電圧である。例えば、書き込み不可能電圧は、上部電極62と下部電極52との間に印加される0ボルトの電圧である。書き込まれる表示色が赤色の場合、書き込み可能画素に対応するサブ画素空間22−rの下部電極52には、上部電極62よりも大きい電圧であり、且つ、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、正に帯電した赤色粒子が、引き付けられる大きさの電圧が印加される。サブ画素空間22−bとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−wとの下部電極52には、上部電極62よりも小さな電圧であり、且つ、隔壁71が外力を加えられ縮んだときに、負に帯電した白色粒子が、引き付けられる大きさの電圧が印加される。上記に示す電圧がそれぞれのサブ画素空間に印加されることで、表示色が赤色の表示情報を書き込むことが可能になる。その他の色についても同様に、上述した処理を行うことで、所望の表示色を書き込むことが可能になる。
EEPROM108に記憶される操作モード情報1083が消去モードを表す場合、表示制御部103は、所定の表示色を表す画素に対応するサブ画素空間の上部電極62と下部電極52とに対して、消去可能電圧または消去不可能電圧を印加する指令を表示電圧発生部104に送る。画素特定プログラム1072により特定された特定の表示色が表示される画素に対応する各サブ画素空間の上部電極62と下部電極52とに対して、消去可能電圧が印加される。消去可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、負に帯電した白色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる大きさの電圧である。消去不可能電圧は、隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、負に帯電した白色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられることがない大きさの電圧である。例えば、消去不可能電圧は、上部電極62と下部電極52との間に印加される0ボルトの電圧である。
上述した構成により、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−wとからなる4つのサブ画素空間から構成される1つの画素空間により、3色以上の多数色を表示可能となる。図6〜8と図14とに示すフローチャートにより、所定の表示色の画素と近傍画素とに対して、書き込み可能電圧及び書き込み不可能電圧をそれぞれ印加することで、所定の表示色により表示された表示情報を鮮明に保つことができる。また、所定の表示色により表示された色以外の表示情報を消去することが可能になる。
(変形例1)
第2の実施形態の電気泳動表部1004の変形例1について説明する。電気泳動表示部4の変形例として、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとにそれぞれ白色の帯電粒子33aと黒色の帯電粒子33bとがそれぞれ充填され、サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとの表示層63の上方向にカラーフィルタが備えられる構成でも良い。サブ画素空間22−rとサブ画素空間22−gとサブ画素空間22−bとサブ画素空間22−wとが表示層63の上下方向にそれぞれ変位することで、各色を表示することが可能である。
(変形例2)
第1の実施形態と第2の実施形態との電気泳動表示部4及び電気泳動表示部1004の変形例2について説明する。帯電した移動素子を移動させることで、表示色を切り替えることが可能な表示部なら何でも良い。電子粉粒体により構成される表示装置であっても良い。
(変形例3)
第1の実施形態と第2の実施形態とのアクティブマトリックス方式の変形例3について説明する。アクティブマトリックス方式の代わりに、パッシブマトリックス方式が用いられても良い。
(変形例4)
ステップS304で点線書き込み可能画素列を決定しているが、実線書き込み可能な画素列として決定しても良い。その場合、ステップS305では、ステップS304で決定された実線書き込み可能な画素列に対して、書き込み可能電圧が印加される。
第1の実施形態における画像表示装置1の外観図である。 第1の実施形態における電気泳動表示部4の正面図である。 第1の実施形態における図2に示す電気泳動表示部4のA−A’線に従う矢視方向断面図である。 第1の実施形態における画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における画像表示装置1に備えられた表示電圧発生部がアクティブマトリックスにより構成された回路図である。 第1の実施形態におけるメイン動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるモード切替処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における書き込みモード処理を示すフローチャートである。 電気泳動表示部4が12×16画素により構成される概念図である。 第1の実施形態における近傍画素を特定する方法の一例を表す説明図である。 特定された近傍画素の一例を表す説明図である。 第1の実施形態における点線書き込み可能画素列の一例を表す説明図である。 第1の実施形態における隔壁71が外力を加えられ縮んだとき、正に帯電された黒色粒子が、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる説明図である。 第1の実施形態における消去モード処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるカラー表示可能な電気泳動表示部1004の正面図である。
符号の説明
1 画像表示装置
4、1004 電気泳動表示部
5、6、7、8、9 操作キー
10、11、12 操作ボタン
102 CPU
103 表示制御部
105 メモリーカードインタフェース
106 メモリーカード
107 ROM
108 EEPROM
109 RAM
110 電源制御部
111 電源供給ブロック
112 システム電源スイッチ
113 システム電源
21 画素空間
21−a 「表示(白)」を表示している画素空間
21−b 「表示(黒)」を表示している画素空間
21−c 近傍画素
21−d 点線書き込み可能画素
22 画素空間
22―r 赤色の帯電粒子と白色の帯電粒子とが充填されたサブ画素空間
22−g 緑色の帯電粒子と白色の帯電粒子とが充填されたサブ画素空間
22−b 青色の帯電粒子と白色の帯電粒子とが充填されたサブ画素空間
22−w 黒色の帯電粒子と白色の帯電粒子とが充填されたサブ画素空間
26 点線領域
33a、33b 帯電粒子
34 分散媒
35 画素空間
40 マスク部
50 下部基板
51 下部電極保護膜
52 下部電極
53 筐体支持部
60 上部基板
61 上部電極保護膜
62 上部電極
63 表示層
70 表示部
71 隔壁
75 ペン
1031 コントローラ部
1032 タイミングジェネレータ
1041 ゲートドライバ
1042 ソースドライバ
1043 ゲート線
1044 ソース線
1045 薄膜トランジスタ
1045a ゲート
1045b ソース
1045c ドレイン
1061 表示情報
1071 メイン動作プログラム
1072 画素特定プログラム
1073 モード切替処理プログラム
1074 書き込みモード処理プログラム
1075 消去モード処理プログラム
1081 表示ファイル情報
1082 表示中ページ情報
1083 操作モード情報
1091 前回表示データ
1092 現在表示データ
1093 ページ展開データ
1094 特定画素データ

Claims (6)

  1. 可撓性を有する透明基板と、
    前記透明基板に対向して配置された対向基板と、
    前記透明基板に設けられた透明電極と、
    前記対向基板に設けられた対向電極と、
    前記透明基板と前記対向基板との間に第1距離の隙間を形成し、かつ、画素に対応する画素空間を多数画定し、前記透明基板と前記対向基板とが対向する方向に作用する外力が加わると縮み、外力が取り除かれると元の状態へ戻る弾性を有する隙間形成部材と、
    前記透明基板と前記対向基板との間で変位可能に前記各画素空間に封入され、帯電された表示媒体と、
    前記透明基板と前記対向基板との間の隙間が前記第1距離であるときに、前記透明基板と前記対向基板との間において前記表示媒体を変位させることが可能な第1表示切替電圧と、前記第1表示切替電圧の電圧値より小さく、前記透明基板に外力が加わることにより前記隙間形成部材が縮み、前記透明基板と前記対向基板との間の隙間が前記第1距離よりも小さい第2距離になったときに、前記透明基板と前記対向基板との間において前記表示媒体を変位させることが可能な第2表示切替電圧と、前記透明基板と前記対向基板との間における前記表示媒体の位置を保持することが可能な表示保持電圧と、を発生可能な表示電圧発生部と、
    前記画素の表示色を指示する画素情報を記憶する画素情報記憶部と、
    前記画素情報に基づいて、所定の表示色に表示される画素と、その画素に近接する画素とを決定し、前記決定された画素に対応する画素空間を特定する画素特定部と、
    前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第1表示切替電圧と前記第2表示切替電圧とを選択的に印加し、少なくとも前記第2表示切替電圧が前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に印加されている状態において、前記画素特定部により特定された画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記表示保持電圧を印加する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 所定の第1方向に配列された多数の画素空間により構成される画素列を複数列有する画素列群の中で、前記第1方向に配列された所定の第1画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間であるか否かを判別する画素列判別部を備え、
    前記制御部は、前記第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素列判別部により判別された場合、前記第1画素列を構成する多数の画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 所定の第1方向に配列された多数の画素空間により構成される画素列を複数列有する画素列群の中で、前記第1方向に配列された所定の第1画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間であるか否かを判別する画素列判別部を備え、
    前記制御部は、前記第1画素列に隣り合う画素列を構成する多数の画素空間が、前記画素特定部により特定された画素空間でないと前記画素列判別部により判別された場合、前記第1画素列において隣り合う所定数の前記画素空間ごとに前記第2表示切替電圧と前記表示保持電圧とを切り替えて、前記透明電極と前記対向電極との間に印加することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示媒体は、前記透明基板と前記対向基板との間で変位することで前記透明基板を介して3色以上の多数の色のいずれか1色を表示し、
    前記所定の表示色は、前記3色以上の多数色のいずれか1色である第1表示色であり、
    前記画素特定部は、前記第1表示色と同一の色を表示している画素と、その画素に近接する画素とを決定し、前記決定された画素に対応する画素空間を特定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記各画素空間は、
    前記表示媒体が封入されたサブ画素空間を複数有し、
    前記各サブ画素空間に対応する前記透明電極及び前記対向電極を備え、
    前記複数のサブ画素空間の少なくとも1つのサブ画素空間に封入された前記表示媒体が変位することで、前記画素空間が前記透明基板を介して3色以上の多数色のいずれか1色を表示し、
    前記制御部が、前記複数のサブ画素空間の少なくとも1つの前記サブ画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記制御部が、
    前記透明電極と前記対向電極との間に前記第1表示切替電圧を印加する第1モードと、前記画素特定部により特定された前記画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記表示保持電圧を、前記画素特定部により特定されなかった画素空間に対応する前記透明電極と前記対向電極との間に前記第2表示切替電圧を印加する第2モードとを切り替えるモード切替部と、
    前記第1モードと前記第2モードとの切り替えを前記モード切替部に指令するために操作可能な操作部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像表示装置。
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