JP2010072099A - 誘導加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】力率の低下を防ぐことができる誘導加熱装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体に形成されたトナー画像を加熱し、トナー画像を記録媒体に定着する定着装置121と、定着装置121を誘導加熱する誘導加熱コイル11と、AC16の電力を誘導加熱コイル11に供給する全波整流回路17および平滑回路18と、充放電が可能な蓄電部25と、全波整流回路17および平滑回路18の電流変化と同じ電流変化で、蓄電部25から誘導加熱コイル11に電力を供給する昇降圧レギュレータ回路26およびPWM発生回路33と、を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、誘導加熱装置、および、誘導加熱装置を用いた画像形成装置に関する。
画像形成装置は、記録媒体上にトナー画像を形成する画像形成部、および、トナー画像が形成された記録媒体を加圧および加熱してトナー画像の定着を行う定着装置等を備えている。この定着装置には、記録媒体を加熱するための定着部材、例えば定着ローラが設けられており、この定着ローラは、商用電源からの電力により発熱する加熱装置(定着ヒータ)によって所定の温度に加熱される。
そして、電子写真方式の画像形成装置に用いられる加熱装置は、大量の電力を短時間に必要とする。特に、高速機では、中低速機に比べ加熱装置の容量が大きく、電力消費量が大きくなる。これに対して、商用電源からの電力供給だけではなく、充放電可能な電気二重層コンデンサ等の蓄電手段から電力を供給することで、急速に、かつ、安定した状態で加熱装置を発熱させ、定着装置を加熱する技術が既に知られている。
例えば、特許文献1では、加熱装置を短時間で昇温する目的で、蓄電手段を備え、主電源および蓄電装置の双方あるいは一方からの電力供給を受け、定着装置を短時間で昇温することができる画像形成装置が開示されている。
特開2007−316544号公報
しかしながら、特許文献1では、主電源からの交流電力と蓄電装置からの直流電力とを単純に合流(合計)しているため、この場合の電流波形は歪んでいる。そして、加熱装置として、誘導加熱方式を用いたIHインバータを用いた場合、駆動部では力率が1に近い値で駆動するため、逆に入力部では電流波形が歪んでしまい、力率を低下させ、さらに、高調波電流を発生させてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、IHインバータ等の力率が1に近い加熱装置を用いる画像形成装置において、力率の低下を防ぐことができる誘導加熱装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、記録媒体に形成されたトナー画像を加熱し、前記トナー画像を前記記録媒体に定着する定着手段と、前記定着手段を誘導加熱する誘導加熱手段と、商用電源の電力を前記誘導加熱手段に供給する商用電力供給手段と、充放電が可能な蓄電手段と、前記商用電力供給手段の電流変化と同じ電流変化で、前記蓄電手段から前記誘導加熱手段に電力を供給する蓄電力供給手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる誘導加熱装置は、誘導加熱する誘導加熱手段と、商用電源の電力を前記誘導加熱手段に供給する商用電力供給手段と、充放電が可能な蓄電手段と、前記商用電力供給手段の電流変化と同じ電流変化で、前記蓄電手段から前記誘導加熱手段に電力を供給する蓄電力供給手段と、を備えたこと、を特徴とする。
本発明によれば、蓄電手段から誘導加熱手段に供給する電力の電流変化を、商用電源から誘導加熱手段に供給する電力の電流変化と同じにすることができるので、誘導加熱手段に供給される合計電力の電流成分のひずみをなくすことができ、誘導加熱手段における力率の低下を防止するという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる誘導加熱装置および誘導加熱装置を用いた画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、デジタル複写機の定着装置に対して加熱を行なう誘導加熱装置について説明する。また、本実施の形態では、本発明の画像形成装置をデジタル複写機に適用した例を示すが、これに限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ等にも適用することが可能である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の縦断面図である。デジタル複写機は、いわゆる複合機である。すなわち、このデジタル複写機は、複写機能と、これ以外の機能、例えば、プリンタ機能とファクシミリ機能とを備えており、図示しない操作部のアプリケーション切り替えキーの操作により、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次切り替えて選択することが可能である。これにより、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
次に、このデジタル複写機の概略構成および複写モードの際の動作について説明する。図1において、自動原稿送り装置(以下ADFという)101において、原稿台102に画像面を上にして置かれた原稿は、図示しない操作部上のスタートキーが押下されると、給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラスからなる原稿台102上の所定の位置に給送される。ADF101は、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
原稿セット検知器109で原稿台102上に次の原稿が存在することが検知された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。このコンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。ここに、給送ローラ3、給送ベルト4および排送ローラ7は搬送モータによって駆動される。
第1給紙装置110、第2給紙装置111および第3給紙装置112は、それぞれ選択されたときに、その積載された転写紙を給紙し、この転写紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、例えば感光体ドラムが用いられていて、図示しないメインモータにより回転駆動される。
画像読取装置106で原稿から読み取られた画像データは、図示しない画像処理装置で所定の画像処理が施された後、書き込みユニット118によって光情報に変換され、感光体ドラム117は図示しない帯電器により一様に帯電された後に書き込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム117上の静電潜像は、現像装置119により現像されてトナー像となる。書き込みユニット118、感光体ドラム117、現像装置119や、その他の図示しない感光体ドラム117回りの周知の装置などにより、電子写真方式で用紙などの媒体に画像形成を行なうプリンタエンジンを構成している。
搬送ベルト120は、用紙搬送の手段および転写の手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの転写紙を感光体ドラム117と等速で搬送しながら感光体ドラム117上のトナー像を転写紙に転写する。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体ドラム117は、トナー像転写後に図示しないクリーニング装置により残存トナーのクリーニングがなされる。
以上の動作は、通常のモードで用紙の片面に画像を複写するときの動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115のいずれかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく、両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体ドラム117に当接する位置まで搬送され、感光体ドラム117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて、定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
プリントモードでは、前述の画像処理装置からの画像データの代りに、外部からの画像データが書き込みユニット118に入力されて、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。
さらに、ファクシミリモードでは、画像読取装置106からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて前述の画像処理装置からの画像データの代りに書き込みユニットに入力されることにより、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。
また、このデジタル複写機には、図示しない大量用紙供給装置と、ソート、穴あけ、ステイプルなどを行なうフィニッシャーと、原稿読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、フィニッシャーでの後処理の設定、オペレータに対する表示などを行なう操作部とを備えている。
(定着装置)
次に、定着装置121の構成について説明する。図2は、デジタル複写機に用いられる定着装置121の構成図である。図2に示すように、定着装置121は、定着補助ローラ(ローラ部材)1、定着ベルト(定着部材)2、発熱ローラ(ローラ部材)3、加熱装置としての誘導加熱部(磁束発生手段)4、加圧ローラ5、オイル塗布ローラ6、ガイド板7、および、分離板8等を備えて構成されている。
定着補助ローラ1は、その表面にシリコーンゴム等の弾性層が形成されていて、駆動部(図示せず)によって図2の反時計方向に回転駆動される。
発熱ローラ3の内部には、フェライト等の強磁性材料からなる内部コア9と、銅等の透磁性の低い材料からなる調整手段としての磁束遮蔽部材(磁束遮蔽板)10とが備えられている。内部コア9は、定着ベルト2および発熱ローラ3を介して後述する誘導加熱コイル11に対向している。また、磁束遮蔽部材10は、内部コア9の幅方向両端部を遮蔽できるように構成されている。内部コア9と磁束遮蔽部材10とは一体的に回転するように構成されている。この内部コア9及び磁束遮蔽部材10の回転は、発熱ローラ3の回転とは別々におこなわれる。
誘導加熱部4は、磁束を発生し、定着ベルト2および発熱ローラ3を加熱する。誘導加熱部4は、誘導加熱コイル11、コイルガイド12、および、センターコア13aおよびサイドコア13bを有するコア部13を備えて構成されている。コイルガイド12は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、誘導加熱コイル11およびコア部13を保持する。コア部13は、フェライト等の透磁性の高い材料からなる。センターコア13aは、誘導加熱コイル11の中央に設置され、サイドコア13bは、誘導加熱コイル11の端部に設置されている。このように構成された誘導加熱部4は、定着ベルト2に対向する位置である加熱位置で定着ベルト2を加熱する加熱手段として機能することになる。
なお、本実施の形態においては、発熱ローラ3内に内部コア9を設置している。これによって、内部コア9とコア部13との間に良好な磁界が形成されて、定着ベルト2および発熱ローラ3を効率よく加熱することができる。
定着ベルト2の外周面上であって幅方向中央部には、定着ベルト2の幅方向中央部の温度を検知する温度検知手段としての温度検出素子14が設置されている。そして、後述する温度検出比較回路IC2は、温度検出素子14によって検知された検知結果に基いて、誘導加熱部4(誘導加熱コイル11)を制御する。温度検出素子14としては、サーミスタやサーモパイル等を用いることができる。
また、図示は省略するが、発熱ローラ3の外周面の一部(幅方向中央部)には、サーモスタット(図示せず)が当接されている。そして、サーモスタットで検知した発熱ローラ3の温度が所定の温度を超えた場合には、サーモスタットによって誘導加熱部4への通電が切断される。
以上の様に構成された定着装置121は、次のように動作する。定着補助ローラ1の回転駆動によって、定着ベルト2は矢印方向に周回するとともに、発熱ローラ3も反時計方向に回転し、さらに、加圧ローラ5も矢印方向に回転する。そして、定着ベルト2は、誘導加熱部4との対向位置(加熱位置)で加熱される。
具体的には、後ほど説明する給電回路19で、誘導加熱コイル11に高周波の交流電流を流すことで、内部コア9とコア部13との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、発熱ローラ3の表面に渦電流が生じて、発熱ローラ3自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、発熱ローラ3に巻装された定着ベルト2が加熱される。本実施の形態では、定着ベルト2自身も発熱層を有するために、定着ベルト2は発熱ローラ3によって間接的に加熱される他に、定着ベルト2自身も誘導加熱部4によって直接的に電磁誘導加熱される。
なお、発熱ローラ3に整磁合金等を用いて発熱ローラ3自身を誘導加熱することにより、発熱ローラ3全体を加熱してもよい。
(商用電源からの電力供給)
次に、誘導加熱部4(誘導加熱コイル11)への電力供給の仕組みについて説明する。図3は、本実施の形態にかかる画像形成装置の定着装置121の誘導加熱部4を構成する誘導加熱コイル11への電力供給を示す機能図である。
初めに、商用電源であるAC15からの交流電力が全波整流され、誘導加熱コイル11へ供給されるまでの流れについて説明する。主電源スイッチ16がオンされ、AC15からの交流電力(交流電圧)が印加されると、この交流電圧は全波整流回路17に入力される。全波整流回路17は、ダイオードD2、D3、D4およびD5の4個の整流素子からなり、交流電圧は整流されて脈流となる。この脈流は、平滑回路18に入力される。平滑回路18は、インダクタンスL1とコンデンサC2からなる。ここで、コンデンサC2は、容量の大きいものではなくノイズを取る程度の機能しかないため、コンデンサC2の端子電圧、すなわち、出力電圧は電源周期を残した脈流状波形のままである。
この脈流電圧(出力電圧)は、後述する出力電流検出回路29を構成する抵抗R1を介して、給電回路19を構成する共振コンデンサC1に印加される。給電回路19は、誘導加熱コイル11に電力を供給する回路であり、トランジスタTR1、共振コンデンサC1、および、ダイオードD1からなる。
トランジスタTR1は、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR1は、MOS−FETであり、後述するパルス変調信号発生回路IC1から出力されたPFMパルス信号20がゲートに入力されることにより、スイッチング駆動する。共振コンデンサC1は、負荷である誘導加熱コイル11に印加する高周波交流電流を共振波形とするための共振コンデンサであり、ダイオードD1は誘導加熱コイル11に蓄積された電力を回生するフライホイールダイオードである。
出力電圧(出力電流)が共振コンデンサC1に印加された状態で、PFMパルス信号20がゲートに入力されると、トランジスタTR1は、PFMパルス信号20によりスイッチングする。そして、トランジスタTR1がオンしている間、誘導加熱コイル11に出力電流が流れ、誘導加熱コイル11は通電される。
そして、トランジスタTR1がオフすると、誘導加熱コイル11(共振コイル)に一時的に蓄えられた電流(出力電流の一部)により、逆起電圧が発生し、コイル蓄積電流が共振コンデンサC1に充電される。この流れ込んできたコイル蓄積電流により共振コンデンサC1の電圧が上昇する。また誘導加熱コイル11から流れ出た電流は、共振コンデンサC1の電圧が上昇するのに反比例して減衰し、誘導加熱コイル11から電流が流れ無くなると、今度は逆に共振コンデンサC1に蓄積された電荷(電流)が、誘導加熱コイル11に流れ出す。
さらに、共振コンデンサC1に蓄積された電荷(電流)が、誘導加熱コイル11に流出すると、共振コンデンサC1の電圧が低下し、トランジスタTR1のドレイン電圧はソース電圧より低下し、ダイオードD1がオンし順電流が流れる。その後、再びトランジスタTR1がオンすると誘導加熱コイル11に出力電流が流れ、誘導加熱コイル11は通電される。以後、トランジスタTR1のオンとオフが繰り返される度、誘導加熱コイル11における電流の蓄積と流出とが繰り返される。
これにより、誘導加熱コイル11と相対し、電磁気的に結合している負荷である発熱ローラー3にも誘導電流が流れ、導電性材料から成る発熱ローラー3は自分自身のローラー抵抗値に誘導電流のジュール熱を発生し、発熱ローラー3の内面が効率的に発熱するため、回転している発熱ローラー3全体が加熱される。
また、主電源スイッチ16がオンされると、制御回路部21は、画像形成プロセス上必要な定着温度などを考慮して、温度調節入力信号22を温度検出比較回路IC2に出力する。同じく、温度検出素子14は、定着ベルト2の温度を検知した結果である温度検知信号23を温度検出比較回路IC2に出力する。なお、制御回路部21は、その他の機能として、主電源スイッチ16がオンされると、後述するPWM発生回路33に、後述する蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値、または、後述する開閉回路28のオンおよびオフを制御する信号を送信する。ここで、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値は、定着装置121が動作可能となるように発熱ローラー3を必要な温度に加熱するため誘導加熱コイル11が必要な電流値から、商用電源から供給可能な電流値を差し引いた値となる。
温度検出比較回路IC2は、温度調節入力信号22と温度検知信号23とを比較し、その差分を制御信号24としてパルス変調信号発生回路IC1に入力する。パルス変調信号発生回路IC1は、振幅がゼロの時間(オフ時間)は一定であるが、振幅が所定の値である時間(オン時間)を変更することができるため、制御信号24に基づいて、オン時間を変更した、すなわち、パルス周波数を変化させたPFMパルス信号20を出力する。前述したように、PFMパルス信号20はトランジスタTR1のゲートに入力され、トランジスタTR1は、スイッチングする。以上の動作が繰り返されることにより、定着ベルト2は目標温度に制御される。なお、PFMパルス信号20はPID制御の演算を行い、設定してもよい。
(蓄電部からの電力供給)
次に、蓄電部25からの放電電力が、誘導加熱コイル11へ供給されるまでの流れについて説明する。蓄電部25は、電気(電力)を蓄えるとともに、蓄えた電気(電力)を放電する。蓄電部25は、本実施の形態では電気2重層コンデンサーを使用している。なお、蓄電部25は、あらかじめ充電されているものとする。
そして、蓄電部25の放電電力は、昇降圧レギュレータ回路26に供給される。昇降圧レギュレータ回路26は、高周波トランス27、トランジスタTR2、ダイオードD6、D7、チュークコイルL2、および、コンデンサーC3からなり、蓄電部25の放電電圧を誘導加熱コイル11で必要な電圧値に変圧する。すなわち、蓄電部25の放電電流を誘導加熱コイル11で必要な電流値に変換する。
蓄電部25の出力は、高周波トランス27の一次コイル27aに接続され、この一次コイル27aには、直列にトランジスタTR2が接続されている。トランジスタTR2は、一次コイル27aへの電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR2は、MOS−FETであり、後述するPWM発生回路33から出力されたPWM(パルス幅変調)信号34がゲートに入力されることにより、スイッチング駆動する。
そして、トランジスタTR2がスイッチング(オンおよびオフ動作)すると、一次コイル27aにスイッチング電流が流れ、この一次側のスイッチング電流により、高周波トランス27の二次コイル27bに変圧された電圧が誘起される。ここで、トランジスタTR2のスイッチング周波数(トランジスタTR2の導通期間)を変えることにより、二次コイル27bから出力されるスイッチング電圧の制御を行うことができる。
そして、二次コイル27bには、整流回路として、ダイオードD6、D7が接続され、スイッチング電圧は、この整流回路で整流された後、チュークコイルL2およびコンデンサーC3により平滑され、後述する放電電流検出回路31を構成する抵抗R2および開閉回路28であるトランジスタTR3を介して、誘導加熱コイル11へ供給される。
開閉回路28のトランジスタTR3は、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR3は、MOS−FETであり、後述するPWM発生回路33から出力された開閉信号35がゲートに入力されることにより、オンまたはオフする。トランジスタTR3をオンする時は、誘導加熱コイル11に電流を補充するときであり、通常はオフの状態となっている。また、蓄電部25に充電する場合もオフの状態である。ただし、誘導加熱コイル11に電流を補充している時であっても、定着装置121に異常が発生した場合には、オンからオフに変更する。
(電流波形の調整)
次に、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形(位相)を、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形(位相)に合わせて、両方を誘導加熱コイル11へ供給する方法について説明する。
前述したように、AC15の交流電力が全波整流された脈流電圧(出力電圧)は、出力電流検出回路29を構成する抵抗R1を介して、給電回路19を構成する共振コンデンサC1に印加、すなわち、誘導加熱コイル11に供給される。出力電流検出回路29は、抵抗R1と差動増幅回路30とからなり、誘導加熱コイル11へ供給される電流(AC15の交流電力が全波整流された脈流電流)を検出する。
具体的には、抵抗R1の両端電圧は、誘導加熱コイル11に供給される電流により変化するため、この両端の電位差を差動増幅回路30により増幅して、後述するPWM発生回路33に出力する。なお、抵抗R1の発熱、電圧降下が気になる場合はカレントトランス等を使用して電流検出してもよい。
同様に、前述したように、蓄電部25の放電電力が変圧された電圧は、放電電流検出回路31を構成する抵抗R2を介して、誘導加熱コイル11へ供給される。放電電流検出回路31は、抵抗R2と差動増幅回路32とからなり、誘導加熱コイル11へ供給される電流(蓄電部25の放電電力が変圧された後の電流)を検出する。
具体的には、抵抗R2の両端電圧は、誘導加熱コイル11に供給される電流により変化するため、この両端の電位差を差動増幅回路32により増幅して、後述するPWM発生回路33に出力する。なお、抵抗R2の発熱、電圧降下が気になる場合はカレントトランス等を使用して電流検出してもよい。
PWM発生回路33は、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)を、制御回路部21から受信する。そして、出力電流検出回路29の出力により、誘導加熱コイル11に供給される電流を逐次検出する。この電流は、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流であるため、商用電源の周期を残している。PWM発生回路33は、この脈流電流と同じ波形(位相)を有する電流を、昇降圧レギュレータ回路26に発生させるためのPWM(パルス幅変調)信号34を生成し、昇降圧レギュレータ回路26のトランジスタTR2へ送信する。
昇降圧レギュレータ回路26は、PWM信号34によるトランジスタTR2のスイッチング駆動により、蓄電部25の放電電圧を変圧し、蓄電部25の放電電流をAC15の交流電力が全波整流された脈流電流と同じ波形(位相)を有する電流に変換し、誘導加熱コイル11へ供給する。
このようにして、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形(位相)と、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形(位相)とが同じ状態で、誘導加熱コイル11へ供給される。なお、必ずしも両方の電流の最大振幅値が同じである必要はない。
次に、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形に、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形を合わせるための具体的な動作について説明する。図4は、出力電流検出回路29の出力電流波形(AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形)と、放電電流検出回路31の出力電流波形(蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形)の関係を示す図である。なお、上図は出力電流検出回路29の出力電流波形を示し、下図は放電電流検出回路31の出力電流波形を示す。
主電源スイッチ16がオンされた瞬間(タイミングt0)は、出力電流検出回路29の出力電流は、最も電流値が小さい(ゼロである)。そして、PWM発生回路33は、このタイミングt0で、所定のPWM信号34を昇降圧レギュレータ回路26のトランジスタTR2に出力する。これにより、蓄電部25から誘導加熱コイル11への放電が開始される。
次に、PWM発生回路33は、タイミングt1で、出力電流検出回路29の出力電流値A1と放電電流検出回路31の出力電流値B1’とを読み込む。そして、PWM発生回路33は、出力電流検出回路29の出力電流値A1と、誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)とから、放電電流検出回路31が出力すべき電流値B1を算出して、実際の出力電流値B1’との差(B1−B1’)だけ、放電電流検出回路31からの出力電流が増加するような、PWM信号34を高周波トランス27のトランジスタTR2へ送信する。この結果、出力電流値はただちにB1に増加する。
同様に、タイミングtnにおいて、出力電流検出回路29の出力電流値Anより、放電電流検出回路31の出力電流値Bn’の方が大きくなった場合には、放電電流検出回路31が出力すべき電流値Bnを算出して、実際の出力電流値Bn’との差(Bn’−Bn)だけ、放電電流検出回路31からの出力電流が減少するような、PWM信号34を高周波トランス27のトランジスタTR2へ送信する。この結果、出力電流値はただちにBnに減少する。タイミングtの間隔を短くして、この動作を繰り返すことにより、ゼロ〜最大値Amaxとの間で変動する出力電流検出回路29の出力電流波形(位相)と、ゼロ〜最大値Bmaxとの間で変動する放電電流検出回路31の出力電流波形(位相)とは同じとなる。
なお、商用電源から誘導加熱コイル11に電流を供給しないで、蓄電部25のみから電流を供給する場合は、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流を脈流にしないで、安定化した直流電流として誘導加熱コイル11に供給してもよい。
また、本動作と並行して、PWM発生回路33は、開閉回路28のオンおよびオフを制御する信号を制御回路部21から受信すると、開閉信号35を生成し、開閉回路28のトランジスタTR3へ送信する。開閉回路28は、開閉信号35によりトランジスタTR3をオンまたはオフし、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する。
このように、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、商用電源の交流電力が全波整流された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の電流値を逐次測定することにより、蓄電部の放電電力が昇圧された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の電流の波形(位相)を、商用電源の交流電力が全波整流された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の脈流電流の波形(位相)と同じにすることができるので、合計された両方の電力の電流波形の歪み(電流成分のひずみ)をなくすことができ、誘導加熱コイルにおける力率の低下を防止することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、時間経過により変動する、蓄電部から誘導加熱コイルへ供給する電力の変圧値(電流波形)をあらかじめ決めておき、商用電源のゼロクロス点を基準として当該電力を変圧した電圧(電流波形)を誘導加熱コイルへ供給する。第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる画像形成装置の構成について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号が付された箇所については、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
図5は、第2の形態にかかる画像形成装置の定着装置121の誘導加熱部4を構成する誘導加熱コイル11への電力供給を示す機能図である。本実施の形態では、出力電流検出回路の代わりに、ゼロクロス検出回路41が組み込まれている。
ゼロクロス検出回路41は、主電源スイッチ16のオンにより発生するゼロクロスを検出し、ゼロクロス信号42を発生する。具体的には、ゼロクロス検出回路41は、平滑回路18から出力された、AC15からの電源周期を残した脈流状波形の電圧がゼロとなった時をゼロクロスとして検出し、ゼロクロス信号42を発生する。ゼロクロス検出回路41は、抵抗R6〜R9とコンパレータ43からなり、コンデンサC2の両端の脈流電圧は、抵抗R6と抵抗R7により分圧され、コンパレータ43に入力される。この分圧された電圧と抵抗R8と抵抗R9に分圧された電圧とがコンパレータ43より比較され、ゼロクロス信号42が発生する。ゼロクロス信号42はPWM発生回路44へ出力される。
PWM発生回路44は、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)を、制御回路部21から受信する。PWM発生回路44は、記憶部(図示せず)を備えており、時間と時間によって変動する当該電流値との関係をテーブルとして、最大値ごとに記憶している。そして、PWM発生回路44は、ゼロクロス信号42を受信すると、当該テーブルに基づいて、PWM信号34を生成し、昇降圧レギュレータ回路26のトランジスタTR2へ送信する。従って、ゼロクロス信号42受信後の時間経過に合わせて、PWM信号34の内容も変化する。
また、PWM発生回路44は、テーブルを記憶せず、その代わりに、電源電圧の周波数を検出し、その周波数を記憶部(図示せず)に記憶しておいてもよい。そして、電源電圧が理想的な正弦波であると想定し、ゼロクロス信号42を受信した時点から、以下のような式(1)を用いて、時間経過に対する補充電流値を算出し、当該補充電流値に基づいてPWM信号34を生成し、昇降圧レギュレータ回路26のトランジスタTR2へ送信することができる。
Figure 2010072099
A×sin(ωt)dt:補充電流瞬時値、A:電流振幅最大値、T:周期
この場合、式(1)は、正弦波の算出式としているが、誘導加熱コイル11に供給される電流は全波整流されたものであり、蓄電部25より供給する電流も整流された波形と同じにする必要があるため、実際には、補充電流値は式(1)の絶対値を取るようにする。
そして、テーブルを使用する場合および算出式を使用する場合のいずれでも、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流と、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流とが同じ波形(位相)の状態で、誘導加熱コイル11へ供給される。
以上の動作により、交流入力電流波形に近い形の電流波形とした電流の補充が可能となり、蓄電部25の蓄電力を単純に誘導加熱コイル11に供給することによる力率の低下を防止することが可能となる。
なお、電源周波数の半波毎にゼロクロスを検出することができるため、PWM発生回路44は、ゼロクロス信号42を受信するごとに、一度上記動作をリセットした上で、再度上記動作を初めから行うことができるので、誤差の少ないPWM信号34を常に生成することができるとともに、PWM発生回路44による処理を軽減することができる。
また、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)を、複数用意しておき、その種類(最大値)に基づくテーブルまたは算出式を使用して、補充電流値の電流波形を決定することができる。例えば、定着装置121の立ち上げ開始時は、補充電流値の最大値を2Aとし、それに基づくテーブルまたは算出式を使用して、補充電流値の電流波形を決定し、誘導加熱コイル11に補充する。そして、定着装置121の立ち上げ完了後は、補充電流値の最大値を1Aとし、それに基づくテーブルまたは算出式を使用して、補充電流値の電流波形を決定し、誘導加熱コイル11に補充することが可能である。
また、制御回路部21が、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)を、PWM発生回路44へ送信しているが、あらかじめ補充電流値が決まっている場合には、PWM発生回路44の記憶部が補充電流値を記憶しておいて、当該補充電流値に基づいてPWM信号34を生成してもよい。
なお、誘導加熱部4(誘導加熱コイル11)への電力供給のその他の仕組みについては、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
このように、第2の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、商用電源の交流電力のゼロクロスを点を最小電流値として、蓄電部の放電電力が昇圧された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の時間経過に対する電流値を求めることにより、蓄電部の放電電力が昇圧された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の電流の波形(位相)を、商用電源の交流電力が全波整流された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の脈流電流の波形(位相)と同じにすることができるので、合計された両方の電力の電流波形の歪み(電流成分のひずみ)をなくすことができ、誘導加熱コイルにおける力率の低下を防止することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した誘導加熱コイルへの電力供給機能に、蓄電部に対する充放電機能および画像形成装置各部に対する制御機能を追加している。第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる画像形成装置の構成について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号が付された箇所については、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
図6は、第3の形態にかかる画像形成装置の誘導加熱コイル11への電力供給、蓄電部25に対する充放電、および、画像形成装置各部に対する制御を示す機能図である。
蓄電部25は、電気(電力)を蓄えるため、電気2重層コンデンサーを複数個直列に接続したキャパシタバンク25aを使用している。ここで、個々の電気2重層コンデンサーをセル25bと呼ぶ。また、蓄電部25は、個々のセル25bが満充電になると充電をバイパスするバイパス回路25c、前記セルのいずれかが満充電になると単セル満充電信号を発生する回路、および、全ての電気2重層コンデンサーが満充電になると、全セル満充電信号を発生する回路を有した均等化回路25dを備えている。
充電回路51は、蓄電部25(キャパシタバンク25a)に充電を行う。充電回路51は、高周波トランス52、トランジスタTR4、ダイオードD8およびD9からなる整流回路53、チュークコイルL3、および、コンデンサーC4からなる。
充電電圧検出回路54は、キャパシタバンク25aに充電された電圧を検出する。充電電圧検出回路54は、抵抗R4と抵抗R5により構成された分圧回路である。充電電流検出回路55は、キャパシタバンク25aに充電する時の電流を検出する。充電電流検出回路55は、抵抗R3からなる。
電力制御部56は、蓄電部25の充電および放電電圧の昇降圧制御、および、誘導加熱部4への電力供給制御を行う。また、電力制御部56は、キャパシタバンク25aの充電電圧、充電電流、および、バイパス回路の動作から、キャパシタバンク25aに定電流充電または定電力充電を行うためのPWM信号(パルス幅変調信号)57を発生させる機能を有している。
電力制御部56は、CPU56a、シリアルコントローラ(SIC)56b、A/Dコンバータ56c、PWM信号発生回路56d、パルス変調回路56e、入出力ポート56f、PWM信号及びPFM信号を生成するための複数のタイマ56g、タイマ割り込み回路56h、割り込み制御回路56i、ROM56j、および、RAM56k等を備えて構成されている。
エンジン制御部58は、画像形成動作を行う。エンジン制御部58は、CPU58a、A/Dコンバータ58b、入出力ポート58c、シリアルコントローラ(SCI)58d、D/Aコンバータ58e、タイマ58f、割り込み制御回路58g、ROM58h、および、RAM58i等を備えて構成されている。
具体的には、エンジン制御部58は、電力制御部56とシリアルコントローラ(SCI)58dを介して信号の送受信を行う。また、エンジン制御部58は、キャパシタバンク25aの蓄電力を誘導加熱部4に供給する必要が無い時、待機中、または、省エネモード時等に、開閉回路28を開放して充電を指示する信号を電力制御部56に送信する。また、エンジン制御部58は、キャパシタバンク25aの端子間電圧を充電電圧検出回路54により検出し、キャパシタバンク25aの電力使用が可能か否かを判断する。また、エンジン制御部58は、動作モード、オプション59の追加、装置の電力が不足した場合、または、過度的な電流増加を抑制する場合等に、キャパシタバンク25aから補充する電流をD/Aコンバータ58eを介して電力制御部56に送信する。
全体制御部60は、画像形成装置の全体を制御する。全体制御部60は、CPU60a、シリアルコントローラ(SCI)60b、ASIC60c、ROM60d、および、RAM60e等を備えて構成されている。全体制御部60には、エンジン制御部58および操作制御部61がシリアルコントローラ(SCI)60bを介して接続されている。操作制御部61は、使用者のパネル操作によるシステム設定の入力と、使用者に対するシステム設定内容の表示とを制御する。
(蓄電部への充電)
ここで、商用電源であるAC15からの交流電力が蓄電部25への充電されるまでの流れについて説明する。商用電源であるAC15は、主電源スイッチ16を介して、全波整流回路62に接続され、全波整流される。この全波整流された出力は、平滑コンデンサーC4に接続され、平滑コンデンサーC4によりリップル成分等は除去される。
この全波整流回路62の直流出力側は、高周波トランス52の一次コイル52aに接続され、一次コイル52aのスイッチング手段として、MOS−FETであるトランジスタTR4が直列に接続されている。
トランジスタTR4で構成されるスイッチング回路は、電力制御部56から出力されるPWM信号57により、スイッチング動作を行う。トランジスタTR4がスイッチング(ON,OFF動作)すると、一次コイル52aにはスイッチング電流が流れ、一次側のスイッチ電流により、高周波トランス52の二次コイル52bにスイッチ電圧が誘起する。そして、スイッチング周波数の導通期間を変えて、出力電圧の制御を行う。
高周波トランス52の二次コイル52bには、整流回路53として、ダイオードD8、D9が接続され、スイッチング電圧は整流回路53で整流され、チュークコイルL3およびコンデンサーC4により平滑され、直流出力に変換される。この直流出力により、キャパシタバンク25aの個々のセル25bは充電される。
そして、キャパシタバンク25aの端子間電圧は、抵抗R4と抵抗R5により分圧回路を構成した充電電圧検出回路54により検出され、その出力は、電力制御部56のA/Dコンバータ56c、および、エンジン制御部58のA/Dコンバータ58bに入力される。また、キャパシタバンク25aの充電電流は、充電電流検出回路55である抵抗R3の両端の電圧を検出することにより行われる。電流が大きくなれば電圧も大きなり、電流が少なくなれば電圧も小さくなる。この電圧は電力制御部56のA/Dコンバータ56cに入力される。
ここでの電力制御部56の動作は、以下の通りである。電力制御部56は、充電電圧検出回路54により検出されたキャパシタバンク25aの端子間電圧が端子間電圧が、あらかじめ設定された値より低い場合には、キャパシタバンク25aと直列に接続された充電電流検出回路55である抵抗R3の端子間電圧を逐次検出し、この端子間電圧に対応した、あらかじめ設定された定電流充電にするためのPWM信号57を、トランジスタTR4のゲートに出力する。
定電流充電にするためのPWM信号57は、抵抗R3の端子間電圧と、PWM信号57のONデュティーとの関係について作成され、記憶されたテーブルを使用してもよいし、演算により算出してもよい。また、充電電流のみ参照し、あらかじめ設定された充電電流になるように、PWM信号57を制御しても良い。また、キャパシタバンク25aが充電されてない状態の場合は、大きな突入電流がキャパシタバンク25aに流れるのを防止するために、充電電圧を低くし、徐々に充電電圧を高くするようにPWM信号57を出力してもよい。
電力制御部56は、キャパシタバンク25aの端子間電圧があらかじめ設定された値以上になると、定電力充電を行うために、キャパシタバンク25aの充電電流と、キャパシタバンク25aの端子間電圧の検出を逐次行ない、検出した充電電流と充電電圧とから、あらかじめ設定された定電力充電を行うためのPWM信号57を、トランジスタTR4のゲートに出力する。なお、この場合のPWM信号57は、キャパシタバンク25aの充電電流と、キャパシタバンク25aの端子間電圧の検出を行い、この検出した充電電流と充電電圧とから、あらかじめ設定された定電力充電を行うためPWM信号57を演算して決定する。
そして、電力制御部56よりセル25bが充電され、満充電の2.5Vに充電されると、バイパス回路25cは充電電流をバイパスする。他のキャパシタセルに並列に接続されたバイパス回路25cも同様な動作を行ない、各キャパシタセルの充電電圧は2.5Vに均等化される。単セル満充電信号を発生する回路は、何れかのキャパシタセルの満充電を検知し、バイパス回路25cを動作させると、電力制御部56にセル25bの充電が完了した旨の単セル満充電信号63を出力する。
ここでの電力制御部56の動作は、以下の通りである。電力制御部56は、いずれかの単セル満充電信号63を検出すると、再びあらかじめ設定された定電流充電にするPWM信号57を、トランジスタTR4のゲートに出力する。なお、この定電流充電は前記した定電流充電より低い電流で充電を行う。
最後に、均等化回路25dは、全てのセル25bの満充電を検知し、全てのバイパス回路25cを動作させると、電力制御部56に全てのセル25bの充電が完了した旨の全セル満充電信号64を出力する。電力制御部56は、全セル満充電信号64を検出すると、充電動作を停止する信号をトランジスタTR4のゲートに出力し、蓄電部25への充電が完了する。
(商用電源からの電力供給)
次に、誘導加熱部4(誘導加熱コイル11)への電力供給の仕組みについて説明する。初めに、商用電源であるAC15からの交流電力が全波整流され、誘導加熱コイル11へ供給されるまでの流れについて説明する。主電源スイッチ16がオンされ、AC15からの交流電力(交流電圧)が印加されると、この交流電圧は全波整流回路17に入力される。全波整流回路17は、ダイオードD2、D3、D4およびD5の4個の整流素子からなり、交流電圧は整流されて脈流となる。この脈流は、平滑回路18に入力される。平滑回路18は、インダクタンスL1とコンデンサC2からなる。ここで、コンデンサC2は、容量の大きいものではなくノイズを取る程度の機能しかないため、コンデンサC2の端子電圧、すなわち、出力電圧は電源周期を残した脈流状波形のままである。
この脈流電圧(出力電圧)は、後述する出力電流検出回路29を構成する抵抗R1を介して、給電回路19を構成する共振コンデンサC1に印加される。給電回路19は、誘導加熱コイル11に電力を供給する回路であり、トランジスタTR1、共振コンデンサC1、および、ダイオードD1からなる。
トランジスタTR1は、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR1は、MOS−FETであり、電力制御部56から出力されたPFMパルス信号20がゲートに入力されることにより、スイッチング駆動する。共振コンデンサC1は、負荷である誘導加熱コイル11に印加する高周波交流電流を共振波形とするための共振コンデンサであり、ダイオードD1は誘導加熱コイル11に蓄積された電力を回生するフライホイールダイオードである。
出力電圧(出力電流)が共振コンデンサC1に印加された状態で、PFMパルス信号20がゲートに入力されると、トランジスタTR1は、PFMパルス信号20によりスイッチングする。そして、トランジスタTR1がオンしている間、誘導加熱コイル11に出力電流が流れ、誘導加熱コイル11は通電される。
そして、トランジスタTR1がオフすると、誘導加熱コイル11(共振コイル)に一時的に蓄えられた電流(出力電流の一部)により、逆起電圧が発生し、コイル蓄積電流が共振コンデンサC1に充電される。この流れ込んできたコイル蓄積電流により共振コンデンサC1の電圧が上昇する。また誘導加熱コイル11から流れ出た電流は、共振コンデンサC1の電圧が上昇するのに反比例して減衰し、誘導加熱コイル11から電流が流れ無くなると、今度は逆に共振コンデンサC1に蓄積された電荷(電流)が、誘導加熱コイル11に流れ出す。
さらに、共振コンデンサC1に蓄積された電荷(電流)が、誘導加熱コイル11に流出すると、共振コンデンサC1の電圧が低下し、トランジスタTR1のドレイン電圧はソース電圧より低下し、ダイオードD1がオンし順電流が流れる。その後、再びトランジスタTR1がオンすると誘導加熱コイル11に出力電流が流れ、誘導加熱コイル11は通電される。以後、トランジスタTR1のオンとオフが繰り返される度、誘導加熱コイル11における電流の蓄積と流出とが繰り返される。
これにより、誘導加熱コイル11と相対し、電磁気的に結合している負荷である発熱ローラー3にも誘導電流が流れ、導電性材料から成る発熱ローラー3は自分自身のローラー抵抗値に誘導電流のジュール熱を発生し、発熱ローラー3の内面が効率的に発熱するため、回転している発熱ローラー3全体が加熱される。
また、主電源スイッチ16がオンされると、エンジン制御部58は、画像形成プロセス上必要な定着温度などを考慮して、温度調節入力信号22を電力制御部56のA/Dコンバータ56cに出力する。同じく、温度検出素子14は、定着ベルト2の温度を検知した結果である温度検知信号23をA/Dコンバータ56cに出力する。なお、エンジン制御部58は、その他の機能として、主電源スイッチ16がオンされると、電力制御回路56のPWM信号発生回路56dに、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値、または、開閉回路28のオンおよびオフを制御する信号を送信する。ここで、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値は、定着装置121が動作可能となるように発熱ローラー3を必要な温度に加熱するため誘導加熱コイル11が必要な電流値から、商用電源から供給可能な電流値を差し引いた値となる。
電力制御部56のCPU56aは、温度調節入力信号22と温度検知信号23とを比較し、その差分をパルス変調回路56eに入力する。パルス変調回路56eは、振幅がゼロの時間(オフ時間)は一定であるが、振幅が所定の値である時間(オン時間)を変更することができるため、その差分に基づいて、オン時間を変更した、すなわち、パルス周波数を変化させたPFMパルス信号20を出力する。前述したように、PFMパルス信号20はトランジスタTR1のゲートに入力され、トランジスタTR1は、スイッチングする。以上の動作が繰り返されることにより、定着ベルト2は目標温度に制御される。なお、PFMパルス信号20はPID制御の演算を行い、設定してもよい。
(蓄電部からの電力供給)
次に、蓄電部25からの放電電力が、誘導加熱コイル11へ供給されるまでの流れについて説明する。蓄電部25は、電気(電力)を蓄えるとともに、蓄えた電気(電力)を放電する。蓄電部25は、本実施の形態では電気2重層コンデンサーを使用している。なお、蓄電部25は、あらかじめ充電されているものとする。
そして、蓄電部25の放電電力は、昇降圧レギュレータ回路26に供給される。昇降圧レギュレータ回路26は、高周波トランス27、トランジスタTR2、ダイオードD6、D7、チュークコイルL2、および、コンデンサーC3からなり、蓄電部25の放電電圧を誘導加熱コイル11で必要な電圧値に変圧する。すなわち、蓄電部25の放電電流を誘導加熱コイル11で必要な電流値に変換する。
蓄電部25の出力は、高周波トランス27の一次コイル27aに接続され、この一次コイル27aには、直列にトランジスタTR2が接続されている。トランジスタTR2は、一次コイル27aへの電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR2は、MOS−FETであり、PWM信号発生回路56dから出力されたPWM信号34がゲートに入力されることにより、スイッチング駆動する。
そして、トランジスタTR2がスイッチング(オンおよびオフ動作)すると、一次コイル27aにスイッチング電流が流れ、この一次側のスイッチング電流により、高周波トランス27の二次コイル27bに変圧された電圧が誘起される。ここで、トランジスタTR2のスイッチング周波数(トランジスタTR2の導通期間)を変えることにより、二次コイル27bから出力されるスイッチング電圧の制御を行うことができる。
そして、二次コイル27bには、整流回路として、ダイオードD6、D7が接続され、スイッチング電圧は、この整流回路で整流された後、チュークコイルL2およびコンデンサーC3により平滑され、後述する放電電流検出回路31を構成する抵抗R2および開閉回路28であるトランジスタTR3を介して、誘導加熱コイル11へ供給される。
開閉回路28のトランジスタTR3は、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する電力スイッチング素子である。トランジスタTR3は、MOS−FETであり、PWM信号発生回路56dから出力された開閉信号35がゲートに入力されることにより、オンまたはオフする。トランジスタTR3をオンする時は、誘導加熱コイル11に電流を補充するときであり、通常はオフの状態となっている。また、蓄電部25に充電する場合もオフの状態である。ただし、誘導加熱コイル11に電流を補充している時であっても、定着装置121に異常が発生した場合には、オンからオフに変更する。
(電流波形の調整)
次に、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形(位相)を、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形(位相)に合わせて、両方を誘導加熱コイル11へ供給する方法について説明する。
前述したように、AC15の交流電力が全波整流された脈流電圧(出力電圧)は、出力電流検出回路29を構成する抵抗R1を介して、給電回路19を構成する共振コンデンサC1に印加、すなわち、誘導加熱コイル11に供給される。出力電流検出回路29は、抵抗R1からなり、誘導加熱コイル11へ供給される電流(AC15の交流電力が全波整流された脈流電流)を検出する。
具体的には、抵抗R1の両端電圧は、誘導加熱コイル11に供給される電流により変化するため、この両端の電位差をPWM信号発生回路56dに出力する。なお、抵抗R1の発熱、電圧降下が気になる場合はカレントトランス等を使用して電流検出してもよい。
同様に、前述したように、蓄電部25の放電電力が変圧された電圧は、放電電流検出回路31である抵抗R2を介して、誘導加熱コイル11へ供給される。そのため、放電電流検出回路31は、誘導加熱コイル11へ供給される電流(蓄電部25の放電電力が変圧された後の電流)を検出する。
具体的には、抵抗R2の両端電圧は、誘導加熱コイル11に供給される電流により変化するため、この両端の電位差をPWM信号発生回路56dに出力する。なお、抵抗R2の発熱、電圧降下が気になる場合はカレントトランス等を使用して電流検出してもよい。
PWM信号発生回路56dは、蓄電部25から誘導加熱コイル11に補充する電流値(最大値)を、エンジン制御部58から受信する。そして、出力電流検出回路29の出力により、誘導加熱コイル11に供給される電流を逐次検出する。この電流は、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流であるため、商用電源の周期を残している。PWM信号発生回路56dは、この脈流電流と同じ波形(位相)を有する電流を、昇降圧レギュレータ回路26に発生させるためのPWM(パルス幅変調)信号34を生成し、昇降圧レギュレータ回路26のトランジスタTR2へ送信する。
昇降圧レギュレータ回路26は、PWM(パルス幅変調)信号34によるトランジスタTR2のスイッチング駆動により、蓄電部25の放電電圧を変圧し、蓄電部25の放電電流をAC15の交流電力が全波整流された脈流電流と同じ波形(位相)を有する電流に変換し、誘導加熱コイル11へ供給する。
このようにして、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形(位相)と、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形(位相)とが同じ状態で、誘導加熱コイル11へ供給される。なお、必ずしも両方の電流の最大振幅値が同じである必要はない。
なお、AC15の交流電力が全波整流された脈流電流の波形に、蓄電部25の放電電力が昇圧された後の電流の波形を合わせるための具体的な動作については、第1の実施の形態で説明した内容に対して、PWM信号発生回路3をPWM信号発生回路56dに変更しただけであるので説明を省略する。
また、本動作と並行して、PWM信号発生回路56dは、開閉回路28のオンおよびオフを制御する信号をエンジン制御部58から受信すると、開閉信号35を生成し、開閉回路28のトランジスタTR3へ送信する。開閉回路28は、開閉信号35によりトランジスタTR3をオンまたはオフし、誘導加熱コイル11への電力供給のオンおよびオフを制御する。
このように、第3の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、蓄電部が商用電源からの交流電力を充電し、制御部が商用電源の交流電力が全波整流された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の電流値を逐次測定し、蓄電部の放電電力が昇圧された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の電流の波形(位相)を、商用電源の交流電力が全波整流された後に誘導加熱コイルへ供給される電力の脈流電流の波形(位相)と同じにするように制御することができるので、合計された両方の電力の電流波形の歪み(電流成分のひずみ)をなくすことができ、誘導加熱コイルにおける力率の低下を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の縦断面図である。 デジタル複写機に用いられる定着装置の構成図である。 本実施の形態にかかる画像形成装置の定着装置の誘導加熱部を構成する誘導加熱コイルへの電力供給を示す機能図である。 出力電流検出回路の出力電流波形と、放電電流検出回路の出力電流波形の関係を示す図である。 第2の形態にかかる画像形成装置の定着装置の誘導加熱部を構成する誘導加熱コイルへの電力供給を示す機能図である。 第3の形態にかかる画像形成装置の誘導加熱コイルへの電力供給、蓄電部に対する充放電、および、画像形成装置各部に対する制御を示す機能図である。
符号の説明
1 定着補助ローラ(ローラ部材)
2 定着ベルト(定着部材)
3 発熱ローラ(ローラ部材)
4 誘導加熱部(磁束発生手段)
5 加圧ローラ
6 オイル塗布ローラ
7 ガイド板
8 分離板
9 内部コア
10 磁束遮蔽部材(磁束遮蔽板)
11 誘導加熱コイル
12 コイルガイド
13 コア部
13a センターコア
13b サイドコア
14 温度検出素子
15 AC
16 主電源スイッチ
17 全波整流回路
18 平滑回路
19 給電回路
20 PFMパルス信号
21 制御回路部
22 温度調節入力信号
23 温度検知信号
24 制御信号
25 蓄電部
25a キャパシタバンク
25b セル
25c バイパス回路
25d 均等化回路
26 昇降圧レギュレータ回路
27、52 高周波トランス
27a、52a 一次コイル
27b、52b 二次コイル
28 開閉回路
29 出力電流検出回路
30、32 差動増幅回路
31 放電電流検出回路
33、44 PWM発生回路
34、57 PWM(パルス幅変調)信号
35 開閉信号
41 ゼロクロス検出回路
42 ゼロクロス信号
43 コンパレータ
51 充電回路
53 整流回路
54 充電電圧検出回路
55 充電電流検出回路
56 電力制御部
56a、58a、60a CPU
56b、58d、60b シリアルコントローラ(SIC)
56c、58b A/Dコンバータ
56d PWM信号発生回路
56e パルス変調回路
56f、58c 入出力ポート
56g、58f タイマ
56h タイマ割り込み回路
56i 割り込み制御回路
56j、58h、60d ROM
56k、58i、60e、RAM
58 エンジン制御部
58e D/Aコンバータ
58g 割り込み制御回路
59 オプション
60 全体制御部
60c ASIC
61 操作制御部
62 全波整流回路
63 単セル満充電信号
64 全セル満充電信号
101 自動原稿送り装置(ADF)
102 原稿台
103 給紙ローラ
104 給紙ベルト
105 コンタクトガラス
106 画像読取装置
107 搬送ローラ
108 排紙台
109 原稿セット検知器
110 第1給紙装置
111 第2給紙装置
112 第3給紙装置
113〜115 トレイ
116 縦搬送ユニット
117 感光体
118 書き込みユニット
119 現像装置
120 搬送ベルト
121 定着装置
122 排紙ユニット
123 排紙トレイ
124 両面入紙搬送路
125 反転ユニット
126 両面搬送ユニット
127 反転排紙搬送路

Claims (12)

  1. 記録媒体に形成されたトナー画像を加熱し、前記トナー画像を前記記録媒体に定着する定着手段と、
    前記定着手段を誘導加熱する誘導加熱手段と、
    商用電源の電力を前記誘導加熱手段に供給する商用電力供給手段と、
    充放電が可能な蓄電手段と、
    前記商用電力供給手段の電流変化と同じ電流変化で、前記蓄電手段から前記誘導加熱手段に電力を供給する蓄電力供給手段と、を備えたこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記商用電力供給手段の電流変化を検出する第1の電流検出手段をさらに備え、
    前記蓄電力供給手段は、前記第1の電流検出手段が検出した電流変化と同じ電流変化で、電力を供給すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記蓄電力供給手段は、前記第1の電流検出手段が検出した電流値が最小電流値になった時に、電力供給を開始すること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記商用電源の電圧のゼロクロスを検出し、ゼロクロス信号を発信するゼロクロス検出手段をさらに備え、
    前記商用電力供給手段が前記誘導加熱手段に供給する電力の電流波形は、正弦波の全波整流波形であり、
    前記蓄電力供給手段は、前記ゼロクロス信号を受信した時点を最小電流値として、前記誘導加熱部に供給する電力の電流波形を変化させること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記蓄電力供給手段は、前記誘導加熱部に供給する電力の電流変化を所定の計算式により算出すること、
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記蓄電力供給手段の電流変化を検出する第2の電流検出手段をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 誘導加熱する誘導加熱手段と、
    商用電源の電力を前記誘導加熱手段に供給する商用電力供給手段と、
    充放電が可能な蓄電手段と、
    前記商用電力供給手段の電流変化と同じ電流変化で、前記蓄電手段から誘導加熱手段に電力を供給する蓄電力供給手段と、を備えたこと、
    を特徴とする誘導加熱装置。
  8. 前記商用電力供給手段の電流変化を検出する第1の電流検出手段をさらに備え、
    前記蓄電力供給手段は、前記第1の電流検出手段が検出した電流変化と同じ電流変化で、電力を供給すること、
    を特徴とする請求項7に記載の誘導加熱装置。
  9. 前記蓄電力供給手段は、前記第1の電流検出手段が検出した電流値が最小電流値になった時に、電力供給を開始すること、
    を特徴とする請求項8に記載の誘導加熱装置。
  10. 前記商用電源の電圧のゼロクロスを検出し、ゼロクロス信号を発信するゼロクロス検出手段をさらに備え、
    前記商用電力供給手段が前記誘導加熱手段に供給する電力の電流波形は、正弦波の全波整流波形であり、
    前記蓄電力供給手段は、前記ゼロクロス信号を受信した時点を最小電流値として、前記誘導加熱部に供給する電力の電流波形を変化させること、
    を特徴とする請求項7に記載の誘導加熱装置。
  11. 前記蓄電力供給手段は、前記誘導加熱部に供給する電力の電流変化を所定の計算式により算出すること、
    を特徴とする請求項10に記載の誘導加熱装置。
  12. 前記蓄電力供給手段の電流変化を検出する第2の電流検出手段をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項7から11のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
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