JP2010071520A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010071520A
JP2010071520A JP2008237972A JP2008237972A JP2010071520A JP 2010071520 A JP2010071520 A JP 2010071520A JP 2008237972 A JP2008237972 A JP 2008237972A JP 2008237972 A JP2008237972 A JP 2008237972A JP 2010071520 A JP2010071520 A JP 2010071520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
wiring
casing
partition plate
outdoor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008237972A
Other languages
English (en)
Inventor
Izharuddin Mohammad
モハマド,イザハルディン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008237972A priority Critical patent/JP2010071520A/ja
Publication of JP2010071520A publication Critical patent/JP2010071520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】送風室から機械室へと延びる配線が撓むのを防止することができると共に、該配線をケーシング内に簡単に取り付けることができる室外機を提供する。
【解決手段】室外機1は、ケーシング2と、仕切板26と、電装品ユニット5と、板状部材3とを備える。ケーシング2は、略直方体の形状を有する。仕切板26は、ケーシング2の内部を送風室Sq2と機械室Sq1とに分割するように、略鉛直に延びている。電装品ユニット5は、機械室Sq1に配置され、複数の電装品を収納する。板状部材3は、仕切板26に電装品ユニット5を支持させるためのものである。そして、板状部材3は、ケーシング2の送風室Sq2から延びる電源配線L1,L2を支持するための配線支持部32a,32bを有する。配線支持部32a,32bは、仕切板26との間に押し込まれた電源配線L1,L2を支持可能なように、仕切板26と所定距離隔てて設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気調和装置の室外機に関する。
従来より、空気調和装置の室外機には、特許文献1に開示されているように、略直方体の形状を有するケーシングが、鉛直方向に延びる仕切板によって機械室と送風室とに分けられているものがある。送風室には、2つのファンが上下方向に並んで配置され、機械室には、圧縮機及び電装品ユニットが設置される。機械室における電装品ユニットは、圧縮機の上方に設置され、各種制御回路を構成する電装品が実装された制御基板を有している。更に、送風室には、2つのファンモータが、各ファンの回転軸に各ファンモータの出力軸が連結された状態で配置されている。
特開2008−138941号公報
ところで、送風室のファンモータからは、機械室における電装品ユニットの制御基板へと接続される配線が延びており、制御基板には、該配線が接続されるコネクタが取り付けられている。この配線は、撓むことなく制御基板上のコネクタに接続されることが望ましい。しかしながら、制御基板上のコネクタの取り付け位置によっては、コネクタの位置に対し配線の長さが長いため、配線が撓んだ状態でコネクタに接続される場合がある。すると、例えば電装品ユニットの下方に位置する圧縮機に連結された高圧ガス用の配管に配線の撓み部分が接触してしまい、配線が断線される等の不具合が生じてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、送風室から機械室へと延びる配線が撓むのを防止することができる共に、該配線をケーシング内に簡単に取り付けることができる空気調和装置の室外機の提供を目的とする。
発明1に係る空気調和装置の室外機は、ケーシングと、仕切板と、電装品ユニットと、板状部材とを備える。ケーシングは、略直方体の形状を有する。仕切板は、ケーシングの内部を送風室と機械室とに分割するように、略鉛直に延びている。電装品ユニットは、機械室に配置され、複数の電装品を収納する。板状部材は、仕切板に電装品ユニットを支持させるためのものである。そして、板状部材は、ケーシングの送風室から延びる配線を支持するための配線支持部を有する。配線支持部は、仕切板との間に押し込まれた配線を支持可能なように、仕切板と所定距離隔てて設けられている。
この空気調和装置の室外機によると、送風室から延びる配線は、配線支持部と仕切板との間に押し込められるようにしてケーシング内に取り付けられ、取り付けられた配線は、配線支持部によって支持される。このように、この室外機によると、送風室から延びる配線を簡単にケーシング内に取り付けることができる。特に、配線が比較的長い場合であっても、配線は、配線支持部によって支持されるため、配線が撓むのを防止することができる。
発明2に係る空気調和装置の室外機は、発明1に係る空気調和装置の室外機であって、配線支持部は、弾性変形可能な材質で形成されている。
この空気調和装置の室外機によると、配線支持部が弾性変形可能な材質で形成されているため、配線が配線支持部と仕切板との間隔より太い場合であっても、配線を容易に配線支持部と仕切板との間に押し込むことができる。
発明3に係る空気調和装置の室外機は、発明1または2に係る空気調和装置の室外機であって、板状部材は、板状部材本体部を更に有する。板状部材本体部は、上面視において第1所定位置までは仕切板に沿って延びると共に、第1所定位置から第2所定位置までは仕切板から離れる方向に延びている。そして、配線支持部は、板状部材本体部の第2所定位置から仕切板側に向かって延びており、その先端部分は折り返されている。
この空気調和装置の室外機によると、配線は、板状部材本体部の第2所定位置から仕切板側に延びる配線支持部によって支持される。そして、配線支持部の先端部分は、折り返されているため、配線支持部と仕切板との間に配線を押し込む際、配線が配線支持部の先端部によって損傷するのを防止することができる。
発明4に係る空気調和装置の室外機は、発明3に係る空気調和装置の室外機であって、板状部材には、複数の配線支持部が設けられている。複数の配線支持部は、正面視において上下方向に互いに離反した箇所に位置している。
この空気調和装置の室外機によると、配線支持部は、正面視において上下方向に複数設けられている。これにより、配線が複数本ある場合や、1つの配線支持部によって1本の配線が支持されたとしても未だ配線が弛む程長い場合でも、配線の撓みを確実に防止することができると共に、配線を確実に支持することができる。
発明5に係る空気調和装置の室外機は、発明4に係る空気調和装置の室外機であって、複数の配線支持部は、板状部材本体部に対し、第1所定位置から第2所定位置まで延びている板状部材本体部の部分を介して繋がっている。
この空気調和装置の室外機によると、複数の配線支持部は、仕切板から離れる方向に延びる板状部材本体部の部分を介して繋がっている。これにより、配線を容易に押し込むことができ、配線の配線支持部への取り付け作業が簡単になる。
発明1に係る空気調和装置の室外機によると、送風室から延びる配線を簡単にケーシング内に取り付けることができる。特に、配線が比較的長い場合であっても、配線は、配線支持部によって支持されるため、配線が撓むのを防止することができる。
発明2に係る空気調和装置の室外機によると、配線が配線支持部と仕切板との間隔より太い場合であっても、配線を容易に配線支持部と仕切板との間に押し込むことができる。
発明3に係る空気調和装置の室外機によると、配線支持部と仕切板との間に配線を押し込む際、配線が配線支持部の先端部によって損傷するのを防止することができる。
発明4に係る空気調和装置の室外機によると、配線が複数本ある場合や、1つの配線支持部によって1本の配線が支持されたとしても未だ配線が弛む程長い場合でも、配線の撓みを確実に防止することができると共に、配線を確実に支持することができる。
発明5に係る空気調和装置の室外機によると、配線を容易に押し込むことができ、配線の配線支持部への取り付け作業が簡単になる。
以下、本発明に係る空気調和装置の室外機について、図面を参照して詳細に説明する。
(1)空気調和装置の室外機の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の室外機1の外観斜視図である。図2は、図1の室外機1の分解斜視図である。図3は、室外機1におけるケーシング2の右前板22、右側板23、背面グリル24及び天板25が取り除かれた状態の、室外機1の斜視図である。この室外機1は、室外に設置されており、室内の壁面等に取り付けられている室内機(図示せず)と冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続されている。尚、以下の説明においては、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、室外機1が図1の状態で設置された状態での各方向を表す。また、室外機1について「正面」は、ファングリル21a,21bが配置されている面を表し、「背面」は、「正面」に対向する面を表すものとする。
室外機1は、図1〜図3に示すように、主として、ケーシング2、仕切板26、板状部材3、室外熱交換器41、四路切換弁42、圧縮機43、IHヒータユニット45、送風ファン46a,46b、電装品ユニット5、及び放熱フィン7を備える。
(1−1)ケーシング
ケーシング2は、図1に示されるように、略直方体の形状を有しており、板金及び樹脂によって形成されている。そして、ケーシング2は、図2に示すように、底板20、左前側板21、右前板22、右側板23、背面グリル24、及び天板25で構成される。
底板20は、ケーシング2の下面部分を構成する略直方形状の金属製の板状部材である。底板20の周縁部は、上向きに折り曲げられている。底板20の上面には、圧縮機43から吐出されたガス冷媒が流れるためのガス冷媒用配管20aが配置されている。また、底板20の下面には、現地据付面に固定される2つの固定脚20b,20cが設けられている。
左前側板21は、主にケーシング2の左側部分を構成する金属製の板状部材である。左前側板21は、上面視において略L字形状に形成されており、室外機1の左側面から正面の左側部分にかけて配置され、底板20から天板25まで延びている。左前側板21のうち、室外機1の正面を構成する部分には、円の形状を有する吹き出し口(図示せず)が上下方向に並んで2つ形成され、各吹き出し口を覆うようにしてファングリル21a,21bがそれぞれ取り付けられている。尚、吹き出し口は、送風ファン46a,46bによってケーシング2の背面側及び左側面側から内部に取り込まれた空気を外部に排出するための開口である。
右前板22は、主にケーシング2の正面右側を構成する金属製の板状部材である。より具体的には、右前板22は、上面視において略L字形状に形成されており、室外機1の右側面の一部分から正面の右側部分にかけて配置され、底板20から天板25まで延びている。つまり、左前側板21と右前板22とで、ケーシング2の正面が構成される。
特に、本実施形態に係る右前板22には、2つの開口22a,22bが形成されている。2つの開口22a,22bのうち、上側に位置する開口22aは、外気をケーシング2内部に取り込むための開口であって、後述する放熱フィン7によって決定された位置に設けられている。以下、この開口22aを、外気取り込み用開口という。尚、外気取り込み用開口22aの位置関係については、「(1−10)放熱フィン」で説明する。そして、外気取り込み用開口22aよりも下方に位置する開口22bは、室外機1と室内機(図示せず)とを繋ぐ冷媒連絡配管が通るための開口である。以下、この開口22bを、配管用開口という。配管用開口22bは、右前板22の前端付近かつ側端付近であって、底板20付近に形成されている。
右側板23は、主に、ケーシング2の右側面のうち、右前板22により構成される部分を除く残りの部分と、背面の一部とを構成する金属性の板状部材である。右側板23は、底板20から天板25まで延びており、上面視において略L字形状に形成されている。
背面グリル24は、主にケーシング2の背面を構成している。具体的に、背面グリル24は、右側板23で構成される部分を除く残りの部分(具体的には、ケーシング2の背面の左寄りの部分)を構成しており、底板20から天板25まで延びている。背面グリル24は、格子状に組まれた金属製のワイヤにポリプロピレン樹脂製の枠を取り付けた構造となっている。
天板25は、ケーシング2の上面を構成する略直方形状の金属製の板状部材である。天板25の周縁部分は、左前側板21、右前板22、右側板23及び背面グリル24の各上端部と係合可能な形状を有している。
(1−2)仕切板
仕切板26は、ケーシング2の底板20から天板25に至るまで略鉛直に延びており、上面視において弧状の形状を有している。仕切板26は、図3に示すように、ケーシング2内部を機械室Sq1と送風室Sq2とに分割するようにしてケーシング2内に設けられている。機械室Sq1には、四路切換弁42、圧縮機43、IHヒータユニット45、電装品ユニット5及び放熱フィン7が設置され、送風室Sq2には、室外熱交換器41及び送風ファン46a,46bが設置されている。
そして、仕切板26の上部には、2つの通気口26a,26bが上下方向に並んで形成されている。通気口26a,26bは、機械室Sq1から送風室Sq2へと流れる空気が通過するための開口である。尚、通気口26a,26bを通過する空気の流れについては、「(1−10)放熱フィン」の“〔外気の経路〕”で説明する。更に、仕切板26には、図4に示されるように、電装品ユニット5及び板状部材3の一部が送風室Sq2側に露出されるための電装品ユニット用開口26cが形成されている。本実施形態では、電装品ユニット用開口26cは、仕切板26の約半分の高さ位置よりも上部であって、かつ通気口26a,26bよりも下部に形成されている(図3)。
更に、仕切板26には、図4及び図6に示されるように、ファンモータ用の電源配線L1,L2が通るための配線用開口26dが形成されている。配線用開口26dは、電装品ユニット用開口26cよりも下部に位置している。この配線用開口26dにより、ファンモータ用の電源配線L1,L2は、送風室Sq2側から機械室Sq1側へと延びることができる。
(1−3)板状部材
板状部材3は、仕切板26に電装品ユニット5を支持させるためのものであって、図2〜図4及び図6に示されるように、仕切板26と電装品ユニット5との間に仕切板26に沿って略鉛直に延びている。この板状部材3は、ファングリル21aの約半分の高さ位置から仕切板26の約半分の高さ位置まで至る程度の長さを有している(図2及び図3)。即ち、板状部材3は、装着される電装品ユニット5の高さとほぼ同程度の高さを有している(図4)。このような板状部材3は、図4及び図5に示されるように、板状部材本体部31と2つの配線支持部32a,32bとを有する。ここで、図5は、図3の室外機1のV−V断面を、上から見た場合の図である。
板状部材本体部31は、金属製の板状部材である。板状部材本体部31は、上面視において上方向から第1所定位置P1までは(即ち、板状部材本体部31の部分31a)、仕切板26に沿って延びており、第1所定位置P1から第2所定位置P2までは(即ち、板状部材本体部31の部分31b)、仕切板26から離れる方向に延びている。つまり、板状部材本体部31の部分31aは、上面視において仕切板26に沿って略弧状の形状を有しており、板状部材本体部31の部分31bは、上面視において仕切板26と交差する方向(図5の矢印X方向)に延びている。
2つの配線支持部32a,32bは、図6に示されるように、配線用開口26dを介して送風室Sq2から延びるファンモータ用の電源配線L1,L2を支持するためのものであって、図3〜図4及び図6に示されるように、正面視において上下方向に互いに離反した箇所に位置している。各配線支持部32a,32bは、図5に示されるように、仕切板26との間に押し込まれた電源配線L1,L2を支持可能なように、仕切板26と所定距離隔てて設けられている。更に、配線支持部32a,32bは、板状部材本体部31の第2所定位置P2から仕切板26側(即ち、図5の矢印Y方向)に向かって延びており、その先端部分は電源配線L1,L2の支持される側とは逆側、即ちケーシング2の正面側に向かって折り返されている。つまり、この配線支持部32a,3bは、折り返し点P3から一番近い仕切板26まで、所定距離Dだけ離れている。所定距離Dは、支持される電源配線L1,L2の直径に応じて決定され、本実施形態では、略6mmとなっている。このような構成を有する配線支持部32a,32bにより、電源配線L1,L2は、配線支持部32a,32bの先端部分によって損傷することなく配線支持部32a,32bと仕切板26との間に押し込まれ、配線支持部32a,32bにより支持される。
また、上記配線支持部32a,32bは、弾性変形可能な材質として、肉薄の金属によって形成されている。特に、本実施形態に係る配線支持部32a,32bは、肉薄の金属によって、板状部材本体部31と一体形成されている(図7(a))。具体的には、図7(a)の点線部分A1,A2,A3で折り曲げられることで、2つの部分31a,31bからなる板状部材本体部31と配線支持部32a,32bとが形成される(図7(b))。尚、点線部分A1及び点線部分A2では同じ側に折り曲げられ、点線部分A3では、点線部分A1,A2とは逆方向に折り曲げられる。これにより、図7(a)の部分A0〜A2は、板状部材本体部31のうち仕切板26に沿った部分31a(即ち、図5及び図7(b)の部分31a)となり、部分A2〜A3は、板状部材本体部31のうち仕切板26から離れた部分(即ち、図5及び図7(b)の部分31b)となる。図7(a)の部分A3〜A5は、配線支持部32a,32bとなるが、更に図7(a)の点線部分A4が点線部分A3とは逆方向(即ち、点線部分A1,A2と同じ方向)に折り曲げられることで、部分A4〜A5は、配線支持部32a,32bの折り返し部分となる。このようにして配線支持部32a,32bが板状部材本体部31と一体形成されることで、各配線支持部32a,32bは、板状部材本体部31に対し、第1所定位置P1から第2所定位置P2まで延びている板状部材本体部31の部分31bを介して繋がっているようになる。
尚、本実施形態では、板状部材3は、厚さ略0.8mmの金属で形成されている。板状部材本体部31の部分31aは、上面視において図7(b)のB1方向への長さが略24.6cm、部分31bは、B2方向への長さが略4.7cmとなっている。そして、配線支持部32a,32bは、板状部材本体部31の部分31bに対し略30度傾斜しており、約1,7cmの長さを有している。
このような板状部材3は、電装品ユニット5が装着されると(図4)、仕切板26の電装品ユニット用開口26cの位置に合わせて仕切板26に取り付けられる。
(1−4)室外熱交換器
室外熱交換器41は、ケーシング2の背面側及び左側面側からケーシング2内に吸い込まれてきた空気と熱交換を行うためのものである。室外熱交換器41は、図2に示すように略L字状の形状を有しており、図3に示すように、ケーシング2の左側面から背面に沿うように配置されている。このような室外熱交換器41は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管(図示せず)と、伝熱管が挿通される複数のフィンを含むフィン部分(図示せず)とを有する。伝熱管は、配管(図示せず)と接続されており、伝熱管の内部には、該配管内を流れる冷媒が流れている。
(1−5)四路切換弁
四路切換弁42は、冷媒の流れ方向を切り換えるためのものである。四路切換弁42は、IHヒータユニット45の上方かつ電装品ユニット5における水防止用天板53の上方に位置している。四路切換弁42は、冷房運転時には、室外熱交換器41を圧縮機43により圧縮された冷媒の冷却器として機能させるべく、圧縮機43の吐出側と室外熱交換器41の一端とを接続すると共に、圧縮機43の吸入側と冷媒連絡配管(図示せず)とを接続する。また、四路切換弁42は、暖房運転時には、室外熱交換器41を室内熱交換器(図示せず)において冷却された冷媒の加熱器として機能させるべく、圧縮機43の吐出側と冷媒連絡配管(図示せず)とを接続すると共に、圧縮機43の吸入側と室外熱交換器41の一端とを接続する。
このような四路切換弁42は、図3及び図8に示されるように、低圧冷媒が流れる低圧配管42aを有している。低圧配管42aに低圧冷媒が流れると、低圧配管42aの周囲における空気中の水蒸気が凝縮されて結露が生じ、結露水が下方に落下し易くなる。
また、四路切換弁42のうち吐出系の配管42bは、比較的ケーシング2に近い箇所に位置している。そのため、配管42bは、ケーシング2の右前板22及び右側板23に接触し易い。しかし、本実施形態では、ケーシング2に近い配管42bの部分には、断熱材42cが巻かれているため、配管42bが直接ケーシング2の右前板22及び右側板23に接触することはない。
(1−6)圧縮機
圧縮機43は、冷媒を圧縮するためのものであって、図示しない圧縮機用モータによって駆動される。圧縮機43は、図3に示すように、機械室Sq1内に配置されている。より具体的には、圧縮機43は、機械室Sq1内のうち、仕切板26の近傍であって、かつ電装品ユニット5の下側に配置されている。また、圧縮機43の横には、アキュムレータ44が位置している。
(1−7)IHヒータユニット
IHヒータユニット45は、主として電磁誘導コイルで構成されており、機械室Sq1におけるアキュムレータ44の上部に位置している。IHヒータユニット45は、配管を介してアキュムレータ44及び四路切換弁42と接続されている。IHヒータユニット45は、冷媒を素早く加熱する運転時にのみオンする。ここで、冷媒を素早く加熱する運転時としては、運転開始時や、室外熱交換器41に付着した霜を取り除くデフロスト運転時が挙げられる。
(1−8)送風ファン
送風ファン46a,46bは、送風室Sq2内の空気を室外機1の外部に送るためのものである。送風ファン46a,46bは、図2に示されるように、上下方向に並ぶにようにして2基設けられている。より具体的には、各送風ファン46a,46bは、3枚の翼を有するプロペラファンであって、ケーシング2の左前側板21に上下方向に並んで形成された各吹き出し口に対応するようにして配置されている。各送風ファン46a,46bの回転軸には、各送風ファン46a,46bの回転駆動源として機能するファンモータ(図示せず)の出力軸がそれぞれ連結されている。そのため、各ファンモータが回転すると、各送風ファン46a,46bは、各ファンモータの回転が回転軸に伝達されることにより回転することができる。
(1−9)電装品ユニット
電装品ユニット5は、機械室Sq1内の、圧縮機43の上側に配置されており、複数の電装品を収納している。電装品ユニット5は、例えば図4に示されるように、主として、第1制御基板51、第2制御基板52、水防止用天板53及び水防止用部材56を有する。
〔第1制御基板〕
第1制御基板51は、図3、図6及び図9に示されるように、ケーシング2の略正面(具体的には、ケーシング2の右前板22の正面側部分)に沿って略鉛直方向に延びるようにして設けられている。第1制御基板51は、IHヒータユニット45、即ち電磁誘導コイルの制御用基板であって、IHヒータユニット45のオン及びオフ等を制御する制御回路の他、該制御回路に供給される電源生成用の電源回路等を構成する複数の電装品が実装されている。特に、電源回路を構成する電装品には、パワートランジスタ等の発熱部品が含まれており、第1制御基板51には、電装品全てがケーシング2の正面側の面(以下、第1制御基板51の表面という)のみに実装されている。つまり、第1制御基板51には、第1制御基板51の片面にのみ電装品が実装されている。そして、第1制御基板51には、図11に示されるように、第1スペーサ用貫通孔ho1が形成されている。第1スペーサ用貫通孔ho1は、スペーサ部材SPが貫通するための孔である。
〔第2制御基板〕
第2制御基板52は、図3〜図4、図6及び図8に示されるように、仕切板26及び板状部材3に沿うようにして略鉛直に延びて配置されている。つまり、第2制御基板52は、上面視において第1制御基板51に対し所定の角度傾斜するようにして配置されている。この第2制御基板52には、IHヒータユニット45以外の機器、具体的には圧縮機用モータ、四路切換弁42、ファンモータ等の制御回路を構成する複数の電装品が実装されている。複数の電装品は、第2制御基板52のうち、仕切板26側の面とは反対側の面、即ち第1制御基板51側の面に実装されている。つまり、第1制御基板51と同様、第2制御基板52には、第2制御基板52の片面にのみ電装品が実装されている。
更に、上記第2制御基板52には、図4及び図6に示されるように、2つのコネクタ52a,52bが取り付けられている。コネクタ52a,52bは、送風室Sq2から延びるファンモータ用の電源配線L1,L2の接続用コネクタである。このコネクタ52a,52bは、第2制御基板52において電装品が実装されている面の左側端部付近かつ上部に、上下方向に2つ並んで位置している。このコネクタ52a,52bには、図6に示されるように、仕切板26の配線用開口26dから板状部材3に沿って上方へと延びる電源配線L1,L2の先端部分が接続される。尚、該電源配線L1,L2は、その途中が板状部材3の配線支持部32a,32bによって支持された状態となっている。
〔水防止用天板〕
水防止用天板53は、図3〜図4,図6及び図9に示されるように、第1制御基板51の上方において略鉛直方向に対し交差する方向に延びており、金属で形成されている。本実施形態では、水防止用天板53は、厚さ略0.8mmの金属で形成されている。水防止用天板53は、図4,図6及び図8に示されるように、第1天板54と第2天板55とで構成されている。
第1天板54は、第1制御基板51における電装品の実装面の裏側に位置する水防止用部材56の上端部に連結されており、該上端部から該実装面側、つまりケーシング2の正面側へ突出するように延びている。特に、本実施形態に係る第1天板54は、水防止用天板53の上方(具体的には、四路切換弁42の低圧配管42a)から落下してくる結露水を第1所定方向dr1に導くように、水平方向に対し第1所定角度θ1傾斜して配置されている(図9)。具体的に、第1天板54は、水防止用部材56の上端部側から第1実装面側へと突出するに連れて除々に高くなるように傾斜している。つまり、第1天板54は、結露水が、ケーシング2の正面側から第1制御基板51の裏側に位置する水防止用部材56へと導かれるように、水防止用部材56の上端部側が第1制御基板51の電装品の実装面側、即ちケーシング2の正面側よりも低くなるように傾斜している。これにより、水防止用天板53の上方から第1天板54へと落下してきた結露水は、第1制御基板51における電装品の実装面には接触せず、第1天板54を伝って水防止用部材56へと流れる。
また、第1天板54の上面には、図4、図6及び図8に示されるように、第1所定方向dr1に沿うようにして4本の第1溝54a,54b,54c,54dが形成されている。各第1溝54a〜54dは、凹状の形状を有しており、上方から落下してきた結露水の流れの拡張を制限する。このような第1溝54a〜54dは、それぞれ第1天板54の上面のうちケーシング2の正面側から水防止用部材56の上端部にかけて延びており、互いに離反して設けられている。本実施形態では、各第1溝54a〜54dの深さは略1.5mm、幅は略3mmとなっている。この第1溝54a〜54dにより、結露水は、その流れが拡張することなく、第1溝54a〜54dに沿ってケーシング2の正面側から水防止用部材56へと流れるようになる。
第2天板55は、図4及び図6に示されるように、第2制御基板52の上端部と水防止用部材56の上端部付近とを連結すると共に、図8及び図10に示されるように、四路切換弁42の下方にまで延びている。ここで、図10は、図8の室外機1からケーシング2を除いた機械室Sq1内部を、背面側(図8の矢印V)から見た場合の、囲い部W1付近の図である。図10からも明らかなように、本実施形態に係る第2天板55には、段差stが形成されている。段差stは、上方から落下してくる結露水の第2所定方向dr2への流れを規制するためのものである。より具体的には、第2所定方向dr2、即ち第2制御基板52における電装品の実装面への結露水の流れを規制するべく、段差stは、第2天板55における第2制御基板52に近い側が遠い側よりも高くなるように形成されている。つまり、段差stは、第2天板55において、四路切換弁42側よりも第2制御基板52における電装品の実装面側が高くなるように形成されている。本実施形態では、段差stは、第1天板54上の第1溝54a〜54dに沿うようにして1段形成されており(図8)、四路切換弁42側よりも第2制御基板52側の方が略3mm高くなっている。
また、第2天板55の上面のうち、第2制御基板52における電装品の実装面に近い部分には、変圧器として機能するリアクタReが配置されている。更に、第2天板55のうちケーシング2の正面側付近には、開口55aが設けられている(図8)。この開口55aは、室外機1の組み立て工程において、板状部材3に装着された電装品ユニット5を仕切板26に取り付ける作業が行われる際等に、作業者が開口55aを取っ手として用いることで電装品ユニット5を容易に持ち上げられるようにするための開口である(図4)。尚、電装品ユニット5を持ち上げる際には、作業者は、開口55aを一方の手で持つと共に、電装品ユニット5の右側下部を他方の手で支えることで、電装品ユニット5を安定して持ち上げることができる。
〔水防止用部材〕
水防止用部材56は、既に述べたように、第1制御基板51における電装品の実装面の裏側に配置され、水防止用天板53と同様、厚さ略0.8mmの金属で形成されている。水防止用部材56は、図11に示されるように、第1制御基板51の第1スペーサ用貫通孔ho1に対応する位置に、第2スペーサ用貫通孔ho2を有している。これにより、第1制御基板51及び水防止用部材56は、スペーサ部材SPが第1及び第2スペーサ用貫通孔ho1,ho2を貫通することで連結されるようになる。
そして、水防止用部材56は、例えば図9に示されるように、第1制御基板51に沿って略鉛直方向に延びている。水防止用部材56は、第1制御基板51の鉛直方向の長さよりも若干長く延びている水防止用部材本体57aと、水防止用部材本体57aの下部かつ第1制御基板51の下方において、第1制御基板51側(つまり、ケーシング2の正面側)に突出した突出部57bとを有している。突出部57bは、端子台60を支持するためのものであって、第1部分58と第2部分59とで構成される(図11)。
第1部分58は、図11に示されるように、第1制御基板51側に延びている。より具体的には、本実施形態に係る第1部分58は、第1制御基板51の下方において、第1制御基板51の裏側に位置する水防止用部材本体57aの下端部からケーシング2の正面側(即ち、右前板22側)に向かって略水平に延びている。第1部分58の先端部分は、第1制御基板51よりもケーシング2の正面側に位置している。そして、第1部分58には、図12に示されるように、2つの水排出用貫通孔58a,58bと3つの第2溝58c,58d,58eとが形成されている。水排出用貫通孔58a〜58bは、結露水を第1部分58の下方に落下させるための孔である。第2溝58c〜58eは、それぞれ凹状の形状を有しており、水防止用部材本体57a側からケーシング2の正面側に向かって若干低くなるように第2所定角度θ2傾斜している(図13)。このような第2溝58c〜58eは、結露水を、水防止用部材本体57a側からケーシング2の正面側に向かう第3所定方向dr3に導くことができる。
第2部分59は、第1部分58の先端部分から下方に向かって略鉛直に延びている。第2部分59のうち、第1制御基板51における電装品の実装面と同じ側には、第1及び第2制御基板51,52から延びる各種配線が接続される端子台60が取り付けられている。尚、この端子台60には、主に上面、ケーシング2の正面近傍であってかつ該正面に沿うようにして位置する側面、及び下面にかけて、配線が位置するようになる。そして、この端子台60は、図11〜図13に示されるように、その上面が第1部分58よりも高くなるようにして第2部分59に取り付けられている。つまり、端子台60と第1部分58との間には、第1部分58に比して端子台60の上面が高い段差が生じている。これにより、第1部分58上を流れる結露水は、端子台60の配線接続部分には流れず、端子台60の背面、つまり第2部分59と端子台60との接触部分を伝って下方に流れていく。
尚、図9に示されるように、第1部分58の略水平方向への長さは、水防止用天板53における第1天板54のケーシング2の正面側への長さよりも短い。そして、第2部分59に端子台60が取り付けられた際、第1天板54のケーシング2側端部は、端子台60のケーシング2正面側に沿って位置する側面よりも若干ケーシング2の正面寄りとなっている。つまり、第1天板54は、端子台60の該側面よりもケーシング2側に延びているため、第1天板54は、第1制御基板51だけではなく、端子台60に対しても屋根となる役割を担っている。
また、第1制御基板51とケーシング2の正面との間には、図4、図9及び図11〜図12に示されるように、絶縁シート61が設けられている。絶縁シート61は、ケーシング2の正面に沿って略鉛直に延びている。より具体的には、絶縁シート61は、第1天板54のうち、ケーシング2の正面側の端部と連結され、該端部から下方に向かって第1制御基板51を覆うと共に、端子台60の略半分にまで延びている。この絶縁シート61により、第1制御基板51において発生した熱や電流等は、ケーシング2に伝導しにくくなる。尚、絶縁シート61の材質としては、ポリプロピレン等が挙げられる。
〔水の経路〕
ここで、上記構成を有する電装品ユニット5の上方から落下してきた結露水の経路について、図9〜図12を用いて説明する。
先ず、四路切換弁42の低圧配管42aに低圧冷媒が流れると、低圧配管42aの周りには結露が生じ、結露水は、電装品ユニット5の水防止用天板53に落下する(図9の矢印S1)。水防止用天板53のうち、第1天板54上に落下した結露水は、第1天板54がケーシング2の正面側から水防止用部材56側に延びるのに伴い低くなるように傾斜していることから、第1天板54上の第1溝54a〜54d上を伝って第1所定方向dr1に流れる。そして、この結露水は、第1天板54上から水防止用部材56の裏面を伝って下方に流れる(図9の矢印S2)。即ち、結露水は、水防止用部材本体57aの裏面から突出部57bの裏面を伝って下方に流れる。つまり、結露水は、突出部57bの第2部分59のうち、端子台60の取り付け面の裏面を流れるため、端子台60に接触することはない。
一方、水防止用天板53のうち、第2天板55上に落下した結露水は(図10の矢印S3)、第2天板55上の段差stによってせき止められ、第2制御基板52における電装品の実装面及びリアクタRe側(つまり、第2所定方向dr2)には流れない。
また、第1制御基板51及び水防止用部材56は、スペーサ部材SPによって連結されているが、スペーサ部材SPが貫通した状態にある該基板51及び該部材56の各スペーサ用貫通孔ho1,ho2には、多少の隙間がある。すると、水防止用部材56の裏面を伝って下方に流れている結露水は、この隙間及びスペーサ部材SPを伝って水防止用部材本体57aの表面や第1制御基板51の表面(即ち、電装品の実装面)に到達してしまう恐れがある(図11の矢印S4,S5)。このように、やむを得ず第1制御基板51の表面や水防止用部材本体57aの表面に流れてきた結露水は、突出部57bにおける第1部分58上の水排出用貫通孔58a〜58bを通って端子台60と接触することなく突出部57bの下方に流れ落ちるか、または第1部分58上の第2溝58c〜58eを伝って第3所定方向dr3に流れる(図11及び図12)。第3所定方向dr3に流れた結露水は、第2部分59に取り付けられている端子台60と第1部分58との段差により、端子台60の配線接続部分には到達せず、端子台60の裏面及び第2部分59を伝って突出部57bの下方に流れ落ちるようになる(図11の矢印S6)。
(1−10)放熱フィン
放熱フィン7は、第1制御基板51上に実装されている発熱部品によって発せられた熱を放熱するためのものであって、該発熱部品に近接して配置されている。放熱フィン7は、例えば図4に示されるように、第1制御基板51における電装品の実装面上に取り付けられている。また、電装品ユニット5及び放熱フィン7がケーシング2内に収納されている際には、放熱フィン7は、図14に示されるように、機械室Sq1においてケーシング2の前端付近かつ側端付近に位置している。つまり、放熱フィン7は、正面視においてケーシング2の右端部付近、更にはアキュムレータ44の上方に位置している(図9)。
次に、放熱フィン7とケーシング2の外気取り込み用開口22aとの位置関係について説明する。本実施形態では、外気取り込み用開口22aは、図1及び図14に示されるように、ケーシング2のうち、放熱フィン7に対応する位置よりも下部であって、更には機械室Sq1に対応するケーシング2の部分の前端付近かつ側端付近に形成されている。より具体的には、本実施形態に係る外気取り込み用開口22aは、配管用開口22bの上方かつ配管用開口22b付近に、スリット状に設けられている。つまり、放熱フィン7は、ケーシング2の外気取り込み用開口22aの上方に位置していることになる。
〔外気の経路〕
次に、上記構成を有する室外機1の機械室Sq1内部に取り込まれた外気の経路について、図14を用いて説明する。
先ず、機械室Sq1に対応するケーシング2の部分(具体的には、右前板22)に形成されている配管用開口22bには、冷媒連絡配管が通っているが、該配管と配管用開口22bとの間には隙間がある。外気は、この隙間を介してケーシング2の内部に取り込まれ、図14の矢印U1に示されるように、機械室Sq1の下方から上方へと流れる。この時、外気は、第1制御基板51に取り付けられた放熱フィン7付近の空気と混ざり、やがて仕切板26の上部に形成された通気口26a,26bを通って送風室Sq2へと送られる。
更に、機械室Sq1に対応するケーシング2の部分(具体的には、右前板22)に形成された外気取り込み用開口22aからも、外気が取り込まれる。この外気は、矢印U1と同様、機械室Sq1の上方へと流れる(図14の矢印U2)。そして、この外気は、外気取り込み用開口22aの上方に位置する放熱フィン7付近の空気と混ざり、やがて通気口26a,26bを通って送風室Sq2へと送られる。
即ち、発熱部品により発せられ放熱フィン7によって放熱された熱は、配管用開口22b及び外気取り込み用開口22aから取り込まれた外気により、送風室Sq2へと送られる。従って、放熱フィン7が送風室Sq2側に突出していない構成であっても、機械室Sq1内部に熱がこもることを抑制することができる。
(2)効果
(A)
本実施形態に係る空気調和装置の室外機1によると、送風室Sq2から延びるファンモータ用の電源配線L1,L2は、配線支持部32a,32bと仕切板26との間に押し込められるようにしてケーシング2内に取り付けられ、該電源配線L1,L2は、配線支持部32a,32bによって支持される。このように、本実施形態に係る室外機1によると、送風室Sq2から延びる電源配線L1,L2を簡単にケーシング2内に取り付けることができる。特に、電源配線L1,L2が比較的長い場合であっても、電源配線L1,L2は、配線支持部32a,32bによって支持されるため、電源配線L1,L2が撓むのを防止することができる。
(B)
また、この空気調和装置の室外機1によると、配線支持部32a,32bが弾性変形可能な材質で形成されているため、電源配線L1,L2が配線支持部32a,32bと仕切板26との間隔より太い場合であっても、電源配線L1,L2を容易に配線支持部32a,32bと仕切板26との間に押し込むことができる。
(C)
また、この空気調和装置の室外機1によると、電源配線L1,L2は、板状部材本体部31の第2所定位置P2から仕切板26側に延びる配線支持部32a,32bによって支持される。そして、配線支持部32a,32bの先端部分は折り返されているため、配線支持部32a,32bと仕切板26との間に電源配線L1,L2を押し込む際、電源配線L1,L2が配線支持部32a,32bの先端部によって損傷するのを防止することができる。
(D)
また、この空気調和装置の室外機1によると、配線支持部32a,32bは、正面視において上下方向に互いに離反した箇所に複数設けられている。これにより、配線支持部によって支持されるべき配線が複数本ある場合や、1つの配線支持部によって1本の配線が支持されたとしても未だ配線が弛む程長い場合でも、配線の撓みを確実に防止することができると共に、配線を確実に支持することができる。
(E)
また、この空気調和装置の室外機1によると、複数の配線支持部32a,32bは、仕切板26から離れる方向に延びる板状部材本体部31の部分31bを介して繋がっている。これにより、電源配線L1,L2を容易に押し込むことができ、電源配線L1,L2の配線支持部32a,32bへの取り付け作業が簡単になる。
<その他の実施形態>
(a)
上記実施形態では、図4や図6に示されるように、板状部材3が2つの配線支持部32a,32bを有すると説明した。しかし、配線支持部の個数は、2つに限定されず、例えば支持する配線の本数や長さ等により適宜決定された個数設けられてもよい。
(b)
上記実施形態では、図7(a)に示されるように、板状部材本体部31と配線支持部32a,32bとが金属によって一体形成されると説明した。しかし、複数の配線支持部32a,32bは、板状部材本体部31の部分31bを介して繋がっていればよく、板状部材本体部31と一体形成されていなくともよい。また、配線支持部32a,32bは、弾性変形可能な材質で形成されていればよく、材質は金属に限定されない。
(c)
上記実施形態では、電装品ユニット5の水防止用天板53における第1天板54が、第1所定方向dr1に結露水を導くように傾斜していると説明した。しかし、第1天板54は、第1所定方向dr1に結露水を導くことができれば、傾斜して配置される代わりに、複数の段差が形成されていてもよい。即ち、第1天板54には、ケーシング2の正面側に比して水防止用部材56側が低くなるように、複数の段差が形成されていてもよい。これにより、上記実施形態と同様、第1天板54上に落下してきた結露水は、第1制御基板51の電装品には接触しにくくなる。
(d)
上記実施形態では、水防止用部材56の突出部57bにおける第1部分58が、略水平に延びている場合について説明した。しかし、第1部分58は、水防止用部材本体57aの下端部から第1制御基板51側(即ち、ケーシング2の正面側)に延びていれば、水平でなくとも良い。
図15は、突出部57bの第1部分58が、水防止用部材本体57a側よりも第1制御基板51側(即ち、ケーシングの正面側)の方が高くなるように延びている場合を示している。つまり、第1部分58は、第2部分59側が高くなるように傾斜している。即ち、第1部分58の水防止用部材本体57a側端部は、端子台60が取り付けられる第2部分59側端部よりも低い。尚、第1部分58には、凹状の第2溝58c〜58eが形成されており、各第2溝58c〜58eの水防止用部材本体57a側端部付近には、水排出用貫通孔158a〜158cが1つずつ形成されている。
上記構成によると、仮にスペーサ部材用貫通孔の隙間を伝って第1制御基板51の表面や水防止用部材本体57aの表面に結露水が流れてきたとしても、この結露水は、第1部分58の傾斜により、第2部分59側には流れず、水防止用部材本体57a側に流れる(即ち、矢印dr4の方向)。また、各第2溝58c〜58eを伝って矢印dr4の方向に流れてきた結露水は、水排出用貫通孔158a〜158cを通って突出部57bの下方へ落下する。このように、結露水は、第2部分59側へは流れないため、端子台60には結露水が到達しにくくなる。
尚、図15では、一例として、第2溝58c〜57eの水防止用部材本体57a側端部それぞれに水排出用貫通孔158a〜158cが設けられている場合を示しているが、水排出用貫通孔158a〜158cの位置は、これに限定されない。例えば、水排出用貫通孔158a〜158cは、第2溝58c〜57eの中央部分等に形成されていてもよい。
(e)
次に、第1部分58が略水平でない他の例として、第1部分58が、水防止用部材本体57a側よりも第1制御基板51側(即ち、ケーシング2の正面側)の方が低くなるように延びている場合について、図16を用いて説明する。
図16に示されるように、突出部57bの第1部分58は、第2部分59側が低くなるように傾斜している。即ち、第1部分58の水防止用部材本体57a側端部は、端子台60が取り付けられている第2部分59側端部よりも高い。そして、第1部分58には、凹状の第2溝58c〜58eが形成されており、各第2溝58c〜58eの第2部分59側端部には、水排出用貫通孔258a〜258cが1つずつ形成されている。尚、上記実施形態と同様、端子台60は、その上面が第1部分58よりも高くなるように第2部分59に取り付けられている。
上記構成によると、仮に第1制御基板51の表面や水防止用部材56の表面を結露水が伝って流れてくると、この結露水は、第2部分59側へと流れる(即ち、矢印dr5の方向)。しかし、第2溝58c〜58eを伝って流れてきた結露水は、水排出用貫通孔258a〜258cを通って突出部57bの下方へ落下する。更には、端子台60の上面と第1部分58との間には段差があるため、結露水は、端子台60には到達しにくくなる。
(f)
上記実施形態では、突出部57bにおける第1部分58には、ケーシング2の正面側に向かって傾斜している凹状の第2溝58c〜58eが形成されていると説明した。しかし、第2溝58c〜58eは、傾斜せずともよい。
また、第2溝58c〜58eは、凹状ではなく、凸状に形成されていてもよい。これにより、水防止用部材56が比較的肉薄の金属で形成されているとしても、第1部分58の強度をより保つことができる。
(g)
上記実施形態では、仕切板26の上部に、2つの通気口26a,26bが形成されていると説明したが、通気口の数は2つに限定されず、例えば1つや3つであってもよい。
(h)
上記実施形態では、図14に示されるように、外気取り込み用開口22aが、機械室Sq1に対応するケーシング2の部分の前端付近かつ側端付近に形成されていると説明した。しかし、外気取り込み用開口の位置はこれに限定されない。即ち、外気取り込み用開口は、ケーシング2の正面視において放熱フィン7に対応する位置よりも下部に設けられていれば、ケーシング2の部分の前端付近かつ側端付近でなくともよい。
本実施形態に係る室外機は、送風室から延びる配線を簡単にケーシング内に取り付けることができ、かつ配線の撓みを防止することができるという効果を有し、空気調和装置における室外機として適用することができる。
本実施形態に係る空気調和装置の室外機の外観斜視図。 本実施形態に係る空気調和装置の室外機の分解斜視図。 ケーシングの右前板、右側板、背面グリル及び天板が取り除かれた状態の、室外機の斜視図。 仕切板の一部分と、この仕切板の部分に取り付けられる電装品ユニット及び板状部材を示す図。 図3の室外機1のV−V断面を上側から見た場合の、ケーシングの左前側板、仕切板、板状部材における板状部材本体及び配線支持部を示す図。 板状部材の配線支持部に電源配線が支持された状態を示す、電装品ユニットの周辺図。 板状部材本体と配線支持部とが一体形成された板状部材を説明するための図。 図7(a)の点線部分A1〜A4が折り曲げられることによって形成された板状部材の上面図。 図3の室外機において、機械室の部分を上から見た場合の図。 図3の室外機における機械室を、右側側面(図3の矢印Z)から見た場合の図。 図8の室外機からケーシングを除いた機械室の内部を、背面側(図8の矢印V)から見た場合の、囲い部W1付近の図。 図9の端子台付近(図9の囲い部W2)の拡大図。 図11の端子台付近の斜視図。 水防止用部材の突出部付近を、図3の室外機のZ方向から見た場合の図であって、第2溝が第2所定角度傾斜している旨を説明するための図。 放熱フィン及び外気取り込み用開口の位置と共に、外気の経路を説明するための図。 その他の実施形態(d)に係る突出部付近を示す図。 その他の実施形態(e)に係る突出部付近を示す図。
符号の説明
1 室外機
2 ケーシング
20 底板
21 左前側板
21a,21b ファングリル
22 右前板
22a 外気取り込み用開口
22b 配管用開口
23 右側板
24 背面グリル
25 天板
26 仕切板
26a,26b 通気口
26c 電装品ユニット用開口
26d 配線用開口
3 板状部材
31 板状部材本体部
32a,32b 配線支持部
41 室外熱交換器
42 四路切換弁
42a 低圧配管
42b 吐出系の配管
42c 断熱材
43 圧縮機
44 アキュムレータ
45 IHヒータユニット
46a,46b 送風ファン
5 電装品ユニット
51 第1制御基板
52 第2制御基板
52a,52b 端子用コネクタ
53 水防止用天板
54 第1天板
54a〜54d 第1溝
55 第2天板
55a 開口
56 水防止用部材
57a 水防止用部材本体
57b 突出部
58 第1部分
58a〜58b 水排出用貫通孔
58c〜58e 第2溝
59 第2部分
60 端子台
61 絶縁シート
7 放熱フィン
L1,L2 ファンモータ用電源配線
ho1,ho2 第1及び第2スペーサ用貫通孔
SP スペーサ部材
Sq1 機械室
Sq2 送風室
Re リアクタ
S1〜S6 水の経路
U1,U2 外気の経路

Claims (5)

  1. 略直方体の形状を有するケーシング(2)と、
    前記ケーシング(2)の内部を送風室(Sq2)と機械室(Sq1)とに分割するように、略鉛直に延びる仕切板(26)と、
    前記機械室(Sq1)に配置され、複数の電装品を収納する電装品ユニット(5)と、
    前記仕切板(26)に前記電装品ユニット(5)を支持させるための板状部材(3)と、
    を備え、
    前記板状部材(3)は、前記ケーシング(2)の前記送風室(Sq2)から延びる配線(L1,L2)を支持するための配線支持部(32a,32b)を有し、
    前記配線支持部(32a,32b)は、前記仕切板(26)との間に押し込まれた前記配線(L1,L2)を支持可能なように、前記仕切板(26)と所定距離隔てて設けられている、
    空気調和装置の室外機(1)。
  2. 前記配線支持部(32a,32b)は、弾性変形可能な材質で形成されている、
    請求項1に記載の空気調和装置の室外機(1)。
  3. 前記板状部材(3)は、上面視において第1所定位置(P1)までは前記仕切板(26)に沿って延びると共に、前記第1所定位置(P1)から第2所定位置(P2)までは前記仕切板(26)から離れる方向に延びる板状部材本体部(31)、
    を更に有し、
    前記配線支持部(32a,32b)は、前記板状部材本体部(31)の前記第2所定位置(P2)から前記仕切板(26)側に向かって延びており、その先端部分は折り返されている、
    請求項1または2に記載の空気調和装置の室外機(1)。
  4. 前記板状部材(3)には、複数の前記配線支持部(32a,32b)が設けられており、
    複数の前記配線支持部(32a,32b)は、正面視において上下方向に互いに離反した箇所に位置している、
    請求項3に記載の空気調和装置の室外機(1)。
  5. 複数の前記配線支持部(32a,32b)は、前記板状部材本体部(31)に対し、前記第1所定位置(P1)から前記第2所定位置(P2)まで延びている前記板状部材本体部(31)の部分を介して繋がっている、
    請求項4に記載の空気調和装置の室外機(1)。
JP2008237972A 2008-09-17 2008-09-17 空気調和装置の室外機 Pending JP2010071520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237972A JP2010071520A (ja) 2008-09-17 2008-09-17 空気調和装置の室外機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237972A JP2010071520A (ja) 2008-09-17 2008-09-17 空気調和装置の室外機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010071520A true JP2010071520A (ja) 2010-04-02

Family

ID=42203488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008237972A Pending JP2010071520A (ja) 2008-09-17 2008-09-17 空気調和装置の室外機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010071520A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231964A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Daikin Industries Ltd 空調機
WO2021019758A1 (ja) * 2019-08-01 2021-02-04 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機及び空気調和機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231964A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Daikin Industries Ltd 空調機
WO2021019758A1 (ja) * 2019-08-01 2021-02-04 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機及び空気調和機
JPWO2021019758A1 (ja) * 2019-08-01 2021-12-16 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機及び空気調和機
US20220205653A1 (en) * 2019-08-01 2022-06-30 Mitsubishi Electric Corporation Outdoor unit for air-conditioning apparatus and air-conditioning apparatus
JP7317117B2 (ja) 2019-08-01 2023-07-28 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機及び空気調和機
US11802696B2 (en) 2019-08-01 2023-10-31 Mitsubishi Electric Corporation Outdoor unit for air-conditioning apparatus and air-conditioning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4859777B2 (ja) 室外ユニット
JP3985835B2 (ja) 電装品アセンブリ及びそれを備えた空気調和装置の室外ユニット
JP5425524B2 (ja) 室外ユニット
JP2007127378A (ja) 電装品アセンブリ、それを備えた空気調和装置の室外ユニット、及び空気調和装置
JP2009030829A (ja) 空気調和装置
WO2008047820A1 (fr) Climatiseur
JP2004156814A (ja) 室外ユニットの電装品箱
JP2006214632A (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP2008286465A (ja) 電装品ユニットならびに空気調和装置の室外機
JP4961979B2 (ja) 空気調和装置の電装品ユニット、およびこれを備えた空気調和装置の室外機
JP4492747B2 (ja) 風向調整ユニットならびに冷凍装置の熱源ユニット
JP5879534B2 (ja) カバー、及び、空気調和装置の室外ユニット
WO2016088748A1 (ja) 冷凍サイクル装置の室外ユニット
JP4859776B2 (ja) 室外ユニット
JP2006258326A (ja) 空気調和装置の室外機
JP2008292068A (ja) 空気調和機の室外機
JP2010071520A (ja) 空気調和装置の室外機
JP2007205659A (ja) 空気調和装置
JP2010071518A (ja) 空気調和装置の電装品ユニットならびに空気調和装置の室外機
JP2010071519A (ja) 空気調和装置の電装品ユニットならびに空気調和装置の室外機
JP2019178825A (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2008309368A (ja) 空気調和機
JP2009030895A (ja) 室外ユニット
JP2005195199A (ja) 空気調和機
JP2009097741A (ja) 空気調和機の室内機