JP2010069992A - ブレーキ圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏出したブレーキフルードを捕集可能としつつ、製品コストの削減と小型化とを図ることができるブレーキ圧制御装置を提供すること。
【解決手段】ヒートシンク28の厚みを利用して、モータ取付面1a側に開口する油溜まり凹部28dをヒートシンク28に凹設し、モータ取付面1aと油溜まり凹部28dとの間に油溜まり室S28を設けた。そのため、ハウジング1内部に別に油溜まり室を形成する必要が無くなるので、ハウジング1の小型化を図ることができる。また、ヒートシンク28をモータ取付面1aに対向した状態に取り付けることで、油溜まり室S28が形成される。よって、油溜まり室S28を形成するための別部品を特段に設ける必要がなく、この部品の加工の手間を省くことができる。その結果、製品コストの削減と小型化とを図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキ圧制御装置に関し、特に、漏出したブレーキフルードを捕集可能としつつ、製品コストの削減と小型化とを図ることができるブレーキ圧制御装置に関するものである。
ブレーキ圧制御装置は、ブレーキフルードの液圧を減圧、保持または増圧するための制御装置であり、ハウジングに取り付けられるモータと、そのモータの出力軸に取り付けられると共にハウジングのカム収容室に収容される偏心カムと、その偏心カムの回転運動に伴って往復運動してブレーキフルードの圧送または回収を行うと共にカム収容室に連通して形成されるプランジャ収容室に収容されるプランジャとを備えて構成されるのが一般的である。
このブレーキ圧制御装置では、プランジャの往復運動でかき出されて漏出したブレーキフルードがプランジャ収容室からカム収容室へ流入してしまうことがある。この場合、カム収容室に流入したブレーキフルードが、車両の傾斜などにより、モータ内へ流入すると、かかるモータの作動に関する信頼性の低下を招くおそれがある。
そこで、例えば、特開2004−33865号公報には、漏出したブレーキフルードを溜めるための溜部を設けることで、モータ内へのブレーキフルードの流入を防止する技術が開示されている。
即ち、この技術によれば、複数のシリンダ孔が並設されたアクチュエータボディの底面をポットプレートで閉鎖することで、アクチュエータボディの底面から離間する方向へ向けて窪んだ溜部を形成する。この溜部にブレーキフルードを溜めることで、カム収容室に流入したブレーキフルードがモータ内へ流入することを抑制することができる。
特開2004−33865号公報(例えば、図2など)
しかしながら、上述した従来の技術では、アクチュエータボディの底面にポットプレートを追加で取り付ける構造であるので、ポットプレートやボルトが別途必要になるだけでなく、シール構造とするためのシール部材が必要となる。また、アクチュエータボディにねじ穴を加工する必要が生じると共に、組み立て時には、ボルトをねじ穴に締結する工程も別途必要となる。そのため、部品コストや製造コストが増加して、その分、ブレーキ圧制御装置全体としての製品コストが嵩むという問題点があった。
更に、上述した従来の技術では、アクチュエータボディの底面から離間する方向へ向けて窪んだ溜部がポットプレートに形成されると共に、この溜部の形成されたポットプレートがアクチュエータボディの外側面(底面)に取り付けられる構造であるため、その分、寸法が嵩み、ブレーキ圧制御装置の大型化を招くという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、漏出したブレーキフルードを捕集可能としつつ、製品コストの削減と小型化とを図ることができるブレーキ圧制御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のブレーキ圧制御装置は、ブレーキフルードの圧送および回収を行うポンプと、そのポンプを収容する収容室及びその収容室に連通する連通室を内部に有するハウジングと、そのハウジングの連通室内に前記ポンプを駆動するための出力軸を挿入した状態で前記ハウジングの外側面に取付けられるモータと、を備えるものであり、前記モータは、一側が開口するカップ状に形成されるモータケースと、そのモータケースの開口部分に一側面が覆設されると共に前記ハウジングの外側面に他側面が当接されるエンドプレートと、を備え、前記エンドプレートの他側面に凹設される凹部と、その凹部を前記連通室に連通させる連通路とを備え、前記ハウジングの収容室から連通室へ流入した前記ブレーキフルードが、前記連通路を介して、前記凹部に捕集されるように構成されている。
請求項2記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1記載のブレーキ圧制御装置において、前記モータがモータコイルと、そのモータコイルに電力を供給する電力供給素子とを備えるブラシレスモータとして構成されると共に、前記エンドプレートが前記ハウジングに密着して前記電力供給素子の熱を前記ハウジングへ放熱可能なヒートシンクとして構成されている。
請求項3記載のブレーキ圧制御装置は、請求項2記載のブレーキ圧制御装置において、前記電力供給素子は、前記エンドプレートに対して一側面側から装着されると共に、前記出力軸方向視において前記エンドプレートの他側面側に凹設された前記凹部と重ならない位置に配置されている。
請求項4記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1から3のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置において、前記エンドプレートは、前記出力軸を軸支するベアリングが内嵌され前記エンドプレートの他側面から突出される筒状の内嵌部を備えると共に、前記ハウジングは、前記ハウジングの外側面に凹設され前記エンドプレートの内嵌部を受け入れる受入孔を備え、前記連通路は、前記エンドプレートの内嵌部と前記ハウジングの受入孔との対向面間に形成されている。
請求項5記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置において、前記モータの内部と外部との間をシールするシール部材を備え、前記モータケースは、前記エンドプレートの外周面に沿って位置し前記ハウジングの外側面と対向すると共に前記シール部材を介して前記ハウジングの外側面に当接される当接面を備え、前記エンドプレートの外周縁には、前記ハウジングの外側面と対向すると共に前記シール部材を介して前記ハウジングの外側面に当接される当接面が形成され、前記シール部材は、前記モータケースの当接面及び前記エンドプレートの当接面と、前記ハウジングの外側面との間に挟圧保持されることで、前記モータケースの開口部分と前記エンドプレートの外周面との間の合わせ面を全周に亘ってシールする。
請求項6記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置において、前記モータの内部と外部との間をシールするシール部材を備え、前記モータケースは、前記エンドプレートの外周面に沿って位置し前記ハウジングの外側面と対向すると共に前記シール部材を介して前記ハウジングの外側面に当接される当接面を備え、前記シール部材は、前記モータケースの当接面とエンドプレートの外周面と前記ハウジングの外側面との間に押接されることで、前記モータケースの開口部分と前記エンドプレートの外周面との間の合わせ面を全周にわたってシールする。
請求項1記載のブレーキ圧制御装置によれば、ハウジングの外側面に取り付けられたモータが作動されると、ハウジングの連通室内に挿入された出力軸が回転される。この出力軸の回転は、ハウジングの収容室に収容されるポンプに伝達され、かかるポンプが駆動されることで、ブレーキフルードの圧送および回収が行われる。
この場合、ポンプの駆動に伴って、ブレーキフルードが漏出して、収容室から連通室内に流入しモータの内部へ至ると、モータの作動に係る信頼性の低下を招くおそれがある。
これに対し、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、エンドプレートの他側面に凹設される凹部と、その凹部を連通室に連通させる連通路とを備える構成であるので、ハウジングの収容室から連通室へ流入したブレーキフルードを、連通路を介して、凹部へ流入させて、かかる凹部に溜めることができるという効果がある。
この場合、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、エンドプレートに凹部を凹設し、この凹部にブレーキフルードを溜める構成であるので、従来品のように、ブレーキフルードを溜める部位を形成するために、別の部材(ポットプレートやボルト)を追加する必要がない。よって、部品点数を削減して、その分、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
また、このように、エンドプレートに凹部を凹設し、この凹部にブレーキフルードを溜める構成であれば、従来品のように、ブレーキフルードを溜める部位を形成するために、別の部材をハウジングの外側面に取り付ける必要がない。即ち、モータ(エンドプレート)のデッドスペースを有効活用して、ハウジングやモータの外部へ突出することを回避することができるので、その分、小型化を図ることができるという効果がある。
更に、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、エンドプレートの他側面に凹部を凹設し、この凹部が凹設された他側面をハウジングの外側面に当接させることで、エンドプレートをハウジングに取り付ける構成であるので、組み立て工程を簡素化して、製造コストを削減することができ、その分、ブレーキ圧制御装置全体としての製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
即ち、凹部の開放部分がハウジングの外側面で覆われることで、ブレーキフルードの貯留空間が形成される構成であるので、ハウジングの外側面にエンドプレートを取り付ける工程を行うことで、同時に、上記の貯留空間を形成する工程も行うことができる。よって、従来品のように、追加の部材(ポットプレート)を取り付けるための工程を別途行う必要がない。よって、組み立て工程を簡素化して、その分、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項2記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、モータがブラシレスモータとして構成されると共に、エンドプレートがハウジングに密着して電力供給素子の熱をハウジングへ放熱可能なヒートシンクとして構成されているので、放熱性向上のためエンドプレートの厚みを大きくした場合、その分、凹部の凹設深さを深くすることができる。よって、放熱性の向上と共に、ブレーキフルードの貯留可能容積の増加を図ることができるという効果がある。
請求項3記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項2記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、電力供給素子が、エンドプレートに対して一側面側から装着されると共に、出力軸方向視において、エンドプレートの他側面側に凹設された凹部と重ならない位置に配置される構成であるので、電力供給素子からハウジングまでの熱伝達経路に凹部が介在することを抑制することができる。
よって、電力供給素子から発生する熱を、ヒートシンクとしてのエンドプレートを介して、ハウジングへ効率的に伝達させ、放熱性を向上させることができるという効果がある。また、電力供給素子からの熱をハウジングへ効率的に伝達させることにより、凹部への伝達を少なくして、かかる凹部に溜まったブレーキフルードが加熱されることを抑制することができるので、ブレーキフルードの気化、ひいてはその発散を抑制することができるという効果がある。
請求項4記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、エンドプレートは、出力軸を軸支するベアリングが内嵌されエンドプレートの他側面から突出される筒状の内嵌部を備えると共に、ハウジングは、ハウジングの外側面に凹設されエンドプレートの内嵌部を受け入れる受入孔を備え、それらエンドプレートの内嵌部とハウジングの受入孔との対向面間に連通路を形成する構成であるので、連通路を形成するための工数を削減して、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
即ち、エンドプレートの内嵌部はベアリングが内嵌される部位であるため、内嵌部の外周側や突出端がハウジングの受入孔の内周側や底面に干渉することを避けるべく、受入孔の内径は内嵌部の外径よりも大きな直径とする必要がある。そのため、これら受入孔と内嵌部との対向面間には隙間が形成される。よって、本発明のブレーキ圧制御装置のように、この隙間を利用して連通路を形成することで、連通路を形成するための加工(例えば、連通室と凹部とを連通させる貫通孔を形成するためにハウジングに施すドリル加工)を別途行う必要がない。その結果、工数を削減して、製造コストの削減を図ることができる。
請求項5記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、モータケースの当接面及びエンドプレートの当接面と、ハウジングの外側面との間に挟圧保持されることで、モータケースの開口部分とエンドプレートの外周面との間の合わせ面が全周にわたってシールされる構成であるところ、ブレーキフルードが流入されて溜められる凹部が、シール部材によってシールされた領域内に位置する構成であるので、かかる凹部に溜まったブレーキフルードのシールを上述したシール部材により兼用させることができる。よって、凹部に溜まったブレーキフルードが外部へ流れ出る又はモータケースの開口部とエンドプレートの外周面との間の合わせ面からブレーキフルードがモータ内へ流入することを防止するためのシール部材を別途設ける必要がないので、部品点数を削減して、その分、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項6記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、モータケースの当接面とエンドプレートの外周面とハウジングの外側面とがシール部材に押接されることで、モータケースの開口部分とエンドプレートの外周面との間の合わせ面が全周にわたってシールされる構成であるところ、ブレーキフルードが流入されて溜められる凹部が、シール部材によってシールされた領域内に位置する構成であるので、かかる凹部に溜まったブレーキフルードのシールを上述したシール部材により兼用させることができる。よって、凹部に溜まったブレーキフルードが外部へ流れ出る又はモータケースの開口部とエンドプレートの外周面との間の合わせ面からブレーキフルードがモータ内へ流入することを防止するためのシール部材を別途設ける必要がないので、部品点数を削減して、その分、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施の形態におけるブレーキ圧制御装置100の斜視図である。
まず、図1を参照して、ブレーキ圧制御装置100の構成について説明する。図1に示すように、ブレーキ圧制御装置100は、車輪(図示せず)に制動力を付与するブレーキキャリパ(図示せず)のブレーキフルードの液圧を調整する装置であり、ブレーキフルードの圧送および回収を行うポンプ4(図4参照)と、そのポンプ4を収容するポンプ孔11及びそのポンプ孔11に連通するポンプカム室10(図2参照)を内部に有するハウジング1と、そのハウジング1のポンプカム室10の内にポンプ4を駆動するためのモータシャフト21(図2参照)を挿入した状態でモータ取付面1aに取り付けられるモータ2と、通信用コネクターCを有しモータ2を制御するElectronic Control Unit(以下、「ECU」と略す。)3とを主に備えて構成されている。
ハウジング1は、図1に示すように、アルミニウム合金から構成され、モータ取付面1aと、ECU取付面1bと、一対の側面1cと、底面1dと、上面1eとの計6面を備える直方体状に構成されている。
モータ取付面1aは、モータ2が取り付けられる平坦面であり、ECU取付面1bは、ECU3が取り付けられる平坦面である。そのECU取付面1bとモータ取付面1aとは、平行に配設されている。側面1cは、ECU取付面1bとモータ取付面1aとを接続すると共にモータ取付面1aに対して直交する平坦面であり、その側面1cには、後述するポンプ4を収容するポンプ孔11が開口されている。
底面1dは、図1に示すように、側面1cとECU取付面1bとモータ取付面1aとに接続されると共にモータ取付面1a及び側面1cに対して直交する平坦面であり、上面1eは、底面1dに対して平行に配設される平坦面である。
次いで、図2から図4を参照して、ブレーキ圧制御装置100の詳細構成について説明する。図2は、ブレーキ圧制御装置100の断面図であり、図4及び図5のII−II線における液封入式防振装置ユニット100の断面図に対応する。なお、図2では、電磁弁Vのコイルの図示を省略すると共に、理解を容易とするため、ECU3及びハウジング1の外形に対して、主にモータ2及びポンプカム室10の尺度を図1よりも拡大して図示している。図3(a)は、図2のIIIaで示した部分を拡大したブレーキ圧制御装置100の部分拡大断面図であり、図3(b)は、図2のIIIbで示した部分を拡大したブレーキ圧制御装置100の部分拡大断面図である。また、図4は、図2のIV−IV線におけるハウジング1の断面図である。
図2及び図4に示すように、ハウジング1は、ポンプカム室10と、ポンプ孔11と、送出孔12と、回収孔13と、受入孔19とを主に備えている。
図2に示すように、ハウジング1には、モータ取付面1a側に開口を有するポンプカム室10が凹設されている。ポンプカム室10は、図4に示すように、略円柱状に構成された凹部であり、そのポンプカム室10には、後述するベアリング22が収容され、そのベアリング22が偏心運動することで後述するポンプ4が作動されてブレーキフルードが加圧される。
また、図3(b)及び図4に示すように、ポンプカム室10のモータ取付面1a側にはポンプカム室10の内側面10aよりも小さな内径を有するベアリング保持部10bが形成されており、ベアリング保持部10bには、ハウジング1にモータ2が組み付けられた状態において、後述するベアリングBが内嵌される。
また、図3(b)及び図4に示すように、ベアリング保持部10bの内側面10b1の下側(図3(b)下側)には、排出溝10cが凹設されており、その排出溝10cは、ベアリング保持部10bの内側面10b1と、ポンプカム室10と、受入孔19とに開口している。そのため、ハウジング1にモータ2が組み付けられ、ベアリング保持部10bにベアリングBが内嵌され場合でも、内側面10b1に凹設された排出溝10cによって、ポンプカム室10と受入孔19とが連通された状態を保つことができる。
受入孔19は、図3(b)に示すように、後述するモータ2の内嵌部28fを収容する凹部であり、一端側(図3(b)左側)がポンプカム室10のベアリング保持部10bに連成され、他端側(図3(b)右側)がモータ取付面1aに開口されている。
また、後述する内嵌部28fの外径は、受入孔19の内径より小さな寸法値に設定されており、図3(b)に示すように、ハウジング1にモータ2が組み付けられた状態、即ち、ベアリングBがベアリング保持部10bに嵌合された状態において、内嵌部28fの外周面と受入孔19の内周面との間には連通路18が形成される。
また、図2に示すように、位置決め凹部19aは、モータ取付面1aに凹設されると共に受入孔19の上面1e側(図2上側)に連成されている。また、位置決め凹部19aは、受入孔19の周りに1個のみ配設されているので、その位置決め凹部19aに後述するモータ2の位置決め凸部28jを収容することで、モータ2のハウジング1に対する周方向の位置決めを一義的に行うことができる。
一方、モータ2には、後述する油溜まり凹部28dが形成されており、その油溜まり凹部28dは、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室10よりも底面1d側(図2下側)に配設されている。そのため、ポンプ4からポンプカム室10に流れ出たブレーキフルードを油溜まり凹部28dに流入させることができる。
ここで、第1実施の形態によれば、位置決め凸部28jと油溜まり凹部28dとがモータシャフト21を挟んで対向する位置に配設され、車両(図示せず)取り付け状態において、位置決め凹部19aがポンプカム室10よりも上面1e側(図2上側)に配設されている。
そのため、ハウジング1にモータ2を取り付ける場合に、ポンプカム室10にモータシャフト21を収容しつつ位置決め凹部19aに位置決め凸部28jを収容すると、位置決め凸部28jをポンプカム室10の上面1e側(図2上側)に配設することができ、油溜まり凹部28dをポンプカム室10よりも底面1d側(図2下側)に配設することができる。
そのため、ハウジング1にモータ2を組み付ける際に、油溜まり凹部28dがポンプカム室10の上面1e側(図2上側)に配設されることを防止することができる。よって、ブレーキフルードが油溜まり凹部28dに貯留される前にポンプカム室10に充満することを防止することができる。その結果、ブレーキフルードがポンプカム室10からベアリングBの隙間を介してモータ2の内部に侵入し、モータ2が作動不良となることを防止することができる。
図3(b)に示すように、連通路18は、ポンプカム室10と後述する油溜まり凹部28dとに連通される空間であり、車両(図示せず)取り付け状態において、連通路18の一端側(図3(b)左側)の部位がポンプカム室10の内側面10aの最下部(図3(b)最下部)に接続されており、他端側(図3(b)右側)の部位が後述する油溜まり凹部28dの最上部側(図3(b)最上部側)に接続されている。
なお、油溜まり凹部28dは、図2に示すように、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室10よりも下側(図2上下方向下側)に配設されており、連通路18は、車両(図示せず)取り付け状態において、水平方向(図2左右方向)に沿って延設されている。
また、図4に示すように、ポンプ孔11は、ポンプカム室10の側面である内側面10aとハウジング1の側面1cとに開口を有する貫通孔であり、内径の異なる3個の貫通孔にて構成され、それら3個の貫通孔の内、内径の最も小さな貫通孔が内側面10a側(図4中央)に配設され、最も内径の大きな貫通孔が側面1c側(図4左右側)に配設されている。また、一対のポンプ孔11は、ポンプカム室10を挟んだ位置に対向して配設されており、後述するポンプ4がそれぞれ収容される。
そのポンプ孔11の側面には、図4に示すように、ポンプ4で加圧されたブレーキフルードを送出する送出孔12と、その送出孔12よりポンプカム室10側(図4左右方向中央側)に配設されると共にブレーキキャリパ(図示せず)などから送出されたブレーキフルードを回収する回収孔13とが連通されている。
図4に示すように、ポンプ4は、ハウジング1のポンプ孔11に収容されており、ポンプ摺動部4aと、ポンプ基部4bと、コイルばねとして構成されるばね部4cと、ポンプ固定部4dとを備えている。
ポンプ摺動部4aは、一方向(回収孔13から送出孔12に流れる方向)にのみブレーキフルードを流すチェックバルブ機能を備え、略円筒状に構成されると共にポンプ孔11に対して摺動可能とされている。
ポンプ摺動部4aは、ポンプ孔11の回収孔13側(図4左右方向中央側)に配設されており、ポンプ摺動部4aの外周面に設けた環状溝とポンプ孔11の内周面との間には、シールリングRが挟持されている。
ポンプ基部4bは、一方向(回収孔13から送出孔12に流れる方向)にのみブレーキフルードを流すチェックバルブ機能を備え、略円筒形状に構成されると共にポンプ孔11に対して固定されている。
図4に示すように、ポンプ基部4bには、ポンプ摺動部4aが内嵌されており、ポンプ基部4bとポンプ摺動部4aとの間には、ばね部4cが介在している。よって、後述するベアリング22が偏心運動することで、ポンプ摺動部4aが周期的にポンプ基部4b側(図4左右方向外側)に付勢される。また、ポンプ固定部4dは、ポンプ孔11の側面1c側(図4右側)に嵌合され、ポンプ基部4bを固定する。
その結果、ポンプ摺動部4aがポンプ基部4bに対して往復運動され、チェックバルブ機能が併用されることで、ポンプ4が回収孔13から回収されたブレーキフルードを加圧して送出孔12へ送出する。
図2及び図4に示すように、モータ2は、ポンプ4に動力を付与するインナーロータ型ブラシレスモータであり、先端部(図2左側端部)が軸心Oから径方向(図2上下方向)へオフセットされた形状に構成されるモータシャフト21と、そのモータシャフト21の先端部に嵌合されるベアリング22と、駆動部26と、制御ターミナル部27と、ヒートシンク28と、このヒートシンク28に固定される電子基板29aに載置されるパワーMOSFET29とを主に備えている。
駆動部26は、モータシャフト21に駆動力を付与する部位であり、図2に示すように、モータシャフト21の外周に取着されるロータ26aと、そのロータ26aの外周面に対向して配設されパワーMOSFET29から電力が供給されるステータ26bと、そのステータ26bが固定されるモータケース26cとを主に備えている。
モータケース26cは、図2に示すように、平板の金属材料からプレス形成され有底の略円筒状に形成されると共に開口側(図2左側)が径方向外側(図2上下方向外側)に延設されたフランジ状に構成されている。モータケース26cの内周面には、ステータ26bが固定され、底面(図2右側面)にはモータシャフト21を支持するベアリングBが固定されている。
また、モータケース26cは、ハウジング1のモータ取付面1aにボルトKを介して固定されており、図3(a)に示すように、モータケース26cのフランジ状に構成される開口側(図3(a)左側)にモータ取付面1aに対向して配設される当接面26c2を備えている。
当接面26c2からは、略筒状に構成される複数(第1実施の形態では3個)のスペーサー部26c3が突出されており、ハウジング1にモータ2が組み付けられた状態において、スペーサー部26c3がモータ取付面1aに当接されることで、モータ取付面1aと当接面26c2との間に空間を確保することができる。そして、その空間には、シールリングSRが配設される。
制御ターミナル部27は、図2に示すECU3のECU基板31とモータ2とを電気的に接続する部材であり、図4に示すように、信号ターミナル部27aと、電源ターミナル部27bとを備えている。
信号ターミナル部27aは、後述するパワーMOSFET29に後述するECU基板31からの制御信号を伝達する部材であり、図4に示すように、金属材料にて構成された信号線27a1がモールドされている。
電源ターミナル部27bは、ステータ26bに後述するパワーMOSFET29を介してECU基板31からの電力を供給する部材であり、図4に示すように、金属材料にて構成された電力供給線27b1がモールドされている。
ヒートシンク28は、モータ2のパワーMOSFET29で発生する熱を、ハウジング1を介してモータ2の外部へ放出(放熱)する部材であり、図2に示すように、外周面28aと、凹設面28bと、取付面28cとを主に備える略円板状に構成されると共に、凹設面28bから突設される内嵌部28fと、凹設面28bに凹設される油溜まり凹部28dと、凹設面28bと取付面28cとに開口を有する貫通孔28e(図4参照)と、外周面28aに沿ってヒートシンク28の外縁に凹設される外縁凹部28g(図3(a)参照)とを備えている。
図2、図3(a)及び図5に示すように、外周面28aは、ヒートシンク28の外周を形成する円環状の曲面(図5参照)であり、凹設面28bは、モータ2がハウジング1に組み付けられた状態において、外周面28aのモータ取付面1a側(図2左側)の部位に接続される平坦面であり、取付面28cは、外周面28aの凹設面28bと反対側(図2右側)の部位に接続される平坦面である。
また、ヒートシンク28は、図2及び図3(a)に示すように、モータケース26cに内嵌されている。ヒートシンク28がモータケース26cに内嵌された状態では、モータケース26cの開口側(図3(a)左側)の内周面として構成される開口内周面26c1がヒートシンク28の外周面28aに対面して密着される。
外縁凹部28gは、図3(a)に示すように、シールリングSRが配設される部位であり、外周面28aよりモータシャフト21(図2参照)側(図3(a)下側)に配設される外周面28g1と、その外周面28g1の外周面28a側の端部から凹設面28bに平行に延設される当接面28g2とを備えている。
即ち、ハウジング1にモータ2が組み付けられた状態において、当接面28g2がモータ取付面1aに対面されており、その対面距離が距離L5に設定されている。よって、モータ取付面1aと当接面2との間には空間が形成され、その空間には、シールリングSRが配設される。
シールリングSRは、例えば樹脂やゴムなどの弾性体から断面が矩形に形成され正面視において環状(図5参照)に構成される。また、シールリングSRは、無負荷状態において、スペーサー部26c3の突設高さL4及び当接面28g2とモータ取付面1aと間の距離L5より大きな厚み(図3(a)左右方向寸法値)を有している。
そのため、ハウジング1にモータ2が組みつけられると、シールリングSRは、モータ取付面1aと当接面26c2との間および、モータ取付面1aと当接面28g2との間で狭圧保持される。よって、凹設面28bとモータ取付面1aとの合わせ面および、外周面28aと開口内周面26c1との合わせ面がシールリングSRによってシール(閉封)される。その結果、モータ2の内部空間および、モータ2の凹設面28bとハウジング1のモータ取付面1aとの間の隙間に外部からのダストまたは水分の浸入を防止することができる。
ここで、例えば、外周面28aと開口内周面26c1との間および、凹設面28bとモータ取付面1aとの間の両方のシール(閉封)を流動性のある接着剤等にて行う方法も考えられる。
この場合、接着剤は流動性がある素材にて構成されているので、モータ2の内部空間および、モータ2の凹設面28bとハウジング1のモータ取付面1aとの間の空間への外部からのダストまたは水分の浸入を防止するためには、その接着剤を凹設面28bの外縁および開口内周面26c1の内縁に沿って途切れなく充填する。
また、図2に示すように、凹設面28bには、モータシャフト21に嵌合されるベアリングBが取着され、取付面28cには、電子基板29aを介して後述するパワーMOSFET29が固定されている。即ち、ヒートシンク28は、熱をモータ2の外部へ放出(放熱)する機能に加え、ベアリングBを介してモータシャフト21を軸支する機能も有する。
上述したように、貫通孔28eは、凹設面28bと取付面28cとに開口を有する貫通孔であり、制御ターミナル部27が挿通される。なお、ヒートシンク28の詳細構成については、図5を参照して後述する。
ECU3は、図2に示すように、ハウジング1のECU取付面1bに取着されると共に、ECU基板31とECUケース32とを主に備えている。ECU基板31には、CPU、ROM、RAM、電磁弁Vを駆動する駆動回路が配設されている。
ECUケース32は、合成樹脂にて構成されており、ECU基板31が固定されるケース基体33と、そのケース基体33のECU基板31側(図2左側)からECU基板31を囲って取り付けられる基板カバー34とを備えている。
ケース基体33は、図2に示すように、凹部として構成される収容凹部35と、凸部として構成されるターミナル受け部37とを有している。収容凹部35には、電磁弁Vの群が収容されており、その電磁弁Vの群は、ECU取付面1b上に取り付けられると共にECU基板31に電気的に接続されECU3からの信号によって弁の開閉を制御する。
第1実施の形態では、モータ2内の電子基板29aに設けられた制御装置によってモータ2のステータ26bが制御され磁力が発生される。その磁力の変化により、ロータ26aが回転され、そのロータ26aに取り付けられるモータシャフト21が回転される。
また、モータシャフト21の先端部が軸心Oから径方向(図2上下方向)へオフセットされているので、モータシャフト21が回転するとモータシャフト21の先端部がポンプカム室10の内部で軸心Oを中心として偏心運動する。
その結果、ポンプ摺動部4aがポンプ基部4bに対して往復運動され、チェックバルブ機能が併用されることで、ポンプ4が回収孔13から回収されたブレーキフルードを加圧して送出孔12へ送出することができる。
上述したように、ポンプ4がモータ2により駆動されブレーキフルードが圧送されると、ポンプ孔11の側面とシールリングRとの間からブレーキフルードがポンプカム室10に掻きだされる。そして、掻きだされたブレーキフルードは、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室10の内側面10a上を下側(図2下側)に向かって流れて、排出溝10cを介して連通路18に流入する。そして、連通路18から油溜まり室S28に流入して、油溜まり室S28に貯留される。なお、油溜まり室S28は、油溜まり凹部28dとモータ取付面1aとの間に形成される空間である。
上述したように、車両(図示せず)搭載状態において、油溜まり凹部28dは、ポンプカム室10よりも下側(図2上下方向下側)に配設されており、ポンプカム室10に連成される連通路18は水平とされているので、内側面10aから流れてきたブレーキフルードを滞留させることなく油溜まり室S28まで送ることができる。
次いで、図5を参照して、ヒートシンク28の詳細構成について説明する。図5は、図2のV−V線におけるモータ2の断面図である。なお、図面の簡素化のため電子基板29aの図示を省略している。
上述したように、ヒートシンク28は、モータ2の内部で発生する熱をハウジング1を介してモータ2の外部へ放出(放熱)する部材であり、図5に示すように、アルミニウム素材から略円板状に構成されると共に外周面28aと、凹設面28bと、取付面28cと、油溜まり凹部28dと、貫通孔28eとを備えている。
取付面28cは、上述したように、モータケース26c側(図5紙面奥側)に対面する平坦面である。その取付面28cには、図5に示すように、上述した複数のパワーMOSFET29が電子基板29a(図2参照)介して密着されている。よって、パワーMOSFET29から発生された熱をヒートシンク28に伝達することができる。
外周面28aは、上述したように、ヒートシンク28の外周面を形成する湾曲面であり、ヒートシンク28がモータケース26cに内嵌された状態において、図5に示すように、開口内周面26c1に密着されている。よって、取付面28cを介して伝達された熱を開口内周面26c1を介してモータケース26cへ伝達することができる。
凹設面28bは、上述したように、取付面28cの反対側(図5紙面手前側)に形成される平坦面であり、モータ2がハウジング1に取り付けられた状態において、モータ取付面1aに密着されている(図2参照)。よって、取付面28cを介して伝達された熱をモータ取付面1aを介してハウジング1へ伝達することができる。
即ち、パワーMOSFET29の熱が取付面28cを介してヒートシンク28へ伝達され、そのヒートシンク28へ伝達された熱が外周面28a及び凹設面28bを介してモータケース26c及びハウジング1に伝達される。そして、モータケース26c及びハウジング1に伝達された熱は、モータケース26c及びハウジング1の表面から外部に放出(放熱)される。
このように、ヒートシンク28がパワーMOSFET29とハウジング1との間および、パワーMOSFET29とモータケース26cとの間に介在することで、パワーMOSFET29から発生された熱を効率よく外部に放出(放熱)することができる。
油溜まり凹部28dは、モータ2がハウジング1(図2参照)に組み付けられた状態において、ヒートシンク28のモータ取付面1a側(図5手前側、図2左側)である凹設面28bに凹設されており、モータ取付面1a(図2参照)と対面することで油溜まり室S28を形成する。
そのため、例えば、ヒートシンク28の厚みを大きくした場合、その分、油溜まり室S28の凹設深さを深くすることができる。よって、放熱性の向上と共にブレーキフルードの貯留可能容積の増加を図ることができる。
上述したように、貫通孔28eは、凹設面28bと取付面28cとに開口を有する貫通孔である。図示の例では、一方(図5左側)の貫通孔28eに、信号ターミナル部27aが挿通され、他方(図5右側)の貫通孔28eには、電源ターミナル部27bが挿通されるが、これに限らず、両ターミナル部27a,27bを共通の1つの貫通孔28eに挿通させるようにしてもよい。
上述したように、ハウジング1にモータ2が組み付けられた状態において、モータ取付面1aと凹設面28bとが密着されている。ここで、モータ取付面1aと凹設面28bとは、平坦面として構成されているが、微小なうねりを有しており、ハウジング1とモータ2とをボルトKを介して強固に締結した場合でも、ハウジング1のモータ取付面1aとヒートシンク28の凹設面28bとの面圧にばらつきが生じる。そのため、モータ取付面1aと凹設面28bとが密着していてもモータ取付面1aと凹設面28bとの間で面圧の低い領域には、ブレーキフルードが侵入する。
また、凹設面28bには、図5に示すように、貫通孔28eの開口の周りに沿って充填凹部28hが凹設されている。その充填凹部28hには、接着材が途切れることなく充填される。
ここで、充填凹部28hに接着材を充填した状態で、ハウジング1(図2参照)にモータ2が組みつけられると、モータ取付面1aと充填凹部28hとが接着材を介して密着される。よって、モータ取付面1aと充填凹部28hとのシール(閉封)性が確保される。
また、上述したように、当接面28g2とモータ取付面1a(図2参照)との間には環状に構成されたシールリングSRが配設されているので、モータ取付面1aと凹設面28bとの間のシール(閉封)性が確保される。
よって、シールリングSRと接着材とが隙間を塞いで、ハウジング1のモータ取付面1aとヒートシンク28の凹設面28bとの間の空間がシール(閉封)されるので、油溜まり室S28にブレーキフルードを貯留しても、貯留されたブレーキフルードが外部およびモータ2の内部に漏出することを防止することができる。
また、第1実施の形態によれば、上述したように、油溜まり室S28にブレーキフルードを貯留することができるので、ハウジング1の外部に油溜まり室を設ける場合と比較して、突出する油溜まり室を省略してブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。また、油溜まり室の形成するための部品およびその部品を取り付ける部位の加工工程を省略することができるので、ブレーキ圧制御装置100の製品コストを削減することができる。
また、上述したように、第1実施の形態におけるブレーキ圧制御装置100では、油溜まり凹部28dにモータ取付面1aを対面させて、ブレーキフルードを貯留する油溜まり室S28を形成する。そのため、モータ2をハウジング1のモータ取付面1aに組み付ける組み付け工程において、油溜まり室S28を形成することができる。
即ち、油溜まり室S28を形成するためだけの工程を省くことができるので、ブレーキ圧制御装置100の製造工程を簡略化して、ブレーキ圧制御装置100の製造コストを削減することができる。
また、シールリングSRは、従来からモータ2の内部空間へのダストまたは水分の侵入を防止するために配設されていた部材である。ここで、第1実施の形態では、ヒートシンク28とモータ取付面1aとの間でシールリングSRの内側に油溜まり室S28を形成する構成としたので、ブレーキフルードの外部への漏れをシールリングSRでシールすることで防止することができる。
そのため、モータの内部空間へのダストまたは水分の進入の防止と、ブレーキフルードの漏れの防止とをシールリングSRのみで実現することができる。よって、ブレーキ圧制御装置100を構成する部品点数を削減することができるので、ブレーキ圧制御装置100の製造工程の工数を削減して、組み立てコストの削減を図り、ブレーキ圧制御装置100の製品コストの削減を図ることができる。また、ブレーキ圧制御装置100を構成する部品点数を削減することができるので、部品点数が減った分、ブレーキ圧制御装置100の部品コストを削減して、ブレーキ圧制御装置100の製品コストの削減を図ることができる。
また、図5に示すように、車両(図示せず)取り付け状態においてのパワーMOSFET29は、油溜まり凹部28dよりも上方(図5上方)に配設されている。
また、モータシャフト21の軸心O(図2参照)方向(長手方向視)において、パワーMOSFET29と油溜まり凹部28dとは重なり合わないように位置を違えて配設されている。
そのため、パワーMOSFET29からハウジング1までの熱伝達経路に凹部が介在することを抑制することができる。よって、パワーMOSFET29から発生する熱をハウジング1へ効率的に伝達させ、放熱性を向上させることができる。
また、パワーMOSFET29からの熱をハウジング1へ効率的に伝達させることにより油溜まり凹部28dへの伝達を少なくして、油溜まり室S28に溜まったブレーキフルードがパワーMOSFET29からの熱で加熱されることを抑制することができるので、ブレーキフルードの気化、ひいてはその発散を抑制することができる。
また、図5に示すように、パワーMOSFET29と油溜まり凹部28dとが重なり合わないように位置を違えて配設されているので、油溜まり凹部28dの凹設によりパワーMOSFET取付部位28iのモータ取付面1aへの密着面積の減少を防ぐことができる。
よって、パワーMOSFET取付部位28iのモータ取付面1aへの密着面積を確保して熱の伝達効率を向上させることができる。ヒートシンク28に油溜まり凹部28dを凹設することができるので、油溜まり室を設けるためにハウジング1の外部に突出する部位を設ける場合と比較して省略してブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。
また、油溜まり室を形成するための部品の固定およびその部品を取り付ける部位の加工工程を省略することができるので、ブレーキ圧制御装置100の製品コストを削減することができる。
次いで、図6を参照して、第2実施の形態について説明する。図6(a)は、第2実施の形態におけるハウジング201の部分拡大断面図であり、図4に対応する。また、図6(b)は、第2実施の形態におけるブレーキ圧制御装置200の部分拡大断面図であり、図3(b)に対応する。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第1実施の形態のブレーキ圧制御装置100では、ポンプカム室10と受入孔19とがベアリング保持部10bに凹設される排出溝10cを介して連通される構成としたが、第2実施の形態のブレーキ圧制御装置200では、ベアリング保持部10bを省略し、ポンプカム室210を受入孔19に連成する構成としたので、ハウジング1の加工の工程数を削減することができる。その結果、ブレーキ圧制御装置200の製造コストを削減して、ブレーキ圧制御装置200の製品コストの削減を図ることができる。
第1実施の形態では、ブレーキ圧制御装置100がポンプ孔11に連通するポンプカム室10と、ベアリングBが嵌合されるベアリング保持部10bと、そのベアリング保持部10bに凹設される排出溝10cと、排出溝10cに連設される受入孔19とを備えている。
そのため、ハウジング1を加工する工程において、ハウジング1にベアリング保持部10bを切削する保持部切削工程と、ポンプカム室10を切削するカム室切削工程と、ベアリング保持部10bの内側面10b1に排出溝10cを切削する溝切削工程と、ハウジング1に受入孔19を切削する受入孔切削工程とが必要となる。即ち、ポンプ孔11と油溜まり室S28を連通させるための加工に複数の工程を必要としていた。
これに対し、第2実施の形態では、図6(a)及び図6(b)に示すように、ベアリング保持部10bを省略し、ポンプカム室210の内径を受入孔19の内径と同一寸法値としてポンプカム室210を受入孔19に連成する構成としたので、ポンプカム室210と受入孔19とを同じドリルにて連続して切削加工することができる。
そのため、ポンプカム室210と受入孔19とを連続して加工するカム室受入孔切削工程により、ポンプ孔11と油溜まり室S28とを連通させるための加工が完了する。即ち、ポンプ孔11と油溜まり室S28とを連通させるための工程をカム室受入孔切削工程のみとすることができる。
よって、ポンプ孔11を油溜まり室S28に連通させるための加工の工程数を削減することができる。その結果、ブレーキ圧制御装置200の製造コストを削減して、ブレーキ圧制御装置200の製品コストの削減を図ることができる。
次いで、図7を参照して、第3実施の形態について説明する。図7は、第3実施の形態におけるブレーキ圧制御装置300の部分拡大断面図であり、図3(a)に対応する部分を拡大した断面図である。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第1実施の形態のブレーキ圧制御装置100では、ヒートシンク28の外周面に外縁凹部28gが凹設される構成としたが、第3実施の形態のブレーキ圧制御装置300では、ヒートシンク28に形成される外縁凹部28g(図3(a)参照)を省略し、代わりに開口内周面26c1側に開口を有しヒートシンク28の外周面28aに凹設されるリング溝328kと、そのリング溝328kに嵌合されるシールリングSR2とを備える構成としたので、シールリングSRとシールリングSR2との2部材にて、シールすることができる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
ヒートシンク328は、図7に示すように、断面コの字状に凹設されたリング溝328kを備えており、そのリング溝328kは、ヒートシンク328の外周面28a上でヒートシンク328の周方向に一周連続して凹設されている。また、リング溝328kには、円環状に形成されたシールリングSR2が嵌合されている。
シールリングSR2は、リング溝328kに嵌合された状態で、円環状の内周側がリング溝328kの底面(図7下側面)に周方向に途切れることなく押接され、円環状の外周側がモータケース26cの開口内周面26c1に周方向に途切れることなく押接されている。
よって、ヒートシンク328の油溜まり室に貯留されたブレーキフルードがモータケース26cの開口内周面26c1とヒートシンク28の外周面28aとの間の合わせ面からモータ2内へ流入することを防止することができる。
また、外縁凹部28g(図3(a)参照)が省略されているので、シールリングSRがモータ取付面1aと当接面26c2と外周面28aとにて油溜まり室を囲うように連続して押接されている。
よって、ブレーキフルードのシールをシールリングSRにて兼用させることができる。そのため、油溜まり室に貯留されたブレーキフルードが外部へ流れ出ること又はモータケース26cの開口内周面26c1とヒートシンク28の外周面28aとの間の合わせ面からモータ2内へ流入することを防止することができる。
したがって、モータの内部空間へのダストまたは水分の進入の防止と、ブレーキフルードの漏れの防止とをシールリングSRのみで実現することができる。よって、ブレーキ圧制御装置300を構成する部品点数を削減することができるので、ブレーキ圧制御装置300の製造工程の工数を削減して、組み立てコストの削減を図り、ブレーキ圧制御装置300の製品コストの削減を図ることができる。また、ブレーキ圧制御装置300を構成する部品点数を削減することができるので、部品点数が減った分、ブレーキ圧制御装置300の部品コストを削減して、ブレーキ圧制御装置300の製品コストの削減を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量や寸法など)は一例を示すものであり、他の数値を採用することは当然可能である。
また、上記各実施の形態では、ヒートシンク28に油溜まり凹部28dを設けたが、これに加えて、ハウジング1のモータ取付面1aに油溜まり凹部28dと連通する凹部を形成しても良い。これによれば、油溜まり室をさらに大きくすることができる。
よって、油溜まり室をハウジング1に設けるために、ハウジング1を大型化して油通路の配設間隔を広げることを不要として、ハウジング1の大型化を防ぐと共に油溜まり室の容積を増加させることができる。
上記各実施の形態では、シールリングSRをモータ取付面1aと当接面26c2との間および、モータ取付面1aと当接面28g2との間で押接することで、ブレーキフルードの漏れを防止する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、モータ取付面1aと当接面26c2との間および、モータ取付面1aと当接面28g2との間に接着材を充填する構成としても良い。
この場合、モータ取付面1aと当接面26c2との間および、モータ取付面1aと当接面28g2との間の形状が複雑な形状とされシールリングSRの配設が困難な場合であっても、接着材の流動性により、接着材がその形状にならって充填される。よって、モータ取付面1aと当接面26c2との間および、モータ取付面1aと当接面28g2との間のシール性を確保することができる。
また、上記各実施の形態では、車両(図示せず)取り付け状態において、連通路18が水平方向に沿って延設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、車両(図示せず)取り付け状態において、連通路18を油溜まり凹部28d側に下降傾斜する構成としても良い。この場合、連通路18の油溜まり凹部28d側の部位がポンプカム室10側の部位よりも鉛直方向下側に配設されるので、ブレーキフルードが重力により油溜まり凹部28d側へ引き寄せられて、油溜まり凹部28dへ流入し易くなる。
また、第1実施の形態では、内嵌部28fの外周面と受入孔19の内周面との間に形成される連通路18によって、ポンプカム室10と油溜まり室S28とを連通する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ハウジング1に貫通形成された孔を介してポンプカム室10と油溜まり室S28とを連通させても良い。
なお、ハウジング1に貫通形成された孔は、ポンプカム室10の内側面10aと、モータ取付面1aの一部で油溜まり凹部28dに対向する面上とに開口を有する孔であり、直線状に延設された1本の貫通孔として構成しても良く、又は、直線状に延設された2本の貫通孔を組み合わせて構成しても良い。
また、上記各実施の形態における技術的思想を他の実施の形態に組み合わせることは当然可能である。例えば、連通路18を油溜まり凹部28d側に下降傾斜させて、ブレーキフルードを効率よく排出する技術思想を第2実施の形態に適用しても良い。
この場合、車両(図示せず)取り付け状態において、受入孔19を油溜まり凹部28d側に向けて拡径したテーパー形状に構成することで、受入孔19の内側面の一部であって、鉛直方向下側に位置する部位を油溜まり凹部28d側に下降傾斜させることができる。その結果、ブレーキフルードを効率よく排出することができる。
また、同様に、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室210を油溜まり凹部28d側に向けて拡径されたテーパー形状に構成することで、ポンプカム室210の内側面とされる内側面210aの一部であって、鉛直方向下側に位置する部位を油溜まり凹部28d側に下降傾斜させることができる。その結果、ブレーキフルードを効率よく排出することができる。
上記各実施の形態では、モータシャフト21に軸支されたベアリング22が偏心運動することで、ポンプ摺動部4aをポンプ基部4bに対して往復運動させてブレーキフルードに液圧を付与する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、略環状に構成されたアウターロータと、そのアウターロータを内側に配設しアウターロータの内周面との間の空間にブレーキフルードを貯留する略環状に構成されたインナーロータとを備え、そのインナーロータがモータの軸に連結されて回転することで、アウターロータを回転させ、ブレーキフルードが貯留される空間の容積を変化させるトロコイド式オイルポンプ(特開2007−278085号公報に記載の回転式オイルポンプ10,13「特開2007−278085号公報の図2参照」)にてブレーキフルードを加圧しても良い。
また、上記各実施の形態では、ヒートシンク28をアルミニウム素材から構成し、そのヒートシンク28をハウジング1とモータケース26cとに密着させ、パワーMOSFET29の発熱を外部に放出する構成とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ヒートシンク28を鉄製のプレス成形品とする構成としても良い。この場合、プレスにて成形するので、ヒートシンク28の製造コストを抑えて、モータ2の製品コストの削減を図ることができる。
また、上記各実施の形態では、ヒートシンク28に油溜まり凹部28dを凹設する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、鉄製の薄板を変形させて、車両(図示せず)取り付け状態において、モータ取付面1a側に開口する凹部を構成しても良い。この場合、凹部を形成する薄板の一部のみがモータ2の内部側突出されるので、ヒートシンク28を備える場合に比べて、モータケース26cを小型化して、モータ2の小型化を図ることができる。
また、上記各実施の形態では、モータ2がブラシレスモータとして構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、モータ2を、ステータ26bの極性の切り替えを整流子(接点)にて切り替えるモータとして構成しても良い。この場合、整流子(接点)は、ステータ26bの極性を切り替える制御ドライバ(CPU,センサーなどを組み合わせた電気回路)に比べて、構造が簡易であるので、部品コストを削減して、モータ2の製造コストを削減することができる。
本発明の第1実施の形態におけるブレーキ圧制御装置の斜視図である。 ブレーキ圧制御装置の断面図である。 (a)は、図2のIIIa示した部分を拡大したブレーキ圧制御装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図2のIIIbで示した部分を拡大したブレーキ圧制御装置の部分拡大断面図である。 図2のIV−IV線におけるハウジングの断面図である。 図2のV−V線におけるモータの断面図である。 (a)は、第2実施の形態におけるハウジングの部分拡大断面図であり、(b)は、第2実施の形態におけるブレーキ圧制御装置の部分拡大断面図である。 第3実施の形態におけるブレーキ圧制御装置の部分拡大断面図である。
符号の説明
100,200,300 ブレーキ圧制御装置
1,201 ハウジング
10,210 ポンプカム室(連通室)
11 ポンプ孔(収容室)
18 連通路
19 受入孔
19a 位置決め凹部(受入孔の一部)
1a モータ取付面(外側面)
2 モータ(モータ)
21 モータシャフト(出力軸)
26a ロータ
26b ステータ(モータコイル)
26c モータケース
26c1 開口内周面(開口部分)
26c2 当接面
28 ヒートシンク(エンドプレート)
28a 外周面
28b 凹設面(他側面)
28c 取付面(一側面)
28d 油溜まり凹部(凹部)
28f 内嵌部
29 パワーMOSFET(電力供給素子)
4 ポンプ
B ベアリング
SR シールリング(シール部材)

Claims (6)

  1. ブレーキフルードの圧送および回収を行うポンプ(4)と、そのポンプ(4)を収容する収容室(11)及びその収容室(11)に連通する連通室(10,210)を内部に有するハウジング(1,201)と、そのハウジング(1,201)の連通室(10,210)内に前記ポンプ(4)を駆動するための出力軸(21)を挿入した状態で前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に取付けられるモータ(2)と、を備えたブレーキ圧制御装置(100,200,300)において、
    前記モータ(2)は、一側が開口するカップ状に形成されるモータケース(26c)と、そのモータケース(26c)の開口部分(26c1)に一側面(28c)が覆設されると共に前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に他側面(28b)が当接されるエンドプレート(28)と、を備え、
    前記エンドプレート(28)の他側面(28b)に凹設される凹部(28d)と、その凹部(28d)を前記連通室(10,210)に連通させる連通路(18)とを備え、
    前記ハウジング(1,201)の収容室(11)から連通室(10,210)へ流入した前記ブレーキフルードが、前記連通路(18)を介して、前記凹部(28d)に捕集されるように構成されていることを特徴とするブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
  2. 前記モータ(2)がモータコイル(26b)と、そのモータコイル(26b)に電力を供給する電力供給素子(29)とを備えるブラシレスモータとして構成されると共に、前記エンドプレート(28)が前記ハウジング(1,201)に密着して前記電力供給素子(29)の熱を前記ハウジング(1,201)へ放熱可能なヒートシンクとして構成されていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
  3. 前記電力供給素子(29)は、前記エンドプレート(28)に対して一側面(28c)側から装着されると共に、前記出力軸(21)方向視において前記エンドプレート(28)の他側面(28b)側に凹設された前記凹部(28d)と重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項2記載のブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
  4. 前記エンドプレート(28)は、前記出力軸(21)を軸支するベアリング(B)が内嵌され前記エンドプレート(28)の他側面(28b)から突出される筒状の内嵌部(28f)を備えると共に、前記ハウジング(1,201)は、前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に凹設され前記エンドプレート(28)の内嵌部(28f)を受け入れる受入孔(19)を備え、
    前記連通路(18)は、前記エンドプレート(28)の内嵌部(28f)と前記ハウジング(1,201)の受入孔(19)との対向面間に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
  5. 前記モータ(2)の内部と外部との間をシールするシール部材(SR)を備え、
    前記モータケース(26c)は、前記エンドプレート(28)の外周面(28a,28g1)に沿って位置し前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)と対向すると共に前記シール部材(SR)を介して前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に当接される当接面(26c2)を備え、
    前記エンドプレート(28)の外周縁には、前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)と対向すると共に前記シール部材(SR)を介して前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に当接される当接面(28g2)が形成され、
    前記シール部材(SR)は、前記モータケース(26c)の当接面(26c2)及び前記エンドプレート(28)の当接面(28g2)と、前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)との間に挟圧保持されることで、前記モータケース(26c)の開口部分(26c1)と前記エンドプレート(28)の外周面(28a)との間の合わせ面を全周に亘ってシールすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
  6. 前記モータ(2)の内部と外部との間をシールするシール部材(SR)を備え、
    前記モータケース(26)は、前記エンドプレート(28)の外周面(28a)に沿って位置し前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)と対向すると共に前記シール部材(SR)を介して前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)に当接される当接面(26c2)を備え、
    前記シール部材(SR)は、前記モータケース(26c)の当接面(26c2)とエンドプレート(28)の外周面(28a)と前記ハウジング(1,201)の外側面(1a)との間に押接されることで、前記モータケース(26)の開口部分(26c1)と前記エンドプレート(28)の外周面(28a)との間の合わせ面を全周にわたってシールすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置(100,200,300)。
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