JP5233788B2 - ブレーキ圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ圧制御装置に関し、特に、漏出したブレーキフルードを捕集可能としつつ、製品コストの削減と小型化とを図ることができるブレーキ圧制御装置に関するものである。
ブレーキ圧制御装置は、ブレーキフルードの液圧を減圧、保持または増圧するための制御装置であり、ハウジングに取り付けられるモータと、そのモータの出力軸に取り付けられると共にハウジングのカム収容室に収容される偏心カムと、その偏心カムの回転運動に伴って往復運動してブレーキフルードの圧送または回収を行うと共にカム収容室に連通して形成されるプランジャ収容室に収容されるプランジャとを備えて構成されるのが一般的である。
このブレーキ圧制御装置では、プランジャの往復運動でかき出されて漏出したブレーキフルードがプランジャ収容室からカム収容室へ流入してしまうことがある。この場合、カム収容室に流入したブレーキフルードが、車両の傾斜などにより、モータ内へ流入すると、かかるモータの電磁コイルが影響を受け、電磁力の低下を招くおそれがある。
そこで、例えば、特開2004−338565号公報(特許文献1)には、漏出したブレーキフルードを溜めるための溜部を設けることで、モータ内へのブレーキフルードの流入を防止する技術が開示されている。
即ち、この技術によれば、複数のシリンダ孔が並設されたアクチュエータボディの底面をポットプレートで閉鎖することで、アクチュエータボディの底面から離間する方向へ向けて窪んだ溜部を形成する。この溜部にブレーキフルードを溜めることで、カム収容室に流入したブレーキフルードがモータ内へ流入することを抑制することができる。
特開2004−338565号公報(例えば、図2など) 特開2005−081972号公報(例えば、図2など) 特表平10−507719号公報(例えば、図2など)
しかしながら、上述した従来の技術では、アクチュエータボディの底面にポットプレートを追加で取り付ける構造であるので、ポットプレートやボルトが別途必要になるだけでなく、アクチュエータボディにねじ穴を加工する必要も生じる。また、組み立て時には、ボルトをねじ穴に締結する工程も別途必要となる。そのため、部品コストや製造コストが増加して、その分、ブレーキ圧制御装置全体としての製品コストが嵩むという問題点があった。
更に、上述した従来の技術では、アクチュエータボディの底面から離間する方向へ向けて窪んだ溜部がポットプレートに形成されると共に、この溜部の形成されたポットプレートがアクチュエータボディの外側面(底面)に取り付けられる構造であるため、その分、寸法が嵩み、ブレーキ圧制御装置の大型化を招くという問題点があった。
一方、特許文献2,3に示されるように、ポンプ収容室に連通する連通室と電磁弁収容室とを連通したものが考案されており、これによれば、上記のようなコスト増加の問題や装置の大型化の問題は回避される。しかし、この場合、ポンプ収容室から電磁弁収容室へとブレーキフルードが導入されたとき電磁弁収容室内の電磁弁がブレーキフルードに晒されることとなるため、この電磁弁、あるいは電磁弁に接続される電気部品等を耐腐食性の高いもので構成するなどの対策が必要となり、耐久性を高く維持するためのコストが嵩むというジレンマがあった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、漏出したブレーキフルードを捕集可能としつつ、製品コストの削減と小型化とを図ることができるブレーキ圧制御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のブレーキ圧制御装置は、ポンプ収容室及びそのポンプ収容室に連通する連通室を内部に有するハウジングと、そのハウジングの連通室内に出力軸を挿入した状態で前記ハウジングに取り付けられるモータと、そのモータの出力軸により駆動されブレーキフルードの圧送および回収を行うと共に前記ポンプ収容室に収容されるポンプと、前記ハウジングの外側面に取り付けられ前記ハウジング内におけるブレーキフルードの流路の開度を調整する電磁弁と、前記ハウジングの外側面に前記電磁弁を覆うようにして取り付けられ基板を収容する基板ボックスと、を備えるものであって、前記ハウジングの内部に形成され、一端側が前記ハウジングの連通室に連通されると共に他端側が前記ハウジングの外側面に連通される連通通路と、前記基板ボックスの内部空間として形成され、前記電磁弁を収容する電磁弁収容室と、前記基板ボックスの内部空間として前記電磁弁収容室とは独立して区画形成されると共に前記ハウジングの外側面に沿って前記電磁弁収容室と並設され、前記連通通路の他端側が連通される貯留室と、を備え、前記ポンプ収容室から連通室へ流入した前記ブレーキフルードが、前記連通通路を介して、前記貯留室に捕集されるように構成されている。
請求項2記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1記載のブレーキ圧制御装置において、前記基板ボックスは、一面側が開放された凹部として形成される貯留凹部を備え、その貯留凹部の開放部分が前記ハウジングの外側面により閉封されることで、前記貯留室が形成される。
請求項3記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1又は2に記載のブレーキ圧制御装置において、前記モータの内部空間と前記電磁弁収容室とを連通するようにして前記ハウジングに貫通形成されるハウジング貫通孔と、前記基板ボックスの内部空間として前記電磁弁収容室及び前記貯留室と独立して区画形成されると共に、これら前記電磁弁収容室及び前記貯留室に対し前記ハウジングの外側面と反対側に並設され、前記基板を収容する基板収容室と、前記電磁弁収容室と前記基板収容室とを区画する隔壁に形成されこれら前記電磁弁収容室及び前記基板収容室を連通する通気孔と、前記電磁弁収容室及び前記基板収容室の少なくとも一方と前記基板ボックスの外部空間とを連通させると共に、通気可能かつ防水可能なフィルタで塞がれる換気口と、を備え、前記貯留室は、前記連通通路、前記連通室、前記モータの内部空間、前記ハウジング貫通孔及び前記電磁弁収容室と、前記通気孔及び前記換気口のうち少なくとも前記換気口と、を介して前記基板ボックスの外部空間と換気可能に連通される。
請求項4記載のブレーキ圧制御装置は、請求項3記載のブレーキ圧制御装置において、前記ハウジング貫通孔は、前記モータと前記基板とを電気的に接続する導線の挿通孔として兼用される。
請求項5記載のブレーキ圧制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置において、前記連通通路は、前記連通室から前記ハウジングの底面まで延出されると共に前記底面側の開口が閉塞される縦通路と、その縦通路の中途に接続されると共にその縦通路との接続部から前記ハウジングの外側面まで延出される横通路と、を備え、前記連通室が、前記縦通路および横通路を介して、前記貯留室に連通される。
請求項6記載のブレーキ圧制御装置は、請求項5記載のブレーキ圧制御装置において、前記横通路は、前記縦通路との接続部から前記ハウジングの外側面へ向けて下降傾斜して構成されている。
請求項1記載のブレーキ圧制御装置によれば、ハウジングの外側面に取り付けられたモータが作動されると、ハウジングの連通室内に挿入された出力軸が回転される。この出力軸の回転は、ハウジングのポンプ収容室に収容されるポンプに伝達され、かかるポンプが駆動されることで、ブレーキフルードの圧送および回収が行われる。
本発明のブレーキ圧制御装置によれば、一端側がハウジングの連通室に連通されると共に他端側がハウジングの外側面に連通される連通通路と、その連通通路の他端側が連通される貯留室とを備える構成であるので、漏出したブレーキフルードがポンプ収容室から連通室へ流入したとしても、その連通室内のブレーキフルードを、連通通路を介して、貯留室へ流入させて、かかる貯留室に溜めることができるという効果がある。その結果、連通室からモータ内へブレーキフルードが流入することを抑制することができる。
この場合、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、連通通路をハウジングの内部に形成すると共に、貯留室を基板ボックスの内部空間として形成する構成であるので、従来品のように、ブレーキフルードを溜める部位を形成するために、別の部材(ポットプレートやボルト)を追加する必要がない。よって、部品点数を削減して、その分、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
更に、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、貯留室が基板ボックスの内部空間として形成される構成であるので、従来品のように、ブレーキフルードを溜める部位を形成するために、別の部材をハウジングの外側面に取り付ける必要がない。よって、基板ボックスのデッドスペースを有効活用して、ハウジングの外部へ突出することを回避することができるので、その分、小型化を図ることができるという効果がある。
また、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、電磁弁を収容する電磁弁収容室を備え、貯留室が、電磁弁収容室とは独立して区画形成される構成であるので、電磁弁やこれに接続される電気部品等がブレーキフルードに晒されることを回避することができる。よって、これら電磁弁等の部材をブレーキフルードに対する耐食性の高いもので構成するなどの対策を不要とすることができ、耐久性を高く維持するためのコストアップを回避することができるという効果がある。
請求項2記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、基板ボックスは、一面側が開放された凹部として形成される貯留凹部を備え、その貯留凹部の開放部分がハウジングの外側面により閉封されることで、貯留室が形成される構成であるので、組み立て工程を簡素化して、製造コストを削減することができ、その分、ブレーキ圧制御装置全体としての製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
即ち、貯留凹部の開放部分がハウジングの外側面で閉封されることで、貯留室が形成される構成であるので、ハウジングの外側面に基板ボックスを取り付ける工程を行うことで、同時に、貯留室を形成する工程も行うことができ、従来品のように、追加の部材(ポットプレート)を取り付けるための工程を別途行う必要がない。よって、組み立て工程を簡素化して、その分、製品コストの削減を図ることができる。
請求項3記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1又は2に記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、ハウジングに貫通形成されモータの内部空間と電磁弁収容室とを連通するハウジング貫通孔と、電磁弁収容室および貯留室とは独立して区画形成される基板収容室と、その基板収容室と電磁弁収容室とを区画する隔壁に形成されこれら電磁弁収容室および基板収容室を連通する通気孔と、電磁弁収容室および基板収容室の少なくとも一方と基板ボックスの外部空間とを連通させる換気口とを備え、貯留室が、連通通路、連通室、モータの内部空間、ハウジング貫通孔および電磁弁収容室と、通気孔および換気口のうち少なくとも換気口とを介して基板ボックスの外部空間と換気可能に連通される構成であるので、貯留室へブレーキフルードが導入された場合には、その導入分に対応する空気を外部空間へ排出することができる。よって、貯留室内の空気が圧縮(昇圧)されることを回避することができるので、貯留室へのブレーキフルードの導入を円滑に行うことができるという効果がある。
また、上述のように構成することで、貯留室と基板収容室との間の隔壁や貯留室と電磁弁収容室との間の隔壁に孔を設けなくても、貯留室と外部空間とを連通させることができるので、貯留室に導入されたブレーキフルードが基板収容室や電磁弁収容室へ流入することを回避することができる。
更に、上述のように構成することで、貯留室、連通室、モータの内部空間、電磁弁収容室および基板収容室などの複数の部屋と外部空間とを連通する換気経路を形成しつつ、換気口のみを通気可能かつ防水可能なフィルタで塞ぐことで、各部屋の換気と防水とを行うことができる。即ち、換気経路において、防水を行うためのフィルタを1つのみとして、部品コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項4記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項3記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、ハウジング貫通孔が、モータと基板とを電気的に接続する導線の挿通孔として兼用される構成であるので、導線を挿通するための挿通孔を上述した換気経路として利用することができる。よって、導線を挿通するための挿通孔とは別に換気のためを通路を別途設ける必要がないので、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項5記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、連通室からハウジングの底面まで延出されると共に底面側の開口が閉塞される縦通路と、その縦通路の中途に接続されると共にその縦通路との接続部から前記ハウジングの外側面まで延出される横通路と、を備え、これら縦通路と横通路とにより連通通路が形成される構成であるので、連通通路の加工を容易として、製造コストを削減することができ、その分、ブレーキ圧制御装置全体としての製品コストの削減を図ることができるという効果がある。
即ち、例えば、ハウジングの底面側から第1の孔をドリル加工すると共にハウジングの外側面側から第2の孔をドリル加工することで、縦通路および横通路をそれぞれ容易に形成することができ、また、これら縦通路と横通路とを互いに交差する位置に形成すると共にハウジングの底面側における縦通路の開口を閉封することで、2本の孔から連通通路を容易に形成することができる。よって、連通通路の加工を容易として、その分、製品コストの削減を図ることができる。
更に、本発明のブレーキ圧制御装置によれば、縦通路は、連通室からハウジングの底面まで延出されると共に底面側の開口が閉塞され、横通路は、縦通路の中途に接続されると共にその縦通路との接続部からハウジングの外側面まで延出される構成であるので、縦通路と横通路との接続部から縦通路の閉塞部までの区間もブレーキフルードを貯留する空間として利用することができるという効果がある。よって、ハウジングの小型化を図りつつ、ブレーキフルードを貯留するための容量をブレーキ圧制御装置全体としてより多く確保することができる。その結果、モータ内へブレーキフルードが流入することを抑制することができる。
請求項6記載のブレーキ圧制御装置によれば、請求項5記載のブレーキ圧制御装置の奏する効果に加え、縦通路との接続部からハウジングの外側面へ向けて横通路を下降傾斜させる構成であるので、ブレーキフルードを流動させ易くすることができるという効果がある。よって、表面張力により横通路内でブレーキフルードが滞留することを抑制して、ブレーキフルードの貯留室への捕集を確実に行うことができる。その結果、モータ内へブレーキフルードが流入することを抑制することができる。
本発明の一実施の形態におけるブレーキ圧制御装置の斜視図である。 ブレーキ圧制御装置の断面図である。 図2のIII−III線におけるハウジングの断面図である。 ECUを矢印IV方向から見たECUの側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるブレーキ圧制御装置100の斜視図である。
まず、図1を参照してブレーキ圧制御装置100の構成について説明する。図1に示すように、ブレーキ圧制御装置100は、車輪(図示せず)に制動力を付与するブレーキキャリパ(図示せず)のブレーキフルードの液圧を調整する装置であり、ブレーキキャリパの管路に連通されブレーキキャリパの管路へブレーキフルードを圧送およびその管路から回収するハウジング1と、そのハウジング1に収容されブレーキフルードを加圧するポンプ4(図3参照)と、そのポンプ4に動力を付与するモータ2と、通信用コネクターCを有しモータ2を制御するElectronic Control Unit(以下、「ECU」と略す。)3とを主に備えて構成されている。
ハウジング1は、図1に示すように、アルミニウム合金から構成され、モータ取付面1aと、ECU取付面1bと、一対の側面1cと、底面1dと、上面1eとの計6面を備える直方体状に構成されている。
モータ取付面1aは、モータ2が取り付けられる平坦面であり、ECU取付面1bは、ECU3が取り付けられる平坦面である。そのECU取付面1bとモータ取付面1aとは、平行に配設されている。側面1cは、ECU取付面1bとモータ取付面1aとを接続すると共にモータ取付面1aに対して直交する平坦面であり、後述するポンプ4を収容するポンプ孔11が開口されている。
底面1dは、図1に示すように、側面1cとECU取付面1bとモータ取付面1aとに接続されると共にモータ取付面1a及び側面1cに対して直交する平坦面であり、上面1eと底面1dとは、平行に配設されている。
次いで、図2、図3及び図4を参照して、ブレーキ圧制御装置100の詳細構成について説明する。図2は、ブレーキ圧制御装置100の断面図であり、図3は、図2のIII−III線におけるハウジング1の断面図であり、図4は、ECU3を矢印IV方向から見たECU3の側面図である。ただし、図4に示すECU3は、ハウジング1から分離され且つシールリングSRを取り外した状態とされている。なお、図2においては、図面の簡素化のために、モータ2の外筒および電磁弁Vは側面が図示されている。また、電磁弁Vについては、弁体等を収容する筐体のみを図示し、上記弁体を駆動するための電磁力を発生させるべく上記弁体に装着されるコイルの図示を省略した。同コイルは図示しないバスバー等を介して後述のECU基板31と接続され、このECU基板31からの電力供給によって電磁力を発生させる。
図2及び図3に示すように、ハウジング1は、ポンプカム室10と、一対のポンプ孔11と、送出孔12と、回収孔13と、縦連通孔14と、横連通孔15と、ハウジング貫通孔16とを主に備えている。
図2に示すように、ハウジング1には、モータ取付面1a上に開口を有するポンプカム室10が凹設されている。ポンプカム室10は、図2及び図3に示すように、略円柱状に構成された凹部であり、そのポンプカム室10には、後述するベアリング22が収容され、そのベアリング22が偏心運動することで、後述するポンプ4が作動されてブレーキフルードが加圧される。
また、図3に示すように、ポンプ孔11は、ポンプカム室10の内側面10aと側面1cとに開口を有する貫通孔であり、内径の異なる3個の貫通孔にて構成され、それら3個の貫通孔の内、内径の最も小さな貫通孔が内側面10a側(図3中央)に配設され、最も内径の大きな貫通孔が側面1c側(図3左右側)に配設されている。また、一対のポンプ孔11は、ポンプカム室10を挟んだ位置に対抗して配設されており、後述するポンプ4がそれぞれ収容される。
そのポンプ孔11の側面には、図3に示すように、ポンプ4で加圧されたブレーキフルードを送出する送出孔12と、その送出孔12よりポンプカム室10側(図3左右方向中央側)に配設されると共にブレーキキャリパ(図示せず)などから送出されたブレーキフルードを回収する回収孔13とが連通されている。
図2に示すように、縦連通孔14は、ハウジング1の底面1d上に開口を有すると共にポンプカム室10の内側面10aに貫通形成される直線状に構成された貫通孔である。その縦連通孔14は、車両(図示せず)取り付け状態においてポンプカム室10よりも鉛直方向下側(図2下側)に配設されると共に鉛直方向(図2上下方向)に延設されている。また、縦連通孔14の底面1d上の開口14aにはタンパーTが圧入されている。よって、縦連通孔14の下側(図2下側)が閉塞される。
図2に示すように、横連通孔15は、ECU取付面1b上に開口15aを有すると共に縦連通孔14に連通される直線状に構成された有底の孔であり、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室10よりも鉛直方向下側(図2下側)に配設される。また、横連通孔15の底側(図2右側)の部位である横連通孔底部15bは、縦連通孔14よりモータ2側(図2右側)に形成されている。
上述したように、縦連通孔14と横連通孔15とが直線状に形成され、互いに連通されているので、ポンプカム室10から後述する油溜まり室S36までの間を繋ぐ通路の加工を容易として、ブレーキ圧制御装置100の製造コストを削減することができる。
即ち、ハウジング1の底面1d側(図2下側)から縦連通孔14をドリル加工すると共にハウジング1のECU取付面1b側(図2左側)から横連通孔15をドリル加工することができ、また、これら縦連通孔14と横連通孔15とを互いに交差する位置に形成すると共にハウジング1の底面1d側(図2下側)における縦連通孔14の開口14aをタンパーTを圧入して閉封することで、2本の孔からポンプカム室10から後述する油溜まり室S36間を繋ぐ通路を容易に形成することができる。よって、ポンプカム室10から後述する油溜まり室S36までの間を繋ぐ通路の加工を容易として、その分、ブレーキ圧制御装置100の製品コストの削減を図ることができる。
また、図2に示すように、横連通孔15の開口15aは、車両(図示せず)取り付け状態において、横連通孔底部15bより鉛直方向下側(図2下側)に配設されている。即ち、横連通孔15は、ECU3側(図2左側)に向かって下降傾斜している(図2上右側方向に延設されている)。また、開口15aは、ハウジング1のECU取付面1bにECU3が取り付けられた状態において、後述する油溜まり室S36に開口される。
ハウジング貫通孔16は、モータ取付面1aからECU取付面1bまで軸線Oに平行に貫通形成された断面略円形の貫通孔であり、その一端側(図2右側)がモータ2の内部空間に開口し、他端側が収容空間S35に開口する。
図3に示すように、ポンプ4は、ハウジング1のポンプ孔11に収容されており、ポンプ摺動部4aと、ポンプ基部4bと、コイルばねとして構成されるばね部4cと、ポンプ固定部4dとを備えている。
ポンプ摺動部4aは、一方向(回収孔13から送出孔12に流れる方向)にのみブレーキフルードを流すチェックバルブ機能を備え、略円筒状に構成されると共にポンプ孔11に対して摺動可能とされている。ポンプ摺動部4aは、ポンプ孔11の回収孔13側(図3左右方向中央側)に配設されており、ポンプ摺動部4aの外周面とポンプ孔11の側面との間には、オーリングRが挟持されている。
ポンプ基部4bは、一方向(回収孔13から送出孔12に流れる方向)にのみブレーキフルードを流すチェックバルブ機能を備え、略円筒形状に構成されると共にポンプ孔11に対して固定されている。
図3に示すように、ポンプ基部4bには、ポンプ摺動部4aが内嵌されており、ポンプ基部4bとポンプ摺動部4aとの間には、ばね部4cが介在している。よって、後述するベアリング22が偏心運動することで、ポンプ摺動部4aが周期的にポンプ基部4b側(図3左右方向外側)に付勢される。また、ポンプ固定部4dは、ポンプ孔11の側面1c側(図3右側)に嵌合され、ポンプ基部4bを固定する。
その結果、ポンプ摺動部4aがポンプ基部4bに対して往復運動され、チェックバルブ機能が併用されることで、ポンプ4が回収孔13から回収されたブレーキフルードを加圧して送出孔12へ送出することができる。
図2に示すように、モータ2は、先端部(図2左側端部)が軸心Oから径方向(図2上下方向)へオフセットされた形状に構成されるモータシャフト21と、そのモータシャフト21の先端部に嵌合されるベアリング22と、ベアリングBを介してモータシャフト21を支持するエンドプレート23と、ターミナルホルダー24と、ターミナル25とを主に備えている。
ベアリング22が軸支されるモータシャフト21の先端部は、軸心Oから径方向(図2上下方向)へオフセットされているので、モータ2にECU3から電力が供給されて、モータシャフト21が回転すると、モータシャフト21の先端部が軸心Oを中心として偏心運動する。そのため、先端部に軸支されるベアリング22が偏心運動する。その結果、上述したように、ポンプ摺動部4aがポンプ基部4bに対して往復運動され、チェックバルブ機能が併用されることで、ポンプ4が回収孔13から回収されたブレーキフルードを加圧して送出孔12へ送出することができる。
エンドプレート23は、モータ取付面1aに密着される略円形の板状体であり、ポンプカム室10及びハウジング貫通孔16に対応する箇所に開口が形成されている。なお、エンドプレート23とポンプ取付面1aとの間には、シリコン系充填剤が塗布されており、ポンプカム室10およびハウジング貫通孔16と外部との間が遮断されている。
ターミナルホルダー24は、モータ2から突出され柔軟性を有する樹脂材料から構成される円筒状の部材であり、エンドプレート23の開口を介してハウジング貫通孔16に挿通されている。また、ターミナルホルダー24には、その軸心に沿って延びる呼吸孔24aが貫通形成されている。呼吸孔24aは、その一端側がモータ2の内部空間に開口し、他端側が収容空間S35に開口する。これにより、モータ2の内部空間と収容空間S35とが換気可能に連通される。
なお、ターミナルホルダー24の外周面とハウジング貫通孔16の内周面との間には、図示しないOリングが圧入されており、ターミナルホルダー24の外周側の空間において、モータ2の内部空間と収容空間S35との間が非連通とされている。
ターミナルホルダー24には、一対のターミナル25が埋設されている。ターミナル25は、ECU3からの電力をモータ2に供給する電力供給線であり、ターミナル受け部37に埋設される電力供給端子に接続される。
ECU3は、上述したように、ハウジング1のECU取付面1bに取着されると共に、CPU、ROM、RAM及び電磁弁Vを駆動する駆動回路とモータ2に電力を供給する供給回路(いずれも図示せず)とが配設されたECU基板31と、そのECU基板31を収容するECUケース32とを主に備えている。
図2に示すように、ECUケース32は、プラスチック樹脂にて構成されており、ECU基板31が固定されるケース基体33と、そのケース基体33のECU基板31側(図2左側)からにECU基板31を囲って取り付けられる基板カバー34とを備えている。
ケース基体33に基板カバー34が取り付けられると、ケース基体33と基板カバー34とで囲まれる基板収容室S34が形成される。基板カバー34には、通気可能かつ防水可能なフィルタ39により塞がれた換気口40が貫通形成されており、このフィルタ39(換気口40)を介して、基板収容室S34が外部と連通される。
ケース基体33には、底板33aから複数の側壁が立設されることで、ハウジング1側(図2右側)に開口する収容凹部35と、同様にハウジング1側に開口する油溜まり凹部36とが凹設されている。このように、収容凹部35は、油溜まり凹部36と同様にハウジング1側(図2右側)開口する凹部として形成されているので、ケース基体33を型にて成形することができる。よって、油溜まり凹部36を形成するための切削加工などの別工程の追加や、油溜まり凹部36を形成するための別部品の接着などによる取り付けを省略することができる。よって、ブレーキ圧制御装置100の製造コストを削減して製品コストの削減を図ることができる。
収容凹部35には、ターミナル受け部35が底板33aからハウジング1側(図2右側)へ向けて突設されており、このターミナル受け部37には、ターミナル25が接続される電力供給端子(図示せず)が埋設されている。電力供給端子は、ECU基板31に電気的に接続されているので、電力供給端子にターミナル25が接続されることで、ECU基板31からモータ2へ電力が供給可能となる。
図2に示すように、収容凹部35には、電磁弁Vの群が収容されており、その電磁弁Vの群は、ECU取付面1b上に取り付けられると共にECU基板31に電気的に接続されECU3からの信号によって弁の開閉を制御する。
油溜まり凹部36は、車両(図示せず)取り付け状態において、収容凹部35の鉛直方向下側(図2下側)に配設されると共にポンプカム室10より鉛直方向下側(図2下側)に配設されている。
図4に示すように、側面視(図4紙面垂直方向視)において、収容凹部35の開口部である開口35aの外側には、シールリング溝35bが開口35aに沿って連続して凹設されている。
また、油溜まり凹部36の開口部である開口36aの外側には、シールリング溝36bが開口36aに沿って連続して凹設されている。また、図2に示すように、シールリング溝35b,36bには、それぞれシールリングSRが挿入されている。
そのため、ECU3のケース基体33をハウジング1のECU取付面1bに対面させて、ハウジング1のECU取付面1bに取り付けると、ECU取付面1bとECU3との間でシールリングSRが押圧される。よって、収容凹部35とECU取付面1bとで囲まれる収容空間S35が油溜まり凹部36とECU取付面1bとで囲まれる油溜まり室S36に対して独立して区画形成された空間とされる。
このように、ブレーキ圧制御装置100は、油溜まり室S36と収容空間S35とが独立して区画形成されているので、電磁弁Vやこれに接続される電気部品等が油溜まり室S36に貯留されたブレーキフルードに晒されることを回避することができる。よって、これら電磁弁V等をブレーキフルードに対する耐食性の高いもので構成するなどの対策を不要とすることができ、耐久性を高く維持するためのコストアップを回避することができる。
また、ブレーキ圧制御装置100は、平坦面として構成されるECU取付面1bと、シールリング溝35b,36bとの隙間にシールリングSRを挟持することで、収容凹部35および油溜まり凹部36のECU取付面1bに対するシール性を確保している。その結果、ブレーキ圧制御装置100を大量に製造した場合でも、それぞれのブレーキ圧制御装置100のシール性のばらつきを低減することができる。
即ち、例えば、シールリング溝35bが対面する面とシールリング溝36bが対面する面とを高さ(図2左右方向位置)違いとした場合には、それぞれの面が加工基準に対して加工されるので、それぞれに異なる公差を持つこととなる。よって、シールリング溝35bが対面する面からシールリング溝36bが対面する面までの高さ(図2左右方向位置)寸法は、加工基準に対するそれぞれの公差を差し引いた分の公差を有することになる。
これに対し、本実施の形態では、シールリング溝35b,36bはどちらもECU取付面1bに対面するので、加工基準に対するECU取付面1bの加工公差が同一となり、シールリング溝35bに対面するECU取付面1bの加工基準に対する公差からシールリング溝36bに対面するECU取付面1bの加工基準に対する公差を差し引くと公差が無くなる。即ち、同一面に対面しているので、加工基準に対する公差のばらつきが無い。
よって、ケース基体33のシールリング溝35b,36bの加工基準に対する公差のみがシールリングSRの締め代の公差となるので、ECU取付面1bの公差分が省略される分、ハウジング1とECU3とのシール性の公差を低減することができる。その結果、ブレーキ圧制御装置100を大量に製造した場合でも、それぞれのブレーキ圧制御装置100のシール性のばらつきを低減することができる。
また、図2に示すように、ECU取付面1bの部位であって、油溜まり凹部36に対面するECU取付面1bの部位には、横連通孔15の開口15aが形成されており、油溜まり室S36をポンプカム室10と縦連通孔14及び横連通孔15を介して連通される空間とすることができる。
よって、ポンプ孔11からポンプカム室10に掻き出されたブレーキフルードがポンプカム室10よりも下側(図2下側)に配設される縦連通孔14及び横連通孔15へ流れて、油溜まり凹部36とECU取付面1bとで形成される油溜まり室S36に貯留(捕集)される。
ここで、底板33aには、図2に示すように、通気孔38が貫通形成されており、この通気孔38を介して、収容空間S35と基板収容室S34とが連通されている。これにより、油溜まり室S36を、その油溜まり室S36に開口15aを介して連通される縦連通孔14及び横連通孔15と、それら縦連通孔14及び横連通孔15に縦連通孔14の上端開口を介して連通されるポンプカム室10と、そのポンプカム室10にベアリングBの隙間を介して連通されるモータ2の内部空間と、そのモータ2の内部空間に一端側が開口される呼吸孔24aと、その呼吸孔24aの他端側が開口される収容空間S35と、その収容空間S35に通気孔38を介して連通される基板収容室S34と、その基板収容室34に開口された換気口40とにより形成される換気経路を介して、ECUケース32の外部空間と換気可能に連通することができる。
よって、油溜まり室S36へブレーキフルードが導入された場合には、その導入分に対応する空気を換気経路を介して外部空間へ排出することができる。従って、油溜まり室S36の空気が圧縮(昇圧)されることを回避することができるので、油溜まり室S36へのブレーキフルードの導入を円滑に行うことができる。
また、例えば、油溜まり室S36と基板収容室S34との間の底板33aや油溜まり室S36と収容空間S35との間の隔壁に孔を設けなくても、油溜まり室S36とECUケース32の外部空間とを連通させることができるので、油溜まり室S36へ導入されたブレーキフルードが基板収容室S34や収容空間S35へ流入することを回避することができる。
更に、油溜まり室S36、縦連通孔14及び横連通孔15、ポンプカム室10、モータ2の内部空間、呼吸孔24a、収容空間S35、及び、基板収容室S34といった複数の部屋とECUケース32の外部空間とを連通する換気経路は、換気口40のみをフィルタ39で塞ぐことで、各部屋の換気と防水とを行うことができる。即ち、換気経路において、防水を行うためのフィルタを1つのみとして、部品コストの削減を図ることができる。
また、ハウジング貫通孔16に挿通されたターミナルホルダー24の呼吸孔24aを換気経路の一部として利用するので、モータ2の内部空間と収容空間S35とを換気可能に連通するための貫通孔をハウジング貫通孔16とは別にハウジング1に設ける必要がない。よって、その分、製造コストの削減を図ることができる。
また、図2に示すように、横連通孔15の開口15aは、その上端(図2上端)の部位がハウジング1の高さ方向(図2上下方向)において、油溜まり凹部36の上面36dから距離H1の位置に配置されている。なお、距離H1は、油溜まり凹部36の底面36cと上面36dとの距離H2の1/2の寸法値に設定されている。
よって、距離H1が距離H2に対して小さいほど、油溜まり室S36に貯留(捕集)されるブレーキフルードの量に対して、開口15aの上部に抜けきれずに残る空気の量の割合が小さくなる。即ち、油溜まり室S36のブレーキフルードの貯留(捕集)効率が向上される。
上述したように、ポンプ4がモータ2により駆動されると、ポンプ孔11の側面とオーリングRとの間からブレーキフルードがポンプカム室10に掻きだされる。そして掻きだされたブレーキフルードは、車両(図示せず)取り付け状態において、ポンプカム室10の内側面10a上を下側(図2下側)に向かって流れて、その後、内側面10aの下側に連通される縦連通孔14に流れ込む。
その縦連通孔14の開口14aはタンパーTにて閉塞されているので、縦連通孔14に流れ込んだブレーキフルードが縦連通孔14に貯留(捕集)される。その後、縦連通孔14へのブレーキフルードの流入が進んで、縦連通孔14内部のブレーキフルードの液面が縦連通孔14と横連通孔15との接続部14bの高さを超えると、その横連通孔15にブレーキフルードが流れ込む。
即ち、接続部14bの下方の部分にブレーキフルードを溜めることができる。よって、接続部14bの下方の部位を油溜まり室として使用することができるので、油溜めの容量を確保しつつハウジング1を小型化して、ブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。
また、図2に示すように、横連通孔15は、ECU3側(図2左側)に下降傾斜しており、開口15aは、車両(図示せず)取り付け状態において、横連通孔底部15bより鉛直方向下側(図2下側)に配設されているので、縦連通孔14側から横連通孔15に流入したブレーキフルードは、横連通孔15の傾斜によって油溜まり室S36まで運ばれる。
即ち、横連通孔15が水平に配置される場合に比べて、ブレーキフルードの表面張力による横連通孔15の側面への貼付を低減して、横連通孔15がブレーキフルードによって閉塞されることを防止することができる。よって、ポンプカム室10にブレーキフルードが充満されることを防止して、モータ2の内部へのブレーキフルードの進入を防止することができる。その結果、モータ2の破損を防止することができる。
そして、横連通孔15に流れ込んだブレーキフルードは、油溜まり凹部36とECU取付面1bとで形成される油溜まり室S36に開口15aから流れ込む。そして、そのブレーキフルードが貯留(捕集)されることで、油溜まり室S36内部のブレーキフルードの液面が上昇する。そのブレーキフルードの液面は、開口15aの上端まで上昇して、その上昇が停止される。
即ち、ブレーキフルードの液面が、開口15aの上端まで達すると、油溜まり室S36の内部にある空気の排出孔の役割をしていた開口15aが閉塞されるので、油溜まり室S36へのブレーキフルードの流入が停止される。なお、開口15aから排出された空気は、縦連通孔14の内部の空気をポンプカム室10に押し出し、ポンプカム室10から押し出された空気はベアリングBの隙間を介してモータ2の内部に入り、モータ2の内部の空気を外部空間に連通する通路を介して外部に押し出す。
本実施の形態では、ハウジング1とECU基板31の間に形成された油溜まり室S36にブレーキフルードを溜める構成としたので、例えば、ハウジング1に油溜まり室を形成するためのプレートをハウジング1の外部にボルトを介して締結する場合と比較して、ハウジング1の外部に突出する部位を省略して、ハウジング1を小型化することができ、ブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。
また、油溜まり室S36にブレーキフルードを溜めたので、ブレーキフルードを溜める空間がECUケース32と一体とされる。よって、1つの工程で、ECU3の取り付けとブレーキフルードを溜める空間(油溜まり室S36)との取り付けを完了することができる。
そのため、別途、ブレーキフルードを溜める空間(油溜まり室)を設ける場合に比べて、油溜まり室を取り付ける工程を省略することができ、ブレーキ圧制御装置100の製造コストを削減して、ブレーキ圧制御装置100の製品コストの削減を図ることができる。
また、ハウジング1に油溜まり室を形成するためのプレートをおよびプレートの取り付け工程を省略することができるので、ブレーキ圧制御装置100の製品コストを削減することができる。
図2に示すように、横連通孔15の横連通孔底部15bは、縦連通孔14を貫通して縦連通孔14のモータ2側に配設されている。その場合、車両(図示せず)取り付け状態における鉛直方向に対して垂直な仮想の平面である仮想水平面Q上に、横連通孔15と縦連通孔14と横連通孔底部15bの断面が形成される。そのため、仮想水平面Q上での断面積を増加させて、ブレーキフルードの表面張力による液面の盛り上がりを抑えることができる。
例えば、仮想水平面Qの位置において、ブレーキフルードの液面の盛り上がりが多ければ多いほど、盛り上がった部位の周りと横連通孔15の壁面との間に多くの空気層が形成される。その空気層が形成された状態で、ブレーキフルードの液面が上昇するとブレーキフルードの盛り上がった部位の液面が横連通孔15の上側面(図2上側面)に張り付くので、盛り上がった部位の周りと横連通孔15の壁面との間の空気層が気泡として横連通孔15内部に残ってしまい、横連通孔15の容積すべてを油溜まり室として利用できないという不具合が発生する。
これに対し、本実施の形態では、横連通孔底部15bの分、仮想水平面Q上の断面積が拡張されているので、ブレーキフルードの液面の盛り上がりを低減して、横連通孔15の内部に残る気泡の量を低減することができる。よって、ブレーキフルードの貯留(捕集)効率の向上を図ることができる。
このように、貯留(捕集)効率を高めることで、同一の容積のブレーキフルードを貯留(捕集)する場合に油溜まり室の容積を小さく設定することができる。その結果、ハウジング1を小型化して、ブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の寸法など)は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、横連通孔15が縦連通孔14に連通される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、横連通孔15をポンプカム室10と油溜まり室S36とに開口を有する構成としても良い。この場合、縦連通孔14が省略されるので、縦連通孔14の加工を省略してブレーキ圧制御装置100の製造コストを削減することができる。また、縦連通孔14が省略されるので、その分、ハウジング1を小型化することが可能となり、ブレーキ圧制御装置100の小型化を図ることができる。
また、上記実施の形態では、横連通孔15がECU3側(図2左側)に向かって下降傾斜される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、水平とされても良い。この場合、横連通孔15をECU取付面1bに対して直角に形成するので、横連通孔15を加工するドリルをECU取付面1bに直角に当てて横連通孔15を切削することができる。よって、切削初期のドリルの食付きを安定させて、横連通孔15の加工精度の向上を図ることができる。
また、上記実施の形態では、横連通孔15が有底の孔とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、横連通孔15をECU取付面1bとモータ取付面1aとに開口を有する貫通孔として形成し、モータ取付面1a側の開口にタンパーを圧入して横連通孔15の一方の開口を閉塞しても良い。
この場合、横連通孔15にタンパーTを圧入する前に、横連通孔15が貫通形成されたことを目視にて確認することができるので、加工不良を発見し易くなる。よって、製造工程の初期工程(ハウジング1にモータ2又はECU3が組み付けられる前の工程)にて加工不良を発見することができるので、加工不良であるハウジング1にモータ2及びECU3を組み付けるという無駄な手間を省いて、ブレーキ圧制御装置100の製造工程の高効率化を図ることができる。その結果、ブレーキ圧制御装置100の製品コストの削減を図ることができる。
また、上記実施の形態では、横連通孔15の開口15aの上端(図2上端)の部位がハウジング1の高さ方向(図2上下方向)において、油溜まり凹部36の上面36dから距離H1の位置に配置され、その距離H1が油溜まり凹部36の底面36cと上面36dとの距離H2の1/2の寸法値に設定されている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。
この場合、距離H1を1/2より小さく0より大きい値に設定することが好ましく1/4から1/10がより好ましい。これにより、油溜まり室S36に貯留(捕集)されるブレーキフルードの量を増加させることができる。よって、油溜まり室S36のブレーキフルードの貯留(捕集)効率を向上させることができるからである。
即ち、開口15aの上端は、油溜まり室S36のシール性が確保される範囲で、可能な限り、油溜まり凹部36の上面36d側へ配置されるのが好ましく、開口15aが油溜まり室S36の上側へ配置されるほど、油溜まり室S36に貯留(捕集)されるブレーキフルードの量を増加させることができる。その結果、油溜まり室S36のブレーキフルードの貯留(捕集)効率を向上させることができる。
また、1/10空けることで、公差で開口15aの一部または全部が塞がれること防止することができる。開口15aが全部塞がれると油溜まり室S36にブレーキフルードが流れなくなり、一部ふさがれた場合でも、開口15aの開口面積が小さくなることで、ブレーキフルードの表面張力により開口15aにブレーキフルードが張り付いて、開口15aを塞いでしまい、油溜まり室S36にブレーキフルードが流れなくなるのである。
上記実施の形態では、ターミナルホルダー24の外周面とハウジング貫通孔16の内周面との間に圧入されたOリングにより、ターミナルホルダー24の外周側の空間において、モータ2の内部空間と収容空間S35との間が非連通とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、Oリングを省略することで、ターミナルホルダー24の外周側の空間を利用して、モータ2の内部空間と収容空間S35との間を連通させる構成としても良い。上記の実施の形態同様、これによっても、ターミナルホルダー24及びターミナル25を挿通したハウジング貫通孔16を換気経路として利用することができる。なお、この場合、呼吸孔24aを省略すれば、その形成に係る製造コストの削減を図ることができる。
上記実施の形態では、通気可能かつ防水可能なフィルタ39により塞がれた換気口40を基板カバー34に貫通形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これに代えて、又は、これに加えて、フィルタ39により塞がれた換気口40を、収容空間S35がECUケース32の外部空間と連通されるように、ケース基体33に貫通形成する構成としても良い。
上記実施の形態では、モータシャフト21に軸支されたベアリング22が偏心運動することで、ポンプ摺動部4aをポンプ基部4bに対して往復運動させてブレーキフルードに液圧を付与する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、略環状に構成されたアウターロータと、そのアウターロータを内側に配設しアウターロータの内周面との間の空間にブレーキフルードを貯留する略環状に構成されたインナーロータとを備え、そのインナーロータがモータの軸に連結されて回転することで、アウターロータを回転させ、ブレーキフルードが貯留される空間の容積を変化させるトロコイド式オイルポンプ(特開2007−278085号公報に記載の回転式オイルポンプ10,13「特開2007−278085号公報の図2参照」)にてブレーキフルードを加圧しても良い。
この場合、ポンプ4が往復式であるのに対し、トロコイド式オイルポンプは、回転式であるため、ポンプ4に比べて、ブレーキフルードの液圧の脈動を少なくすることができる。よって、ブレーキ圧制御装置100による液圧の制御精度の向上を図ることができる。
100 ブレーキ圧制御装置
1 ハウジング
1b ECU取付面(ハウジングの外側面)
1d 底面(ハウジングの底面)
10 ポンプカム室(連通室)
11 ポンプ孔(ポンプ収容室)
14 縦連通孔(縦通路、連通通路の一部)
14a 開口(底面側の開口)
14b 接続部
15 横連通孔(横通路、連通通路の一部)
15b 横連通孔底部(連通通路の一部)
16 ハウジング貫通孔
2 モータ
21 モータシャフト(出力軸)
24 ターミナルホルダー
25 ターミナル
31 ECU基板(基板)
32 ECUケース(基板ボックス)
33a 底板(隔壁)
36 油溜まり凹部(貯留凹部)
38 通気孔
39 フィルタ
40 換気口
4 ポンプ
S34 基板収容室
S35 収容空間(電磁弁収容室)
S36 油溜まり室(貯留室)
V 電磁弁

Claims (6)

  1. ポンプ収容室(11)及びそのポンプ収容室(11)に連通する連通室(10)を内部に有するハウジング(1)と、そのハウジング(1)の連通室(10)内に出力軸(21)を挿入した状態で前記ハウジング(1)に取り付けられるモータ(2)と、そのモータ(2)の出力軸(21)により駆動されブレーキフルードの圧送および回収を行うと共に前記ポンプ収容室(11)に収容されるポンプ(4)と、前記ハウジング(1)の外側面(1b)に取り付けられ前記ハウジング(1)内におけるブレーキフルードの流路の開度を調整する電磁弁(V)と、前記ハウジング(1)の外側面(1b)に前記電磁弁(V)を覆うようにして取り付けられ基板(31)を収容する基板ボックス(32)と、を備えたブレーキ圧制御装置(100)において、
    前記ハウジング(1)の内部に形成され、一端側が前記ハウジング(1)の連通室(10)に連通されると共に他端側が前記ハウジング(1)の外側面(1b)に連通される連通通路(14,15)と、
    前記基板ボックス(32)の内部空間として形成され、前記電磁弁(V)を収容する電磁弁収容室(S35)と、
    前記基板ボックス(32)の内部空間として前記電磁弁収容室(S35)とは独立して区画形成されると共に前記ハウジング(1)の外側面(1b)に沿って前記電磁弁収容室(S35)と並設され、前記連通通路(14,15)の他端側が連通される貯留室(S36)と、を備え、
    前記ポンプ収容室(11)から連通室(10)へ流入した前記ブレーキフルードが、前記連通通路(14,15)を介して、前記貯留室(S36)に捕集されるように構成されていることを特徴とするブレーキ圧制御装置(100)。
  2. 前記基板ボックス(32)は、一面側が開放された凹部として形成される貯留凹部(36)を備え、
    その貯留凹部(36)の開放部分が前記ハウジング(1)の外側面(1b)により閉封されることで、前記貯留室(S36)が形成されることを特徴とする請求項1記載のブレーキ圧制御装置(100)。
  3. 前記モータ(2)の内部空間と前記電磁弁収容室(S35)とを連通するようにして前記ハウジング(1)に貫通形成されるハウジング貫通孔(16)と、
    前記基板ボックス(32)の内部空間として前記電磁弁収容室(S35)及び前記貯留室(S36)と独立して区画形成されると共に、これら前記電磁弁収容室(S35)及び前記貯留室(S36)に対し前記ハウジング(1)の外側面(1b)と反対側に並設され、前記基板(31)を収容する基板収容室(S34)と、
    前記電磁弁収容室(S35)と前記基板収容室(S34)とを区画する隔壁(33a)に形成されこれら前記電磁弁収容室(S35)及び前記基板収容室(S34)を連通する通気孔(38)と、
    前記電磁弁収容室(S35)及び前記基板収容室(S34)の少なくとも一方と前記基板ボックス(32)の外部空間とを連通させると共に、通気可能かつ防水可能なフィルタ(39)で塞がれる換気口(40)と、を備え、
    前記貯留室(S36)は、
    前記連通通路(14,15)、前記連通室(10)、前記モータ(2)の内部空間、前記ハウジング貫通孔(16)及び前記電磁弁収容室(S35)と、
    前記通気孔(38)及び前記換気口(40)のうち少なくとも前記換気口(40)と、
    を介して前記基板ボックス(32)の外部空間と換気可能に連通されることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ圧制御装置(100)。
  4. 前記ハウジング貫通孔(16)は、前記モータ(2)と前記基板(31)とを電気的に接続する導線(24,25)の挿通孔として兼用されることを特徴とする請求項3記載のブレーキ圧制御装置(100)。
  5. 前記連通通路(14,15)は、
    前記連通室(10)から前記ハウジング(1)の底面(1d)まで延出されると共に前記底面(1d)側の開口(14a)が閉塞される縦通路(14)と、
    その縦通路(14)の中途に接続されると共にその縦通路(14)との接続部(14b)から前記ハウジング(1)の外側面(1b)まで延出される横通路(15)と、を備え、
    前記連通室(10)が、前記縦通路(14)および横通路(15)を介して、前記貯留室(S36)に連通されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のブレーキ圧制御装置(100)。
  6. 前記横通路(15)は、前記縦通路(14)との接続部(14b)から前記ハウジング(1)の外側面(1b)へ向けて下降傾斜して構成されていることを特徴とする請求項5記載のブレーキ圧制御装置(100)。
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