JP5961904B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
前記した車両用ブレーキ液圧制御装置では、基体の一面に形成された軸収容穴にモータの出力軸が挿入されており、出力軸に取り付けられた偏心カムに当接するプランジャの往復動作によって、プランジャポンプが液路内のブレーキ液を吸引および吐出するように構成されている。
したがって、従来の車両用ブレーキ液圧制御装置では、製造時の工数が多くなるため、生産性が低下するとともに、製造コストが高くなるという問題がある。
前記した車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法において、前記軸収容穴および前記液溜溝は、前記基体の素となる素形材の鋳造時に形成されており、前記軸収容穴の内周面には切削加工が施され、前記液溜溝の内面は鋳肌面である。
また、素形材の鋳造時に軸収容穴および液溜溝を形成しておき、素形材の鋳造後には、軸収容穴の内周面のみに切削加工を施せばよく、液溜溝の内面に切削加工を施す必要がないため、基体を製造するときの工数を少なくすることができる。
本実施形態の車両用ブレーキ液圧制御装置は、四輪自動車や自動二輪車等に用いられるものであり、車輪ブレーキのホイールシリンダに付与するブレーキ液圧を適宜制御することで、アンチロックブレーキ制御が可能になっている。
なお、ブレーキ出力系統K2は、ブレーキ出力系統K1と同一の構成であるので、以下の説明では、ブレーキ出力系統K1について詳細に説明し、適宜、ブレーキ出力系統K2について説明する。
また、吸入液路Dには、リザーバ7側からプランジャポンプ5側へのブレーキ液の流入のみを許容するチェック弁5aが介設されている。
脈動減衰機構6は、プランジャポンプ5から吐出されたブレーキ液の脈動を減衰するものである。
図2に示すように、基体10の前面10a(特許請求の範囲における「一面」)にはモータ20が取り付けられ、基体10の後面10bには制御装置30が取り付けられる。
また、前面10aの上部には入口ポート12が開口し、上面10cには出口ポート13が開口している。
また、図示されていないが、後面10bには入口弁および出口弁の装着穴およびリザーバ穴が開口している。
さらに、左右の両側面10dには、プランジャポンプ5の各部品が装着されるシリンダ穴14が開口している。
そして、基体10に設けられた各穴は、直接に、或いは基体10の内部に形成されたブレーキ液路を介して互いに連通している。
また、軸収容穴11の上側(上面10c側)には、モータ20の突出部26c(図2参照)を挿通させるバスバー挿通穴15が前面10aから後面10bに亘って貫通している(図2参照)。
軸収容穴11は、図7に示すように、基体10の素となる素形材10´を鋳造したときに下穴が形成されており、素形材10´の鋳造後に、切削工具によって軸収容穴11の内周面11eに切削加工を施している。
液溜溝16は、軸断面形状が略半円形状の凹溝である。液溜溝16の溝幅は、前面10aに向かうに従って拡大されており、液溜溝16の両側面は、前面10aに向かうに従って間隔が広がるように対向している(図3参照)。また、液溜溝16の溝深さは、前面10aに向かうに従って拡大されており、液溜溝16の底部は、前面10aに向かうに従って下方に傾斜している(図3参照)。
液溜溝16は、図7に示すように、素形材10´を鋳造したときに形成されている。液溜溝16の内面16aには、素形材10´の鋳造後に切削加工が施されておらず、鋳肌面となっている。
ケース21の開口縁部に形成されたフランジ部21bを、基体10の前面10aにボルトによって取り付けることで、モータ20を前面10aに固着することができる。
ホルダ本体26aの中心部は円形に開口しており、ボールベアリング26dが内嵌されている。ボールベアリング26dの外輪は、ホルダ本体26aの内周縁部に固定されている。また、ボールベアリング26dは、モータ20を基体10の前面10aに取り付けたときに、軸収容穴11の支持部11dに内嵌される。
また、突出部26cには、シール部材26fが外嵌されており、その外周部はバスバー挿通穴15の内周面に密着している。このシール部材26fによって、突出部26cの外周面とバスバー挿通穴15の内周面との間が液密にシールされている。
図2に示すように、モータ20を基体10の前面10aに取り付けたときに、液受け凹部26eは液溜溝16(前面10aの下部)に対向する位置に配置される。したがって、ブラシホルダ26の後面26bが基体10の前面10aによって塞がれた状態では、液受け凹部26eが液溜溝16に連通している。
整流子25は、回転子24とボールベアリング26dとの間において、主軸部23aに外嵌されている。整流子25の外周面にはブラシ(図示せず)が接触する。
まず、図7に示すように、基体10(図3参照)の素となる素形材10´を鋳造によって形成する。このとき、素形材10´の前面10aに軸収容穴11(図3参照)および液溜溝16を形成する。
なお、液溜溝16の内面16aには切削加工を施さないため、内面16aは鋳肌面となっている。
図2に示すように、基体10の前面10aにモータ20を取り付け、偏心カム23cを軸収容穴11に挿入する。また、プランジャポンプ5(図6参照)や電磁弁等の各種部品を基体10の適所に取り付ける。
さらに、基体10の後面10bに制御装置30を取り付け、モータ20や電磁弁等の電気部品を、制御装置30の電子基板に電気的に接続して、車両用ブレーキ液圧制御装置Uを完成させる。
なお、ホルダ本体26aの後面26b、ケース21の開口縁部および基体10の前面10aの間は、シール部材27によって液密にシールされているため、軸収容穴11側の空間に貯溜されたブレーキ液が外部に漏れるのを防ぐことができる。
また、ブラシホルダ26の突出部26cの外周面とバスバー挿通穴15の内周面との間は、シール部材26fによって液密にシールされるため、軸収容穴11側の空間に貯溜されたブレーキ液が制御装置30側に漏れるのを防ぐことができる。
例えば、図4に示す液溜溝16の形状や大きさは限定されるものではない。
また、図5に示す液受け凹部26eの形状や大きさは限定されるものではない。さらに、ブラシホルダ26の後面26bに液受け凹部26eが形成されていなくてもよい。
2 入口弁
3 出口弁
4 吸入弁
5 プランジャポンプ
6 脈動減衰機構
7 リザーバ
10 基体
10´ 素形材
11 軸収容穴
11b 開口部
11c カム室
11d 支持部
11e 内周面
14 シリンダ穴
15 バスバー挿通穴
16 液溜溝
16a 内面
20 モータ
23 出力軸
23a 主軸部
23b 偏心軸部
23c 偏心カム
26 ブラシホルダ
26a ホルダ本体
26c 突出部
26e 液受け凹部
30 制御装置
51 プランジャ
52 シール部材
53 蓋部材
A 出力液路
B 車輪液路
C 流入液路
D 吸入液路
E 吐出液路
K1,K2 ブレーキ出力系統
L1 ブレーキレバー
L2 ブレーキペダル
M1,M2 マスタシリンダ
U 車両用ブレーキ液圧制御装置
V 制御弁手段
W ホイールシリンダ
Claims (4)
- 液路が形成された鋳造部品である基体と、
前記基体の一面に取り付けられたモータと、
前記モータの出力軸に取り付けられた偏心カムと、
前記偏心カムに当接するプランジャの往復動作によって、前記液路内のブレーキ液を吸引および吐出するプランジャポンプと、を備え、
前記基体の一面には、前記出力軸が挿入される軸収容穴が形成され、
前記軸収容穴の内周面には液溜溝が形成されており、
前記液溜溝は、前記軸収容穴の軸方向に沿って延在するとともに、前記基体の一面に開口し、
前記液溜溝の溝幅および溝深さは、前記軸収容穴の底面から前記基体の一面に向かうに従って拡大されているとともに、
前記液溜溝の底部は、前記軸収容穴の底面から前記基体の一面に向かうに従って、前記軸収容穴の内周面から離れる方向に傾斜しており、
前記基体の素となる素形材は、前記軸収容穴および前記液溜溝が形成された鋳造物であり、
前記軸収容穴の内周面は切削加工面であるとともに、
前記液溜溝の内面は鋳肌面であることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 前記モータの外面には、前記基体の一面における前記液溜溝に対向する液受け凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
- 車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法であって、
液路が形成される基体の素となる素形材を鋳造し、前記素形材の一面に軸収容穴を形成するとともに、前記軸収容穴の内周面に液溜溝を形成する段階と、
前記素形材に前記液路を形成するとともに、前記軸収容穴の内周面に切削加工を施して、前記基体を仕上げる段階と、
前記基体の一面にモータを取り付け、前記モータの出力軸に取り付けられた偏心カムを前記軸収容穴に挿入するとともに、前記偏心カムに当接するプランジャを有するプランジャポンプを前記基体に取り付ける段階と、
を備え、
前記液溜溝は、前記軸収容穴の軸方向に沿って延在するとともに、前記基体の一面に開口し、
前記液溜溝の溝幅および溝深さは、前記軸収容穴の底面から前記基体の一面に向かうに従って拡大されているとともに、
前記液溜溝の底部は、前記軸収容穴の底面から前記基体の一面に向かうに従って、前記軸収容穴の内周面から離れる方向に傾斜していることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法。 - 請求項3に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法において、
前記軸収容穴および前記液溜溝は、前記基体の素となる素形材の鋳造時に形成されており、
前記軸収容穴の内周面には切削加工が施され、前記液溜溝の内面は鋳肌面であることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法。
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