JP2010068916A - 遊技機用化粧板 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体中の金属薄膜柄層を形成する際に箔に斑の発生を抑制して、極細線やスクリーンドットの金属薄膜柄層が形成可能であり、かつ複数の金属薄膜柄が転写可能な遊技機用化粧板を提供する。
【解決手段】透明樹脂シートの裏面に、少なくとも(i)絵柄層、金属薄膜柄層、及び台紙、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び台紙が順次積層された積層体に、更に該台紙の外表面に基板を接合してなる遊技機用化粧板であって、
該金属薄膜柄層が金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷し、次に該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写した後、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成された層であることを特徴とする、遊技機用化粧板。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、遊技機用化粧板に関する。更に詳しくは、透明樹脂シート上に少なくとも絵柄層、及び金属薄膜柄層を形成した後に台紙を接合して得た積層体に、更に基板とを接合してなる遊技機用化粧板に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機の盤面には、意匠を施した化粧板をベニア板等に貼り合せて形成される遊技機用化粧板が用いられている。そのような化粧板は、透明な樹脂シートの裏面に絵柄等を印刷して印刷層を設け、その印刷層を設けた側に台紙を接合して得られる。透明樹脂シートの材質には、セルロイド、セルロースアセテートブチレート樹脂等が用いられている。また、金属箔の切片や粉末、等を加えたインク、金属薄膜蒸着紙(ホログラム台紙)等を用いて画像を形成した遊技機用化粧板も知られている。
また、金属薄膜柄層を設けた遊技機用化粧板の反射光の眩しさを抑制するために 透明樹脂シートに下地層を設け、次いで該下地層に接して絵柄層、白色層、金属薄膜柄層及び台紙を順次積層してなる積層体を基板に接合してなる遊技機用化粧が開示されている(特許文献1)。
ホログラムや金属箔等と、絵柄層等の印刷層との密着性を向上するために、透明樹脂シート、絵柄層、金属薄膜柄層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、金属薄膜層上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けてなる遊技機用化粧板が開示されている(特許文献2)。絵柄の色相の鮮明さを向上するために、透明樹脂シートにUVインクを用いてオフセット印刷を行い、次いで蛍光色素及び光輝性顔料のいずれかを含むインクを用いてスクリーン印刷を行なって絵柄層を設けた後、シリカを含有するインクを用いて絵柄層を設けた透明樹脂シート面の全面にスクリーン印刷によりシリカインク層を設け、台紙、基板を順次接合する遊技機用化粧が開示されている(特許文献3参照)。
また更に、ホログラム層や金属箔等を設けた例として、透明樹脂基材、ホログラム層、印刷した紙及び基板の各層が順次積層された化粧板及び上記透明樹脂基材に印刷を施し、他は上記と同様に積層した化粧板(特許文献4参照)、透明セルロイド層、金属薄膜柄層、樹脂層、台紙及び板材の各層が順次積層された遊戯機用化粧板(特許文献5参照)、2層の透明材の間に視覚形態を備えた透明材、金属板、紙板及び主構成板(合板等)の各層を順次積層してなる遊戯盤(特許文献6参照)等の遊技機用化粧板が知られている。
特開2000−237390号公報 特開2001−300030号公報 特開2003−094566号公報 実開平05−85631号公報 登録実用新案第3009525号公報 特開平01−250283号公報
従来の積層体における金属薄膜柄層の形成は、主に、ホログラム箔蒸着層の貼付、又は熱盤を使用して金属箔と版を圧着して転写するホットスタンプによりが行われていた。
上記ホログラム箔蒸着層の貼付を採用する場合、印刷又は転写と比較してホログラム箔蒸着層の貼付けを含む工程は作業性が低下する。また、通常、ホログラム箔蒸着層は全面に渡って貼付けされるため、該ホログラム箔の隠蔽した個所に予め白色層印刷し、その後ホログラム箔蒸着層の貼付を行なっても、白色層のみでは十分な隠蔽性が得られないため、セル表面から見ると該白色層部分は白色に見えず、ホログラム箔蒸着層が透けて見えるという問題点があった。この場合、白色層を形成する白インク中の顔料含有量を増加すると密着性が低下し、一方、白色層を2度印刷すると作業性が低下するという問題が新に生ずる。
一方、ホットスタンプを採用する場合には、転写の際に積層体を構成する透明樹脂シート等がホットスタンプにより加熱されて表面に凹凸が生ずるおそれがあり、これを回避するには使用する樹脂シートの材質に制約を受けるという問題点があった。また、透明樹脂シート上に例えば、絵柄層に複数の色(例えば4色程度)が重なるように印刷される部分と、単色のみの印刷部分とでは表面に凹凸が生ずるために、転写の際に絵柄層のこれらの部分においてホットスタンプの押し圧に差(以下、インクの膜圧差ということがある)が生じて箔抜けが生じ易く、一方、金属薄膜柄層は1層に限られるので意匠性が十分に発揮されないという問題点があった。更に、ホットスタンプ方式では均一に押し圧をかけて転写可能となる箔押し面積には制限があり、また、スクリーンドット等の極細書体には対応が困難であり、箔押し版の経費、作業工程が煩雑になる等の問題点があった。
本発明は以上の事情を背景としてなされた物であり、上記遊技機用化粧板用の積層体を形成する際に、金属薄膜柄層をオフセット印刷を利用したコールドフォイル方式による転写、すなわち、粘着性を有する金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷後該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写し、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成することにより、上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1)透明樹脂シートの裏面に、少なくとも(i)絵柄層、金属薄膜柄層、及び台紙、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び台紙が順次積層された積層体に、更に該台紙の外表面に基板を接合してなる遊技機用化粧板であって、
該金属薄膜柄層が金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷し、次に該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写した後、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成された層であることを特徴とする、遊技機用化粧板、
(2)前記積層体が絵柄層と金属薄膜柄層との間、又は金属薄膜柄層と台紙との間に更に隠蔽用の白色層が設けられた積層体であることを特徴とする、前記(1)に記載の遊技機用化粧板、
(3)前記絵柄層がUVオフセット印刷、シルク印刷、又はグラビア印刷により形成された層である、前記(1)又は(2)に記載の遊技機用化粧板、
(4)前記絵柄層が紫外線硬化型樹脂をバインダー樹脂とするインクをオフセット印刷した後、紫外線照射手段により硬化して形成された層である、前記(1)ないし(3)のいずれか1に記載の遊技機用化粧板、
(5)前記白色層が紫外線硬化型樹脂をバインダー樹脂として、少なくとも白色の染料もしくは無機顔料、又は体質顔料が含有されたインクをオフセット印刷した後、紫外線照射手段により硬化して形成された層である、前記(1)ないし(4)のいずれか1に記載の遊技機用化粧板、
(6)前記積層体が、(i)絵柄層、及び金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、又は(ii)絵柄層、金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、及び白色層、用のバインダー樹脂をそれぞれ紫外線硬化型樹脂として、
1台のオフセット印刷機を使用して、透明樹脂シート上にこれらの樹脂のUVオフセット印刷、金属薄膜柄層の転写、及び紫外線照射手段による紫外線硬化型樹脂の硬化をワンパスで行って、
透明樹脂シート上に(i)絵柄層、及び金属薄膜柄層、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び白色層を形成し、
しかる後、台紙を接合して作製された積層体であることを特徴とする、前記(1)ないし(5)のいずれか1に記載の遊技機用化粧板、
を要旨とする。
本発明において、金属薄膜柄層は、転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷して該接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写後、紫外線照射手段により紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を、加熱処理することなく硬化して形成される(後述するようにコールドフォイルシステムといわれることがある。)ので、ホットスタンプ方式により金属薄膜柄層を形成する際に、前記膜圧差が生じ、また絵柄層面に凹凸が存在すると熱が伝わりにくくなり、箔抜けが発生し易いという問題点を解消でき、また高温処理が行われないのでの他の層に凹凸が称する等の熱影響を与えるおそれも解消される。
転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を使用して金属薄膜を密着転写させることにより、オフセット印刷機内で紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷後金属薄膜を転写させる際の印刷スピードに特に制限はないので印刷スピードを大幅に向上することが可能である。
また、転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を使用した金属薄膜の密着転写により、極細線やスクリーンドットの対応が可能となり、一つの工程で転写される金属薄膜は1層に限られず、意匠性が十分に発揮することができる。
更に、従来のホログラム箔蒸着紙を全面に貼付すると、前述したように金属薄膜柄層を隠蔽する部分の該金属薄膜柄層の透明樹脂シート側に白色層を設けても隠蔽性が不十分であったが、本発明の採用により、転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上にのみ金属薄柄層を部分的に転写することが可能になったので、金属薄柄層の一部を隠蔽する必要がなくなり、意匠性を向上させるために金属薄柄層上以外の任意の部分にオフセット印刷等により、白色層を印刷して綺麗な白色層を形成することが可能になった。
本発明の遊技機用化粧板は、透明樹脂シートの裏面に、少なくとも(i)絵柄層、金属薄膜柄層、及び台紙、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び台紙が順次積層された積層体に、更に該台紙の外表面に基板を接合してなる遊技機用化粧板であって、
該金属薄膜柄層が金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷し、次に該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写した後、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成された層であることを特徴とする。
以下、本発明を図面を用いて具体的に説明する。図1〜4は本発明の遊技機用化粧板の具体例の一部を示す断面図である。尚、本発明はこれらの具体例に何ら限定されるものではない。
図1に示す遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2の裏面に、絵柄層3、金属薄膜柄層4、白色層5、及び台紙6を順次設けてなる積層体11を、該積層体11の台紙6の面が基板7に相対するように接着剤9を用いて接合して得られる例である。
図2に示す遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2の裏面に、絵柄層3、白色層5、金属薄膜柄層4、及び台紙6を順次積層し設けてなる積層体11を、該積層体11の台紙6の面が基板7に相対するように接着剤9を用いて接合して得られる例である。
図3に示す遊技機用化粧板は、透明樹脂シート2の裏面に、金属薄膜柄層4、絵柄層3、白色層5、及び台紙6を順次積層し設けてなる積層体11を、該積層体11の台紙6の面が基板7に相対するように接着剤9を用いて接合して得られる例である。
図4に示す遊技機用化粧板は、透明樹脂シート2の裏面に、金属薄膜柄層4、白色層5、絵柄層3、及び台紙6を順次積層し設けてなる積層体11を、該積層体11の台紙6の面が基板7に相対するように接着剤9を用いて接合して得られる例である。
〔1〕遊技機用化粧板について
本発明において、透明樹脂シート2、絵柄層3、金属薄膜柄層4、白色柄層5(全面白色層)及び台紙6を基板7に順次積層してなる構成、又は透明樹脂シート2、金属薄膜柄層4、絵柄層3、白色柄層5(全面白色層)及び台紙6を基板7に順次積層してなる構成を基本(以下、「基本積層体」ということがある。)とし、該基本積層体に更に後述する白色層5、下地層12、蛍光インク層13を設けることもできるが、いずれの場合も、金属薄膜柄層4が金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷後該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写し、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成された層とすることに特徴がある。
(1)透明樹脂シート
本発明で用いる透明樹脂シートは、その裏面に設けられる絵柄層、金属薄膜柄層、白色層、台紙の色(通常白色が多い)等を鮮明に表出するには、無色透明又は着色透明であることが好ましく、無色透明な樹脂製シートがより好ましい。着色透明である場合には、絵柄層、白色層等の形状や色相に影響を与えない程度に透明で、薄い色に着色しているのが好ましい。その場合の着色としては、例えば薄いクリーム色、薄いピンク色、薄いブルー色等が挙げられる。
透明樹脂シートとしては、セルロイド、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、セルロースアセテートブチレート、セルローストリブチレート、セルローストリアセテート、アセチルセルローズ等の天然材を原料として得られる樹脂や合成樹脂が挙げられるが、セルロイド、セルロースアセテートブチレート等が好ましい。
透明樹脂シートの表面(すなわち積層体の外表面を形成する表面)は、平滑で光沢のある面に仕上げられているのが好ましい、尚、その裏面は印刷を行うので平滑で光沢のある必要はがなく、インクののりが良いように凹凸で、無光沢であるのが好ましい。また、厚みは特に限定されないが、通常150〜450μm程度が好ましく、180〜250μm程度がより好ましい。
(2)絵柄層
絵柄層は、着色インクを用いて印刷により形成される絵柄の層であり、絵柄層の絵柄には、特に制限はなく、絵柄、図柄、画像,模様、文字等が含まれる。絵柄層は、透明樹脂シートの裏面上、金属薄膜柄層上、又は白色層上の一部又は全面に設けることが可能であるが、通常その一部に設けられる場合が多い。
絵柄層の印刷には、着色インクを用いて通常のオフセット印刷、UVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の中から任意に選択して行うことが可能であるが、印刷スピード等を考慮するとUVオフセット印刷が好ましい。多色刷りにする場合には、これらの一方法により印刷することもできるが、二以上の上記印刷方法を組み合わせて印刷することもできる。
尚、UVオフセット印刷とは、バインダー樹脂である紫外線硬化型樹脂と顔料を主成分とするインクを使用したオフセット印刷をいう。
本発明においては、印刷機を使用してワンパスで透明樹脂シートの裏面に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層等を形成する際には、金属薄膜柄層の形成に金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をUVオフセット印刷するので、絵柄層もUVオフセット印刷することが好ましい。
(i)絵柄層に用いるインク
絵柄層に用いるインクは、バインダー樹脂に顔料、染料等の着色剤、つや消し剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を必要に応じて添加して製造される。バインダー樹脂としては、後述する紫外線硬化型樹脂、ロジン、セルロース誘導体、塩化ゴム、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、乾性油、又は半乾性油等の植物油脂、溶剤等が挙げられる。
(ii)着色剤
上記インクに用いる着色剤である顔料又は染料としては、有機顔料とカーボンブラックが挙げられ、無機顔料としては、白色顔料のチタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が挙げることができる。また、体質顔料として炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等を挙げることができる。また、艶消し剤としては、艶消し塗料に用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、lパルミチン酸アルミニウム等が挙げることができる。
(iii)積層体における絵柄層
積層体における絵柄層は、図1、2に示すように透明樹脂シートと接する位置に設けられてもよく、図3、4に示すように金属薄膜柄層と白色層との間、又は白色層と接着層との間に設けられていてもよい。
(3)金属薄膜柄層
本発明における金属薄膜柄層は、粘着性を有する金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷後、金属薄膜を加圧等により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)の存在する部分のみ転写し、その後紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が硬化して形成される、紫外線硬化型樹脂と金属薄膜柄からなる層である。
(i)金属薄膜柄
金属薄膜柄層を形成する金属薄膜柄としては、光フィルム、金属箔等が挙げられる。前記光フィルムとしては、ホログラムホイル(ホログラム箔)、ホログラムフィルム、ホログラムシール等の商品として販売されている金属薄膜の表面に光学的エッチング、腐食又は蒸着等の手段によって、模様や画像を立体的に設けたもの、又は平面的に形成されているもの、若しくは表面が光沢を有する無地状に仕上げたもの等が挙げられる。また、これらの金属薄膜の表面を保護するためにポリエチレン、ポリプロピレン等をコーティングしたものも用いることができる。
また、前記金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の箔が挙げられ、それらの金属箔にウレタン樹脂を含む樹脂層をコーティングして金属薄膜柄層として用いることもできるが、更に上記金属箔を紙材やプラスチックフィルムに貼付して用いることもできる。上記金属箔を貼付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、OPP、CPP等が挙げられる。
また更に、金属薄膜柄層として、金属薄膜の表面にその光沢や光りの反射を阻害しない程度に塗料等を塗布して着色したもの、或いは、表面にメッキを施して着色したもの等も用いることができる。着色する色としては、金色及びその他薄い色、例えば、水色、クリーム色、薄紫色、桃色等が挙げられる。上記のように金属箔等の表面に塗料等を塗布したり、メッキを施したものに、更にその上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けることができる。
金属薄膜柄層の厚みは、例えば0.15mm程度の厚みの紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に、貼付してある紙材やプラスチックフィルム等を含まない金属薄膜の部分の厚みとして、0.02〜0.04μm程度のものが用いられる。紙材やプラスチックフィルムに金属箔等を貼付して用いる場合には、上記厚みの金属薄膜を適当な厚みの紙材やプラスチックフィルムに貼付して用いることができる。
(ii)紫外線硬化型接着剤(粘着糊)
紫外線硬化型接着剤(粘着糊)用の紫外線硬化型樹脂としては、特に制限はなくウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリオール系の(メタ)アクリル酸変性された樹脂の各種オリゴマー、モノマー等に光開始剤が添加されたものを用いることができる。これらの中でもウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルメタクリレート、エポキシメタクリレート等の分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有しているものが好適に使用できる。
オリゴマーとして、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニルアクリレートなどが例示でき、モノマーとして、ジシクロペンテニルエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性アクリレート等の単官能アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレートが挙げられる。
光開始剤としては、ラジカル、カチオン、アニオン生成の量子効率が高いベンゾイン誘導体等の一般に市販されているものが使用でき、熱的安定性が高く暗所で安定で、モノマーやオリゴマーへの溶解性が高いものを適宜選択して使用できる。さらに増感剤としてn-ブチルアミン、トリエチルアミン、p-ジメチルアミノ安息香酸エチル等の脂肪族アミン、芳香族アミンを併用しても良い。
光開始剤は一般に紫外線硬化型インク全量に対して1〜20質量%添加される。
紫外線硬化の場合の照射量は400〜600mj/cm程度が良い。通常この処理は50〜150m/minのライン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
紫外線硬化型接着剤(粘着糊)には、粘着性付与剤としてアクリル系モノマー・オリゴマー、特殊アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、キシレン樹脂等を添加することができ、また、必要に応じて、公知の顔料分散剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、シリコーンオイル、界面活性剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤等の各種添加剤を添加してもよく、さらに、貯蔵時のゲル化防止の目的でハイドロキノン、ニトロソ化合物等の重合禁止剤を添加してもよい。また、粘度調整剤として、有機ベントナイト、各種ワックス、スターチ類、金属石けん等の粉体、市販のゲル化剤等を添加することができる。
(4)台紙
台紙としては、紙製又はプラスチック製のものが挙げられる。紙製の台紙としては、表面は平滑で光沢を有するものが好ましく、鏡面状処理紙、ケント紙、上質紙、コート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジョンをコーティング又は含浸させた紙等が挙げられる。上記鏡面状処理紙としては、商品名「エスプリコート」(日本製紙社製)等が挙げられ、米坪110〜200g/m2のものが好ましく、129〜140g/m2のものがより好ましい。
台紙に鏡面状処理紙以外の紙を用いる場合にも、上記鏡面状処理紙の米坪と同じものを用いるのが好ましく、鏡面状処理紙と同様に用いることができる。台紙の裏面は、平滑で光沢のある面である必要はなく、むしろ接着剤を用いて基板に接合するので、無光沢で粗面である方が接合には都合がよい。
また、プラスチック製の台紙としては、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の発泡体をベースとし、それらの表面にフィラー、白色顔料等を塗工したり、又は、上記樹脂に炭酸カルシウム等の充填材を添加して発泡して得られる合成紙が挙げられる。
(5)白色層
本発明において、白色層は、積層体の透明樹脂シート側(表面)から見て、絵柄層の下層側、又は金属薄膜柄層の下層側に設けられる。積層体の透明樹脂シート側(表面)から見て、絵柄層の下層側に設ける場合には金属薄膜柄層の反射光を通過させたくない絵柄層の裏に設け、金属薄膜柄層の下層側に設ける場合には、絵柄層の反射光を通過させたくない金属薄膜柄層の裏に設けられる。白色層は、絵柄層の裏面全面、又は金属薄膜柄層の裏面全面に設けられることは少ない。また、白色層は絵柄の印刷されていない部分にも設けることができる。その場合には、絵柄の印刷されていない金属薄膜柄層に接して印刷されたり、絵柄層と金属薄膜柄層の間に他の層がある場合には、該絵柄層に接して白色層が設けられることとなる。
白色層は、白色色素を含むインクを用いて絵柄層と同様の印刷方法によって設けられる。白色層に用いるインクは、絵柄層に用いたのと同様のバインダー樹脂に白色の染料又は無機顔料、体質顔料、その他の添加剤等を加えて得ることができる。白色無機顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が、また、体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、上記インクには蛍光性を有する染料、顔料が含まれていてもよい。
(6)下地層
下地層は、各層を透過した金属薄膜柄層による反射光の眩しさを抑えて、遊技者の眼を保護するため、また、絵柄層や金属薄膜柄層等の層を保護するために設けることもできる。
下地層に用いるインクまたは塗料としては、上記絵柄層と同様にビヒクルに顔料、染料等の着色剤、艶消し剤及び体質顔料に、安定剤、可塑剤、触媒及び硬化剤等の添加剤を必要に応じて添加して用いることができる。上記インクとしては、上記着色剤、艶消し剤又は体質顔料のいずれかに、他の原材料、添加剤を加えてインクを構成することもできる。また、着色剤、艶消し剤及び体質顔料より2種以上を用いてインクを構成することもできる。
下地層のインクまたは塗料に用いる顔料又は染料としては、下地を白色にする場合には、上記白色層にて挙げた白色顔料、体質顔料等を用いることができる。また、薄い色にする場合には、マゼンタ色、シアン色及びイエロー色等の顔料が挙げられる。
また、艶消し剤として、艶消し塗料等に用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛及びパルミチン酸アルミニウム等、及び体質顔料として、硫酸バリウム、炭酸カルシウム,水酸化アルミニウム及び硫酸バリウム等を用いることもできる。
また、下地は黒色、紫色、褐色等にすることができる。下地を黒色にする場合には、赤色、青色及び黄色、又は、赤色及び緑色の各々の顔料又は染料を混合して得られる黒色インクを用いることができる。また、黒色インクには、カーボンブラックを用いることもできる。また更に、下地を紫色、褐色等にする場合には、上記3色の顔料又は染料を混合して得られる紫色又は褐色等のインクを用いることができる。
上記下地層のインク又は塗料に対する上記顔料等の添加量は、その他の添加剤を含むビヒクルに対し、0.001〜20重量%加えるのが好ましく、0.01〜10重量%であるのが好ましい。顔料等の添加量が、0.001重量%未満であると、反射光の透過量はほとんど低下させることはできず、眩しさが残るので好ましくなく、また、20重量%を超えると、反射光は透過しなくなり、化粧板表面に反射光が表出せず、表面の華麗さや、きらびやかさが失われ、ホログラム等による立体感も得られず好ましくない。
また、下地層の上記インク又は塗料に艶消し剤又は体質顔料を用いる場合には、上記ビヒクルに対し、0.01〜50重量%加えるのが好ましく、0.1〜10重量%であるのが好ましい。また更に、顔料又は染料に艶消し剤又は体質顔料を併用する場合には、両者の合計量が0.011〜50重量%の範囲となるように添加するのが好ましい。
下地層は、透明樹脂シートと絵柄層の間、絵柄層と金属薄膜柄層との間等に設けることができるが、絵柄層と金属薄膜柄層との間に、絵柄層、白色層、下地層、金属薄膜柄層の順に積層して設けることもできる。
また、下地層を、透明樹脂シートと絵柄層の間、又は絵柄層と金属薄膜柄層の間に設ける場合、絵柄層と金属薄膜柄層、又は金属薄膜柄層をそれぞれ覆った状態になる。前者の絵柄層と金属薄膜柄層を覆う場合には、絵柄形状の輪郭の鮮明さが、若干失われて見えるようになり、同時に色相は濃い色が若干薄い色を呈するようになる。そのような絵柄及び絵柄以外の透明な部分を透過する反射光は、弱くきらめいて柔らかい反射光となって、眼に極めて優しく、眩し過ぎたり、眼を痛めたるすることを防ぐことができる。後者の場合は、金属薄膜柄層のみを覆っているので絵柄及び色相の鮮明さは変わらず、反射光の透過量が減少して眩しさのみが抑えられるようになる。
また、本発明において、下地層と白色層が設けられている場合には、上述したように、絵柄層の後ろに白色層が設けられて該絵柄層に対し反射光を通過させない絵柄と通過させる絵柄が選択され、それに対し更に、下地層を上記絵柄層又は金属薄膜柄層のいずれかを覆って設けられるので、白色層が設けられていない絵柄に対し上述したように下地層の効果が表れてくる。
(7)蛍光インク層
本発明において、絵柄層と白色層との間に、蛍光インク層を設けることができる。蛍光インク層が設けられた場合、絵柄層はその絵柄に光が当たると蛍光を発して色相が鮮明に見えるようになる。
上記蛍光インク層は、絵柄層上の全面に形成することもできるが、部分的に形成することもできる。
絵柄層のうち、特に蛍光性を与えて色相を鮮明に見せたり、強調して見せたりしたい絵柄、図柄、模様や文字等に対し、該絵柄層の下(白色層の設けられている側)に蛍光インク層を設けることによって絵柄及び色相を鮮明に浮き上がらせて見せることができる。
蛍光インク層は、絵柄層と同様の印刷方法によって設けることができる。蛍光インク層には、絵柄層に用いたと同様のバインダー樹脂に、蛍光染料、蛍光顔料と、その他添加剤を加えて得られるインクを用いることができる。バインダー樹脂としては上記絵柄層に用いた合成樹脂、溶剤等が用いられる。蛍光染料としては、フルオレセイン、エオシン等が挙げられ、更に無機蛍光顔料としては、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の金属の酸化物、硫化物、珪酸塩、燐酸塩、タングステン酸塩等に、マンガン等の金属を活性剤として加えて700℃以上に加熱焼成して得られるもの等が挙げられる。
(8)接着層A、接着層B
本発明の積層体を形成する際に、透明樹脂シート上の白色層、金属薄膜柄層、絵柄層等と台紙とを接合する接着層に使用する接着剤Aには、ウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。
また、同様に台紙と基材とを接合する接着層に使用する接着剤Bには、同様にウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。
(9)基板
基板としては、板状に形成されたものが好ましく、木板、木製合板、合成木材板、合成木材合板等が挙げられ、反り等の少ないベニヤ板等の合板状に形成されたものが好ましい。基板の厚みは、16〜22mm程度のものが用いられ、18〜20mmのものが好ましい。
(10)遊技機用化粧板
本発明の遊戯機用表化粧板は、例えば図1〜図4に示すような層構成を形成することにより、立体感に富み華麗な絵柄や図柄を設けた遊戯機用表化粧板とすることができる。
〔2〕遊技機用化粧板の形成方法
(1)絵柄柄層の形成
本発明において、絵柄層は、図1、2に示す透明樹脂シート2上、図3に示す金属薄膜柄層4上、又は図4に示すに白色層5上等に形成される。尚、従来から絵柄層は、通常透明樹脂シート上に形成されていたが、本発明においては絵柄層を金属薄膜柄層上に形成することも可能であり、特に絵柄層に用いるインクのバインダー樹脂として紫外線硬化型樹脂を使用してUVオフセット印刷を採用すれば綺麗な絵柄層を形成することができる。
(2)金属薄膜柄層
本発明において、金属薄膜柄層は、金属薄膜転写用の粘着性を有する紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷した後、該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写し、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成される層であれば、特にオフセット印刷機の型式、金属薄膜の転写方法、及び紫外線照射手段に特に制限されるものではない。
しかし、複数のUVオフセット印刷ユニット、及びコールドフォイル加工をインラインで処理可能なる1台のオフセット印刷機を使用して、本発名に係る透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層等の形成をワンパスで行なうことにより、従来の種々の問題点を解決して、印刷速度及び転写速度を大幅に向上することが可能になる。
尚、発明において「コールドフォイルシステム」とは、従来一般的に行なわれている加熱された箔押し版で箔押ししてフォイル(金属箔)を転写するホットスタンピング方式とは異なり、フォイル転写の段階で高温処理を必要とせず、専用の粘着糊(本発明においては、紫外線硬化型接着剤(粘着糊))を塗布面の全面又は一部に塗布して該粘着糊上にフォイルを転写する方式をいう。
本発明において、「金属薄膜柄層」とは、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を1度の転写、又は金属薄膜柄同士が重なり合わないように配置させた金属薄膜柄を2度以上転写させた後に紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)層を硬化して形成される、金属薄膜柄と紫外線硬化型接着剤(粘着糊)層からなる層をいう。金属薄膜柄層の形成方法の具体例を以下に記載するが本発明は、以下の具体例に限定されるものではない。
UVオフセット印刷機を使用して、まず、金属薄膜転写用の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を、透明樹脂シート上、又は絵柄層が形成された透明樹脂シート上等に印刷する。この紫外線硬化型接着剤(粘着糊)は通常のPS版でオフセット印刷することが可能である。
次に、該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)の印刷面上に、転写する金属薄膜を重ねて、例えば、フォイルゴム胴、圧胴等の間を通過させる際に得られる加圧等の手段により紫外線硬化型接着剤(粘着糊)の存在する部分のみ金属薄膜を転写する。転写されなかった部分の金属薄膜は回収される。
このような金属薄膜柄層の形成方法は、従来の加熱下に金属箔を転写するホットスタンピング方式とは異なり、コールドフォイルシステムを採用するので加熱により他の樹脂層に凹凸又はそり等が生ずる不都合、フォイル加工処理に時間を要する等の問題点を解消することが可能になる。
コールドフォイルシステムにおいては、上記したように紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を使用して、金属薄膜転写後に紫外線照射手段により該接着剤(粘着糊)を硬化させるので、紫外線を透過する金属薄膜を好適に使用することができる。
尚、該金属薄膜の高コストを考慮すると、金属薄膜柄層はより必要な部分のみに設けるのが好ましい。金属薄膜柄層は、反射光を利用するので反射光が透明樹脂シートの表面にまで表出するように設けるものであるから、白色層が設けられていない絵柄の透明な部分、他の層が設けられていない透明樹脂シートのみの部分、及びその他の反射光を透過させたい部分等に設けるのが好ましい。また、絵柄の中程の部分を反射光が透過し得るように透明又は半透明にしてもよく、一方、絵柄の周囲のみに反射光が透過するように設けることもできる。
また、金属薄膜柄層を化粧板の全面に設けて、該金属薄膜柄層の反射光が全面にわたって表出するようにして、華麗な遊技機用化粧板を作ることも可能ではあるが、光の反射する面積が大きくなると反射光量が多くなるため、眩しく、眼を痛めたりして遊技を継続することができなくなる虞があるので、光の反射する面積はあまり大きくしないほうが望ましく、適宜に絵柄の上に、又は絵柄の間等に反射光が得られる程度にし、更に下地層により反射光の強さを抑えたり、また、絵柄の一部に白色層を設けて金属薄膜柄層による反射光が表出しないようにすることもできる。
本発明において、コールドフォイルシステムの採用により、転写工程において紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜の転写が1度に限定されないので、デザイン上必要な場合には、複数の胴上にそれぞれ金属薄膜柄が重なり合わないように配置させることにより、ワンパスで2〜5種類の金属薄膜を連続して転写することが可能になり、デザイン幅をより多様化することが可能になる。
又、本発明において、このようなコールドフォイルシステムを採用することにより、従来行われてきたホットスタンピング方式とは異なり、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)の存在により金属薄膜が転写抜けなく、その後に表面がより平滑になるように固着するため、転写直後に箔の上から絵柄層等の印刷が可能となる。また、金属薄膜柄に多少の凹凸があっても該金属薄膜柄は、斑なく固着させることができる。これにより絵柄のデザイン幅をより多様化することが可能になる。
上記したように紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を使用して、金属薄膜転写後に紫外線照射手段により該接着剤(粘着糊)を硬化させるので、紫外線を透過する金属薄膜の使用が好ましい。
(3)白色層
白色層は、透明樹脂シート側から見て、絵柄層(蛍光インク層を含む。)及び/又は金属薄膜柄層を隠蔽するために、絵柄層(透明樹脂シート側)と金属薄膜柄層との間、又は金属薄膜柄層(透明樹脂シート側)と絵柄層との間等に設けられる層であるが、該絵柄の中の透明な部分で白色にしたい部分に白色層を設けることができ、また、絵柄層と下地層との間に設けることもできる。
従来のホログラム箔蒸着紙を全面に貼付する加工法では、白色層の隠蔽性が十分でなく、隠蔽すべき金属薄膜柄が見えてしまう問題があった。この場合、隠蔽性を上げるために白色層への白色顔料の配合量を増加させると密着性が低下する問題が生ずるので白色層における隠蔽性の向上には限度がある。
しかし、本発明においては、ホログラム箔蒸着紙を全面に貼付する加工法とは異なり、金属薄膜柄層の転写にコールドフォイルシステムを採用するので、金属薄膜柄の形成されていない部分に白色層を形成できるので、白色層を従来よりも白色らしく形成することが可能になる。
(4)下地層
下地層は、前述したように各層を透過した金属薄膜柄層による反射光の眩しさを抑えて、遊技者の眼を保護するために設けるのであるが、絵柄層や金属薄膜柄層等の層を保護するために設けることもできる。
下地層を設けるのは、上記のいずれの場合にも、透明樹脂シートの全面にわたって設けられる。また、下地層は、インク又は塗料を印刷又は塗布によって設けることができるが、該インク又は塗料の組成物をフィルム状に形成した後、該フィルムを熱圧着又は接合することによっても設けることもできる。
下地層は、反射光の透過量を一定にするためには、その厚みが一定であるのが好ましく、そのためには印刷又は塗布によって設けるのが好ましく、印刷方法としてUVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の方法が挙げられるが、UV硬化型インクを用いてUVオフセット印刷により印刷するのが好ましい。これらの方法のうち、前記の一方法で印刷することもできるが、二以上の方法を組み合わせて印刷することもできる。また、塗布方法としては、ロールコーター等による方法が挙げられる。
下地層の厚みは、該下地層を印刷又は塗布により設ける場合には、例えば10〜70μm程度の厚みになるよう設けるのが好ましく、25〜55μmであるのがより好ましい。厚みが10μm未満であると、未だ反射光が強く残り、眼に眩しく、眼を痛めたり、落ち着いて遊技を続行することができなくなる。また、厚みが70μmを越えると、反射光はほとんど遮断されて、透明樹脂シートの表面まで到達せず、絵柄や色彩も暗く見え、華美さが失われて地味な絵柄や画像となり、また、立体的な絵柄や画像が得られなくなるおそれがある。
下地層は、反射光の透過量を減少させて、眩しさを抑制することに用いる場合には、白系又は中間色系の着色剤を用いるのが好ましく、添加量も少なめにする方が好ましい。また、反射光を完全に遮断する場合には、着色剤の添加量は多めにすればよいが、下地が黒色等の濃色の場合には、少なめでも十分効果が得られる。
また、下地層をプラスチックフィルムの貼付によって設ける場合には、該プラスチックフィルムの原料樹脂である塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂に着色剤等を加えて、Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法等によって、厚み10〜200μmのプラスチックフィルムを形成して用いる。該プラスチックフィルムの接合は、接着剤を用いる場合には、酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、サンロイド接着剤等が挙げられる。
(5)台紙の接合
上記各層及びウレタン樹脂を含む樹脂層を有する金属薄膜柄層を台紙上に積層するには、透明樹脂シートに絵柄層、白色層、下地層を印刷により設け、印刷面側に、ウレタン樹脂を設けた金属薄膜柄層4側をウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等の接着剤を用いて接合するか、熱圧着して積層体が得られる。また、ウレタン樹脂を含む樹脂層を有する金属薄膜柄層を貼付した台紙5を、上記透明樹脂シートに印刷により層を設けた面側に接合することもできる。
(6)基板の接合
上記積層体を基板に接合する際に用いる接着剤としては、ウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。
(7)ワンパスで透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜層、白色層等の形成
本発明において、UVオフセット印刷機を使用してワンパスにより透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層をこの順に形成し、その後台紙、基材に順に接合して、遊技機用化粧板を作製することが可能である。
例えば、複数のオフセット印刷工程を有し、かつコールドフォイル加工をインラインで処理可能である、UVオフセット印刷機を使用して、絵柄層、金属薄膜柄層、白色層等に使用する印刷インクのバインダー樹脂にいずれも紫外線硬化型樹脂を使用して、先ず、オフセット印刷工程で、透明樹脂シートの裏面に絵柄層用UV硬化型インクをオフセット印刷し、二度目の印刷工程で金属薄膜転写用の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷し、次にコールドフォイル加工工程において、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)印刷面とホログラム箔面とを重ねて、ゴム胴、圧胴等を利用して加圧により紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が印刷された部分のみにホロクラム箔を転写し、その後オフセット工程で金属薄膜柄層側面に白色層用UV硬化型インクを印刷した後、紫外線照射装置を用いて紫外線照射により、白色層用UV硬化型インクを硬化させて、それぞれの層を固着させることができる。
尚、上記ホロクラム箔の転写後に紫外線照射装置を用いて紫外線照射により、絵柄層と金属薄膜柄層を予め固着させることも可能である。
このように、透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜層、白色層等をワンパスで形成することにより、
オフセット印刷機内でのオフセット印刷と金属薄膜の転写スピードに特に制限はないので、これらの工程における処理スピードを大幅に向上することが可能である。
また、転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を使用した金属薄膜の密着転写により、極細線やスクリーンドットの対応が可能となり、更に一つの工程で転写される金属薄膜は1種類に限定されず、複数種類転写うることが可能になるので、意匠性をより向上させることも可能である。
以下具体的に実施例を用いて本願発明を詳細に説明する。
[実施例1]
実施例1において、透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層をこの順に形成した後、台紙、基材を順に接合して、図1に示す層構成の遊技機用化粧板を作製し、その評価を行った。
(1)遊技機用化粧板の形成
(i)透明樹脂シート上に絵柄層と金属薄膜転写用の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)のオフセット印刷
公知のUVオフセット印刷機を使用して、表面が透明沢のある厚み0.2mmのセルローズアセテートブチレート製シートの裏面(無光沢)に、絵柄層用UV硬化型インク(オフセット蛍光色を含む、)を印刷し(白色を含む6層からなる絵柄の印刷)、次いで、金属薄膜転写用の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)((株)T.Kトウカ製インク、商品名:UVSPP−LL)を印刷した。
尚、前記紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が印刷された部分は、絵柄層と白色層が形成される部分を除く、金属薄膜柄層を形成する部分である。
(ii)金属薄膜柄層の転写と紫外線照射
ベースフィルム上に積層されたホログラム箔(カタニ産業製、ベースフィルム厚み:12μm、ホログラム箔層厚み:0.02〜0.04μm、ホログラム箔上のトップ層厚み:1μm、ホログラム箔層は紫外線を透過する層である。)を、シート面と、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)印刷側とホログラム箔面側とを重ねて、ゴム胴(ホログラム箔面側)と圧胴(透明樹脂シート側)を利用した加圧により紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が印刷された部分のみにホログラム箔を転写した。尚、転写されなかった部分のホログラム箔は、ベースフィルムに積層されたままの状態で回収した。
(iii)白色層の印刷
UVオフセット印刷により、白色形成部分でかつホログラム箔の転写されていない部分に白色層用UV硬化型インク((株)T&K トウカ製、製品名:ベストキュアーUV161シリーズ 白インキ)を印刷した後、紫外線を照射して、絵柄層のUV硬化型インク、及び紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、及び白色層のUV硬化型インクをそれぞれ硬化して、固着させた。
(iv)台紙の接合
台紙(東海パルプ(株)製、製品名:新(K)たから高白色 米坪130.4g/mm)と上記白色層を形成した面を公知の接着剤(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン)を用いて接合した。
(v)基板の接合
前記台紙上に、更に上記と同様の接着剤(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン)を用いて基板(11層のベニヤ板、厚み19mm)を接合し、図1に示す遊技機用化粧板1を得た。
(2)遊技機用化粧板の評価
ホットスタンプ方式を採用した場合に遊技機用化粧板の透明樹脂層等に生ずるような凹凸、及び箔斑は、コールドフォイル方式を採用した本実施例1の遊技機用化粧板においては、全く観察されなかった。透明樹脂シート、絵柄層、ホログラム箔、及び白色層間の密着性はいずれも良好であった。
尚、密着性は、クロスカットセロテープ(登録商標)剥離試験により評価を行った。また、白色層により白色を形成する部分に金属薄膜柄は転写されていないので、白色部分が鮮明に観察された。
[実施例2]
実施例2において、1台のオフセット印刷機を使用してワンパスにより透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層をこの順に形成し、次に台紙、基材に順に接合して、図1に示す遊技機用化粧板を作製し、その評価を行った。
(1)遊技機用化粧板の形成
絵柄層用UV硬化型インク、金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、及び白色層用UV硬化型インクを各ユニットでオフセット印刷でき、かつコールドフォイル加工をインラインで処理可能である、ハイデルベルグ社製、オフセット印刷機(型式:ハイデルベルグCD74F8色機)を使用して、透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜柄層、白色層をワンパスによりこの順に形成した。
尚、使用した透明樹脂シート、絵柄層用UV硬化型インク、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、ホロクラム箔、及び白色層用UV硬化型インクはいずれも実施例1に使用したものと同様のものである。
(i)透明樹脂シート上に絵柄層、金属薄膜層、及び白色層の印刷、転写
先ず、オフセット印刷工程で、透明樹脂シートの裏面に絵柄層用UV硬化型インクをオフセット印刷し(白色を含む5層からなる絵柄の印刷)、次に金属薄膜転写用の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をそれぞれオフセット印刷した。
(ii)金属薄膜柄層の転写と紫外線照射
前記印刷ユニットの後に設けられたコールドフォイル加工工程において、巻出しローラーから巻き出された、ベースフィルム上に積層されたホログラム箔を巻き出し、前記オフセット印刷された透明樹脂シート側の紫外線硬化型接着剤(粘着糊)印刷面とホログラム箔面とが相対するように重ねて、ゴム胴と圧胴間でホログラム箔を加圧して紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が印刷された部分のみにホロクラム箔を転写した。尚、転写されなかった部分のホロクラム箔は、ベースフィルムに積層されたままの状態で、巻取りローラーにより巻き取って回収した。
(iii)白色層の印刷
コールドフォイル加工工程の後に設けられたUV印刷ユニットで、透明樹脂シート上に転写されたホロクラム箔の裏面側の白色形成部分でかつホログラム箔の転写されていない部分に白色層用UV硬化型インクを印刷した後、移動可能に装着されている紫外線照射装置を用いて紫外線を照射することにより、絵柄層のUV硬化型インク、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、及び白色層用UV硬化型インクをそれぞれ硬化して、固着させた。
(iv)台紙、基板の接合
上記(i)〜(iii)に記載の工程をワンパスで行なった後に、実施例1に記載したと同様の方法で、台紙、基板を順に接合し、図1に示す遊技機用化粧板を作製した。
(2)遊技機用化粧板の評価
得られた遊技機用化粧板は、実施例1の場合と同様にホットスタンプ方式を採用した場合に生ずる透明樹脂層等に生ずる凹凸、及び箔斑は全く観察されなかった。透明樹脂シート、絵柄層及びホログラム箔との密着性は良好であった。また、白色層により白色を形成する部分に金属薄膜柄は転写されていないので、白色部分が鮮明に観察された。
更に、実施例2において、各UV印刷工程、及び転写工程を高速で行うことが出来、且つ絵柄層形成から白色層形成までをワンパスで行なったので、処理時間が大幅に短縮された。
[比較例1]
比較例1において、透明樹脂シート上に絵柄層、白色層、下地層をそれぞれ形成し、次に、下地層表面に接着剤を塗布してホログラム箔蒸着紙を貼付し、更に該ホログラム箔蒸着紙表面に接着剤を塗布して基板を接合して遊技機用化粧板を作製し、その評価を行なった。
尚、使用した透明樹脂シート、絵柄層用UV硬化型インク、及び白色層用UV硬化型インクはいずれも実施例1に使用したものと同様のものである。
(1)遊技機用化粧板の形成
(i)透明樹脂シート上に印刷絵柄層、白色層、下地層の形成
透明樹脂シートの裏面に、UVオフセット印刷により絵柄層用UV硬化型インク印刷後、紫外線照射して該UV硬化型インクを硬化して絵柄層を固着させた。
次に、同様にUVオフセット印刷により、ホログラム箔柄を隠蔽する白色形成部分に、白色層用UV硬化型インクを印刷後、紫外線照射して該UV硬化型インクを硬化して白色層を固着させた。
更に、同様にシルク印刷により、下地層用UV硬化型インク(十条ケミカル(株)製、スクリーン印刷用インキ レイキュアーSL 6100−2シリーズ)印刷後、紫外線照射して該UV硬化型インクを硬化させ下地層を形成した。尚、前記下地層の形成は、印刷層の平滑性を増して、ホログラム箔蒸着紙との接着性を向上するためである。
(ii)ホログラム箔蒸着紙の貼付
前記下地層上にエチレン・酢酸ビニル系接着剤(ダイセル(株)製、商品名:セビアン575)を塗布後、ホログラム箔蒸着紙((株)トッパンプロスプリント製、厚み0.15mmのダイヤフォームN上にアルミ層が0.02μmの厚みに蒸着された蒸着紙表面をウレタン樹脂と硝化綿の混合物からなるコート層を設けたもの)を全面に渡って貼付した。
尚、該ホログラム箔蒸着紙は、台紙としての機能をも有するので、比較例1において台紙の貼付は行わない。
(iii)基板の接合
前記ホログラム箔蒸着紙の貼付に使用したエチレン・酢酸ビニル系接着剤をホログラム箔蒸着紙の裏面に塗布後、基板を接合し、遊技機用化粧板を作製した。
(2)遊技機用化粧板の評価
白色を形成する部分に設けられた白色層部分は、白色層の裏面側に設けられたホログラム箔蒸着紙の格子状柄が透き通って見え、白色層の隠蔽性が不十分であった。
[比較例2]
比較例2において、透明樹脂シートの裏面に絵柄層形成後、ホットスタンプ方式により部分的にホログラム箔を転写し、その後全面に白色層を設け、次に台紙、基材を順に接合して、図1に示す遊技機用化粧板を作製し、その評価を行った。
尚、使用した透明樹脂シート、絵柄層用UV硬化型インク、及び白色層用UV硬化型インクはいずれも実施例1に使用したものと同様のものである。
(1)遊技機用化粧板の形成
(i)透明樹脂シート上に絵柄層の形成
透明樹脂シートの裏面に、UVオフセット印刷により絵柄層用UV硬化型インク印刷後、紫外線照射して該UV硬化型インクを硬化させ絵柄層を形成した。
(ii)透明樹脂シートに形成された絵柄層上にホログラム箔の転写
ホットスタンプ方式により、絵柄層が形成された透明樹脂シート上にバック押し用箔(カタニ産業製、商品名:KH-11Lホロシルバー)を重ね合わせ、その上から180℃に加熱された箔押し版で箔押しして部分的にホログラム箔を転写した。
(iii)ホログラム箔上に白色層の形成
次に、UVオフセット印刷により白色層用UV硬化型インクを全面に印刷後、紫外線照射して該UV硬化型インクを硬化させ白色層を固着した。
(iv)台紙、基板の接合
実施例1に記載したと同様の方法で、前記白色層面に台紙、基板を順次接合し、図1に示す遊技機用化粧板を作製した。
(2)遊技機用化粧板の評価
ホットスタンプ方式によるホログラム箔転写の際に、絵柄層印刷によりインク膜圧差ができて、箔斑が観察されホログラムの転写性は不十分であった。また、遊技機用化粧板を構成する透明樹脂シート表面に、加熱された箔押し版で箔押した際に形成された凹凸が観察された。
本願発明の遊技機用化粧板の一例を示す断面図である。 本願発明の遊技機用化粧板の他の一例を示す断面図である。 本願発明の遊技機用化粧板の更に他の一例を示す断面図である。 本願発明の遊技機用化粧板の別の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 遊技機用化粧板
2 透明樹脂シート
3 絵柄層
4 金属薄膜柄層
5 白色層
6 台紙
7 基板
8 接着層A
9 接着層B
11 積層体

Claims (6)

  1. 透明樹脂シートの裏面に、少なくとも(i)絵柄層、金属薄膜柄層、及び台紙、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び台紙が順次積層された積層体に、更に該台紙の外表面に基板を接合してなる遊技機用化粧板であって、
    該金属薄膜柄層が金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷し、次に該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写した後、紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)を硬化して形成された層であることを特徴とする、遊技機用化粧板。
  2. 前記積層体が絵柄層と金属薄膜柄層との間、又は金属薄膜柄層と台紙との間に更に隠蔽用の白色層が設けられた積層体であることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機用化粧板。
  3. 前記絵柄層がUVオフセット印刷、シルク印刷、又はグラビア印刷により形成された層である、請求項1又は2に記載の遊技機用化粧板。
  4. 前記絵柄層が紫外線硬化型樹脂をバインダー樹脂とするインクをオフセット印刷した後、紫外線照射手段により硬化して形成された層である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用化粧板。
  5. 前記白色層が紫外線硬化型樹脂をバインダー樹脂として、少なくとも白色の染料もしくは無機顔料、又は体質顔料が含有されたインクをオフセット印刷した後、紫外線照射手段により硬化して形成された層である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用化粧板。
  6. 前記積層体が、(i)絵柄層、及び金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、又は(ii)絵柄層、金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)、及び白色層、用のバインダー樹脂をそれぞれ紫外線硬化型樹脂として、
    1台のオフセット印刷機を使用して、透明樹脂シート上にこれらの樹脂のUVオフセット印刷、金属薄膜柄層の転写、及び紫外線照射手段による紫外線硬化型樹脂の硬化をワンパスで行って、
    透明樹脂シート上に(i)絵柄層、及び金属薄膜柄層、又は(ii)金属薄膜柄層、絵柄層、及び白色層を形成し、
    しかる後、台紙を接合して作製された積層体であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機用化粧板。
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