JP2010068887A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電動送風機の排気が排気浄化集塵フィルターを経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止しつつ、モータケースの部品点数が少なく、構造が簡略で組み立て性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、電動送風機を構成する送風部、および電動機と、前記電動送風機が収まるモータケースに設けられ、モータケースからの排気を浄化する排気浄化集塵フイルタを有する電気掃除機において、前記モータケースは着脱自在に合せられる前モータケース部と後モータケース部を有し、前モータケース部で前記送風部を被い、後モータケース部で電動機を被い、前モータケース部は合成樹脂の剛性層部と、弾力性のある弾性層部が重ね合わせた一体構造を有し、前記前モータケース部と前記後モータケース部が合わされる接合部は前モータケース部の弾性層部と後モータケース部を接合して気密が保たれることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は電動送風機からの排気を清浄化する排気浄化集塵フイルタを備えた電気掃除機に関し、詳しくは電動送風機を取り囲むモータケースの改良に関する。
家庭用電気掃除機においては、電気掃除機本体の前部に集塵室が設けられ、集塵室の後部に設けられた電動送風機によって集塵室内が減圧されて、集塵室に接続されるホースを介して塵埃を吸引する。このとき、電動送風機は集塵室内の空気を吸引して電気掃除機外に排気するが、排気される空気は塵埃を含んでいる。そこで集塵室内の空気を電気掃除機外に排気するまでの排気流路に、排気浄化集塵フィルターを設け、電気掃除機から排気する空気中の塵埃を除去浄化する。
しかしながら、高い捕塵効率を得るためには電動送風機の排気をすべて排気浄化集塵フィルターに通すことが必要である。そのような技術背景の元、電動送風機の排気が排気浄化集塵フィルターを経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止する技術に関する発明が特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示される構成は前モータケース、後モータケース間の気密をとるため、前後のモータケースの間にシーリング部材を別部品として挟み込んでいる。また前モータケースと電動送風機との間には電動送風機の駆動時の振動を吸収する軟質材が設置されている。
特開平11−32947号公報
しかしながら、特許文献1の構成では部品点数が多く、構造も複雑になり、組み立て性が悪いという問題点があった。
そこで本発明は、前記従来の問題に対処し、電動送風機の排気が排気浄化集塵フィルターを経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止しつつ、モータケースの部品点数が少なく、構造が簡略で組み立て性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、電動送風機を構成する送風部、および電動機と、前記電動送風機が収まるモータケースに設けられ、モータケースからの排気を浄化する排気浄化集塵フイルタを有する電気掃除機において、前記モータケースは着脱自在に合せられる前モータケース部と後モータケース部を有し、前モータケース部で前記送風部を被い、後モータケース部で電動機を被い、前モータケース部は合成樹脂の剛性層部と、弾力性のある弾性層部が重ね合わせた一体構造を有し、前記前モータケース部と前記後モータケース部が合わされる接合部は前モータケース部の弾性層部と後モータケース部を接合して気密が保たれることを特徴とする。
本発明によれば、電動送風機の排気が排気浄化集塵フィルターを経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止しつつ、モータケースの部品点数が少なく、構造が簡略で組み立て性の良い電気掃除機を提供することができる。
本発明の一実施形態例について、図面を引用して説明する。
まず、図1から図3を用いて電気掃除機1の概要から説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電気掃除機1の上本体ケース4と、集塵蓋8を取り外した状態の斜視図である。図2は前記電気掃除機1を示す外観斜視図である。図3は下本体ケース3と電動送風機9の周辺構造の後部からの斜視図である。
この一実施の形態における電気掃除機1は図1、図2に示すように掃除機本体2とホース12と手元操作管13と伸縮継手管14と吸口15を備え、掃除機本体2と手元操作管13をホース12で接続し、この手元操作管13に伸縮継手管14を介して吸口15を接続して使用する。なお、ホース12は接続部12aを掃除機本体2のホース接続口部10に取り付けている。
掃除機本体2は電動送風機9と電源コード19とを内蔵する。電動送風機9を駆動した際の吸気力により、吸口15から含塵空気を吸い込み、吸い込んだ含塵空気を伸縮継手管14と手元操作管13とホース12を介して掃除機本体2に吸い込ませ、集塵袋20で塵埃を捕集する。集塵袋20を通過した空気流は、電動送風機9に吸引されて昇圧される。集塵袋20で捕集されなかった微細な塵は、排気浄化集塵フィルター32でろ過捕集され、空気は機外に排気される。なお、電気掃除機1の運転モードの切り替えは手元操作管13に設けたスイッチ16により行う。
掃除機本体2は、図1に示すように上本体ケース4と下本体ケース3とを有し、集塵蓋8の間に配置した集塵室5内には集塵袋20を着脱可能に装着している。集塵室5の後ろ側には後部室27が配置されている。この後部室27が電動送風機を収めたモータケースが置かれる電動送風機室になる。なお、集塵蓋8は、上本体ケース4の上側に転回可能に取り付けられている。集塵袋20を着脱する際に集塵蓋8は、開閉される。
集塵室5内には集塵袋20と電動送風機9の間に保護フィルター17を設けるとともに、除塵ユニット7を配置している。この除塵ユニット7が動いて集塵袋20を振動させることで、集塵袋20内に捕集されて堆積した塵埃は除塵される。
下本体ケース3は、図3に示すように後部室27(電動送風機室)と集塵室5側を区画する中間区画壁28があり、中間区画壁28は集塵袋20を通過した空気流を電動送風機9へ連通させる格子状の流通口29を有する。
この中間区画壁28には格子状の流通口29を回りから囲うように中間区画壁28とは垂直に円環状リブ30を設けている。この円環状リブ30は、中間区画壁28の電動送風機室側面より電動送風機室内に向けて垂直に突き出すように設けられている。
また、中間区画壁28と下本体ケース3の下面がなす角部に設けられた電動送風機9を支持する支持リブ33も設けている。この支持リブ33は、下本体ケース3の下面から上方に向けて立ち上がるように形成されている。さらに、下本体ケース3は、掃除機本体2を床面に走行させるための走行車輪11と案内車輪(図示せず)を備えている。
上本体ケース4の上部にはハンドル6が取り付けられており、掃除機本体2を持ち運ぶことができる。
ホース接続口部10に差し込んだホース12の接続部12aと、逆止弁25と一体になった弾性体シール部材が気密状態に当接しており、この逆止弁25が開くと集塵袋20に設けた開口部23を通じて、含塵空気流が集塵袋20内に流入する。ここで逆止弁25と一体となった弾性体シール部材は、集塵袋20に設けた口板22に気密状態に当接して、塵埃がこぼれない作用も有している。
次に、掃除機本体2内部の配置について説明する。
ホース接続口部10は上方から見て掃除機本体2の幅方向の中央にあり、かつ、掃除機本体2の前面に配置している。集塵袋20の流入部である開口部23も同様に集塵室5の幅方向の中央にあり、かつ、集塵室5の前面に配置している。このように配置したことで、集塵室5の入口部分に曲りなどを設ける必要が無い為、通気損失を小さくできる効果が得られる。
次に集塵室5について説明する。
集塵室5は図1に示すように下本体ケース3と上本体ケース4と集塵蓋8で囲まれた空間で構成される。集塵袋20は紙、布、プラスチック材等の不織布等で構成された袋部材21と開口部23を有した厚紙やプラスチック等で構成された口板22を備える。なお、逆止弁25は集塵袋20に設けた開口部23から集塵袋20に溜まった塵埃がホース12に設けた接続部側への逆流を防ぐように機能する。
次に図4から図11を用いて説明する。
図4は本発明の請求項1の一実施の形態例を示す電動送風機9の周辺構造の斜視図である。図5は本発明の請求項1の一実施の形態例を示す電動送風機9の周辺構造の後部からの斜視図である。図6は本発明の一実施の形態例を示す集塵構造を説明するための図である。図7は本発明の一実施の形態例を示す図4のA−A断面図である。図7での間隔の狭い斜線部は弾性体110を、間隔の広い斜線部は樹脂製枠体109を、網目上の斜線部はフィルター34を示している。図8は本発明の請求項3の一実施の形態例を示す図7のQ部の部分拡大図である。図9は本発明の一実施の形態例を示す図7のP部の部分拡大図である。図10は本発明の一実施の形態例を示す図4のXの方向からみた図である。ただし、図10は便宜上、図4では図示されていない支持リブ33を図示する。図11は本発明の一実施の形態例を示す図9の気密リブ114の別形状を示した図である。
まず後部室27(電動送風機室)について説明する。
後部室27には電動送風機9と電動送風機9を取り囲み収納するモータケース101が備えられる。モータケース101の排気口102には排気浄化集塵フィルター32が設けられる。電動送風機9に電力を供給する電源コード19も後部室27に設けられている。
電動送風機9は、ファン部103(送風部)とモータ部104(電動機)を有し、ファン部103が前側、モータ部104が後側になるように配置され、ファン部103(送風部)の前方には空気を吸引する吸気口105、モータ部104の周りには吸気口105から吸引された空気を排出するモータ排気口115が設けられている。
また、電動送風機9の後部には後部軟質体106の部品が取り付けられ、この後部軟質体106を介してモータケース101へ嵌まる構成になっている。なお、コードリール18は、モータケース101の隣に並ぶように配置される。
次にモータケース101について説明する。
モータケース101はファン部103側を覆う前モータケース部107とモータ部104側を覆う後モータケース部108で構成される。前モータケース部107は剛性のある樹脂製枠体109と弾性体110が一体成形されており、ファン部103を覆うように略円筒状である。樹脂製枠体109の剛性層部と弾性体110の弾性層部は、重ね合わせた一体構造になっている。剛性層部は剛性のある合成樹脂の材料で形成され、弾性層部は弾性のある合成樹脂の材料で形成される。後モータケース部108は、前モータケース部107の剛性層部と同じ剛性のある合成樹脂の材料で形成される。
また弾性体110の弾性層部は、軟質合成樹脂(例えばエラストマーや塩ビ)が用いられる。また、モータケース101は、着脱自在なる後モータケース部108と前モータケース部107が合わせられて構成される。
また図8に示すように前モータケース部107には、ファン部103(送風部)の吸気口105に対向するところ開口部111が設けられる。開口部111は吸気口105の内径円周壁120に連続する部分を略円弧状にしたベルマウス形状にしている。すなわち、前モータケース107は、吸気口105に連通するように接合する空気導入用の開口部111を吸気口105に対向するところに有する。そして、空気導入用の開口部111は、吸気口105に向かって窄むベルマウス形状にした。
また図7に示すように弾性体110の弾性層部は樹脂製枠体109の剛性層部を間に挟むように電動送風機9側と円環状リブ30側とに配置される。円環状リブ30側には前モータケース107に設けた気密リップ116が接合する。
すなわち、前モータケース107に設けた気密リップ116は弾性層部と同じ弾力性のある材料で弾性層部と一体に形成され、円環状リブ30の全周に接合するように環状に作られる。気密リップ116は弾性層部に繋がる付け根から外周側に延在するに従い前モータケース107の前面側との隙間が広がって行くV字形状の溝が作られる形状をしている。
このV字形状の溝は、気密リップ116の全周に亘って設けられる。気密リップ116は、円環状リブ30に接合して前モータケース107に寄るようにいくぶん撓む。V字形状の溝が全周に亘って設けられているので、全体に亘る同様な撓みにより気密が良く行われる。
リップ116の外径は少なくとも1つ以上の円環状リブ30の最外径より大きくなっている。また、円環状リブ30を設けない場合には、気密リップ116は、中間区画壁28の電動送風機室側面に接合する。環状の気密リップ116が中間区画壁28に設けた流通口29を回りから囲うように気密を保ち、円環状リブ30有無にかかわらず、集塵室を通過する空気を漏れなく電動送風機に吸引することができる。
図9、10に示すように気密リップ116と樹脂製枠体109の間には気密リップ116から略垂直に前モータケース101の内径から外径に亘って弾性体で形成された縦リブ117が全周に設けられている。縦リブ117は下本体ケース3側にはその他の方向より多く配置している。支持リブ33を受ける部分も弾性体110で形成しており、下本体ケース側に多く配置した縦リブ117の一部が繋がっている。
本実施例では金型の抜き方向に平行に縦リブ117を形成したが放射状や縦や横に平行に配置しても良い。
さらに支持リブ33を受ける部分には支持リブ33と略垂直になるように少なくとも1本以上の受けリブ118を形成している。
また弾性体110は電動送風機9と後モータケース108の間で後モータケース108の内周に当接するような少なくとも1つ以上の気密リブ114が全周に亘って設けられている。気密リブ114の外径は後モータケース108の内径より大きく形成している。
また電動送風機9側ではファン部103の前面(吸気口105側)に当接するリング状リブ119が形成されている。リング状リブ119の高さは前モータケースを後モータケースに取り付けた際にファン部103に押しつぶされるような寸法としている。
樹脂製枠体109には前モータケース107と後モータケース108を固定する取り付け部としてねじボス112が略90度ごとに設けられている(図4、5参照)。ねじボス112は少なくとも2箇所以上であり、またねじ止めに限ったものではなく、ベルトによる締め付けや爪を引っ掛ける方式等も含む。
このようなねじ止め、締め付け、引っ掛け等を含む結合手段により、前モータケース部と後モータケース部を着脱自在に結合することができる。
後モータケース108内にはモータ部104の周囲を取り囲むようにしてフィルター34が設けられている。
図5に示すように、後モータケースの背面108aの幅方向の両側には、後方に延びる一対の腕部35,35が一体に形成され、この腕部35,35が下本体ケース3にねじ止めによって固定されている。
また、図6に示すように、後モータケース108の上部には、四角形状の開口部108fが形成され、この開口部108fの全体を覆うように排気浄化集塵フィルター32が設けられている。
また、図7に示すように、電気掃除機1は、電動送風機9のモータ排気口115と排気浄化集塵フィルター32との間に形成された閉鎖空間Sに放電電極50を備えている。
放電電極50は、電動送風機9のモータ排気口115からの排気に含まれる塵埃を帯電させる機能を有し、ハケ状電極51と、板状電極52とが所定の間隔を空けて配置されて構成されている。また、放電電極50は、後モータケース108に設けられた固定部108hを介して取り付けられている。この固定部108hは、合成樹脂などで板状に形成され、放電電極50が開口部108fの中央寄りに位置するように構成されている。また、固定部108hには、放電電極50に排気が直接に当たることがないように、遮蔽板108h1が放電電極50の下部に位置するように設けられている。
また、図6に示すように、放電電極50は、リード線51a,52aと接続され、リード線51a,52aが、開口部108fの縁部に形成された切欠溝108f2,108f2を通って後モータケース108の外部に延びるように構成されている。
また、開口部108fの内周縁部に沿ってシール部材36aが設けられ、枠体32aの縁部32bのリード線51a,52aと重なる位置にシール部材36bが設けられ、後モータケース108と枠体32aとの連結部での気密性が保たれて、電動送風機9からの排気が、後モータケース108と枠体32aとの隙間や、切欠溝108f2,108f2から漏れ出ないようになっている。更にシール部材36aには、ねじ挿入穴32a1が設けられ、このねじ挿入穴32a1に挿入したねじを後モータケース108に設けたねじ穴108f1に螺合して排気浄化集塵フィルター32を後モータケース108に固定する。
次にモータケース101へ流入した含塵空気の流れを説明する。
電気掃除機1の吸口15から吸気された含塵空気は伸縮継手管14、ホース12を通り集塵袋20へ入る。集塵袋20を通過した後、中間区画壁28に形成された格子状の流通口29を通り、モータケース101内へ流入する。
前モータケース開口部111を通り、電動送風機9に吸気され、モータ排気口115から排出される空気は、その空気に含まれる塵埃の一部がフィルター34によって除去される。さらにモータ排気口115と排気浄化集塵フィルター32との間が後モータケース108によって閉鎖空間Sとなっているので、モータ排気口115から排出された排気はすべて排気浄化集塵フィルター32を通過するので捕塵効率が高められ、塵埃がさらに除去される。
またこのとき、メイン基板70aによる制御によって、高電圧発生装置(図示せず)を介して放電電極50が高電圧状態に設定されているので、排気に含まれる塵埃が帯電され、帯電した塵埃が、排気浄化集塵フィルター32の中間層に設けられた、帯電性を有する不織布からなる層に吸着されることにより、捕塵効率がさらに高められる。
また排気浄化集塵フィルター32に塵挨が堆積すると排気浄化集塵フィルター32の圧損が高くなり、閉鎖空間S内の圧力が上昇する。そのため前モータケース107と後モータケース108とも膨らみ、合わせ部にすき間ができ、漏れ出てしまうので前モータケース107と後モータケース108の固定は強固でなければいけない。
前モータケース107と後モータケース108には互いを係り止めする取り付け部112(結合手段)が設けられることで漏れを防止できる。
前モータケースと後モータケースの両方にねじボス112を設けることにより、前モータケース107の弾性体110の弾性層部を樹脂製枠体109の剛性層部と後モータケース108の間に形成されることにより、弾性体110の弾性層部が樹脂製枠体109の剛性層部と後モータケース108に全周にわたって押しつぶされるので内圧による変形がしにくく、且つ断面略U字状のリップ形状にすることにより前モータケースと後モータケースが膨らんだ場合でも追従する。このため、着脱自在に合わされる前モータケース107と後モータケース108の接合部の気密が十分に確保される。
さらに弾性体110の弾性層部には、後モータケースの内周に当接するような気密リブ114が全周に亘って設けられる。この気密リブ114の外径は後モータケース108の内径より大きく形成しているので前モータケースと後モータケースが膨らんだ場合でも弾性体110と後モータケース107の内周とにすき間ができない。
これらの2重の気密による漏洩防止策により電動送風機9の排気が排気浄化集塵フィルター32を経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止することができる。図9では断面略V字形状であるが、弾性体110が全周に亘って押しつぶされればリップ形状でなくてもよい。
また気密リブ114とは別の形状として図11に示す構造でもよい。
前モータケース107に一体成形された弾性体110の弾性層部は円筒状であり、弾性体110(円筒状の部位)のモータ部104側(先端部)の外周は後モータケース開口部113の内径より小さい径であり、弾性体110(円筒状の部位)のファン部103側の外周(根元部)は後モータケース開口部113の内径より大きい径となっている。つまり、弾性体110(円筒状の部位)は、ファン部103側の外周(根元部)が後モータケース開口部113の内径より径大で、モータ部104側(先端部)の外周が後モータケース開口部113の径小になるテーパ形状を有する。
このようなテーパ形状の構成にすることにより前モータケース107と後モータケース108をねじで取り付けると、前モータケース107と後モータケース108は互いに接近する方向に力がかかるので後モータケース108の内周縁が弾性体110に食い込むようになり、電動送風機9の排気が排気浄化集塵フィルター32を経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止することができる。
円環状リブ30と前モータケース107との気密面は、前モータケース部の前面側との隙間が広がって行くV字状の溝を作る気密リップ116が全周に亘り形成されているため、吸引力により円環状リブ30に前モータケースが押し付けられた場合に気密リップ116がたわみ、円環状リブ30に追従するように接合する。このとき気密リップ116の外径は少なくとも1つ以上の円環状リブ30の最外径より大きくなっていることで全周に亘って満遍なく無く追従して接合が全周に行き亘り、その結果気密が確保でき、高い吸込仕事率が維持できる。円環状リブ30に追従する形であれば平面形状や弾性体内部に空気を入れた空気ばね等で形成しても良い。
また気密リップ116から略垂直に縦リブ117が設けられていることで強い吸引力により円環状リブ30に前モータケースが押し付けられた場合に縦リブ117が弾性変形することにより、リップ117の変形量を規制し、適度な剛性を持たせることができ、電動送風機9の振動の伝達を低減できる。
縦リブ117が無かった場合には吸引力が強いため気密リップ116の剛性が足りず、変形量が臨界点に達した場合には気密リップ116が樹脂製枠体109に押し付けられ、樹脂製枠体109から電動送風機9の振動が直接的に伝わりやすくなり、掃除機本体2の振動、騒音が増加してしまう。
さらに下本体ケース3側に縦リブ117を多く配置し、さらに支持リブ33を受ける部分に形成した弾性体110と縦リブ117の一部が一体となっていることによりモータケース101を下本体ケースに組み付ける際に気密リップ116のめくれ防止になり、めくれによる気密漏れがなくなり、高い吸込仕事率が維持できる。
また電動送風機9側にリング状リブ119が形成していることで電動送風機9と前モータケースの気密を確保できるので排気がファン部103と前モータケース107の間を通る循環流を防止できる。
また支持リブ33を受ける部分に受けリブ118を形成することでモータケース101の自重により受けリブ118が一定量の変形をし、適度な剛性を持たせることができるので電動送風機9の振動の伝達を低減できる。
さらに図8に示すように前モータケース開口部111は吸気口105の内径円周壁120に連続する部分を略円弧状のベルマウス形状にすることにより、電動送風機9に流入する空気を整流するため、吸込仕事率が向上できる。ベルマウスを別部品として使用する必要がなくなる。
このような構成にすることにより前モータケース107と後モータケース108の間にシーリング部材を別部品として使用する必要が無く、また電動送風機9の駆動時の振動を吸収する軟質材も不必要となり、部品点数が少なくでき、組み立て性を向上することができる。
さらに掃除機本体2が一体成形品である前モータケース107に接触する面は全て弾性体110で形成することにより、直接、掃除機本体2に振動が伝達しにくく、結果振動・騒音を抑えることができる。同様に電動送風機9が一体成形品である前モータケース107に接触する面は全て弾性体110で形成することで弾性体が振動を吸収し、振動・騒音を抑えることができる。
本実施例では前モータケース107と弾性体110を一体成形したものとしたが後モータケース108と弾性体110を一体成形したものでもよい。
本発明を具体的な実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能であるのは勿論である。
以上述べた上記実施例によれば、一体成形した前モータケースにより、軟質合成樹脂からなる弾性体(例えばエラストマーや塩ビ)はシーリング部材や軟質材の役目を同時に果たし、樹脂製の枠体は電動送風機の吸気口に連通する開口部がベルマウス形状になっているため、吸気を整流でき、別部品としてベルマウスを使用する必要がない。また弾性体の枠材として働き、前モータケースを後モータケースへ挿入するときに嵌めやすくなる。以上のことにより部品点数を削減でき、且つ構造が簡略であるため組み立て性を向上することができる。
さらに前モータケースと後モータケースに係り止めする取り付け部を設けることによりモータケースの内圧が上がった時にも前モータケースと後モータケースに設けた取り付け部により弾性体を挟むように固定できるので弾性体が内圧による変形が少なく、電動送風機の排気が集塵フィルターを経ずに空気が電気掃除機外に流出するのを防止することができる。このような効果を得つつ、作業性も良く、工程数、部品点数を少なくしコストを抑えられる。
本発明の一実施の形態例を示す電気掃除機の上本体ケースと、蓋を取り外した状態の斜視図である。 本発明の一実施の形態例を示す電気掃除機の外観斜視図である。 本発明の一実施の形態例を示す下本体ケースと電動送風機の周辺構造の後部からの斜視図である。 本発明の請求項1の一実施の形態例を示す電動送風機の周辺構造の斜視図である。 本発明の請求項1の一実施の形態例を示す電動送風機の周辺構造の後部からの斜視図である。 本発明の一実施の形態例を示す集塵構造を説明するための図である。 本発明の一実施の形態例を示す図4のA−A断面図である。 本発明の請求項3の一実施の形態例を示す図7のQ部の部分拡大図である。 本発明の一実施の形態例を示す図7のP部の部分拡大図である。 本発明の一実施の形態例を示す図4のXの方向からみた図である。 本発明の一実施の形態例を示す図9の気密リブ114の別形状を示した図である。
符号の説明
1…電気掃除機
2…掃除機本体
3…下本体ケース
4…上本体ケース
5…集塵室
6…ハンドル
7…除塵ユニット
8…集塵蓋
9…電動送風機
10…ホース接続口部
11…走行車輪
12…ホース
12a…接続部
13…手元操作管
14…伸縮継手管
15…吸口
16…スイッチ
17…保護フィルター
18…コードリール
19…電源コード
20…集塵袋
21…袋部材
22…口板
23…開口部
25…逆止弁
27…後部室
28…中間区画壁
29…格子状流通口
30…円環状リブ
32…排気浄化集塵フィルター
32a…枠体
32a1…ねじ挿入穴
32b…縁部
33…支持リブ
34…フィルター
35…腕部
36a…シール部材(後モータケース側)
36b…シール部材(集塵フィルター側)
50…放電電極
51…ハリ状電極
51a…リード線
52…板状電極
52a…リード線
70…メイン基板
101…モータケース
102…排気口
103…ファン部
104…モータ部
105…吸気口
106…後部軟質体
107…前モータケース
108…後モータケース
108a…後モータケース背面
108f…開口部
108f1…ねじ穴
108f2…切り欠き溝
108h…固定部
108h1…遮蔽板
109…樹脂製枠体(剛性層部)
110…弾性体(弾性層部)
111…前モータケース開口部
112…ねじボス
113…後モータケース開口部
114…気密リブ
115…モータ排気口
116…気密リップ
117…縦リブ
118…受けリブ
119…リング状リブ
120…内径円周壁

Claims (6)

  1. 集塵室と電動送風機室を有する掃除機本体と、前記掃除機本体の電動送風機室内に置かれモータケースと、前記モータケース内に収納される電動送風機と、前記電動送風機を構成する送風部、および電動機と、前記モータケースに設けられ、モータケースからの排気を浄化する排気浄化集塵フイルタを有する電気掃除機において、
    前記モータケースは、着脱自在に合せられる前モータケース部と後モータケース部を有し、前モータケース部で前記送風部を被い、後モータケース部で電動機を被い、
    前モータケース部は、合成樹脂の剛性層部と、弾力性のある弾性層部が重ね合わせた一体構造を有し、
    前記前モータケース部と前記後モータケース部が合わされる接合部は、前モータケース部の弾性層部と後モータケース部を接合して気密が保たれることを特徴とする電気掃除機。
  2. 請求項1記載の電気掃除機において、
    前記前モータケース部と前記後モータケース部を結合する結合手段を有することを特徴とする電気掃除機。
  3. 請求項1または2記載の電気掃除機において、
    前記電動送風機の送風部は円形の吸気口を有し、
    前記前モータケースは、前記吸気口に連通するように接合する空気導入用の開口部を前記吸気口に対向するところに有し、
    前記空気導入用の開口部は、前記吸気口に向かって窄むベルマウス形状をしていることを特徴とする電気掃除機。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電気掃除機において、
    前記掃除機本体は、前記集塵室と前記電動送風機室を区画する中間区画壁と、この中間区画壁に形成され、前記集塵室と前記電動送風機室を連通する流通口を有し、
    前記前モータケース部は、前記流通口を回りから囲い、かつ前記中間区画壁の電動送風機室側との気密を保つ環状の気密リップを有し、
    前記弾性層部と同じ弾力性のある材料で弾性層部と一体に形成される前記気密リップは、外周側に延在するに従い前記前モータケース部の前面側との隙間が広がって行くV字状の溝が作られる形状を有することを特徴とする電気掃除機。
  5. 請求項4記載の電気掃除機において、
    前記流通口を回りから囲う円環状リブを前記中間区画壁の電動送風機室側面より電動送風機室内に向けて突き出すように設け、前記円環状リブの先端に前記気密リップが接合することを特徴とする電気掃除機。
  6. 請求項1記載の電気掃除機において、
    前記前モータケース部と前記後モータケース部が合わさる接合部にあっては、前記後モータケース部の内周面に対向する前記弾性層部の外周には後モータケース部の内周面に先端が接合する気密リブを設けたことを特徴とする電気掃除機。
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