JP2009504308A - 真空掃除機の排気流路構造 - Google Patents

Abstract

【課題】
【解決手段】真空掃除機の排気流路構造が開示される。この真空掃除機の排気流路構造は、吸入ポート１２及び吐出ポート１４が形成された掃除機本体１０と、前記吐出ポート１４の内側に取り付けられた吸入ファン６２と、前記吸入ポート１２と吐出ポート１４との間の流路の一方の側に設置され、一方の側面に吸気口５２及び排気口５４が形成された集塵箱５０と、前記排気口５４に連結されて吐出ポート１４に延びる排気管８２と、を備えることを特徴とする。このような排気構造によれば、一側への集塵箱の傾きに起因する空気漏れによる真空力の減少を防止し、シーリング材の使用を減らすことが可能になる。
【選択図】図５

Description

本発明は、真空掃除機に係り、特に、集塵箱の一側面に異物及び空気が流入する吸気口及び排気口が両方とも形成され、集塵箱の外側に排気管が取り付けられることによって、異物及び空気が流入する圧力によって集塵箱が一側に傾くのを防止できるようにした真空掃除機の排気流路構造に関する。

一般に広く普及されて使用されている真空掃除機は、その使用状態と形態によって、隅掃除及び移動が便利で、ブラシーやノズルの交換が容易なキャニスタ型（Ｃａｎｉｓｔｅｒ ｔｙｐｅ）と、広い空間の掃除に有利で、保管が便利なアップライト型（Ｕｐｒｉｇｈｔ ｔｙｐｅ）とに大別される。

図１は、従来のアップライト型真空掃除機を例示する斜視図である。従来のアップライト型真空掃除機は、床面から異物を含有する空気を吸入する吸入体２と、吸入体２の上側に設置され、空気を吸い込む吸入手段が組み込まれた掃除機本体４と、掃除機本体４の上部に取り付けられ、使用者が手で握る取っ手６と、を備えている。

吸入体２は、掃除する床面に密着した状態で移動しながら、その底面に形成された捕集口を通って、真空掃除機の動作と同様に、異物を含有する空気を吸い込む部分である。

掃除機本体４内には、吸入体２を介して空気を吸い込む吸入手段が組み込まれている。したがって、掃除機本体４内に組み込まれた吸入手段の動作によって吸入体２の底面を通じて空気の吸入がなされる。

掃除機本体４の下部は吸入体２の後方にヒンジ連結されており、実質的に掃除機本体４は吸入体２に対して後方に一定角度調節可能である。

掃除機本体４の上部には、真空掃除機の使用に当って使用者が握って掃除機を操る取っ手６が設けられている。

例えば、掃除したい部分への掃除を行う際、使用者は取っ手６を握って吸入体２に対して掃除機本体４の傾斜角度を調節する。

なお、掃除機本体４の前面中心部分には集塵箱８が着脱可能に装着される。この集塵箱８は、吸入体２から吸い込まれる空気中の異物をその内部に捕集する役割を果たす。

図１に示す従来の真空掃除機では、集塵箱８が、サイクロン方式で吸い込まれる空気中に含まれた異物を捕集している。このような構成を持つ従来のアップライト型真空掃除機における空気の流れについて説明すると、掃除機本体４内に組み込まれた吸入手段の動作によって、吸入体２の底面に形成された吸気口から異物を含有する空気が吸い込まれる。

このように吸い込まれた空気は、掃除機本体４を経由して集塵箱８内に流入する。集塵箱８内に流入した空気は、その内部に異物が捕集され、再び掃除機本体４の内部を経由して排気口から外部に排出される。

一方、図２は、図１に示す集塵箱の斜視図である。同図において、集塵箱８は、上部に吸気口２１が、下部に排気口２２が穿設されている。

しかしながら、集塵箱の上部に吸気口が形成され、下部に排気口が形成されると、真空掃除機の駆動時に、真空力の上昇によって吸気口側の遮蔽力が高まり、真空掃除機の吸入力が低下する問題につながる。

なお、集塵箱を通過する排気流路が直線上に配置されているので、真空力による圧力上昇によって集塵箱は吸気口側に傾き、反対側の排気口側の連結部位では掃除機本体と集塵箱との間に隙間が生じ、その結果、真空力が低下し、空気の漏れを招くという問題点があった。

このような問題点を解決するために集塵箱と掃除機本体との間にシーリング材を設けたが、この場合、吸気口及び排気口の両方ともにシーリング材を設けなければならず、部品数を低減し難いという問題点があった。そこで、この問題を克服する工夫が望まれている現状である。

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、吸気口及び排気口が集塵箱の一側面に配置されるようにすることによって、真空力により集塵箱が吸気口側に傾く場合であっても排気口側の連結部位における空気漏れが防止され、シーリング材も節減できる真空掃除機の排気流路構造を提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明による真空掃除機の排気流路構造は、吸入ポート及び吐出ポートが形成された掃除機本体と、前記吐出ポートの内側に装着される吸入ファンと、前記吸入ポートと前記吐出ポートとの間の流路の一方の側に設置され、一方の側面に吸気口及び排気口が形成された集塵箱と、前記排気口に連結されて前記吐出ポートに延びる排気管と、を備える構成とした。

なお、前記掃除機本体には、上端に前記吸入ポートが形成され、下部前面に前記吐出ポートが形成され、前記吸入ポートと前記吐出ポートとの間に集塵箱がスライド方式で着脱される装着部が形成されることが好ましい。

なお、前記排気管の上端と前記排気口との間に介在される軟性材質のシーリング材がさらに備えることが好ましい。

なお、前記吸入ファンに連結される前記排気管の下端には、前記吸入ファンの流入口を覆うカバーがさらに備えることが好ましい。

また、本発明の真空掃除機の排気流路構造は、前記吸入ファンを拘束して前記掃除機本体に締結し、前記吸入ファンの排出口に対応する面に排出ホール部が形成され、フィルタが装着されるハウジングをさらに備えることが好ましい。

本発明による真空掃除機の排気流路構造によれば、集塵箱の一側面に吸気口及び排気口が両方とも形成され、排気口に連結されて掃除機本体の吐出口に延びる排気管が設置されるため、掃除機駆動中に集塵箱が一側に傾いても空気が漏れるのを防止し、真空力の低下を防止でき、結果として、掃除機の効率が向上し、電気消耗を節減することが可能になる。

また、本発明は、流路構造の改善により空気の漏れを防止したため、別のシーリング材が一定個数以上には要求されず、部品数の減少によって材料費を節減することができる。

以下、本発明に係る真空掃除機の排気流路構造の実施形態について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。

図３は、本発明による掃除機を示す斜視図であり、図４は、本発明による掃除機の集塵箱を示す分解斜視図である。

本発明に係る真空掃除機は、その内部に一定空間を有し、吸入ポート１２及び吐出ポート１４が形成された掃除機本体１０と、掃除機本体１０が上面に着脱可能に設置され、この掃除機本体１０を直立させ、また、捕集口（図示せず）及び排出口１８が形成された吸入体１５と、吸入ポート１２と排出口１８との間に連設された流入管７０と、掃除機本体１０に着脱可能に取り付けられ、中空の内部が異物の流入する流路を形成する延長管３０と、延長管３０の上端に着脱可能に取り付けられ、異物の流入する流路をさらに形成する取っ手２０と、吸入ポート１２から吐出ポート１４に延びる流路一側に取り付けられた吸入ファン６２と、この流路一側に着脱可能に装着された集塵箱５０と、吐出ポート１４の内側に装着されフィルタ６０と、を備えてなる。

上記の構成を有する真空掃除機は、本発明の排気流路構造を適用できる掃除機を例示したもので、延長管３０及び取っ手２０を掃除機本体１０から取り外し、流入管７０を排出口１８から外して取っ手２０に連結した後、掃除機本体１０を吸入体１５から分離するとキャニスタ型真空掃除機に切替可能である。したがって、本発明の排気流路構造は、一般のキャニスタ型真空掃除機及びアップライト型真空掃除機を問わず、集塵箱とフィルタが備えられたいずれの真空掃除機にも適用可能である。

図５は、本発明による掃除機の排気流路構造を示す分解斜視図であり、図６は、本発明による掃除機の排気流路構造の排気管装着構造を示す斜視図であり、図７は、本発明による掃除機の排気流路構造を示す断面図である。

本発明による真空掃除機の排気流路構造は、その内部に一定空間を有し、吸入ポート１２及び吐出ポート１４が形成された掃除機本体１０と、吐出ポート１４の内側に取り付けられた吸入ファン６２と、吸入ポート１２と吐出ポート１４との間の流路一側に装着され、一側面に吸気口５２及び排気口５４とも形成された集塵箱５０と、排気口５４に連結されて吐出ポート１４に延びる排気管８２と、を備える。

したがって、吸入ファン６２が駆動されると、吸入ポート１２から異物及び空気が流入し、集塵箱５０の吸気口５２を通って集塵箱５０内に流入し、空気中の異物は、図７に示す集塵フィルタ５６により集塵箱５０内に捕集される。このように異物が１次除去された空気は、排気口５４から排気管８２を通って掃除機本体１０の下側方向に流動し、吸入ファン６２を経て吐出ポート１４から外部に排出される。

このとき、吸入ファン６２の真空力により集塵箱５０が一側に傾くことができるが、本発明の集塵箱５０は、吸気口５２及び排気口５４がいずれも集塵箱５０の上面に形成されるため、集塵箱５０が吸気口５２及び排気口５４側に傾いても、集塵箱と掃除機本体間の連結部位で空気漏れが発生するのを防止することができる。

掃除機本体１０は、上端に吸入ポート１２が形成され、下部前面に吐出ポート１４が形成され、また、吸入ポート１２と吐出ポート１４との間に集塵箱５０がスライド方式で着脱される装着部１１が形成されるが、集塵箱５０の円滑な着脱のために、装着部１１は集塵箱５０よりもやや小さい大きさとすることが好ましい。こうすると、吸入ファン６２の駆動によって集塵箱５０は吸入ポート１２側に傾くことになる。

この点から、排気管８２の上端と排気口５４との間には軟性材質のシーリング材８６を介在し、排気口５４と排気管８２との間で空気が漏れ、真空力が低減するのを防止している。

なお、排気管８２の下端と吸入ファン６２との間には、吸入ファンの流入口を覆うカバー８４を配設し、吸入ファン６２と排気管８２との間で空気が漏れるのを防止している。このカバー８４は、図５に示すように、吸入ファン６２の上端を覆う円形の蓋とし、その一側には、排気管８２に連結されるホール部を突設する。

なお、吸入ファン６２の前面を拘束して掃除機本体１０に締結され、吸入ファン６２の排出口６２ａに対応する面に排出穴部６４ａが形成され、この排出穴部６４ａの前面にフィルタ６０が装着されるハウジング６４が取り付けられ、これにより、排出穴部６４ａを通って吐出ポート１４に移動する空気中の異物を２次除去することによって、快適な室内環境を維持することができる。

次に、上記のように構成された本発明による真空掃除機の排気流路構造の動作について説明する。

まず、掃除機に電源が印加されると、吸入ファン６２の駆動によって吸入ポート１２から異物及び空気が流入する。流入した異物及び空気は吸気口５２を通って集塵箱５０に流入し、集塵フィルタ５６により異物は集塵箱５０内に捕集され、空気は、排気口５４から排気管８２に沿って吸入ファン６２に移動し、続いてハウジング６４の排出穴部６４ａを通って吐出ポート１４から外部に排出される。

この時、フィルタ６０を通りながら空気が２次浄化され、シーリング材８６及びカバー８４により排気管８２と集塵箱５０との間、及び、排気管８２と吸入ファン６２との間で空気が漏れるのをそれぞれ防止することができる。

したがって、本発明による真空掃除機の排気流路構造は、集塵箱が一側に傾く現象により空気が漏れて真空力が低下するのを防止でき、かつ、シーリング材を節減することができる。

上述した本発明の好ましい実施の形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。

従来技術によるアップライト型真空掃除機を示す斜視図である。 従来技術によるアップライト型真空掃除機の集塵箱を示す斜視図である。 本発明による掃除機を示す斜視図である。 本発明による掃除機の集塵箱を示す分解斜視図である。 本発明による掃除機の排気流路構造を示す分解斜視図である。 本発明による掃除機の排気流路構造の排気管装着構造を示す斜視図である。 本発明による掃除機の排気流路構造を示す断面図である。

Claims (5)

1. 吸入ポート及び吐出ポートが形成された掃除機本体と、
   前記吐出ポートの内側に装着される吸入ファンと、
   前記吸入ポートと前記吐出ポートとの間の流路の一方の側に設置され、一方の側面に吸気口及び排気口が形成された集塵箱と、
   前記排気口に連結されて前記吐出ポートに延びる排気管と、
   を備えることを特徴とする、真空掃除機の排気流路構造。
2. 前記掃除機本体には、上端に前記吸入ポートが形成され、下部前面に前記吐出ポートが形成され、前記吸入ポートと前記吐出ポートとの間に集塵箱がスライド方式で着脱される装着部が形成されることを特徴とする、請求項１に記載の真空掃除機の排気流路構造。
3. 前記排気管の上端と前記排気口との間に介在される軟性材質のシーリング材をさらに備えることを特徴とする、請求項１に記載の真空掃除機の排気流路構造。
4. 前記吸入ファンに連結される前記排気管の下端には、前記吸入ファンの流入口を覆うカバーをさらに備えることを特徴とする、請求項１に記載の真空掃除機の排気流路構造。
5. 前記吸入ファンを拘束して前記掃除機本体に締結し、前記吸入ファンの排出口に対応する面に排出ホール部が形成され、フィルタが装着されるハウジングをさらに備えることを特徴とする、請求項１に記載の真空掃除機の排気流路構造。

Images