JP2003325398A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003325398A
JP2003325398A JP2002139622A JP2002139622A JP2003325398A JP 2003325398 A JP2003325398 A JP 2003325398A JP 2002139622 A JP2002139622 A JP 2002139622A JP 2002139622 A JP2002139622 A JP 2002139622A JP 2003325398 A JP2003325398 A JP 2003325398A
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Masafumi Okujima
雅史 奥島
Shusuke Kitamura
秀典 北村
Seiji Ishikawa
誠治 石川
Masakazu Onda
雅一 恩田
Yasunori Tsuzaki
保則 津崎
Tetsuji Nomachi
哲治 野町
Hirokazu Nagaoka
宏和 長岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込具より吸引する空気の流れにより遠心分
離されて塵埃収容室に収容されている塵埃を少量の塵埃
の吸引で早期に吸込性能が低下することがないように
し、塵埃収容室内の塵埃を廃棄する頻度を少なくして、
使い勝手を向上した電気掃除機を提供することを目的と
する。 【解決手段】 吸引風を発する電動送風機12の吸気上
流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケース18におい
て、前記集塵ケース18内に前記電動送風機12の吸気
側と連通する吸気部37を設けるとともに、前記吸気部
37は表面に剥離性の高い材料を付着した吸気フィルタ
ー30を有してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵
埃を遠心分離する集塵ケース(サイクロン集塵部)を有
する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクロン集塵部を有した電気掃
除機は、例えば特開2000−342492号公報に開
示された電気掃除機や、特開平9−253011号公報
に開示された電気掃除機のように、吸塵されてサイクロ
ン集塵部で分離された塵埃は、サイクロン集塵部内の旋
回気流の影響を受けながら、単純にその集塵部の下方に
堆積していく構成のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような電
気掃除機にあっては、集塵ケース内に蓄積される塵埃
は、前述の通り単純に堆積するだけの構造のため、特に
繊維質や綿成分が多い塵埃の場合、吸塵した質量に対し
て嵩張る割合は大きくなる。質量の大きい塵埃はサイク
ロン集塵部内の旋回で受ける遠心力により外周側で旋回
し、内周部に位置する吸気フィルターを通過する吸気風
量の変化(低下)は少なくなるが、繊維質の塵埃では小
質量のためにサイクロン集塵部内での遠心分離効果が不
十分となり、吸気フィルター部の表面に繊維質の塵埃が
吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵埃
の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、吸込具より吸引する空気の流れにより遠心分離され
て塵埃収容室に収容されている塵埃を少量の塵埃の吸引
で早期に吸込性能が低下することがないようにし、塵埃
収容室内の塵埃を廃棄する頻度を少なくして、使い勝手
を向上した電気掃除機を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、吸引風を発する電動送風機を内蔵する掃除
機本体と、前記掃除機本体に連通して塵埃を吸引する吸
込具と、前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心
分離する集塵ケースとを備え、前記集塵ケース内に前記
電動送風機の吸気側と連通する吸気部を設けるととも
に、前記吸気部は表面に剥離性の高い材料を付着した吸
気フィルターを有してなるものである。
【0006】これにより、特に繊維質などの遠心分離効
果が不十分な小質量の塵埃が吸気フィルター部分に付着
しようとする際にも、吸気フィルター表面の剥離性の良
い繊維にて構成されているため、集塵ケース内の旋回気
流により吸気フィルター表面より塵埃が剥離される風圧
を受けて、付着せずに吸込性能が低下することがなく、
塵埃収容室内の塵埃を廃棄する頻度を少なくすることが
できて、使い勝手を向上することができる。また、湿気
を含んだ塵埃などで気流により塵埃が剥離されない場合
であっても、剥離性が高い分だけ使用者が吸気フィルタ
ーより塵埃を取り除き易く、メンテナンス性を向上する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、吸引風を発する電動送風機を内蔵する掃除機本体
と、前記掃除機本体に連通して塵埃を吸引する吸込具
と、前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離
する集塵ケースとを備え、前記集塵ケース内に前記電動
送風機の吸気側と連通する吸気部を設けるとともに、前
記吸気部は表面に剥離性の高い材料を付着した吸気フィ
ルターを有してなるものである。
【0008】これにより、特に繊維質などの遠心分離効
果が不十分な小質量の塵埃が吸気フィルター部分に付着
しようとする際にも、吸気フィルター表面の剥離性の良
い繊維にて構成されているため、集塵ケース内の旋回気
流により吸気フィルター表面より塵埃が剥離される風圧
を受けて、付着せずに吸込性能が低下することがなく、
塵埃収容室内の塵埃を廃棄する頻度を少なくすることが
できて、使い勝手を向上することができる。また、湿気
を含んだ塵埃などで気流により塵埃が剥離されない場合
であっても、剥離性が高い分だけ使用者が吸気フィルタ
ーより塵埃を取り除き易く、メンテナンス性を向上する
ことができる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明において、樹脂繊維表面に金属を蒸
着またはスパッタリングさせて吸気フィルターを形成す
るものである。樹脂繊維の表面に金属を蒸着させること
で、樹脂の柔軟な繊維特性を残したまま表面の剥離制の
良い吸気フィルターとできるため、耐久性を向上するこ
とができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、上記請
求項1または2に記載の発明において、金属をステンレ
ス鋼としたものである。ステンレス鋼とすることで、錆
等の腐食しにくいため、耐久性を向上することができ
る。そのため、吸気フィルターの水洗いも可能となり、
メンテナンス性、清潔性、耐久性を向上することができ
る。またステンレス鋼は腐食しにくいうえ、一般的は材
料であり材料コストを低くできるため、低価格な商品を
提供できるものである。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、上記請
求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、吸気
フィルターのメッシュサイズを200〜350かつ開口
率を20〜50%としたものである。メッシュサイズを
200〜350とし、かつ開口率を20〜50%とする
ことで、微細な細塵を吸気フィルターから電動送風機側
への進入を防げるとともに、吸気フィルターが吸引低下
につながる圧損体にならないものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】(実施例1)図3に示すように、掃除機本
体1は、手元ハンドル2とホース継ぎ手3付きのホース
4とを介して延長管5を連結し、延長管5に取り付けた
塵埃を吸引する吸込具6に連通している。また、掃除機
本体1は、枢支された1個の前輪キャスター7と一対の
後輪8とを備えている。
【0014】この掃除機本体1は、図1および図2に示
すように、下本体9と上本体10と本体カバー11とで
外郭を構成している。電動送風機12は、吸引風を発す
るもので、前方を第1サポートゴム13で支持し、後方
を第2ポートゴム14を介して第1モータカバー15と
第2モータカバー16により支持して下本体9に装着
し、中本体17により固定するようにしている。
【0015】集塵ケース18は、ケース本体19とこの
ケース本体19に軸20により開閉自在に係止した蓋体
21とで構成し、蓋体ボタン22を押すことにより蓋体
21とケース本体19との係止が外れ、蓋体21をケー
ス本体19より開くよう構成し、この集塵ケース18を
電動送風機12の吸気上流側、すなわち下本体9の前方
に形成した凹部23に取り外し可能に装着している。
【0016】集塵ケース18は、塵埃を遠心分離する分
離室24を有し、この分離室24は略中空円筒状に形成
し、図4および図5に示すように、掃除機本体1の吸気
口25に連通し分離室24に吸気を案内する塵埃搬送室
26に第2連通口27を介して連通するとともに、塵埃
を移送する第1連通口28を介して塵埃を蓄積する塵埃
収容室29に連通している。
【0017】この分離室24に電動送風機12の吸気側
と連通する吸気部37を設け、第2連通口27は吸気部
37の近傍に形成し、第1連通口28は分離室24の第
2連通口27と対角の位置に形成している。また、塵埃
搬送室26の第2連通口27に臨む位置に、図6に示す
ように、吸気気流を分離室24の内壁に沿わせつつ第1
連通口28に向かわせる整流ガイド部31を蓋体21に
形成している。また、第1連通口28の周囲に塵埃収容
室29から分離室24への気流の逆流を阻害する整流壁
32を形成している。吸気部37と電動送風機12とは
開口34を有する吸気通路35により連通されている。
吸気部37は枠体36に一体的に吸気フィルター30を
構成したものである。また、吸気フィルター30は樹脂
繊維の表面に金属を蒸着、またはスパッタリングさせた
ものである。樹脂繊維は主に、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂
等である。また、表面に蒸着させる金属は主にステンレ
ス鋼が用いられたものである。
【0018】上記構成において動作を説明する。掃除機
本体1の吸気口25にホース4のホース継ぎ手3を連結
し、ホース4に延長管5を介して吸込具6を連結し、運
転を開始すると、電動送風機12が運転され、吸込具6
より吸引された塵埃を含む吸気気流は、図4および図5
の矢印で示すように、吸気口25より流入して塵埃搬送
室26を通り第2連通口27を介して分離室24に入
る。
【0019】このとき、第1連通口28は分離室24の
第2連通口27と対角の位置に形成し、塵埃搬送室26
の第2連通口27に臨む位置に吸気気流を分離室24の
内壁に沿わせつつ第1連通口28に向かわせる整流ガイ
ド部31を形成しているので、第2連通口27より分離
室24内に流入した塵埃を含む吸気気流は、分離室24
の内壁に沿って、第1連通口28に向かう旋回気流を形
成することができる。
【0020】この旋回気流により、吸気気流に含まれる
塵埃に遠心力が働き、塵埃を遠心分離することができ、
気流より分離した塵埃は第1連通口28を通して塵埃収
容室29に蓄積され、塵埃を分離した清浄空気は吸気フ
ィルター37を通して、開口34を有する吸気通路35
より電動送風機12に吸引される。特に繊維質などの遠
心分離効果が不十分な小質量の塵埃が吸気フィルター3
7部分に付着しようとする際にも、吸気フィルター37
表面の剥離性の良い繊維にて構成されているため、分離
室24内の旋回気流により吸気フィルター37表面より
塵埃が剥離される風圧を受けて、付着せずに吸込性能が
低下することがなく、塵埃収容室内の塵埃を廃棄する頻
度を少なくすることができて、使い勝手を向上すること
ができる。また、湿気を含んだ塵埃などで旋回気流によ
り塵埃が剥離されない場合であっても、剥離性が高い分
だけ使用者が吸気フィルター37より塵埃を取り除き易
く、メンテナンス性を向上することができる。
【0021】また、吸気フィルター37の母材を樹脂繊
維とし、表面に金属を蒸着、または真空状態の中で樹脂
繊維表面に付着させるスパッタリングして構成している
ため、樹脂の柔軟な繊維特性を残したまま表面の剥離制
の良い吸気フィルター37とできる、このため比較的重
量のある塵埃を吸込ませた際に、分離室24内の旋回気
流により塵埃が吸気フィルター37に衝突した際にも、
樹脂繊維の柔軟性により破れ等が無い。また、使用者が
メンテナンスを行う際にも破れ等の心配が無く耐久性を
向上することができる。
【0022】また、吸気フィルター37の繊維表面に蒸
着、または真空状態の中で繊維表面に付着させるスパッ
タリングさせる金属をステンレス鋼とすることで錆等の
腐食しにくい。そのため、吸気フィルター37の水洗い
も可能となり、メンテナンス性、清潔性、耐久性を向上
することができる。またステンレス鋼は腐食しにくいう
え、一般的な材料であり材料コストを低くできるため、
低価格な商品を提供できるものである。
【0023】なお、その他の金属を蒸着、またはスパッ
タリングさせたものにおいても同様の効果が得られる。
さらに、繊維表面にフッ素を付着させても上記と同様の
効果が得られる。
【0024】また、吸気フィルター37のメッシュサイ
ズ(1インチ四方におけるメッシュの数)を200〜3
50とし、かつフィルター全面積におけるメッシュの開
口率を20〜50%と設定することで、微細な細塵が吸
気フィルター37から電動送風機12側へ進入するのを
防げるとともに、吸気フィルター37が吸引低下につな
がる圧損体にならないもので、吸気フィルター37から
の微細塵の漏れを防止し清潔性を向上し、吸引性能の良
い使用性の向上を行えるものである。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸込具よ
り吸引する空気の流れにより遠心分離されて塵埃収容室
に収容されている塵埃を少量の塵埃の吸引で早期に吸込
性能が低下することがないようにし、塵埃収容室内の塵
埃を廃棄する頻度を少なくして、使い勝手を向上した電
気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の掃除機本体の分解斜視
【図2】同掃除機本体の断面図
【図3】同電気掃除機の斜視図
【図4】同集塵ケースの蓋体を開いた状態の一部切欠し
た拡大斜視図
【図5】同集塵ケースの拡大断面図
【図6】同集塵ケースのX−X線拡大断面図
【符号の説明】
1 掃除機本体 6 吸込具 12 電動送風機 18 集塵ケース 24 分離室 29 塵埃収容室 30 吸気フィルター 35 吸気通路 36 枠体 37 吸気部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 恩田 雅一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 津崎 保則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野町 哲治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長岡 宏和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AA00 AA02 AA06 AB00 AB03 AH02 AH05 4D019 AA01 BA02 BA13 BA18 BB02 BD01 CA03 CB01 CB02 CB04 CB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引風を発する電動送風機を内蔵する掃
    除機本体と、前記掃除機本体に連通して塵埃を吸引する
    吸込具と、前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠
    心分離する集塵ケースとを備え、前記集塵ケース内に前
    記電動送風機の吸気側と連通する吸気部を設けるととも
    に、前記吸気部は表面に剥離性の高い材料を付着した吸
    気フィルターを有してなる電気掃除機。
  2. 【請求項2】 樹脂繊維表面に金属を蒸着またはスパッ
    タリングさせて吸気フィルターを形成する請求項1記載
    の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 金属をステンレス鋼とした請求項1また
    は2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸気フィルターのメッシュサイズを20
    0〜350かつ開口率を20〜50%とした請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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