JP2010068619A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010068619A
JP2010068619A JP2008232365A JP2008232365A JP2010068619A JP 2010068619 A JP2010068619 A JP 2010068619A JP 2008232365 A JP2008232365 A JP 2008232365A JP 2008232365 A JP2008232365 A JP 2008232365A JP 2010068619 A JP2010068619 A JP 2010068619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary
inductor
main
diode
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008232365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4714250B2 (ja
Inventor
Toshiichi Okubo
敏一 大久保
Takae Shimada
尊衛 嶋田
Hiroyuki Shoji
浩幸 庄司
Junpei Uruno
純平 宇留野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008232365A priority Critical patent/JP4714250B2/ja
Priority to US12/544,160 priority patent/US8203322B2/en
Publication of JP2010068619A publication Critical patent/JP2010068619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4714250B2 publication Critical patent/JP4714250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/10Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M3/145Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/155Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/156Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators
    • H02M3/158Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators including plural semiconductor devices as final control devices for a single load
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/32Means for protecting converters other than automatic disconnection
    • H02M1/34Snubber circuits
    • H02M1/342Active non-dissipative snubbers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】ソフトスイッチングによりスイッチング損失を低減し、スイッチングを高周波化してインダクタやコンデンサなどの受動素子を小型化できるDC−DCコンバータにおいて、可飽和インダクタとダイオードを使用しない小型で高効率なDC−DCコンバータを提供。
【解決手段】直流電源から主インダクタにエネルギーを蓄積させる主スイッチング素子、主インダクタに蓄積されたエネルギーを出力側へ放出する主ダイオード、主スイッチング素子両端容量の電荷を引き抜く補助回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、主インダクタと磁気的に結合した補助インダクタと、補助インダクタにエネルギーを蓄積させる補助スイッチング素子と、補助インダクタに蓄えられたエネルギーを直流電源あるいは出力側へ放出する補助ダイオードを備え、補助インダクタは主インダクタがエネルギーを放出する際に補助ダイオードに逆電圧を印加する方向で主インダクタと結合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された電力の電圧を異なる電圧へ変換するDC−DCコンバータに関するものである。
入力された電力の電圧を所望の電圧に変換して出力するDC−DCコンバータは、ソフトスイッチング技術によりスイッチング損失を低減することで高効率化が可能である。これに伴い、スイッチング素子の駆動周波数を高周波化することで、インダクタやコンデンサなどの受動素子を小型化できる。
非特許文献1には、ソフトスイッチング動作をするDC−DCコンバータが開示されている。回路構成の概略は、主インダクタ、主スイッチング素子、主ダイオード、負荷から構成される従来の昇圧チョッパ回路に、共振コンデンサ、共振インダクタ、可飽和インダクタ、補助スイッチング素子、補助ダイオードで構成される補助共振回路を接続したものである。前記補助共振回路により、前記主スイッチング素子をソフトスイッチング動作させている。
G.Hua et al. "Novel zero−voltage−transition PWM converters" IEEE transactions on Power electoronics、Vol9、p.213−219、1994
非特許文献1で示す回路で、補助共振回路の構成部品から可飽和インダクタとダイオードの直列接続体を取り去ると、補助ダイオードがリカバリーし、補助ダイオードと補助スイッチング素子の損失が増大する。これを避けるために、非特許文献1で示す回路では、可飽和インダクタとダイオードの直列接続体の使用は必須である。
前記理由から、非特許文献1で示した回路は、前記可飽和インダクタとダイオードの直列接続体により、補助ダイオードと補助スイッチング素子の損失が抑制されるものの、前記可飽和インダクタとダイオードの直列接続体に電流が流れることで発生する損失は存在することからさほどの効率の向上は見込めない。そして、主スイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路に、巻線として共振インダクタと可飽和インダクタの計2つを使用せねばならず、回路の小型化が困難である。
本発明の目的は、可飽和インダクタとダイオードの直列接続体を使用しない、小型で高効率なDC−DCコンバータを提供することである。
また、本発明の他の目的は、補助インダクタとして、比較的小容量のインダクタを採用でき、寸法/重量を軽減できるDC−DCコンバータを提供することである。
本発明は、直流電源から主インダクタにエネルギーを蓄積させる主スイッチング素子と、主インダクタに蓄積されたエネルギーを出力側へ放出する主ダイオードと、主スイッチング素子をオンする時点を含む短期間に主スイッチング素子両端容量の電荷を引き抜く補助回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、前記補助回路は、主インダクタと磁気的に結合した補助インダクタと、補助インダクタにエネルギーを蓄積させる補助スイッチング素子と、補助インダクタに蓄えられたエネルギーを直流電源或いは出力側へ放出する補助ダイオードを備え、補助インダクタは主インダクタがエネルギーを放出する際に補助ダイオードに逆電圧を印加する方向で主インダクタと結合していることを特徴とする。
また、本発明は、主インダクタのエネルギーを蓄積する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに蓄積されたエネルギーを出力側へ放出する平滑インダクタを備え、平滑コンデンサは補助インダクタが蓄えたエネルギーを放出する経路上にあることを特徴とする。
さらに、本発明において、主インダクタと補助インダクタと平滑インダクタは、それらインダクタの片側端子を同電位とした巻線構造をもち、平滑インダクタは主インダクタがエネルギーを放出する際に出力側へエネルギーを放出する方向で結合していることを特徴とする。
本発明は、補助回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、前記補助回路は、主インダクタと磁気的に結合した補助インダクタと、補助インダクタにエネルギーを蓄積させる補助スイッチング素子と、補助インダクタに蓄えられたエネルギーを直流電源或いは出力側へ放出する補助ダイオードを備え、補助インダクタを主インダクタがエネルギーを放出する際に補助ダイオードに逆電圧を印加する方向で主インダクタと結合させることにより、可飽和インダクタを使用しない小型で高効率なDC−DCコンバータを提供することができる。また、補助インダクタとして比較的小容量のインダクタを採用でき、従来例に比べて寸法/重量を大幅に軽減できるDC−DCコンバータを提供することができる。
以下に本発明の実施例を図面につき説明する。
図1は、本発明の第1の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は、入力電圧より高い出力電圧を得ることができる昇圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。
以下、図1の回路構成について説明する。まず、直流電源1には、主インダクタ108aと主スイッチング素子であるMOSFET101の直列回路が接続されている。この主MOSFET101には逆並列にダイオード102が接続されている。そして、出力電圧を取り出すために、主MOSFET101の両端c−b点間には、主ダイオード106と出力コンデンサ107の直列回路が接続されている。この出力コンデンサ107の両端が、DC−DCコンバータの出力端子であり、負荷110が接続されている。
以上は、一般的なDC−DCコンバータの位置構成であり、これに、本発明による補助回路を付加している。
前記補助回路は、主スイッチング素子であるMOSFET101の両端c−b点間に、補助インダクタ108bと補助スイッチング素子であるMOSFET104の直列回路とスバナコンデンサ103を並列に接続し、この補助インダクタ108bと補助MOSFET104の接続点dと、主ダイオード106と出力コンデンサ107の接続点eの間に、補助ダイオード109を接続したものである。更に、補助インダクタ108bは、主インダクタ108aと磁気的に結合している。その結合方向は、主インダクタ108aが出力側へエネルギーを放出するときに、補助インダクタ108bが補助ダイオード109に逆電圧を印加する方向である。また、前記補助MOSFET104の両端にはダイオード105が逆並列に接続されている。
〔インダクタの磁気的分離状態における動作〕
次に、図1のDC−DCコンバータの動作について説明する。はじめに、比較例として、主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合していない場合の動作について説明する。この動作は、非特許文献1で紹介されている基本回路の動作に相当する。
図1において主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合していない場合の各部の電圧電流波形図を図2に示す。以下、図2を参照しながら回路動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET101及び、補助MOSFET104のゲートに駆動信号が印加されておらず、前記両MOSFETはオフ状態である。このとき、直流電源1から、主インダクタ108a→主ダイオード106→出力コンデンサ107のループで電流が流れている。また、補助インダクタ108b電流Iiは、c点からd点方向に電流が流れており、その電流は補助ダイオード109を介して、出力コンデンサ107(負荷110含む)に流れる。つまり、インダクタ108aの電流は、主ダイオード106側と、補助インダクタ108bと補助ダイオード109の直列回路側に分流している。
続いて時刻t0で、補助MOSFET104の駆動信号をオンにすると、補助ダイオード109の両端に、出力コンデンサ107より電圧が印加される。このため、補助ダイオード109がリカバリーする間に、出力コンデンサ107→補助ダイオード109→補助MOSFET104のループにリカバリー電流が流れる。前記ループには、インダクタンスや抵抗などの大きなインピーダンス成分が存在せず、また、補助ダイオード109には時刻t0以前に順方向電流が流れており補助ダイオード109の逆回復には時間がかかることから、前記リカバリー電流は電圧源を短絡したときのような過大な電流となる。このため補助ダイオード109と補助MOSFET104に大きな損失が発生する。
補助ダイオード109のリカバリーが時刻t0’で終わると、補助インダクタ108bの電流Iiが緩やかに増加し(補助インダクタ108bがエネルギーを蓄える)、主ダイオード106電流Id1が緩やかに減少する。これは、補助インダクタ108bの電流Iiが、補助インダクタ108bのインダクタンスにより、di/dtの緩やかなものになるからである。そのため、時刻t1において、主ダイオード106は緩やかにオフでき、リカバリー損失の発生は殆どない。
次に、時刻t1から、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103に充電されていた電荷が、補助インダクタ108bと補助MOSFET104を介して放電される(エネルギーが補助インダクタ108bに蓄えられえる)。そして、時刻t2で、主MOSFET101の電圧VmはゼロVまで下がる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ108bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助MOSFET104→ダイオード102のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET101の駆動信号をオンし、補助MOSFET104の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET101のオンと補助MOSFET104のオフは、この主MOSFET101の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード102に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET101はゼロ電圧スイッチング(以下、ZVSと呼ぶ)、ZCSが可能となり、主MOSFET101のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方がダイオード102に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET104の駆動信号をオフすると、主MOSFET101電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ108bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助ダイオード109→出力コンデンサ107→主MOSFET101のループで補助ダイオード電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ108bに蓄えられたエネルギーは負荷側へ放出され、同時に補助ダイオード電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときに補助ダイオード電流Id2はゼロとなり、その後、補助ダイオード109は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、出力コンデンサ107→補助ダイオード109→補助インダクタ108b→主MOSFET101のループで流れる。ループ上に補助インダクタ108bが存在するため、前記リカバリー電流は前記時刻t0で起こったような大きなものにはならない。
続いて、時刻t4で補助ダイオード109のリカバリーが終了し、補助ダイオード109が非導通になる。すると、補助インダクタ108bに流れていた電流は、補助インダクタ108b→主MOSFET101→ダイオード105のループで流れる。また同時に、直流電源1→主インダクタ108a→主MOSFET101のループで電流が流れる。このとき、主インダクタ108aには、直流電源1の電圧が印加され、その電流は増加する。
次に、時刻t5で主MOSFET101のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET101電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103により、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧のdv/dtは緩やかになり、主MOSFET101のZVSターンオフが可能となる。これにより主MOSFET101のターンオフ損失が低減される。その後、時刻t6において、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧は、出力電圧である出力コンデンサ107の電圧と等しくなる。そして、主ダイオード106が導通し、その両端c−e点間にはc点側を正とした電圧が発生する。
一方、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助インダクタ108bと補助MOSFET104からなる直列回路の両端に印加される。そのため、負側(d点からc点)に流れていた補助インダクタ108bの電流Iiが減少し、ダイオード105のリカバリー、補助MOSFET104のドレイン−ソース間寄生容量の充電をえて、補助インダクタ108bの電流は、正側(c点からd点)へ増加する。そして、時刻t7で補助MOSFET104の両端電圧Vsが出力電圧と等しくなると、補助ダイオード109が導通し順方向電流が流れる。
時刻t7以降、主ダイオード106の両端c−e点間に発生したc点を正とした電圧が、補助インダクタ108bと補助ダイオード109の直列接続に印加される。そのため、前記の補助ダイオード109の順方向電流は減少せずに、持続する。
上記のように、主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合していない場合は、前述の補助ダイオード109に流れ続ける順方向電流が原因で、時刻t0で補助MOSFET104がオンしたときに過大なリカバリー電流が発生する。そして、補助ダイオード109と補助MOSFET104に大きな損失が発生するとともに大きなノイズも発生する。また、補助ダイオード109には、時刻t4から時刻t5にかけて流れる順方向電流による損失も発生する。これらの損失は、補助ダイオード109と補助MOSFET104の小型化を妨げるだけでなく、コンバータ全体の効率を低下させる原因となる。
〔インダクタの磁気的結合状態の動作〕
次に、図1において主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合している本実施例の動作について説明する。図3は、図1において主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合している場合の各部の電圧電流波形図である。以下、図3を参照しながら動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET101及び、補助MOSFET104のゲートに駆動信号が印加されておらず、前記両MOSFETはオフ状態である。このとき、直流電源1から、主インダクタ108a→主ダイオード106→出力コンデンサ107のループで電流が流れている。そして、主インダクタ108aの両端c−a点間には、c点側を正とした電圧が発生している。そのため、主インダクタ108aと磁気的に結合した補助インダクタ108bの両端c−d点間には、c点側を正とした電圧が発生し、それは、主ダイオード106を介し、補助ダイオード109の両端e−d点間にe点側を正として印加される。即ち、補助ダイオード109は逆バイアスされていることになる。
ここで、補助ダイオード109に印加されている逆バイアス電圧を図3中にΔV1として表記する。この電圧により、補助MOSFET104の両端電圧Vsは、出力コンデンサ107の両端e−b点間電圧(負荷電圧)より、ΔV1低くなる。一方、主ダイオード106にはc点からe点の方向に順方向電流が流れている。そのため、主ダイオード106の両端c−e点間にはc点側を正とした電圧が発生し、その電圧が、補助インダクタ108bと補助ダイオード109の直列回路に印加される。しかし、前述のように、補助インダクタ108bの両端c−d点間には、c点側を正とした電圧が発生し、補助ダイオード109を逆バイアスしているので、補助ダイオード109の電流Id2は流れない。
続いて時刻t0で、補助MOSFET104の駆動信号をオンするが、時刻t0以前の補助ダイオード109に順方向電流が流れていないことから、補助ダイオード109がリカバリーすることはない。時刻t0で補助MOSFET104がオンすると、補助インダクタ108b電流Iiが緩やかに増加し、主ダイオード106電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET104に関して、ターンオン時はゼロ電流スイッチング(以下、ZCSと呼ぶ)となり、損失の発生が少ない。
その後、時刻t1から時刻t4までの動作は、図2に示した主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合していない場合の動作と同様である。
次に時刻t4で、補助ダイオード109のリカバリーが終了し、補助ダイオード109が非導通になる。すると、補助インダクタ108bに流れていた電流は、補助インダクタ108b→主MOSFET101→ダイオード105のループで流れる。ここで、主インダクタ108aと磁気的に結合している補助インダクタ108bには、d点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加される。これにより、補助インダクタ108bに流れていた電流が減少し、時刻t4’でゼロとなる。時刻t4’以後、前記補助インダクタ108bに発生した電圧は、補助MOSFET104に印加される。この電圧を図3中にΔV2として表記する。また、補助ダイオード109には、出力コンデンサ107の電圧から前記電圧ΔV2を差し引いた電圧が印加される。また同時に、直流電源1→主インダクタ108a→主MOSFET101のループで電流が流れる。このとき、主インダクタ108aには、直流電源1の電圧が印加され、その電流は増加する。
次に、時刻t5から時刻t7までの動作は、図2に示した主インダクタ108aと補助インダクタ108bが磁気的に結合していない場合の動作と同様である。時刻t7において、インダクタ108aの電流は、主ダイオード106側と、補助インダクタ108bと補助ダイオード109の直列回路側に分流している。つまり、補助ダイオード109に順方向電流が流れている。
続いて、時刻t7で、主インダクタ108aと磁気的に結合した補助インダクタ108bには、c点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加される。これにより、補助インダクタ108bに流れていた電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
図4は、主MOSFET101の導通比に対する昇降圧比の関係を示すグラフである。ここでいう昇降圧比とは、入力電圧と出力電圧の比のことである。昇降圧比が1.0未満では降圧動作を示し、1.0以上では昇圧動作を示す。図4より、本実施例は、昇降圧比1.0以上となり、即ち昇圧コンバータの機能を有する。
以上述べたように、本実施例によれば、主インダクタ108aと磁気的に結合した補助インダクタ108b、補助MOFET104、補助ダイオード109、及びスナバコンデンサ103で構成される補助回路を備えることにより、主MOSFET101については、ZVSターンオン、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET104については、ZCSターンオンが可能となる。これにより、回路の損失を大幅に低減できる。とりわけ、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図5は、本発明の第2の実施例による検出手段と制御回路を有するDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例も、入力電圧より高い出力電圧を得ることができる昇圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図5において、図1と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図5において図1と異なる点について説明する。図1における直流電源1を、図5では、交流電源2と、インダクタ3及びコンデンサ4で構成されたフィルタ回路、整流回路5、並びにインダクタ6及びコンデンサ7で構成された高周波フィルタで構成している。即ち、交流電源2の交流電圧は、インダクタ3及びコンデンサ4で構成されたフィルタ回路を介し、整流回路5で全波整流され、インダクタ6とコンデンサ7で構成される高周波フィルタによって高周波成分が取り除かれた直流電圧に変換される。
そして、各部の電圧電流を検出するために、整流回路5の出力に入力電圧検出回路501が接続され、直流電源の点bより負荷側の接続線上に入力電流検出素子502が接続され、入力電流検出素子502の出力が入力電流検出回路503に接続され、主MOSFET101のソース側には電流検出素子504が接続され、電流検出素子の出力は電流検出回路505に接続され、主MOSFET101のドレイン側に電圧検出回路506が接続され、補助インダクタ108bの両端には電圧検出回路507が接続され、主インダクタの両端には電圧検出回路508が接続され、出力コンデンサ107の正極e点には出力電圧検出回路509が接続され、前記入力電圧検出回路501の出力と前記電圧検出回路506の出力が演算回路510に接続される。これらの検出回路と出力電圧設定部514が制御回路513に接続され、制御回路513からドライブ回路511及びドライブ回路512を通して、それぞれ主MOSFET101と補助MOSFET104のゲート端子に接続される。
次に、本回路の動作について説明する。前記直流電源1の両端a−b点間以降の各部動作は図1の第1の実施例と同様である。
制御回路513は、出力電圧設定部514から入力された出力電圧設定値と、出力電圧検出回路509から入力された出力電圧値を比較し、両者の誤差を算出する。そして、前記誤差、入力電圧検出回路501から入力された入力電圧検出値、入力電流検出回路503から入力された入力電流検出値をもとにして、出力電圧設定部514で設定された出力電圧となるよう主MOSFET101と補助MOSFET104のゲート駆動信号が生成される。次に、生成されたゲート駆動信号はドライブ回路511とドライブ回路512を介して、それぞれ主MOSFET101と補助MOSFET104のゲートに入力される。ここで、入力電圧検出値と入力電流検出値が、互いに相似で同位相な波形となるよう、前記ゲート駆動信号を制御することで、本DC−DCコンバータにおける力率を改善することが可能である。なお、入力電圧検出回路501がなくとも、少なくとも入力電流検出素子502と入力電流検出回路503を備えれば、その入力電流検出値から入力電圧を推定し、力率を改善することが可能である。
ここで、主MOSFET101のオン時刻と補助MOSFET104のオフ時刻の制御について説明する。主MOSFET101と補助MOSFET104について、前述の第1の実施例の動作で説明した通りの制御をするには、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧を検出するか、主MOSFET101に逆並列接続されたダイオード102の電流を検出するか、更には、主インダクタ108a、補助インダクタ108bの各両端電圧を検出して間接的に主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧を検出するか、何れか一つの手段を備えればよい。
そこで図5では、前記手段として、主MOSFET101ドレイン−ソース間の電圧を検出する電圧検出回路506、ダイード102の電流を検出する電流検出素子504と電流検出回路505、主インダクタ108aの両端電圧を検出する電圧検出回路508、補助インダクタ108bの両端電圧を検出する電圧検出回路507、入力電圧検出回路501と電圧検出回路506の出力を演算して主インダクタ108aの両端電圧を検出する演算回路510を備えている。ここであげた何れか一つの手段を用いて、主MOSFET101の両端電圧がゼロVに下がったこと、或いは、ダイオード102に電流が流れたことを検出し、主MOSFET101のオン時刻と補助MOSFET104のオフ時刻の制御を行う。
図6は本発明の第3の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は、入力電圧より低い出力電圧を得ることができる降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図6において、図1と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図6の回路構成について説明する。直流電源1には、主MOSFET601と主ダイオード606の直列回路が接続され、主MOSFET601には、逆並列にダイオード602、並列にスナバコンデンサ603が接続されている。主ダイオードの両端g−b点間には、主インダクタ607aと出力コンデンサ107の直列回路が接続され、出力コンデンサ107の両端が負荷110へ接続されている。そして、主MOSFET601の両端a−g点間には、補助MOSFET604と補助インダクタ607bの直列回路が接続され、前記補助MOSFET604と補助インダクタ607bの接続h点−直流電源1の負側b点間に、補助ダイオード608が接続されている。また、補助MOSFET604にはダイオード605が逆並列に接続されている。更に、補助インダクタ607bは、主インダクタ607aと磁気的に結合している。その結合方向は、主インダクタ607aが出力側へエネルギーを放出するときに、補助インダクタ607bが補助ダイオード608に逆電圧を印加する方向である。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図3と同一となる。図3中の記述で、MOSFET101はMOSFET601へ、MOSFET104はMOSFET604へ読み替えるものとする。以下、図3を参照しながら動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET601及び、補助MOSFET604はオフしている。そのため、直流電源1からは電流が流れず、負荷側には、主インダクタ607a→出力コンデンサ107→主ダイオード606のループで電流が還流している。このとき、補助インダクタ607bには、h点側を正とする電圧が発生し、この電圧は主ダイオード606を介し、補助ダイオード608を逆バイアスする。次いで時刻t0で補助MOSFET604がオンすると、直流電源1→補助MOSFET604→補助インダクタ607b→主インダクタ607a→出力コンデンサ107のループで電流が流れはじめる。このとき補助インダクタ電流Iiは緩やかに増加し、主ダイオード606電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET604は、ターンオン時にZCSとなり、損失の発生が少ない。
次に、時刻t1から、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603に充電されていた電荷が、補助MOSFET604と補助インダクタ607bを介して放電され、そのエネルギーが補助インダクタ607bに蓄えられえる。そして、時刻t2で、主MOSFET601の電圧VmはゼロVまで下がる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ607bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ607b→ダイオード602→補助MOSFET604のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET601の駆動信号をオンし、補助MOSFET604の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET601のオンと補助MOSFET604のオフは、主MOSFET601の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード602に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET601はZVS、ZCSが可能となり、主MOSFET601のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方が、ダイオード602に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET604の駆動信号をオフすると、主MOSFET601電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ607bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ607b→主MOSFET601→直流電源1→補助ダイオード608のループで補助ダイオード電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ607bに蓄えられたエネルギーは入力側へ戻され、同時に電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときにId2はゼロとなり、その後、補助ダイオード608は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、その電流ループ上に補助インダクタ607bが存在することから、回路動作上問題となるような大きな電流にはならない。
次に時刻t4で、補助ダイオード608のリカバリーが終了し、補助ダイオード608が非導通になる。すると、補助インダクタ607bに流れていた電流は、補助インダクタ607b→ダイオード605→主MOSFET601のループで流れる。ここで、主インダクタ607aと磁気的に結合している補助インダクタ607bにはg点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ607bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ607bに流れていた電流が減少しながら時刻t4’でゼロとなる。同時に、直流電源1→主MOSFET601→主インダクタ607a→出力コンデンサ107のループで電流が流れ、この電流は増加する。
続いて、時刻t5で主MOSFET601のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET601電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603により、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧のdv/dtが緩やかになり、ZVSが可能になり、ターンオフ損失が低減される。その後、時刻t6において、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧は、直流電源1の電圧と等しくなる。そして、主ダイオード606が導通し、その両端g−b点間にはb点側を正とした電圧が発生する。
一方、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助MOSFET604と補助インダクタ607bの直列回路の両端に印加される。前記補助インダクタ607bには、補助MOSFET604のドレイン−ソース間寄生容量の充電が終わるまで電圧が印加され、補助インダクタ607bに電流が流れる。そして、時刻t7で補助MOSFET604の両端電圧Vsが直流電源1の電圧と等しくなると、補助ダイオード608が導通する。
次に、時刻t7で、主インダクタ607aと磁気的に結合した補助インダクタ607bには、h点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ607bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ607bの電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
本実施例における主MOSFET601の導通比と昇降圧比の関係は、図7の通りとなる。図7より、本実施例は、昇降圧比が常に1.0以下となり、即ち降圧コンバータの機能を有する。
本実施例においても、主MOSFET601については、ZVS、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET604は、ZCSターンオンが可能となる。これより、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図8は本発明の第4の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は、入力電圧に対して出力電圧を昇圧及び降圧できる、昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図8において、図1および図6と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図8の回路構成について説明する。直流電源1のa−b点間には、前述の第1の実施例と同様の回路が接続され、その出力j−b点間に、コンデンサ801が接続される。そして、コンデンサ801両端j−b点間に、前述の第3の実施例と同一の回路が接続される。
次に動作について説明する。コンデンサ801に発生する電圧は、前述の第1の実施例と同様に入力電圧より昇圧される。そして、出力コンデンサ107に発生する電圧は、前述の第3実施例と同様に、コンデンサ801両端j−b点間の電圧より降圧される。主MOSFET101と昇降圧比の関係は図4の通りであり、主MOSFET601と昇降圧比の関係は図7の通りである。
以上のように、本実施例によれば、昇圧回路と降圧回路を組み合わせることにより、昇降圧動作が可能となる。且つ、昇圧動作と降圧動作が独立して制御できることから、高精度な出力電圧の設定が可能である。また、ソフトスイッチング化により、本実施例においても、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図9は本発明の第5の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は、昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図9において、図8と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図9の回路構成について説明する。直流電源1のa−b点間には、前述の第3の実施例と同様の回路が接続され、その出力のf−b点間に、前述の第一の実施例と同様の回路が接続される。図9中、結合インダクタ901は主インダクタ901aと補助インダクタ901b、901cを持つ構成となっており、点g側に901bを、点c側に901cを接続している。即ち、本実施例では、主インダクタを、昇圧回路と降圧回路で共用している。
そして、降圧側補助MOSFET604と直列に逆流防止ダイオード902を挿入し、昇圧側補助MOSFET104と直列に逆流防止ダイオード903を挿入している。逆流防止ダイオード902は、昇圧動作時に、昇圧側の補助インダクタ901cに印加された電圧により、降圧側補助インダクタ901bに電圧が誘起され、補助インダクタ901b→ダイオード605→主MOSFET601のループに電流が流れることを防止するためにある。同様の理由で、逆流防止ダイオード903は、降圧動作時、降圧側の補助インダクタ901bに印加された電圧により、昇圧側補助インダクタ901cに電圧が誘起され、補助インダクタ901c→ダイオード106→出力コンデンサ107→ダイオード105のループに電流が流れることを防止するためである。前述の電流が流れると、昇圧回路、降圧回路のどちらか動作していない側で損失が発生し、コンバータ全体の効率低下の要因となる。ただし、補助インダクタ901b、901cに電圧が印加される時間が短い場合には、前記損失は無視でき、逆流防止ダイオード902、903は省略できる。
次に、まず昇圧動作について説明する。昇圧動作では、常時、降圧側主MOSFET601はオン、降圧側補助MOSFET604はオフの状態である。点cより出力側の回路動作については、第1の実施例と同様であり、動作波形は図3の通りとなる。
次に、降圧動作について説明する。降圧動作では、常時、昇圧回路側の主MOSFET101、補助MOSFET104はオフの状態である。点fより直流電源1側の回路動作については、第3の実施例と同様であり、動作波形は図3の通りとなる。一方、点fより出力側では、図3の時刻t4から時刻t5の間、直流電源1から主インダクタ901へ流れる電流は、主インダクタ901aと補助インダクタ901cが磁気的に結合されていることにより、昇圧側主ダイオード106、昇圧側補助インダクタ901cと昇圧側補助ダイオード109の直列回路の2者を分流し、出力コンデンサ107に流れ込む。しかしながら、前記動作は、降圧動作に影響を与えるものではない。
以上のように、本実施例によれば、昇圧回路側と降圧回路側、それぞれの主インダクタを共用でき、且つ一体化できる。そのため、結合インダクタの小型化が可能となり、システムの小型化、低コスト化が可能となる。
図10は本発明の第6の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は出力反転型の昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図10において、図6と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図10の回路構成について説明する。直流電源1には、主MOSFET601と主インダクタ1002aの直列回路が接続されている。この主MOSFET601には逆並列にダイオード602が接続され、更に並列にスナバコンデンサ603が接続されている。出力電圧を取り出すために、主インダクタ1002aの両端k−b点間には、主ダイオード1001と出力コンデンサ107の直列回路が接続されている。この出力コンデンサ107の両端が、DC−DCコンバータの出力端子であり、負荷110が接続されている。
そして、主MOSFET601の両端a−k点間には、補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの直列回路が接続され、前記補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの接続点mと出力側e点の間に、補助ダイオード1003が接続されている。また、補助MOSFET604にはダイオード605が逆並列に接続されている。更に、補助インダクタ1002bは、主インダクタ1002aと磁気的に結合しており、その結合方向は、主インダクタ1002aが出力側へエネルギーを放出するときに、補助インダクタ1002bが補助ダイオード1003に逆電圧を印加する方向である。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図3と同一となる。図3中の記述で、MOSFET101はMOSFET601へ、MOSFET104はMOSFET604へ読み替えるものとする。以下、図3を参照しながら動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET601及び、補助MOSFET604はオフしている。そのため、直流電源1からは電流が流れず、負荷側には、主インダクタ1002a→出力コンデンサ107→主ダイオード1001のループで電流が還流している。つまり、出力側には、b点を基準にしてe点は負の電圧が出力されている。また、このとき補助インダクタ1002bには、m点側を正とする電圧が発生し、この電圧は主ダイオード1001を介し、補助ダイオード1003を逆バイアスする。
次に、時刻t0で補助MOSFET604がオンすると、直流電源1→補助MOSFET604→補助インダクタ1002b→主インダクタ1002aのループで電流が流れはじめる。このとき補助インダクタ電流Iiは緩やかに増加し、主ダイオード1001電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET604は、ターンオン時にZCSとなり、損失の発生が少ない。
時刻t1から、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603に充電されていた電荷が、補助MOSFET604と補助インダクタ1002bを介して放電され、そのエネルギーが補助インダクタ1002bに蓄えられえる。そして、時刻t2で、主MOSFET601の電圧VmはゼロVまで下がる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ1002bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ1002b→ダイオード602→補助MOSFET604のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET601の駆動信号をオンし、補助MOSFET604の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET601のオンと補助MOSFET604のオフは、主MOSFET601の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード602に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET601はZVS、ZCSが可能となり、主MOSFET601のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方が、ダイオード602に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET604の駆動信号をオフすると、主MOSFET601電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ1002bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ1002b→主MOSFET601→直流電源1→出力コンデンサ107→補助ダイオード1003のループで補助ダイオード1003電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ1002bに蓄えられたエネルギーは入力側と出力側へ戻され、同時に電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときにId2はゼロとなり、その後、補助ダイオード1003は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、その電流ループ上に補助インダクタ1002bが存在することから、回路動作上問題となるような大きな電流にはならない。
次に、時刻t4で、補助ダイオード1003のリカバリーが終了し、補助ダイオード1003が非導通になる。すると、補助インダクタ1002bに流れていた電流は、補助インダクタ1002b→ダイオード605→主MOSFET601のループで流れる。ここで、主インダクタ1002aと磁気的に結合している補助インダクタ1002bにはk点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ1002bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ1002bに流れていた電流が減少しながら時刻t4’でゼロとなる。同時に、直流電源1→主MOSFET601→主インダクタ1002aのループで電流が流れ、この電流は増加する。
続いて、時刻t5で主MOSFET601のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET601電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603により、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧のdv/dtが緩やかになり、ZVSが可能になり、ターンオフ損失が低減される。その後、時刻t6において、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧は、直流電圧1と出力コンデンサ107電圧の和に等しくなる。そして、主ダイオード1001が導通し、その両端e−k点間にはe点側を正とした電圧が発生する。
一方、主MOSFET601のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの直列回路の両端に印加される。補助インダクタ1002bには、補助MOSFET604のドレイン−ソース間寄生容量の充電が終わるまで電圧が印加され、補助インダクタ1002bに電流が流れる。そして、時刻t7で補助MOSFET604の両端電圧Vsが直流電源1と出力コンデンサ107電圧の和に等しくなると、補助ダイオード1003が導通する。
続いて、時刻t7で、主インダクタ1002aと磁気的に結合した補助インダクタ1002bには、m点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ1002bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ1002bの電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
本実施例における主MOSFET601の導通比と昇降圧比の関係は、図11の通りとなる。図11より、本実施例は、昇降圧コンバータの機能を有する。主MOSFET601の導通比が0.5を境に、それ以下では降圧動作を、それ以上では昇圧動作となる。そして、出力には、入力とは逆の負の電圧が出力される。
本実施例においても、主MOSFET601については、ZVS、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET604は、ZCSターンオンが可能となる。これより、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図12は本発明の第7の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図12において、図1と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図12の回路構成について説明する。図1と異なる点は、直流電源1の負極側b点と、負荷側の負極側のn点との間に、平滑コンデンサ1202を挿入し、主インダクタ108aと主ダイオード106の接続c点と負荷の負極側n点との間に平滑インダクタ1201を接続したことである。後述するが、平滑コンデンサ1202は、補助インダクタ108bが蓄えたエネルギーを放出する際に、そのエネルギー放出経路上に位置する。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図13の通りとなる。以下、図13を参照しながら説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET101及び、補助MOSFET104はオフしている。このとき、直流電源1→主インダクタ108a→主ダイオード106→出力コンデンサ107→平滑コンデンサ1202のループで電流が流れる。ここで、平滑コンデンサ1202には、n点側を正とした電圧Vcが発生している。この電圧Vcは、直流電源1の電圧に等しくなる。一方、同時に、平滑インダクタ1201→主ダイオード106→出力コンデンサ107のループで電流が流れている。そして、補助インダクタ108bにはc点側を正とした電圧が発生し、この電圧は主ダイオード106を介し、補助ダイオード109を逆バイアスする。
次に、時刻t0で補助MOSFET104がオンすると、直流電源1→主インダクタ108a→補助インダクタ108b→補助MOSFET104のループで電流が流れはじめる。このとき補助インダクタ電流Iiは緩やかに増加し、主ダイオード106電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET104は、ターンオン時にZCSとなり、損失の発生が少ない。
時刻t1から、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103に充電されていた電荷が、補助インダクタ108bと補助MOSFET104を介して放電され、そのエネルギーが補助インダクタ108bに蓄えられえる。そして、時刻t2で、主MOSFET101の電圧VmはゼロVまで下がる。これと同時に、平滑コンデンサ1202から平滑インダクタ1201に電圧が印加され、その電流ILは増加に転じる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ108bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助MOSFET104→ダイオード102のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET101の駆動信号をオンし、補助MOSFET104の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET101のオンと補助MOSFET104のオフは、主MOSFET101の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード102に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET101はZVS、ZCSが可能となり、主MOSFET101のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方が、ダイオード102に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET104の駆動信号をオフすると、主MOSFET101電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ108bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助ダイオード109→出力コンデンサ107→平滑コンデンサ1202→主MOSFET101のループで補助ダイオード電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ108bに蓄えられたエネルギーは出力コンデンサ107と平滑コンデンサ1202へ放出される。また同時に電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときにId2はゼロとなり、その後、補助ダイオード109は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、その電流ループ上に補助インダクタ108bが存在することから、回路動作上問題となるような大きな電流にはならない。
次に、時刻t4で、補助ダイオード109のリカバリーが終了し、補助ダイオード109が非導通になる。すると、補助インダクタ108bに流れていた電流は、補助インダクタ108b→主MOSFET101→ダイオード105のループで流れる。ここで、主インダクタ108aと磁気的に結合している補助インダクタ108bにはd点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ108bに流れていた電流が減少しながら時刻t4’でゼロとなる。同時に、直流電源1→主インダクタ108a→主MOSFET101のループで電流が流れ、この電流は増加する。
続いて、時刻t5で主MOSFET101のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET101電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET101電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103により、主MOSFET101電圧Vmのdv/dtが緩やかになり、ZVSが可能になり、ターンオフ損失が低減される。
その後、時刻t6において、主MOSFET101電圧Vmは、出力コンデンサ107電圧と平滑コンデンサ1202電圧Vcとの和に等しくなる。そして、主ダイオード106が導通する。
一方、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助インダクタ108bと補助MOSFET104の直列回路の両端に印加される。補助インダクタ108bには、補助MOSFET104のドレイン−ソース間寄生容量の充電が終わるまで電圧が印加され、補助インダクタ108bに電流が流れる。そして、時刻t7で補助MOSFET104の両端電圧Vsが出力コンデンサ107電圧と平滑コンデンサ1202電圧Vcとの和と等しくなると、補助ダイオード109が導通する。
続いて、時刻t7で、主インダクタ108aと磁気的に結合した補助インダクタ108bには、c点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ108bの電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
本実施例における主MOSFET101の導通比と昇降圧比の関係は、図11の通りとなる。図11より、本実施例は、昇降圧コンバータの機能を有する。主MOSFET101の導通比が0.5を境に、それ以下では降圧動作を、それ以上では昇圧動作となる。
本実施例においても、主MOSFET101については、ZVS、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET104は、ZCSターンオンが可能となる。これより、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図14は本発明の第8の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図14において、図12と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図14の回路構成について説明する。図12と異なる点は、図12における、インダクタ108(主インダクタ108a、補助インダクタ108bの結合インダクタ)と平滑インダクタ1201を磁気的に結合し、それをインダクタ1401としたことである。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図15の通りとなる。以下、図15を参照しながら動作を説明する。
動作は、第7の実施例と同様であるが、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cを結合したことで、前記インダクタに流れるリプル電流が減少する。これに伴い、主MOSFET101電流Im、主ダイオード106電流Id1、のピーク電流値が減少する。そのため、各素子の損失が減少する。
ここで、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cが結合可能な理由と、その効果を説明する。まず、主MOSFET101がオンのとき、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cには、それぞれ、直流電源1→主インダクタ1401a→主MOSFET101、平滑コンデンサ1202→平滑インダクタ1401c→主MOSFET101のループで電流が流れる。平滑コンデンサ1202の電圧は直流電源1の電圧と等しいことから、主インダクタ1401a、平滑インダクタ1401cには、同様に直流電源1の電圧が印加されているとみなせる。
次に、主MOSFET101がオフのとき、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cには、それぞれ、直流電源1→主インダクタ1401a→主ダイオード106→出力コンデンサ107→平滑コンデンサ1202、平滑インダクタ1401c→主ダイオード106→出力コンデンサ107のループで電流が流れる。ここで、平滑コンデンサ1202の電圧は直流電源1の電圧と等しいことから、主インダクタ1401a、平滑インダクタ1401cには、同様に出力コンデンサ107の電圧が印加されているとみなせる。なお、主MOSFET101、主ダイオード106のオン電圧は、直流電源1の電圧などと比較し微小なので無視している。
前述の通り、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cには、それぞれ等しい電圧が印加されるため、電圧が印加される方向を同極性にして磁気的に結合すると、相互インダクタンスの作用により、両者のインダクタンス値が増えたことと等価となる。これにより、主インダクタ1401aと平滑インダクタ1401cのリプル電流が減少する。そして、リプル電流が減少することで、コア内部の磁束変化も減少し、コア損失も低減できる。一方で、主インダクタ1401a、補助インダクタ1401b、平滑インダクタ1401cは、それぞれの巻線の一方が同電位となっている。これにより、これらインダクタを同じコアに構成した場合、それぞれの巻線の同電位の端子において絶縁距離をとる必要がないため、インダクタを小型に構成することができる。
本実施例における主MOSFET101の導通比と昇降圧比の関係は、第7の実施例同様、図11の通りとなる。
本実施例においては、第7の実施例と比較し、より、インダクタを小型にできる。また、インダクタの損失、その他スイッチング素子の損失も低減できることから、更なる高効率化、コスト低減化が可能である。
図16は本発明の第9の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図16において、図10と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図16の回路構成について説明する。直流電源1には、主MOSFET601と主インダクタ1002aの直列回路が接続されている。この主MOSFET601には、逆並列にダイオード602、並列にスナバコンデンサ603が接続され、更に並列に補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの直列回路が接続されている。また、前記補助MOSFET604には逆並列にダイオード605が接続されている。
次に、出力電圧を取り出すために、主インダクタ1002aの両端pーb間には、平滑インダクタ1604、出力コンデンサ107、平滑コンデンサ1602の直列回路が接続され、前記の平滑インダクタ1604と出力コンデンサ107の直列回路部には、主ダイオード1601が逆並列接続されている。この出力コンデンサ107の両端が、DC−DCコンバータの出力端子であり、負荷110が接続されている。更に、出力コンデンサ107の負極側n点と、前記補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの接続q点の間に補助ダイオード1603が接続されている。一方、補助インダクタ1002bは、主インダクタ1002aと磁気的に結合しており、その方向は図10と同様である。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図13と同一となる。図13中の記述で、MOSFET101はMOSFET601へ、MOSFET104はMOSFET604へ読み替えるものとする。以下、図13を参照しながら動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET601及び、補助MOSFET604はオフしている。そのため、直流電源1からは電流が流れず、負荷側には、平滑インダクタ1604→出力コンデンサ107→主ダイオード1601のループで電流が還流している。一方で、同時に、主インダクタ1002a→平滑コンデンサ1602→主ダイオード1601のループで電流が流れている。ここで、平滑コンデンサ1602には、b点側を正とした電圧Vcが発生している。この電圧Vcは、出力電圧である出力コンデンサ107の電圧に等しくなる。そして、補助インダクタ1002bにはq点側を正とした電圧が発生し、この電圧は主ダイオード1601を介し、補助ダイオード1603を逆バイアスする。
次に、時刻t0で補助MOSFET604がオンすると、直流電源1→補助MOSFET604→補助インダクタ1002b→平滑インダクタ1604のループで電流が流れはじめる。このとき補助インダクタ電流Iiは緩やかに増加し、主ダイオード1601電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET604は、ターンオン時にZCSとなり、損失の発生が少ない。
時刻t1から、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603に充電されていた電荷が、補助MOSFET604と補助インダクタ1002bを介して放電され、そのエネルギーが補助インダクタ1002bに蓄えられえる。そして、時刻t2で、主MOSFET601の電圧VmはゼロVまで下がる。これと同時に、平滑インダクタ1604と出力コンデンサ107の直列回路には、直流電源1の電圧と平滑コンデンサ1602の電圧の和が印加されはじめる。ここで、平滑コンデンサ1602の電圧が出力電圧である出力コンデンサ107の電圧と等しいことから、平滑インダクタ1604には直流電源1の電圧が印加され、その電流ILは増加に転じる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ1002bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ1002b→ダイオード602→補助MOSFET604のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET601の駆動信号をオンし、補助MOSFET604の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET601のオンと補助MOSFET604のオフは、主MOSFET601の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード602に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET601はZVS、ZCSが可能となり、主MOSFET601のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方が、ダイオード602に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET604の駆動信号をオフすると、主MOSFET601電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ1002bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ1002b→直流電源1→平滑コンデンサ1602→補助ダイオード1603のループで補助ダイオード電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ1002bに蓄えられたエネルギーは直流電源1と平滑コンデンサ1602へ放出される。また同時に電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときにId2はゼロとなり、その後、補助ダイオード1603は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、その電流ループ上に補助インダクタ1002bが存在することから、回路動作上問題となるような大きな電流にはならない。
次に、時刻t4で、補助ダイオード1603のリカバリーが終了し、補助ダイオード1603が非導通になる。すると、補助インダクタ1002bに流れていた電流は、補助インダクタ1002b→ダイオード605→主MOSFET601のループで流れる。ここで、主インダクタ1002aと磁気的に結合している補助インダクタ1002bにはp点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ1002bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ1002bに流れていた電流が減少しながら時刻t4’でゼロとなる。同時に、直流電源1→主MOSFET601→主インダクタ1002aのループで電流が流れ、この電流は増加する。
続いて、時刻t5で主MOSFET601のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET601電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET601電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET601のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ603により、主MOSFET601電圧Vmのdv/dtが緩やかになり、ZVSが可能になり、ターンオフ損失が低減される。
その後、時刻t6において、主MOSFET601電圧Vmは、直流電源1電圧と平滑コンデンサ1602電圧Vcとの和に等しくなる。そして、主ダイオード1601が導通する。
一方、MOSFET601のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助MOSFET604と補助インダクタ1002bの直列回路の両端に印加される。補助インダクタ1002bには、補助MOSFET604のドレイン−ソース間寄生容量の充電が終わるまで電圧が印加され、補助インダクタ1002bに電流が流れる。そして、時刻t7で補助MOSFET604の両端電圧Vsが直流電源1電圧と平滑コンデンサ1602電圧Vcとの和と等しくなると、補助ダイオード1603が導通する。
続いて、時刻t7で、主インダクタ1002aと磁気的に結合した補助インダクタ1002bには、q点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ1002bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ1002bの電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
本実施例における主MOSFET601の導通比と昇降圧比の関係は、図11の通りとなる。
本実施例においても、主MOSFET601については、ZVS、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET604は、ZCSターンオンが可能となる。これより、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減が可能となる。
図17は本発明の第10の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図17において、図16と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図17の回路構成について説明する。図16と異なる点は、図16における、インダクタ1002(主インダクタ1002a、補助インダクタ1002bの結合インダクタ)と平滑インダクタ1604を磁気的に結合し、それをインダクタ1701としたことである。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図15の通りとなる。以下、図15を参照しながら動作を説明する。
動作は、第9の実施例と同様である。また、本実施例も、第8の実施例と同様に、主インダクタ1701aと補助インダクタ1701bと平滑1701cを結合したことで、前記インダクタに流れるリプル電流が減少する。これに伴い、主MOSFET601電流Im、主ダイオード1601電流Id1、のピーク電流値が減少する。そのため、各素子の損失が減少する。
ここで、主インダクタ1701aと平滑インダクタ1701cが結合可能な理由と、その効果を説明する。まず、主MOSFET601がオンのとき、主インダクタ1701aと平滑インダクタ1701cには、それぞれ、直流電源1→主MOSFET601→主インダクタ1701a、直流電源1→主MOSFET601→平滑インダクタ1701c→出力コンデンサ107→平滑コンデンサ1602のループで電流が流れる。平滑コンデンサ1602の電圧は出力電圧である出力コンデンサ107の電圧と等しいことから、主インダクタ1701a、平滑インダクタ1701cには、同様に直流電源1の電圧が印加されているとみなせる。次に、主MOSFET601がオフのとき、主インダクタ1701aと平滑インダクタ1701cには、それぞれ、主インダクタ1701a→平滑コデンサ1602→主ダイオード1601、平滑インダクタ1701c→出力コンデンサ107→主ダイオード1601のループで電流が流れる。
ここで、平滑コンデンサ1602の電圧は出力電圧である出力コンデンサ107の電圧と等しいことから、主インダクタ1701a、平滑インダクタ1701cには、同様に出力コンデンサ107の電圧が印加されているとみなせる。なお、主MOSFET601、主ダイオード1601のオン電圧は、直流電源1の電圧などと比較し微小なので無視している。
前述の通り、主インダクタ1701aと平滑インダクタ1701cには、それぞれ等しい電圧が印加されるため、電圧が印加される方向を同極性にして磁気的に結合すると、相互インダクタンスの作用により、両者のインダクタンス値が増えたことと等価となる。これにより、主インダクタ1701aと平滑インダクタ1701cのリプル電流が減少する。そして、リプル電流が減少することで、コア内部の磁束変化も減少し、コア損失も低減できる。一方で、主インダクタ1701a、補助インダクタ1701b、平滑インダクタ1701cは、それぞれの巻線の一方が同電位となっている。これより、これらインダクタを同じコアに構成した場合、それぞれの巻線の同電位の端子において絶縁距離をとる必要がないため、インダクタを小型に構成することできる。
本実施例における主MOSFET601の導通比と昇降圧比の関係は、第7の実施例同様、図11の通りとなる。
本実施例においては、第9の実施例と比較し、より、インダクタを小型にできる。また、インダクタの損失、その他スイッチング素子の損失も低減できることから、更なる高効率化、コスト低減化が可能である。
図18は本発明の第11の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は出力反転型の昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図18において、図12と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図18の回路構成について説明する。図12と異なる点は、図12における主ダイオード106と平滑インダクタ1201の位置が図18では逆転しており、これらを新たに、図18では、主ダイオード1801、平滑インダクタ1803とする。また、図12における補助ダイオード109のカソード側は、出力コンデンサ107のe点に接続されているが、図18では、補助ダイオードを補助ダイオード1802と記し、そのカソード側は出力コンデンサ107のn点側に接続されている。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図13の通りとなる。以下、図13を参照しながら動作を説明する。
時刻t0以前では、主MOSFET101及び、補助MOSFET104はオフしている。このとき、直流電源1→主インダクタ108a→主ダイオード1801→平滑コンデンサ1202のループで電流が流れる。ここで、平滑コンデンサ1202には、n点側を正とした電圧Vcが発生している。この電圧Vcと主MOSFET101の同通比の関係は、図4の通りとなる。即ち、平滑コンデンサ1202の電圧は、図1の昇圧型DC−DCコンバータの出力電圧と等しい。一方、同時に、平滑インダクタ1803→主ダイオード1801→出力コンデンサ107のループで電流が還流している。つまり、出力側には、n点を基準にしてe点は負の電圧が出力されている。そして、補助インダクタ108bにはc点側を正とした電圧が発生し、この電圧は主ダイオード1801を介し、補助ダイオード1802を逆バイアスする。
次に、時刻t0で補助MOSFET104がオンすると、直流電源1→主インダクタ108a→補助インダクタ108b→補助MOSFET104のループで電流が流れはじめる。このとき補助インダクタ電流Iiは緩やかに増加し、主ダイオード1801電流Id1が緩やかに減少する。従って、補助MOSFET104は、ターンオン時にZCSとなり、損失の発生が少ない。
時刻t1から、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103に充電されていた電荷が、補助インダクタ108bと補助MOSFET104を介して放電され、そのエネルギーが補助インダクタ108bに蓄えられえる。そして、時刻t2で、主MOSFET101の電圧VmはゼロVまで下がる。これと同時に、平滑コンデンサ1202から、出力コンデンサ107と平滑インダクタ1803の直列回路に電圧が印加されはじめ、平滑インダクタ1803電流ILは増加に転じる。
次いで、時刻t2から、補助インダクタ108bが、時刻t0からt2の間に蓄えたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助MOSFET104→ダイオード102のループで電流Isを流す。次に、時刻t3に、主MOSFET101の駆動信号をオンし、補助MOSFET104の駆動信号をオフする。ここで、主MOSFET101のオンと補助MOSFET104のオフは、主MOSFET101の電圧VmがゼロVに下がった直後の時刻t2を含む、ダイオード102に電流が流れている間であれば、どちらを先に行ってもよい。こうすることで、主MOSFET101はZVS、ZCSが可能となり、主MOSFET101のオンに伴うスイッチング損失は発生しない。なお、時刻t2から時刻t3の間は、短時間の方が、ダイオード102に電流が流れる期間が短くなり、損失の発生を少なくすることができる。
そして、時刻t3で補助MOSFET104の駆動信号をオフすると、主MOSFET101電流Imは増加に転じる。また、補助インダクタ108bは、それ自身に蓄えられたエネルギーにより、補助インダクタ108b→補助ダイオード1802→平滑コンデンサ1202→主MOSFET101のループで補助ダイオード電流Id2を流す。前記の動作で、補助インダクタ108bに蓄えられたエネルギーは平滑コンデンサ1202へ放出される。また同時に電流Id2は減少する。そして、前記エネルギーを放出しきったときにId2はゼロとなり、その後、補助ダイオード1802は逆回復期間に入り、リカバリー電流が流れる。このリカバリー電流は、その電流ループ上に補助インダクタ108bが存在することから、回路動作上問題となるような大きな電流にはならない。
次に、時刻t4で、補助ダイオード1802のリカバリーが終了し、補助ダイオード1802が非導通になる。すると、補助インダクタ108bに流れていた電流は、補助インダクタ108b→主MOSFET101→ダイオード105のループで流れる。ここで、主インダクタ108aと磁気的に結合している補助インダクタ108bにはd点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ108bに流れていた電流が減少しながら時刻t4’でゼロとなる。同時に、直流電源1→主インダクタ108a→主MOSFET101のループで電流が流れ、この電流は増加する。
続いて、時刻t5で主MOSFET101のゲート駆動信号をオフにし、主MOSFET101電流Imが遮断されると、時刻t5から時刻t6にかけて、主MOSFET101電圧Vmは、遮断電流と主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103の容量で決まるdv/dtにより上昇する。つまり、主MOSFET101のドレイン−ソース間寄生容量並びにスナバコンデンサ103により、主MOSFET101電圧Vmのdv/dtが緩やかになり、ZVSが可能になり、ターンオフ損失が低減される。
その後、時刻t6において、主MOSFET101電圧Vmは、平滑コンデンサ1202電圧Vcと等しくなる。そして、主ダイオード1801が導通する。
一方、主MOSFET101のドレイン−ソース間電圧が上昇すると、その電圧は補助インダクタ108bと補助MOSFET104の直列回路の両端に印加される。補助インダクタ108bには、補助MOSFET104のドレイン−ソース間寄生容量の充電が終わるまで電圧が印加され、補助インダクタ108bに電流が流れる。そして、時刻t7で補助MOSFET104の両端電圧Vsが平滑コンデンサ1202電圧Vcと等しくなると、補助ダイオード1802が導通する。
続いて、時刻t7で、主インダクタ108aと磁気的に結合した補助インダクタ108bには、c点側を正とした電圧が発生し、はじめ、この電圧が補助インダクタ108bの漏れインダクタ成分に印加され、補助インダクタ108bの電流が減少し、時刻t7’でゼロとなる。時刻t7’以降の動作は前記の時刻t0以前の動作と同様である。
本実施例における主MOSFET101の導通比と昇降圧比の関係は、図11の通りとなる。
本実施例においても、主MOSFET101については、ZVS、ZCSターンオン、ZVSターンオフが可能となり、また補助MOSFET104は、ZCSターンオンが可能となる。これより、スイッチング損失が大幅に低減できることから、高周波化が可能となり、インダクタ及びコンデンサの小型化及びコスト低減化が可能となる。
図19は本発明の第12の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図である。本実施例は出力反転型の昇降圧型ソフトスイッチングDC−DCコンバータである。図19において、図18と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図19の回路構成について説明する。図19と異なる点は、図18における、インダクタ108(主インダクタa、補助インダクタ108bの結合インダクタ)と平滑インダクタ1803を磁気的に結合し、それをインダクタ1901としたことである。
次に、動作について説明する。各部の電圧電流波形図は図15の通りとなる。以下、図15を参照しながら動作を説明する。
動作は、第11の実施例と同様であるが、主インダクタ1901aと平滑1901cを結合したことで、前記インダクタに流れるリプル電流が減少する。これに伴い、主MOSFET101電流Im、主ダイオード106電流Id1、のピーク電流値が減少する。そのため、各素子の損失が減少する。
ここで、主インダクタ1901aと平滑インダクタ1901cが結合可能な理由と、その効果を説明する。まず、主MOSFET101がオンのとき、主インダクタ1901aと平滑インダクタ1901cには、それぞれ、直流電源1→主インダクタ1901a→主MOSFET101、平滑コンデンサ1202→出力コンデンサ107→平滑インダクタ1901c→主MOSFET101のループで電流が流れる。よって、主インダクタ1901aには直流電源1の電圧が印加される。一方、平滑インダクタ1901cへの印加電圧について考察する。まず、直流電源1の電圧をVin、主MOSFET101の導通比をdとおくと、平滑コンデンサ1202の電圧Vcは(1)式の通りとなる。
Vc = 1/(1−d)×Vin ・・・(1)
次に、出力電圧である出力コンデンサ107の電圧をVoとおくと、(2)式の通りとなる。
Vo = d/(1−d)×Vin ・・・(2)
ここで、平滑インダクタ1901cの両端電圧をVL1901cとおくと、(3)式の通りとなる。
VL1901c = Vc−Vo = Vin ・・・(3)
(3)式より、平滑インダクタ1901cの両端電圧も直流電源1の電圧と等しくなる。つまり、主インダクタ1901a、平滑インダクタ1901cには、同様に直流電源1の電圧が印加されているとみなせる。次に、主MOSFET101がオフのとき、主インダクタ1901aと平滑インダクタ1901cには、それぞれ、直流電源1→主インダクタ1901a→主ダイオード1801→平滑コンデンサ1202、平滑インダクタ1901c→主ダイオード1801→出力コンデンサ107のループで電流が流れる。このときの主インダクタ1901aの両端電圧をVL1901aとおくと、(4)式の通りとなる。
VL1901a = Vc−Vin = d/(1−d)×Vin = Vo
・・・(4)
つまり主インダクタ1901aには出力電圧である出力コンデンサ107の電圧Voが印加されるとみなせる。そして、同様に、平滑インダクタ1901cには、出力コンデンサ107電圧Voが印加される。なお、主MOSFET101、主ダイオード1801のオン電圧は、直流電源1の電圧などと比較し微小なので無視している。
前述の通り、主インダクタ1901aと平滑インダクタ1901cには、それぞれ等しい電圧が印加されるため、電圧が印加される方向を同極性にして磁気的に結合すると、相互インダクタンスの作用により、両者のインダクタンス値が増えたことと等価となる。これにより、主インダクタ1901aと平滑インダクタ1901cのリプル電流が減少する。そして、リプル電流が減少することで、コア内部の磁束変化も減少し、コア損失も低減できる。一方で、主インダクタ1901a、補助インダクタ1901b、平滑インダクタ1901cは、それぞれの巻線の一方が同電位となっている。これより、これらインダクタを同じコアに構成した場合、それぞれの巻線の同電位の端子において絶縁距離をとる必要がないため、インダクタを小型に構成することできる。
本実施例における主MOSFET101の導通比と昇降圧比の関係は、第7の実施例同様、図11の通りとなる。
本実施例においては、第11の実施例と比較し、よりインダクタを小型にできる。また、インダクタの損失、その他スイッチング素子の損失も低減できることから、更なる高効率化、コスト低減化が可能である。
以上の実施例では、スイッチング素子としてMOSFETを採用した例について説明してきた。しかし、本発明によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング素子は、MOSFETに限らずIGBTやその他の絶縁ゲート半導体装置、バイポーラトランジスタなどを採用でき、同様の効果が得られることは当業者にとって明らかである。スイッチング素子の選択に関しては、主スイッチング素子については、ターンオン、ターンオフ時ともソフトスイッチングできるため、大電流のアプリケーションでは飽和電圧の低いIGBTを使用した方が損失の発生を少なく抑えられる場合がある。一方、補助スイッチング素子については、素子に流れる電流が少ないことから、一般にIGBTと比較して電流容量の小さいMOSFETで許容できる。
また、スナバコンデンサ103、603、は主MOSFET101、601の寄生容量で代用することが可能である。同様に、ダイオード102と602、105と605に関しても、それぞれ、主MOSFET及び補助MOSFETのボディダイオードで代用することが可能である。
本発明は、家電製品、情報機器、自動車機器などの幅広い分野において、その電源回路に利用できる。
本発明の第1の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 図1においてインダクタを磁気的に結合しない場合の電圧電流波形図。 図1においてインダクタを磁気的に結合した場合の電圧電流波形図。 図1の動作を説明する説明図。 本発明の第2の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第3の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 図6の動作を説明する説明図。 本発明の第4の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第5の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第6の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 図10の動作を説明する説明図。 本発明の第7の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 図12の動作を説明する電圧電流波形図。 本発明の第8の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 図14の動作を説明する電圧電流波形図。 本発明の第9の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第10の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第11の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。 本発明の第12の実施例によるDC−DCコンバータの回路構成図。
符号の説明
1…直流電源、2…交流電源、3、6・・・インダクタ、4、7、801…コンデンサ、107…出力コンデンサ、5…整流回路、101、601…主MOSFET、102、602…主MOSFETの逆並列接続ダイオード、103、603…スナバコンデンサ、104、604…補助MOSFET、105、605…補助MOSFETの逆並列接続ダイオード、106、606、1001、1601、1801…主ダイオード、108a、607a、901a、1002a、1401a、1701a、1901a…主インダクタ、108b、607b、901b、901c、1002b、1401b、1701b、1901b…補助インダクタ、109、608、1003、1603、1802…補助ダイオード、110…負荷、501・・・入力電圧検出回路、502・・・入力電流検出素子、503・・・入力電流検出回路、504・・・電流検出素子、505・・・電流検出回路、506、507、508・・・電圧検出回路、509・・・出力電圧検出回路、510・・・演算回路、511、512・・・ドライブ回路、513・・・制御回路、514・・・出力電圧設定部、902、903・・・逆流防止ダイオード、1201、1401c、1604、1701c、1803、1901c・・・平滑インダクタ、1202、1602…平滑コンデンサ

Claims (17)

  1. 直流電源から主インダクタにエネルギーを蓄積させる主スイッチング素子と、前記主スイッチング素子に逆並列接続されたダイオードと、前記主インダクタに蓄積されたエネルギーを出力側へ放出する主ダイオードと、前記主スイッチング素子をオンする時点を含む短期間に前記主スイッチング素子両端容量の電荷を引き抜く補助回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、前記補助回路は、前記主インダクタと磁気的に結合した補助インダクタと、前記補助インダクタにエネルギーを蓄積させる補助スイッチング素子と、前記補助インダクタに蓄えられたエネルギーを前記直流電源或いは出力側へ放出する補助ダイオードを備え、前記補助インダクタは前記主インダクタがエネルギーを放出する際に前記補助ダイオードに逆電圧を印加する方向で前記主インダクタと結合していることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主インダクタと前記主スイッチング素子が直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記主ダイオードと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子が直列接続され、前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子の接続点と前記主ダイオードと前記出力コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主スイッチング素子と前記主ダイオードが直列接続され、前記主ダイオードの両端間に前記主インダクタと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタが直列接続され、前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタの接続点と前記直流電源の負極との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記DC−DCコンバータの後段に他のDC−DCコンバータを接続するとともに、
    該他のDC−DCコンバータは、その入力端子に主スイッチング素子と主ダイオードが直列接続され、前記主ダイオードの両端間に主インダクタと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に補助スイッチング素子と補助インダクタが直列接続され、前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタの接続点と前記入力端子の負極側との間に補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 請求項3に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記DC−DCコンバータの補助スイッチング素子と直列に第1の逆流防止ダイオードを備え、前記DC−DCコンバータの主インダクタを兼用した他のDC−DCコンバータを後段に接続するとともに、
    該他のDC−DCコンバータは、前記兼用した主インダクタと主スイッチング素子が直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に主ダイオードと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に補助インダクタと補助スイッチング素子が直列接続され、前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子の接続点と前記主ダイオードと前記出力コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続し、前記補助スイッチング素子と直列に第2の逆流防止ダイオードを備えたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主スイッチング素子と前記主インダクタが直列接続され、前記主インダクタの両端間に前記主ダイオードと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタが直列接続され、前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタの接続点と前記主ダイオードと前記出力コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  7. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主インダクタのエネルギーを蓄積する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに蓄積されたエネルギーを出力側へ放出する平滑インダクタを備え、前記平滑コンデンサは前記補助インダクタが蓄えたエネルギーを放出する経路上にあることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  8. 請求項7に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主インダクタと前記補助インダクタと前記平滑インダクタは、それらインダクタの片側端子を同電位とした巻線構造をもち、前記平滑インダクタは前記主インダクタがエネルギーを放出する際に出力側へエネルギーを放出する方向で結合していることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  9. 請求項7または8に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主インダクタと前記主スイッチング素子が直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記平滑インダクタと前記平滑コンデンサが直列接続され、前記平滑インダクタの両端間に前記主ダイオードと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子が直列接続され、前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子の接続点と前記主ダイオードと前記出力コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  10. 請求項7または8に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主スイッチング素子と前記主インダクタが直列接続され、前記主インダクタの両端間に前記主ダイオードと前記平滑コンデンサが直列接続され、前記主ダイオードの両端間に前記平滑インダクタと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタが直列接続され、前記補助スイッチング素子と前記補助インダクタの接続点と前記主ダイオードと前記平滑コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  11. 請求項7または8に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源に前記主インダクタと前記主スイッチング素子が直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記主ダイオードと前記平滑コンデンサが直列接続され、前記主ダイオードの両端間に前記平滑インダクタと出力コンデンサが直列接続され、前記主スイッチング素子の両端間に前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子が直列接続され、前記補助インダクタと前記補助スイッチング素子の接続点と前記主ダイオードと前記平滑コンデンサの接続点との間に前記補助ダイオードを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主スイッチング素子の両端間にスナバコンデンサを接続したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主スイッチング素子の両端電圧を検出する電圧検出手段を備え、その検出値をもとに補助スイッチング素子のオフ時刻と主スイッチング素子のオン時刻を制御することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  14. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主スイッチング素子及びこれに逆並列接続されたダイオードに流れる電流を検出する電流検出手段を備え、その検出値をもとに補助スイッチング素子のオフ時刻と主スイッチング素子のオン時刻を制御することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  15. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記主インダクタまたは前記補助インダクタの両端電圧を検出する電圧検出手段を備え、その検出値をもとに補助スイッチング素子のオフ時刻と主スイッチング素子のオン時刻を制御することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  16. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源の電圧を検出する入力電圧検出手段と、前記主スイッチング素子の両端電圧を検出する電圧検出手段と、出力電圧検出手段を備え、前記入力電圧検出手段と、前記主スイッチング素子の両端電圧検出手段と、前記出力電圧検出手段の内少なくとも2つの手段の検出値をもとに補助スイッチング素子のオフ時刻と主スイッチング素子のオン時刻を制御することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直流電源は交流電源と整流回路とフィルタ回路と、入力電圧検出手段と、前記直流電源からの電流を検出する入力電流検出手段と、出力電圧検出手段を備え、前記交流電源の力率を制御することを特徴とするDC−DCコンバータ。
JP2008232365A 2008-09-10 2008-09-10 Dc−dcコンバータ Expired - Fee Related JP4714250B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008232365A JP4714250B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 Dc−dcコンバータ
US12/544,160 US8203322B2 (en) 2008-09-10 2009-08-19 DC-DC converter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008232365A JP4714250B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 Dc−dcコンバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010068619A true JP2010068619A (ja) 2010-03-25
JP4714250B2 JP4714250B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=41799135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008232365A Expired - Fee Related JP4714250B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 Dc−dcコンバータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8203322B2 (ja)
JP (1) JP4714250B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013141383A (ja) * 2012-01-03 2013-07-18 Industrial Technology Research Institute アクティブ降圧型パワーファクター修正装置
KR101376844B1 (ko) 2012-12-11 2014-04-01 삼성전기주식회사 역률 보정 회로 및 이를 포함하는 전원 장치
JP2014509185A (ja) * 2011-03-22 2014-04-10 レディリオン テクノロジーズ インコーポレイテッド 広範な電圧振幅を通じた効率のよいdc−dc変換のための装置および方法
JP2017158412A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 太陽電池用コンバータシステム
JP2018057212A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
WO2018079532A1 (ja) * 2016-10-26 2018-05-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 Dcdcコンバータ
KR20190060220A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 엘지전자 주식회사 인터리브드 pfc 제어 장치
JP2022064281A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 保護回路を備えるブースト変換モジュール

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2521253A4 (en) * 2009-12-28 2014-01-01 Toyota Motor Co Ltd POWER SUPPLY DEVICE
JP5853366B2 (ja) * 2010-12-24 2016-02-09 富士通株式会社 電源装置、情報処理装置
WO2012129823A1 (zh) * 2011-03-30 2012-10-04 深圳市华星光电技术有限公司 Boost级联升压电路
US8493039B2 (en) 2011-03-30 2013-07-23 Shenzhen China Star Optoelectronics Co. Ltd. Cascade-connected boost circuit
TWI439023B (zh) * 2011-07-13 2014-05-21 Wistron Corp 低雜訊降壓轉換電路及低雜訊電壓供應總成
JP2013027124A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Sanken Electric Co Ltd スイッチング電源回路
US8723487B2 (en) * 2012-03-09 2014-05-13 Majid Pahlevaninezhad Zero voltage switching interleaved boost AC/DC converter
KR101422947B1 (ko) * 2012-12-11 2014-07-23 삼성전기주식회사 역률 보정 회로 및 이를 포함하는 전원 장치
TWI473410B (zh) * 2013-01-11 2015-02-11 Univ Nat Formosa 非隔離型雙向直流/直流轉換器
GB2532454A (en) * 2014-11-19 2016-05-25 Univ Plymouth Control arrangement
GB2534348A (en) * 2014-11-21 2016-07-27 Reinhausen Maschf Scheubeck Active Snubber
CN104811039B (zh) * 2015-05-07 2017-04-12 盐城工学院 一种开关电源变换器
TWI559667B (zh) 2015-12-08 2016-11-21 財團法人工業技術研究院 軟式切換輔助電路
US10141845B2 (en) 2016-04-13 2018-11-27 Texas Instruments Incorporated DC-DC converter and control circuit with low-power clocked comparator referenced to switching node for zero voltage switching
US9853547B2 (en) 2016-04-13 2017-12-26 Texas Instruments Incorporated Methods and apparatus for adaptive timing for zero voltage transition power converters
US10177658B2 (en) 2016-04-14 2019-01-08 Texas Instruments Incorporated Methods and apparatus for adaptive timing for zero voltage transition power converters
US10141846B2 (en) 2016-04-15 2018-11-27 Texas Instruments Incorporated Methods and apparatus for adaptive timing for zero voltage transition power converters
JP2019057993A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 トヨタ自動車株式会社 電力変換回路
US10491100B1 (en) * 2018-07-31 2019-11-26 Rockwell Collins, Inc. Combined AC and DC power converter with an electromagnetic interference filter and a bridge rectifier
US10840797B2 (en) 2018-11-26 2020-11-17 Texas Instruments Incorporated Load release detection circuit
JP6962974B2 (ja) 2019-07-25 2021-11-05 シャープ株式会社 整流回路および電源装置
TWI692185B (zh) * 2019-10-31 2020-04-21 宏碁股份有限公司 升壓轉換器
KR102326432B1 (ko) * 2019-12-27 2021-11-15 한국항공우주연구원 결합 인덕터를 구비한 dc-dc 변환 장치
CN111431432A (zh) * 2020-01-20 2020-07-17 南京理工大学 一种基于Boost和RC电路的微细电火花脉冲电源
TWI704757B (zh) * 2020-02-11 2020-09-11 宏碁股份有限公司 升壓轉換器
CN113904554A (zh) * 2020-07-06 2022-01-07 台达电子工业股份有限公司 直流/直流电源转换器
CN115714532B (zh) * 2022-11-08 2023-07-07 东北电力大学 基于耦合电感倍压单元的双开关直流升压变换器及控制方法
CN116155101B (zh) * 2023-04-19 2023-06-27 深圳市恒运昌真空技术有限公司 一种基于耦合电感的高增益变换器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5418704A (en) * 1992-06-12 1995-05-23 Center For Innovative Technology Zero-voltage-transition pulse-width-modulated converters
JP2002101645A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Tdk Corp 昇圧型スイッチング電源装置
JP2007282376A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Hitachi Ltd 単方向dc−dcコンバータ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6317341B1 (en) * 2000-11-09 2001-11-13 Simon Fraidlin Switching circuit, method of operation thereof and single stage power factor corrector employing the same
DE10118040A1 (de) * 2001-04-11 2002-10-17 Philips Corp Intellectual Pty DC-DC Konverter
US7592789B2 (en) * 2005-10-31 2009-09-22 Chil Semiconductor Corporation Power supply and related circuits
US7777461B2 (en) * 2005-10-31 2010-08-17 Chil Semiconductor Corporation Power supply and controller circuits
US7852053B2 (en) * 2005-10-31 2010-12-14 Chil Semiconductor Corporation Power supply and controller circuits
US7782032B2 (en) * 2007-12-03 2010-08-24 California Polytechnic Corporation System method and apparatus for a multi-phase DC-to-DC converter

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5418704A (en) * 1992-06-12 1995-05-23 Center For Innovative Technology Zero-voltage-transition pulse-width-modulated converters
JP2002101645A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Tdk Corp 昇圧型スイッチング電源装置
JP2007282376A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Hitachi Ltd 単方向dc−dcコンバータ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509185A (ja) * 2011-03-22 2014-04-10 レディリオン テクノロジーズ インコーポレイテッド 広範な電圧振幅を通じた効率のよいdc−dc変換のための装置および方法
JP2013141383A (ja) * 2012-01-03 2013-07-18 Industrial Technology Research Institute アクティブ降圧型パワーファクター修正装置
US9048750B2 (en) 2012-01-03 2015-06-02 Industrial Technology Research Institute Active buck power factor correction device
KR101376844B1 (ko) 2012-12-11 2014-04-01 삼성전기주식회사 역률 보정 회로 및 이를 포함하는 전원 장치
JP2017158412A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 太陽電池用コンバータシステム
JP2018057212A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
WO2018079532A1 (ja) * 2016-10-26 2018-05-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 Dcdcコンバータ
KR20190060220A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 엘지전자 주식회사 인터리브드 pfc 제어 장치
KR101986297B1 (ko) 2017-11-24 2019-06-07 엘지전자 주식회사 인터리브드 pfc 제어 장치
JP2022064281A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 保護回路を備えるブースト変換モジュール
JP7203911B2 (ja) 2020-10-13 2023-01-13 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 保護回路を備えるブースト変換モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
US20100061122A1 (en) 2010-03-11
US8203322B2 (en) 2012-06-19
JP4714250B2 (ja) 2011-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4714250B2 (ja) Dc−dcコンバータ
Liang et al. Analysis of integrated boost-flyback step-up converter
Fu et al. 1MHz high efficiency LLC resonant converters with synchronous rectifier
JP4824524B2 (ja) 単方向dc−dcコンバータおよびその制御方法
US10873260B2 (en) Zero-voltage switching hybrid switched-capacitor converter
Mao et al. Zero-voltage-switching DC–DC converters with synchronous rectifiers
US7518895B2 (en) High-efficiency power converter system
US9331563B2 (en) Active snubber topology
US7612602B2 (en) Resonant gate drive circuits
TWI483518B (zh) 用於接收輸入電壓的開關調製器的控制電路及在開關調製器中利用接通時間恆定體系控制主開關和低端開關的方法
CN107294385B (zh) 用于零电压转换功率转换器的自适应定时的方法和设备
WO2006079219A1 (en) Resonant gate drive circuits
Zhang et al. A high-frequency dual-channel isolated resonant gate driver with low gate drive loss for ZVS full-bridge converters
KR101213461B1 (ko) 스위칭 전원회로
US9935547B2 (en) System and method for a switched-mode power supply
Fujiwara et al. A novel lossless passive snubber for soft-switching boost-type converters
JP2011024285A (ja) 電力変換装置
US20180323713A1 (en) Soft-switching for high-frequency power conversion
Kim et al. Soft-switching step-up converter with ripple-free output current
Do Zero-voltage-switching boost converter using a coupled inductor
Eberle et al. A high efficiency synchronous buck VRM with current source gate driver
Jeong High efficiency asymmetrical half-bridge flyback converter using a new voltage-driven synchronous rectifier
JPH07154967A (ja) Dc−dcコンバータとそれを用いた電子計算機
JP2013135570A (ja) Dc−dcコンバータ
JP4328417B2 (ja) 電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110325

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees