JP2010068403A - 通信装置 - Google Patents

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哲也 武田
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Abstract

【課題】複数の通信装置間の通信経路を直列に接続させたネットワークにおいて、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかを検出する。
【解決手段】通信データが最初の送信元の通信装置まで戻ってきた時、その通信データの最初の送信元の通信装置の通信異常検出部124は通信データ内の通信履歴データと通信データ種別を用いて各通信装置間において受信に要した時間が適切かどうかを判断することで、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数接続することでネットワークを構成する通信装置に関し、特にネットワークの通信異常を検知する装置に関する。
列車を構成する車両間でデータを送受信するネットワークでは、個々の車両に通信装置を搭載し、車両を連結するときにコネクタ等で個々の通信装置の通信経路を直列に接続することでネットワークを構成している。
かかる場合、ネットワークを構成する個々の通信装置は、車両編成がかわるたびに異なるものとなり、また、連結のたびに着脱されるコネクタの接続部の信頼性によっては通信異常を生じる場合がある。
このような伝送装置の従来技術の一例として、列車を構成する複数台の車両間におけるデータ通信用の閉ループネットワークにおいて、車両固有の番号を付加する特別なデータを順次伝送することで、データ通信に必要な各車両の構成の確認とネットワーク形成の良否の確認を自動的に行おうとするものがある(例えば特許文献1参照)。
以下、従来技術の一例を図を用いて説明する。
図12に示すように複数台の車両TR1、TR2、……、TRnにそれぞれ設けられた伝送装置t1、t2、……、tnが、伝送路TLを介して互いに接続される閉ループネットワークの車両間伝送システムを構成する。また、各車両の伝送装置TR1〜TRnはデータ伝送時の局アドレスとなる固有の物理局番を有している。
そして、この伝送路TLの接続が完了したあとに、ひとつの伝送装置t1から自己の編成順位を示す論理局番と自己の物理局番とからなる伝文を次の伝送装置t2に送る。伝送装置t2は伝送装置t1から受け取った伝文に、自己の編成順位を示す論理局番と自己の物理局番とを付加して次の伝送装置t3に送る。このようにして、順次伝送装置tnまで伝文を送信する。
最終的に、各車両の編成順位を示す論理局番と物理局番が付加された伝文を、ネットワークを一巡させて起点である伝送装置t1まで送信する。
以上のような構成および動作によって、列車の編成に変更が生じた場合でも上記の伝文がネットワークを一巡することで、各車両の位置や台数、さらにその位置にある局アドレスを自動的に把握できる。
同時に起点の伝送装置は、伝文を受信しその内容を確認することによって、伝文がこのネットワークを一巡できたことを知って、ネットワークに異常がないことが確認できる。
特開平1−274602号公報
以上のように構成された従来技術では、通信データが一巡して最初の送信元の通信装置に戻ってきたら異常なし、戻ってこなければ異常ありと判断することはできる。
しかしながら、かかるネットワークでは、連結作業等で通信経路の接続や切断が不定期に行われることと、運行時の振動等で連結部コネクタの接続部の信頼性が劣化することで、接続部が完全に切断されずに断続的にデータ転送が行われ、通信可能であるが通信速度が遅くなるという異常が生じる場合が多い。かかる場合においては、従来技術の構成では異常なしであるとしか判断できないこととなる。
また、いずれかの通信装置間で通信異常が発生したと判断した場合においても、具体的にどの通信装置間で通信異常が発生したかを知るためには、問題が発生した後にネットワーク上の全ての通信装置の接続状態を調査しなければならないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するものであり、特別な装置や特別な通信データを用いず、通常使用する通信データのみを用いてネットワークの通信状態を解析し、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかを検出できる通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の通信装置は、通信経路を直列に接続することでネットワークを構成する通信装置であって、前記通信経路を介してネットワークを構成する他の通信装置へ通信データを送信するデータ送信部と、前記通信経路を介してネットワークを構成する他の通信装置から通信データを受信するデータ受信部と、前記通信データに少なくとも前記データ受信部が通信データを受信した時刻に対応する時刻情報を通信履歴データとして付加して前記データ送信部に出力する通信履歴データ付加ブロックと、前記データ受信部で受信した通信データに付加された複数の時刻情報の差分と予め設定された閾値情報の値とを比較することで通信異常を判別する通信異常判別ブロックとを備えたものである。
この構成によって、通信データが一巡して最初の送信元の通信装置まで到達した時、最初の送信元の通信装置ではネットワーク上の全ての通信装置のデータ受信時刻を得ることができ、各通信装置間において受信に要した時間が適切かどうかを判断することで、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかを検出することができる。
また、好ましくは、通信データ種別を用いてデータ種類ごと個別に通信異常検出閾値を切り換えることにより、通信データの種類に応じて警告レベルを変化させるなどの通信異常検出のレベル調整ができる。
本発明の通信装置によれば、特別な装置や特別な通信データを用いず、通常使用する通信データのみを用いてネットワークの通信状態を解析し、どの通信装置間でデータ通信が遅延する通信異常が生じているかを検出できる。
例えば、列車内の通信ネットワークなどの直列に連結された複数の通信装置間での通信処理において、列車の営業運行中など通常の通信処理中に通信異常検出処理を実施できる。
また、本発明の通信装置では、通信データ種別を用いてデータ種類ごと個別に通信異常検出閾値を切り換えることにより、通信データの種類に応じて警告レベルを変化させることができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の通信装置の実施の形態における構成を示すブロック図である。また、図2は本発明の通信装置の通信経路を直列に接続することで構成したネットワークを示すブロック図である。図3はかかるネットワークにおける通信データの伝送状態を示す図である。
図2において、この種類のネットワークは、鉄道における列車内のネットワークなどスター状のネットワークの構築が困難なシステムに採用されているものである。通信装置100〜103は、それぞれ列車を構成する各車両に搭載されており、列車編成時に各車両が連結されたときに同時に各通信装置同士が通信経路901〜903で接続されている。この接続は列車の電気系統の配線をつなぐコネクタによって行われる。
また、列車の最前列と最後尾に搭載される通信装置にあたる通信装置100と通信装置104については、データ通信を折り返して送信するような仕様に設定しておく。以上のような構成とすることで、閉じたループ上のネットワークが構成される。
次に図3を用いて通信データの流れを説明する。通信データの順次送信の一例としてネットワークの端に位置する通信装置から通信データを送信する場合を想定する。
まず列車の各車両に送信すべき通信データ200を通信装置100にセッティングする。この通信装置100は、隣に接続されている通信装置101へ通信データ200を通信経路901を介して送信する。通信データ200を受信した通信装置101は、通信データ200を受信した側と異なる側に接続されている通信装置102へ送信する。
これを繰り返すことで、通信データ200はネットワークの端に位置する通信装置103まで到達する。ネットワークの端に位置する通信装置103は、通信データ200を受信した側と同じ側に接続されている通信装置102へ折り返して送信する。
以下同様に、受信した通信装置102は、通信データ200を受信した側と異なる側に接続されている通信装置101へ送信する。これを繰り返すことで通信データはネットワークを一巡し、最初の送信元の通信装置100まで到達する。最初の送信元の通信装置100に通信データ200が到達すると、通信処理は完了する。
なお、通信データとして送信される情報を例示すると、到着駅案内や車内の一般的注意事項などの自動放送、車掌などによるマニュアルの車内放送や緊急指示放送、乗務員間の通信、さらにはブレーキ等の車両のコントロールに関する信号などが挙げられる。形式的には、音声データ、映像データ、マシンコントロールデータなどがデジタル化されて通信される。
次に、本発明の通信装置の詳細な構成について説明する。図1は上記で説明した図2と図3のネットワークを構成するひとつの通信装置である通信装置102の内部の構成を詳細に示した図である。
通信装置102は、第1のデータ送信部165と、第2のデータ送信部166と、第1のデータ受信部121と、第2のデータ受信部122と、通信履歴データ付加ブロック169と、通信異常判別ブロック129と、通信異常出力部120と、データ処理部140とを備えている。
第1のデータ送信部165は、通信経路902を介してネットワークを構成する他の通信装置101へ通信データを送信する。第2のデータ送信部166は、通信経路903を介してネットワークを構成する他の通信装置103へ通信データを送信する。
通信履歴データ付加ブロック169は、通信履歴データを通信データ200に付加して、第1のデータ送信部165または第2のデータ送信部166に出力する。この通信履歴データには少なくとも第1のデータ受信部121または第2の受信部122が通信データ200を受信した時刻と、データ送信部165またはデータ送信部166が通信データの送信処理を開始する時刻を含む時刻情報が含まれており、さらに、予め設定された各々の通信装置に固有の装置識別番号も含んでいる。
以上の第1のデータ送信部165と、第2のデータ送信部166と、通信履歴データ付加ブロック169とで、通信データ出力部160が構成されている。
第1のデータ受信部121は、通信経路902を介してネットワークを構成する他の通信装置101から通信データを受信する。第2のデータ受信部122は、通信経路903を介してネットワークを構成する他の通信装置103から通信データを受信する。
通信異常判別ブロック129は、第1のデータ受信部121または第2の受信部122で受信した通信データ200に付加された通信履歴データを抽出し、その中の複数の時刻情報の差分と予め設定された閾値情報の値とを比較することで通信異常を判別する。さらに、通信異常判別ブロック129は、通信異常と判別した場合に、装置識別番号がさらに吹かされているならば、それに基づいて通信異常を生じている個所を特定する。
通信異常出力部126は、通信異常判別ブロック129が通信異常を検出した場合に、通信異常判別ブロック129からの信号を受信して、通信異常である旨を報知する。通信異常の報知の手段としては、音、光のほか、モニターへの表示等がある。
以上の第1のデータ受信部121と、第2のデータ受信部122と、通信異常判別ブロック129と、通信異常出力部120とで、通信データ入力部120が構成されている。
データ処理部140は、通信データ入力部120と通信データ出力部160に接続されている。データ処理部140は、通信データ入力部120から入力されるデータ本体を用いて、個々のデータに対応した処理を実行する。データ処理部140は、処理後のデータ本体を通信データ出力部160へ出力する。
次に、図1を参照しながら各ブロックの詳細構成を説明する。
通信履歴データ付加ブロック169は、装置情報格納部163と、時刻管理部162と、通信履歴データ作成部161と、データ結合部164を備える。
装置情報格納部163は装置識別番号を格納するものであり、通信履歴データ生成部161と接続されている。装置情報格納部163は、装置固有の番号であり、かつ、予め設定された装置識別番号を保持し、接続されている通信履歴データ生成部161の指示により装置識別番号を通信履歴データ生成部161へ出力する。
時刻管理部162は時刻情報を管理するものであり、通信履歴データ生成部161と接続されている。時刻管理部162は、現在時刻を管理する時計機能と、所定の信号によって与えられた指示のタイミングの時刻情報を保持するタイマ機能を有しており、接続されている通信履歴データ生成部161の指示により時刻情報を通信履歴データ生成部161へ出力する。
通信履歴データ作成部161は、装置識別番号と時刻情報を結合して通信履歴データを作成するものであり、時計管理部162と、装置情報格納部163と、データ結合部164に接続されている。通信履歴データ生成部161は、時計管理部162から入力される時刻情報と、装置情報格納部163から入力される装置識別番号とを結合して通信履歴データを作成する。通信履歴データ生成部161は、生成した通信履歴データをデータ結合部164へ出力する。
データ結合部164は、データ本体に通信履歴データを付与して通信データを生成するものであり、データ処理部140と、通信履歴データ生成部161と、第1のデータ送信部165と、第2のデータ送信部166に接続されている。データ結合部164は、データ処理部140から入力されるデータ本体と通信履歴データ生成部161から入力される通信履歴データを結合して通信データを作成する。
そして、データ結合部164は、通信経路902へのデータ送信時には通信データを第1のデータ送信部165に出力する。第1のデータ送信部165は、データ結合部164から入力される通信データを通信経路902へ出力し、該通信データは通信装置101内のデータ受信部に伝送される。
あるいは、データ結合部164は、通信経路903へのデータ送信時には通信データを第2のデータ送信部166に出力する。第2のデータ送信部166は、データ結合部164から入力される通信データを通信経路903へ出力し、該通信データは通信装置103内のデータ受信部に伝送される。
次に、通信異常判別ブロック129は、データ分割部123と、通信異常管理部125と、通信異常検出部124を備える。
ここで、データ分割部123は、通信データをデータ本体と通信データ種別と通信履歴データに分割するものであり、第1のデータ受信部902と第2のデータ受信部122とデータ処理部140とに接続されている。
通信装置101から送信された通信データは、通信経路902を介して第1のデータ受信部121に入力される。第1のデータ受信部121は、通信経路902から入力される通信データをデータ分割部123へ出力する。データ分割部123は、第1のデータ受信部121から入力される通信データを、データ本体と通信データ種別と通信履歴データに分割する。
または、通信装置103から送信された通信データは、通信経路903を介して第2のデータ受信部122に入力される。第2のデータ受信部122は、通信経路903から入力される通信データをデータ分割部123へ出力する。データ分割部123は、第2のデータ受信部122から入力される通信データを、データ本体と通信データ種別と通信履歴データに分割する。
分割された通信データ種別と通信履歴データは、データ分割部123により通信異常検出部124へ出力される。一方、分割後のデータ本体は、データ分割部123によりデータ処理部140へ出力される。
通信異常管理部125は、予め設定された複数の閾値情報を通信データ種別情報ごとに対応させて管理するものであり、通信異常検出部124に接続されている。通信異常管理部125は、時刻情報とともに解析に用いる閾値情報を通信データ種別ごとに管理している。そして、通信異常管理部125は、通信異常検出部124から通信データ種別が入力されると、それに対応する閾値情報を通信異常検出部124へ出力する。
通信異常検出部124は、データ分割部123から通信データ種別情報と通信履歴データを受け取り、通信データ種別を通信異常管理部125へ送り、その結果として通信異常管理部125から通信データ種別情報に対応する閾値情報を受け取り、この閾値情報と前記通信履歴データに基づいて通信異常を判別し、その判別結果を通信異常出力部126へ送る。
詳細には、通信異常検出部124は、データ分割部123と、通信異常管理部125と、通信異常表示部126とに接続されている。通信異常検出部124は、通信データ種別を通信異常管理部125に出力する。通信異常検出部124は、通信異常管理部125から入力される閾値情報を用いて、データ分割部123から入力される通信履歴データを解析し、通信異常を判断・検出する。
そして、通信異常検出部124は、通信履歴データの解析結果が通信異常を示すものであった場合、通信異常表示部126に通信異常の通知を出力する。通信異常検出部124に接続された通信異常出力部126は、通信異常検出部124から入力される通信異常の通知を、例えば、表示装置に出力する。
次に図を参照して、以上のように構成された本発明の通信装置の通信異常検出処理の詳細を説明する。
図4(a)には、通信データ種別220の内容を示す。通信データ種別220は、通信データの種別ID221から構成される。
図4(b)には、最初の送信元の通信装置が付与する通信履歴データ230の内容を示す。最初の送信元の通信装置が付与する通信履歴データ230は、最初の送信元の通信装置の装置ID231と、通信データの発信時刻232から構成される。
図4(c)には、受信した通信装置が付与する通信履歴データ240の内容を示す。受信した通信装置が付与する通信履歴データ240は、受信した通信装置の装置D241と通信データの受信時刻241から構成される。
本発明では、図2に示すような、複数の通信装置間の通信経路を直列に連結させたネットワーク上において、まず始めに、ある通信装置が隣接する通信装置へデータを送信する時に、図5に示すような、最初の送信元の通信装置において作成される通信データ種別220と通信履歴データ230から構成される通信履歴データ260を、データ本体210に結合した通信データ200を送信する。
次に、通信データ200を受信した通信装置が隣接する通信装置へ通信データを送信する時は、図6(a)に示すように、受信した通信装置において作成される通信履歴データ240を既に存在する通信履歴データ260に追加した通信データ200を隣接する通信装置へ送信する。
通信装置へ送信されるに従い、図6(b)に示すように、通信データ200は、受信した通信装置が付与する通信履歴データ240が通信履歴データ260に順次追加される。
次に、図7を用いて、本発明の通信装置間の通信経路を直列に連結させたネットワークでの動作の一例を示す。図7の編成は先に説明した図3に対応している。
図7において、通信装置A100からデータ本体210を送信する時には、通信装置A100は通信データ種別220と通信履歴データ250をデータ本体210に結合した通信データ200を作成し、それを通信装置B101へ送信する。
通信装置B101が通信データ200を受信して隣接する通信装置へ送信する時には、通信装置B101は通信履歴データ251を追加した通信データ200を作成し、それを通信装置C102へ送信する。
同様に、通信装置C102が通信データ200を受信して隣接する通信装置へ送信する時には、通信装置C102は通信履歴データ252を追加した通信データ200を作成し、それを通信装置D103へ送信する。
さらに、通信装置D103が通信データ200を受信して隣接する通信装置へ送信する時には、通信装置D103は通信履歴データ253を追加した通信データ200を作成する。通信装置D103はネットワークの端に位置するため、それを通信装置C102に送信する。
次に、通信装置C102が通信データ200を受信して隣接する通信装置へ送信する時には、通信装置C102は通信履歴データ254を追加した通信データ200を作成し、それを通信装置B101へ送信する。
通信装置B101が通信データ200を受信して隣接する通信装置へ送信する時には、通信装置B101は通信履歴データ255を追加した通信データ200を作成し、それを通信装置A100へ送信する。
通信装置A100は通信履歴データ256を追加した通信データ200を作成する。そして、通信装置A100は最初の送信元の通信装置であるため、通信データ200がネットワークを一巡したことになり、通信処理は完了する。
図7に示すように、常に全ての通信装置が通信履歴データを通信データに付与して送信することにより、最初の送信元の通信装置まで通信データが戻ってきた時、最初の送信元の通信装置ではネットワーク上の全ての通信装置のデータ受信時刻を得ることができる。
この通信履歴データを解析することで、各通信装置間において受信に要した時間が適切かどうかを判断できる。例えば、通信装置B101の受信時刻と通信装置C102の受信時刻との差分ΔBCの方が、通信装置C102の受信時刻と通信装置D103との受信時刻の差分ΔCDよりも大きければ、通信装置B101〜通信装置C102間のデータ通信が通信装置C102〜通信装置D103間のデータ通信よりも遅いことがわかる。
さらに、図を参照しながら、通信データに付加された複数の時刻情報の差分、予め設定された閾値情報の値、装置識別番号、および、通信データ種別情報に基づく通信異常の判別の技術について詳細に説明する。
図8において、(a)は図7のネットワークで通信装置A100から送信されたデータが一巡して戻ってきた時の通信データ200の内容の詳細を示したものである。(b)は、各隣り合う通信装置間、すなわち、通信装置A−B間、通信装置B−C間、通信装置C−D間、通信装置D−C間、通信装置C−B間、通信装置B−A間の通信時間の計算方法400を示したものである。
次に、具体的な数値を使用した本発明の通信装置おける通信異常の判断について、いくつか例示し説明する。
図9に通信異常の判断の第1の例を示す。本図において、図9(b)に、特定の通信データの送信を仮定したときの、通信装置A−B間、通信装置B−C間、通信装置C−D間、通信装置D−C間、通信装置C−B間、通信装置B−A間の通信時間の一覧の例を示している。また、図9(a)に、通信データ種別情報によって閾値情報301が0.500msecと設定された例であることを示す。
後に例示する閾値の中でもっとも遅いこのような閾値情報が設定される通信データ種別は、たとえば、到着駅案内や車内の一般的注意事項、自動放送など、重要度や緊急性に比較的余裕のある情報が該当する。
図9(b)の結果401に示すように、本例の場合は、通信装置C−D間の通信時間のΔCDが0.400msecで、この中では最も遅く、通信装置A−B間の通信時間のΔABが0.090msecで、この中では最も早くなっている。
ここで、全ての通信装置間の通信時間、つまり時刻情報の差分と閾値情報301を比較する。特定位置の時刻情報の差分が閾値情報301の0.500msecを超えていた場合、当該個所で通信異常が発生していると判断する。また、時刻情報の差分が閾値情報301を超えていなかった場合、当該個所では通信異常は発生していないと判断する。
本図に示す例の場合、まずは最も通信時間の遅い通信装置C−D間であっても時刻情報の差分が閾値情報をこえておらず、すべての通信個所で通信異常は発生していないと判断できる。
さて、図9に示す例では、結果401の中に閾値情報301を超えている場所は存在しなかった。ただし、通信装置C−D間の通信時間が、通信装置A−B間や通信装置B−C間の通信時間よりも遅いことが分かる。
本発明の通信装置においては、通信データ種別情報を用いて、データの種類ごとに個別に閾値情報を切り換えることにより、通信データの種類に応じた通信異常検出処理が可能になる。例えば、重要性・緊急性の高いメッセージを送信する時の閾値情報は短い値を設定する。また、重要性・緊急性の低いメッセージの場合の閾値情報は長い値を設定する。
ある通信装置間で、短めの通信異常検出閾値の時に通信異常の診断結果が出力されたが、長めの通信異常検出閾値の時には通信異常ではなかった場合、その通信装置間は緊急性の低いメッセージ通信を行うには問題はないが、緊急性の高いメッセージを送るにはエラーが発生する可能性があることを、通信異常検出結果から得ることができる。
図10と図11は、データの種類ごとに個別に通信異常検出閾値を切り換えることにより、通信データ種別に応じた通信異常検出結果の例である。
図10では、閾値情報302が0.300msecの時の結果を示す。図9の例示の場合と比べて短い値が設定される通信データ種別としては、たとえば、車掌などによるマニュアルの車内放送や緊急指示放送、乗務員間の通信などが該当する。
ここで、閾値情報の0.300msecに対して、それより大きい値は通信装置C−D間の通信時間ΔCD=0.400msecであるので、結果402では、ΔCDにおいて伝送遅延が生じていると判断される。
図11では、閾値情報302が0.100msecの時の結果を示す。本発明の例示の中で最も短い値が設定される通信データ種別としては、たとえば、ブレーキ信号などの車両のコントロールに関する信号等が該当する。
ここで、閾値情報の0.100msecに対して、それより大きい値は通信装置C−D間の通信時間ΔCD=0.400msecと、通信装置D−C間の通信時間ΔDC=0.150msecと、通信装置B−A間の通信時間ΔBA=0.120msecであるので、結果403では、ΔCDとΔDCとΔBAにおいて伝送遅延が生じている伝送遅延が生じていると判断される。
なお、上記説明の図9に示す例では、通信異常の区間は存在しなかったが、しかし、通信装置C−D間の通信時間は、通信装置A−B間や通信装置B−C間の通信時間よりも遅いことが分かった。このように、通信時間のばらつきが生じることは当然であるが、本発明の通信装置によれば、ばらつきが大きい、あるいは、特定区間の通信時間がその他の通信時間の平均と比較して異常に大きい場合は、通信異常は発生していないが通信異常が発生する可能性の高い個所であるという判断ができる。
たとえば、ばらつきの大きさについては、全体の標準偏差を求め、それと所定の値と比較すればよい。また、特定区間の通信時間がその他の通信時間の平均と比較して異常に大きいか判断するには、その他の通信時間の平均に所定の値を乗じて、それと特定区間の通信時間を比較すればよい。
本図を例にとると、通信装置C−D間の通信時間は0.400msecに対して、その他の通信時間の平均は0.112msecであり、所定の値として例えば2を設定すれば、0.400は0.224(0.112×2)よりも大きいので、通信装置C−D間は通信異常が発生する可能性の高い個所であるという判断ができる。
以上のように、本実施の形態で説明したように、本発明の通信装置によれば、通信データが一巡して最初の送信元の通信装置まで到達した時、最初の送信元の通信装置ではネットワーク上の全ての通信装置のデータ受信時刻を得ることができ、それの差分を取ることで各通信装置間において受信に要した時間を得ることができ、時刻情報の差分と閾値情報と比較することで、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかを検出することができる。
これにより、特別な装置や特別な通信データを用いず、通常使用する通信データのみを用いてネットワークの通信状態が解析でき、例えば、列車内の通信ネットワークなどの直列に連結された複数の通信装置間での通信処理において、列車の営業運行中など通常の通信処理中に通信異常検出処理を実施できる。さらには、実際に通信異常が発生する前に調査や改修を実施するなどの対応策を実施することができ、通信異常の発生を未然に防ぐことができれば被害は最小限で済む。
また、本発明の通信装置では、通信データ種別を用いてデータ種類ごと個別に閾値情報を切り換えることにより、通信データの種類に応じて警告レベルを変化させることができる。これにより、通信異常に近い状態が検出された場合には即時に警告出力などの対応が可能になる。
なお、本実施の形態において、途中付加される通信履歴データ内の時刻情報については、通信データの受信時刻を対応させる場合を説明したが、通信装置から通信データが発信される時刻を対応させてもよい。あるいは、受信時刻と発信時刻の双方を付加する仕様としてもよい。双方を付加した場合、通信装置間の通信時間とする時刻情報の差分の計算に発信側の装置の発信時刻と受信側装置の受信時刻を用いれば、通信装置それぞれの処理速度のばらつきに影響されず、隣り合う通信装置間での時刻情報の差分が、通信装置間の通信時間のみに依存することが保障される。ここで発信時刻は、データ送信部が通信データの送信処理を開始する時刻とすればよい。
また、通信データの送信の起点の通信装置を、ネットワークの端を占める通信装置で説明を行ったが、本発明の通信装置によって構成されるネットワークはループを形成しているので、送信の起点は特定の通信装置に限定されるものではない。また、ネットワークを形成する通信装置の台数が4台の場合を一例として説明したが、装置台数は4台に限定されるものでなく、複数であればよい。
さらに、本実施の形態における処理はソフトウェアで実現しても良い。このソフトウェアの流布に関しては、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良く、このソフトウェアをダウンロード等により配布しても良く、手段には限定されない。
本発明にかかる通信装置は、通常使用する通信データのみを用いてネットワークの通信状態を解析し、どの通信装置間で遅延などの通信異常が生じているかの検出が可能になるため、列車内の通信ネットワークなどの直列に連結された複数の通信装置間において、列車の営業運行中など通常の通信処理中に通信異常を検出できる通信装置等として有用である。
本発明の通信装置の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明の通信装置の通信経路を直列に接続することで構成したネットワークを示すブロック図 本発明の通信装置が構成するネットワークにおける通信データの伝送状態を示す図 本発明の実施の形態における通信データ内の付加される情報の内容を示す図 本発明の実施の形態における発信時の通信データの内容を示す図 本発明の実施の形態における情報が順次追加された通信データの内容を示す図 本発明の通信装置間の通信経路を直列に連結させたネットワークでの動作の一例を示す図 本発明の通信装置によるネットワーク内の通信データの内容の詳細を示した図 通信異常判断の第1の例を説明する図 通信異常判断の第2の例を説明する図 通信異常判断の第3の例を説明する図 従来技術に係る車両ネットワークの一例を示すブロック図
符号の説明
100、101、102、103 通信装置
120 通信データ入力部
121 第1のデータ受信部
122 第2のデータ受信部
123 データ分割部
124 通信異常検出部
125 通信異常管理部
126 通信異常出力部
129 通信異常判別ブロック
140 データ処理部
160 通信データ出力部
161 通信履歴データ作成部
162 時計管理部
163 装置情報格納部
164 データ結合部
165 第1のデータ送信部
166 第2のデータ送信部
169 通信履歴データ付加ブロック
301、302、303 閾値情報
400 通信装置間の通信時間の計算方法
401、402、403 通信装置間の通信時間の計算結果
901、902、903 通信経路

Claims (5)

  1. 通信経路を直列に接続することでネットワークを構成する通信装置であって、
    前記通信経路を介してネットワークを構成する他の通信装置へ通信データを送信するデータ送信部と、
    前記通信経路を介してネットワークを構成する他の通信装置から通信データを受信するデータ受信部と、
    前記通信データに前記データ受信部が通信データを受信した時刻と前記データ送信部が通信データの送信処理を開始する時刻の少なくとも一方あるいは双方を含む時刻情報を通信履歴データとして付加して前記データ送信部に出力する通信履歴データ付加ブロックと、
    前記データ受信部で受信した通信データに付加された複数の時刻情報の差分と予め設定された閾値情報の値とを比較することで通信異常を判別する通信異常判別ブロックと
    を備えた通信装置。
  2. 前記通信履歴データ付加ブロックが、予め設定された各々の通信装置に固有の装置識別番号を通信履歴データとしてさらに付加するとともに、
    前記通信異常判別ブロックが通信異常と判別した場合に、付加された前記装置識別番号に基づいて通信異常を生じている個所を特定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記閾値情報の値が予め複数個設定され、前記通信異常判別ブロックが通信データに予め付加されている通信データ種別情報に基づいて複数設定された前記閾値情報のうちから時刻情報の差分と比較する値を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記通信履歴データ付加ブロックが、前記装置識別番号を格納する装置情報格納部と、時刻情報を管理する時刻管理部と、装置識別番号と時刻情報を結合して通信履歴データを作成する通信履歴データ作成部と、データ本体に通信履歴データを付与して通信データを生成するデータ結合部とを備え、
    前記通信異常判別ブロックが、通信データをデータ本体と通信データ種別と通信履歴データに分割するデータ分割部と、予め設定された複数の閾値情報を通信データ種別情報ごとに対応させて管理する通信異常管理部と、前記データ分割部から通信データ種別情報と前記通信履歴データを受け取って前記通信データ種別情報に対応する閾値情報と前記通信履歴データに基づいて通信異常を判別し判別結果を出力する通信異常検出部とを備えた請求項3に記載の通信装置。
  5. 複数の車両で構成される列車の各車両に搭載され、通信経路を車両の連結によって直列に接続させたネットワークを構成する通信装置であることを特徴とする請求項1〜4に記載の通信装置。
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