JP2009194768A - ネットワーク通信システムとそのループ検出方法及びネットワーク通信システムの中継装置 - Google Patents

ネットワーク通信システムとそのループ検出方法及びネットワーク通信システムの中継装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ループを容易に検出できるネットワーク通信システムのループ検出方法等とすることを目的とする。
【解決手段】複数の中継装置を経由してパケットデータを送受信するネットワーク通信システムのループ検出方法において、ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置ごとに経由した中継装置を識別する識別情報を順次記録する識別情報記録工程と、ループ検出用パケットデータに記録された識別情報により同一の中継装置を経由したか否かを解析してループを検出するループ検出工程と、ループ検出工程でループを検出した場合に、ループを検出したことを通知するループ通知工程とを有するネットワーク通信システムのループ検出方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク通信システムとそのループ検出方法及びネットワーク通信システムの中継装置に関する。
スイッチングハブやブリッジ等で構成されるネットワーク通信システムの各中継装置間においてループが形成されると、ブロードキャストされたパケットデータがループ内を周回し続けることとなる。ネットワーク通信システムのループ内を周回し続けるパケットデータは、ネットワーク通信システムの通信資源を浪費して無駄な電力を消費したり、他の通信の通信レートを低減させることが懸念される。
また、場合によってはネットワーク通信システムのループ内を周回し続けるパケットデータは、通信回線を飽和状態にして他の必要な通信が不可能となる通信不能事態を生じさせる懸念が生じる。一方で、ネットワーク通信システムの複雑化・高度化に伴い、ネットワーク通信システムの保守点検やネットワーク通信システムの能力増強時に、各中継装置間で予測しないループが形成される場合も推定される。
このため、ネットワーク通信システムに形成されたループを検出したりループが形成されることを回避したりするために、従来から様々な手法が提案されてきた。例えば、スパニングツリーアルゴリズムによると、スパニングツリー用のマルチキャストアドレスを使用する。
また、スパニングツリーアルゴリズムでは、スイッチングハブ等の各中継装置が備えるスイッチ類は、ネットワーク通信システムに送信されるコンフィグレーションメッセージに基づいて作動する。このため、各中継装置のポート間において仮にループ接続が形成されていたとしても、単一のルートを選択してパケット送信することができる。
一方で、スパニングツリーによるループ検出プロトコルでは、動作制御が複雑なプロトコルであるので、CPUでの制御負荷が増大したりメモリの必要容量も増大するので、効率的ではなく、また容易であるとは言えない方法であるとされる。
また、ループパケットデータを検出する方法として、あるポートから受信したパケットデータの送信元アドレスと、以前に他のポートから受信したパケットデータの送信元アドレスと、を比較する。そして、この比較結果がある一定時間内に所定の回数だけ一致した場合、そのパケットデータをループパケットデータであると判断する判断方法も提案されている。
さらに、ループを検出した場合に、ネットワーク通信システムの各々の中継装置が、自律的にループ接続されているポートについてパケットデータの送受信を遮断し又は中継転送禁止とする処理を行うことで、パケットデータがループ周回する事を回避する方法が、例えば下記特許文献1に開示されている。
特開2006−50222号公報
しかし、従来のネットワーク通信システムにおけるループ検出方法は、いずれの方法も他の装置との複雑な情報送受信をしなければならず手間や工数がかかるものであった。このため、ネットワーク通信システムの制御や管理の観点及びネットワーク通信システムのメンテナンスの観点からは、従来手法は効率的であるとはいえず、ループ検出がネットワーク通信システムにおける円滑な通信の負担となることが懸念されていた。
この発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、複雑な装置間通信等をすることなく、容易にネットワーク通信システムのループを検出するループ検出方法とできる。
この発明にかかるネットワーク通信システムのループ検出方法は、複数の中継装置を経由してパケットデータを送受信するネットワーク通信システムのループ検出方法であって、ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置ごとに経由した中継装置を識別する識別情報を順次記録する識別情報記録工程と、ループ検出用パケットデータに記録された識別情報により同一の中継装置を経由したか否かを解析してループを検出するループ検出工程と、ループ検出工程でループを検出した場合に、ループを検出したことを通知するループ通知工程とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムのループ検出方法は、好ましくは識別情報記録工程が、ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置のポートごとに経由したポートを識別する識別情報を順次記録する識別情報記録工程であり、ループ検出工程は、ループ検出用パケットデータに記録された経由したポートを識別する識別情報により同一のポートを経由したか否かを解析してループを検出するループ検出工程であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムのループ検出方法は、さらに好ましくは識別情報記録工程でループ検出用パケットデータに順次記録された識別情報が、識別対象に固有の固有識別情報であり、ループ検出工程は、中継装置において、固有識別情報が記録されたループ検出用パケットデータに同一の固有識別情報があるか否かを解析してループを検出するループ検出工程であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムのループ検出方法は、複数の中継装置を経由してループ検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムのループ検出方法であって、中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断工程と、パケット判断工程において、中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析工程と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知工程と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されていない場合に、ループ検出用パケットデータのデータ最後部にポートの固有識別番号を記録するポート番号記録工程と、ポート番号記録工程でポートの固有識別番号が記録されたループ検出用パケットデータを中継装置から送信する工程とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムのループ検出方法は、好ましくはループ解析工程が、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析工程であり、ループ通知工程は、ネットワーク通信システムが備える監視装置に、ループを検出したことを通知すると共に、ループ解析工程での解析に基づいてループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと経由順序とを表示するループ通知工程であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムは、複数の中継装置を経由してパケットデータを送受信するネットワーク通信システムにおいて、中継装置が、ネットワーク通信システムに送信されたループを検出するためのループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置ごとに、経由した中継装置を識別する識別情報を順次記録する識別情報記録部と、ループ検出用パケットデータに記録された識別情報により同一の中継装置を経由したか否かを解析してループを検出するループ検出部と、ループ検出部でループを検出した場合に、ループを検出したことを通知するループ通知部とを備えることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムは、好ましくは識別情報記録部が、ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置のポートごとに経由したポートを識別する識別情報を順次記録する識別情報記録部であり、ループ検出部は、ループ検出用パケットデータに順次記録された経由したポートを識別する識別情報により同一のポートを経由したか否かを解析してループを検出するループ検出部であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムは、さらに好ましくは識別情報記録部でループ検出用パケットデータに順次記録された識別情報が、識別対象に固有の固有識別情報であり、ループ検出部は、中継装置において、固有識別情報が記録されたループ検出用パケットデータに同一の固有識別情報があるか否かを解析してループを検出するループ検出部であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムは、複数の中継装置を経由してループ検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムであって、中継装置が、中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断部と、パケット判断部において、中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析部と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知部と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されていない場合に、ループ検出用パケットデータのデータ最後部にポートの固有識別番号を記録するポート番号記録部と、ポート番号記録部でポートの固有識別番号が記録されたループ検出用パケットデータを中継装置から送信する送信部とを備えることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムは、好ましくはループ解析部が、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析部であり、ループ通知部は、ネットワーク通信システムが備える監視装置にループを検出したことを通知すると共に、ループ解析部での解析に基づいて、ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと複数のポートの経由順序とを通知するループ通知部であることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムの中継装置は、検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムの中継装置において、中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断部と、パケット判断部において、中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析部と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知部と、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されていない場合に、ループ検出用パケットデータのデータ最後部にポートの固有識別番号を記録するポート番号記録部と、ポート番号記録部でポートの固有識別番号が記録されたループ検出用パケットデータを中継装置から送信する送信部とを備えることを特徴とする。
また、この発明にかかるネットワーク通信システムの中継装置は、好ましくはループ解析部が、ループ検出用パケットデータにパケットデータを受信したポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析部であり、ループ通知部は、ネットワーク通信システムが備える監視装置に、ループを検出したことを通知すると共に、ループ解析部での解析に基づいて、ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと、ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートの経由順序と、を通知するループ通知部であることを特徴とする。
ループを容易に検出できるネットワーク通信システムのループ検出方法等とできる。
実施形態で例示するネットワーク通信システムは、スイッチングハブ等の中継装置若しくはパソコンやネットワーク監視装置等の端末が、ループを検出するためのループ検出用パケットデータを送信する。各中継装置は、ループ検出用パケットデータに、ループ検出用パケットデータが経由する中継装置に関する固有の識別情報を付与する。
また、このネットワーク通信システムの中継装置は、その中継装置固有の又はその中継装置のポートに固有の固有識別情報を有している。各中継装置は、ループ検出用パケットデータが中継装置を経由する場合に、ループ検出用パケットデータのペイロード部に固有識別情報を順次書き込む。すなわち、各ループ検出用パケットデータは、どの中継装置を経由して転送又は送信されてきたかという経由した中継装置の履歴情報を有するデータとなる。
そして、各中継装置は、受信ポートで固有識別情報が付与されたループ検出用パケットデータを受信すると、ループ検出用パケットデータが有する固有識別情報の中に、その中継装置自身に関する固有識別情報があるのかないのかを検出する。
ここで、もしループ検出用パケットデータが有する固有識別番号の中に、その中継装置自身に関する固有識別情報があれば、その中継装置は、そのループ検出用パケットデータがネットワーク通信システムのループを経由してきたものと判断する。そして、中継装置は、ネットワーク通信システムにループが存在することをネットワーク通信システム管理者等に認識可能なようにループ通知を行う。
ループ通知は、中継装置自身のインジケータを発光させたりループ検出音を鳴らす等として構成してもよく、また中継装置がネットワーク通信システムのネットワーク監視装置に、検出したループ情報を送信してネットワーク監視装置に表示や告知等をさせてもよい。
また、ループを検出した中継装置は、ループ検出用パケットデータに付与された複数の中継装置に関する固有識別情報を順次読みとる。固有識別情報は、典型的にはループ検出用パケットデータが経由した中継装置の順に従い、ループ検出用パケットデータのペイロード部に順次付与されている固有識別番号である。
また、中継装置は、ループ検出用パケットデータのペイロード部に記録されている固有識別番号の順序配列どうりに、複数の中継装置に関する固有識別番号を読み出して表示する。また、中継装置は、ループを検出した場合の通知や固有識別番号を読み出した結果から得られた中継順序等のループ情報を、例えばネットワーク通信システムが備えるネットワーク監視装置のモニター等に表示可能なように、ネットワーク監視装置に通知することとしてもよい。
そこで以下、図面に基づいて実施形態について説明する。
(第一の実施形態)
第一の実施形態にかかるネットワーク通信システム100の構成例を図1に示す。図1は、第一の実施形態にかかるネットワーク通信システム100の端末間や中継装置間のネットワーク構成を概念的に例示する図である。
ネットワーク通信システム100は、複数のパソコン等の端末1とネットワーク通信システムのメンテナンスをしたり接続状況等を監視するネットワーク監視装置2と、を備える。また、ネットワーク通信システム100は、ネットワーク通信システムで送受信するパケットデータを転送等する複数の中継装置10,20,30を備える。
また、中継装置10は、パケットデータを送受信するための複数のポート11,12,13,14,15を備える。また、中継装置20は、パケットデータを送受信するための複数のポート21,22,23,24,25を備える。また、中継装置30は、パケットデータを送受信するための複数のポート31,32,33,34,35を備える。
また、複数の端末1とネットワーク監視装置2とは、それぞれスイッチングハブやブリッジやいわゆるルータ等の中継装置10,20,30のいずれかのポート11,12・・の少なくとも一つとネットワークケーブルを介して接続されている。
具体的には図1に示すように、中継装置10のポート11にはネットワークケーブルにより端末1が接続されており、中継装置10のポート12には、ネットワークケーブルによりネットワーク監視装置2が接続されている。
このように、複数の各端末1とネットワーク監視装置2との間は、複数の中継装置10,20,30を介してネットワークケーブルによるネットワーク回線によって、相互にパケットデータを送受信して通信可能なように接続されている。
ここで、中継装置10と中継装置20と中継装置30との間では、図1に示すように経路3と経路4と経路5とを介するループが形成されている。すなわち、中継装置10のポート14と中継装置20のポート22との間で通信する経路3と、中継装置20のポート21と中継装置30のポート35との間で通信する経路4と、中継装置30のポート34と中継装置10のポート13との間で通信する経路5とを巡回して経由するパケットデータは、このままでは永続的にループの経路3、経路4、経路5を巡回し続けることとなる。
そこで、この実施形態ではネットワーク通信システム100内にループ検出用パケットデータを送信し、ループ検出用パケットデータをループ経路となる経路3、経路4、経路5を一巡させる。そして、各中継装置10,20,30が、一巡したループ検出用パケットデータを参照して、ループの存在を検出できる構成とする。
そこで、次に図2を用いて、ネットワーク通信システム100の中継装置10の典型的構成例について説明する。図2は、第一の実施形態にかかるネットワーク通信システム100の中継装置10の構成を概念的に例示する図である。なお、以下の説明における中継装置10の構成については、ネットワーク通信システム100の他の中継装置20、30においても同様の構成を備えるものとする。
図2に示すように、中継装置10は、複数のポート1(11),ポート2(12),・・ポートN(1N)を備える。中継装置10の各ポート1(11),ポート2(12),・・ポートN(1N)は、各々パケットデータを出力する送信部111,121,・・1N1と、パケットデータを受信する受信部112,122,・・1N2とを備える。
また、中継装置10は、各ポート1(11),ポート2(12),・・ポートN(1N)に各々対応して、受信部112,122,・・1N2で受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであるか否かを検出処理等するループ検出部1(260),ループ検出部2(270),・・ループ検出部N(2N0)を備える。
中継装置10において、各受信部112,122,・・1N2で受信したパケットデータは、各ループ検出部1(260),ループ検出部2(270),・・ループ検出部N(2N0)でループ検出用パケットデータではないと判断されると、伝送処理部28へと転送される。そして、伝送処理部28は、所望のスイッチング構成とする事等により、受信したパケットデータを中継装置10の他ポートから他の中継装置等へと転送する。
また、中継装置10において、各ループ検出部1(260),ループ検出部2(270),・・ループ検出部N(2N0)が、各受信部112,122,・・1N2で受信したパケットデータを、ループ検出用パケットデータであると判断すると、各ループ検出部1(260),ループ検出部2(270),・・ループ検出部N(2N0)は、そのループ検出用パケットデータのペイロード部のデータ末尾に、中継装置10に固有の固有識別番号を書き込む処理を行う。
固有識別番号を書き込む処理をされたループ検出用パケットデータは、ループ検出用パケットデータを受信したポートと異なる他のポートの送信部111,121,・・1N1から中継装置10とは異なる他の中継装置等へと送信される。例えば、中継装置10において、ポート1(11)の受信部112で受信したパケットデータは、ループ検出部1(260)で、ループ検出用パケットデータであるか否かが判断される。
そして、受信部112で受信したパケットデータがループ検出部1(260)でループ検出用パケットデータであると判断されれば、ループ検出部1(260)はループ検出用パケットデータを解析し、ループが存在するか否かを判断する。
また、受信部112で受信したパケットデータがループ検出部1(260)において、ループ検出用パケットデータではないと判断されれば、ループ検出部1(260)はそのパケットデータを伝送処理部28へと伝送する。伝送処理部28は、通常のパケット処理と同様に所望のスイッチング処理等を行い、伝送されたパケットデータを、中継装置10の他のポートを介して送信処理を行う。
次に、中継装置10のループ検出部1(260)等の構成と動作について、図3を用いてさらに詳細に説明する。図3は、第一の実施形態にかかるネットワーク通信システム100の中継装置10について、詳細構成を例示するブロック概念図である。
図3において、図2に示す中継装置10と同一の部分については、同一の符号を付すこととする。また、図2において中継装置10について既に説明した部分については、説明が重複するので、図3においては説明を簡略にするか若しくは省略することとする。
図3に示すように中継装置10のループ検出部1(260)は、受信部112で受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するループ検出用パケット判定部261を有する。ループ検出用パケット判定部261は、ループ検出用パケットデータの、例えばヘッダ部に付与されている所望のパケット種別番号等を読み取る。そして、不図示の記憶部に記憶しているパケット種別番号と照合すること等により、受信部112で受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断する。
また、ループ検出用パケット判定部261は、受信部112で受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであると判断すれば、受信したループ検出用パケットデータをループ解析部263へと伝送する。また、ループ検出用パケット判定部261は、受信部112で受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータではないと判断すれば、受信したパケットデータを伝送処理部28へと伝送する。
また、ループ検出部1(260)は、ループ検出用パケット判定部261から伝送されたループ検出用パケットデータを解析して、ループの有無を判断するループ解析部263を備える。ループ解析部263は、ループ検出用パケットデータのペイロード部に中継装置10の固有識別情報が記録されているか否かを検出する。そして、ループ解析部263は、ループ検出用パケットデータのペイロード部に中継装置10の固有識別情報が記録されている場合には、そのループ検出用パケットデータがループを経由してきたものと判断して、ループ通知部130へループの存在を通知する。
また、ループ解析部263は、ループ検出用パケットデータのペイロード部に中継装置10の固有識別情報が記録されている場合には、他の中継装置20,30の固有識別情報も含めた中継装置の固有識別情報の順序配列を解析する。ループ解析部263が、固有識別情報の順序配列を解析することで、中継装置10は、ループ検出用パケットデータが経由してきた中継装置の経由順序、すなわちループ構成を把握することができる。
また、ループ通知部130は、例えば中継装置10が備える警告ランプを点灯させるループ通知点灯部や、警告音を出力するループ通知音声出力部として構成してもよい。また、中継装置10本体にループ通知点灯部等を備える構成とせず、ループ通知部130は、例えばネットワーク通信システム100が備えるネットワーク監視装置2にループ情報を伝送することとし、ネットワーク監視装置2が液晶表示部にループの存在やループ情報を表示する構成としてもよい。
この場合には、ループ解析部263からネットワーク監視装置2へとループ情報伝送用専用回線を設けてもよいし、中継装置10のポート1(11)等を介して、ループ解析部263が取得したループ情報をネットワーク監視装置2へと送信する構成としてもよい。
また、ループ通知部130とネットワーク監視装置2とは、例えば液晶モニター又は有機EL等で構成される表示部を備え、ループ解析部263で解析した固有識別番号の順序配列、すなわちループ構成を表示部に表示することとしてもよい。
また、ループ解析部263は、ループ検出用パケットデータのペイロード部に中継装置10の固有識別情報が記録されていない場合には、ループ検出用パケットデータをハブ番号付与部262へと伝送する。ハブ番号付与部262は、例えばスイッチングハブである中継装置10の固有識別番号を、ループ検出用パケットデータのペイロード部のデータ末尾に書き加えるハブ番号付与処理を行う。
また、ハブ番号付与部262は、中継装置10の固有識別番号を書き加えたループ検出用パケットデータを、中継装置10の他ポートの送信部1X1に伝送する。他ポートの送信部1X1は、例えばポート2(12)の送信部121であってもよい。しかし、他ポートの送信部1X1は、送信部111ではない中継装置10が備える他の送信部であれば、単独複数を問わずいずれの送信部でもよい。
例えば、ハブ番号付与部262は、中継装置10が備える全てのポートの送信部に、中継装置10の固有識別番号を書き加えたループ検出用パケットデータを、いわゆるブロードキャストしてもよい。一方、中継装置10の他ポートのハブ番号付与部2X2から伝送された中継装置10の固有識別番号を書き加えたループ検出用パケットデータは、送信部111から中継装置10ではない他の中継装置20,30等に送信される。
上述のようにしてループ検出用パケットデータは、ネットワーク通信システム100の中継装置10、中継装置20、中継装置30から構成されるループを順次経由する事となる。
次に、図4を用いてネットワーク通信システム100におけるループ検出方法についてさらに詳細に説明する。図4は、ネットワーク通信システム100におけるループ検出方法について、中継装置10の動作処理を概念的に例示するフロー図である。以下、図4に示す各ステップごとに、中継装置10の動作処理を説明する。
(ステップS41)
ネットワーク監視装置2が、デフォルトのループ検出用パケットデータをネットワーク通信システム100内に送信する。デフォルトのループ検出用パケットデータは、例えば図5(a)に示すようなデータ構成とする事ができる。ここで図5は、ループ検出用パケットデータの構成を例示する図である。また、図5(a)は、デフォルトのループ検出用パケットデータを例示する図である。
図5(a)において、デフォルトのループ検出用パケットデータは、パケットデータの性質やカテゴリ等を宣言するヘッダ部51と、データ本体が格納されるペイロード部52とを有する。デフォルトのループ検出用パケットデータにおいては、ペイロード部52にはダミーデータXが格納されているものとする。
また、ネットワーク監視装置2は、デフォルトのループ検出用パケットデータを、例えば所定の一定時間ごと又は、所定のデータ通信量ごとに送出してもよい。所定の時間ごと又は所定の通信量ごとにデフォルトのループ検出用パケットデータを送出すると、安定した通信の確保と通信の監視とを常に行えることとなるので好ましい。また、ネットワーク監視装置2は、デフォルトのループ検出用パケットデータを、例えばオペレータ等からの指示入力に基づいて、ネットワーク通信システム100内に送信してもよい。
オペレータは、例えばネットワーク通信システム100の保守点検時やネットワークの再構築時や構成変更時等に合わせて、ネットワーク監視装置2にデフォルトのループ検出用パケットデータの送信を指示してもよい。これにより、ネットワーク構成に変更があった場合等に、効率よく容易にかつ短時間で、ループの有無の確認やループ内容の把握・確認等の監視が行えるので好ましい。
このため、ネットワーク監視装置2は、通信量積算計やタイマーを備え、またデフォルトのループ検出用パケットデータを生成するデフォルトパケット生成部、又はデフォルトのループ検出用パケットデータを記憶するデフォルトパケット記憶部を備えることが好ましい。
このように、ネットワーク監視装置2は、デフォルトのループ検出用パケットデータを、所望の任意のタイミングと頻度とでネットワーク通信システム100に送信する構成とできる。
なお、ネットワーク監視装置2がデフォルトのループ検出用パケットデータを送出する構成に限られず、例えば中継装置10が、ネットワーク通信システム100にデフォルトのループ検出用パケットデータを送出することとしてもよい。この場合には、中継装置10が、図5(a)に例示するデフォルトのループ検出用パケットデータを予め記憶しておくデフォルトパケット記憶部を備えていることが好ましい。
中継装置10は、上述するように所望のタイミングで、デフォルトパケット記憶部からデフォルトのループ検出用パケットデータを読み出し、中継装置10の各ポート11,12,・・15からデフォルトのループ検出用パケットデータを送信してもよい。また、中継装置10は、上述するように所望のタイミングで、デフォルトパケット記憶部からデフォルトのループ検出用パケットデータを読み出し、中継装置10のポート11,12,・・15の中の任意のポートから、デフォルトのループ検出用パケットデータを送信してもよい。
例えば、中継装置10がオペレータからの指示にかかる任意のポートからデフォルトのループ検出用パケットデータを送信する場合には、その送信ポートに関係するループのみを監視することも可能であるので、不必要に通信量を増大させることがないので好ましい。
また、中継装置10に限られず、他の中継装置20,30がネットワーク通信システム100内に、デフォルトのループ検出用パケットデータを送信する構成としてもよい。
(ステップS42)
ネットワーク監視装置2が、図5(a)に示すデフォルトのループ検出用パケットデータをネットワーク通信システム100内に送信すると、送信されたデフォルトのループ検出用パケットデータは、中継装置10のポート2(12)の受信部122にて受信される。そして、中継装置10のポート2(12)の受信部122にて受信されたデフォルトのループ検出用パケットデータは、ループ検出部2(270)に伝送される。
(ステップS43)
ループ検出部2(270)に伝送されたデフォルトのループ検出用パケットデータは、不図示のループ検出用パケット判定部(図3のループ検出用パケット判定部261に対応)にて、ループ検出用パケットデータであるか否かが判断される。ループ検出部2(270)のループ検出用パケット判定部は、例えばパケットデータのヘッダ部51を参照して、受信したデータがループ検出用パケットデータであることを示すパケット種別番号を有するか否かにより判断してもよい。
ループ検出部2(270)のループ検出用パケット判定部が、伝送されたパケットデータはループ検出用パケットデータであると判断すれば、ステップS44へと進む。また、ループ検出部2(270)のループ検出用パケット判定部が、伝送されたパケットデータはループ検出用パケットデータではないと判断すればステップS49へと進む。なお、このフロー説明においては、中継装置10がデフォルトのループ検出用パケットデータを受信したものとして説明するので、ここではステップS44に進むこととなる。
(ステップS44)
ループ検出部2(270)のループ検出用パケット判定部は、伝送されたパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断すれば、伝送されたループ検出用パケットデータをループ検出部2(270)の不図示のループ解析部(図3のループ解析部263に対応)へと伝送する。
ループ検出部2のループ解析部は、ループ検出用パケットデータのペイロード部52に中継装置10の固有識別番号が記録されているか否かを解析処理する。また、ループ検出部2のループ解析部は、ループ検出用パケットデータのペイロード部52に記録されている他の中継装置20,30の固有識別番号の順序配列を解析処理する。
例えば、ループ検出部2のループ解析部は、図5(c)に示すようにペイロード部52に記録されている中継装置の固有識別番号1,2,3・・を順次読み出し、同一の固有識別番号があるか否かと、固有識別番号の順序配列と、を把握する。
ここで、図5(b)に示すように、ペイロード部52に記録されている中継装置の固有識別番号に同一の固有識別番号がなければ、ループ検出部2のループ解析部は、ループがないものと判断する。また、図5(c)に示すように、ペイロード部52に記録されている中継装置の固有識別番号に同一の固有識別番号(例えば番号”1”)があれば、ループ検出部2のループ解析部は、ループがあるものと判断する。
(ステップS45)
ループ検出部2(270)のループ解析部が、ループ検出用パケットデータのペイロード部52に中継装置10の固有識別番号が記録されている事を検出すれば、ループ解析部は、ループを検出したと判断してステップS4aへと進む。
また、ループ検出部2(270)のループ解析部が、ループ検出用パケットデータのペイロード部52に中継装置10の固有識別番号が記録されている事を検出しなければ、ループ解析部は、ループを検出しないものと判断する。そして、ループ解析部は、ループ検出用パケットデータをループ検出部2(270)のハブ番号付与部(図3のハブ番号付与部262に対応)に伝送してステップS46へと進む。
このフローの説明で例示するように、中継装置10がデフォルトのループ検出用パケットデータを受信した場合には、ペイロード部52には中継装置の固有識別番号が未だ付与されていないので、ループが検出されずステップS46に進むこととなる。
(ステップS46)
ループ検出部2(270)のハブ番号付与部は、ループ検出用パケットデータのペイロード部52のデータ末尾に中継装置10の固有識別番号を付与する。具体的には、ハブ番号付与部は、ペイロード部52の先頭からデータを順次読み出し、最初のダミーデータXを検出した時点で、検出した最初のダミーデータXに代替して中継装置10の固有識別番号”1”を書き込む。
これにより、ループ検出部2(270)のハブ番号付与部は、ループ検出用パケットデータのペイロード部52に、中継装置の経由順に順次固有識別番号を付与することが可能となる。このフロー説明で例示するように、中継装置10がデフォルトのループ検出用パケットデータを受信した場合には、ループ検出部2(270)のハブ番号付与部は、図5(b)に示すようにヘッダ部51直後のペイロード部52に中継装置10の固有識別番号”1”を書き込み処理することとなる。
(ステップS47)
ループ検出部2(270)は、ハブ番号付与部が固有識別番号”1”を付与したループ検出用パケットデータを、中継装置10の他ポートの送信部1X1へと伝送する。
(ステップS48)
ループ検出部2(270)からループ検出用パケットデータを伝送された中継装置10の他ポートの送信部1X1は、伝送されたループ検出用パケットデータをハブ外すなわち中継装置10外へと送信する。
例えば、ループ検出部2(270)のハブ番号付与部で固有識別番号”1”を付与されたループ検出用パケットデータは、図1に示す中継装置10のポート14の送信部から経路3を介して中継装置20のポート22へと伝送される。また、ループ検出用パケットデータは、伝送された中継装置20において固有識別番号”2”を付与される。
また、ループ検出用パケットデータは、次に伝送された中継装置30において固有識別番号”3”を付与される。これにより、次に再び中継装置10に伝送されたループ検出用パケットデータは、先に付与された固有識別番号1を有しているので、ステップ44及びステップ45にてループが検出されることとなる。
(ステップS49)
ステップS43において、ループ検出部2(270)のループ検出用パケット判定部(図3のループ検出用パケット判定部261に対応)が、受信したパケットデータはループ検出用パケットデータではないと判断した場合に、ループ検出用パケット判定部は、受信したパケットデータをループ検出部2(270)の伝送処理部(図3の伝送処理部28に対応)へと伝送する。そして、ループ検出部2(270)の伝送処理部は、通常の伝送処理を行いパケットデータを他の中継装置20,30や、中継装置10と接続された端末等へと伝送処理する。
(ステップS4a)
ステップS45において、ループ検出部2(270)のループ解析部(図3のループ解析部263に対応)がループを検出すれば、ループ解析部はループ情報をループ検出部2(270)の不図示のループ通知部(図3のループ通知部130に対応)へと通知する。
ループ通知部は、中継装置10自体が表示部や音声出力部を備える構成として、オペレータ等にループ情報を通知することとしてもよい。また、ループ通知部は、ネットワーク監視装置2にループ情報を送信し、ネットワーク監視装置2がネットワーク監視装置2が備える表示部等にループ情報を表示する構成としてもよい。
図4に示すフローの説明においては、中継装置10での動作と処理とを主として説明をした。しかし、ネットワーク通信システム100においては、中継装置20と中継装置30とにおいても、中継装置10と同様の構成を備え、同様の動作と処理とを行うものとする。これにより、ループ検出用パケットデータは、中継装置10と中継装置20と中継装置30とをループ経路に従って、経路3、経路4、経路5と一巡する。そして、一巡したいずれかの中継装置において上述の処理によりループが検出され、またそのループ経路を迅速に把握する事が可能となる。
また、少なくともいずれか一つの中継装置が、デフォルトのループ検出用パケットデータをネットワーク通信システム100に送信できる構成としてもよい。ネットワーク通信システム100が備える中継装置の少なくとも一つが、デフォルトのループ検出用パケットデータを送信することにより、確実にループを検出するネットワーク通信システムを構築できるものと期待できる。
また、ネットワーク通信システム100が備える全ての中継装置が、デフォルトのループ検出用パケットデータをネットワーク通信システム100に送信できる構成とするとさらに好ましい。全ての中継装置が、デフォルトのループ検出用パケットデータをネットワーク通信システム100に送信できる構成とすると、複雑なネットワーク構成を構築した場合においても、速やかかつスムーズ、フレキシブルにループを検出する事が可能となる。
また、中継装置10の構成の説明において、ハブ番号付与部262から他ポートの送信部1X1への伝送と、他ポートのハブ番号付与部2X2から送信部111への伝送と、ループ解析部263からループ通知部130への伝送とは、図3を用いた説明の便宜上、各々専用線で回線接続するように例示した。
しかし、図3での例示に限定されることはなく、ハブ番号付与部262から他ポートの送信部1X1への伝送と、他ポートのハブ番号付与部2X2から送信部111への伝送と、ループ解析部263からループ通知部130への伝送と、を伝送処理部28でのスイッチング制御処理機能等を利用して、伝送処理部28を介して各々所望の伝送先に伝送する構成としてもよい。
上述したネットワーク通信システム100においては、各中継装置が各々固有識別番号を有することとして説明をした。しかし、多数の中継装置を用いて複雑なネットワーク通信システムを構成する場合などにおいては、必ずしもすべての中継装置が固有の固有識別番号を有する必要はない。
隣接する中継装置間での識別番号の並び順が、一定範囲内で同一になるものでなければよい。各中継装置のループ解析部は、識別番号の前後の並び順を考慮した履歴解析により、どの経路を辿り、どの中継装置を経由して構成されたループであるのかを特定することが可能である。また、ネットワーク監視装置2が、ループ解析部を備える構成としてもよい。
次に、各ポートごとに識別番号を付与するネットワーク通信システム600の典型例について第二の実施形態で説明する。
(第二の実施形態)
第二の実施形態で例示するネットワーク通信システム600は、各ハブが、ネットワーク通信システム内に送信されたデフォルトのループ検出用パケットデータに、各ハブごとの固有識別番号ではなく、各ポートごとに各ポートの固有識別番号を付与する。なお、以下の説明において、第一の実施形態で説明したネットワーク通信システム100の構成や動作と重複する部分については、説明を省略するか又は説明を簡略に行うこととする。
図6は、第二の実施形態にかかるネットワーク通信システム600の端末間やハブ間のネットワーク構成を概念的に例示する図である。ネットワーク通信システム600は、複数のパソコン等の端末61とネットワーク監視装置62とを備える。また、ネットワーク通信システム600は、ハブ60,70,80を備えており、各ハブ60,70,80とネットワークケーブル63,64,65とを経由するループが形成されている。
また、ネットワーク通信システム600の各ハブ60,70,80が各々有する複数のポートは、それぞれ固有のポート番号を有するものとする。すなわち、ハブ60のポート66は、順に1A,1B,1C,1D,1Eのポート番号を有するものとする。また、ハブ70のポート66は、順に2A,2B,2C,2D,2Eのポート番号を有するものとする。また、ハブ80のポート66は、順に3A,3B,3C,3D,3Eのポート番号を有するものとする。
また、図7は、ネットワーク通信システム600のハブ60の構成概要を例示する図である。なお、ハブ70とハブ80とについても、ハブ60と同様の構成を備えるものとする。ハブ60は、複数のポート66と各ポートに各々対応してループ検出部760とを備える。各ポート66に固有のポート番号は、各ポートと各ポート66に対応するループ検出部760とに対して割り当てられるものとする。また、複数のポート66はそれぞれ、ハブ60の外部と送受信する送信部711と受信部712とを備える。
また、ハブ60は、受信部712で受信したパケットデータを、スイッチング制御処理等により他のポート等へ伝送処理する伝送処理部728を備える。また、ハブ60は、複数のループ検出部760が、上述するように各ポート66との対応において各々固有のポート番号を有している。そして、各ループ検出部760が、各ポート66の受信部712で受信したループ検出用パケットデータに、受信したポート66に対応する固有のポート番号を付与することができる。その他の構成は、第一の実施形態で既に説明した内容と重複するのでここでは説明を省略する。
次に、図8を用いてループ検出部760の構成を詳細に説明する。図8は、第二の実施形態にかかるハブ60の構成をさらに詳細に説明するブロック概念図である。ハブ60のループ検出部760は、受信部712で受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであるか否かを判断するループ検出用パケット判定部810を備える。
また、ループ検出用パケット判定部810は、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するループ検出マーカを予め記憶するループ検出マーカ記憶部811を備える。また、ループ検出用パケット判定部810は、ループ検出マーカ記憶部811に予め記憶するループ検出マーカと、受信部712で受信した図10(a)に示すパケットデータのヘッダ部101が有するマーカとを照合する。そして、照合した結果により、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するループ検出マーカ照合部812を備える。なお、図10は、ネットワーク通信システム600でループ検出に用いるループ検出用パケットデータの構成を例示する図である。
また、ループ検出部760は、ループ検出用パケットデータを解析するループ解析部820を備える。ループ解析部820は、ループ検出用パケットデータが同一のポート番号を有するか否かによりループが存在するか否かを判断する自ポート番号検出部821を備える。また、ループ解析部820は、ループ検出用パケットデータを解析して、ポート番号の配列順序からループ構成を把握するポート番号配列順序解析部822を備える。
また、ループ検出部760は、自ポートに固有のポート番号をループ検出用パケットデータに付与するポート番号付与部830を備える。ポート番号付与部830は、自ポートのポート番号を予め設定されて記憶しているポート番号記憶部831を備える。また、ポート番号付与部830は、ポート番号記憶部831から読み出した自ポートに固有のポート番号を、ループ検出用パケットデータに書き込み処理を行うポート番号書き込み部832を備える。また、ポート番号付与部830は、ポート番号書き込み部832がポート番号を書き込み処理するループ検出用パケットデータのアドレスを検出するポート番号末尾検出部833を備える。
また、ループ検出部760は、ポート番号付与部830で固有のポート番号が付与されたループ検出用パケットデータの伝送先を選択する送出先選択部840を備える。送出先選択部840は、ハブ60の他のポート66のポート番号を記憶する他ポート番号記憶部842を備える。また、送出先選択部840は、ポート番号付与部830で固有のポート番号が付与されたループ検出用パケットデータが、付与されたポート番号の直前にハブ60の他ポートのポート番号を有するか否かを検出して判断する他ポート番号検出部841を備える。
次に、図9を用いてハブ60のループ検出部760で行う動作処理について説明する。図9は、第二の実施形態にかかるネットワーク通信システム600のハブ60の動作処理を概念的に例示するフロー図である。以下、図9に示す各ステップに基づいて順次説明することとする。
(ステップS91)
ネットワーク監視装置62は、ネットワーク通信システム600内にデフォルトのループ検出用パケットデータを送信する。デフォルトのループ検出用パケットデータは、典型的には図10(a)に例示する構成とできる。図10(a)に例示するように、デフォルトのループ検出用パケットデータは、ヘッダ部101とペイロード部102からなる。
また、ヘッダ部101には、このデータがループ検出用パケットデータであることを示すループ検出マーカが予め付与されている。また、このループ検出マーカと同一のループ検出マーカが、ループ検出マーカ記憶部811にも予め記録されている。また、ペイロード部102には、ダミーデータが予め付与されている。
なお、ステップS91におけるデフォルトのループ検出用パケットデータを送信する動作処理は、第一の実施形態にかかるステップS41で既に説明した内容と重複するので、ここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS92)
ハブ60の受信部712は、パケットデータを受信する。また、ステップS91で送信されたデフォルトのループ検出用パケットデータも受信部712で受信する。
(ステップS93)
ループ検出用パケット判定部810は、受信部712で受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断する。ループ検出用パケット判定部810が、受信部712で受信したパケットデータはループ検出用パケットデータであると判断すれば、ステップ94へと進む。また、ループ検出用パケット判定部810が、受信部712で受信したパケットデータはループ検出用パケットデータではないと判断すれば、ステップS98へと進む。
具体的には、ループ検出マーカ照合部812は、ループ検出マーカ記憶部811からループ検出用パケットデータであることを示すループ検出マーカを読み出す。また、ループ検出マーカ記憶部811からループ検出マーカを読み出したループ検出マーカ照合部812は、読み出したループ検出マーカと、受信したパケットデータのヘッダ部101に記録されたマーカとを比較して照合する。
ループ検出マーカ照合部812は、ループ検出マーカ記憶部811から読み出したループ検出マーカと、受信したパケットデータのヘッダ部101に記録されたマーカとを照合した結果が一致すれば、受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断する。そして、ループ検出用パケット判定部810は、ループ検出用パケットデータをループ解析部820へと伝送する。
(ステップS94)
ループ解析部820の自ポート番号検出部821は、図10(b)に例示するようにループ検出用パケットデータのペイロード部102に、自ポート番号”1A”が既に記録されているか否かを判断する。自ポート番号検出部821は、自ポート番号”1A”が既に記録されていれば、ループを検出したものと判断してステップS9bへと進む。また、自ポート番号検出部821は、自ポート番号”1A”が未だ記録されていなければ、ループを検出しないものと判断してステップS95へと進む。
(ステップS95)
ポート番号付与部830は、ループ検出用パケットデータのペイロード部102に自ポート番号”1A”を付与する。具体的には、ポート番号付与部830が備えるポート番号書き込み部832が、ポート番号記憶部831から、ポート番号記憶部831に予め記録されている自ポート番号”1A”を読み出す処理を行う。また、ポート番号付与部830が備えるポート番号末尾検出部833が、図10(b)に例示するようにループ検出用パケットデータのペイロード部102のデータ末尾アドレス、すなわちダミーデータXの先頭アドレスを検出する。
そして、ポート番号書き込み部832は、ポート番号末尾検出部833が検出したアドレスに、ポート番号記憶部831から読みだした自ポート番号”1A”を書き込む処理を行う。
(ステップS96)
送出先選択部840は、ループ検出用パケットデータの自ポート番号”1A”が書き込まれた直前のアドレスに、ハブ60の他のポート66のポート番号があるか否かを判断する。具体的には、送出先選択部840が備える他ポート番号検出部841が、他ポート番号記憶部842から、他ポート番号記憶部842に予め格納されているハブ60の他のポート66のポート番号を読み出す。
そして、他ポート番号検出部841は、自ポート番号”1A”が書き込まれた直前のアドレスが有するポート番号と、他ポート番号記憶部842から読み出したポート番号とを照合し、ハブ60の他のポート66のポート番号があるか否かを検出する。ネットワーク通信システム600は、各ポートごとにループ検出用パケットデータに固有のポート番号を付与する。従って、送出先選択部840が直前のアドレスにハブ60のポート番号があるか否かを確認することで、そのループ検出用パケットデータが、同じハブ60内の他ポートから転送されてきたのか否かを把握することができる。
送出先選択部840は、他ポート番号検出部841が他ポート番号を検出すれば、ループ検出用パケットデータの伝送先として、送信部711を選択する。また、送出先選択部840は、他ポート番号検出部841が他ポート番号を検出しなければ、ループ検出用パケットデータの伝送先として、他ポートの受信部870を選択する。また、自ポート番号”1A”が書き込まれた直前のアドレスに他ポート番号があれば、ステップS9dへと進む。また、自ポート番号”1A”が書き込まれた直前のアドレスに他ポート番号がなければ、ステップS97へと進む。
(ステップS97)
送出先選択部840は、ループ検出用パケットデータの送出先として選択した他ポートの受信部870へ、ループ検出用パケットデータを伝送する。
(ステップS98)
ステップS93において、受信したパケットデータはループ検出用パケットデータではないと判断されているので、ハブ60は、受信したパケットデータを、通常のパケットデータとして伝送処理部728で伝送処理する。
(ステップS9a)
ハブ60は、受信したパケットデータを伝送処理部728から他ポートの送信部711へと送出する。他ポートの送信部711は、伝送処理部728におけるスイッチング処理等により特定の他ポートの送信部711としてもよいし、全ての他ポートの送信部711としてもよい。ハブ60が、受信したパケットデータを他ポートの送信部711へと送出すればステップ9eへと進む。
(ステップS9b)
ループ解析部820のポート番号配列順序解析部822は、ループ検出用パケットデータのペイロード部102に記録されているポート番号の配列順序を順次読み取って解析する。これにより、ハブ60は、ループ検出用パケットデータが経由してきたポートの履歴を把握する事ができる。
(ステップS9c)
ループ解析部820は、ループを検出した事と、検出したループの履歴情報とをループ通知部850に伝送し、ループ通知部850がオペレータにループ情報等を通知する。なお、このステップS9cでの通知処理は、第一の実施形態にかかるステップ4aで既に説明した内容と重複するので、ここでは説明を省略する。
(ステップS9d)
送出先選択部840は、ループ検出用パケットデータの送出先として選択した送信部711へ、ループ検出用パケットデータを伝送する。
(ステップS9e)
ハブ60は、送信部711からハブ60外へとパケットデータを送信する。
ハブ60が上述したような動作と処理を行うことにより、ネットワーク通信システム600内のループを巡回するループ検出用パケットは、効率良くポートごとに固有識別番号を付与されて経由したポートの履歴を把握することが可能となる。なお、デフォルトのループ検出用パケットを生成し又は記憶する動作処理等及び送出タイミングや頻度等の説明については、第一の実施形態で既に説明した内容と重複するので、第二の実施形態では説明を省略する。
ネットワーク通信システム600は、ポートごとにより緻密にループ検出用パケットの経由ルートを把握することができる。このため、ネットワーク通信システム600は、より迅速なルート検出ができるとともに、より精密かつ緻密で詳細なループ構成を把握することが可能となるので好ましい。
また、ネットワーク通信システム600とハブ60との構成と動作・処理については、実施形態での例示に限定されることはなく、自明な範囲で構成を変更し、動作を変えて処理させることができる。例えば、ハブ60内の各ポート66間での伝送処理は、一部を専用線を用いて接続してもよいし、全て伝送処理部728を介して伝送することとしてもよい。
(第三の実施形態)
図11は、第三の実施形態のハブ1100の構成を例示する図である。ハブ1100は、ネットワーク通信システム600等に用いるハブ60の構成を変更したものである。従って、図11においてハブ60の構成と重複する部分については、同一の番号を付して説明を省略することとする。
ハブ1100は、図11に示すようにハブ1100からデフォルトのループ検出用パケットデータを送信できるように、ループ検出パケットデフォルト記憶部1111を備える。そして、操作ボタン1120からの入力指示に基づいて、予めループ検出パケットデフォルト記憶部1111に格納されているデフォルトのループ検出用パケットデータを読み出す。ハブ1100は、読み出したデフォルトのループ検出用パケットデータを送信部711からネットワーク通信システム600内に送信する。
また、ハブ1100は、固有番号付与部1830(ポート番号付与部830に対応)とループ通知部850とをハブ1100の複数のポートで共有している。したがって、各ポート66に対応するループ検出部760ごとに、各々固有番号付与部1830とループ通知部850とを備えないので、小型軽量なハブとできる。なお、ハブ1100においては、ハブ1100内における各デバイス間のデータ伝送が、伝送処理部728からの指示及び伝送処理部728におけるスイッチング処理に基づいて制御されるものとする。
また、複数のポート66に関する固有番号付与部1830(ポート番号付与部830に対応)とループ通知部850とを一括してメンテナンス等することができるので、保守点検時の作業が容易となり保守等に要する時間や手間を削減可能である。また、固有番号付与部1830は、ハブ1100の固有の識別番号を付与することとしてもよい。
(第四の実施形態)
図12は、第三の実施形態のハブ1200の構成を例示する図である。ハブ1200は、ネットワーク通信システム600等に用いるハブ1100の構成をさらに変更したものである。従って、図12においてハブ1100の構成と重複する部分については、同一の番号を付して説明を省略することとする。
ハブ1200は、図12に示すようにハブ1200からデフォルトのループ検出用パケットデータを送信できるように、ループ検出パケットデフォルト記憶部1111を備える。そして、操作ボタン1120からの入力指示に基づいて、予めループ検出パケットデフォルト記憶部1111に格納されているデフォルトのループ検出用パケットデータを読み出す。ハブ1200は、読み出したデフォルトのループ検出用パケットデータを送信部711からネットワーク通信システム600内に送信する。
また、ハブ1200は、操作ボタン1120を各ポート66に対応して、各ポート66ごとに備える。これにより、オペレータは、特定のポートに対して、特定のポートからデフォルトのループ検出用パケットを送信するように、操作ボタン1120から入力指示することが可能である。なお、ハブ1200においては、ハブ1200内における各デバイス間のデータ伝送が、伝送処理部728からの指示及び伝送処理部728におけるスイッチング処理に基づいて制御されるものとする。
また、ハブ1200は、ループ通知部850と固有番号付与部1830(ポート番号付与部830に対応)とをハブ1200の複数のポートで共有せず、各ポート66ごとに対応して各々備える。したがって、各ポート66ごとに、その特定のポート66を経由するループがあるか否かを監視するだけでなく、各ポートごとにループの有無やループ情報を通知できるハブ1200とできる。これにより、より精緻なループ監視やループ点検・確認を行えることとなるので好ましい。
第一の実施形態にかかるネットワーク通信システムの端末間や中継装置間のネットワーク構成を概念的に説明する図である。 第一の実施形態にかかるネットワーク通信システムの中継装置の構成について概念的に例示する図である。 第一の実施形態にかかるネットワーク通信システムの中継装置の詳細構成を例示するブロック図である。 ネットワーク通信システムにおけるループ検出方法について、中継装置の動作処理を概念的に示すフロー図である。 ループ検出用パケットデータの構成を例示する図である。 第二の実施形態にかかるネットワーク通信システムの端末間やハブ間のネットワーク構成を概念的に例示する図である。 第二の実施形態にかかるネットワーク通信システムのハブの構成概要を例示する図である。 第二の実施形態にかかるハブの構成を詳細に説明するブロック概念図である。 第二の実施形態にかかるネットワーク通信システムのハブの動作処理を概念的に例示するフロー図である。 ネットワーク通信システムでループ検出に用いるループ検出用パケットデータの構成を例示する図である。 第三の実施形態のハブの構成を例示する図である。 第三の実施形態のハブの構成を例示する図である。
符号の説明
1・・端末、2・・ネットワーク監視装置、10,20,30・・中継装置、11,12,13,14,15・・ポート、28・・伝送処理部、51・・ヘッダ部、52・・ペイロード部、60,70,80・・ハブ、61・・端末、62・・ネットワーク監視装置、66・・ポート、100・・ネットワーク通信システム、101・・ヘッダ部、102・・ペイロード部、111・・送信部、112・・受信部、130・・ループ通知部、261・・ループ検出用パケット判定部、262・・ハブ番号付与部、263・・ループ解析部、600・・ネットワーク通信システム、711・・送信部、712・・受信部、728・・伝送処理部、760・・ループ検出部、810・・ループ検出用パケット判定部、811・・ループ検出マーカ記憶部、812・・ループ検出マーカ照合部、820・・ループ解析部、821・・自ポート番号検出部、822・・ポート番号配列順序解析部、830・・ポート番号付与部、831・・ポート番号記憶部、833・・ポート番号末尾検出部、840・・送出先選択部、841・・他ポート番号検出部、842・・他ポート番号記憶部、850・・ループ通知部、870・・受信部。

Claims (12)

  1. 複数の中継装置を経由してパケットデータを送受信するネットワーク通信システムのループ検出方法であって、
    ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、前記ループ検出用パケットデータが経由する前記中継装置ごとに経由した前記中継装置を識別する識別情報を順次記録する識別情報記録工程と、
    前記ループ検出用パケットデータに記録された前記識別情報により同一の中継装置を経由したか否かを解析してループを検出するループ検出工程と、
    前記ループ検出工程でループを検出した場合に、前記ループを検出したことを通知するループ通知工程と、を有する
    ことを特徴とするネットワーク通信システムのループ検出方法。
  2. 請求項1に記載のネットワーク通信システムのループ検出方法において、
    前記識別情報記録工程は、前記ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、前記ループ検出用パケットデータが経由する前記中継装置のポートごとに前記経由したポートを識別する識別情報を順次記録する識別情報記録工程であり、
    前記ループ検出工程は、前記ループ検出用パケットデータに記録された前記経由したポートを識別する識別情報により同一のポートを経由したか否かを解析してループを検出するループ検出工程である、
    ことを特徴とするネットワーク通信システムのループ検出方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のネットワーク通信システムのループ検出方法において、
    前記識別情報記録工程で前記ループ検出用パケットデータに順次記録された前記識別情報は、識別対象に固有の固有識別情報であり、
    前記ループ検出工程は、前記中継装置において、前記固有識別情報が記録された前記ループ検出用パケットデータに同一の固有識別情報があるか否かを解析してループを検出するループ検出工程である、
    ことを特徴とするネットワーク通信システムのループ検出方法。
  4. 複数の中継装置を経由してループ検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムのループ検出方法であって、
    前記中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断工程と、
    前記パケット判断工程において、前記中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析工程と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知工程と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されていない場合に、前記ループ検出用パケットデータのデータ最後部に前記ポートの固有識別番号を記録するポート番号記録工程と、前記ポート番号記録工程で前記ポートの固有識別番号が記録された前記ループ検出用パケットデータを前記中継装置から送信する工程と、を有する
    ことを特徴とするネットワーク通信システムのループ検出方法。
  5. 請求項4に記載のネットワーク通信システムのループ検出方法において、
    前記ループ解析工程は、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、前記ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した前記複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析工程であり、
    前記ループ通知工程は、前記ネットワーク通信システムが備える監視装置に、前記ループを検出したことを通知すると共に、前記ループ解析工程での解析に基づいて前記ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと前記経由順序とを表示するループ通知工程である
    ことを特徴とするネットワーク通信システムのループ検出方法。
  6. 複数の中継装置を経由してパケットデータを送受信するネットワーク通信システムにおいて、
    前記中継装置は、
    前記ネットワーク通信システムに送信されたループを検出するためのループ検出用パケットデータに、前記ループ検出用パケットデータが経由する中継装置ごとに、経由した前記中継装置を識別する識別情報を順次記録する識別情報記録部と、
    前記ループ検出用パケットデータに記録された前記識別情報により同一の中継装置を経由したか否かを解析してループを検出するループ検出部と、
    前記ループ検出部でループを検出した場合に、前記ループを検出したことを通知するループ通知部と、を備える
    ことを特徴とするネットワーク通信システム。
  7. 請求項6に記載のネットワーク通信システムにおいて、
    前記識別情報記録部は、前記ループを検出するためのループ検出用パケットデータに、前記ループ検出用パケットデータが経由する前記中継装置のポートごとに前記経由したポートを識別する識別情報を順次記録する識別情報記録部であり、
    前記ループ検出部は、前記ループ検出用パケットデータに順次記録された前記経由したポートを識別する識別情報により同一のポートを経由したか否かを解析してループを検出するループ検出部である、
    ことを特徴とするネットワーク通信システム。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のネットワーク通信システムにおいて、
    前記識別情報記録部で前記ループ検出用パケットデータに順次記録された前記識別情報は、識別対象に固有の固有識別情報であり、
    前記ループ検出部は、前記中継装置において、前記固有識別情報が記録された前記ループ検出用パケットデータに同一の固有識別情報があるか否かを解析してループを検出するループ検出部である、
    ことを特徴とするネットワーク通信システム。
  9. 複数の中継装置を経由してループ検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムにおいて、
    前記中継装置は、
    前記中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断部と、
    前記パケット判断部において、前記中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析部と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知部と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されていない場合に、前記ループ検出用パケットデータのデータ最後部に前記ポートの固有識別番号を記録するポート番号記録部と、
    前記ポート番号記録部で前記ポートの固有識別番号が記録された前記ループ検出用パケットデータを前記中継装置から送信する送信部と、を備える
    ことを特徴とするネットワーク通信システム。
  10. 請求項9に記載のネットワーク通信システムにおいて、
    前記ループ解析部は、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、前記ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析部であり、
    前記ループ通知部は、前記ネットワーク通信システムが備える監視装置にループを検出したことを通知すると共に、前記ループ解析部での解析に基づいて、前記ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと前記複数のポートの経由順序とを通知するループ通知部である
    ことを特徴とするネットワーク通信システム。
  11. 検出用パケットデータを含むパケットデータを送受信するネットワーク通信システムの中継装置において、
    前記中継装置のポートで受信したパケットデータが、ループ検出用パケットデータであるか否かを判断するパケット判断部と、
    前記パケット判断部において、前記中継装置が受信したパケットデータがループ検出用パケットデータであると判断された場合に、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されているか否かを解析するループ解析部と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、ループを検出したことを通知するループ通知部と、
    前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されていない場合に、前記ループ検出用パケットデータのデータ最後部に前記ポートの固有識別番号を記録するポート番号記録部と、
    前記ポート番号記録部で前記ポートの固有識別番号が記録された前記ループ検出用パケットデータを前記中継装置から送信する送信部と、を備える
    ことを特徴とするネットワーク通信システムの中継装置。
  12. 請求項11に記載のネットワーク通信システムの中継装置において、
    前記ループ解析部は、前記ループ検出用パケットデータに前記パケットデータを受信した前記ポートの固有識別番号が記録されている場合に、前記ループ検出用パケットデータに記録された複数のポートの固有識別番号の順序配列により、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートと、前記ループ検出用パケットデータが順次経由した複数のポートの経由順序と、を解析するループ解析部であり、
    前記ループ通知部は、前記ネットワーク通信システムが備える監視装置に、前記ループを検出したことを通知すると共に、前記ループ解析部での解析に基づいて、前記ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートと、前記ループ検出用パケットデータが経由した複数のポートの経由順序と、を通知するループ通知部である
    ことを特徴とするネットワーク通信システムの中継装置。
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Cited By (5)

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