JP2010067906A - 気化器及びそれを用いた成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化器のコンダクタンスを従来以上に向上させながら,ミストトラップ部の加熱効率を従来以上に高めることができる。
【解決手段】液体原料を液滴状にして吐出する液体原料吐出部300Aと,その液滴を気化させて原料ガスを生成する気化室360と,生成された原料ガスを送出口378から外部に送出する原料ガス送出配管382と,これを塞ぐように設けたミストトラップ部390とを有する原料ガス生成部300Bと,気化室とミストトラップ部を外側から加熱する第1加熱部(ヒータ392,394)と,加熱用ガス供給配管132に設けられた第2加熱部(ヒータ430)とを備え,第2加熱部で加熱された加熱用ガスをミストトラップ部の表面に直接接触させるように構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は,液体原料を気化させて原料ガスを生成する気化器及びそれを用いた成膜装置に関する。
半導体基板やガラス基板などの表面上に,誘電体,金属,半導体などの薄膜を成膜する方法として,上記基板が載置された成膜室に有機金属化合物などの有機原料ガスを供給し,この有機原料ガスと酸素やアンモニアなどの他のガスとを反応させて成膜する化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法が知られている。このようなCVD法で用いられる有機原料は,常温で液体あるいは固体であるものが多いため,有機原料を気化させるための気化器が必要になる。
通常,上記有機原料としては,本来液体であるもの,或いは適宜の溶媒により液状化されたものが用いられる。有機原料は,気化器内において霧状にされて気化され,成膜装置である成膜室内に供給される。気化器においては,有機原料が分解されない温度で十分に気化させる必要があるが,実際には気化不良などによって気化していない残留ミストが生じたり,或いは有機原料の分解物がパーティクルとして発生したりする虞がある。これらのミストやパーティクルが成膜室内に入り込むと,基板の表面に形成される薄膜の膜質が低下したり,異常成膜や膜質不良が生じたりするという問題がある。
このため,従来から気化効率を高める目的で,細孔を有する固体充填物や多孔質体のような微小な孔を有する通気性部材を配置し,この通気性部材を抵抗加熱ヒータや熱媒体などで加熱して,液体原料の液滴を通して気化させるものがある(例えば下記特許文献1,2参照)。
また,気化器の出口にフィルタなどの通気性部材を設置して,このフィルタを抵抗加熱ヒータなどで加熱して,原料ガスに含まれる気化しきれなかった液滴をフィルタを通して気化させるものもある(例えば下記特許文献3参照)。
特開2005−347598号公報 特開平10−85581号公報 特開2004−363562号公報
しかしながら,従来,液体原料の液滴を気化するために使用されていた固体充填物,多孔質体,フィルタなどの通気性部材は,抵抗加熱ヒータからの熱伝導によって加熱していたので,通気性部材全体に渡って均一に熱量を供給することができなかった。通気性部材のうち例えば抵抗加熱ヒータから離れていて熱量が十分届かない部分など温度が低い部分が存在するので,液滴が気化されずに目詰まりを起こす虞があった。
特に,通気性部材の表面には多数の孔が形成されていることからその表面積は広く,元来,通気性部材は放熱性が高いものである。しかもその表面は,温度の低い原料ガスや液体原料の液滴に晒されている。このため,通気性部材全体のうち抵抗加熱ヒータからの熱が伝わりにくい領域はさらに温度が低下してしまう。また,通気性部材の表面に液体原料の液滴が付着して気化されると,そのときの気化熱によって通気性部材から熱が奪われることになる。このとき,熱が伝わりにくい領域ではその気化熱分の熱エネルギーを十分に補充することができず,結果として通気性部材の中で温度差が生じてしまう。
例えば上記特許文献1に記載の気化器では,固体充填物はその外側の抵抗加熱ヒータからの熱伝導によって加熱されるため,固体充填物のうち抵抗加熱ヒータに近い外周領域に比べて中央領域の温度が低くなるなど,固体充填物全体の温度を均一にすることは困難である。このような場合,中央領域の温度が液体原料を気化させることができる温度に達せず,気化不良が発生して固体充填物が目詰まりする虞がある。
これに対して,上記特許文献2に記載の気化器では,多孔質体にて目詰まりを起こすことなく液体原料を効率よく気化させるために,多孔質体内の一部を通る流路を設け,この流路に熱媒体を流通させることによって多孔質体の内部から加熱している。しかしながら,これだけでは目詰まりを防止する点で十分とは言えない。すなわち,熱媒体を流通させる流路は多孔質体内の一部に配置されているだけであるため,多孔質体全体にわたって均一に熱を伝えることはできない。このため部分的に気化不良が発生し,多孔質体が目詰まりする虞は払拭しきれない。また,多孔質体全体にわたって均一に熱を伝えるためには,多孔質体全体に隈無く流路を形成すればよいとも考えられる。しかし,そのようにすれば構造が複雑となるばかりか,流路を形成した分だけ原料ガスが通過できる領域が減少し,多孔質体における圧力損失が大きくなり,コンダクタンスが低下してしまう。
また,上記特許文献3に記載の気化器においては,抵抗加熱ヒータの熱を伝える金属などで構成された伝熱部をフィルタの外周以外の位置に部分的に接触させることで,フィルタ内部も加熱できるようにしている。しかしながら,この場合も伝熱部をフィルタの一部に接触させているだけなので,フィルタの面積が大きいほど,また伝熱部の数が少ないほどフィルタ全体を均一に加熱するのは難しくなる。また,フィルタ全体にわたって均一に熱を伝えるためには,フィルタ面内に接触させる伝熱部の数を多くすればよいとも考えられる。ところが,フィルタ面内のうち伝熱部が設けられている部分は原料ガスが通過できないので,伝熱部を多くするほどその分だけ原料ガスが通過できる領域が減少するのでコンダクタンスをより向上させるのは難しい。
そこで,本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,気化器のコンダクタンスを従来以上に向上させながら,加熱効率を従来以上に高めることができる気化器およびそれを用いた成膜装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,液体原料を液滴状にして吐出する液体原料吐出部と,前記液体原料吐出部からの液体原料の液滴を気化させて原料ガスを生成する気化室と,前記気化室からの原料ガスを送出口から外部に送出する原料ガス送出配管と,前記原料ガス送出配管を塞ぐように設けたミストトラップ部とを有する原料ガス生成部と,前記気化室と前記ミストトラップ部を外側から加熱する第1加熱部と,前記原料ガス生成部に接続される加熱用ガス供給配管に設けられた第2加熱部とを備え,前記第2加熱部で加熱された加熱用ガスを前記加熱用ガス供給配管を介して前記気化室に供給し,前記ミストトラップ部の表面に直接接触させるように構成したことを特徴とする気化器が供給される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,液体原料を気化して原料ガスを生成する気化器から前記原料ガスを導入して被処理基板に対して成膜処理を行う成膜室を有する成膜装置であって,前記気化器は,液体原料供給配管からの液体原料を液滴状にして吐出する液体原料吐出部と,前記液体原料吐出部からの液体原料の液滴を気化させて原料ガスを生成する気化室と,前記気化室からの原料ガスを送出口から外部に送出する原料ガス送出配管と,前記原料ガス送出配管を塞ぐように設けたミストトラップ部とを有する原料ガス生成部と,前記気化室と前記ミストトラップ部を外側から加熱する第1加熱部と,前記原料ガス生成部に接続される加熱用ガス供給配管に設けられた第2加熱部とを備え,前記第2加熱部で加熱された加熱用ガスを前記加熱用ガス供給配管を介して前記原料ガス生成部に供給し,前記ミストトラップ部の表面に直接接触させるように構成したことを特徴とする成膜装置が提供される。
このような本発明によれば,液体原料吐出部から吐出された液体原料の液滴は,第1加熱部により加熱された気化室内に供給されると,そこで気化して生成された原料ガスは送出口から原料ガス送出配管を通ってミストトラップ部を通過し,外部へ送出されて例えば成膜室に供給される。このとき,気化しきれなかった液体原料の液滴も加熱された第1加熱部により加熱されたミストトラップ部で捕捉されて気化し,原料ガスとなってミストトラップ部を通過する。
このとき,ミストトラップ部では液滴が気化するときの気化熱により熱が奪われる。ところが,本発明では第2加熱部で加熱された加熱用ガスが気化室に供給されて,ミストトラップ部の上流側の表面に直接接触するので,ミストトラップ部で奪われた熱を効率よく補うことができる。これにより,ミストトラップ部の部分的な温度低下による気化不良を防止できるため,ミストトラップ部の目詰まりを防止することができる。従って,ミストトラップ部を含む気化器のメンテナンスサイクルを延ばすことができるので,成膜装置におけるスループットを向上させることができる。
さらに,加熱用ガスによってミストトラップ部を加熱するので,ミストトラップ部の面内には原料ガスが通過できなくなる部分が存在しないため,ミストトラップ部の面内全体で,気化しきれなかった原料ガスの液滴を捕捉して気化させることができる。このため,原料ガスのコンダクタンスを従来以上に向上させつつ,気化効率も従来以上に向上させることができる。
このような本発明の気化器は,例えば前記加熱用ガスを前記気化室に導入するための加熱用ガス導入口を前記送出口に対向する位置に設け,前記加熱用ガス導入口から噴出された前記加熱用ガスが前記送出口から前記原料ガス送出配管内を通って前記ミストトラップ部の上流側の表面に直接吹き付けられるように構成することができる。これによれば,加熱用ガスによってミストトラップ部の面内のうち温度が低下し易い部分に集中的に加熱することができる。
例えば前記送出口の径を前記原料ガス送出配管の径よりも小さくすることで絞りを形成することにより,ミストトラップ部の面内のうち送出口に対向する部分に集中的に加熱用ガスを吹き付けることができるので,その部分を効率的に加熱することができる。具体的には前記送出口を前記ミストトラップ部の中央付近に対向する位置に設けることにより,第1加熱部による熱量が伝達し難く温度が低下し易い前記ミストトラップ部の中央付近を加熱用ガスによって集中的に加熱することができる。
また,本発明の気化器は,上記加熱用ガスを前記気化室に導入するための加熱用ガス導入口を前記原料ガス送出配管の途中に設け,前記原料ガス送出管内に供給された前記加熱用ガスが前記ミストトラップ部の上流側の表面に直接接触するように構成してもよい。これによれば,ミストトラップ部の部分的な温度低下による気化不良を防止できるため,ミストトラップ部の目詰まりを防止することができる。さらに,加熱用ガスによってミストトラップ部を加熱するので,ミストトラップ部の面内には原料ガスが通過できなくなる部分が存在しないため,ミストトラップ部の面内全体で,気化しきれなかった原料ガスの液滴を捕捉して気化させることができる。このため,原料ガスのコンダクタンスを従来以上に向上させつつ,気化効率も従来以上に向上させることができる。
なお,上記気化器において,前記第1加熱部による加熱温度を検出する第1温度センサと,前記第2加熱部による加熱温度を検出する第2温度センサと,前記各温度センサからの温度を監視して,前記第2加熱部による加熱温度を前記第1加熱部による加熱温度よりも高くなるように制御する制御部とを設けるようにしてもよい。これによれば,加熱用ガスの温度を気化室の温度よりも高くすることができる。これにより,加熱された加熱用ガスは,温度が高い状態でミストトラップ部まで届くので,ミストトラップ部の加熱効率を高めることができる。
本発明によれば,気化器の送出口に設けたミストトラップ部に加熱用ガスを直接接触させることでミストトラップ部を加熱することにより,気化器のコンダクタンスを従来以上に向上させながら,ミストトラップ部の加熱効率を従来以上に高めることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態にかかる成膜装置)
まず,本発明の第1実施形態にかかる成膜装置について図面を参照しながら説明する。図1は第1実施形態にかかる成膜装置の概略構成例を説明するための図である。図1に示す成膜装置100は,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」という)W上にCVD法により金属酸化物膜を成膜するものであり,Hf(ハフニウム)を含有する有機化合物からなる液体原料を供給する液体原料供給源110と,キャリアガスとしての不活性ガスを供給するキャリアガス供給源120と,後述するミストトラップ部390を加熱するための不活性ガスを供給する加熱用ガス供給源130とを備える。
成膜装置100は,液体原料供給源110から供給される液体原料を気化させて原料ガスを生成する気化器300と,気化器300が生成した原料ガスを用いてウエハWに例えばHfO膜を形成する成膜室200と,成膜装置100の各部を制御する制御部150を備える。なお,キャリアガス,加熱用ガスとしては,不活性ガスが用いられる。この場合,キャリアガス,加熱用ガスとしては同じガス類であることが好ましい。ここでは例えばArガスをキャリアガス,加熱用ガスとして用いた場合を例に挙げる。なお,キャリアガスと加熱用ガスは上記のものに限られるものではなく,例えば異なるガス種であってもよい。
液体原料供給源110と気化器300は,液体原料供給配管112で接続されており,キャリアガス供給源120と気化器300は,キャリアガス供給配管122で接続されており,加熱用ガス供給源130と気化器300は,加熱用ガス供給配管132で接続されている。また,気化器300と成膜室200は,原料ガス供給配管142で接続されている。
液体原料供給配管112には液体原料流量制御バルブ114が設けられ,キャリアガス供給配管122にはキャリアガス流量制御バルブ124が設けられ,加熱用ガス供給配管132には加熱用ガス流量制御バルブ134が設けられている。さらに原料ガス供給配管142には原料ガス流量制御バルブ144が設けられている。これら液体原料流量制御バルブ114,キャリアガス流量制御バルブ124,加熱用ガス流量制御バルブ134,原料ガス流量制御バルブ144は,制御部150からの制御信号によってそれぞれの開度が調整され,それぞれの流量が別々に制御されるようになっている。
なお,キャリアガス,加熱用ガスを同じガス種を用いる場合には,キャリアガス供給源120と加熱用ガス供給源130を分けて構成する必要はなく,それぞれ別々の設定流量で制御できるように構成すればガス供給源は単一でもよい。具体的にはキャリアガスと加熱用ガスとして例えばArガスを用いる場合には,1つのArガス供給源にキャリアガス供給配管122と加熱用ガス供給配管132とを接続し,各流量制御バルブ124,134によって別々に流量制御できるようにしてもよい。
成膜室200は,例えば略円筒状の処理容器により構成される。処理容器は,円筒状の側壁と天壁210と底壁212を備える。成膜室200内には,ウエハWが水平に載置されるサセプタ222が設けられている。側壁と天壁210と底壁212は,例えばアルミニウム,ステンレスなどの金属で構成される。サセプタ222は,円筒状の複数の支持部材224(ここでは,1本のみ図示)により支持されている。また,サセプタ222にはヒータ226が埋め込まれており,電源228からこのヒータ226に供給される電力を制御することによってサセプタ222上に載置されたウエハWの温度を調整することができる。
成膜室200の底壁212には,排気ポート230が形成されており,この排気ポート230には排気系232が接続されている。そして排気系232により成膜室200内を所定の真空度まで減圧することができる。
成膜室200の天壁210には,シャワーヘッド240が取り付けられている。このシャワーヘッド240には原料ガス供給配管142が接続されており,この原料ガス供給配管142を経由して,気化器300で生成された原料ガスがシャワーヘッド240内に導入される。シャワーヘッド240は,原料ガス供給配管142からの原料ガスを拡散させるための拡散室242と,拡散室242からの原料ガスを成膜室200内のウエハW上に向けて吐出させるための多数のガス吐出孔244を有している。
本実施形態にかかる成膜装置100において,液体原料供給源110は,液体原料として例えばHTB(ハフニウムタートブトキサイド)を貯留しており,この液体原料を,液体原料供給配管112を通じて気化器300に向けて送出する。
このような構成の成膜装置100では,気化器300からの原料ガスが次のようにして供給される。気化器300に液体原料供給源110からの液体原料が液体原料供給配管112を介して供給されると共に,キャリアガス供給源120からのキャリアガスがキャリアガス供給配管122を介して供給されると,気化器300内に設けられた気化室にキャリアガスと共に液体原料が液滴状となって吐出され,その液体原料が気化して原料ガスが生成される。気化器300で生成された原料ガスは,原料ガス供給配管142を介して成膜室200に供給され,成膜室200内のウエハWに対して所望のプロセス処理が施される。
ところで,上記のような成膜装置100の気化器300において,液体原料を完全に気化させることができなかった場合,液体原料の液滴の一部が原料ガスに混入して原料ガス供給配管142に送出され,成膜室200内に浸入する虞がある。このように成膜室200内に浸入した液体原料の液滴は,パーティクルとしてウエハW上に形成される膜の膜質を低下させる要因となり得る。
そこで,本実施形態における気化器300においては,加熱用ガス供給源130からの加熱用ガスを利用して液体原料の加熱効率を高め,液体原料の液滴のすべてを効率よく気化させて良質な原料ガスを生成させるようにしている。このような気化器300の構成の詳細については後述する。
(第1実施形態にかかる気化器の構成例)
以下,第1実施形態にかかる気化器300の構成例について図面を参照しながら説明する。図2は,第1実施形態にかかる気化器の概略構成例を示す縦断面図である。図2に示すように,気化器300は大別すると,液体原料を液滴状(ミスト状)にして吐出する液体原料吐出部300Aと,吐出された液敵状の液体原料を気化して原料ガスを生成する気化室360を形成する原料ガス生成部300Bとから構成される。
先ず液体原料吐出部300Aの構成について説明する。この液体原料吐出部300Aには,上面から内部に垂直方向に延びる液体原料流路310が設けられており,側面から内部に水平方向に延びるキャリアガス流路312が設けられている。液体原料流路310の一端には液体原料供給配管112が接続されており,キャリアガス流路312の一端にはキャリアガス供給配管122が接続されている。
液体原料流路310の他端には,液体原料を液滴状にして吐出する吐出口314を有する液体原料吐出部としての吐出ノズル316が備えられている。この吐出ノズル316は,例えば先細りに構成され,その先端の吐出口314が原料ガス生成部300Bの気化室360を臨むように配置される。
吐出ノズル316の吐出口314の直径は,原料ガス生成部300B内に供給される液体原料の液滴の目標サイズに応じて決定される。原料ガス生成部300B内において,液滴状の液体原料を確実に気化させるためには,液滴のサイズは小さい方が有利であるため,吐出口314の直径も小さいことが好ましい。ただし,液滴のサイズが小さくなり過ぎると,液滴を気化して得られる原料ガスの流量が不足する虞がある。これらの点を考慮して,吐出口314の直径を決定することが好ましい。
吐出ノズル316の構成材料としては,有機溶媒に対する耐性を有するポリイミド樹脂などの合成樹脂またはステンレス鋼やチタンなどの金属が好ましい。また,吐出ノズル316を合成樹脂で構成することによって,吐出される前の液体原料に周囲から熱が伝導しないようにすることができる。また,ポリイミド樹脂を用いることで,液体原料の残渣(析出物)が吐出ノズル316に付着し難くなり,ノズルの目詰まりが防止される。
また,液体原料吐出部300Aの内部には,吐出ノズル316の先端を囲むようにキャリアガス噴射部318が配設されている。キャリアガス噴射部318は上記キャリアガス流路312の他端に接続されており,キャリアガス流路312からのキャリアガスを液体原料と共に気化室360に向けて噴出するように構成されている。
具体的には,キャリアガス噴射部318は吐出ノズル316の先端を囲むカップ状に形成されており,その底部にキャリアガス噴出口320が形成されている。キャリアガス噴出口320は,吐出ノズル316の先端の吐出口314の近傍にこの吐出口314を囲むように形成されている。これによって吐出口314の周りからキャリアガスを噴出することができるようになり,吐出口314から吐出される液体原料の液滴を確実に気化室360に向けて安定して飛行させることができる。
次に,原料ガス生成部300Bについて説明する。原料ガス生成部300Bは,気化室360を区画する略筒状の筐体370と,筐体370の下方に設けられた原料ガス送出部380を備える。筐体370及び原料ガス送出部380は例えばAlやステンレス鋼などの金属で構成される。筐体370及び原料ガス送出部380は,第1加熱部としてのヒータ392,394により覆われている。ヒータ392,394は例えば抵抗発熱ヒータで構成される。この場合,ヒータ392,394は制御部150により図示しないヒータ電源を制御することで発熱温度が制御される。これにより,原料ガス生成部300Bを例えば液体原料の気化温度よりも高い所定の温度にまで加熱することができる。
ここでの筐体370は,上部筐体372,中間部筐体374,下部筐体376を図示しないボルトなどの締結部材によって連結して構成される。気化室360は,上部筐体372に形成された拡径空間362と,中間部筐体374に形成された案内空間364と,下部筐体376に形成された導出空間366とからなる。
拡径空間362は,導入口324から下方に向けて徐々に拡径されており,その下端は案内空間364に連設される。ここでの案内空間364は,液体原料の液滴を効率的に加熱するために,上方から下方に向けて垂直に形成された複数の案内孔365から構成される。複数の案内孔365は拡径空間362からの液体原料の液滴を導出空間366へと導く。なお,案内空間364としては上記のものに限られるものではない。例えば中間部筐体374を単なる円筒状に形成してもよい。この場合,中間部筐体374内の空間である案内空間364は拡径空間362の下端の径(導出空間366の径)と同じ円柱状に形成してもよい。
液体原料吐出部300Aから導入口324を介して供給される液体原料の液滴は,ヒータ392,394によって加熱された筐体370の気化室360内を,拡径空間362,案内孔365,導出空間366の順に通過する際に気化して原料ガスとなる。
原料ガスは導出空間366から下部筐体376の側壁に設けられた上記原料ガス送出部380を介して外部に送出されるようになっている。具体的には原料ガス送出部380は,下部筐体376の側壁に形成された送出口378に接続される原料ガス送出配管382と,原料ガス送出配管382を塞ぐように設けられたミストトラップ部390とを備える。原料ガス送出配管382は,下部筐体376の側壁に垂直に取り付けられ,水平方向に延出している。原料ガス送出配管382の下流側の端部384には,上記原料ガス供給配管142と接続されるフランジ付継手386が取り付けられている。ここでのミストトラップ部390は,原料ガス送出配管382の端部384の開口を塞ぐようにフランジ付継手386によって取り外し自在に固定されている。
ミストトラップ部390は,液滴状の液体原料を通すことなく捕捉し,その液体原料が気化して得られる原料ガスを通す通気性を有する通気性部材により構成される。このような通気性部材としては,液体原料の液滴の径よりも細かい目のものを採用することが好ましい。また,通気性部材の構成材料としては,熱伝導率が高く温度が上昇しやすい特性を有するものが好ましい。このような条件を満たすものとしては,例えばポーラス構造またはメッシュ構造を有するステンレス鋼などの金属を挙げることができる。この他,熱伝導率の高いセラミックス,プラスチックを用いるようにしてもよい。ここでは,原料ガス送出部380全体をヒータ394で覆うことによって,このヒータ394によってミストトラップ部390も加熱される。
このように,原料ガスの送出口378にミストトラップ部390を設けることで,例えば気化室360において気化しきれずに残った液体原料の液滴も,ヒータ394で加熱されたミストトラップ部390に捕捉されて気化し,ミストトラップ部390を通過できるようになる。
ところが,ミストトラップ部390をヒータ394によって外側から加熱しただけでは,例えばミストトラップ部390の中央部付近が加熱され難い。このため,ミストトラップ部390の面内において,中央部付近の温度がその周辺部付近の温度よりも部分的に低くなる傾向がある。このため,ミストトラップ部390の中央部付近で液滴が気化されずに目詰まりを起こす虞がある。
そこで,本発明では上述した加熱用ガス供給源130からの加熱用ガスを所定の温度に加熱するガス加熱器400を設け,このガス加熱器400からの加熱用ガスをミストトラップ部390の上流側の表面に直接接触させるように供給させるようにした。これによれば,ミストトラップ部390全体を満遍なく加熱することができ,中央部付近で液滴が気化されずに目詰まりを起こすことを防止でき,気化器の加熱効率を従来に比して飛躍的に向上させることができる。
図2に示す第1実施形態にかかる気化器300は,その具体例として加熱用ガスをミストトラップ部390に直接吹き付けるように構成したものである。具体的には,加熱用ガス供給配管132の途中にガス加熱器400を設け,送出口378の対向するように下部筐体376の側壁に形成した加熱用ガス導入口402に接続する。
ガス加熱器400は,例えば図2に示すように枠体410に加熱フィルタ420を内蔵し,その全体を第2加熱部としてのヒータ430で覆って構成される。枠体410は例えばAlやステンレス鋼などの金属で構成される。ヒータ430は上記ヒータ392,394と同様に例えば抵抗発熱ヒータで構成される。ヒータ430も制御部150により図示しないヒータ電源を制御することで発熱温度が制御される。
この場合,ヒータ430は,上記ヒータ392,394とは独立して制御できるように構成することが好ましい。これにより,例えば加熱用ガスを気化室360よりも高い温度に制御することで,ミストトラップ部390の加熱効率を高めるだけでなく,気化室360内で気化しきれなかった液体原料の液滴をミストトラップ部390まで到達する前に加熱用ガスによって気化させることもできる。
加熱フィルタ420は,伝熱性のよい部材で構成することが好ましい。このような加熱フィルタ420としては,例えばミストトラップ部390と同様にポーラス構造またはメッシュ構造を有するステンレス鋼などの金属で構成してもよい。なお,加熱フィルタ420の代わりに複数の流路が形成された伝熱性の高い流路ブロックを設けるようにしてもよい。また,必ずしも加熱フィルタ420や流路ブロックを設ける必要はなく,ガス加熱器400を単にヒータ付きの配管で構成してもよい。
なお,筐体370には第1温度センサ(例えば熱電対)152を設けて,ヒータ392,394による加熱温度,特に気化室360内の温度を制御部150で監視することにより,気化室360内の温度を常に所定の設定温度に保持させることができる。また,ガス加熱器400の枠体410には第2温度センサ(例えば熱電対)154を設けて,ヒータ430による加熱温度,特にガス加熱器400内の温度を制御部150で監視することにより,ガス加熱器400内の温度を常に所定の設定温度に保持させることができる。この場合,ガス加熱器400内の温度が気化室360内の温度よりも常に高くなるように制御することができる。これにより,ガス加熱器400で加熱された加熱用ガスは,温度が高い状態でミストトラップ部390まで届くので,ミストトラップ部390の加熱効率を高めることができる。
(成膜装置の動作)
以上のように構成された本実施形態にかかる成膜装置100の動作について図面を参照しながら説明する。気化器300によって原料ガスを生成するにあたり,予め気化器300のヒータ392,394により気化室360及びミストトラップ部390を加熱しておく。また,ガス加熱器400もヒータ430によって加熱しておく。このときの気化室360及びミストトラップ部390の温度は,例えば液体原料の気化温度よりも高い温度(例えば100〜300℃)に調整され保持される。また,ガス加熱器400内の温度は,気化室360及びミストトラップ部390の温度よりもさらに高い温度(例えば200℃〜400℃)に調整され保持される。
まず,制御部150は,液体原料流量制御バルブ114の開度を調整して,液体原料供給源110から所定流量の液体原料を液体原料供給配管112を介して気化器300に供給させる。これと同時に,キャリアガス流量制御バルブ124の開度を調整して,キャリアガス供給源120から所定流量のキャリアガスをキャリアガス供給配管122を介して気化器300に供給させる。また,加熱用ガス流量制御バルブ134の開度を調整して,加熱用ガス供給源130から所定流量の加熱用ガスを加熱用ガス供給配管132を介して気化器300に供給させる。
このとき,液体原料供給配管112を介して気化器300に供給された液体原料は,液体原料流路310を経由して吐出ノズル316に達し,吐出口314から液滴状となって吐出される。また,液体原料の供給と共にキャリアガス供給配管122を介して気化器300に供給されたキャリアガスは,キャリアガス流路312を経由してキャリアガス噴射部318に達し,キャリアガス噴出口320から気化室360に向けて噴射される。このように噴射されたキャリアガスは,吐出ノズル316の吐出口314近傍を通過するため,吐出口314から連続的に吐出された液体原料の液滴をその流れに乗せて気化室360の導入口324から内部へ向けて安定的に飛行させることができる。
気化室360では,導入口324からキャリアガスとともに導入された液体原料の液滴は拡径空間362により拡散して案内空間364の各案内孔365を通過して導出空間366へ導かれる。このとき,液体原料の液滴は加熱された気化室360の各空間でそのほとんどが気化して原料ガスとなって送出口378に導かれ,原料ガス送出配管382を介してミストトラップ部390を通過して原料ガス供給配管142に送出される。また,気化室360内で気化しきれなかった液滴も,加熱されたミストトラップ部390に吹き付けられるので瞬時に気化し,原料ガスとなってミストトラップ部390を通過して原料ガス供給配管142に送出される。
原料ガス供給配管142に送出された原料ガスは,成膜室200に供給され,シャワーヘッド240の拡散室242に導入され,ガス吐出孔244からサセプタ222上のウエハWに向けて吐出される。そして,ウエハW上に所定の膜例えばHfO膜が形成される。なお,成膜室200に導入される原料ガスの流量は原料ガス供給配管142に備えられた原料ガス流量制御バルブ144の開度を制御することによって調整できる。
また,このように気化器300の動作を続けているうちに,ミストトラップ部390では液滴が気化するときの気化熱により熱が奪われる。このとき,本実施形態ではガス加熱器400で所定の温度に加熱された加熱用ガスが加熱用ガス導入口402から送出口378に向けて噴出され,原料ガス送出配管382内を通ってミストトラップ部390の上流側の表面に直接吹き付けられる。このため,ミストトラップ部390では液滴の気化熱によって奪われた熱を効率よく補うことができる。これにより,ミストトラップ部390の部分的な温度低下による気化不良を防止できるため,ミストトラップ部390を構成する通気性部材の目詰まりを防止することができる。従って,ミストトラップ部390を含む気化器300のメンテナンスサイクルを延ばすことができる。これにより,成膜装置100におけるスループットを向上させることもできる。
また,本実施形態では,ミストトラップ部390は加熱用ガスにより加熱するので,ミストトラップ部390を全体的に満遍なく加熱することができるとともに,コンダクタンスを低下させることなく加熱効率を高めることができる。このとき,特に送出口378の径を原料ガス送出配管382の径よりも小さくして,ミストトラップ部390の中央付近に対向するように形成することで,ミストトラップ部390の中央付近に加熱用ガスを集中的に吹き付けることができる。このため,ヒータ394からの熱が伝わり難い中央部付近に集中的に加熱用ガスを供給できるので,ミストトラップ部390の全面に効率的に加熱でき,ミストトラップ部390の気化不良による目詰まりを防止できる。
さらに,加熱用ガスによってミストトラップ部390を加熱するので,ミストトラップ部390の面内には原料ガスが通過できなくなる部分が存在しないため,ミストトラップ部390の面内全体で,気化しきれなかった原料ガスの液滴を捕捉することができる。しかも,加熱用ガスは,加熱用ガス導入口402から導出空間366を通り抜けて,送出口378からミストトラップ部390に向かう原料ガスの流れを形成するので,案内孔365からの原料ガスをミストトラップ部390へ効率的に導くことができる。このため,原料ガスのコンダクタンスを従来以上に向上させつつ,加熱効率も従来以上に高めることができる。
(第2実施形態にかかる気化器の構成例)
次に,第2実施形態にかかる気化器301の構成例について図3を参照しながら説明する。図3に示すように,気化器301は原料ガス送出配管382の長さを長くして,原料ガス送出配管382の途中にガス加熱器400を設けたものである。具体的には図3に示すように原料ガス送出配管382の側部に加熱用ガス導入口402を形成し,その加熱用ガス導入口402を介して加熱用ガス供給配管132を取り付ける。その他の各部の構成は図2に示す気化器300と同様であるため,その各部の詳細な説明は省略する。
このような構成の第2実施形態にかかる気化器301によれば,ガス加熱器400で所定の温度に加熱された加熱用ガスが原料ガス送出配管382内に供給されるので,原料ガスの流れに乗ってミストトラップ部390の上流側の表面に直接接触させることができる。これにより,第1実施形態にかかる気化器300と同様にヒータ394からの熱が伝わり難い中央部付近に集中的に加熱用ガスを供給できる。このため,ミストトラップ部390の全面に効率的に加熱できるので,ミストトラップ部390の気化不良による目詰まりを防止できる。
さらに,第2実施形態の場合も加熱用ガスによってミストトラップ部390を加熱するので,ミストトラップ部390の面内には原料ガスが通過できなくなる部分が存在しないため,ミストトラップ部390の面内全体で,気化しきれなかった原料ガスの液滴を捕捉することができる。このため,原料ガスのコンダクタンスを従来以上に向上させつつ,加熱効率も従来以上に高めることができる。
また,第1実施形態の場合と同様に,ガス加熱器400のヒータ430は,上記気化室360のヒータ392,394とは独立して制御できるように構成することが好ましい。これにより,例えば加熱用ガスを気化室360よりも高い温度に制御することで,ミストトラップ部390の加熱効率を高めるだけでなく,気化室360内で気化しきれなかった液体原料の液滴をミストトラップ部390まで到達する前に加熱用ガスによって気化させることができる。特に,第2実施形態では,加熱用ガスを原料ガス送出配管382内に供給するので,ミストトラップ部390のみならず,原料ガス送出配管382内の雰囲気も効率的に加熱することができるので,原料ガス送出配管382内の気化効率をさらに高めることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば本発明にかかる気化器は,MOCVD装置,プラズマCVD装置,ALD(原子層成膜)装置,LP−CVD(バッチ式,縦型,横型,ミニバッチ式)などに用いられる気化器にも適用可能である。
本発明は,液体原料を気化して原料ガスを生成する気化器及びそれを用いた成膜装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態にかかる成膜装置の概略構成を示す図である。 同実施形態にかかる気化器の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる気化器の概略構成を示す縦断面図である。
符号の説明
100 成膜装置
110 液体原料供給源
112 液体原料供給配管
114 液体原料流量制御バルブ
120 キャリアガス供給源
122 キャリアガス供給配管
124 キャリアガス流量制御バルブ
130 加熱用ガス供給源
132 加熱用ガス供給配管
134 加熱用ガス流量制御バルブ
142 原料ガス供給配管
144 原料ガス流量制御バルブ
150 制御部
152 第1温度センサ
154 第2温度センサ
200 成膜室
210 天壁
212 底壁
222 サセプタ
224 支持部材
226 ヒータ
228 電源
230 排気ポート
232 排気系
240 シャワーヘッド
242 拡散室
244 ガス吐出孔
300,301 気化器
300A 液体原料吐出部
300B 原料ガス生成部
310 液体原料流路
312 キャリアガス流路
314 吐出口
316 吐出ノズル
318 キャリアガス噴射部
320 キャリアガス噴出口
324 導入口
360 気化室
362 拡径空間
364 案内空間
365 案内孔
366 導出空間
370 筐体
372 上部筐体
374 中間部筐体
376 下部筐体
378 送出口
380 原料ガス送出部
382 原料ガス送出配管
384 端部
386 フランジ付継手
390 ミストトラップ部
392,394 ヒータ(第1加熱部)
400 ガス加熱器
402 加熱用ガス導入口
410 枠体
420 加熱フィルタ
430 ヒータ(第2加熱部)
W ウエハ

Claims (8)

  1. 液体原料を液滴状にして吐出する液体原料吐出部と,
    前記液体原料吐出部からの液体原料の液滴を気化させて原料ガスを生成する気化室と,前記気化室からの原料ガスを送出口から外部に送出する原料ガス送出配管と,前記原料ガス送出配管を塞ぐように設けたミストトラップ部とを有する原料ガス生成部と,
    前記気化室と前記ミストトラップ部を外側から加熱する第1加熱部と,
    前記原料ガス生成部に接続される加熱用ガス供給配管に設けられた第2加熱部と,を備え,
    前記第2加熱部で加熱された加熱用ガスを前記加熱用ガス供給配管を介して前記原料ガス生成部に供給し,前記ミストトラップ部の表面に直接接触させるように構成したことを特徴とする気化器。
  2. 前記加熱用ガスを前記気化室に導入するための加熱用ガス導入口を前記送出口に対向する位置に設け,前記加熱用ガス導入口から噴出された前記加熱用ガスが前記送出口から前記原料ガス送出配管内を通って前記ミストトラップ部の上流側の表面に直接吹き付けられるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の気化器。
  3. 前記送出口の径を前記原料ガス送出配管の径よりも小さくすることで絞りを形成することを特徴とする請求項2に記載の気化器。
  4. 前記送出口を前記ミストトラップ部の中央付近に対向する位置に設けることを特徴とする請求項3に記載の気化器。
  5. 前記加熱用ガスを前記気化室に導入するための加熱用ガス導入口を前記原料ガス送出配管の途中に設け,前記原料ガス送出管内に供給された前記加熱用ガスが前記ミストトラップ部の上流側の表面に直接接触するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の気化器。
  6. 前記第1加熱部による加熱温度を検出する第1温度センサと,
    前記第2加熱部による加熱温度を検出する第2温度センサと,
    前記各温度センサからの温度を監視して,前記第2加熱部による加熱温度を前記第1加熱部による加熱温度よりも高くなるように制御する制御部と,
    を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の気化器。
  7. 前記液体原料吐出部の吐出口の周りから液体原料の液滴を移送するキャリアガスを噴出するキャリアガス噴出口を設け,前記キャリアガスと前記加熱用ガスを同じ種類の不活性ガスにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の気化器。
  8. 液体原料を気化して原料ガスを生成する気化器から前記原料ガスを導入して被処理基板に対して成膜処理を行う成膜室を有する成膜装置であって,
    前記気化器は,液体原料供給配管からの液体原料を液滴状にして吐出する液体原料吐出部と,前記液体原料吐出部からの液体原料の液滴を気化させて原料ガスを生成する気化室と,前記気化室からの原料ガスを送出口から外部に送出する原料ガス送出配管と,前記原料ガス送出配管を塞ぐように設けたミストトラップ部とを有する原料ガス生成部と,前記気化室と前記ミストトラップ部を外側から加熱する第1加熱部と,前記原料ガス生成部に接続される加熱用ガス供給配管に設けられた第2加熱部とを備え,前記第2加熱部で加熱された加熱用ガスを前記加熱用ガス供給配管を介して前記原料ガス生成部に供給し,前記ミストトラップ部の表面に直接接触させるように構成したことを特徴とする成膜装置。
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