JP2010066692A - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
転写紙の重送を検知する画像形成装置において、重送の再発を防止する。
【解決手段】
ユーザが印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S101)。印刷動作が実行され、いずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S102)。紙厚検知装置が、重送が発生したと判定したとき(S102、YES)、CPUは、印刷動作を中止し、重送が発生したトレイに格納した転写紙と同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在するか否かを判定する(S103)。CPUが、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在すると判定したときは(S103、YES)、給紙元をそのトレイに切り替え(S104)、再度印刷動作を実行する(S101)。
【選択図】図5
Description
重送された転写紙に画像形成を行うと、2枚以上の転写紙が互いにずれて搬送されている場合には、複数枚の転写紙に渡って画像が形成される虞がある。また、重送された転写紙に画像形成が正常に行われても、画像形成後の転写紙に白紙が混入することになるため、画像形成装置に製本等の後処理装置が備えられている場合には、製本される前にユーザがその白紙を取り除く必要があり、手間が掛かるという問題がある。
この画像形成装置では、画像形成が正常に実行されているかをユーザが監視する必要がなく、重送が発生しても、自動的に別の転写紙に所望の画像を形成することができる。
従って、一度重送が発生した給紙トレイに格納された転写紙間には、空気が十分に入っておらず、重送が再発する可能性が高い。
重送が再発すると、その度に転写紙を排紙するため、生産性が大きく低下し、また、重送が発生した転写紙を排紙するために、機内を搬送させることで転写紙にカールが発生する虞があり、重送が発生した転写紙を再使用することが難しい。
また、本願の発明は、転写紙を格納した複数のトレイと、前記トレイから前記転写紙を用紙搬送路に供給する給紙手段と、前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知手段と、を備え、前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成装置であって、前記重送検知手段が連続で重送を検知した回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段が所定回数までカウントしたときに、ユーザに重送回避を促す警告を行う警告手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本願の発明は、複数のトレイから転写紙を用紙搬送路に供給する給紙工程と、前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知工程と、を有し、前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成方法であって、前記重送検知工程で重送を検知したとき、前記複数のトレイの給紙したトレイ以外に、給紙したトレイに格納された転写紙に代替可能な転写紙を格納したトレイがあるか否かを判定する工程と、前記代替可能な転写紙を格納したトレイがあると判定したとき、給紙するトレイを前記代替可能な転写紙を格納したトレイに切り替える工程と、を有することを特徴とする。
また、本願の発明は、複数のトレイから転写紙を用紙搬送路に供給する給紙工程と、前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知工程と、を有し、前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成方法であって、前記重送検知工程にて連続で重送を検知した回数をカウントするカウント工程と、前記カウント工程で所定回数までカウントしたときに、ユーザに重送回避を促す警告を行う警告工程と、を有することを特徴とする。
また、本願の発明は、画像形成方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。
図示のように、本実施形態に係る画像形成装置は、原稿を給排紙するADF(Auto Document Feeder)1と、ADF1にて給紙された原稿の画像を読み取る読取ユニット50と、転写紙を搬送経路内へ給紙する給紙手段である給紙ユニット61と、給紙ユニット61から給紙された転写紙を縦方向に搬送する縦搬送ユニット14と、読取ユニット50にて読み取った原稿の画像を感光体上に書き込む書込ユニット57と、転写紙に画像を現像する現像ユニット27と、転写紙に接触したトナーを定着させる定着ユニット17と、転写紙を機外に排出する排紙ユニット18とから成っている。
露光ランプ51及び第一ミラー52は図示しない第一キャリッジ上に固定され、第二ミラー55及び第三ミラー56は同じく図示しない第二キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第一キャリッジと第二キャリッジは、2対1の相対速度で機械的に走査される。
CCDイメージセンサ54によって読み取られた原稿画像は、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及びCCDイメージセンサ54は、指定された読み取り倍率に基づいて、図中左右方向に移動に移動し、画像倍率を変更する。
レーザ出力ユニット58はその内部に、レーザ光源である図示しないレーザダイオード、及びモータによって高速で定速回転する図示しない回転多面鏡(ポリゴンミラー)を備えている。レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、上述したように、定速回転するポリゴンミラーで偏向されて、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15の面上に集光結像する。
紙厚検知装置は、縦搬送ユニット14の搬送ローラにて搬送され、レジストローラ14aにその先端が保持された転写紙の紙厚を検知し、検知された紙厚情報と、その転写紙が格納されている給紙ユニット61のトレイに設定された紙厚情報とを比較することで、重送を検知する。即ち、検知した紙厚が、その給紙ユニット61のトレイに設定されている紙厚情報の紙厚よりも大きいときに、重送が発生していると判定する。
レーザ光によって潜像が形成された感光体15は、回転してトナー部を通過することによって、その表面にトナー像が形成される。
定着ユニット17は定着ローラと図示しない熱源などから構成され、感光体15によって用紙に付着したトナーを定着ローラと熱源により圧力と熱を加え、用紙に定着させる。
コンタクトガラス6上に配置された原稿の画像データを読取ユニット50が読み取ると、原稿は給送ベルト4及び排送ローラ5で原稿排紙口62から排紙される。
さらに、原稿セット検知センサ7が原稿台2に次の原稿がセットされていることを検知すると、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送され、読取ユニット50によって画像データが読み取られる。
続いて、書込ユニット57によって、読取ユニット50にて読み取った画像データの静電潜像が、感光体15の表面に形成される。静電潜像は図示しないトナーの付着によって顕像化(現像)される。
縦搬送ユニット14によって搬送された転写紙は、感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、転写紙上のトナー像は、定着ユニット17にて定着し、転写紙は排紙ユニット18によって排紙トレイ19に排出される。
画像形成装置10は、図1に示したADF1、給紙ユニット61と、ユーザが情報を入力・確認し、各種設定を行う設定手段である操作部30とを備えている。
ADF1には、製本処理の対象となる中紙および表紙を印刷するための読取り原稿をセットすることができ、操作部30は、ユーザ・インタフェース(I/F)であり、例えば、オペレータからの印刷処理開始要求を待ち受ける。
また、給紙ユニット61の各トレイ(第一トレイ8、第二トレイ9、第三トレイ10)には、それぞれ定型の転写紙がセット(収容)され、図示の例では、第一トレイ8にA3拡の転写紙が1100枚、第二トレイ9、第三トレイ10にはそれぞれ550枚の転写紙がセットされている。
給紙ユニット61にセットされた転写紙のサイズや、転写紙の有無、枚数等の情報は、後述するメモリ42(図4参照)などの記憶手段に格納され、管理されている。
図示のように、操作部30は、液晶タッチパネル31と、数字を入力するテンキー32と、入力した内容をクリアし、或いは画像形成装置の動作を停止させるクリア/ストップキー33と、画像形成装置に印刷処理を実行させるプリントキー34と、所定の印刷モードをクリアして、例えば通常の印刷モードにするモードクリアキー35、試し印刷キー36と、1枚の転写紙に異なる2つの画像を印刷する同居印刷キー37とを備えている。
液晶タッチパネル31には、各種機能を設定する機能キー38とともに、部数や画像形成装置の状態を示すメッセージ等が表示される。
本画像形成装置は、図1に示した読取ユニット50で読み取った原稿画像や、各種プログラム等を記憶するHDD(Hard Disc Drive)40と、HDD40等に記憶されたプログラムを読み込んで実行するCPU(Central Processing Unit)41と、CPU41がプログラムを実行するときにHDD40から読み出したプログラムを一時的に記憶するための記憶手段であるメモリ42と、印刷処理、画像読取処理等を実行するエンジン43と、画像形成装置の基本的な機能を提供するOS(Operating System)44と、複写処理を実行するためのコピーアプリ45と、印刷処理を実行するためのプリンタアプリ46と、ハードウェアを管理するプログラムであるエンジン管理モジュール47と、HDD40に蓄積されている画像やエンジン43が読み取った画像をアプリケーションの指示に従い加工(合成、縮小、拡大、回転など)する出力画像生成モジュール48と、図3に示した操作部30を管理するパネル管理モジュール49と、を備えている。
既に説明したように、画像形成装置において、一度重送が発生したトレイに格納されている転写紙は、その転写紙間に空気が十分に入っていない状態であり、転写紙間の摩擦力が大きいため、再度そのトレイから給紙を行うと、重送が再発する可能性が高い。
そのため、本実施形態の画像形成装置では、重送が発生した場合に、重送が発生したトレイから他のトレイに切り替えて、或いは、重送が発生したトレイの転写紙を再セットするようにユーザに警告して、重送の再発を防止する。
図5は、本画像形成装置において重送が発生した場合に、トレイを切り替える印刷処理動作を示すフロー図である。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S101)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S102)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在しないと判定したときは(S103、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S101)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在すると判定したときは(S103、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替え(S104)、再度印刷動作を実行する(S101)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S105、NO)、再度印刷処理を実行し(S101)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S105、NO)、印刷処理動作を終了する。
図6は、重送発生時に他のトレイに切り替えるか否かをユーザが選択するための操作部30の表示例を示す図である。
本画像形成装置の印刷動作中に重送が発生し、紙厚検知装置が重送の発生を検知すると、本画像形成装置は印刷処理を中止して、図示のように、操作部30の液晶タッチパネル31に重送が発生した旨と、トレイを切り替えるか否かを確認する表示を行う。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S201)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S202)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在しないと判定したときは(S203、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S201)。
ユーザが、図6に示した操作部30において、「トレイ切り替えする」ボタンを押下したときは(S205、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元を同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイに切り替え(S206)、再度印刷動作を実行する(S201)。
また、ユーザが、図6に示した操作部30において、「トレイ切り替えしない」ボタンを押下したときは(S205、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S201)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S207、NO)、再度印刷処理を実行し(S201)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S207、NO)、印刷処理動作を終了する。
図8は、重送検知時のトレイの切り替えを行うか否かを、印刷動作を実行する前に設定する操作部30の表示例を示す図である。
図示のように、操作部30の液晶タッチパネル31には、重送検知時の給紙元のトレイの切り替え設定画面が表示されている。
ユーザはこの設定画面において、「トレイ切り替えする」ボタンか「トレイ切り替えしない」ボタンを押下することで、重送検知時のトレイの切り替えの有無を設定することができる。
まず、ユーザは、印刷指示を行う前に、図8に示した重送検知時の給紙元のトレイの切り替え設定画面において、重送検知時のトレイの切り替えの有無を設定する(S301)。
次に、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S302)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S303)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在しないと判定したときは(S304、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S302)。
重送検知時にトレイの切り替えを行う設定にされていると判定したときは(S305、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元を同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイに切り替え(S306)、再度印刷動作を実行する(S302)。
また、重送検知時にトレイの切り替えを行う設定にされていないと判定したときは(S305、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S302)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S307、NO)、再度印刷処理を実行し(S302)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S307、NO)、印刷処理動作を終了する。
各トレイ(トレイ1、トレイ2、トレイ3)に格納された転写紙は、図示のように破線で示す搬送経路を通じて装置上部方向に搬送されて、画像が形成され、機外に排出される。つまり、各トレイの搬送経路は、最上段に位置するトレイ1が最も短く、続いてトレイ2、トレイ3の順に短い。
搬送経路が短いほど、搬送時間も短いから、結果として印刷処理にかかる時間が短くなる。従って、印刷処理にかかる時間を低減するために、本実施形態においては、重送を検知したときに切り替えるトレイの優先順位は、最も高い方からトレイ1、続いてトレイ2、トレイ3の順に定められている。
本画像形成装置で、所定のトレイにおいて印刷実行中に一度重送が発生しても、その重送が偶然に発生したものである可能性がある。その場合、そのトレイは重送が発生し易いトレイであるとは限らないから、必ずしも給紙元のトレイを切り替える必要はない。
一方、同一のトレイに重送が複数回連続で発生したときは、その重送が偶然に発生したものである可能性は低く、そのトレイが重送が発生しやすいトレイである可能性が高い。
そのため、本実施形態では、重送が偶然に発生した可能性が低いとき、即ち、同じトレイで重送が複数回連続で発生したときに、給紙元のトレイを切り替えるようにすることができる。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S401)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S402)。
連続して重送を検知したのが2回目でないと判定したときは(S404、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S401)。
連続して重送を検知したのが2回目であると判定したときは(S404、YES)、CPU41は印刷動作を中止し、重送が発生したトレイに格納されている転写紙のサイズ及び紙種と、メモリ42に記憶されている給紙ユニット61の他のトレイに格納されている転写紙のサイズ及び紙種を比較して、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在するか否かを判定する(S405)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在すると判定したときは(S405、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替えるとともに(S406)、重送検知回数のカウントを0に初期化(クリア)して(S407)、再度印刷動作を実行する(S401)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S409、NO)、再度印刷処理を実行し(S401)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S409、NO)、印刷処理動作を終了する。
図12は、重送が発生したときにトレイの切り替えを行うか否かを判定するための重送検知回数を設定する操作部30の表示例を示す図である。
ユーザは、図示のように、操作部30の液晶タッチパネル31にシステムの初期設定画面の重送検知回数設定画面を表示させ、図2に示したテンキー32で所定の値を入力する。
ここで入力した値が、トレイの切り替えを行うか否かを判定するための重送検知回数となる。
まず、ユーザが図12に示した操作部30にて、重送検知回数(重送検知連続制限回数)をn回に設定して(S501)、プリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S502)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S503)。
連続して重送を検知したのがn回目でないと判定したときは(S505、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S502)。
連続して重送を検知したのがn回目であると判定したときは(S505、YES)、CPU41は、印刷動作を中止し、重送が発生したトレイに格納されている転写紙のサイズ及び紙種と、メモリ42に記憶されている給紙ユニット61の他のトレイに格納されている転写紙のサイズ及び紙種を比較して、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在するか否かを判定する(S506)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在すると判定したときは(S506、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替えるとともに(S507)、重送検知回数のカウントを0に初期化して(S508)、再度印刷動作を実行する(S502)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S510、NO)、再度印刷処理を実行し(S502)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S510、NO)、印刷処理動作を終了する。
本実施形態の画像形成装置において、重送を検知したときに、給紙元を他のトレイに切り替えるにあたって、他のトレイが過去に重送が発生したことがあるトレイである、即ち、重送が発生し易いトレイである場合には、給紙元を切り替えても再度の重送が発生する可能性が高い。
そこで、本実施形態では、各トレイの重送の発生の有無をメモリ42に記憶しておき、重送を検知して給紙元を他のトレイに切り替える際、過去に重送が発生したトレイを除いて切り替えることができる。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S601)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S602)。
CPU41が、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイが存在しないと判定したときは(S604、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S601)。
CPU41は、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイの重送検知発生履歴が重送の発生有りとメモリ42に記憶されていると判定したときは(S605、YES)、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納した別のトレイが存在するか否かを判定する(S604)。
また、CPU41は、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイの重送検知発生履歴が重送の発生無しとメモリ42に記憶されていると判定したときは(S605、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替え(S606)、再度印刷動作を実行する(S601)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S607、NO)、再度印刷処理を実行し(S601)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S607、YES)、印刷処理動作を終了する。
そのため、本画像形成装置は、上記の場合に、操作部30にてユーザに対して重送回避を促す警告を表示し、トレイにセットしている用紙を再セットするように促すことができる。
図示のように、操作部30の液晶タッチパネル31には、重送が発生している旨と、給紙したトレイにセットしている用紙(転写紙)を確認する旨が表示されている。
ユーザは、この表示を確認した後、例えば紙さばき等を行って転写紙間に空気を入れ、再度トレイに転写紙をセットする等の処理を行い、重送が再度発生することを防止する。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S701)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S702)。
トレイに転写紙が再セットされると(S708、YES)、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S701)。
CPU41は、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイの重送検知発生履歴がメモリ42に記憶されていると判定したときは(S705、YES)、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納した別のトレイが存在するか否かを判定する(S704)。
また、CPU41は、同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイの重送検知発生履歴がメモリ42に記憶されていないと判定したときは(S705、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替え(S706)、再度印刷動作を実行する(S701)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S709、NO)、再度印刷処理を実行し(S701)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S709、NO)、印刷処理動作を終了する。
本実施形態の画像形成装置では、重送が発生して給紙元のトレイを他のトレイに切り替えるにあたり、図10に示したように、搬送経路の短いトレイを優先的に検索して切り替えるように設定することができる。
しかしながら、搬送経路の短いトレイ、即ち優先順位が高いトレイであっても、過去に重送が発生していれば、そのトレイに格納されている転写紙間に空気は入っていない等、重送が発生し易い。
そこで、以降に実行される印刷処理において、給紙元のトレイが過去に重送が発生したトレイに優先的に切り替えられることを防止するため、一度重送が発生したトレイの優先順位を自動的に最下位に設定して、メモリ42に重送の発生無しと記憶されているトレイを、重送の発生有りと記憶されているトレイよりも優先的に検索し、切り替える。
トレイ1、トレイ2、トレイ3は、各々が重送が発生していない場合は、図10に示した優先順位と同様、トレイ1の優先順位が1位、トレイ2の優先順位が2位、トレイ3の優先順位が3位となっている(図17中、上段の表)。
ここで、例えば、トレイ1にて重送が発生すると、各トレイの優先順位は、トレイ1が繰り下がって3位になり、トレイ2とトレイ3とが繰り上がって、それぞれ1位と2位になる(図17中、下段の表)。
CPU41は、図10に示したように、予め各トレイの優先順位を搬送経路の短い順に並べておく(S801)。
ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S802)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S803)。
続いて、CPU41は、給紙トレイ検索カウントiを初期化して、即ち、iに1を設定して(S806)、優先順位がi番目、即ちここでは1番目のトレイが、重送が発生したトレイと同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイであるか否かを判定する(S807)。
優先順位がi番目のトレイが、重送が発生したトレイと同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイであると判定されたときは(S807、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替え(S808)、再度印刷動作を実行する(S802)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S810、NO)、再度印刷処理を実行し(S802)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S810、YES)、印刷処理動作を終了する。
図18に示した処理フローでは、予め搬送経路の短い順に並べた各トレイの優先順位において、印刷処理時に重送が発生すると、重送が発生したトレイの優先順位を最下位に設定する。
しかし、重送が発生したトレイであっても、ユーザがそのトレイに格納されている転写紙を再セットしたときは、転写紙間に十分に空気を入れる等され、重送が発生し難くなる。
そこで、本実施形態の画像形成装置では、重送が発生したトレイであっても、ユーザがそのトレイに格納されている転写紙を再セットしたときは、優先順位を搬送経路の短い順に再設定する。
印刷処理を行う前は、各トレイ(トレイ1〜トレイ7)の優先順位は、搬送経路の短い順に設定されており、搬送経路が最も短いトレイ1の優先順位が1位であり、最も長いトレイ7の優先順位が7位に設定されている(図19A参照)。
ここで、トレイ1からの給紙により、重送が発生した場合、トレイ1の優先順位が最下位、即ち7位に設定されるとともに、トレイ1の重送検知発生履歴が「有り」に変更される。これに伴い、トレイ2〜トレイ7の優先順位がそれぞれ繰り上がって設定される(図19B参照)。
続いて、トレイ2からの給紙により、重送が発生すると、トレイ2の優先順位が最下位、即ち7位に設定されるとともに、トレイ2の重送検知発生履歴が「有り」に変更される。これに伴い、トレイ4〜7、トレイ1、トレイ3の優先順位がそれぞれ繰り上がって設定される(図19D参照)。
CPU41は、各トレイの優先順位を搬送経路の短い順に予め並べておく(S901)。
ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S902)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S903)。
続いて、CPU41は、給紙トレイ検索カウントiを初期化して、即ち、iに1を設定して(S906)、優先順位がi番目、即ちここでは1番目のトレイが、重送が発生したトレイと同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイであるか否かを判定する(S907)。
優先順位がi番目のトレイが、重送が発生したトレイと同一のサイズ及び紙種の転写紙を格納したトレイであると判定されたときは(S907、YES)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、給紙元をそのトレイに切り替え(S909)、重送が発生したトレイの転写紙が再セットされたか否かを、例えばセンサ等で判定する(S910)。
トレイの転写紙が再セットされていないと判定したときは(S910、NO)、トレイの優先順位は変更せず、再度印刷動作を実行する(S902)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S911、NO)、再度印刷処理を実行し(S902)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S911、YES)、印刷処理動作を終了する。
図21は、所定回数連続して重送が発生したときにユーザに用紙の再セットを促す操作部30の表示例を示す図である。
本実施形態では、同一のトレイにおいて所定回数連続して重送が連続して発生したとき、図示のように、重送が連続して発生している旨、及びトレイにセットした転写紙を確認する、即ちトレイの転写紙を再セットする旨を警告手段である操作部30の液晶タッチパネル31に表示することができる。
ユーザは、この表示を確認して、例えば紙さばきをして転写紙間に空気を入れ、再度トレイにセットする等の処理を行い、重送が再度発生することを防止する。
まず、ユーザが図3に示したプリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S1001)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S1002)。
重送検知回数のカウントが2回を超えていないと判定したときは(S1004、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S1001)。
重送検知回数のカウントが2回を超えていると判定したときは(S1004、YES)、CPU41は、印刷動作を中止して、図21に示した転写紙の再セットを促すユーザへの警告を操作部30に表示し(S1005)、トレイに転写紙が再セットされたか否かを、例えば転写紙を検知するセンサ等で判定する(S1006)。
また、所定の時間内にトレイの転写紙が再セットされなかったときは(S1006、NO)、重送検知回数のカウントを継続して、同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S1001)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S1009、NO)、再度印刷処理を実行し(S1001)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S1009、NO)、印刷処理動作を終了する。
図23は、重送が発生したときにユーザへの重送回避を促す警告表示を行うための重送検知回数を設定する操作部30の表示例(システム初期設定画面)を示す図である。
ユーザは、図示のように、操作部30の液晶タッチパネル31にシステムの初期設定画面の重送検知回数設定画面を表示させ、図2に示したテンキー32で、所望の重送検知回数を入力する。
ここで入力した値が、ユーザへの警告表示を行うための重送検知回数となる。
まず、ユーザが図23に示した操作部30にて、重送検知回数(重送検知連続制限回数)をn回に設定して(S1101)、プリントキー34を押下する等して印刷指示を行うと、本画像形成装置は、印刷動作を実行する(S1102)。
印刷動作が実行され、図1に示した給紙ユニット61のいずれかのトレイから転写紙が搬送されると、紙厚検知装置で搬送された転写紙の紙厚を検知して、重送が発生したか否かを判定する(S1103)。
重送検知回数のカウントがn回を超えていないと判定したときは(S1105、NO)、重送された転写紙を印刷せずに排紙し、再度同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S1102)。
重送検知回数がn回を超えていると判定したときは(S1105、YES)、CPU41は、印刷動作を中止して、図21に示した転写紙の再セットを促すユーザへの警告を操作部30に表示し(S1106)、トレイに転写紙が再セットされたか否かを、例えば転写紙を検知するセンサ等で判定する(S1107)。
また、所定の時間内にトレイの転写紙が再セットされなかったときは(S1107、NO)、重送検知回数のカウントを継続して、同一のトレイから給紙して印刷動作を実行する(S1102)。
全画像の印刷が終了していないと判定したときは(S1110、NO)、再度印刷処理を実行し(S1102)、全画像の印刷が終了したと判定したときは(S1110、NO)、印刷処理動作を終了する。
Claims (16)
- 転写紙を格納した複数のトレイと、
前記トレイから前記転写紙を用紙搬送路に供給する給紙手段と、
前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知手段と、を備え、
前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成装置であって、
前記重送検知手段が重送を検知したとき、前記複数のトレイの給紙したトレイ以外に、給紙したトレイに格納された転写紙に代替可能な転写紙を格納したトレイがあるか否かを判定する手段と、
前記代替可能な転写紙を格納したトレイがあると判定したとき、給紙するトレイを前記代替可能な転写紙を格納したトレイに切り替えるトレイ切替手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記トレイ切替手段は、前記給紙するトレイを前記供給する転写紙が搬送される搬送経路の短いトレイに優先的に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
前記各トレイの重送の発生の有無を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載された画像形成装置において、
前記トレイ切替手段は、前記給紙するトレイを前記記憶手段に重送の発生無しと記憶されている前記代替可能な転写紙を格納したトレイに、前記記憶手段に重送の発生が有りと記憶されている前記代替可能な転写紙を格納したトレイよりも優先的に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載された画像形成装置において、
前記トレイ切替手段は、前記記憶手段に重送の発生有りと記憶されているトレイを除いて、トレイの切り替えを行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載された画像形成装置において、
前記給紙したトレイに格納された転写紙に代替可能な転写紙を格納した全てのトレイが、前記記憶手段に重送の発生有りと記憶されているときに、ユーザに重送回避を促す警告を行う警告手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載された画像形成装置において、
前記記憶手段の記憶データを記憶制御する記憶制御手段を備え、
該記憶制御手段は、前記記憶手段に重送の発生有りと記憶されているトレイに格納された転写紙をユーザが再セットしたときは、当該トレイの前記記憶手段の記憶を重送の発生無しに変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記重送検知手段が連続で重送を検知した回数をカウントするカウント手段と、
前記トレイを切り替える手段がトレイを切り替えたときに前記カウント手段のカウントをクリアする手段と、を備え、
前記トレイ切替手段は、前記カウント手段が所定回数までカウントしたときに、前記給紙するトレイを前記代替可能な転写紙を格納したトレイに切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8に記載された画像形成装置において、
前記所定回数を任意に設定する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記トレイ切替手段の有効・無効を設定する設定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10に記載された画像形成装置において、
前記設定手段は、印刷処理動作前或いは印刷処理動作中に、前記トレイ切替手段の有効・無効を設定することを特徴とする画像形成装置。 - 転写紙を格納した複数のトレイと、
前記トレイから前記転写紙を用紙搬送路に供給する給紙手段と、
前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知手段と、を備え、
前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成装置であって、
前記重送検知手段が連続で重送を検知した回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段が所定回数までカウントしたときに、ユーザに重送回避を促す警告を行う警告手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項12に記載された画像形成装置において、
前記所定回数を任意に設定する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数のトレイから転写紙を用紙搬送路に供給する給紙工程と、
前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知工程と、を有し、
前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成方法であって、
前記重送検知工程で重送を検知したとき、前記複数のトレイの給紙したトレイ以外に、給紙したトレイに格納された転写紙に代替可能な転写紙を格納したトレイがあるか否かを判定する工程と、
前記代替可能な転写紙を格納したトレイがあると判定したとき、給紙するトレイを前記代替可能な転写紙を格納したトレイに切り替える工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。 - 複数のトレイから転写紙を用紙搬送路に供給する給紙工程と、
前記トレイから供給した転写紙が重送されているか否かを検知する重送検知工程と、を有し、
前記トレイから供給した転写紙に画像を形成する画像形成方法であって、
前記重送検知工程にて連続で重送を検知した回数をカウントするカウント工程と、
前記カウント工程で所定回数までカウントしたときに、ユーザに重送回避を促す警告を行う警告工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項14又は15に記載された画像形成方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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