JP2010064362A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが印刷結果を取得するまでの時間を短縮する。
【解決手段】媒体11を収容する媒体収容部(用紙カセット10)と、媒体収容部の着脱を検出する着脱検出部(用紙カセットセンサ13)と、媒体収容部に収容される媒体の有無を検出する媒体検出部(用紙センサ12)と、外部装置(PC60)から受信した印刷データの有無を検出するとともに、印刷可能状態から節電状態、節電状態から印刷可能状態への移行を制御する制御部50と、を備え、制御部は、媒体検出部で媒体収容部に媒体が収容されていないことか検出された場合に、印刷可能状態から節電状態へ移行させる制御を実行し、着脱検出部で媒体収容部が装置本体から取り外されたことが検出され、かつ、外部装置から受信した印刷データがある場合に、節電状態から印刷可能状態へ復帰させる制御を実行する。
【選択図】図4

Description

この発明は、形成された画像を媒体に印刷する画像形成装置に関する。
電子写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置(印刷装置)は、通常、感光体ドラムを一様に均一に帯電させる帯電工程と、感光体ドラムの表面を露光する露光工程と、露光された部分の電荷を消滅させることにより静電潜像を形成してトナーを付着させトナー像を形成する現像工程と、トナー像を用紙に転写する転写工程と、加熱や圧力等によりトナー像を用紙に定着する定着工程とを実行することにより紙媒体に印刷が行なわれるように構成されている。
前記した定着工程において使用される定着器は、例えば、ヒータやハロゲンランプ等の熱源が設けられ、所定の温度に維持されるようになっている。
前記した定着器において、省電力化を図る技術は従来から多数出願されており、例えば、定着ローラに配設されるヒータ等の熱源の温度を、用紙カセットが装置本体に装着されていない非印字動作時に限り、印刷時の温度より低い節電温度に切り替える画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−313436号公報(段落「0007」、図1)
ところで、前記画像形成装置を、例えば、ネットワークプリンタとして用いた場合、ユーザがプリンタの設置場所に印刷結果を取得しに行くと、用紙カセットに用紙がセットされていない、あるいは用紙カセットや給排紙ローラに用紙が詰まるジャム等に起因して印刷が停止していることが多々ある。
この場合、ユーザは、用紙カセットへ用紙を補給する補給作業、あるいはジャムを解消するために近傍のカバーを開いて用紙を取り除く除去作業が強いられ、また、ネットワークプリンタは、用紙の補給完了後、あるいはジャムが解消される都度、印刷可能な状態になるように定着器の温度調整を行う必要があった。このため、ユーザが印刷結果(印刷媒体)を取得できるまでに比較的長い待ち時間を要していた。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、印刷された媒体を取得するまでの待ち時間を短縮することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の画像形成装置は、外部装置から印刷データを受信して媒体に印刷を行う画像形成装置であって、
加熱により前記媒体に前記印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部と、
前記定着部を加熱し、印刷可能状態と節電状態との間の移行を制御する制御部と、を備えたものである。
前記した構成において、制御部は、媒体検出部で媒体収容部に媒体が収容されていないことが検出された場合に、印刷可能状態から節電状態へ移行させる制御を実行し、着脱検出部で媒体収容部が装置本体から取り外されたことが検出され、かつ、外部装置から受信した印刷データがある場合に、前記節電状態を解除させる。また、前記制御部は、前記節電状態の解除の後、前記印刷可能状態へ復帰させる。
また、本発明の画像形成装置は、加熱により媒体に印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部と、定着部を加熱し、印刷可能状態から節電状態へ、もしくは節電状態から印刷可能状態への移行を制御する制御部と、を備えたものである。
前記した構成において、制御部は、印刷の異常停止時、定着部の加熱を停止して節電状態に移行させる制御を実行し、異常停止から復旧のための作業開始が検知されたことを契機に定着器の加熱を開始して節電状態から印刷可能状態に復帰させる制御を実行する。
本発明によれば、印刷された媒体を取得するまでの待ち時間を短縮することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の機構部品を示す概略構成図である。
図1に示されるように、画像形成装置としてのプリンタ1は、用紙カセット10と、用紙搬送部20と、画像形成部30と、定着部40とを備え、更に、これらの機能部を制御する制御部50を含む。
媒体収納部としての用紙カセット10は、媒体としての用紙11が収容されるものであり、プリンタ1に着脱自在に装着される。媒体としては他にOHP用紙や葉書等がある。
用紙カセット10は、用紙11の繰り出し側に用紙11の有無を検知する用紙センサ12(媒体検出部)が、反対側には、用紙カセット10のプリンタ1(装置本体)への装着の有無を検知する用紙カセットセンサ13(着脱検出部)が設けられている。
用紙センサ12は、図2にその詳細な実装構造が示されるように、センサ122と、レバー121とを備える。
用紙センサ12は、繰り出された用紙11がレバー121を傾倒させ、このレバー121がセンサ122をON/OFFさせることにより用紙11の有無を検知する。用紙センサ12は、用紙11が無い場合には、図2中に用紙無し状態として示されるように、レバー121がセンサ122をONさせず、用紙11がある場合には、図2中に用紙有り状態として示されるように、レバー121がセンサ122をONさせる。
用紙カセットセンサ13は、図3にその詳細な実装構造が示されるように、用紙カセット10にある凸部101によってセンサ103がON/OFFされることで用紙カセット10の有無を検知する。
図1の説明に戻る。用紙搬送部20は、給紙ローラ21で用紙カセット10から用紙11を繰り出し、レジストローラ22によって用紙11を画像形成部30まで搬送する。
画像形成部30は、トナー像を担待する感光体ドラム31、感光体ドラム31の表面を一様に帯電させる帯電ローラ32、帯電した感光体ドラム31の表面に静電潜像を形成する、例えば、LED(Light Emitting Diode)アレイからなるLEDヘッド33、静電潜像にトナー像を摩擦帯電によって形成する現像ローラ34、感光体ドラム31をクリーニングするクリーナ35、トナーを感光体ドラム31に供給するトナー供給部36、及びトナー像を用紙11に転写するように所定の電圧を印加する転写ローラ37を有し、トナー像を用紙11に転写したのち、用紙11を定着部40に送り出す。
定着部40は、内部に熱源となるハロゲンランプ42を備えており、表面を弾性体で形成されたアッパローラ43とロワローラ44とからなるローラ対、及びアッパローラ43の温度を検出するサーミスタ41を有し、画像形成部30から送り出された用紙11上にトナー像が転写され、転写されたトナー像に熱、及び圧力を印加してトナー像を溶解し、用紙11に定着させる。その後、用紙11は排出ローラ45によってスタッカ部46に排出される。
図4は、第1実施形態に係る画像形成装置が有する制御部50の内部構成を示すブロック図である。
制御部50は、LAN(Local Area Network)等のネットワークやUSB(Universal Serial Bus)等により、外部装置であるPC(Personal Computer)60と接続され、PC60により生成され出力される印刷データの受信制御を行うと共に、プリンタ1を構成する画像形成部30、定着部40、用紙搬送部20を含む各部の制御を行う。ここでは、制御部50は、印刷可能状態から節電状態への移行、もしくは節電状態から印刷可能状態への移行を行い、例えば、用紙センサ12で用紙カセット10に用紙11が収容されていないことが検出された場合に、印刷可能状態から節電状態へ移行する制御を行い、用紙カセットセンサ13で用紙カセット10が装置本体(プリンタ1)から取り外されたことが検出され、かつ、PC60から受信した印刷データがある場合に、節電状態から印刷可能状態へ復帰する制御を行う。詳細は後記する。
これらの制御を行うため、制御部50は、受信制御部51と、データ格納部52と、受信データ検出部53と、印刷制御部54と、エンジン制御部55と、装置状態監視部56と、着脱検出部57と、用紙検出部58との各部の機能を備える。
受信制御部51は、PC60により生成され出力される印刷データを受信し、受信した印刷データをデータ格納部52に格納する。データ格納部52は、受信制御部51で受信した印刷データを一時記憶しておくものである。
受信データ検出部53は、受信制御部51で印刷データを受信したか否かを検出し、印刷データを受信した場合には、受信したことをエンジン制御部55、装置状態監視部56に通知する。
印刷制御部54は、エンジン制御部55から印刷開始が指示されると、データ格納部52から印刷データを読み出し、画像形成部30へ印刷データを転送する。
エンジン制御部55は、定着部40の温度調整を行い、プリンタ1の電力状態を制御し、用紙搬送部20、画像形成部30、定着部40に含まれる不図示のモータ制御を行うものであり、装置状態監視部56、及び受信データ検出部53から通知される情報にしたがい印刷可能か否かを判別し、印刷制御部54に印刷開始の有無を通知する。内部構成等、詳細は後記する。
装置状態監視部56は、受信データ検出部53の印刷データの検出状態と、着脱検出部57、及び用紙検出部58の検出状態とにしたがい、プリンタ1の電力状態を節電状態にするか、印刷可能状態に設定するかを判別し、ここで判別した電力設定状態をエンジン制御部55に通知する。内部構成等、詳細は後記する。
着脱検出部57は、用紙カセットセンサ13の状態を監視し、用紙カセット10の着脱状態を検出するものである。また、用紙検出部58は、用紙センサ12の状態を監視し、用紙カセット10への用紙11の収容の有無を検出するものである。
図5に、図4に示した装置状態監視部56の内部構成の一例が示されている。図5に示されるように、装置状態監視部56は、用紙有無判別部561と、用紙カセット有無判別部562と、受信データ有無判別部563と、節電開始時間計測部564と、電力モード判別部565とを備える。
用紙有無判別部561は、用紙検出部58(図4)で検出された検出結果にしたがい、用紙カセット10に用紙11が有るか否かを判別して電力モード判別部565へ判別結果を通知するものである。
また、用紙カセット有無判別部562は、着脱検出部57で検出された検出結果にしたがい、用紙カセット10がプリンタ1に装着されているか否かを判別して判別結果を電力モード判別部565へ通知するものである。
受信データ有無判別部563は、受信データ検出部53(図4)で検出された結果にしたがい、PC60(図4)から受信した印刷データが有るか否かを判別し、電力モード判別部565へ判別結果を通知するものである。
節電開始時間計測部564は、PC60により生成され出力される印刷データの受信が無い場合、あるいは、用紙カセット10に収容される用紙11が無くなった場合に、節電状態を開始するまでの時間を計測して電力モード判別部565へ計測時間を通知するものである。
電力モード判別部565は、用紙有無判別部561、用紙カセット有無判別部562、及び受信データ有無判別部563のそれぞれで判別された判別結果にしたがい、プリンタ1を節電状態にするか、印刷可能状態にするかの判別を行い、判別した電力状態をエンジン制御部55に通知するものである。
図6に、図4に示したエンジン制御部55の内部構成の一例が示されている。エンジン制御部55は、定着温度制御部551と、印刷可能温度格納部552と、節電温度格納部553と、モータ制御部554と、エンジン状態判別部555とを備える。
定着温度制御部551は、装置状態監視部56から通知される電力設定状態によって、定着部40の温度を調整するものであり、通知された電力設定状態が印刷可能状態である場合は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能温度になるように定着部40の温度を制御し、通知された電力設定状態が節電状態である場合は、節電温度格納部553に格納された節電状態温度になるように定着部40の温度を制御する。
印刷可能温度格納部552は、印刷可能状態での定着部40の設定温度(印刷可能温度)を格納し、節電温度格納部553は、節電状態での定着部400の設定温度(節電状態温度)を格納するものである。
モータ制御部554は、定着温度制御部551で定着部40が印刷可能温度に制御され、受信データ検出部53から印刷データがあることが通知されると、用紙搬送部20、画像形成部30、定着部40のそれぞれで使用される不図示のモータを駆動制御する。
エンジン状態判別部555は、定着温度制御部551で定着部40が印刷可能温度に制御され、モータ制御部554で各モータの駆動が開始され印刷できる状態になった場合に、印刷制御部54に印刷開始を通知するものである。
図7、図8は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートであり、プリンタ1が印刷可能状態から節電状態に移行する処理の流れ(図7)と、プリンタ1が節電状態から印刷可能状態に移行する処理の流れ(図8)とをそれぞれ示す。
まず、図7のフローチャートを参照しながら、プリンタ1が、印刷可能状態から節電状態に移行する場合の動作について説明する。
装置状態監視部56の受信データ有無判別部563は、常時、受信データ検出部53が、PC60(図4)から印刷データを受信し、印刷データが有るか否かを監視している(ステップS71)。受信データ有無判別部563は、印刷データが無い場合には(ステップS71“No”)、印刷データが無いことを電力モード判別部565に通知し、これを受けた電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564で節電状態開始までの時間を計測する(ステップS72)。
電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564での時間計測状態を監視し(ステップS73)、節電状態開始までの時間(節電開始時間)の計測が完了した場合は(ステップS73“Yes”)、節電状態へ移行することをエンジン制御部55へ通知する。これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、節電温度格納部553に格納された節電状態の温度になるように定着部40の温度を制御し、節電状態に移行する(ステップS74)。また、節電状態開始までの時間の計測が完了していない場合は(ステップS73“No”)、ステップS71の印刷データ判別処理に戻り、前記動作を繰り返す。
一方、ステップS71の受信データ判別処理において印刷データの受信が検出された場合(ステップS71“Yes”)、電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564による計測値をクリアし(ステップS75)、続いて用紙有無判別部561による用紙11が有るか否かを判別する(ステップS76)。
用紙有無判別部561が、用紙11が有ると判別した場合(ステップS76“Yes”)、電力モード判別部565は、印刷可能状態へ移行することをエンジン制御部55へ通知し、これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能温度を目標値として定着部40の温度を制御する。
定着部40の温度が印刷可能温度に達したら、モータ制御部554は、用紙搬送部20、画像形成部30、定着部40で使用される各モータを駆動制御し、エンジン状態判別部555は、印刷制御部54に対して印刷の開始を通知する。これを受けた印刷制御部54は、データ格納部52から印刷データを読み出し、画像形成部30に送ることにより印刷が開始される(ステッブS77)。そして、ステップS71に戻り、次の印刷データを待つ。
一方、用紙有無判別部561で用紙11が無いと判別された場合(ステップS76“No”)、電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564で節電状態開始までの時間を計測する(ステップS78)。
電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564による時間計測状態を監視し(ステップS79)、節電状態開始時間の計測が完了した場合は(ステップS79“Yes”)、節電状態へ移行することをエンジン制御部55に通知する。これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、節電温度格納部553に格納された節電状態の温度になるように定着部40の温度を調整し、プリンタ1を節電状態に移行処理する(ステップS80)。
一方、ステップS79の節電開始時間計測部564による時間監視で節電状態開始までの時間の計測が完了していない場合(ステップS79“No”)、電力モード判別部565は、用紙有無判別部561、用紙カセット有無判別部562の状態を監視することにより、用紙11の補給が有るか否かを判別する(ステップS81)。
ここで、用紙11の補給があったと判別された場合(ステップS81“Yes”)、電力モード判別部565は、節電開始時間計測部564による計測値をクリアし(ステップS82)、ステップS76の用紙有無判別処理に戻る。ステップS81の用紙補給有無判別処理において、用紙カセット有無判別部562で用紙11の補給がないと判別された場合は(ステップS81“No”)、ステップS78の節電開始時間計測処理に戻る。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、プリンタ1が節電状態から印刷可能状態に移行する場合の動作について説明する。
装置状態監視部56の用紙有無判別部561は、用紙11が有るか否かを示す用紙検出部58の信号を割込監視し(ステップS83)、用紙11があると判別された場合(ステップS83“Yes”)、受信データ有無判別部563は、受信データ検出部53によるPC60から受信した印刷データが有るか否かを監視する(ステップS84)。
ここで、電力モード判別部565は、印刷データが無い場合(ステップS84“No”)、印刷データを受信するまで待ち、印刷データがある場合(ステップS84“Yes”)、印刷可能状態へ移行することをエンジン制御部55に通知する。
これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能温度になるように定着部40の温度を制御し、プリンタ1を印刷可能状態に設定するとともに(ステップS85)、図7に示した節電状態への移行時のステップS76の用紙有無判別処理に進む。
一方、用紙11がない場合(ステップS83“No”)、用紙カセット有無判別部562は、着脱検出部57による用紙カセット10の有無の検出状態を監視し(ステップS86)、用紙カセット10が装置本体に装着されている場合は(ステップS86“No”)、用紙カセット10が無い状態(抜かれた状態)を待つ。用紙カセット10が無い状態(抜かれた状態)であると判別された場合(ステップS86“Yes”)、受信データ有無判別部563は、受信データ検出部53が、PC60から受信した印刷データが有るか否かを監視する(ステップS87)。
ここで、印刷データ受信の検出が無い場合(ステップS87“No”)、ステップS83の用紙有無判別処理に戻り、印刷データがある場合(ステップS87“Yes”)、電力モード判別部565は、印刷可能状態へ移行することをエンジン制御部55に通知する。これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態の温度になるように定着部40の温度を制御し、プリンタ1を印刷可能状態に復帰させる復帰処理を行う(ステップS88)。
続いて、用紙カセット有無判別部562は、着脱検出部57による用紙カセット10の装置本体への装着有無の検出状態を監視する(ステップS89)。
ここで、用紙カセット10の装着が無いと判別された場合(ステップS89“No”)、用紙カセット有無判別部562は、用紙カセット10の装着有り状態を待ち、用紙カセット10の装着有りと判別された場合(ステップS89“Yes”)、用紙有無判別部561による図7の節電状態移行時におけるステップS76の用紙有無判別処理に進む。
第1実施形態に係る画像形成装置によれば、制御部50は、用紙が無くなってプリンタ1が節電状態になった場合に、用紙カセット10が装置本体から外されたことを検出して印刷可能状態への復帰動作を開始するように制御するため、ユーザが用紙を補給している間にプリンタ1を印刷可能状態へ復帰することができる。このため、ユーザが用紙を補給してから印刷された用紙11を取得できるまでの待ち時間を短縮することができる。
以下、本実施形態のプリンタ1が印刷した用紙11をユーザが取得するまでの時間短縮について、図9に示したタイミング図を参照し、従来例と対比しながら補足説明を行う。
図9は、(1)印刷動作の有無、(2)定着部40における電力モード(印刷可能状態/節電状態)、(3)用紙カセット10に収容される用紙11の有無、(4)用紙カセット10のプリンタ1への装着状態のそれぞれが示され、実線が従来例を示し、破線が本実施形態を示している。
図9の実線において、画像形成装置は、外部装置としてのPC60(図4)から印刷データを受信したときに、時刻aで定着部40を時刻a−時刻b間の直線で示す温度特性に沿って予熱し、時刻bにおいて定着部40が印刷可能状態になってはじめて印刷動作を開始することができる。ここで、時刻cにおいて用紙切れが発生し、印刷が停止したとする。
前記した印刷可能な状態で所定の時間cd経過しても印刷が行われなかった場合、定着部40は、時刻dにおいて節電状態に移行する。このとき、ユーザは、時刻eにおいて用紙カセット10をプリンタ1から引き出し、時刻eから時刻fにかけて新たな用紙11を用紙カセット10にセットし、更に、時刻fにおいてこの用紙カセット10をプリンタ1に再装着したとする。前記した復旧操作により、プリンタ1は、時刻fにおいて定着部40(ハロゲンランプ42)を加熱し、時刻gにおいて定着部40が印刷可能状態になって印刷が開始される。このため、ユーザは、用紙カセット10に用紙11を補給してから印刷結果を取得できるまでに、時刻g−時刻fの間だけ待たされることになる。
前記したように、従来は、印刷データがあって、用紙カセット10に用紙11がセットされていない場合、用紙カセット10をプリンタ1から一旦取り外してから用紙を補給し、再度、用紙カセット10をプリンタ1に装着した時点fを、定着部40を加熱制御させるためのタイミングとしている。
これに対し、第1実施形態に係るプリンタ1によれば、用紙カセット10を取り外した時点eを、定着部40を加熱制御させるタイミングとしたため、破線で示す定着部40を温度特性(時刻e−時刻k)に沿って加熱制御させ、時刻kにおいて定着部40が印刷可能状態になるため、ユーザが用紙11を補給してから印刷結果を取得できるまでの待ち時間を短縮することができる。このように、印刷が停止して待ち状態にある印刷データを再度印刷開始する時刻を従来例に比して早めに設定したため、ユーザの印刷結果待ち時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における制御部50の装置状態監視部56の内部構成の一例を示すブロック図である。
前記した第1実施形態では、制御部50は、図9の時刻eにおいて定着部40を加熱制御させ、時刻kにおいて定着部40を印刷可能状態としたが、用紙カセット10をプリンタ1から取り外した時刻eから、用紙が補充され再装着されていない所定時間内に、印刷可能状態になっている定着部40を再度節電状態に移行できれば電力を不要に消費させることがなくなるはずである。
このため、以下に説明する第2実施形態では、装置状態監視部56(56b)に、用紙カセット無し時間計測部566を付加した。用紙カセット無し時間計測部566は、着脱検出部57で用紙カセット10がプリンタ1から外されたことを検出した場合に、用紙カセット10が外されている間の時間を計測するものである。他の構成561〜565は、図5に示す第1実施形態と同じであるため、重複を回避する意味で説明を省略する。
なお、以下に説明する第2実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態同様、図1、図2、図3に示す機構部品を有し、図4、図6にそれぞれ示す制御部50、エンジン制御部55の電気系の内部構成を有するものとする。
図11は、第2実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートであり、プリンタ1が節電状態から印刷可能状態に移行する処理の流れを示したものである。
以下、図11に示すフローチャートを参照しながら、図8に示す第1実施形態のフローチャートとの差異にのみ着目して第2実施形態に係る画像形成装置の動作について詳細に説明する。
図11において、ステップS101の用紙有無判定処理からステップS107の用紙カセット有無判定処理までのそれぞれの処理は、図8に示す第1実施形態のステップS83の用紙有無判定処理からステップS89の用紙カセット有無判定処理のそれぞれの処理と同様であり、重複を回避する意味でここでの説明は省略する。
ステップS107の用紙カセット有無判定処理で、用紙カセット10が無いと判別された場合(ステップS107“No”)、装置状態監視部56の用紙カセット有無判別部562は、用紙カセット10がプリンタ1から取り外されたことを電力モード判別部565に通知し、これを受けた電力モード判別部565は、用紙カセット無し時間計測部566に、用紙カセットが取り外されている間の時間を計測させる(ステップS108)。
続いて、電力モード判別部565は、用紙カセット無し時間計測部566による時間計測状態を監視し(ステップS109)、時間計測が完了したと判定された場合(ステップS109“Yes”)、エンジン制御部55に対して節電状態へ移行することを通知する。
これを受けたエンジン制御部55の定着温度制御部551は、節電温度格納部553に格納された節電温度を目標値として定着部40の温度を制御し、プリンタ1を節電状態に設定する(ステップS110)。一方、時間計測が完了していないと判定された場合(ステップS109“No”)、ステップS107の用紙カセット有無判定処理に戻る。
続いて、用紙カセット有無判別部562は、着脱検出部57の検出状態を監視し、用紙カセット10がプリンタ1に装着されたか否かを判別する(ステップS111)。
ここで、用紙カセット10がプリンタ1に未だ装着されていないと判別された場合(ステップS111“No”)、用紙カセット10が装着されるのを待つ。一方、用紙カセット10がプリンタ1に装着されたと判別された場合(ステップS111“Yes”)、用紙カセット有無判別部562は、用紙カセット10がプリンタ1に装着されたことを電力モード判別部565に通知する。これを受け、電力モード判別部565は、印刷可能状態へ移行することをエンジン制御部55に通知する。そして、エンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態の温度になるように定着部40の温度を調整し、プリンタ1を印刷可能状態へ復帰させて(ステップS112)、図7に示すステップS76の用紙有無判定処理に戻る。
以上説明したように第2実施形態に係る画像形成装置によれば、第1実施形態同様、ユーザは印刷結果を取得するまでの時間を短縮することができる他に、制御部50は、用紙カセット10がプリンタ1から取り外されている間の時間を計測するようにしたため、長い時間、用紙カセット10がプリンタ1から取り外された状態になっていた場合、再度節電状態へ移行させることができ、したがって、不要に電力を消費することがなくなる。
(第3実施形態)
図12は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置における制御部50のエンジン制御部55(55b)の内部構成の一例を示すブロック図である。
第1実施形態、及び第2実施形態では、図9に示されるように、印刷中に用紙が無いことが理由で、節電状態になっている定着部40を温度特性曲線ekに沿って加熱制御し、時刻kにおいて印刷可能状態とした。
しかしながら、この時刻kは、fを中心にfに近い場所にあった方がよい。理由は、例えば、kがfの左方向に遠い場所にあると、用紙が補給される時刻はfであるため、時刻fより遥かに早く定着部40を印刷可能状態にしてあっても用紙が補給される時刻fにならない限り印刷が不可能であり、時刻fを待つまでの長い間印刷可能な状態になっていることから無駄な電力が浪費されるためである。
したがって、以下に説明する第3実施形態では、省電力復帰曲線にしたがい定着部40を加熱制御し、用紙が補給される時間を考慮して定着部40を加熱するタイミングを制御することとした。また、印刷が終了して所定時間経過しても印刷が開始されないことで節電状態になっている定着部40を加熱制御する場合、用紙があるために定着部40を素早く加熱してもよく、このとき、以下に説明する通常復帰曲線にしたがい加熱制御することとした。
このように、第3実施形態では、定着部40を、節電状態から印刷可能状態へ移行させるときに、どの温度特性曲線に沿って加熱制御するかを推測するために、図12に示されるように、エンジン制御部55(55b)の定着温度制御部551に、加温時間制御部5510を付加している。加温時間制御部5510は、定着部40が節電状態の温度から印刷可能状態の温度に達するまでの時間を調整するものである。他の構成551〜554は、図6に示す第1実施形態と同じであるため、重複を回避する意味で説明を省略する。
なお、以下に説明する第3実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態と同様、図1、図2、図3に示す機構部品を有し、図4、図5にそれぞれ示す制御部50、装置状態監視部56の電気系の内部構成を有するものとする。
図13は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置のエンジン制御部55で定着部40の温度を制御した場合の、温度上昇と、上昇時間との関係をグラフ表現した図である。
以下、図13のグラフを参照しながら第3実施形態に係る画像形成装置の動作について詳細に説明する。
装置状態監視部56の電力モード判別部565は、電力状態を印刷可能状態へ復帰する場合に、復帰する要因が、用紙11がある状態からのものか、用紙カセット10をプリンタ1から取り外して印刷データがある状態からのものかを判別する。
ここで、復帰する要因が、用紙11がある状態からのものであると判別された場合、装置状態監視部56は、エンジン制御部55に、通常復帰であることを通知して用紙カセット10をプリンタ1から取り外す。一方、用紙カセット10をプリンタ1から取り外して印刷データがある状態からのものであると判別された場合、装置状態監視部56は、エンジン制御部55に、省電力復帰であることを通知する。
装置状態監視部56から通知された印刷可能状態への復帰が、通常復帰である場合、エンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態の温度を読み出し、加温時間制御部5510によって図13の時間t1で印刷可能状態の温度に到達するように、定着部40の温度を上昇させる制御を実行する。
一方、装置状態監視部56から通知された印刷可能状態への復帰が、省電力復帰である場合、エンジン制御部55の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態の温度を読み出し、加温時間制御部5510によって、図13の時間t2で印刷可能状態の温度に到達するように、定着部40の温度を上昇させる制御を実行する。
図13のグラフに示されるように、時間t1と時間t2との関係は、t1<t2であり、加温時間制御部5510は、通常復帰の場合は、通常復帰曲線pにしたがい省電力復帰よりも短い時間で定着部40を印刷可能状態の温度に調整し、省電力復帰の場合は、省電力復帰曲線qにしたがい通常復帰よりも長い時間で定着部40を印刷可能状態の温度に調整している。
以上説明したように第3実施形態に係る画像形成装置によれば、第1実施形態、及び第2実施形態と同様に、ユーザは印刷結果を取得するまでの待ち時間を短縮することができる他に、制御部50は、用紙11がある状態で節電状態になった場合と、用紙無しで節電状態になった場合とで、印刷可能状態へ復帰するときに定着部40の加熱温度が印刷可能状態に達するまでの時間(復帰時間)を調整するように制御したため、用紙11がある状態での節電状態からの復帰は迅速に、用紙無しでの節電状態からの復帰は、ユーザが用紙を補給する時間に合わせた時間で復帰させることができ、印刷可能状態への復帰で必要となる電力を不要に消費することがなくなる。
(第4実施形態)
図14は、第4実施形態に係る画像形成装置における制御部50のエンジン制御部55の内部構成の一例を示すブロック図である。
前記した第1実施形態、乃至第3実施形態によれば、節電状態から印刷可能状態へ移行するときの温度を、節電温度格納部553、印刷可能温度格納部552のそれぞれに格納された温度情報に従って直接温度制御したが、以下に説明する第4実施形態では、段階的に温度調整することにより更なる省電力化を実現することとし、このため、エンジン制御部55(55c)に、待機温度格納部556を付加したものである。
待機温度格納部556には、節電状態の温度と印刷可能状態の温度の間にある温度情報(節電状態における温度より高く、印刷可能状態における温度より低い)が格納されている。他の構成551〜554は、図6に示す第1実施形態と同じであるため、重複を回避する意味で説明を省略する。
図15は、第4実施形態に係る画像形成装置のエンジン制御部55(55c)で定着部40の温度を制御した場合の、温度上昇と、上昇時間との関係をグラフ表現した図である。
図15に示されるように、定着温度制御部551は、節電状態のときは、節電温度格納部553に格納された節電状態温度になるように定着部40の温度を調整し、印刷可能状態のときは、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態温度になるように定着部40の温度を調整する。また、待機状態のときは、節電状態温度と印刷可能状態温度との間にある温度になるように定着部40の温度を調整する。ここで、「待機温度」とは、印刷可能状態温度よりも低い温度であるが、用紙カセット10がプリンタ1に装着された後に時間をかけずに印刷可能状態温度に復帰できる温度であり、例えば、厚紙や薄紙等、用紙11の種類によって復帰のために最適とする温度である。
なお、以下に説明する第4実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態と同様、図1、図2、図3に示す機構部品を有し、図4、図5にそれぞれ示す制御部50、装置状態監視部56の電気系の内部構成を有するものとする。
図16は、第4実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートであり、プリンタ1が節電状態から印刷可能状態に移行する処理の流れを示したものである。
以下、図16に示すフローチャートを参照しながら、図8、図11に示す第1実施形態、及び第2実施形態のフローチャートとの差異にのみ着目して第4実施形態に係る画像成装置の動作について詳細に説明する。
図16において、ステップS151の用紙有無判定処理からステップS153の用紙カセット有無判定処理までのそれぞれの処理は、図8に示す第1実施形態のステップS83の用紙有無判定処理からステップS85の印刷可能状態への復帰処理のそれぞれと同様であり、また、ステップS159の用紙カセット無し時間計測処理からステップS163の印刷可能状態への復帰処理は、図11に示す第2実施形態のステップS108の用紙カセット無し時間計測処理からステップS112の印刷可能状態への復帰処理のそれぞれと同様であるため、重複を回避する意味でここでの説明は省略する。
ステップS151の用紙有無判別処理において、制御部50(装置状態監視部56の用紙有無判別部561)は、用紙11がないと判別された場合(ステップS151“No”)、用紙カセット有無判別部562で、着脱検出部57による用紙カセット10の有無検出状態を監視する(ステップS154)。
ここで、用紙カセット10があると判別された場合(ステップS154“No”)、用紙カセット10無し状態になる(プリンタ1から取り外された状態)のを待ち、用紙カセット10無し状態になった場合(ステップS154“Yes”)、受信データ有無判別部563は、受信データ検出部53が、PC60(図4)から受信した印刷データが有るか否かを監視する(ステップS155)。
ここで、印刷データ受信検出が無い場合(ステップS155“No”)、ステップS151の用紙有無判別処理に戻り、一方、印刷データの受信がある場合(ステップS155“Yes”)、電力モード判別部565は、待機状態へ移行することをエンジン制御部55(55c)に通知する。
これを受けたエンジン制御部55(55c)の定着温度制御部551は、待機温度格納部556に格納された待機状態の温度になるように定着部40を加熱して温度調整を行い、プリンタ1を待機状態に設定する(ステップS156)。
続いて、用紙カセット有無判別部562は、着脱検出部57による用紙カセット10の着脱に関する検出状態を監視し、用紙カセット10がプリンタ1に装着されているか否かを判別し(ステップS157)、用紙カセット10がプリンタ1に装着されていない場合(ステップS157“No”)、ステップS159の用紙カセット無し時間計測処理にジャンプする。用紙カセット10がプリンタ1に装着されていると判別された場合(ステップS157“Yes”)、用紙カセット有無判別部562は、用紙カセット10がプリンタ1に装着されたことを電力モード判別部565に通知する。
これを受けた電力モード判別部565は、印刷可能状態へ移行することをエンジン制御部55(55c)に通知し、エンジン制御部55(55c)の定着温度制御部551は、印刷可能温度格納部552に格納された印刷可能状態の温度になるように定着部40の温度調整を行い、プリンタ1を印刷可能状態へ復帰させ(ステップS158)、図7に示した節電状態への移行時におけるステップS76の用紙有無判定処理に戻る。
すなわち、第4実施形態に係る画像形成装置によれば、制御部50(エンジン制御部55(55c)の定着温度制御部551)は、図15のグラフに示されるように、時刻xにおいて用紙カセット10がプリンタ1から取り外されたことを契機に、定着部40を待機温度格納部556に格納された待機温度になるように加熱制御していき、時刻yから定着部40が待機温度になっている間に、例えば、時刻zにおいて用紙が補給された用紙カセット10がプリンタ1に再装着されたことが検出された場合にのみ待機温度になっている定着部40を更に印刷可能な状態になるように加熱制御していく。
本発明の第4実施形態に係る画像形成装置によれば、第1実施形態、2、3同様、ユーザは印刷結果を取得するまでの時間を短縮することができる他に、制御部50(エンジン制御部55の定着温度制御部551)は、節電状態の温度から印刷可能状態の温度への調整を段階的に制御することで、節電状態から印刷可能状態へ直接温度調整した第1実施形態乃至第3実施形態に比べ消費電力量を減らすことができる。
なお、本発明の第1実施形態〜第4実施形態に係る画像形成装置において、画像形成装置として、プリンタ1のみ例示したが、プリンタ1に限らず、コピー機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機にも同様に適用が可能である。また、外部装置は、PC60の他に送信FAXでもよい。
また、用紙カセット10に用紙がセットされていない場合の印刷処理に要する時間短縮についてのみ説明したが、ジャム発生等による印刷の異常停止時、ジャム発生箇所近傍に実装されたカバーを開き、詰まった用紙を取り除く復旧作業開始時、先に開いたカバーを閉じた場合にも同様の手順を実行することによって同じ効果が得られる。但し、この場合、ジャム発生時に開閉されるカバーの近傍にはカバーの開閉動作を検出するセンサの実装を必要とし、制御部50は、用紙を取り除く復旧作業を開始するためにカバーが開けられ、これをカバー近傍に実装されたセンサで検出したことを契機に節電状態から印刷可能状態に移行させる制御を実行する。なお、定着部40が有するハロゲンランプ42(図1)は高熱部品であるため、定着部40周辺に実装されたカバーについては火傷防止のために適用されない。
また、本発明の第1実施形態〜第4実施形態に係る画像形成装置によれば、定着部40の温度処理についてのみ例示したが、例えば、印刷結果の色ずれの補正等、節電状態から印刷可能状態になるまでに行なわれる他の処理に適用しても同様の効果が得られる。
また、図4に示す、制御部50が有する機能は、すべてをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
例えば、外部装置(PC60(図4))から受信した印刷データの有無を検出するとともに、印刷可能状態から節電状態、もしくは節電状態から印刷可能状態への移行を制御し、媒体検出部(用紙センサ12)で媒体収容部(用紙カセット10)に媒体が収容されていないことか検出された場合に、印刷可能状態から節電状態へ移行させる制御を実行し、着脱検出部(用紙カセットセンサ13)で媒体収容部が装置本体から取り外されたことが検出され、かつ、外部装置から受信した印刷データがある場合に、節電状態から印刷可能状態へ復帰させる制御を実行する制御部50のデータ処理は、1又は複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の機構部品を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置が有する媒体検出部の実装構造の詳細を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置が有する着脱検出部の実装構造の詳細を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置が有する制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御部が有する装置状態監視部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の制御部が有するエンジン制御部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷可能状態から節電状態に移行する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の節電状態から印刷可能状態へ復帰する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷処理タイミングを従来例との比較対照の意味で示した図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御部が有する装置状態監視部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の節電状態から印刷可能状態へ復帰する場合の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の制御部が有するエンジン制御部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置により定着部の温度を制御した場合の、温度上昇と、温度上昇時間との関係をグラフ表現した図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の制御部が有するエンジン制御部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置により定着部の温度を制御した場合の、温度上昇と、温度上昇時間との関係をグラフ表現した図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の節電状態から印刷可能状態へ復帰する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置、装置本体)
10 用紙カセット(媒体収容部)
11 用紙(媒体)
12 用紙センサ(媒体検出部)
13 用紙カセットセンサ(着脱検出部)
20 用紙搬送部
30 画像形成部
40 定着部
50 制御部
51 受信制御部
52 データ格納部
53 受信データ検出部
54 印刷制御部
55 エンジン制御部
56 装置状態監視部
57 着脱検出部
58 用紙検出部
60 PC(外部装置)
551 定着温度制御部
552 印刷可能温度格納部
553 節電温度格納部
554 モータ制御部
555 エンジン状態判別部
556 待機温度格納部
561 用紙有無判別部
562 用紙カセット有無判別部
563 受信データ有無判別部
564 節電開始時間計測部
565 電力モード判別部
566 用紙カセット無し状態計測部
5510 加温時間制御部

Claims (11)

  1. 外部装置から印刷データを受信して媒体に印刷を行う画像形成装置であって、
    前記媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部の装置本体への着脱を検出する着脱検出部と、
    前記媒体収容部に収容される媒体の有無を検出する媒体検出部と、
    前記外部装置から受信した印刷データの有無を検出するとともに、印刷可能状態と節電状態との間の移行を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記媒体検出部で前記媒体収容部に媒体が収容されていない非収納状態が検出された場合に前記印刷可能状態から前記節電状態へ、移行させる制御を実行し、前記着脱検出部で前記媒体収容部が装置本体から取り外されたことが検出され、前記外部装置から受信した印刷データがある場合に前記節電状態を解除させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記節電状態の解除の後、前記印刷可能状態に復帰させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記媒体収容部が前記装置本体から取り外されている取り外し時間が所定時間を超えた場合に、前記印刷可能状態から前記節電状態へ移行させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記媒体収容部に媒体が収容されている状態で節電状態になった場合と、媒体が収容されていない状態で節電状態になった場合とで、前記節電状態から前記印刷可能状態へ達するまでの復帰に要する復帰時間を調整する制御を実行することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 熱を印加し、前記媒体に前記印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部を備え、
    前記制御部は、
    前記定着部の加熱時間を制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 加熱により前記媒体に印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記節電状態の解除の後、前記印刷可能状態の温度よりは低く前記節電状態の温度よりは高い待機状態の温度を目標値として前記定着部を加熱制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記待機状態を解除し、前記印刷可能状態に復帰させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記媒体検出部で前記媒体収容部に前記媒体が収容されていないことが検出された場合に、前記印刷可能状態から前記節電状態へ移行させる制御を実行し、
    前記着脱検出部で前記媒体収容部が装置本体から取り外されたことが検出され、かつ、前記外部装置から受信した印刷データがある場合に、前記節電状態から前記待機状態へ移行させる制御を実行し、前記待機状態にある間に前記着脱検出部で前記媒体収容部が装置本体に装着されたことが検出された場合に、前記待機状態から前記印刷可能状態へ移行させる制御を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 外部装置から印刷データを受信して媒体に印刷を行う画像形成装置であって、
    加熱により前記媒体に前記印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部と、
    前記定着部を加熱し、印刷可能状態と節電状態との間の移行を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記印刷の異常停止時、前記定着部の加熱を停止して節電状態に移行させる制御を実行し、前記異常停止から復旧作業開始が検知されたことを契機に前記定着部の加熱を開始して節電状態を解除させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記節電状態の解除の後、前記印刷可能状態に復帰させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 加熱により前記媒体に印刷データに基づくトナー画像を定着させる定着部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記節電状態の解除の後、前記印刷可能状態の温度よりは低く前記節電状態の温度よりは高い待機状態の温度を目標値として前記定着部を加熱制御すること特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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