JP2004170560A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004170560A JP2002334456A JP2002334456A JP2004170560A JP 2004170560 A JP2004170560 A JP 2004170560A JP 2002334456 A JP2002334456 A JP 2002334456A JP 2002334456 A JP2002334456 A JP 2002334456A JP 2004170560 A JP2004170560 A JP 2004170560A
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Satoru Komatsubara
悟 小松原
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Abstract

【課題】本発明は、装置に異常が発生すると異常時用省エネルギモードに移行し、異常解除操作が実行されると、速やかに復帰する画像形成装置を提供する。
【解決手段】デジタル複写装置は、異常状態が発生すると、当該異常状態発生時の動作状況情報をNVRAMに記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、NVRAMの動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰する(ステップS201〜S203)。したがって、異常発生時から異常状態解除操作が行われるまでの間の異常状態での消費電力を削減することができるとともに、ユーザが省エネルギモードの解除操作を行うことなく、異常状態解除操作に基づいて異常時用省エネルギモードから自動的に復帰することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、装置に異常が発生して画像形成動作が停止した場合に異常時用省エネルギモードに移行するとともに、異常解除操作が実行されると、速やかに復帰する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−20047号公報
【特許文献2】
特開2001−232906号公報
従来から環境保全の目的から、機器のエネルギ消費効率向上は近年重要になってきている。また、ユザー側にとっても、使用してないときの機器のエネルギ消費は経済的にも無駄である。
【0003】
そこで、複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ及びコピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の複数の機能を備えた複合装置(マルチファンクション装置)等の画像形成装置においても、省エネルギモードを備えたものが従来から出現しており、画像形成動作時以外の待機状態において、省エネルギモードに移行して、必要最小限のユニットについてのみ電力を供給し、画像形成動作時にしか使用しないユニットへの電力供給を停止することで、画像形成装置としてのシステム全体の消費電力を低減させている。このような省エネルギモードにおいては、操作パネル上の液晶ディスプレイを非表示にしたり、定着ユニットへの供給電力を低減して定着設定温度を下げたり、電源供給を停止している。
【0004】
したがって、従来の画像形成装置は、画像形成動作中に発生する用紙詰まり、用紙切れ、トナー切れ等の異常状態時には、画像形成動作自体は停止されるが、あくまでも画像形成動作中であるため、省エネルギモードに移行せずに、動作が停止した状態となる。
【0005】
そして、従来の画像形成装置においては、異常状態であっても、用紙詰まりの場合には、省エネルギモードには入らないが、定着部で用紙が詰まった場合に備えて定着ヒータへの通電を停止するが、用紙切れやトナー切れ等の場合には、定着ヒータにも継続して通電を行っている。
【0006】
したがって、大量にコピーしている場合等は、ユーザはコピーを開始してしばらくすると、その場を離れることが多いため、その状態で用紙切れやトナー切れが発生して画像形成装置の動作が停止しても、ユーザが戻ってくるまでは省エネルギモードにも入れずに待機していることになり、その間は電力が浪費されてしまう。
【0007】
上記のような問題は、複写装置やプリンタだけでなく、ファクシミリ装置においても、夜間受信時に用紙切れやトナー切れが発生すると、同様に無駄な電力が消費される。
【0008】
そこで、従来、本出願人は、先に、画像形成を行うエンジンのエラー状態を不揮発性の記憶媒体に書き込んで、エラー状態時での省エネルギモードに移行して消費電力を低減させる画像形成装置を提案している(特許文献1参照)。
【0009】
また、従来、画像形成処理中に発生した所定のエラーを検出し、当該エラー状態が所定時間継続すると、所定の構成要素への電源供給をオフにする省電源モードに移行する画像出力装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特許文献1及び特許文献2記載の従来技術にあっては、いずれも、異常発生後所定時間経過して省エネルギモードに移行した状態から、その異常が解除された場合の動作処理については言及されておらず、この場合、省エネルギモードから復帰させるためには、明示的な操作(モード解除キー押下など)をユーザに要求することになり、利用性が悪いという問題がある。また、例えば、エンジン制御部が非通電状態になっている場合は画像形成可能状態に復帰するまでに時間を要するが、操作パネル上の液晶ディスプレイが表示状態になっていると、ユーザが、「省エネルギモードからの復帰にはある程度時間を要する」ということを認識することができる。ところが、液晶ディスプレイが非表示状態になっている場合には、そのような認識をさせることは難しく、省エネルギモードから画像形成可能状態に復帰するまでに時間がかかると、ユーザにストレスを与えてしまい、利用性を大きく損なう結果となる。
【0011】
そこで、本発明は、画像形成動作途中に異常が発生した場合に、異常時用省エネルギモードに移行して、無駄な電力の消費を削減するとともに、異常状態を解除する操作が発生すると、自動的に異常時用省エネルギモードを解除するとともに、画像形成可能状態への復帰時間を可能な限り短縮して、ユーザの利用性を向上させつつ、異常状態での省エネルギ効果を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0012】
具体的には、請求項1記載の発明は、画像データに基づいて用紙に画像形成するとともに、異常状態の発生を監視して、異常状態が発生すると、画像形成動作を停止するに際して、当該異常状態発生時の動作状況情報を記憶手段に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、記憶手段の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰することにより、異常発生時から異常状態解除操作が行われるまでの間の異常状態での消費電力を削減するとともに、ユーザが省エネルギモードの解除操作を行うことなく、異常状態解除操作に基づいて異常時用省エネルギモードから自動的に復帰し、消費電力をより一層削減しつつ、利用性を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
請求項2記載の発明は、発生した異常状態の種類に基づいて、異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させることにより、例えば、用紙切れ等の復帰するまでの動作時間(以下、復帰動作時間)の短い異常状態では、省エネルギモード移行時間を長くして、当該省エネルギモード移行時間内に異常状態解除操作が行われると、速やかに画像形成動作を行えるようにし、また、例えば、トナー切れ等の復帰動作時間の長い異常状態では、省エネルギモード移行時間を短くし、消費電力をより一層削減しつつ、より一層利用性を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項3記載の発明は、異常時用省エネルギモードにおいて、発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制することにより、異常時用省エネルギモードからの復帰動作を適切に行って、利用性を向上させつつ、消費電力をより一層削減することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項4記載の発明は、異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを設け、発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行することにより、例えば、復帰動作時間の長いトナー切れ等の異常状態の場合には、復帰動作時間が長くかかっても消費電力の削減程度のより高いレベルの異常時用省エネルギモードを選択し、復帰動作時間の短い用紙切れ等の異常状態の場合には、消費電力の削減程度が低くても復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択し、より一層利用性を向上させつつ、消費電力をより一層削減することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0016】
請求項5記載の発明は、異常時用省エネルギモードに移行してから異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、移行した異常時用省エネルギモードのレベルを消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更することにより、例えば、復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択しても異常状態解除操作が行われないまま経過する時間内の消費電力を異常時用省エネルギモードのレベルを順次変更することで削減し、より一層利用性を向上させつつ、消費電力をさらにより一層削減することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像形成装置は、画像データに基づいて用紙に画像形成するとともに、異常状態の発生を監視して、異常状態が発生すると、前記画像形成動作を停止する画像形成装置において、前記異常状態が発生すると、当該異常状態発生時の動作状況情報を記憶手段に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、前記記憶手段の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰することにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、画像データに基づいて用紙に画像形成するとともに、異常状態の発生を監視して、異常状態が発生すると、画像形成動作を停止するに際して、当該異常状態発生時の動作状況情報を記憶手段に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、記憶手段の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰するので、異常発生時から異常状態解除操作が行われるまでの間の異常状態での消費電力を削減することができるとともに、ユーザが省エネルギモードの解除操作を行うことなく、異常状態解除操作に基づいて異常時用省エネルギモードから自動的に復帰することができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0019】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像形成装置は、前記発生した異常状態の種類に基づいて、前記異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させるものであってもよい。
【0020】
上記構成によれば、発生した異常状態の種類に基づいて、異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させるので、例えば、用紙切れ等の復帰するまでの動作時間(以下、復帰動作時間)の短い異常状態では、省エネルギモード移行時間を長くして、当該省エネルギモード移行時間内に異常状態解除操作が行われると、速やかに画像形成動作を行えるようにし、また、例えば、トナー切れ等の復帰動作時間の長い異常状態では、省エネルギモード移行時間を短くすることができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0021】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードにおいて、前記発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制するものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、異常時用省エネルギモードにおいて、発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制するので、異常時用省エネルギモードからの復帰動作を適切に行って、利用性を向上ることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0023】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを有し、前記発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行するものであってもよい。
【0024】
上記構成によれば、異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを設け、発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行するので、例えば、復帰動作時間の長いトナー切れ等の異常状態の場合には、復帰動作時間が長くかかっても消費電力の削減程度のより高いレベルの異常時用省エネルギモードを選択し、復帰動作時間の短い用紙切れ等の異常状態の場合には、消費電力の削減程度が低くても復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0025】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードに移行してから前記異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、前記移行した異常時用省エネルギモードのレベルを前記消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更するものであってもよい。
【0026】
上記構成によれば、異常時用省エネルギモードに移行してから異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、移行した異常時用省エネルギモードのレベルを消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更するので、例えば、復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択しても異常状態解除操作が行われないまま経過する時間内の消費電力を異常時用省エネルギモードのレベルを順次変更することで削減することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をさらにより一層削減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0028】
図1〜図4は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項1に対応するものである。
【0029】
図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用したデジタル複写装置1の正面概略構成図である。
【0030】
図1において、デジタル複写装置1は、本体筐体2の上部に圧板兼用のADF(Auto Document Fieder)3が開閉可能に配設されており、当該ADF3の下部の本体筐体2内には、画像読取部4が配設されている。本体筐体2内の画像読取部4の下方には、インナー1ビントレイ5、中継ユニット6、排紙部7、画像形成ユニット8及び給紙ユニット9等が配設されており、本体筐体2の右側面には、自動両面ユニット10と手差しトレイ11が、また、本体筐体2の左側面には、フィニッシャ12と排紙トレイ13がそれぞれ配設される。
【0031】
画像読取部4は、図示しないコンタクトガラス上にセットされたシート状またはブック状の原稿に読取光を照射して、原稿で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device )に入射して、CCDで光電変換することで、原稿の画像を読み取る。
【0032】
ADF3は、画像読取部4のコンタクトガラス上に開閉可能に配設され、原稿トレイ3aにセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ画像読取部4のコンタクトガラスとは異なる読取位置に搬送する。
【0033】
画像読取部4は、ADF3から読取位置に搬送されて当該読取位置を通過する原稿に読取光を照射して、当該原稿の画像を読み取り、ADF3は、画像読取部4で画像の読み取られた原稿をADF3の下部の排紙トレイ3bに排出する。
【0034】
画像形成部8は、図1の反時計方向に回転駆動される感光体21を中心に、画像書込部22、現像部23及び転写部24等が配設され、さらに、定着部25及び図示しない帯電部やクリーニング部等が配設されている。画像読取部4は、帯電部で一様に帯電された感光体21上に、画像書込部22が画像読取部4で読み取った原稿の画像データに基づいて変調した書込光を照射して、静電潜像を形成する。画像読取部4は、この静電潜像の形成された感光体21に現像部23からトナーを供給して現像し、感光体21上のトナー画像を転写部24と感光体21との間に給紙ユニット9から搬送されてくる用紙30に転写して、トナー画像の転写の完了した用紙30を定着部25に搬送する。定着部25は、トナー画像の転写された用紙30を搬送しつつ加熱・加圧して定着させ、定着の完了した用紙30を排紙部7に送り出す。
【0035】
給紙ユニット9は、それぞれ複数枚の用紙30の収納される複数の給紙トレイ31〜34、レジストローラ対35、各給紙トレイ31〜34に設けられた給紙ローラ31a〜34a及び複数のローラ36等を備え、選択された給紙トレイ31〜34内の用紙30を給紙ローラ31a〜34aで1枚ずつ分離して、ローラ36でレジストローラ対35に搬送する。レジストローラ対35は、感光体21上のトナー画像とのタイミング調整を行って、用紙30を転写部24と感光体21との間に搬送する。
【0036】
上記排紙部7は、定着部25でトナー画像の定着の完了した用紙30をインナー1ビントレイ5、中継ユニット6及び自動両面ユニット10とにその搬送経路を切り換えて送り出す。
【0037】
中継ユニット6は、排紙部7から送り出されてきた用紙30を、インナー1ビントレイ5の下部の排紙トレイ6aまたはフィニッシャ12に送り出し、フィニッシャ12は、フィニッシャ処理が指定されているときには、画像形成された用紙30に最終的にステープル処理やパンチ処理を行って、排紙トレイ13上に排出し、フィニッシャ処理が指定されていないときには、そのまま排紙トレイ13上に用紙30を排出する。
【0038】
自動両面ユニット10には、片面に画像形成された用紙30が排紙部7から送られ、自動両面ユニット10は、当該片面に画像形成された用紙30の表裏面を反転させてレジストローラ対35に送り出す。
【0039】
レジストローラ対35は、自動両面ユニット10から送られてきた用紙30をタイミング調整して、再度、画像形成部8の感光体21と転写部24との間に送り出し、画像形成部8で裏面、すなわち、画像形成されていない面に画像形成して、両面に画像形成する。
【0040】
排紙部7は、両面に画像形成されて用紙30をインナー1ビントレイ5または中継ユニット6に送り出す。
【0041】
すなわち、デジタル複写装置1は、ADF3を開いてコンタクトガラス上にセットされた原稿またはADF3にセットされて画像読取部2の読取位置に搬送される原稿の画像を画像読取部2で読み取り、画像形成部8が、当該画像読取部2の読み取った原稿の画像データに基づいて、画像書込部22によって感光体21に静電潜像を形成して、当該静電潜像を現像部23でトナー画像に可視像化して、感光体21の回転に伴って、トナー画像を転写部24に搬送する。一方、デジタル複写装置1は、複数の給紙トレイ31〜34のうちの選択された給紙トレイ31〜34から用紙30を最上の用紙30から順に1枚ずつレジストローラ対35に送り出し、レジストローラ35が感光体21上のトナー画像とタイミング調整して、用紙30を転写部24と感光体21の間に送り出す。デジタル複写装置1は、感光体21上のトナー画像を用紙30に転写させ、トナー画像の転写された用紙30を定着部25で定着させて、排紙部7を介してインナー1ビントレイ5、中継ユニット6及び自動両面ユニット10のいずれかへ送る。中継ユニット6は、排紙部7から送られてきた用紙30を、インナー1ビントレイ5の下部の排紙トレイ6aまたはフィニッシャ12に送り出し、フィニッシャ12は、フィニッシャ処理が指定されているときには、画像形成された用紙30に最終的にステープル処理やパンチ処理を行って、排紙トレイ13上に排出し、フィニッシャ処理が指定されていないときには、そのまま排紙トレイ13上に用紙30を排出する。
【0042】
そして、デジタル複写装置1は、待機状態時に消費電力を削減するために、主要各部への電源の供給を停止したり、供給電力を削減する省エネルギモードを備えており、この省エネルギモード時に、ADF3の原稿トレイ33aに原稿がセットされると、省エネルギモードを解除して、待機状態に復帰して、画像読取部2での原稿の読み取りを可能とする。
【0043】
この状態で、操作部で、アプリケーションが選択されて、原稿の読み取りの詳細な設定が行行われて、スタートボタンが押下されると、デジタル複写装置1は、ADF3が、原稿トレイ3a上の原稿を図1の矢印の方向に搬送し、画像読取部2で原稿の読み取りを行う。また、デジタル複写装置1は、省エネルギモード時に、画像読取部2上の圧板を兼用するADF3が開けられると、上記同様に、省エネルギモードを解除して、原稿の読み取りを可能とする。
【0044】
そして、デジタル複写装置1は、その要部回路ブロックが、図2のように示すことができ、エンジン制御部100、システム制御部200及び電源部300等を備えている。
【0045】
エンジン制御部100は、主に、エンジンメイン制御部110、画像読取部2のCCD制御部120、画像処理部130、画像形成部8の画像書込部22のLD制御部140を備えている。エンジンメイン制御部110は、CPU(Central Processing Unit )111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113及びASIC(Application Specific Integrated Circuit )114等を備え、画像読取部2による画像読取動作(スキャナ動作)、画像形成部8による画像形成動作(プロッタ動作)及びその他の周辺機の動作制御を行う。
【0046】
CCD制御部120は、ASIC121を備え、画像読取部2のCCD122の動作を制御して、原稿の画像を読み取って、ASIC121で必要な画像処理を施して、画像データを画像処理部130に出力する。
【0047】
画像処理部130は、ASIC131を備え、CCD制御部120から入力される画像データに各種画像処理を施してLD制御部140に出力する。
【0048】
LD制御部140は、ASIC141を備え、画像書込部22のLD142の動作を制御して、LD142から画像形成部8の感光体21に画像データに基づいて変調した書込光を照射させる。
【0049】
システム制御部200は、デジタル複写装置1にFAX機能等の複合機能を実現するためのアプリケーション拡張ユニットである外部アクセスコントロ−ラであり、プリンタコントローラ210及びFAX制御部220等を備えている。
【0050】
プリンタコントローラ210は、CPU211、ROM212、RAM213、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)214及びASIC215等を備えており、プリンタコントローラ210は、プリンタ機能及びコピー・FAX・プリンタの複合動作モードを制御する。プリンタコントローラ210には、デジタル複写装置1の異常発生時に操作される各部、例えば、給紙ユニット9の給紙トレイ31〜34、紙搬送路カバー231及びトナーカートリッジカバー232等の操作を検出する検出センサが接続されている。なお、異常時に操作される可能性のある各部としては、これらに限るものではない。
【0051】
電源部300は、システム制御部200とエンジン制御部100それぞれに独立に電源を供給し、システム制御部200は、常時通電されるが、エンジン制御部100への通電は、システム制御部200によって管理される。すなわち、省エネルギモード中はエンジン制御部100を非通電状態にして、省エネルギ効果を向上させている。また、エンジン制御部100が非通電状態であっても異常状態解除操作発生時に省エネルギモード(異常時用省エネルギモード)を解除(すなわち、エンジン制御部100への通電再開)できるように、上述のように、異常状態解除時に操作されうる装置(給紙トレイ31〜34、紙搬送路カバー231、トナーカートリッジカバー232等)を、システム制御部が監視可能な構成になっている。
【0052】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のデジタル複写装置1は、待機状態時に消費電力を削減する省エネルギモードを有しているが、画像形成動作中に異常状態が発生した場合にも異常時用省エネルギモードに移行する。なお、以下の説明において、省エネルギモードとは、システム制御部200は通電されているが、図示しない操作パネル上の液晶ディスプレイは非表示状態であり、エンジン制御部100には通電されていない状態を示している。
【0053】
まず、エンジン制御部100が通電開始から待機状態に移行するまでの処理について、図3に基づいて説明する。デジタル複写装置1は、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS101)、省エネルギモード情報が「H」であるかチェックする(ステップS102)。この省エネルギモード情報とは、図2には図示していないが、エンジン制御部100内に保存される情報であり、主電源投入によってシステム制御部200が起動した際にHigh(「H」)に設定され、省エネルギモードに移行する際にLow(「L」)に設定されるものである。
【0054】
いま、主電源が投入されたものとすると、エンジン制御部100が起動する前にシステム制御部200が起動されるため、主電源投入時のエンジン制御部100の起動直後の時点では、省エネルギモード情報はHigh(「H」)になっている。
【0055】
したがって、ステップS102でのチェックで、省エネルギモード情報が「H」であるため、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS103)、その後、エンジン制御部100は、システム制御部200から必要な設定情報を受信してRAM113に格納する(ステップS104)。
【0056】
すなわち、デジタル複写装置1においては、NVRAM(記憶手段)214がシステム制御部200にしか搭載されておらず、主電源がOFF(オフ)されても記憶しておきたいエンジン制御に必要な各種パラメータの設定情報は、このシステム制御部200のNVRAM214に保存されているため、システム制御部200のNVRAM214に格納されている設定情報をエンジン制御部100が受信してRAM113に格納する処理が必要となる。
【0057】
次に、エンジン制御部100は、システム制御部200から定着制御関連の情報の受信を完了すると、定着ウォームアップを開始し(ステップS105)、全情報の受信を完了すると、その他の初期化動作を開始して(ステップS106)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS107)、待機状態に移行する。
【0058】
そして、エンジン制御部100は、先に設定した初期化動作設定値を、主電源OFFで消去されると困るため、システム制御部200に転送して、システム制御部200のNVRAM214に記憶すると同時に、エンジン制御部100のRAM113にも記憶し、省エネルギモード中も、この設定値を保持する。
【0059】
次に、省エネルギモードが解除されると、まず、主電源投入時と同様に、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS101)、省エネルギモード情報を参照する(ステップS102)。
【0060】
そして、省エネルギモード移行時に省エネルギモード情報は「L」にされているため、省エネルギモードにおいてもエンジン制御部100のRAM113への通電を継続し、省エネルギモード移行前の情報(エンジン制御に必要な設定情報を含む)をRAM113に保持して(ステップS108)、RAM113の初期化とシステム制御部200からのエンジン制御用情報の受信の処理を省いて、ステップS105に移行して、定着ウォームアップ動作から上記同様に処理して、省エネルギモードからの復帰時間を短縮する(ステップS105〜S107)。
【0061】
次に、異常発生後のシステム制御部200の省エネルギ制御処理について、図4に基づいて説明する。
【0062】
デジタル複写装置1は、異常発生後、所定時間経過すると、異常時用省エネルギモードに移行し(ステップS201)、異常解除操作の発生の監視を開始して、異常解除操作が実行されたかチェックする(ステップS202)。なお、異常時用省エネルギモードとは、システム制御部200及び図示しない操作パネルは通電状態であり、異常状態についての詳細情報を表示しつつ、エンジン制御部100は非通電状態であるモードを意味している。このような異常時用省エネルギモードを設けているのは、通常の省エネルギモードに入ってしまうと、液晶ディスプレイが非表示状態になり、異常状態の詳細情報を表示してユーザに異常状態であること及びその詳細情報を把握することができなくなるためである。
【0063】
すなわち、この異常時用省エネルギモードの場合には、画像形成動作が不可能な状態であるため、エンジン制御部100には通電しないが、操作パネル上の液晶ディスプレイには、用紙詰まりの場合は、用紙30がデジタル複写装置1内のどの位置で詰まっているか、用紙切れの場合は、どの給紙トレイ31〜34の用紙30が無くなったか、トナー切れの場合は、どの色のトナーが無くなったか等の詳細情報を表示しておくことにより、ユーザがどのような操作を行えばよいかがすぐに把握できるようにする。
【0064】
そして、異常状態の解除をユーザが行う場合、用紙詰まりの場合は、紙搬送路カバー231を開け、用紙切れの場合は、給紙トレイ31〜34を開け、さらに、トナー切れの場合は、トナーカートリッジカバー232を開ける等の操作が必要となり、そして、上述のように、これらの開閉を検知するセンサが設けられて、開閉の検出結果をシステム制御部200に出力する。
【0065】
そこで、システム制御部200は、異常時用省エネルギモードにおいて、これらの給紙トレイ31〜34、紙搬送路カバー231、トナーカートリッジカバー232等の開閉センサからの検出信号に基づいて、給紙トレイ31〜34、紙搬送路カバー231、トナーカートリッジカバー232等の開閉操作が行われたか、すなわち、異常解除操作が行われたかを監視する。ただし、システム制御部200がこれらの監視を行うが、実際の開閉状態の検知はエンジン制御部100が行うため、システム制御部200は、給紙トレイ31〜34やカバー231、232が開けられた場合に、システム制御部200にエンジン制御部100の起動のトリガをかけるだけである。
【0066】
ステップS202で、異常解除操作が発生し、システム制御部200にエンジン制御部100の起動トリガがかかると、システム制御部200は、エンジン制御部100を起動する(ステップS203)。このとき、エンジン制御部100は、図3の場合の通常の省エネルギモード時と同様に、初期化動作を実行し、デジタル複写装置1を画像形成可能状態に復帰させる。
【0067】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常状態が発生すると、当該異常状態発生時の動作状況情報をNVRAM214に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、NVRAM214の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰する。
【0068】
したがって、異常発生時から異常状態解除操作が行われるまでの間の異常状態での消費電力を削減することができるとともに、ユーザが省エネルギモードの解除操作を行うことなく、異常状態解除操作に基づいて異常時用省エネルギモードから自動的に復帰することができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0069】
図5は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャートであり、本実施の形態は、請求項2に対応するものである。
【0070】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態で用いた畚をそのまま用いて説明する。
【0071】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常状態発生時に異常時用省エネルギモードに移行するのに、発生した異常状態に応じて待ち時間を設定するか否かを判定して、異常時用省エネルギモードへの移行を行う。
【0072】
すなわち、デジタル複写装置1が画像形成動作中に起こり得る異常状態には様々なものがあり、発生する異常状態の中には、「異常状態を解除した後は速やかに画像形成動作を再開したい」という性格のものがある。特に、「用紙切れ」が発生した場合等は、用紙30を補給した後に行われるリカバリー動作(復帰動作)としてはせいぜい給紙トレイ31〜34の昇降動作程度であり、時間がかかったとしても数十秒程度の時間であるため、ユーザにとっては、用紙30を補給すると、すぐに画像形成動作が再開されるという印象が強い。
【0073】
ところが、異常発生後すぐに省エネルギモードに入ると、異常の原因が「用紙切れ」であった場合には、給紙トレイ31〜34を開けた時点、または、引き抜いた時点でエンジン制御部100が起動したとしても、用紙補給動作の完了よりも定着ウォームアップ完了の方が後になる可能性がある。
【0074】
したがって、「用紙切れ」等のリカバリー動作に対する所要時間が短くてすむ異常が発生した場合には、ある一定の時間内は省エネルギモードに入らないようにすると、一定の時間内に異常状態が解除されることで、定着部25が画像形成可能状態、または、画像形成動作にすぐ移行可能な待機状態を保持し、すぐに画像形成を再開することができる。
【0075】
一方、異常状態が「トナー切れ」であるときには、「トナー切れ」の異常状態を解除するには、トナー補給動作が必要であり、トナー補給動作には、通常は最低でも分単位の時間がかかると想定され、また、場合によっては、トナー補給動作の後にプロセスコントロール動作が入る場合もある。そのため、「トナー切れ」が発生した場合には、「用紙切れ」の場合のように、新しいトナーがセットされるとすぐに画像形成を再開するというわけにはいかない。
【0076】
したがって、異常状態が「トナー切れ」のような場合には、異常発生直後に異常時用省エネルギモードに移行しても差し支えないと判断でき、「トナー切れ」によって画像形成動作が中断された場合には、トナーカートリッジカバー232を開けるという異常解除操作をトリガにエンジン制御部100を起動し、トナーカートリッジカバー232が閉められたことを検知すると、トナー補給動作と定着ウォームアップを同時に開始することで、トナー補給動作が完了する頃には、定着部25が画像形成可能状態になり、トナー補給動作終了とともに画像形成動作を再開することができる。
【0077】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図5に示すように、異常発生により画像形成動作が中断すると、システム制御部200が、当該発生した異常の種別に基づいて省エネルギモード移行までに待ち時間が必要か否かを判定し(ステップS301)、発生した異常が、「トナー切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間が長い異常である場合には、待ち時間が不要であると判断して、すぐに異常時用省エネルギモードに移行する(ステップS302)。
【0078】
異常時用省エネルギモードに移行すると、システム制御部200は、上記図4の場合と同様に、異常解除操作の発生の監視を開始して、異常解除操作が実行されたかチェックし(ステップS303)、異常解除操作が発生して、システム制御部200にエンジン制御部100の起動トリガがかかると、システム制御部200は、エンジン制御部100を起動する(ステップS304)。このとき、エンジン制御部100は、図3の場合の通常の省エネルギモード時と同様に、初期化動作を実行し、デジタル複写装置1を画像形成可能状態に復帰させる。
【0079】
そして、ステップS301で、発生した異常が、「用紙切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間が短い異常である場合には、システム制御部200は、所定時間画像形成動作中断時の状態を保持し、所定時間が経過するのを待ち(ステップS305)、所定時間経過すると、異常時用省エネルギモードに移行して、上記同様に、異常解除操作の実行によって、エンジン制御部100を復帰させる(ステップS302〜S304)。
【0080】
そして、ステップS305で、所定時間経過する前に異常解除操作が行われると、システム制御部200は、異常時用省エネルギモードへ移行することなく、異常状態が解除されることで、定着部25が画像形成可能状態、または、画像形成動作にすぐ移行可能な待機状態を保持し、すぐに画像形成を再開することができる。
【0081】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、発生した異常状態の種類に基づいて、異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させている。
【0082】
したがって、例えば、用紙切れ等の復帰動作時間の短い異常状態では、省エネルギモード移行時間を長くして、当該省エネルギモード移行時間内に異常状態解除操作が行われると、速やかに画像形成動作を行えるようにし、また、例えば、トナー切れ等の復帰動作時間の長い異常状態では、省エネルギモード移行時間を短くすることができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0083】
図6は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャートであり、本実施の形態は、請求項3に対応するものである。
【0084】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態で用いた畚をそのまま用いて説明する。
【0085】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常状態発生時に、異常状態解除動作に無関係な装置部分への通電を抑制して、省エネ効果を向上させる。
【0086】
すなわち、デジタル複写装置1が画像形成動作中に起こり得る異常状態によっては、その異常状態解除動作に無関係な装置部分がある。
【0087】
例えば、「トナー切れ」によって画像形成動作が中断された場合、このトナー切れを解除するにはトナー補給動作を行う必要があるが、トナー補給動作は、定着部25の状態とは全く関係が無く、作像の駆動系と定着の駆動系が別になっていれば、トナー補給動作中は、定着部2はヒータOFF(オフ)であり、駆動もさせない状態となっている。
【0088】
そして、トナー補給動作開始時の定着温度から画像形成可能状態になる(リロード)までの所要時間を概算すると、「トナー補給開始から定着ウォームアップ開始までの待ち時間」が求められる。ただし、トナー補給動作の所要時間が一定でない場合は、それを考慮する必要があるし、この待ち時間の間に定着部25の温度が下がることも想定する必要がある。
【0089】
また、これらの条件については、エンジン制御部100側で判断する必要があるため、エンジン制御部100は、省エネルギモードから復帰する際に、異常の種別を判断可能な情報を参照する必要がある。
【0090】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図6に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、図3の場合と同様に、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS401)、省エネルギモード情報が「H」であるかチェックする(ステップS402)。
【0091】
ステップS102で、省エネルギモード情報が「H」であると、エンジン制御部100は、内部RAM113を初期化し(ステップS403)、その後、システム制御部200から必要な設定情報を受信してRAM113に格納する(ステップS404)。
【0092】
次に、エンジン制御部100は、システム制御部200から定着制御関連の情報の受信を完了すると、定着ウォームアップを開始し(ステップS405)、全情報の受信を完了すると、その他の初期化動作を開始して(ステップS406)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS407)、待機状態に移行する。
【0093】
そして、ステップS402で、省エネルギモードからの復帰時は、省エネルギモード移行時に省エネルギモード情報は「L」にされているため、エンジン制御部100は、省エネルギモード移行前に異常が発生していたか、また、その異常の原因はどのようなものであったかを判別する。そのため、エンジン制御部100は、異常発生により画像形成を中断し、その後、省エネルギモードに移行する場合は、その異常についての情報をデジタル複写装置1のいずれかのメモリ、例えば、RAM113等に保存して、当該メモリ内の異常原因情報をエンジン制御部100が参照できるようにする。
【0094】
そして、エンジン制御部100は、当該メモリを参照して異常原因情報からリカバリ動作所要時間が短いか長いかを判定する(ステップS408)。このリカバリ動作所要時間の判断では、例えば、「用紙切れ」等の場合は、リカバリ動作時間は短いと判定するが、特殊なトレイを使用していて、用紙補給後のリカバリ動作に時間がかかる場合があればこの限りではない。すなわち、このリカバリ動作所要時間の判断の基準となるのは、あくまでも「リカバリー動作所要時間」であり、「用紙切れ」かどうかではない。そこで、エンジン制御部100は、異常の原因も、例えば、「第1トレイで用紙切れ」等のように、細分化してRAM113等のメモリに記憶し、給紙トレイ31〜34によって用紙補給後のリカバリ所要時間が異なる場合でも対応可能とする。
【0095】
ステップS408で、エンジン制御部100は、例えば、異常が「用紙切れ」等であって、当該異常原因情報からリカバリ動作所要時間が短いと判断すると、ステップS405に移行して、すぐに定着ウォームアップを開始し(ステップS405)、以降、上記同様に、全情報の受信を完了すると、その他の初期化動作を開始して(ステップS406)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS407)、待機状態に移行する。また、エンジン制御部100は、異常が発生していない通常の省エネルギモードからの復帰時であると、リカバリ動作所要時間が短いと判断して、同様の処理を行う。
【0096】
ステップS408で、リカバリ動作所要時間が長いと判定すると、エンジン制御部100は、当該時点での定着部25の温度等からリカバリ動作開始から定着ウォームアップ開始までの待ち時間を算出し(ステップS409)、定着部25以外のデバイスの初期化動作が必要であると、当該初期化動作を実行して(ステップS410)、待ち時間が経過するのを待つ(ステップS411)。
【0097】
エンジン制御部100は、待ち時間が経過すると、定着ウォームアップを開始し(ステップS412)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS407)、画像形成可能状態に復帰すると、画像形成動作を再開する。
【0098】
このように、デジタル複写装置1は、異常時用省エネルギモードにおいて、発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制している。
【0099】
したがって、異常時用省エネルギモードからの復帰動作を適切に行って、利用性を向上ることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0100】
図7は、本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャートであり、本実施の形態は、請求項4に対応するものである。
【0101】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態で用いた畚をそのまま用いて説明する。
【0102】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常状態発生時に異常時用省エネルギモードに移行するのに、発生した異常状態に応じて複数のレベルの異常時用省エネルギモードの1つを選択して、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードへの移行を行う。
【0103】
すなわち、デジタル複写装置1が画像形成動作中に起こり得る異常状態には、上述のように、様々なものがあり、発生する異常状態の中には、「異常状態を解除した後は速やかに画像形成動作を再開したい」という性格のものがある。特に、「用紙切れ」が発生した場合等は、用紙30を補給した後に行われるリカバリー動作としてはせいぜい給紙トレイ31〜34の昇降動作程度であり、時間がかかったとしても数十秒程度の時間であるため、ユーザにとっては、用紙30を補給すると、すぐに画像形成動作が再開されるという印象が強い。
【0104】
ところが、異常発生後すぐに省エネルギモードに入ると、異常の原因が「用紙切れ」であった場合には、給紙トレイ31〜34を開けた時点、または、引き抜いた時点でエンジン制御部100が起動したとしても、用紙補給動作の完了よりも定着ウォームアップ完了の方が後になる可能性がある。
【0105】
したがって、「用紙切れ」等のリカバリー動作に対する所要時間が短くてすむ異常が発生した場合には、「エンジン制御部100を非通電状態にする異常時用省エネルギモード」ではなく、「復帰時間が短くて済むレベルの異常時用省エネルギモード」に入る方が好ましい。この「復帰時間が短くて済むレベルの異常時用省エネルギモード」は、通紙時や待機時よりも定着温度をやや下げることにより消費電力を低減するものである。このレベルの異常時用省エネルギモード状態で異常状態が解除された場合には、定着部25はすぐに画像形成可能状態に復帰できるため、すぐに画像形成を再開することができる。
【0106】
一方、異常状態が「トナー切れ」であるときには、「トナー切れ」の異常状態を解除するには、トナー補給動作が必要であり、トナー補給動作には、通常は最低でも分単位の時間がかかると想定され、また、場合によっては、トナー補給動作の後にプロセスコントロール動作が入る場合もある。そのため、「トナー切れ」が発生した場合には、「用紙切れ」の場合のように、新しいトナーがセットされるとすぐに画像形成を再開するというわけにはいかない。
【0107】
したがって、異常状態が「トナー切れ」のような場合には、「エンジン制御部100を非通電状態にする異常時用省エネルギモード」に、異常発生直後に移行しても差し支えないと判断でき、「トナー切れ」によって画像形成動作が中断された場合には、トナーカートリッジカバー232を開ける操作をトリガにエンジン制御部100を起動し、トナーカートリッジカバー232が閉められたことを検知すると、トナー補給動作と定着ウォームアップを同時に開始することで、トナー補給動作が完了する頃には、定着部25が画像形成可能状態になり、トナー補給動作終了とともに画像形成動作を再開することができる。
【0108】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図7に示すように、発生した異常状態に応じて、異常時用レベル1省エネルギモードと異常時用レベル2省エネルギモードのいずれかを選択して、当該省エネルギモードに移行する。なお、異常時用レベル1省エネルギモードとは、エンジン制御部100を非通電状態にする異常時用省エネルギモードをいい、異常時用レベル2省エネルギモードとは、復帰時間が短くて済むレベルの異常時用省エネルギモードである。
【0109】
すなわち、デジタル複写装置1は、異常発生により画像形成動作が中断すると、システム制御部200が、当該発生した異常の種別に基づいて異常時用省エネルギモードのレベルを判定する(ステップS501)。
【0110】
ステップS501で、システム制御部100は、発生した異常が、「トナー切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間が長い異常である場合には、異常時用レベル1省エネルギモードに移行し(ステップS502)、発生した異常が、「用紙切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間が短い異常である場合には、異常時用レベル2省エネルギモードに移行する(ステップS503)。
【0111】
異常時用省エネルギモードに移行すると、システム制御部200は、上記図4の場合と同様に、異常解除操作の発生の監視を開始して、異常解除操作が実行されたかチェックし(ステップS504)、異常解除操作が発生して、システム制御部200にエンジン制御部100の起動トリガがかかると、システム制御部200は、エンジン制御部100を起動する(ステップS505)。
【0112】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを設け、発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行している。
【0113】
したがって、例えば、復帰動作時間の長いトナー切れ等の異常状態の場合には、復帰動作時間が長くかかっても消費電力の削減程度のより高いレベルの異常時用省エネルギモードを選択し、復帰動作時間の短い用紙切れ等の異常状態の場合には、消費電力の削減程度が低くても復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0114】
図8は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャートであり、本実施の形態は、請求項5に対応するものである。
【0115】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態で用いた畚をそのまま用いて説明する。
【0116】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常状態発生時に異常時用省エネルギモードに移行するのに、発生した異常状態に応じて複数のレベルの異常時用省エネルギモードの1つを選択して、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードへの移行を行うとともに、移行した異常時用省エネルギモードが消費電力の削減の程度が低いモードであると、当該異常時用省エネルギモードで所定時間異常解除操作が行われない場合に、消費電力の削減の程度がより高い異常時用省エネルギモードに移行する。
【0117】
すなわち、上記第4の実施の形態の復帰時間が短くて済むレベルの異常時用省エギモードである異常時用レベル2省エネルギモードでは、消費電力の削減程度は低いが消費電力の削減を図りつつ、異常解除後すぐに画像形成動作を再開することはできるが、消費電力の低減効果は、エンジン制御部100を非通電状態にする異常時用レベル1省エネルギモードよりは劣ってしまう。したがって、消費電力の削減程度は低いが復帰時間が短くて済む異常時用レベル2省エネルギモードの状態で異常解除されずに長時間放置されると、無駄な電力が長時間消費されてしまうことになる。
【0118】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、消費電力の削減程度は低いが復帰時間が短くて済む異常時用レベル2省エネルギモードに時間制限を設け、当該制限時間をオーバーすると、自動的に、エンジン制御部100を非通電状態にしてより一層消費電力を削減する異常時用レベル1省エネルギモードに移行させる。
【0119】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図9に示すように、発生した異常状態に応じて、エンジン制御部100を非通電状態にする異常時用レベル1省エネルギモードと消費電力の削減程度は低いが復帰時間が短くて済む異常時用レベル2省エネルギモードのいずれかを選択して当該省エネルギモードに移行するとともに、移行した異常時用省エネルギモードが消費電力の削減の程度は低いが復帰時間が短くて済む異常時用レベル2省エネルギモードであると、当該異常時用レベル2省エネルギモードで所定時間異常解除操作が行われない場合には、消費電力の削減の程度がより高い異常時用レベル1省エネルギモードに移行する。
【0120】
すなわち、デジタル複写装置1は、異常発生により画像形成動作が中断すると、システム制御部200が、当該発生した異常の種別に基づいて異常時用省エネルギモードのレベルを判定する(ステップS601)。
【0121】
ステップS601で、システム制御部100は、発生した異常が、「トナー切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間が長い異常である場合には、復帰時間は長いが消費電力の削減程度の高い異常時用レベル1省エネルギモードに移行し(ステップS602)、発生した異常が、「用紙切れ」等のように、リカバリー動作の所要時間の短い異常である場合には、消費電力の削減程度は低いが復帰時間の短い異常時用レベル2省エネルギモードに移行する(ステップS603)。
【0122】
異常時用省エネルギモードに移行すると、システム制御部200は、上記図4の場合と同様に、異常解除操作の発生の監視を開始して、異常解除操作が実行されたかチェックし(ステップS604)、異常解除操作が発生して、システム制御部200にエンジン制御部100の起動トリガがかかると、システム制御部200は、エンジン制御部100を起動する(ステップS605)。
【0123】
ステップS604で、異常解除操作が実行されないときには、システム制御部200は、いまの異常時用省エネルギモードのレベルがレベル1であるかレベル2であるかをチェックし(ステップS606)、異常時用省エネルギモードのレベルが消費電力の削減程度の高いレベル1であるときには、異常時用省エネルギモードのレベル変更を行う必要がないと判断して、ステップS604に移行して、再度、異常解除操作が実行されたかチェックして、異常解除操作が実行されないときには、再度、いまの異常時用省エネルギモードのレベルを判定する(ステップS604、S606)。
【0124】
ステップS606で、異常時用省エネルギモードのレベルが消費電力の削減程度の低いレベル2であると、システム制御部200は、時間計測を開始して(ステップS607)、予め設定された規定制限時間が経過したかチェックし(ステップS608)、規定制限時間が経過していないときには、ステップS604に戻って、再度、異常解除操作が実行されたかのチェックから上記同様に処理する(ステップS604〜S608)。
【0125】
そして、異常時用レベル2省エネルギモードで、異常解除操作が実行されずに、ステップS608で、規定制限時間が経過すると、システム制御部200は、消費電力の削減程度の低い異常時用レベル2省エネルギモードを、消費電力の削減程度の高い異常時用レベル1省エネルギモードに変更して移行し(ステップS609)、ステップS604に戻って、異常解除操作が実行されたかどうかチェックする(ステップS604)。
【0126】
ステップS604で、異常解除操作が発生して、システム制御部200にエンジン制御部100の起動トリガがかかると、システム制御部200は、エンジン制御部100を起動する(ステップS605)。
【0127】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、異常時用省エネルギモードに移行してから異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、移行した異常時用省エネルギモードのレベルを消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更している。
【0128】
したがって、例えば、復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択しても異常状態解除操作が行われないまま経過する時間内の消費電力を異常時用省エネルギモードのレベルを順次変更することで削減することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をさらにより一層削減することができる。
【0129】
なお、上記第4の実施の形態及び第5の実施の形態においては、異常時用省エネルギモードのレベルを2つ設けた場合について説明しているが、異常時用省エネルギモードのレベルは、2つに限るものではなく、2つ異常の複数設けてもよい。
【0130】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0131】
例えば、上記各実施の形態においては、画像形成装置として、デジタル複写装置1に適用した場合について説明したが、画像形成装置としては、デジタル複写装置1に限るものではなく、消費電力の削減を行う省エネルギモードを備えた画像形成装置一般、例えば、ファクシミリ装置、プリンタ装置等についても同様に適用することができる。
【0132】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、画像データに基づいて用紙に画像形成するとともに、異常状態の発生を監視して、異常状態が発生すると、画像形成動作を停止するに際して、当該異常状態発生時の動作状況情報を記憶手段に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、記憶手段の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰するので、異常発生時から異常状態解除操作が行われるまでの間の異常状態での消費電力を削減することができるとともに、ユーザが省エネルギモードの解除操作を行うことなく、異常状態解除操作に基づいて異常時用省エネルギモードから自動的に復帰することができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0133】
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、発生した異常状態の種類に基づいて、異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させるので、例えば、用紙切れ等の復帰するまでの動作時間(以下、復帰動作時間)の短い異常状態では、省エネルギモード移行時間を長くして、当該省エネルギモード移行時間内に異常状態解除操作が行われると、速やかに画像形成動作を行えるようにし、また、例えば、トナー切れ等の復帰動作時間の長い異常状態では、省エネルギモード移行時間を短くすることができ、消費電力をより一層削減することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0134】
請求項3記載の発明の画像形成装置によれば、異常時用省エネルギモードにおいて、発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制するので、異常時用省エネルギモードからの復帰動作を適切に行って、利用性を向上ることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0135】
請求項4記載の発明の画像形成装置によれば、異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを設け、発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行するので、例えば、復帰動作時間の長いトナー切れ等の異常状態の場合には、復帰動作時間が長くかかっても消費電力の削減程度のより高いレベルの異常時用省エネルギモードを選択し、復帰動作時間の短い用紙切れ等の異常状態の場合には、消費電力の削減程度が低くても復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をより一層削減することができる。
【0136】
請求項5記載の発明の画像形成装置によれば、異常時用省エネルギモードに移行してから異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、移行した異常時用省エネルギモードのレベルを消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更するので、例えば、復帰動作時間の短いレベルの異常時用省エネルギモードを選択しても異常状態解除操作が行われないまま経過する時間内の消費電力を異常時用省エネルギモードのレベルを順次変更することで削減することができ、より一層利用性を向上させることができるとともに、消費電力をさらにより一層削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用したデジタル複写装置の正面概略構成図。
【図2】図1のデジタル複写装置の要部回路ブロック構成図。
【図3】図1のデジタル複写装置のエンジン制御部による通電開始から待機状態に移行するまでの処理を示すフローチャート。
【図4】図1のデジタル複写装置による省エネルギ制御処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャート。
【図8】本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を適用したデジタル複写装置による異常状態時の省エネルギ制御処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 デジタル複写装置
2 本体筐体
3 ADF
3a 原稿トレイ
3b 排紙トレイ
4 画像読取部
5 インナー1ビントレイ
6 中継ユニット
6a 排紙トレイ
7 排紙部
8 画像形成ユニット
9 給紙ユニット
10 自動両面ユニット
11 手差しトレイ
12 フィニッシャ
13 排紙トレイ
21 感光体
22 画像書込部
23 現像部
24 転写部
25 定着部
30 用紙
31〜34 給紙トレイ
31a〜34a 給紙ローラ
35 レジストローラ対
36 ローラ
100 エンジン制御部
110 エンジンメイン制御部
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 ASIC
120 CCD制御部
121 ASIC
130 画像処理部
131 ASIC
140 LD制御部
141 ASIC
142 LD
200 システム制御部
210 プリンタコントローラ
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 NVRAM
215 ASIC
220 FAX制御部
231 紙搬送路カバー
232 トナーカートリッジカバー
300 電源部

Claims (5)

  1. 画像データに基づいて用紙に画像形成するとともに、異常状態の発生を監視して、異常状態が発生すると、前記画像形成動作を停止する画像形成装置において、前記異常状態が発生すると、当該異常状態発生時の動作状況情報を記憶手段に記憶して、消費電力を削減する異常時用省エネルギモードに移行するとともに、当該異常状態を解除する異常状態解除操作の有無を監視し、当該異常状態解除操作が行われると、前記記憶手段の動作状況情報に基づいて当該異常時用省エネルギモードから復帰することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、前記発生した異常状態の種類に基づいて、前記異常時用省エネルギモードに移行するまでの省エネルギモード移行時間を変化させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードにおいて、前記発生した異常状態の種類に基づいて、当該異常状態の解除動作に無関係な装置部分への電源の供給を抑制することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードとして、当該異常時用省エネルギモードからの復帰時間の長短と消費電力の削減程度による複数のレベルの異常時用省エネルギモードを有し、前記発生した異常状態の種類に基づいて、移行する異常時用省エネルギモードのレベルを選択し、当該選択したレベルの異常時用省エネルギモードに移行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記異常時用省エネルギモードに移行してから前記異常状態解除操作が行われるまでの経過時間に基づいて、前記移行した異常時用省エネルギモードのレベルを前記消費電力の削減程度の低いレベルから高いレベルに段階的に変更することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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