JP2010064190A - カッター装置およびカッター装置の制御方法 - Google Patents

カッター装置およびカッター装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可動刃20の突出位置を制御しつつ、カッタージャムの発生判断や可動刃の初期化を行うことが可能な低コストのカッター装置を提供する。
【解決手段】記録紙を切断する可動刃20と、可動刃20を移動させるステッピングモータと、可動刃20に形成された第1マーク31および第2マーク32と、第1マーク31および第2マーク32を検出するセンサ35とを備え、第1マーク31は、可動刃20がホーム位置にあるとき(a)、センサ35に検出されるように形成され、第2マーク32は、可動刃20がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき(c)、センサ35に検出されるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、カッター装置およびカッター装置の制御方法に関するものである。
サーマルプリンタに代表されるように、印刷された記録紙を切断するカッター装置を備えたものが数多く知られている。カッター装置は、モータで可動刃を移動させ、固定刃との間で記録紙を切断するようになっている。
可動刃の位置検出として、可動刃がホーム位置にいるかどうかを判断している。例えば特許文献1には、オートカッターの刃がホームポジション位置にあることを検出するホームポジションセンサと、このホームポジションセンサのON/OFFの時間間隔を計測する時間計測手段と、この時間計測手段にて計測した時間によりオートカッターエラーの検出を行うオートカッターエラー検出手段と、を備えたものが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、カッタージャムの検出は可能であるが、カッターの刃の突出位置(切断位置)の制御ができない。
そこで、可動刃の突出位置を制御するため、ステッピングモータで可動刃を移動させるカッター装置が提案されている。このカッター装置では、ステッピングモータの正回転(切断方向)ステップ数と、逆回転(格納方向)ステップ数との差を求めて、カッタージャムの発生を判断している。
特開2002−346987号公報
しかしながら、ステッピングモータを用いた従来のカッター装置においてステップ数の差によりカッタージャムの発生を判断しようとしても、実際にはセンサやカッター機構の組込公差のために、正確な判断ができないという問題がある。一方、カッター装置の電源投入時には、可動刃を初期化する(ホーム位置に配置する)必要がある。
なお、可動刃がホーム位置にあることを検出する第1センサと、可動刃が切断完了位置にあることを検出する第2センサとを別々に設ければ、カッタージャムの発生判断および可動刃の初期化が可能になる。しかしながら、複数のセンサを設けるとカッター装置が高コストになる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、可動刃の突出位置を制御しつつ、カッタージャムの発生判断や可動刃の初期化を行うことが可能な低コストのカッター装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明のカッター装置は、ワークを切断する可動刃と、前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、ステッピングモータで可動刃を移動させるので、可動刃の突出位置を制御することができる。そして、可動刃が切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力しても、センサが第2マークを検出しない場合には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。また、1個のセンサによって第1マークおよび第2マークの両方を検出することができるので、カッター装置のコスト上昇を抑制することができる。
また、前記センサが前記第1マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第1移動距離は、前記センサが前記第2マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第2移動距離より短く形成されていることが望ましい。
この発明において、センサが第1マークまたは第2マークを検出した場合に、可動刃が第1移動距離より長く第2移動距離より短い距離を移動するようにステッピングモータにパルス信号を入力する第1工程と、センサが第1マークまたは第2マークを検出したか判断する第2工程とを行う。第2工程においてセンサがいずれのマークも検出しない場合には、第1工程においてセンサが第1マークを検出していたことになり、第1工程の前に可動刃がホーム位置にあったと判断することができる。また、第2工程においてセンサがいずれかのマークを検出した場合には、第1工程においてセンサが第2マークを検出していたことになり、第1工程の前に可動刃が切断完了位置にあったと判断することができる。そして第3工程では、それぞれの可動刃の現在位置に応じて可動刃をホーム位置まで戻すことが可能になる。したがって、可動刃の初期化を行うことができる。
また前記切断完了位置は、前記ワークの一部を残して切断する部分切断完了位置であっても、上記と同様の効果を奏することができる。
すなわち、カッター装置の切断動作時において、可動刃が部分切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力しても、センサが第2マークを検出しない場合には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。
また、カッター装置の初期化時において、第2工程でセンサがいずれかのマークを検出した場合には、第1工程の前に可動刃が部分切断完了位置にあったと判断することができる。第3工程では、可動刃の現在位置に応じて可動刃をホーム位置まで戻すことが可能であり、可動刃の初期化を行うことができる。
また前記第1マークおよび前記第2マークは、前記可動刃に形成されていることが望ましい。
この発明によれば、可動刃の移動距離とマークの移動距離とが一致するので、可動刃の位置制御の精度を高めることができる。
一方、本発明のカッター装置の制御方法は、ワークを切断する可動刃と、前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成されたカッター装置の制御方法であって、前記可動刃が前記切断完了位置まで前進するように、前記ステッピングモータにパルス信号を入力する工程と、前記センサが前記第2マークを検出したと判断されなかった場合に、カッタージャムが発生したと判断する工程と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、可動刃が切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力しても、センサが第2マークを検出しない場合には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。
また、本発明のカッター装置の他の制御方法は、ワークを切断する可動刃と、前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、前記センサが前記第1マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第1移動距離は、前記センサが前記第2マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第2移動距離より短く形成されたカッター装置の制御方法であって、前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出したと判断した場合に、前記可動刃が前記第1移動距離より長く前記第2移動距離より短い距離を移動するように、前記ステッピングモータにパルス信号を入力する第1工程と、前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出しない場合に、前記第1工程の前に前記可動刃が前記ホーム位置にあったと判断し、前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出した場合に、前記第1工程の前に前記可動刃が前記切断完了位置にあったと判断する第2工程と、前記可動刃を前記ホーム位置まで戻す第3工程と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、第2工程においてセンサがいずれのマークも検出しない場合には、第1工程においてセンサが第1マークを検出していたことになり、第1工程の前に可動刃がホーム位置にあったと判断することができる。また、第2工程においてセンサがいずれかのマークを検出した場合には、第1工程においてセンサが第2マークを検出していたことになり、第1工程の前に可動刃が切断完了位置にあったと判断することができる。そして第3工程では、それぞれの可動刃の現在位置に応じて可動刃をホーム位置まで戻すことが可能になる。したがって、可動刃の初期化を行うことができる。
本発明のカッター装置およびその制御方法によれば、ステッピングモータで可動刃を移動させるので、可動刃の突出位置を制御することができる。そして、可動刃が切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力しても、センサが第2マークを検出しない場合には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。また、1個のセンサによって第1マークおよび第2マークの両方を検出することができるので、カッター装置のコスト上昇を抑制することができる。
さらに、可動刃がホーム位置および切断完了位置のうちいずれの位置にあったか判断し、それぞれの可動刃の現在位置に応じて、可動刃をホーム位置まで戻すことができる。したがって、可動刃の初期化を行うことができる。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るサーマルプリンタの正面図であり、図2はサーマルプリンタの側面断面図である。なお、図2(a)は図1(a)のA−A線における断面図であり、図2(b)は図1(c)のB−B線における断面図である。図2(a)に示すように、本実施形態のカッター装置10は、サーマルプリンタ1の記録紙8を切断する装置として使用されている。
サーマルプリンタ1のケーシング2の内部には、ロール状に巻き回された記録紙8が収容されている。この記録紙8が、ケーシング2に形成された通紙口3を通して外部に引き出されている。ケーシング2の内部には、記録紙8に印刷を行うサーマルヘッド5と、このサーマルヘッド5との間に記録紙8を挟み込むプラテンローラ6とが設けられている。このプラテンローラ6が回転して記録紙8を送り出しつつ、サーマルヘッド5が記録紙8に印刷を行うようになっている。印刷後の記録紙8は、カッター装置10によって切断される。
カッター装置10は、ケーシング2の内面に沿って通紙口3を挟んで配置された固定刃15および可動刃20を備えている。可動刃20は、可動刃駆動系により固定刃15に向かって移動しうるようになっている。可動刃駆動系として、可動刃20の裏面に装着されたラック22と、ラック22に噛合うピニオンギヤ24と、ピニオンギヤ24を駆動するステッピングモータ(不図示)とを備えている。ステッピングモータは、パルス信号を与えると決められたステップ単位で回転するモータである。
ステッピングモータを駆動すると、図2(b)に示すように可動刃20が固定刃15に向かって移動する。そして、可動刃20と固定刃15との間で記録紙8が切断されるようになっている。
図3は、サーマルプリンタの他の側面断面図である。なお、図3(a)は図1(a)のP−P線における断面図であり、図3(b)は図1(b)のQ−Q線における断面図である。図3(a)に示すように、可動刃20の内側には、センサ35として光電センサが設けられている。また図1(a)に示すように、可動刃20の側辺には、センサ35により検出可能なマークとして凹部(切り欠き)31,32が設けられている。図3(b)に示すように、センサ35は、正面に向けて光を出射し、正面の物体から反射光を受光する。すなわち、センサ35の正面がセンサ35の検出位置となっている。図3(b)に示すように、センサ35の正面に可動刃20があるとき、センサ35は反射光を受光するが、図3(a)に示すように、センサ35の正面に凹部31があるとき、センサ35は反射光を受光しない。これにより、センサ35は凹部31,32を検出しうるようになっている。以後、凹部31を第1マーク31と呼び、凹部32を第2マーク32と呼ぶ。
図1(a)は可動刃がホーム位置にある場合であり、図1(b)は可動刃がホーム位置から固定刃側に移動した場合であり、図1(c)は可動刃が切断完了位置にある場合である。図1(a)に示すように、可動刃20がホーム位置にあるとき、センサ35の正面に第1マーク31が位置している。なお図1(b)に示すように、可動刃20がホーム位置から固定刃15側に移動したとき、センサ35の正面には可動刃20が位置するように、第1マーク31の長さは短くなっている。ここで、第1マーク31がセンサ35に検出されうる可動刃20の前進方向の移動距離を、第1移動距離と呼ぶことにする。一方、図1(c)に示すように、可動刃20が切断完了位置にあるとき、センサ35の正面に第2マーク32が位置している。なお、可動刃20が切断完了位置からさらに固定刃15側に移動した場合でも、センサ35の正面に第2マーク32が位置するように、第2マーク32の長さは長くなっている。ここで、第2マーク32がセンサ35に検出されうる可動刃20の前進方向の移動距離を、第2移動距離と呼ぶことにする。
図4(a)は、本実施形態の可動刃の正面図である。上述したように、センサは凹部31,32を検出可能であるから、可動刃20の側辺に凹部31,32を設けて、第1マーク31および第2マーク32が形成されている。
図4(b)は、第1変形例の可動刃の正面図である。上述したセンサは凹部を検出可能であるから、凹部でない部分を凸部として検出することも可能である。そこで、可動刃20の側辺に凸部31a,32aを設けて、第1マーク31aおよび第2マーク32aを形成してもよい。
図4(c)は、第2変形例の可動刃駆動系の側面図である。可動刃20と可動刃駆動系とは連動するから、可動刃20でなく可動刃駆動系に第1マーク31bおよび第2マーク32bを形成してもよい。第2変形例では、可動刃駆動系のうちピニオンギヤ24に貫通孔31b,32bを設けて、第1マーク31bおよび第2マーク32bを形成している。この場合、ピニオンギヤ24の側方にセンサを配置すればよい。
ただし第2変形例では、可動刃の移動距離に比べてマークの移動距離が短くなる。これに対して、上述した本実施形態または第1変形例では、可動刃の移動距離とマークの移動距離とが一致するので、可動刃20の位置制御の精度を高めることができる。
(カッター装置の制御方法)
次に、カッター装置の初期化時の制御方法および切断動作時の制御方法につき、図1等を参照しながら説明する。なお以下の説明において、「センサON」とはセンサ35が第1マーク31または第2マーク32のいずれかを検出したことを意味し、「センサOFF」とはセンサ35が第1マーク31および第2マーク32のいずれも検出しないことを意味する。また、「正方向」とは可動刃20がホーム位置から切断完了位置に前進する方向(固定刃15に接近する方向)であり、「逆方向」とは可動刃20が切断完了位置からホーム位置に後退する方向(固定刃15から離反する方向)である。
(初期化時)
図5は、カッター装置の初期化時の制御方法のフローチャートである。カッター装置の電源投入時に、図1に示す可動刃20を初期化する(ホーム位置に配置する)作業を行う。まずS10において、センサ35が第1マーク31または第2マーク32のいずれかを検出したか判断する。判断がYesの場合はS12に進み、正方向I1ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。I1ステップとは、可動刃20がセンサONとなるホーム位置からセンサOFFとなる位置まで移動可能なパルス数であり、可動刃20が第1移動距離より長く第2移動距離より短い距離を移動可能なパルス数である。
次にS14において、センサOFFとなったか判断する。S14の判断がYesの場合は、S10においてセンサ35が第1マーク31を検出していたことになるから、カッター装置の電源投入時において可動刃20がホーム位置にあったと判断することができる。この場合はS16に進み、逆方向I1ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。次にS18において、センサOFFからONとなったか判断する。判断がYesの場合は、可動刃20がホーム位置に戻ったと確認することができるので、カッター装置の初期化を正常終了する。
逆に、S14の判断がNoの場合は、S10においてセンサ35が第2マーク32を検出していたことになるから、カッター装置の電源投入時において可動刃20が切断完了位置にあったと判断することができる。この場合はS20に進み、逆方向I2ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。I2ステップとは、可動刃20が最大限に移動可能なパルス数である。次にS22において、センサOFFからONとなったか判断する。判断がYesの場合は、可動刃20が切断完了位置からホーム位置に戻ったと確認することができるので、カッター装置の初期化を正常終了する。
一方、S10の判断がNoの場合は、センサ35が第1マーク31および第2マーク32のいずれも検出していないので、可動刃20はホーム位置と切断完了位置との間にあると判断することができる。この場合はS24に進み、逆方向I2ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。次にS26において、センサOFFからONとなったか判断する。判断がYesの場合は、可動刃20がホーム位置に戻ったと確認することができるので、カッター装置の初期化を正常終了する。
なお、S18、S22またはS26おいて、判断がNoの場合(センサONとならない場合)には、可動刃20がホーム位置に戻ったことを確認できないので、カッター装置の初期化を異常終了する。
(切断動作時)
図6は、カッター装置の切断動作時の制御方法のフローチャートである。カッター装置で記録紙を切断する場合には、まずS30において、正方向X1ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。X1ステップとは、図1に示す可動刃20がセンサONとなるホーム位置からセンサOFFとなる位置まで移動可能なパルス数であり、可動刃20が第1移動距離より長く第2移動距離より短い距離を移動可能なパルス数である。次にS32において、センサOFFとなったか判断する。判断がYesの場合には、パルス信号の入力により可動刃20が移動を開始したと確認することができる。
次にS34において、正方向X2ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。X2ステップとは、可動刃20が切断完了位置まで移動可能なパルス数である。次にS36において、センサONとなったか判断する。判断がYesの場合には、センサ35が第2マーク32を検出したことになるから、可動刃20が切断完了位置まで移動したと確認することができる。この場合はS38に進み、逆方向X3ステップのパルス信号をステッピングモータに入力する。X3ステップとは、可動刃20が切断完了位置からホーム位置まで移動可能なパルス数である。次にS40において、センサOFFからONとなったか判断する。判断がYesの場合は、可動刃20がホーム位置に戻ったと確認することができるので、カッター装置の切断動作を正常終了する。
一方、S36の判断がNoの場合には、センサ35が第2マーク32を検出しなかったことになるから、可動刃20がホーム位置と切断完了位置との間で停止している。この場合には、可動刃20と固定刃15との間に記録紙が咬み込んで、カッタージャムが発生していると判断することができる。そこで、S42において逆方向X3ステップのパルス信号をステッピングモータに入力し、カッター装置の切断動作を異常終了する。
なお、S32またはS40の判断がNoの場合は、カッター装置に他の異常が発生していると判断し、切断動作を異常終了する。
以上に詳述したように、本実施形態に係るカッター装置は、ワークを切断する可動刃20と、可動刃20を移動させるステッピングモータと、可動刃20に形成された第1マーク31および第2マーク32と、第1マーク31および第2マーク32を検出するセンサ35と、を備え、第1マーク31は、可動刃20がホーム位置にあるとき、センサ35に検出されるように形成され、第2マーク32は、可動刃20がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、センサ35に検出されるように形成されている。
そして、本実施形態に係るカッター装置の制御方法は、可動刃20が切断完了位置まで前進するように、ステッピングモータにパルス信号を入力する工程(S34)と、センサ35が第2マーク32を検出しない場合(S36)に、カッタージャムが発生したと判断する工程と、を有している。
この構成によれば、ステッピングモータで可動刃20を移動させるので、可動刃20の突出位置を制御することができる。そして、可動刃20が切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力(S34)しても、センサ35が第2マーク32を検出しない場合(S36)には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。また、1個のセンサによって第1マーク31および第2マーク32の両方を検出することができるので、カッター装置のコスト上昇を抑制することができる。
一方、センサ35が第1マーク31を検出可能な可動刃20の前進方向の第1移動距離は、センサ35が第2マーク32を検出可能な可動刃20の前進方向の第2移動距離より短く形成されている。
そして、センサ35が第1マーク31または第2マーク32を検出した場合(S10)に、可動刃20が第1移動距離より長く第2移動距離より短い距離を移動するように、ステッピングモータにパルス信号を入力する第1工程(S12)と、センサ35が第1マーク31または第2マーク32を検出しない場合(S14)に、第1工程の前に可動刃20がホーム位置にあったと判断し、センサ35が第1マーク31または第2マーク32を検出した場合(S14)に、第1工程の前に可動刃20が切断完了位置にあったと判断する第2工程と、可動刃20をホーム位置まで戻す第3工程(S16,S20)と、を有している。
この構成によれば、第2工程においてセンサ35がいずれのマークも検出しなかった場合には、第1工程においてセンサ35が第1マーク31を検出していたことになり、第1工程の前に可動刃20がホーム位置にあったと判断することができる。また、第2工程においてセンサ35がいずれかのマークを検出した場合には、第1工程においてセンサ35が第2マーク32を検出していたことになり、第1工程の前に可動刃20が切断完了位置にあったと判断することができる。そして第3工程では、それぞれの可動刃の現在位置に応じて可動刃をホーム位置まで戻すことが可能である。したがって、可動刃20の初期化を行うことができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。図7(a)は可動刃がホーム位置にある場合であり、図7(b)は可動刃がホーム位置から固定刃側に移動した場合であり、図7(c)は可動刃が部分切断完了位置にある場合であり、図7(d)は可動刃が全部切断完了位置にある場合である。第2実施形態では、記録紙の一部を残して切断する部分切断完了位置を有する点で、第1実施形態と相違している。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図7(a)に示すように、可動刃20の刃先部21は、固定刃15に対して傾斜した直線状に形成されている。すなわち、刃先部21の一方端部21aから固定刃15までの距離は、他方端部21bから固定刃15までの距離より短くなっている。可動刃20が固定刃15に向かって移動すると、可動刃20の刃先部21が一方端部21aから他方端部21bにかけて順に固定刃15に当接し、記録紙が切断されるようになっている。
可動刃20の他方端部21bの外側には、切欠き部28が設けられている。切欠き部28から固定刃15までの距離は、他方端部21bから固定刃15までの距離より長くなっている。すなわち切欠き部28は、刃先部21より一段後退した位置に配置されている
図7(c)に示す部分切断完了位置では、可動刃20の刃先部21の全体が固定刃15に到達している。そのため、可動刃20の刃先部21と固定刃15との間に配置された記録紙は切断される。これに対して、可動刃20の切欠き部28は固定刃15に到達していない。そのため、切欠き部28と固定刃15との間に配置された記録紙は切断されない。その結果、記録紙は、大部分が切断され一部のみがつながれた状態で通紙口3から排出される。これにより、記録紙の飛散を防止することができる。なお一部のみがつながれた記録紙は、通紙口3の外側に向けて引っ張ることで簡単に破断させることが可能である。
また図7(d)に示す全部切断完了位置では、刃先部21に加えて切欠き部28も固定刃15に到達している。そのため、可動刃20を部分切断完了位置から全部切断完了位置まで前進させることで、記録紙を完全に切断することができる。
図7(c)に示すように、本実施形態の第2マーク32は、可動刃20が部分切断完了位置にあるとき、センサ35に検出されるように形成されている。なお、可動刃20が図7(c)に示す部分切断完了位置から図7(d)に示す全部切断完了位置まで移動した場合でも、さらに全部切断完了位置から固定刃15側に移動した場合でも、センサ35によって第2マーク32が検出されるように、第2マーク32の長さは長くなっている。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
すなわち、カッター装置の初期化時において、可動刃20が部分切断完了位置まで前進するようにステッピングモータにパルス信号を入力しても、センサ35が第2マーク32を検出しない場合には、カッタージャムが発生したと正確に判断することができる。
また、カッター装置の切断動作時において、第2工程でセンサ35がいずれかのマークを検出した場合には、第1工程の前に可動刃20が部分切断完了位置にあったと判断することができる。第3工程では、可動刃の現在位置に応じて可動刃をホーム位置まで戻すことが可能であり、可動刃20の初期化を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態ではサーマルプリンタのカッター装置を例にして説明したが、他のプリンタのカッター装置に本発明を適用することも可能であり、またプリンタ以外のカッター装置に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態ではセンサとして光電センサを採用したが、これに代えて機械式スイッチ等を採用することも可能である。機械式スイッチのON/OFFが、可動刃の凹部または凸部との接触によって切り替わるようにすれば、機械式スイッチによって凹部または凸部を検出することが可能である。
また、上記実施形態ではマークとして凹部または凸部を採用したが、センサによって検出可能であればどのようなマークでもよい。
また、上記実施形態では可動刃の側辺部に凹部およびセンサを配置したが、可動刃の中央部に貫通孔およびセンサを配置してもよい。
また、上記実施形態では刃先部が傾斜直線状の可動刃を採用したが、刃先部がV字状の可動刃を採用することも可能である。この場合には、V字の中央谷部に切欠き部を配置すればよい。
また、第2実施形態では1点残りの部分切断を行う可動刃を採用したが、複数点残りの部分切断を行う可動刃を採用することも可能である。この場合には、刃先部に複数の切欠き部を設ければよい。
第1実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。 サーマルプリンタの側面断面図である。 サーマルプリンタの他の側面断面図である。 (a)は実施形態の可動刃であり、(b)は第1変形例の可動刃であり、(c)は第2変形例の可動刃駆動系である。 カッター装置の初期化時の制御方法のフローチャートである。 カッター装置の切断動作時の制御方法のフローチャートである。 第2実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。
符号の説明
1…サーマルプリンタ 8…記録紙(ワーク) 10…カッター装置 15…固定刃 20…可動刃 31…第1マーク 32…第2マーク 35…センサ

Claims (6)

  1. ワークを切断する可動刃と、
    前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、
    前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、
    前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、
    前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、
    前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成されていることを特徴とするカッター装置。
  2. 前記センサが前記第1マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第1移動距離は、前記センサが前記第2マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第2移動距離より短く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  3. 前記切断完了位置は、前記ワークの一部を残して切断する部分切断完了位置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカッター装置。
  4. 前記第1マークおよび前記第2マークは、前記可動刃に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のカッター装置。
  5. ワークを切断する可動刃と、
    前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、
    前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、
    前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、
    前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、
    前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成されたカッター装置の制御方法であって、
    前記可動刃が前記切断完了位置まで前進するように、前記ステッピングモータにパルス信号を入力する工程と、
    前記センサが前記第2マークを検出しない場合に、カッタージャムが発生したと判断する工程と、
    を有することを特徴とするカッター装置の制御方法。
  6. ワークを切断する可動刃と、
    前記可動刃を移動させるステッピングモータを含む可動刃駆動系と、
    前記可動刃駆動系に形成された第1マークおよび第2マークと、
    前記第1マークおよび前記第2マークを検出するセンサと、を備え、
    前記第1マークは、前記可動刃がホーム位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、
    前記第2マークは、前記可動刃がホーム位置から前進して切断完了位置にあるとき、前記センサに検出されるように形成され、
    前記センサが前記第1マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第1移動距離は、前記センサが前記第2マークを検出可能な前記可動刃の前進方向の第2移動距離より短く形成されたカッター装置の制御方法であって、
    前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出した場合に、前記可動刃が前記第1移動距離より長く前記第2移動距離より短い距離を移動するように、前記ステッピングモータにパルス信号を入力する第1工程と、
    前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出しない場合に、前記第1工程の前に前記可動刃が前記ホーム位置にあったと判断し、前記センサが前記第1マークまたは前記第2マークを検出した場合に、前記第1工程の前に前記可動刃が前記切断完了位置にあったと判断する第2工程と、
    前記可動刃を前記ホーム位置まで戻す第3工程と、
    を有することを特徴とするカッター装置の制御方法。
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