JP2010063984A - 建築板の塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、該建築板の表面全体と、該上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の側面と、該下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の側面とに塗料を塗り残しなく十分に塗布する塗装方法を提供する。
【解決手段】側面に上実部と下実部とを有する建築板が、表面を上側にして貯留タンクの下方を通過する際に、該貯留タンクの塗料を排出口から該建築板の表面に向かって該排出口の幅1mあたり40リットル/分以上となるように自重落下させる工程と、該建築板の表面に塗布させた塗料を、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせる工程と、塗装された該建築板の表面にエアーを吹き付ける工程とを有することを特徴とする塗装方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、側面に上実部と下実部とを有する建築板の塗装方法に関するものである。より詳しくは、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、建築板の表面全体と、該上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに塗料を塗り残しなく十分に塗布する塗装方法に関するものである。
従来から建築板は、住宅の壁材や屋根材等の住宅用部材として広く使用されている。建築板を、上下、及び/又は左右に配される別の建築板と接合させるために、該建築板の側面は上実部と下実部を有する。
図7に建築板の一例を示す。図7に示された建築板Aは、表面に凸部A7を多数有する。また、側面は、側面A5と、側面A6と、上実部A1と側面A2とを有する側面と、下実部A3と側面A4とを有する側面とからなる。上実部A1は、建築板Aの側面を裏面側から一部切り欠くことにより形成されており、該切り欠きは一側面の全面にわたっているので、上実部A1は一側面の全面にわたって形成されている。また、下実部A3は、建築板Aの上実部A1とは別の側面を表面側から一部切り欠いて形成されており、該切り欠きは一側面の全面にわたっているので、下実部A3も一側面の全面にわたって形成されている。なお、上実部A1を有する側面の切り欠きは、下実部A3よりも大きく形成されている。そのため、建築板Aを建物の外壁に施工する際には、上実部A1を別の建築板の下実部A3と嵌合し、下実部A3を別の建築板の上実部A1と嵌合させることにより、複数の建築板Aが一体化し、建物の外壁を構成することができる。
上記建築板には強度、耐水性、耐候性等の性能と様々な意匠性が求められており、それらの要望に応える一つの方法として、建築板には様々な塗装が施されている。また、上実部A1を有する側面と、下実部A3を有する側面についても、耐水性、耐候性等の性能を維持するために、塗装を施す必要がある。
上記建築板に塗料を施す方法としては、塗料を付着させた刷毛で撫でて塗装する刷毛塗り方法、回転しているロールコーターの表面の一部を塗料溜の中に漬けてロール表面に塗料を付着させ、ロールを介して塗料を移動させるロールコーター方法、スプレーの先端のノズルから塗料を吹き出させて塗装するスプレー方法、塗料溜の側壁から塗料を膜状に溢れさせて、該膜状の塗料の中を通過させて塗装するフローコーター方法などがある。
上記刷毛塗り方法は、刷毛を塗料溜に入れて刷毛に塗料を付着させ、該刷毛で塗装を施す建築板の表面と側面とを撫でて塗装する方法であり、該刷毛で該建築板の表面と側面とを均一に撫でること、及び、該建築板を搬送しながら行うことは難しい。また、側面に上実部と下実部とを有する建築板では、上実部の裏面やその下方の側面、及び下実部の上方の側面に刷毛を接触させにくく、該建築板の側面全体を刷毛で撫でて塗装することは困難であり、塗装が不十分な箇所が発生し、建築板の物性や外観に影響を及ぼす懸念がある。更に、刷毛を建築板に直接当てると摩耗が激しいので変形しやすく、直ぐに交換が必要である。
ロールコーター方法は、ロールに付着した塗料を、建築板のロールに接した部分に移動させるので、塗装を施す建築板を搬送しながら行うことは可能である。また、表面が平滑な建築板の場合には塗料が移動し、十分な塗装が得られる。しかし、側面に上実部と下実部とを有する建築板では、上実部又は下実部を有する側面は凹凸形状であるので、全体にロールを接することができず、塗装が施されない箇所が発生し、該建築板の物性や外観に影響を及ぼす懸念がある。更に、建築板の表面と実部を有する側面とを同時に塗装することはできないし、塗料を循環させて使用した場合、塗料に建築板基材の破片などが混入することが多く、その場合には、該破片がロールに付着し、塗装が施されない箇所が発生する懸念もある。また、使用する塗料の粘性により塗料の塗着状態が影響を受けるので、塗料の粘性を管理しなければならない。
スプレー方法は、塗料を建築板の表面に吹き付けるので、塗装を施す建築板を搬送しながら行うことは可能であり、表面に凹凸による模様が施された建築板でも塗装ができる。また、側面に上実部と下実部とを有する建築板に対しては、上実部を有する側面を塗装するために、建築板の斜め下方から上実部に向かって塗料を吹き付ける方法がある。しかし、この方法は塗料を下方から吹き付けるので塗料の塗着が悪い、スプレーが詰まりやすいなどの懸念がある。別の方法として、建築板を上下逆にして該上実部の裏面に塗料を吹き付ける方法もあるが、建築板を上下逆にする工程が必要になり効率が悪い、上実部の形状によっては実部の奥まで塗料が届かず、塗装が施されない箇所が発生するなどの懸念がある。更に、塗料を循環させて使用した場合、塗料に建築板基材の破片などが混入することが多く、その場合には、該破片がスプレーの先端のノズル詰まりを起こし、塗装が施されない箇所が発生する懸念もある。特許文献1には、スプレーのノズルに供給される塗料の流量をコリオリ流量計により測定し、管理する方法が開示されている。しかし、該方法はスプレーのノズル詰まり等の不具合を素早く検知するだけであり、ノズル詰まりを防止できない。また、スプレー方法は加圧して吹き付けるので、塗料に泡が発生しやすく、消泡剤が大量に必要になり、その副作用として、塗膜の成形性に悪影響を及ぼす懸念や、次工程で別の塗料を塗装する際に、該塗料をはじき、該塗料の密着性が悪くなる懸念や、更に、使用する塗料の粘性により塗料の塗着状態が影響を受けるので、塗料の粘性を管理しなければならないなどの懸念もある。
特開2003−1155号公報
フローコーター方法は、塗装を施す建築板を搬送しながら行うことは可能であり、表面が平滑な建築板の場合には塗料を均一に塗布できる。また、側面に上実部と下実部とを有する建築板に対しては、上実部を有する側面を塗装するために、建築板を上下逆にして膜状の塗料の中を通過させる方法がある。しかし、この方法では建築板を上下逆にする工程が必要になり効率が悪い、上実部の形状によっては実部の奥まで塗料が届かず、塗装が施されない箇所が発生するなどの懸念がある。更に、塗料を循環させて使用した場合、塗料に泡が発生し、膜状の塗料が途切れ、塗装が施されない箇所が発生する懸念もある。更に、塗料に基材の破片などが混入することが多く、その場合には、該破片が塗料溜の側壁を詰まらせ、塗装が施されない箇所が発生する懸念もある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、該建築板の表面全体と、該上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに塗料を塗り残しなく十分に塗布する塗装方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本請求項1に記載の発明は、建築板の表面を上側にして搬送する搬送ラインと、該搬送ラインの上方に設けられた貯留タンクと、該貯留タンクの下面に設けられた排出口とを備えた装置を用いて、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、該建築板の表面全体と、該上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに塗装を施す塗装方法であり、上記貯留タンクに塗料を供給し貯留する工程と、上記貯留タンクの塗料を上記排出口から滝状に流れ落ちるように自重落下させる工程と、上記建築板を、表面を上側にした状態で、上記貯留タンクの下方を通過させて、該建築板の表面に塗料を塗布する工程と、上記建築板の表面に塗布させた塗料を、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせて、該建築板の上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに該塗料を塗布する工程と、上記塗装された建築板の表面にエアーを吹き付ける工程とを有し、上記排出口から建築板の表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料の量を、該排出口の幅1mあたり40リットル/分以上とすることを特徴とする塗装方法である。排出口の幅とは、建築板の進行方向に対して垂直方向の幅であり、該排出口の幅が0.5mの場合には、塗料の量は20リットル/分以上とする。該排出口の幅1mあたり120リットル/分以上とすると、建築板の表面に複雑な凹凸が形成されていたとしても表面全体に塗料を十分に塗布することが可能であり、好ましい。
本発明では、建築板を、表面を上側にして搬送しながら、該建築板の表面と側面とに塗装を施すので、生産効率が良い。
また、本発明では、貯留タンクの排出口から自重落下させる塗料の量を、該排出口の幅1mあたり40リットル/分以上とするので、建築板の表面全体に塗り残しなく十分に塗料を塗布することができるとともに、該建築板に該塗料が十分に浸透し、塗装後の建築板は水を吸いにくくなる。建築板の表面が凹凸を有していたとしても表面全体に十分に塗料を塗布することができる。また、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローする塗料の量は多量となる。
更に、本発明では、建築板を搬送しながら、該建築板の表面に塗布された塗料を進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせるので、該建築板の上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面とにオーバーフローした塗料が巻き込まれ、該建築板を反転させることなく、該建築板の上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面とを十分に塗装することもできる。また、下実部を有する側面側へオーバーフローした塗料により、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とを十分に塗装することもできる。なお、上実部の表面が建築板の表面の一部でない場合は、オーバーフローした塗料により該上実部の表面も十分に塗装することができる。
更に、本発明では、建築板の表面に塗布された塗料を、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせ、更に該建築板の表面にエアーを吹き付けるので、塗料が該建築板の表面全体に拡がるとともに、余剰塗料が該建築板の表面から除去されることとなり、該建築板の表面が、塗り残し無く均一に塗装される。建築板の表面が凹凸を有すると、凸部の斜面下端付近に塗料が溜まりやすいが、エアーを吹き付けるので、塗料が溜まることがなく、建築板の表面全体は均一に塗装される。
更に、塗料を循環させて使用した場合でも、塗料の塗布量が多いので発生する泡の影響を受けにくく、塗布される塗料が途切れるという問題は発生しない。更に、塗料が滝状に流れ落ちるように自重落下させるので、塗料に基材の破片などが混入しても影響を受けにくいと共に、使用する塗料の粘性の影響も受けにくく、使用できる塗料の自由度が高まるという効果や、エネルギーコストを安く抑えられるという効果も奏する。
本請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の塗装方法であり、前記エアーを吹き付ける直前の建築板の表面における塗料の量を1000〜2000g/mとすることを特徴とする塗装方法である。
本発明では、エアーを吹き付ける直前の建築板の表面における該塗料の量が1000〜2000g/mと大量なので、該建築板の表面全体に塗り残しなく塗料を塗布することができるとともに、該建築板の表面全体に該塗料が十分に浸透し、塗装後の建築板は水を吸いにくくなる。建築板の表面の凹凸形状が複雑な場合にも、細部にまで塗料を塗布することができ、該塗料は十分に浸透することができる。エアーを吹き付ける直前の建築板の表面における該塗料の量が1000g/mより少ないと、該建築板の表面が凹凸を有する場合、塗り残しが発生する恐れがある。また、エアーを吹き付ける直前の建築板の表面における該塗料の量が2000g/mより多くても、2000g/mの場合と比較して著しく効果が上がるわけではなく、膨大な塗料が必要になる、設備費が高くなるなどのデメリットが発生する。
本請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の塗装方法であり、前記エアーを吹き付けた直後の建築板の表面における該塗料の量を60〜200g/mとすることを特徴とする塗装方法である。
本発明では、エアーを吹き付けた直後の建築板の表面における該塗料の量が60〜200g/mとなるようエアーにより塗料を除去しているので、大量の余剰塗料が建築板の表面を移動し、除去されることとなり、該建築板の表面が、塗り残し無く均一に塗装される。建築板の表面が凹凸を有すると、凸部の斜面下端付近に塗料が溜まりやすいが、エアーを吹き付けるので、塗料が溜まることがなく、建築板の表面全体は均一に塗装される。エアーを吹き付けた直後の建築板の表面における該塗料の量が60g/mより少ないと、塗装後の建築板の耐水性、耐候性等の物性に悪影響を及ぼす恐れがある。また、エアーを吹き付けた直後の建築板の表面における該塗料の量が200g/mより多いと、乾燥に時間がかかる、塗膜が厚くなりすぎて建築板の耐水性、耐候性等の物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
本発明の塗装方法によれば、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、建築板の表面全体に塗料を塗り残しなく、かつ塗料溜まりを発生させることなく、均一に塗布することができる。また、該下実部の表面と側面と、該下実部より上方の該建築板の側面と、該上実部の側面と裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面とに塗料を塗り残しなく十分に塗布することができる。更に、塗料を循環させて使用した場合でも、発生する泡の影響を受けにくく、塗布される塗料が途切れるといった問題は発生しない。更に、塗料に基材の破片などが混入しても影響を受けにくいと共に、使用する塗料の粘性の影響も受けにくく、使用できる塗料の自由度が高まるという効果や、エネルギーコストを安く抑えられるという効果も奏する。更に、建築板の表面全体に塗料が十分に浸透し、水を吸いにくい建築板を得られるという効果も奏する。
以下、本発明の実施形態について、初めに本発明を実施する設備の一例を説明し、次に該設備を用いた本発明の塗装方法を説明する。
図1は本発明の塗装方法を実施する設備の一例を示した側方断面図であり、図2は図1に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。
図1と図2に示された設備では、図7に示された、表面に凸部A7を有し、かつ、端部に上実部A1と下実部A3とを有する建築板Aが、表面を上側にして搬送ライン上に置かれ、搬送ローラーHを矢印X方向に回転させることにより、建築板Aは搬送ライン上を矢印Y方向に搬送される。なお、建築板Aは、縦3030mm、横463mmの大きさであり、進行方向に対して垂直側の幅が463mmとなるように搬送される。
搬送ラインの上方には、塗布する塗料Bを貯留する貯留タンクCが設けられており、貯留タンクCには塗布する塗料Bが随時供給される。なお、貯留タンクCの内部には貯留量管理部Jが設置されている。貯留量管理部Jは、電気信号発信部を有する球体であり、通常は鎖で貯留タンクCの天井につながれており、貯留された塗料Bに浮いた状態であるが、貯留量管理部Jが天井から吊らされた状態、すなわち、塗料Bに浮いていない状態になると、電気信号部より電気信号が発信され、ラインが停止されるよう設定されている。この貯留量管理部Jにより建築板Aに塗料Bが塗布されない状態で生産が続けられることを防ぐことができる。
貯留タンクCの下面には、排出口Fが設けられている。排出口Fの進行方向に対して垂直側の幅は520mmであり、建築板Aの進行方向に対して垂直側の幅463mmよりも大きい。また、排出口Fは排出口調整材Eにより進行方向に対して平行側の幅が調整される構造である。詳しくは、排出口調整材Eは進行方向に動くことが可能であり、排出口調整材Eの位置を調整することにより、排出口Fの進行方向に対して平行側の幅が調整される。本設備では、排出口Fから搬送される建築板Aの表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料Bの量が60リットル/分となるよう、排出口Fの進行方向に対して平行側の幅を調整した。
搬送ラインの下方には、排出口Fから排出されたが、建築板Aに塗布されなかった余分な塗料Bを回収する回収タンクIが設けてあり、回収タンクIに回収された塗料Bはポンプで汲み上げて貯留タンクCに戻し、再利用する。
なお、貯留タンクCの内部には、貯留量調整口Dが設けられている。貯留量調整口Dは、排出口Fの上方に設けられており、回収タンクIに連結している。すなわち、貯留量調整口Dは、貯留タンクC内の塗料Bを直接回収タンクIに排出するものであり、貯留量調整口Dからの塗料Bの排出能力(時間当たりの塗料Bの排出量)は時間当たりの塗料Bの供給量よりも多い。この貯留量調整口Dにより、貯留タンクCの内部には一定量以上の塗料Bが貯留されない。
そして、貯留タンクCよりも進行方向側にはエアーナイフKが設けてある。エアーナイフKには空気が供給されるようになされており、エアーナイフKの先端ノズルから高圧の空気を吹き付けることができる。本設備においては、排出口から自重落下し、建築板の表面に塗布された塗料Bを進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせ、エアーナイフKを行う直前の建築板Aの表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mとなるよう、ラインスピードなどを調整することができる。そして、表面に塗料Bが塗布された建築板AがエアーナイフKの下方を通過する際に、先端ノズルから空気を吹き付け、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料を空気により除去し、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成することができる。エアーナイフKによる空気の吹き付けは、エアーを吹き付けた直後の建築板Aの表面における塗料Bの量が140g/mとなるようエアーナイフKを調整した。なお、図2に示すように、エアーナイフKの進行方向に対して垂直側の幅は、建築板Aの進行方向に対して垂直側の幅よりも広く、エアーナイフKは、建築板Aを、進行方向に対して斜めに横断する状態となるように設置されているので、建築板Aへの空気の吹き付けが、進行方向に対して斜めに横断した状態で行われる。この状態で高圧の空気を吹き付けると、余剰塗料は建築板Aを斜めに横断して最後には建築板Aの端部から落ちることとなり、確実に余剰分の塗料Bを除去し、塗料液膜を形成することができる。また、建築板Aに塗り残しがあった場合でも余剰分の塗料により塗料を補充し、塗料液膜を形成することもできる。なお、エアーナイフKの下方には回収タンクIが設けてあり、エアーナイフKにより建築板Aより除去された塗料Bは回収タンクIに回収され、再利用される。
次に、図1と図2に示した設備を用いた、本発明の塗装方法を説明する。
まず、搬送ローラーHを矢印X方向に回転させることにより、建築板Aを、表面を上側にして搬送ライン上を矢印Y方向に搬送する。
一方、搬送ラインの上方に設けた貯留タンクCに塗料Bを供給して貯留する。
続いて、貯留タンクCの下面に設けた排出口Fから、貯留タンクCに貯留された塗料Bを滝状に流れ落ちるように自重落下させる。なお、自重落下させる塗料Bの量は60リットル/分とする。
続いて、建築板Aを、表面を上側にして排出口Fの下方を通過させ、建築板Aの表面に排出口Fから自重落下している塗料Bを供給することにより、建築板Aの表面に塗料Bを塗布する。なお、排出口Fの進行方向に対して垂直側の幅は520mmであり、建築板Aの進行方向に対して垂直側の幅463mmよりも大きく、かつ、排出口Fから自重落下している塗料Bの量は60リットル/分と大量なので、排出口Fから滝状に流れ落ちるように自重落下させた塗料Bは、建築板Aの表面全体と、下実部A3の表面と側面と、下実部A3より上方にある建築板Aの側面を十分に塗装するとともに、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローし、建築板Aの上実部A1の側面と、上実部A1の裏面と、上実部A1より下方にある側面A2と、下実部A3より上方にある側面A4と、下実部A3の表面と、下実部A3の側面をも十分に塗装することができる。そして、建築板Aに塗布された塗料Bを進行方向に対して垂直方向にオーバーフローすることにより、建築板Aを搬送させながら、建築板Aの表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mとなるよう調整する。
続いて、表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mである建築板Aを、表面を上側にしてエアーナイフKの下方を通過させ、建築板Aの表面に高圧の空気を吹き付けて、建築板Aの表面における塗料Bの量を140g/mとし、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料Bを除去し、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成する。
なお、排出口Fから排出されたが建築板Aに塗布されなかった塗料B、及び建築板Aからオーバーフローした塗料B、エアーナイフKにより建築板Aより除去された塗料Bは回収タンクIに回収され、ポンプで汲み上げて貯留タンクCに戻し、再利用する。
更に、本発明の塗装方法を実施する設備の別の一例を示す。
図3は本発明の塗装方法を実施する設備の別の一例を示した側方断面図であり、図4は図3に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。
図3と図4に示された設備は、図1と図2に示された設備と異なり、排出口Fの両側に排出口調整材Eが一対に設けられており、排出口Fの幅は両側から調整することができる。他は図1と図2に示された設備と同じであり、本設備でも、排出口Fから搬送される建築板Aの表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料Bの量が60リットル/分となるよう、排出口Fの進行方向に対して平行側の幅を調整した。また、貯留タンクCよりも進行方向側には、先端ノズルから高圧の空気を吹き付けることができるエアーナイフKが設けてあり、表面に塗料Bが塗布された建築板AがエアーナイフKの下方を通過する際に、先端ノズルから空気を吹き付けることができる。
次に、図3と図4に示した設備を用いた、本発明の塗装方法を説明する。
図3と図4に示した設備を用いた塗装方法においても、図1と図2に示した設備を用いた塗装方法と同様に、搬送ローラーHを矢印X方向に回転させて、建築板Aを表面を上側にして搬送ライン上を矢印Y方向に搬送する。そして、搬送ラインの上方に設けた貯留タンクCには塗料Bを供給して貯留する。そして、排出口Fから貯留タンクCに貯留された塗料Bを、60リットル/分の排出量で滝状に流れ落ちるように自重落下させ、建築板Aを、表面を上側にして排出口Fの下方を通過させ、建築板Aの表面に排出口Fから自重落下している塗料Bを供給することにより、建築板Aの表面全体に塗料Bを塗布する。そして、建築板Aの表面に塗布された塗料Bを進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせ、建築板Aの上実部A1の側面と、上実部A1の裏面と、上実部A1より下方にある側面A2と、下実部A3より上方にある側面A4と、下実部A3の表面と、下実部A3の側面をも十分に塗装するとともに、建築板Aの表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mとなるよう調整する。
続いて、表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mである建築板Aを、表面を上側にしてエアーナイフKの下方を通過させ、建築板Aの表面に高圧の空気を吹き付け、建築板Aの表面における塗料Bの量を140g/mとし、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料Bを除去し、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成する。
なお、排出口Fから排出されたが建築板Aに塗布されなかった塗料B、及び建築板Aからオーバーフローした塗料B、エアーナイフKにより建築板Aより除去された塗料Bは回収タンクIに回収され、ポンプで汲み上げて貯留タンクCに戻し、再利用する。
図3と図4に示した設備を用いた塗装方法においても、図1と図2に示した設備を用いた塗装方法と同様に、建築板Aの表面全体に塗料Bを塗り残し無く塗布することができる。また、下実部A3の表面と側面と、下実部A3より上方の側面A4と、上実部A1の側面と裏面と、上実部A1より下方の側面A2とにも塗料Bを塗り残しなく十分に塗布することができる。また、エアーナイフKにより、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料Bを除去するので、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成することができる。
更に、本発明の塗装方法を実施する設備の更に別の一例を示す。
図5は本発明の塗装方法を実施する設備の更に別の一例を示した側方断面図であり、図6は図5に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。
図5と図6に示された設備は、図1と図2に示された設備の排出口Fの進行方向に対して垂直側の幅を、建築板Aの進行方向に対して垂直側の幅と同じ大きさに変更し、更に、排出口Fから搬送される建築板Aの表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料Bの量が120リットル/分となるよう、排出口Fの進行方向に対して平行側の幅を調整した。他は図1と図2に示された設備と同じであり、貯留タンクCよりも進行方向側には、先端ノズルから高圧の空気を吹き付けることができるエアーナイフKが設けてあり、表面に塗料Bが塗布された建築板AがエアーナイフKの下方を通過する際に、先端ノズルから空気を吹き付けることができる。
次に、図5と図6に示した設備を用いた、本発明の塗装方法を説明する。
図5と図6に示した設備を用いた塗装方法においても、図1と図2に示した設備を用いた塗装方法と同様に、搬送ローラーHを矢印X方向に回転させて、建築板Aを表面を上側にして搬送ライン上を矢印Y方向に搬送する。そして、搬送ラインの上方に設けた貯留タンクCには塗料Bを供給して貯留する。そして、排出口Fから貯留タンクCに貯留された塗料Bを滝状に流れ落ちるように自重落下させ、建築板Aを、表面を上側にして排出口Fの下方を通過させ、建築板Aの表面に排出口Fから自重落下している塗料Bを供給することにより、建築板Aの表面全体に塗料Bを塗布する。しかし、本塗装方法では、排出口Fの進行方向に対して垂直側の幅を、建築板Aの進行方向に対して垂直側の幅と同じ大きさとしており、図1と図2に示した設備を用いた塗装方法の排出口Fの進行方向に対して垂直側の幅よりも小さいので、排出口Fから搬送される建築板Aの表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料Bの量を120リットル/分と多くし、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローする塗料Bの量を図1と図2に示した設備を用いた塗装方法よりも多くしている。そして、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローした塗料Bにより、建築板Aの上実部A1の側面と、上実部A1の裏面と、上実部A1より下方にある側面A2と、下実部A3より上方にある側面A4と、下実部A3の表面と、下実部A3の側面をも十分に塗装する。なお、自重落下させる塗料Bの量は図1と図2に示した設備を用いた塗装方法よりも多いので、建築板Aの表面にはより多くの塗料Bが塗布されることとなり、塗料Bを塗り残し無く塗布することができる。また、オーバーフローする塗料Bの量も図1と図2に示した設備を用いた塗装方法よりも多いので、建築板Aの上実部A1の裏面と、上実部A1より下方にある側面A2にはより多くの塗料Bが塗布される。そして、建築板Aの表面に塗布された塗料Bを進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせることにより、建築板Aの表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mとなるよう調整する。
続いて、表面における塗料Bの量が1000〜2000g/mである建築板Aを、表面を上側にしてエアーナイフKの下方を通過させ、建築板Aの表面に高圧の空気を吹き付け、建築板Aの表面における塗料Bの量を140g/mとし、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料Bを除去し、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成する。
図5と図6に示した設備を用いた塗装方法においても、図1と図2に示した設備を用いた塗装方法と同様に、建築板Aの表面全体に塗料Bを塗り残し無く塗布することができる。また、下実部A3の表面と側面と、下実部A3より上方の側面A4と、上実部A1の側面と裏面と、上実部A1より下方の側面A2とにも塗料Bを塗り残しなく十分に塗布することができる。また、エアーナイフKにより、建築板Aの表面の塗料Bを全体にひろげるとともに余剰分の塗料Bを除去するので、建築板Aの表面に厚さが均一な塗料液膜を形成することができる。
次に、図7に示された建築板として窯業系サイディング板を用いて、本発明の塗装方法と、従来からあるスプレー方法とフローコーター方法の比較を行った。まずは、アクリルエマルジョン樹脂からなる塗料を用いて各塗装方法を行ったシーラー塗装板を各々用意した。すなわち、窯業系サイディング板に、図1と図2に示した装置を用いて本発明の塗装方法を行い、本発明の塗装方法により塗装されたシーラー塗装板を用意するとともに、別の窯業系サイディング板にスプレー方法を用いて、スプレー方法により塗装されたシーラー塗装板を用意し、更に別の窯業系サイディング板にフローコーター方法を用いて、フローコーター方法により塗装されたシーラー塗装板を用意した。そして、各シーラー塗装板の表面と側面の塗装状態を確認した。
更に、各シーラー塗装板の表面に別のアクリルエマルジョン樹脂からなる塗料を同じ設定で塗布し、乾燥させ、各塗装板を用意した。そして、各塗装板について表面吸水量を測定し、比較を行った。なお、表面吸水量は、枠置き法による測定であり、塗装板の表面に0.2×0.2mの枠を設け、該枠内に水を一定量入れた状態で24時間放置し、測定前後の塗装板の重量変化を数1により算出した値である。
Figure 2010063984
本発明の塗装方法を行ったシーラー塗装板は、本発明の塗装方法を行った直後でも、該シーラー塗装板の表面にある凸部A7の表面と斜面、及びその斜面の下端付近に塗料が塗り残しなく塗布されており、該シーラー塗装板の表面に塗り残し箇所は見られなかった。また、該シーラー塗装板の下実部A3の表面と側面と、該下実部A3より上方の側面A4と、上実部A1の側面と裏面と、該上実部A1より下方の側面A2にも塗料は塗り残しなく塗布されていた。
更に、本発明の塗装方法を行った塗装板の表面吸水量は110g/mであった。
従来からあるスプレー方法を行ったシーラー塗装板では、スプレー方法を行った直後でも、該シーラー塗装板の表面にある凸部A7の表面と斜面、及びその斜面の下端付近に塗料が塗り残しなく塗布されており、該シーラー塗装板の表面に塗り残し箇所は見られなかった。しかし、上実部A1の裏面と、該上実部A1より下方の側面A2には塗料の塗り残しが見られた。
また、スプレー方法を行った塗装板の表面吸水量は240g/mであり、本発明の塗装方法を行った塗装板に比べて水を吸いやすい結果であった。
従来からあるフローコーター方法を行ったシーラー塗装板では、フローコーター方法を行った直後では、該シーラー塗装板の表面にある凸部A7の斜面に塗り残しが見られた。また、上実部A1の裏面と、該上実部A1より下方の側面A2にも塗料の塗り残しが見られた。
また、フローコーター方法を行った塗装板の表面吸水量は530g/mであり、本発明の塗装方法を行った塗装板に比べてかなり水を吸いやすい結果であった。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載の発明の範囲内において種々の変形態を取り得る。例えば、図8に、表面に溝部A’8を形成しており、それにより表面に凹凸を有する別の建築板A’を示したが、本発明の塗装方法は建築板A’にも適用でき、建築板の表面の意匠は限定されない。
加えて、図8に示された建築板A’は、上実部A’1、該上実部A’1よりも下方にある側面A’2、下実部A’3の形状が、図7に示した建築板Aの上実部A1、側面A2、下実部A3の形状と異なり、かつ、上実部A’1とその下方にある側面A’2との間に別の切り欠きA’9が形成されているが、本発明の塗装方法は建築板A’の上実部A’1、側面A’2、下実部A’3、側面A’4、切り欠きA’9を塗り残しなく塗装することができ、幅方向の側面に形成される上実部や下実部を含む幅方向の側面の形状は限定されない。
以上説明したように、本発明の塗装方法によれば、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、建築板の表面全体に塗料を塗り残しなく、かつ塗料溜まりを発生させることなく、均一に塗布することができる。また、該下実部の表面と側面と、該下実部より上方の該建築板の側面と、該上実部の側面と裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面とに塗料を塗り残しなく十分に塗布することができる。更に、塗料を循環させて使用した場合でも、発生する泡の影響を受けにくく、塗布される塗料が途切れるといった問題は発生しない。更に、塗料に基材の破片などが混入しても影響を受けにくいと共に、使用する塗料の粘性の影響も受けにくく、使用できる塗料の自由度が高まるという効果や、エネルギーコストを安く抑えられるという効果も奏する。更に、水を吸いにくい建築板を得られるという効果も奏する。
本発明の塗装方法を実施する設備の一例を示した側方断面図である。 図1に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。 本発明の塗装方法を実施する設備の別の一例を示した側方断面図である。 図3に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。 本発明の塗装方法を実施する設備の更に別の一例を示した側方断面図である。 図5に示した設備の1−1’線の断面を上側から見た断面図である。 建築板の一例を示した図である。 建築板の別の一例を示した図である。
符号の説明
A 表面に凹凸を有する建築板
A1 上実部
A2 側面
A3 下実部
A4 側面
A5 側面
A6 側面
A7 凸部
B 塗料
C 貯留タンク
D 貯留量調整口
E 排出口調整材
F 排出口
H 搬送ローラー
I 回収タンク
J 貯留量管理部
K エアーナイフ

Claims (3)

  1. 建築板の表面を上側にして搬送する搬送ラインと、該搬送ラインの上方に設けられた貯留タンクと、該貯留タンクの下面に設けられた排出口とを備えた装置を用いて、側面に上実部と下実部とを有する建築板を、表面を上側にして搬送しながら、該建築板の表面全体と、該上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに塗装を施す塗装方法であり、
    上記貯留タンクに塗料を供給し貯留する工程と、
    上記貯留タンクの塗料を上記排出口から滝状に流れ落ちるように自重落下させる工程と、
    上記建築板を、表面を上側にした状態で、上記貯留タンクの下方を通過させて、該建築板の表面に塗料を塗布する工程と、
    上記建築板の表面に塗布させた塗料を、進行方向に対して垂直方向にオーバーフローさせて、該建築板の上実部の側面と、該上実部の裏面と、該上実部より下方の該建築板の側面と、該建築板の下実部の表面と、該下実部の側面と、該下実部より上方の建築板の側面とに該塗料を塗布する工程と、
    上記塗装された建築板の表面にエアーを吹き付ける工程とを有し、
    上記排出口から建築板の表面に向かって滝状に流れ落ちるように自重落下させる塗料の量を、該排出口の幅1mあたり40リットル/分以上とすること
    を特徴とする塗装方法。
  2. 請求項1に記載の塗装方法であり、
    前記エアーを吹き付ける直前の建築板の表面における塗料の量を1000〜2000g/mとすること
    を特徴とする塗装方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の塗装方法であり、
    前記エアーを吹き付けた直後の建築板の表面における該塗料の量を60〜200g/mとすること
    を特徴とする塗装方法。
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