JPH11132798A - 液体供給量測定システム - Google Patents

液体供給量測定システム

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JPH11132798A
JPH11132798A JP30094997A JP30094997A JPH11132798A JP H11132798 A JPH11132798 A JP H11132798A JP 30094997 A JP30094997 A JP 30094997A JP 30094997 A JP30094997 A JP 30094997A JP H11132798 A JPH11132798 A JP H11132798A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローコータの塗料供給幅方向における各部
の塗料供給量をオンライン測定評価することが可能なシ
ステムを提供すること。 【解決手段】 本発明の塗料供給量を測定する装置は、
光不透過性の塗料カーテン膜1の両側に、塗料カーテン
膜1に照射する光を発生するレーザ発光装置2及び塗料
カーテン膜1によって反射された前記レーザ発光装置2
からの光を感知する受光装置8を備えた複数の測定部
と、この測定部によって得られたデータを処理するデー
タ処理手段とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体供給量測定シ
ステムに関し、特に、建築板を塗装するフローコータよ
りカーテン状に供給される塗料の供給量を測定するシス
テムに好適な液体供給量測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築板等を塗装する際に、フ
ローコートが使用されている。フローコートは「流し塗
り」といい、塗布しようとする液体が本来有する粘性
(ねばり気)を利用した塗装方法であり、非塗装物に対
して、塗料そのものがそのままの姿で塗着する。この従
来のフローコータ(カーテンフローコータとも言う)を
図14を用いて説明する。塗料は、塗料タンク11から
塗料ポンプ12によって塗装ヘッド13に供給される。
塗装ヘッド13の下面には塗料流出スリット(スリット
幅は調整可能)が形成されている。塗料がこの塗料流出
スリットから下方に排出されるときに一定幅の薄いカー
テン状の塗料カーテン膜14が形成され、その塗料カー
テン膜14が絶えず上方から流れ落ちるようにされ、そ
の下をコンベヤ15で非塗装物16をくぐらせて塗装す
る。なお、非塗装物に塗着しなかった塗料はすべて回収
桶17を通じて、自動的に回収される。この塗装方法
は、コンベヤ速度を速くすることができ、また、スプレ
ー塗装のように塗料ミストの発生がないので極めて衛生
的に作業ができるという特徴を持つ。
【0003】フローコータの一般的な使用方法として
は、例えば、次のようになっている。 有効塗装幅 :300〜1200(mm) スリット幅 :0.5〜0.8(mm) コンベヤ速度:40〜120(m/分) 塗装ヘッド−コンベヤ間距離:100〜200(mm) ポンプ吐出量:40〜75(l/分) 塗料粘度 :30(秒/粘度カップNK2) フローコータでの塗料供給量は、安定した塗料カーテン
膜が形成される状態の下で、通常、ポンプ吐出量とコン
ベヤ速度によって把握される。
【0004】ところで、屋根材の塗装では、フローコー
タが多く使用されており、その場合、表面の風合を改善
するために、塗料中にケイ砂等の粗骨材を混入して使用
されている。それに伴い、スリット幅については必然的
に通常よりも広げて使用している。それは、前述した一
般的な塗装条件から逸脱する使用方法となっており、そ
れが原因で、有効塗装幅における塗料供給量が部分的に
異なるという不具合の発生を招くことがある。そのよう
な有効塗装幅における塗料供給量のバラツキは色差(濃
度差)を生じさせ、品質上の重大な欠陥を招くことにな
る。そこで、加工中に有効塗装幅にわたり、その各部に
おいて所定量の塗料が安定して供給されているか否かを
チェックすることは極めて大きな意義を持つことにな
る。
【0005】このような所定量の塗料が安定して供給さ
れているかどうかを検査する従来の技術としては次のよ
うなものがある。特開平9−173935号公報は、T
Vカメラにより非塗装物と塗料カーテン膜との間の境界
線付近を撮像し、得られた画像を処理することでフロー
コート塗装状態の検出方法を示している。
【0006】特開平8−290100号公報は、塗料カ
ーテン膜の片側に複数個の光源と受光体を配列して、該
塗料カーテン膜から反射された光の受光の有無により塗
料カーテン膜の膜切れを検出する塗装方法を示してい
る。特開平4−156972号公報は、塗料カーテン膜
を挟んで線状に発光する光源とCCDイメージセンサを
対向配置し、該CCDイメージセンサによって、該塗料
カーテン膜の膜切れの発生に伴い、その部分を通過した
光を検出する塗装方法を示している。
【0007】特開平4−235303号公報は、カーテ
ン膜を挟んで可視或いは紫外光源と、その受光素子とを
対向して配置し、該カーテン膜を透過する光量を測定す
ることで、その膜厚を測定する測定方法を示している。
これらの測定方法はいずれも光源及びセンサを測定する
カーテン膜の片側に配置するか、又は、測定する膜の膜
切れのみを検出する構成となっているため、膜厚自体を
測定し、それにより塗料供給量を測定することはできな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フローコー
タの塗料供給幅方向における各部の塗料供給量等をオン
ライン測定評価することが可能な液体供給量測定システ
ムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、流れる液体の
液体供給量を測定する液体供給量測定システムであっ
て、前記液体に照射する光を発生する発光装置及び該液
体によって反射された前記発光装置からの光を感知する
受光装置を有する測定部と、該測定部によって得られた
データに基づいて前記液体の供給量を演算処理するデー
タ処理手段と、を備えるものである。また、前記測定部
が、前記液体の両側に配置されていることが、空中を落
下する液体膜の液体供給量を測定できるので、好まし
い。
【0010】さらに、前記測定部が、前記液体の両側に
それぞれ2つずつ配置されていることが、同一時点にお
ける膜の両側の厚みを異なる時刻に測定することができ
るので、好ましい。また、前記測定部が、走査によって
前記液体の複数個所を測定するものであることが、液体
の各部の供給量を測定することができるので、好まし
い。
【0011】また、前記データ処理手段が、前記液体を
分割し、分割された液体の個々の体積を求め、前記個々
の体積を合計し、その合計値を所定の時間で割ることに
よって前記液体の供給量を演算処理するものであること
が、場所によって液体供給量が異なっていても正確に全
体の液体供給量を測定することができるので、好まし
い。また、前記データ処理手段が、前記測定部の位置デ
ータについての補正手段を有するので、常に正確な液体
供給量を測定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。図1は、液体供給量測定
システムの上面図を示す。図を参照すると、中央に塗料
カーテン膜1が示されている。レーザ2により放出され
たレーザ光がハーフミラー3を通って前側8角回転ミラ
ー5に向けられる。レーザ光は前側8角回転ミラー5に
よって反射される。塗料カーテン膜1の厚みの基準とし
て左側と右側に基準ミラー面6が配置されている。その
後、レーザ光は、前側放物面鏡4で反射され、平行光線
となって塗料カーテン膜1の被塗装物進行方向前面部に
当たり、反射して同一経路を戻りハーフミラー3,ミラ
ー7を通過して受光素子8に入射されるようになってい
る。また同様の構成が、図面の右側に配置され、レーザ
発生装置2により放出されたレーザ光がハーフミラー3
を通過して、後側8角回転ミラー5によって反射され
る。その後、後側放物面鏡4で反射され、平行光線とな
って塗料カーテン膜1の被塗装物進行方向背面部に当た
り、反射して同一経路を戻りハーフミラー3,ミラー7
を通過して受光素子8に入射されるようになっている。
【0013】図2には、図1に示すシステムの側面図が
示され、図3には、正面図が示されている。これらの図
を参照すると、図1に示した基本的な測定部、すなわ
ち、レーザ発生装置2、ハーフミラー3、放物面鏡4、
回転ミラー5、ミラー7及び受光素子8で構成される測
定部[1]、測定部[2]、測定部[3]、測定部
[4]の4組が塗料カーテン膜1の両側に上下2つずつ
配置されていることが示されている。なお、13は塗装
ヘッドを、16は被塗装物を示しており、上下方向に配
置する2つの回転ミラー5の離隔距離については図4で
説明する。
【0014】本発明による測定原理は、測定対象となる
塗料カーテン膜1が光反射性であることを前提とする。
すなわち、塗料カーテン膜1に照射されたレーザ光は、
膜表面部で反射して同一経路を戻り、ハーフミラー3を
通過して受光素子8に入射されるようになっている。
【0015】また、カーテン状に形成され流下する塗料
カーテン膜1に対する流量測定においては、同一時点に
おいて有効幅方向の各部で均一な流量が流れているか否
かを調べることが重要である。そのため、本発明では、
複数個の平行走査線作成手段を使って、サンプリングし
た塗料カーテン膜1の膜厚データを基にデータ処理を行
う。本測定原理は、平行走査に要する時間と、その間に
落下する流体の位置変位とを考慮して、データのサンプ
リング点が、同一時間点における測定値と一致するよう
にするところにある。
【0016】次に、図4を参照して、前記測定原理を説
明する。塗料カーテン膜1の有効幅をL(m)とし、塗
料が塗料流出スリットから初速0(m/秒)で落下する
場合を想定する(ただし、初速がある場合には、落下速
度を補正する)。各測定部[1]〜[4]における回転
ミラー5の回転方向については、測定部[1]と[4]
が同じ方向となるようにし、測定部[2]と[3]が同
じ方向となるようにしている。また、L(m)の走査時
間をt1−t1/n(秒)とする(nは1走査線あたりの
サンプリング点の数であって、今の場合はn=10)。
いま、ラインl1上に並んだサンプリング点0〜9の位
置における塗料が自然落下することを考えてみる。点0
〜9の位置にある塗料は、t1(秒)後には、ラインl2
上に存在し、2t1(秒)後には、ラインl3上に存在す
る。そこで測定部[1]では、点5,6,7,8,9の
各時間経過点における測定データをサンプリングする。
すなわち、これらのサンプリング点は塗料カーテン膜1
の被塗装物進行方向に向かって前面側右方部分のライン
1上に位置する膜厚を代表する複数データとなってい
る。それらのサンプリング点を黒丸で示す。白丸は、サ
ンプリング間隔を示しているだけで各点においてデータ
のサンプリングは行わない。また、測定部[3]では、
点0,1,2,3,4の各時間経過点における測定デー
タをサンプリングする。すなわち、これらのサンプリン
グ点は塗料カーテン膜1の被塗装物進行方向に向かって
背面側左方部分のラインl1上に位置する膜厚を代表す
る複数データとなっている。それらのサンプリング点を
黒四角で示す。白四角は同じくサンプリング間隔を示し
ているだけで各点においてデータのサンプリングは行わ
ない。
【0017】同様に、測定部[4]では、点5,6,
7,8,9 測定部[2]では、点0,1,2,3,4の各時間経過
点における測定データをサンプリングする。すなわち、
測定部[2]では、塗料カーテン膜1の被塗装物進行方
向に向かって前面側残りの左方部分におけるラインl1
上に位置する膜厚を代表する複数データとなっている。
これらのサンプリング点を黒丸で示す。また、測定部
[4]では、塗料カーテン膜1の被塗装物進行方向に向
かって背面側残りの右方部分におけるラインl1上に位
置する膜厚を代表するデータとなっている。これらのサ
ンプリング点を黒四角で示す。
【0018】このようにして、各測定部[1]〜[4]
によって得られたサンプリング点のデータ集合は、ライ
ンl1上に位置する塗料カーテン膜1を代表する膜厚デ
ータとなっている。なお、ラインl1とラインl2の間隔
(すなわち、上下に配置する回転ミラーの設置間隔のこ
と)は1/2・gt1 2(m)(ただし、gは重力加速
度)としており、ラインl2とラインl3の間隔について
は略同間隔となると考えられる。
【0019】続いて、図5を参照して同測定原理につい
て説明する。本測定にあたっては、塗料カーテン膜1は
光反射性であるために、塗料カーテン膜1の前面部と背
面部のそれぞれについて各膜厚を測定する必要がある。
そこで塗料カーテン膜1の両面を4つの平行走査線作成
手段を使って個々に測定する。
【0020】これは、塗料カーテン膜1の水平方向断面
の幅方向各部の膜厚を測定することを目的としている
が、実際に測定しているのは、図に示す塗料カーテン膜
1の水平方向断面における周囲の位置情報データであ
る。まず、膜厚を測定するにあたり、落下していく塗料
に対して光走査線の走査時間を考慮して、各サンプリン
グ点における膜厚測定値によって走査開始時点での塗料
カーテン膜1の状態を再現するようにする。
【0021】ただし、走査時間は、相当に速く、塗料カ
ーテン膜1は測定時間3t1−2t1/n(秒)経過する
間に外乱を受けず、慣性によって同一膜が保持されるこ
とを前提とする。図4と対比すればわかるように、4つ
の平行走査線手段(測定部[1]〜[4]のこと)を使
って、それらの各々が取得した膜厚値を集めることで、
塗料カーテン膜1の水平方向断面形状についての輪郭が
略形成される。すなわち該輪郭は、塗料カーテン膜1の
被塗装物進行方向に向かって前面部が黒丸(測定部
[1]と[2]が取得した膜厚値)によって形成され、
背面部黒四角(測定部[3]と[4]が取得した膜厚
値)によって形成される。この水平方向断面形状の輪郭
を形成するに要する時間は2t1−t1/n(秒)であ
る。
【0022】一方、測定部[1]は1回目の走査に引き
続いて、t1/n(秒)後、すなわち、走査開始時点よ
りt1(秒)経過後に2回目の走査に入る。同じく、測
定部[3]は走査開始時点よりt1(秒)経過後に2回
目の走査に入る。さらに、測定部[2]は走査開始時点
より2t1−t1/n(秒)経過後に2回目の走査に入
り、同じく測定部[4]は走査開始時点より2t1−t1
/n(秒)経過後に2回目の走査に入る。
【0023】このようにして、測定部[1]〜[4]の
それぞれが2回目の走査によって取得された膜厚値を集
めることで2つ目の水平方向断面形状の輪郭が略形成さ
れる。この輪郭を形成するに要する時間は、前記1つ目
の所要時間であった2t1−t1/n(秒)と同じであ
る。したがって、走査開始時点よりt1−t1/n+2t
1−t1/n(秒)=3t1−2t1/n(秒)経過した時
点において、対向する2つの水平方向断面形状の各輪郭
が決定されることになる。
【0024】さらに図6を参照して同測定原理について
説明する。図5で説明したように、3t1−2t1/n
(秒)を経過することで各測定部[1]〜[4]による
上下に対向する2つの水平方向断面形状のそれぞれの輪
郭のすべてが決定される。そこで、図6(a)に示すよ
うに、対向する2面が上下方向と左右との2か所平行な
6面体Vを切り出す。さらに、斜線を施した長方形(面
積はh×L/nであって各切り出し6面体Vにおいては
共通となる同一面積である)を仕切り面として該6面体
Vで形成された塗料カーテン膜1を図6(b)に示すよ
うに前部分と後部分の2つの立体に2分割する。なお、
hは、t1(秒)の間に塗料が落下した距離である。
【0025】図6(b)には切り出した前記6面体Vを
横にした状態を示している。この6面体Vをxz平面に
前記長方形を位置させたとき、上側の角柱体の体積V1
は、幅dxで細かく切断したときの個々の角柱台の体積
を合計した値となる。具体的には、y方向に立つ2つの
線分a及びb(それぞれ台形の上底辺と下底辺となる)
が、x,y平面において(対向する面が平行であるの
で、同一平面にあるものとして考えられる。)、xの所
定区間[0〜L/n]にわたって変化していくことを考
慮して次の積分演算式[式1]によって体積V1を求め
る。ここで関数A、Bで示す線分を表す関数yA =fA
(x),yB =fB (x)を求めておく。
【0026】
【数1】
【0027】V2についても同様にして求められる。し
たがって、最終的に求めようとしているt1(秒)経過
する間に流れた全流量は切り出した個々の6面体の体積
の合計として求められる。また、次の[式2]によって
単位時間あたりの流量Q(m3/秒)も求めることがで
きる。
【0028】
【数2】
【0029】また、切り出した個々の6面体の体積を記
録しておき、幅方向各部の流量バラツキを評価すること
もできる。所定時間をおいて、同じ測定を行えば、時間
経過による流量変化を評価することもできる。図7に、
サンプリングのタイムチャートと記録データ構造を示
す。
【0030】図7(a)は図5と対比されるものであ
り、時間軸を水平方向にとっている。測定部[1]と測
定部[3]は、t/2秒からt秒までの間に1回目のデ
ータサンプリング[1]a、[3]aをそれぞれ行い、
3t/2秒から2t秒までの間に2回目のデータサンプ
リング[1]b、[3]bをそれぞれ行う。また、測定
部[2]と測定部[4]は、3t/2秒から2t秒まで
の間に1回目のデータサンプリング[2]a、[4]a
をそれぞれ行い、5t/2秒から3t秒までの間に2回
目のデータサンプリング[2]b、[4]bをそれぞれ
行う。
【0031】なお、3t/2秒から2t秒までの間に
は、4つの測定部[1]〜[4]での各サンプリングが
同時に並行して行われるが、バッファを使用することに
より、データを保持させることで並行処理を行うことが
可能である。図7(b)には、サンプリングしたデータ
の記録データ構造を示している。図6で説明したよう
に、[式1]による流量演算を行うにあたって必要とな
る数値データは、上側の水平方向断面形状における前面
部と背面部の相隣る各2点(合成4点)と、下側の水平
方向断面形状における前面部と背面部の相隣る各2点
(合成4点)の合計8点のデータである(図6参照のこ
と)。そこで、図で示すように、前面側データとして
[1]a+[2]aと[1]b+[2]bを対応させ、
その背面側データとして[4]a+[3]aと[4]b
+[3]bを対応させるように記録する。その場合、
[1]a、[1]b、[4]a、[4]bについては先
入れ先出し方式で、[2]a、[2]b、[3]a、
[3]bについては先入れ後出し方式でデータを格納し
ていく。
【0032】例えば、[1]aの点6と点7よりyA を
求め、[1]bの点6と点7よりyB を求めて、[式
1]の積分演算によって1つの切り出し立体の片割れの
体積V1を求める。そして[4]aの点6と点7よりyA
を求め、[4]bの点6と点7よりyB を求めて、同
じく[式1]の積分演算によって1つの切り出し立体の
もう1つの片割れの体積V2を求める。これらの一連の
演算をすべてのデータについて行い、更に[式2]の演
算式に従って流量Q(m3/sec)を求める。
【0033】図8は、本発明に係る液体供給量測定シス
テムの構成を示すブロック図である。レーザ発光装置2
により発生されたレーザ光は塗料カーテン膜1により反
射され、受光素子8により受光されて、データ処理装置
21に送られる。キーボード22は入力ポート21bに
接続されている。データ処理装置21は、出力ポート2
1aから回転ミラー駆動モータ26に信号を送り回転ミ
ラー5を回転する。ロータリーエンコーダ27により回
転ミラー5の回転数を読み取り、入力ポート21bに入
力する。また、出力ポート21aにはモニタディスプレ
ィ23と、プリンタ24が接続されている。また、膜厚
測定時の異常を表示するために異常表示ランプ25が接
続されている。データ処理装置21は、カウンタ21
c、タイマ21d及びメモリ21eを有する。なお、図
示はしていないが、回転ミラー5は4個、それらのそれ
ぞれの回転軸にはロータリエンコーダ27が個々に接続
されている。また、回転ミラー駆動モータ26も4個設
置されており、個々の回転ミラー5を個別に駆動するよ
うになっている。
【0034】次に図9を参照して測定システムを実行す
るためのメインフローを説明する。まず、システム電源
オンか否かを判断し(S1)、NOであれば、システム
電源がONするまで待機し、YESであれば該当する条
件数値を予め記憶したファイルから読み出して初期設定
を行う(S2)。ステップS3では、測定するかどうか
を判断し、NOであれば、キー入力による指示を待ち、
YESであれば、タイマスタートし(S5)、回転ミラ
ー駆動モータをONし(S6)、次にレーザ発光装置を
ONし(S6)、回転ミラー及びレーザ発光装置を安定
化させるために所定時間経過したかどうかを判断する
(S7)。NOであれば、所定時間経過するまで待機す
る。YESであれば、タイマをリセットし(S8)、膜
厚測定基準の測定キャリブレーションを行う(S9)。
このステップS9のキャリブレーションでは図10で後
述するように、サンプリングする塗料カーテン膜1表面
の位置データに対する仮想基準線を求める。ステップS
10でキャリブレーションが終了したかどうかを判断
し、NOであれば、終了するまで待機する(S10)。
YESであれば、流量測定を行う(S11)。次に、ス
テップS12で異常あるかどうかを判断し、異常があれ
ば、異常表示ランプを点灯し(S13)、その異常に対
する対応処理完了かどうかを判断し(S14)、YES
であれば、ステップS16に進み、NOであれば、所定
時間経過したかどうかを判断し(S15)、NOであれ
ば、S14に進み、YESであれば、ステップS17に
進む。一方、ステップS12で異常なしと判断されれ
ば、ステップS16に進み、流量測定が完了したどうか
を判断する(S16)。NOであれば、流量測定が完了
するまで待機し、YESであれば、測定結果をディスプ
レイ23及びプリンタ24に出力する。その後、ステッ
プS18に進み、測定を継続するかどうかを判断する。
継続する場合には、ステップS11に戻る。継続しない
場合には、ステップS19に進みレーザ発光装置がOF
Fとされ、ステップS20において、回転ミラー駆動モ
ータがOFFとされ、測定を終了する。
【0035】次に、ステップS9におけるキャリブレー
ションの詳細なフローを図10を参照して説明する。ス
テップS101において、ロータリエンコーダ[1]か
らの入力パルスのカウントがスタートする。ステップS
102において、i←1とする。ステップS103にお
いて、所定パルスのカウントによって、左前基準ミラー
に対する回転角度を検出したかどうかを判断する。NO
であれば、回転角度を検出するまで待機する(S10
3)。次にYESであれば、データサンプリングを行い
(S104)、そのデータを記録し(S105)、ステ
ップS106において右前基準ミラーに対する回転角度
を検出したかどうかを判断する。NOであれば、回転角
度を検出するまで待機する。次にYESであれば、デー
タサンプリングを行い(S107)、そのデータを記録
し(S108)、ステップS109において、i←i+
1とする。次にステップS110において、i>3かど
うかを判断し、NOであれば、ステップS103に戻
る。YESであれば、ステップS111において、左前
基準ミラーに対するデータの3回平均値を求め、SL値
とする。次に、それらの値に対して右前基準ミラーに対
するデータの3回平均値を求め、SR値とする。ステッ
プS113において、SL値とSR値のそれぞれに対し
て、ミラー幅dの半分の長さを減算補正してSL′S
B′とする。次にステップS114において、SL′と
SB′の仮想測定点を結ぶ測定基準線上の該当サンプリ
ング点における各該当データを求め、求めたデータ値を
補正データとして記録する(S115)。次にロータリ
エンコーダ[3]からの入力パルスのカウントをスター
トする(S116)。同様な処理により、後方における
測定基準線のデータを求め補正データとして記録する
(S117)。これによって、測定部[1]及び[3]
についてのキャリブレーションが完了する。測定部
[2]及び[4]については、左右の基準ミラーを下方
に延長して同じような処理でキャリブレーションを行っ
てもよいが、上下に配置した回転ミラーの回転軸の中心
を一致させることで省略することができる。
【0036】次に図11及び図12を用いて液体供給量
測定フローを説明する。ステップS201でロータリエ
ンコーダの[1]〜[4]の各入力パルスのカウントを
スタートし、ステップS202で測定部[1]と[3]
の各測定開始位置に対する回転角を検出したかどうかを
判断する。NOであれば、回転角を検出するまで待機す
る。YESであれば、カウンタ値を+1とし(S20
3)、ステップS204に進む。ステップS204にお
いて、所定のパルス数n1をカウントしたかどうかを判
断する。NOであれば、所定のパルス数n1がカウント
されるまで待機し、YESであれば、データサンプリン
グを行い(S205)、データを記録し(S206)、
カウンタ値を+1とし(S207)、所定のパルス数n
2をカウントしたかどうかを判断する(S208)。N
OであればS205に戻り、YESであれば、データサ
ンプリングを中断し(S209)、カウンタ値を+1と
し(ステップS210)、ステップS211に進む。ス
テップS211において、測定部[2]と[4]の各測
定開始位置に対する回転角を検出したかどうかを判断す
る。NOであれば、回転角を検出するまで待機する。Y
ESであれば、カウンタ値を+1とし(ステップS21
2)、ステップS213に進む。ステップS213にお
いて、所定のパルス数n1をカウントしたかどうかを判
断する。NOであれば、ステップS212に戻り、YE
Sであれば、データサンプリングを行い(S214)、
データを記録し(S215)、カウンタ値を+1とし
(S216)、所定のパルス数n2をカウントしたかど
うかを判断する(S217)。NOであればS214に
戻り、YESであれば、図12に進んで、データサンプ
リングを中断し(S218)、カウンタ値を+1とし
(ステップS219)、ステップS220に進む。ステ
ップS220で所定のパルス数n3をカウントしたかど
うかを判断する。NOであればステップS205に戻
り、YESであれば、ステップS221に進み、再測定
するかどうかを判断する。NOであれば、流量演算を行
い(S223)、演算結果を記録し(S224)、図1
0に示したメインフローのS16に進む。YESであれ
ば、カウンタをリセットし(S222)、ステップS2
01に戻る。
【0037】次に図13を用いてステップS223の液
体供給量演算フローを詳細に説明する。まずステップS
301において、キャリブレーションで記録した補正デ
ータを読み出す。次に、測定部[1]〜[4]によるサ
ンプリング記録データを、読み出した補正データで補正
する(S302)。次に流量測定回数は1回かどうかを
判断する(S303)。NOの場合、補正データを使っ
て塗料カーテン膜1の幅方向各部の体積計算を各測定毎
に実行する(S304)。各測定毎の計算結果をもと
に、流量変化をグラフ化して(S305)、流量測定フ
ローのステップS224に進む。一方、ステップS30
3でYESの場合には、補正データを使って塗料カーテ
ン膜1の幅方向各部の体積計算を実行する。それが実行
された後には、流量測定フローのステップS224に進
む。以上で流量測定装置のメインフローの説明を終了す
る。
【0038】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、 (1)フローコータの塗料供給量に関して精度の高い塗
料供給量の測定評価を行うことができる。 (2)塗料を供給する際に、塗料の異常流れ状態を早期
に発見することができるため、塗装不良品が拡大される
ことが防止される。 (3)フローコータの条件設定に対して、有効な情報を
得ることが可能になる。 (4)塗料のみならず、光反射性液膜を形成する液体物
質の供給装置の供給量に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体供給量測定システムの平面図
である。
【図2】本発明による液体供給量測定システムの側面図
である。
【図3】本発明による液体供給量測定システムの正面図
である。
【図4】本発明の液体供給量測定原理の説明図である
(その1)。
【図5】本発明の液体供給量測定原理の説明図である
(その2)。
【図6】本発明の液体供給量測定原理の説明図である
(その3)。
【図7】本発明のサンプリングタイムチャートと記録デ
ータ構造の説明図である。
【図8】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図9】本発明による液体供給量測定システムのメイン
フローの説明図である。
【図10】本発明による液体供給量測定システムのキャ
リブレーションフローの説明図である。
【図11】本発明による液体供給量測定フローの説明図
である。
【図12】図11の続きである。
【図13】本発明による液体供給量演算フローの説明図
である。
【図14】従来のカーテンフローコータ装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 塗料カーテン膜 2 レーザ発光装置 3 ハーフミラー 5 前側及び後側8角回転ミラー 6 基準ミラー 7 ミラー 8 受光素子 13 塗装ヘッド 15 搬送コンベヤ 16 被塗装板 21 データ処理装置 22 キーボード 23 モニタディスプレイ 24 プリンタ 25 異常表示ランプ 26 回転ミラー駆動モータ 27 ロータリエンコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流れる液体の液体供給量を測定する液体
    供給量測定システムにおいて、前記液体に照射する光を
    発生する発光装置及び該液体によって反射された前記発
    光装置からの光を感知する受光装置を有する測定部と、
    該測定部によって得られたデータに基づいて前記液体の
    供給量を演算処理するデータ処理手段と、を備えること
    を特徴とする液体供給量測定システム。
  2. 【請求項2】 前記測定部が、前記液体の両側に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の液体供給量測
    定システム。
  3. 【請求項3】 前記測定部が、前記液体の両側にそれぞ
    れ2つずつ配置されていることを特徴とする請求項2記
    載の液体供給量測定システム。
  4. 【請求項4】 前記測定部が、走査によって前記液体の
    複数個所を測定するものであることを特徴とする請求項
    1乃至3いずれかに記載の液体供給量測定システム。
  5. 【請求項5】 前記データ処理手段が、前記液体を分割
    し、分割された液体の個々の体積を求め、前記個々の体
    積を合計し、その合計値を所定の時間で割ることによっ
    て前記液体の供給量を演算処理するものであることを特
    徴とする請求項1記載の液体供給量測定システム。
  6. 【請求項6】 前記データ処理手段が、前記測定部の位
    置データについての補正手段を有するものであることを
    特徴とする請求項1又は5記載の液体供給量測定システ
    ム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6813068B2 (en) 2001-04-24 2004-11-02 Nec Corporation Semiconductor optical amplifier and semiconductor laser
JP2010063983A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Nichiha Corp 建築板の塗装方法
JP2010063984A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Nichiha Corp 建築板の塗装方法
JP2010063982A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Nichiha Corp 建築板の塗装方法
JP2010063981A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Nichiha Corp 建築板の塗装方法
CN103091837A (zh) * 2013-01-24 2013-05-08 东南大学 利用抛物面镜校正扫描角度的激光扫描采样装置

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