JP2010063821A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者の良好な座り心地を確保しつつ、多様な仕様にも柔軟に対応することが可能な椅子を提供する。
【解決手段】
椅子100を、背支桿51と、この背支桿51に少なくとも中間部二箇所を支持させアーム部52aを左右に延出させた弾性横桿52と、この弾性横桿52の左右のアーム部52aに左右両側部を支持させた背板61とを具備してなり、前記弾性横桿52と前記背板61とによって、弾性変形可能なループ構造Rを構成するものとした。
【選択図】図13

Description

本発明は、オフィス等で使用されるのに好適な椅子に関する。
従来から、着座者に良好な座り心地を提供するために種々の椅子が開発されている。例えば、下記特許文献では、椅子の背凭れの柔軟性を提供し得る椅子として、背支桿を直接背板に接続した構造のものが開示されている(例えば特許文献1参照)。このような椅子では、着座者に良好な座り心地を提供し得る背凭れの柔軟性や反発力等は、主として着座者の荷重を受ける背板とこの背板に直接接続する背支桿の移動や変形により生じるものである。
特表2003−521956号公報
ところが、このような椅子においても着座者が要求する椅子の仕様、例えば背凭れの柔軟性や捻りに対する追随性等については必ずしも一様のものではなく、着座者個々人の体格、利用環境、嗜好等により様々である。一方で、同一種類の椅子について複数の仕様のものを準備することは現実的ではなく、また、椅子の仕様を変更する場合には椅子の基本構成をなす背支桿自体の機能を見直す必要があるため根本的な変更を必要とすることが多く、仕様変更をするための負荷は極めて大きいものとなる。このため、着座者が種々要求する椅子の仕様に対し、必ずしも柔軟に対応できるものではなかった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、着座者の良好な座り心地を確保しつつ、設計の自由度を向上させて多様な仕様にも柔軟に対応することが可能な椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の椅子は、背支桿と、この背支桿に少なくとも中間部二箇所を支持させアーム部を左右に延出させた弾性横桿と、この弾性横桿の左右のアーム部に左右両側部を支持させた背板とを具備してなり、前記弾性横桿と前記背板とによって、弾性変形可能なループ構造を構成したことを特徴とする。
このようなものであれば、弾性横桿と背板とが協働して弾性変形可能なループ構造を構成し得るものとなるので、ループ構造の多様な変形によって着座者を好適に支持し得る良好な座り心地の椅子を実現することができる。しかも、弾性横桿の弾性変形力はその肉厚や形状等を変えることにより容易に変更することができる。更に、様々なバリエーションの弾性横桿を比較的容易に作成することができるため、要望に応じて椅子の座り心地を弾性横桿の付け替えという平易な作業により変更することが可能となる。換言すれば、椅子の特性を、背支桿の変更に頼ることなく弾性横桿を付け替えることによって変更することができ、椅子の特性変更に極めて柔軟に対応することが可能となる。
ここで、ループ構造とは一定の領域を連続的に取り囲んだ構造をいうもので、特定の形状に限定されるものではない。
ループ構造の弾性変形を柔軟なものとするには、前記弾性横桿のアーム部の左右の延出端を、起立した軸心回りに回転し得るように前記背板に接続したものとすればよい。なお、これに前記アーム部の延出端と前記背板との相対回転可能範囲を規定するための回転規制機構を併用すれば、柔軟な弾性変形を維持しつつ、過度の柔軟性を好適に規制することができる。
弾性横桿と背支桿との取り付け態様としては、背支桿が、左右に離間する分岐桿部を有したものであり、それら両分岐桿部に前記弾性横桿の中間部二箇所に設けた取付部をそれぞれ回転可能に軸支しているものを挙げることができる。
弾性横桿の弾性変形を好適なものとするには、前記弾性横桿が、左右のアーム部の基端に背支桿に支持させるための前記取付部をそれぞれ設け、それら両取付部間を連結部により弾性的に連結しているものが挙げられる。
また、弾性横桿としては、前記アーム部と、前記取付部と、前記連結部とを合成樹脂により一体に形成したものを挙げることができる。
背板への荷重をより好適に受けるためには、弾性横桿が、背面視において左右方向に向く直線形状に形成されているものであることが望ましい。このようなものであれば、荷重が上下方向に分散されて弾性横桿が不適切に捻れたり変形したりすることを好適に回避することができる。しかも、背板への荷重を好適に受けることができる結果、背板中央部への荷重に対しても荷重を適切に伝達してバランスの取れた弾性変形を実現するとともに、背板の左右側の何れかに荷重がかかった場合においてもそれに伴う変形を素直に他方に伝達することができるものとなる。換言すれば、前記背板と前記弾性横桿とによって形成されるループ構造は平面内で形成された弾性変形可能な平面ループであり、平面内に形成される特性を活用して荷重が上下方向に分散されることを好適に回避することができるものとなる。
以上説明したように本発明によれば、着座者の良好な座り心地を確保しつつ、多様な仕様にも柔軟に対応することが可能な椅子を提供することができる。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子に適用した場合の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子100は、図1ないし図3に示すように、脚1と、この脚1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座受3と、この座受3に保持された座4と、前記座受3下方から左右上方に延びて設けられた肘掛け10と、前記支持基部2に後傾動作可能に設けられた背支持体5と、この背支持体5に取り付けられた背凭れ6とを具備してなる。
前記脚1は、脚ベース11と、脚ベース11の中心部に設けられた脚支柱12とを備えてなる。前記脚ベース11は、中心部に設けたハブ11aから脚羽根11bを放射状に突出させて設けたもので、前記脚羽根11b先端にキャスター11cをそれぞれ設けている。前記脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成されたもので、上下方向に弾性的に伸縮し、所望位置でロックすることができるようにした通常のものである。
前記支持基部2は、前記脚支柱12の上端部に取り付けられたハウジング21と、このハウジング21に剛結され前記背支持体5を後傾動作可能に支持する主軸22と、前記ハウジング21内に設けられ前記背支持体5の後傾動作に対して反発力を発生させる傾動反力発生機構(図示せず)とを具備してなる。前記傾動反力発生機構は、コイルスプリングやガススプリング等を用いた通常のものであるため、説明を省略する。
前記座受3は、前記座4を保持するシェル状のもので、その前端側が前記支持基部2に前後動可能に取り付けられているとともに、その後端側が前記背支持体5の基端部に支持されている。
前記肘掛け10は、前記座受3に取り付けられた肘支柱101と、前記肘支柱101の上端部に設けられた肘当て102とを具備してなる。左右の肘掛け10は、左右対称形状をなしている。
前記背支持体5は、前記支持基部2の主軸22に後傾動作可能に支持された背支桿51と、この背支桿51の上端部に取り付けられた弾性横桿52とを具備してなる。前記背支桿51は、基端部を前記支持基部2の主軸22に取り付けた下部背フレーム51bと、この下部背フレーム51bの先端に結合した上部背フレーム51aとを備えている。前記下部背フレーム51bは、金属製のもので、その外側がカバー53により覆われている。そのカバー53の外面は、前記上部背フレーム51aの外面に連続するように位置づけられている。前記上部背フレーム51aは、合成樹脂により一体成形されたもので、その上方は二股に分岐されている。前記弾性横桿52は、中間部二箇所を前記背支桿51の上端部に軸支させた、背面視において左右方向に向く直線形状に形成され、背板に対して略垂直に取り付けられた板ばね状のもので、その両端部で前記背凭れ6を支えている。
前記背凭れ6は、背板61を主体に構成されたものである。前記背板61は、図4及び図5に示すように、背板本体61aと、この背板本体61aの左右両側部に設けた側端取付部61cと、前記背板本体61aの下端部に設けた下端取付部61bとを具備してなるもので、前記側端取付部61cを前記弾性横桿52の両端部に接続するとともに、前記下端取付部61bを前記背支桿51の下部背フレーム51bに取り付けている。
前記背板本体61aは、合成樹脂により一体形成で作られるもので、孔61dを有しない周縁枠部61a1と、この周縁枠部61a1に囲まれた中間面部61a2とを具備してなる。
以下、図6ないし図8を参照して説明する。ここで、図6は、図4及び図5におけるA−A線断面図、具体的には、背板61をその中心において垂直に切断した断面図を表す。図7は、図4及び図5におけるB−B線断面図、具体的には背板61を樹脂メッシュ領域Mにおいて水平に切断した断面図を表す。さらに図8は、図4及び図5におけるC−C線断面図、具体的には背板61を樹脂シェル領域Sにおいて水平に切断した断面図を表す。
前記周縁枠部61a1は、前記背板本体61aの上辺、左右両側辺及び下辺に沿って形成されたもので、正面視環状をなしている。この周縁枠部61a1に、前記下端取付部61b及び前記側端取付部61cが一体に設けられている。すなわち、これらの下端取付部61b及び側端取付部61cについても前記背板本体61cについても前記背板本体61aと一緒に合成樹脂により一体成形で作られるものである。
前記中間面部61a2は、前記周縁枠部61a1に上下左右を囲まれた正面視縦長のほぼ矩形であり、その左右の側辺がほぼ平行となっている。また、複数の孔61dを設けた樹脂メッシュ領域Mと、孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備えている。その樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとは交互に配置されている。
前記中間面部61a2の樹脂シェル領域Sは、水平なベルト状のもので前記周縁枠部61a1の対向部位を連結するように配されている。ベルト状をなす前記樹脂シェル領域Sは、上下方向に間隔を開けて複数本平行に配されており、これらのうち二本の樹脂シェル領域S間、及び、樹脂シェル領域Sと周縁枠部61a1との間に前記樹脂メッシュ領域Mがそれぞれ形成されている。
前記樹脂メッシュ領域Mは、前記樹脂シェル領域Sよりも薄肉に形成されており、複数の円形の孔61dが貫設されている。また、前記樹脂シェル領域Sの前面に、前記樹脂メッシュ領域Mの孔61dの形状に対応した複数の円形をなす有底の凹部61eを形成してある。前記樹脂メッシュ領域Mに設けられた複数の孔61dと前記樹脂シェル領域Sに設けられた複数の凹部61eは、一定の規則性をもって配置されている。
また、前記樹脂シェル領域Sの前面と前記樹脂メッシュ領域Mの前面とは面一に形成されている。一方、前記樹脂メッシュ領域Mの背面は、前記樹脂シェル領域Sの背面よりも凹んで設けられている。前面はフラットであるため、着座者が背に荷重をかけて変形させる過程において引っ掛かり等の違和感を受けることがない。裏面には凹凸のベルト形状が形成されるが、このようにすることで背板の柔軟性を適切に設計することができる。
前記周縁枠部61a1の前面と前記中間面部61a2との境界には、段部61a3が形成されている。換言すれば、前記段部61a3を境にして、前記中間面部61a2が前記周縁枠部61a1よりも前方にせり出すような形態をなしている。
次に、背支桿51に支持される弾性横桿52について図10ないし図15を参照して詳述する。
弾性横桿52は、背支桿51とは独立した付け替え可能な部材であり、左右一対に形成されたアーム部52aと、アーム部52aの基端にそれぞれ配置され、上部背フレーム51aの分岐桿部51a2に回転可能に軸支される取付部52bと、両取付部52bの間を弾性的に連結する連結部52cとを具備してなる。アーム部52a、取付部52b及び連結部52cの各部は合成樹脂により一体に形成されたものである。なお、弾性横桿52は、背面視において左右方向に向く直線形状に形成されたものとしている。また、弾性横桿52は、背板61に対して略垂直に取り付けられたものとしている。しかして、弾性横桿52と背板61とによって形成されるループ構造Rは平面内で形成された平面ループをなしたものである。
アーム部52aは、全体を平面視において弓状に湾曲して形成してなるもので、着座者の荷重を受けて後方に撓む余地を持たせている。アーム部52aの延出端52a1には上下に離間した位置に第一、第二の凸部T1、T2が形成され、これら第一、第二の凸部T1、T2の間に、第一の凹部H1が形成されている。これら第一、第二の凸部T1、T2及び第一の凹部H1は、背板本体61aの側端取付部61cに形成された第二、第三の凹部H2、H3及び第三の凸部T3とかみ合うようになっている。第一、第二及び第三の凸部の略中央部には、上下方向に貫通する貫通孔K1、K2、K3が形成され、これらの周囲には必要に応じて軸受(図示せず)が取着される。そして、アーム部52aの延出端52a1と背板本体61aとは、軸B1を用いてヒンジ結合される。
取付部52bは、背支桿51の上部背フレーム51aにおいて左右に離間する分岐桿部51a2にそれぞれ取り付けられるように、左右のアーム部52aの基端にそれぞれ形成されたものである。取付部52bは、中央部に上下方向に貫通した挿通孔52b1を備えたもので、平面視ドーナツ形状をなす。この挿通孔52b1には、分岐桿部51a2の上端に設けた取付部接続部51a21に装着される取付軸51a22が挿通される。なお、分岐桿部51a2の上端についての説明は後述する。
連結部52cは二箇所の取付部52bの間を弾性的に連結するものである。この連結部52cは平面視後方に弓状に湾曲して形成され、着座者の荷重を受けて弾性的に撓む余地を持たせたものである。
続いて、弾性横桿52と接続する分岐桿部51a2の上端について図9を参照して説明する。
分岐桿部51a2の上端には、側面視背板方向に開口した凹形状をなす取付部接続部51a21と、弾性横桿52の取付部52bを取付部接続部51a21に回転可能に接続する取付軸51a22とが設けられている。取付軸51a22は、分岐桿部51a2の上端から下方に挿通されるもので、取付部52bの挿通孔52b1を挿通した後に所定の箇所でねじ51a26により固定される。また、分岐桿部51a2の上端の上面側には、凹み領域52a23が形成されている。この凹み領域52a23には、カバー部材52a24を嵌め合わせることができるようにしており、取付部52bを軸着させた後に、カバー部材52a24により凹み領域52a23を隠蔽することで外観を良好なものとしている。なお、取付軸51a22の上端面には、雌ねじ穴51a25が開口させてある。この雌ねじ穴51a25は、背支桿51の上端にハンガー(図示せず)を取り付ける場合等に利用される。
しかして、本実施形態における椅子100は、弾性横桿52と背板61とによって弾性変形可能なループ構造Rが形成されたものとしている。
ループ構造Rとは、一定の領域を連続的に取り囲む構造を指称するものであり、具体的には、弾性横桿52と背板61とによって連続的に形成された平面視環状をなすものである。例えば、図13に示されるループ構造Rとしては、弾性横桿52と背板61とによって、平面視略三ヶ月状をなしたものが示されている。弾性変形可能なループ構造Rは、弾性横桿52と背板61とが協働する関係をなす。このため、着座者の荷重を受けて背板61の特定の部分が後方に弾性変形した場合であっても、ループ構造Rを形成する他の部分は必然的に連動して弾性変形することになる。
ループ構造Rの特性について、より具体的な例を用いて説明すれば次の通りである。図14に示すように、着座者が着座した状態で、着座者から見て斜め左後方に向けて体を捻転させた場合(以下、「左」及び「右」の説明は、着座者から見た場合として説明する。)には、着座者の肩まわりが背板本体61の左側を後方に押し付け、背板本体61の左側部分が後方に弾性変形し、これに連動してループ構造Rを構成する弾性横桿52の左側のアーム部52aが後方に回動するように弾性横桿52が撓むことになる。左側のアーム部52aが後方に回動すると、左側の取付部52bの挿通孔52b1を中心として連結部52cの左側部分を前方に回転させようとする。ところが、右側の取り付け部52bの挿通孔52b1が分岐桿部51a2の取付軸51a22により軸支されているため、弾性横桿52における左右の取付部52bの挿通孔52b1の位置はほとんど動くことがなく、連結部52cの長さも変わらないものであるため、結果として連結部52cの右側を後方に押しやるような変形が生じることとなる。そうすると、右側のアーム部52aは前方に回転する結果、背板61の右側部分を前方に押し出すように弾性変形することになる。このように、ループ構造Rは、背板本体61の左右何れか一方に大きな荷重がかかった場合でも、ループ構造Rを構成する部材全体に必然的に弾性変形が及ぶため、着座者の背中を包み込むように支持するが如くの良好な座り心地を与えることができる。
また、図15に示すように、背凭れの後傾動作に伴って背板の中央に後方への荷重が作用した場合には、背板が後方へ移動・湾曲するとともに、弾性横桿の両アーム部が後方に回動しループ構造Rが平面視扁平な形状となる。
アーム部52aの延出端52a1と側端取付部61cとの間には、アーム部52aと背板61との相対回転可能範囲を規制してループ構造Rが過剰に扁平化するのを防止するための回転規制機構Jを介在させている。
回転規制機構Jは、図10ないし図12に示されるように、側端取付部61cに形成された第三の凸部T3の外側面に突き出して設けられた平面視三角形状をなす突出部J21と、アーム部52aの延出端52a1に形成された第一の凹部H1の内側面を更に凹ませて形成され、第一の突出部J21と係合する係止部J12とを具備してなる。
詳述すると、突出部J21は係止端面211を備えており、この係止端面J211が、係止部J12の係止端面121と当接し得るようになっている。このように構成することで、アーム部52aと背板61との軸心回りの相対回転範囲を一定範囲で許容しつつ、所定位置から禁止することができ、突出部J21と係止部J12とが係合する前後の状況で、ループ構造Rの柔軟性を変化させることが可能である。すなわち、係止端面同士が当接する前の状態では弾性横桿52の延出端52a1と背板61との相対回転を主としたループ構造Rの変形をなし、係止端面同士が当接した後の状態よりも柔らかな弾性反発力を生ずるものとなる。一方、係止端面同士が当接した後は弾性横桿52の延出端と背板61との相対回転が規制され、弾性横桿52及び背板61の弾性変形を主としたループ構造Rの変形をなし、係止端面同士が当接する前よりも強力な弾性反発力を発生させるものとなる。したがって、回転規制機構Jにより、着座者の荷重に対応した適切な弾性反発力を発生させることができる。特に、着座者が急激に後方荷重を掛けた場合であっても一定以上の負荷を受けた後は回転規制機構Jが機能して、底付き感の無い良好な弾性反発力を発生させることができる。
以上のように、本実施形態に係る椅子100は、背板61と弾性横桿52とが協働して弾性変形可能なループ構造Rを構成することにより、着座者の良好な座り心地を確保しつつ、付け替え容易な弾性横桿52の仕様を種々設定しておくことによって、多様な仕様にも柔軟に対応することが可能なものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
弾性横桿の形状は、種々の形状のものを適用可能であり本実施形態に示したものに限定されるものではない。弾性横桿のアーム部、取付部及び連結部の各部の湾曲形状や肉厚等を適宜変更すれば、弾性変形力に強弱をつけることができ、着座者の要求する仕様に対して柔軟に対応することが可能となる。
なお、図16ないし図21は、弾性横桿52の他の実施例を種々例示したものである。アーム部52aに関しては、アーム部52aの湾曲度合いや肉厚が異なる態様が種々示されている。また、取付部52bに関しては、アーム部52aと接続部との間に位置するものの他、アーム部52aと接続部52cとが連結した箇所の後方に取付部52bを突き出して設けたものや、挿通孔52b1の大きさを大径化したり長孔化したりして、弾性横桿52の移動領域を広く許容したものなどが示されている。更に、接続部52cに関しては、滑らかな湾曲をしたものもあれば、角型に形成した部分を持つものなどが種々示されている。
具体的に、図16及び図18に示す弾性横桿152、352は取付部52bをアーム部52a及び連結部52cに対して前方に変位させて形成したものである。図17及び図19に示す弾性横桿252、452は、取付部52bをアーム部52a及び連結部52cに対して後方に変位させて形成したものである。図20に示す弾性横桿552は、取付部52bの挿通孔52b1を長孔化したものである。図21に示す弾性横桿652は、左右のアーム部52aの基端部同士を連結させた形状をなし、基端部から斜め後方にアーム部を更に延伸させ、その端部に取付部52bを形成したものとしている。なお、前記弾性横桿52、152、252、352、452、552、652において同一又は相当する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
弾性横桿が配置される箇所は、本実施形態に示されるものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
弾性横桿の配置数は単数のもののみならず、複数のものであってもよい。
背支桿は、二股状に分岐した形状のものに限らない。また背支桿は、弾性横桿に比べて高い剛性を有したものであることが望まれるが、ある程度弾性変形するものであってもよいのはもちろんのことである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子を示す後方斜視図。 同実施形態に係る椅子の前方斜視図。 同実施形態に係る椅子の側面図。 同実施形態に係る椅子用背板を示す正面図。 同背面図。 図4及び図5におけるA−A線断面図。 同B−B線断面図。 同C−C線断面図。 同実施形態に係る弾性横桿と分岐桿部との接続部分を示す概略側断面図。 同実施形態に係る椅子の側端取付部と弾性横桿の接続態様を拡大して示す概略斜視図。 図3におけるE−E線概略断面図。 同F−F線概略断面図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造を示す概略図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造が荷重を受けて変形する態様を示す概略図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造が荷重を受けて変形する態様を示す概略図。 本発明の第二の実施形態である弾性横桿を示す平面図。 本発明の第三の実施形態である弾性横桿を示す平面図。 本発明の第四の実施形態である弾性横桿を示す平面図。 本発明の第五の実施形態である弾性横桿を示す平面図。 本発明の第六の実施形態である弾性横桿を示す平面図。 本発明の第七の実施形態である弾性横桿を示す平面図。
符号の説明
100…椅子
51…背支桿
52a…アーム部
52…弾性横桿
61…背板
R…ループ構造

Claims (7)

  1. 背支桿と、この背支桿に少なくとも中間部二箇所を支持させアーム部を左右に延出させた弾性横桿と、この弾性横桿の左右のアーム部に左右両側部を支持させた背板とを具備してなり、前記弾性横桿と前記背板とによって、弾性変形可能なループ構造を構成したことを特徴とする椅子。
  2. 前記アーム部の左右の延出端を、起立した軸心回りに回転し得るように前記背板に接続した請求項1記載の椅子。
  3. 前記アーム部の延出端と前記背板との相対回転可能範囲を規定するための回転規制機構を設けた請求項2記載の椅子。
  4. 前記背支桿が、左右に離間する分岐桿部を有したものであり、それら両分岐桿部に前記弾性横桿の中間部二箇所に設けた取付部をそれぞれ取り付けている請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記弾性横桿が、左右のアーム部の基端に背支桿に支持させるための前記取付部をそれぞれ設け、それら両取付部間を連結部により弾性的に連結している請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記弾性横桿が、前記アーム部と、前記取付部と、前記連結部とを合成樹脂により一体に形成したものである請求項5記載の椅子。
  7. 前記弾性横桿が、背面視において左右方向に向く直線形状に形成されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子。
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