JP2010063816A - 留置カテーテルの抜去補助具 - Google Patents

留置カテーテルの抜去補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】軽い力で体腔内固定部を確実に外筒内部に収容して、支障無く瘻孔から引き抜くことができる留置カテーテルの抜去補助具を提供する。
【解決手段】抜去補助具1は、瘻孔Aに挿入される外筒2と、外筒2内に挿入され内部にチューブ本体41を挿通可能な抜去用内筒3とを有する。外筒2は、体腔内固定部42に対面する外筒切欠部23と、後端部に螺旋状に形成されたカム部25とを備え、抜去用内筒3は、体腔内固定部42に対面する内筒切欠部23と、カム部25に係合する係合部34とを備える。瘻孔Aを介して体腔内に挿入されている外筒2内に、抜去用内筒3を挿入し、抜去用内筒3を軸回りに回転させると共に、係合部34をカム部25に沿って摺動させる。外筒2に対して抜去用内筒3を後退させ、体腔内固定部42を外筒2内部に収容し、抜去補助具1を体腔内から抜去する。これにより、手技による患者への負担を軽減する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、胃や膀胱等の体腔内に留置される留置カテーテルを抜去する際に用いる補助具に関する。
この種の留置カテーテル用抜去補助具としては、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られている。当該特許文献1では、チューブの先端部にチューブの外径よりも大径に形成されたバンパーを備えた瘻孔カテーテルを抜去する補助具が開示されている。当該補助具は、チューブの外径とほぼ同径の内径を有する円筒部材を備えており、この円筒部材の内部にチューブを後端部から挿入し、その状態で円筒部材を瘻孔に挿入して先端部を体腔内に挿入する。この状態からチューブを後方に引っ張ることで、バンパーを変形させて円筒部材内部に引き込み、円筒部材からバンパーを外部に引き出すことができるとしている。
しかし、チューブの外径とほぼ同様の内径を有する円筒部材内に、チューブの外径よりも大径となっているバンパーを引き込むのは実際には容易ではない。術者がバンパーを円筒部材内に引き込もうとして円筒部材に対してチューブを後方に強く引っ張ると、チューブの先端からバンパーが外れてしまうおそれがある。また、チューブを強く引っ張った場合、円筒部材を強い力で押さえておかなければならないが、円筒部材に強い力を加えた場合、円筒部材が瘻孔の軸方向或いは径方向に動いて患者に苦痛を与えるおそれもある。
そこで、瘻孔に挿入される外筒と、前記外筒内に挿入され内部にチューブを挿通可能な内筒とを有し、前記外筒と内筒との先端部に切欠部を設けると共に、前記外筒又は前記内筒のいずれか一方又は双方を軸回りに回転させて、前記外筒の切欠部と前記内筒の切欠部とによりバンパーを挟持するようにした補助具が考えられる。
前記補助具によれば、前記外筒又は前記内筒のいずれか一方又は双方を軸回りに回転させることにより、前記外筒の切欠部と前記内筒の切欠部とによりバンパーを挟持して、バンパーを外筒内部に収容するので、バンパーを外筒内部に引き込むために強い力を必要とすることが無く、従って外筒を強い力で押さえておく必要もない。
しかしながら、前記補助具では、バンパーを外筒内部に完全に収容できないことがあり、この場合には前記留置カテーテルの抜去に支障が生じるので、さらに改良が望まれる。
特開2005−168980号公報、段落0018、0019、図5
本発明は、体腔内に留置される留置カテーテルを抜去する際に用いる補助具の改良を目的とし、さらに詳しくは前記事情に鑑み、軽い力で体腔内固定部を確実に外筒内部に収容して、支障無く瘻孔から引き抜くことができる留置カテーテルの抜去補助具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の留置カテーテルの抜去補助具は、瘻孔を介して先端が体腔内に挿入される可撓性を有するチューブ本体と、前記チューブ本体の先端に設けられ体腔内からのチューブ本体の抜出しを規制する可撓性を有する椀状の体腔内固定部とを備える留置カテーテルを体腔内から抜去するための抜去補助具であって、瘻孔に挿入される外筒と、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な抜去用内筒とを有し、前記外筒は、体腔内部に挿入される先端部に前記体腔内固定部に対面するように切り欠かれた外筒切欠部と、後端部に螺旋状に形成されたカム部とが設けられ、前記抜去用内筒は、体腔内部に挿入される先端部に前記体腔内固定部に対面するように切り欠かれた内筒切欠部と、後端部に前記カム部に係合する係合部とが設けられ、前記チューブ本体の後端側を前記抜去用内筒の先端側から挿入し、瘻孔を介して体腔内に先端部が到達するように挿入されている前記外筒内に、前記抜去用内筒を挿入し、前記チューブ本体を後方に引っ張ることにより前記体腔内固定部を前記内筒切欠部に対面させ、前記外筒又は前記抜去用内筒のいずれか一方又は双方を軸回りに回転させると共に、前記抜去用内筒の前記係合部を前記外筒のカム部に沿って摺動させて、前記外筒に対して前記抜去用内筒を後退させ、前記体腔内固定部を前記外筒内部に収容し、少なくとも前記抜去用内筒と前記留置カテーテルとを瘻孔を介して体腔内から抜去可能に形成されていることを特徴とする。
本発明の留置カテーテルの抜去補助具によれば、前記外筒及び抜去用内筒を体腔内に挿入した状態で、前記チューブ本体を後方に引っ張ることにより、前記体腔内固定部が前記内筒切欠部に対面する形となる。このような状態にするためには、前記体腔内固定部を無理矢理変形させる必要がないため、従来の補助具に比べて小さい力でチューブ本体を引っ張ればよい。
そして、前記外筒又は抜去用内筒を軸回りに回転させると、前記外筒切欠部と前記内筒切欠部とにより前記体腔内固定部が挟持される。また、前記回転により、前記抜去用内筒の後端部に設けられた前記係合部が前記外筒の後端部に設けられた前記カム部に沿って摺動し、前記外筒に対して前記抜去用内筒を後退させるので、前記体腔内固定部が前記外筒内部に引き込まれることとなり、前記外筒内部に確実に収容することができる。従って、この状態で瘻孔から前記外筒、抜去用内筒及び留置カテーテルを抜去した際には、何ら支障となるものが無く、患者に与える苦痛を極力小さくすることができる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具では、前記外筒を瘻孔に挿入した状態としたまま、抜去用内筒及び留置カテーテルのみを抜去することもできる。この場合、体腔内固定部は既に前記外筒内に収容されているため、容易に前記外筒の内部を通すことができる。また、この場合、瘻孔に抜去用内筒及び留置カテーテルが接触することがないので、患者に苦痛を与えることがない。また、前記外筒が瘻孔内に残されているので、留置カテーテルを交換する場合、新たな留置カテーテルを前記外筒を介して体腔内に挿入することも容易となる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記外筒切欠部及び前記内筒切欠部は、前記外筒及び前記抜去用内筒部の先端部に向けて斜めに傾斜していることが好ましい。このように前記外筒切欠部及び前記内筒切欠部が斜めに傾斜しているときには、前記外筒又は前記抜去用内筒を回転させる際に、前記体腔内固定部が前記外筒又は前記抜去用内筒の回転と共に徐々に変形していく。このため、前記体腔内固定部の変形が円滑に行われ、前記外筒の内部への収容も容易になる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具においては、前記抜去用内筒の先端部の内周面に前記体腔内固定部を変形させる変形突起を備えていることが好ましい。前記抜去用内筒の先端部の内周面に前記変形突起が設けられていることにより、前記外筒及び前記抜去用内筒に対して前記チューブ本体を後方に引っ張った際に前記体腔内固定部が前記変形突起を基点にして変形する。これにより、前記変形突起がない場合に比べて、前記体腔内固定部の変形が円滑に行われるので、前記体腔内固定部を速やかに変形させることができ、その後の前記外筒又は前記抜去用内筒の回転操作も容易となる。
また、前記変形突起は、前記内筒切欠部に対し、正面視中央よりも回転方向側に若干偏位した位置に設けることが好ましい。前記変形突起がない状態で前記体腔内固定部を変形させる場合、前記内筒切欠部の正面視中央よりも回転方向側に若干偏位した位置から変形が始まることが多いため、当該変形が始まる位置に前記変形突起を設けることにより、前記体腔内固定部の変形がより円滑に行われる。
前記留置カテーテルを単に抜去するのではなく、交換して新たな留置カテーテルを取り付ける場合には、新たな留置カテーテルを瘻孔を介して体腔内に挿入する必要がある。その際、瘻孔内にガイドワイヤのような線状または棒状の一時留置部材を留置しておけば、新たな留置カテーテルを挿入する際に容易に挿入が可能となる。
そこで、本発明の留置カテーテルの抜去補助具においては、前記外筒の外周面より内側に線状または棒状の一時留置部材を案内する案内通路が設けられていることが好ましい。前記案内通路は、前記外筒の外周面より内側に設けることにより、前記一時留置部材を瘻孔内に挿入する際に、前記一時留置部材が瘻孔に接触することがなく、患者に苦痛を与えることがない。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具においては、前記抜去用内筒の壁面が軸方向に亘って直線状に内方に変形され、前記変形突起と前記案内通路が一体に形成されていることが好ましい。このように、前記変形突起と前記案内通路とを一体に形成することにより、前記抜去用内筒の製造時の加工が容易となる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記抜去用内筒は、筒状の外筒本体と、前記外筒本体の後端部から径方向外方に突出する内筒フランジ部とを備え、前記内筒フランジ部に、前記体腔内固定部を前記内筒切欠部に対面させた状態で保持できるように、前記チューブ本体を挟持する挟持溝が設けられていることが好ましい。当該構成によれば、前記チューブ本体を前記挟持溝に挟持させて固定した状態で前記外筒または前記抜去用内筒を軸回りに回転させることができるため、操作が容易になる。
本発明の留置カテーテルの抜去補助具は、先端部から前記チューブ本体の後端側を挿入することにより、前記チューブ本体に案内させることにより体腔内に挿入される。このとき、前記外筒内には前記抜去用内筒が挿入されていてもよいが、前記外筒と前記抜去用内筒との間、又は前記抜去用内筒と前記本体チューブ本体との間に間隙があると、この間隙に瘻孔が巻き込まれて瘻孔を損傷することがある。
そこで、本発明の留置カテーテルの抜去補助具は、前記抜去用内筒と交換自在であって、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な挿入用内筒を備え、前記挿入用内筒は、前記外筒内に挿入された状態で外周面で前記外筒の内周面に密着すると共に、内周面で内部に挿通された前記チューブ本体の外周面に密着し、前記チューブ本体に沿って摺動することにより前記外筒と共に瘻孔を介して体腔内に挿入されることが好ましい。前記挿入用内筒によれば、前記外筒の内周面及び前記チューブ本体の外周面に密着しているので、前記挿入用内筒と前記外筒又は前記チューブ本体との間に間隙が無く、前記瘻孔を巻き込むことがないので、前記瘻孔を損傷することがなく、患者に苦痛を与えることもない。
前記挿入用内筒は、前記外筒と共に瘻孔を介して体腔内に挿入された後、前記外筒を瘻孔に挿入した状態としたまま抜去され、前記抜去用内筒と交換される。前記抜去用内筒は、すでに瘻孔に挿入されている前記外筒の内部に挿入されるので、その挿入の際に瘻孔に接触することがなく、患者に苦痛を与えることがない。
次に、本発明の留置カテーテルの抜去補助具の実施形態の一例について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の一例である胃瘻カテーテル抜去補助具(以下単に「抜去補助具」という。)を示す説明図、図2は図1の抜去補助具の分解図、図3は図1の抜去補助具の他の構成を示す説明図、図4は図3の抜去補助具の分解図、図5(a)乃至(c)は胃瘻カテーテルを体腔内部に挿入した状態で抜去補助具を瘻孔内に挿入する手順を示す説明図、図6(a)乃至(d)は胃瘻カテーテルの体腔内固定部を瘻孔から抜去する手順を示す説明図である。
本実施形態の抜去補助具1は、図1に示すように、胃瘻(瘻孔)A内に挿入される外筒2と、外筒2に挿入されて内部に留置カテーテル(胃瘻カテーテル)4のチューブ本体41を挿入可能な抜去用内筒3とを備えている。
外筒2は、図1及び図2に示すように、外筒本体21と外筒フランジ部22とからなる。外筒本体21は、合成樹脂製の円筒部材であり、先端部に先端側に向けて傾斜する外筒切欠部23を有している。また、外筒フランジ22は、外筒本体21の基端側(図1及び図2における上側)に設けられており、外筒本体21の全周に亘って外周面よりも外方に突出している。外筒フランジ22の外筒本体21と反対側には、円筒状の外筒延出部24が設けられており、外筒延出部24の周壁の一部を切り欠いて、螺旋状に形成されたカム部25が形成されている。カム部25は、外筒延出部24の周壁に約225°の範囲で形成されており、その両端には、外筒2に対する抜去用内筒3の位置を安定させるために係止部25a,25bが設けられている。
抜去用内筒3は、図1及び図2に示すように、内筒本体31と内筒フランジ32とからなる。内筒本体31は、合成樹脂製の円筒部材であり、先端部に先端側に向けて傾斜する内筒切欠部33を有している。また、切欠部33が設けられている抜去用内筒3の先端部の内周面には、径方向内方に半球状に突出する変形突起33aが設けられている。この変形突起33aは、内筒切欠部33に対し、正面視中央から回転方向側に偏位した位置に設けられている。また、図2に示すように、内筒本体31aの基端側には、内筒切欠部33の切欠方向の周壁から突出する係合ピン34が取り付けられる。係合ピン34は、上述の外筒延出部24に設けられたカム部25に係合する。尚、内筒本体31は、係合ピン34がカム部25の下端側の係止部25bに係止されている状態では、先端が外筒2の先端から外方に突出している。
また、内筒フランジ部32は、内筒本体31の基端部に設けられており、内筒本体31の外周面よりも外方に突出している。内筒フランジ部32には、互いに平行な平面部32a,32bが設けられており、平面部32aの上部には、胃瘻カテーテル4のチューブ本体41を挟持可能な挟持溝35が設けられている。本実施形態では、この挟持溝35は内筒本体31の切欠方向に設けられており、内筒フランジ部32における切欠表示となっている。
また、内筒フランジ32には、内筒本体31の外周面に向けて貫通する案内孔36が設けられており、内筒切欠部33の背面側に当たる内筒本体31の外周面には、軸方向に沿って延在する案内溝37が設けられている。そして、本実施形態では、この案内孔36と案内溝37と外筒本体21の内周面とによって、図5に示すガイドワイヤ5を挿通する案内通路38を形成している。
上記構成の外筒2と抜去用内筒3とは、図2に示すように、内筒本体31の先端部を外筒2の基端側から挿入し、係合ピン34をカム部25に係合させ、カム部25の下端側の係止部25bに係止する。これにより、抜去用内筒3が外筒2から抜け出ないようになる。また、外筒2と抜去用内筒3とは、係合ピン34がカム部25に沿って摺動することにより、約225°相対的に回転可能となっている。また、抜去用内筒3は、係合ピン34がカム部25の上端側の係止部25aに係止された状態では、先端が外筒2の内部に収容された状態となる。
また、本実施形態の抜去補助具1は、図3及び図4に示すように、外筒2に挿入されて内部に留置カテーテル(胃瘻カテーテル)4のチューブ本体41を挿入可能な挿入用内筒6を備えている。挿入用内筒6は、抜去用内筒3と交換可能となっている。
挿入用内筒6は、図3及び図4に示すように、内筒本体61と、内筒本体61の基端部に設けられ内筒本体61の外周面よりも外方に突出している内筒フランジ62とからなる。内筒本体61は、合成樹脂製の円筒部材であり、先端部に基端側から先端側に向かって次第に縮径するテーパ部63を備えており、基端側には周壁から突出する係合ピン64が取り付けられる。係合ピン64は、上述の外筒延出部24に設けられたカム部25の係止部25bに係止されることにより、外筒2に対する挿入用内筒6の位置を安定させるようになっている。
挿入用内筒6は、係合ピン64がカム部25の下端側の係止部25bに係止されている状態で、テーパ部63を備える先端が外筒2の先端から外方に突出している。また、挿入用内筒6は、外周面で外筒2の内周面に密着すると共に、内周面で内部に挿通されたチューブ本体41の外周面に密着している。
次に、上記構成の抜去補助具1を用いて胃瘻カテーテル4を抜去する際の手順を図5及び図6を参照して説明する。図中符号Bは腹壁、符号Cは胃壁である。図5(a)は、胃瘻カテーテル4が胃瘻Aを介して体腔(胃の内部)に挿入されている状態を示している。胃瘻カテーテル4は、図5(a)に示すように、チューブ本体41とバンパー42とを有するいわゆるバンパータイプの胃瘻カテーテルである。
まず、図5(a)に示すように、外筒2の内部に挿入された挿入用内筒6の内部にチューブ本体41が通るように、胃瘻カテーテル4のチューブ本体41の後端を抜去補助具1の挿入用内筒6内に挿入する。
次に、図5(b)に示すように、抜去補助具1の先端部を胃瘻A内に挿入する。このとき、抜去補助具1は挿入用内筒6を備えており、挿入用内筒6はチューブ本体41の外周面と外筒2の内周面とに密着しており間隙が無い。従って、抜去補助具1は挿入用内筒6をチューブ本体41に沿って摺動させることにより、胃瘻Aを巻き込むことなく円滑に胃瘻A内に挿入することができる。
次に、抜去補助具1の外筒2を術者が手で押さえ、外筒2は胃瘻Aに挿入された状態のまま挿入用内筒6のみを抜去し、抜去用内筒3と交換する。抜去用内筒3は、胃瘻カテーテル4のチューブ本体41の後端をその内部に挿入し、チューブ本体41に沿って摺動させることにより、外筒2の内部に挿入される。外筒2の内部に挿入された抜去用内筒3は、係合ピン34がカム部25の下端側の係止部25bに係止されることにより、外筒2に対して位置決めされ、この状態では、内筒本体31の先端が外筒2の先端から外方に、すなわち体腔である胃の内部に突出している。
次に、抜去補助具1を術者が手で押さえ、チューブ本体41を後方に引っ張る。すると、図5(c)に示すように、内筒切欠部33の切欠面にバンパー42が対面するようになると共に、バンパー42が縮まるように変形する。このとき、バンパー42において、変形突起33aに当接している箇所から折り畳まれていき、変形が円滑に行われる。次に、この状態でチューブ本体41を内筒フランジ部32の挟持溝35に挟持させる。これにより、術者がチューブ本体41から手を離してもバンパー42が図5(c)の状態で保持される。
次に、術者が外筒2を手で押さえておき、図6(a)に示すように、内筒フランジ32を軸回りに回転させる。このように、外筒2に対して抜去用内筒3を回転させると、係合ピン34がカム部25に沿って摺動して外筒2に対して抜去用内筒3が徐々に後退すると共に、内筒切欠部33に対面しているバンパー42が徐々に内筒切欠部33と外筒切欠部23とに挟まれていき小さく変形する。そして、図6(b)に示すように、係合ピン34がカム部25の上端側の係止部25aに係止される位置まで、抜去用内筒3を回転させると、内筒切欠部33が完全に外筒本体21内に引き込まれ、これに伴ってバンパー42も完全に外筒本体21内に収容される。
次に、図6(c)に示すように、抜去補助具1を介してガイドワイヤ5を胃内に挿入する。このガイドワイヤ5は、胃瘻カテーテル4を単に抜去するだけでなく、新たな胃瘻カテーテル4と交換する際に用いられる。このガイドワイヤ5は、この種の胃瘻造設手技に用いられる一般的なものを用いる。術者は、ガイドワイヤ5の先端部を内筒フランジ部32の案内孔36に挿入し、案内通路38を通して内筒本体31及び外筒本体21の先端部より胃内に挿入する。
次に、図6(d)に示すように、ガイドワイヤ5を胃瘻Aに留置したまま、抜去補助具1を胃瘻Aから抜き取る。以上の手技により、胃瘻Aを介して胃内に留置されていた胃瘻カテーテル4を抜去することができる。
なお、上記実施形態では、体腔として胃を例にして説明したが、膀胱や気管等、他の体腔にも本発明の抜去補助具を使用することができる。
また、上記実施形態においては、変形突起33aを半球状に突出する形状としているが、これに限るものではない。
本発明の実施形態の一例である胃瘻カテーテル抜去補助具を示す説明図。 図1の抜去補助具の分解図。 図1の抜去補助具の他の構成を示す説明図。 図3の抜去補助具の分解図。 (a)乃至(c)は胃瘻カテーテルを体腔内部に挿入した状態で抜去補助具を瘻孔内に挿入する手順を示す説明図。 (a)乃至(d)は胃瘻カテーテルの体腔内固定部を瘻孔から抜去する手順を示す説明図。
符号の説明
1…抜去補助具、2…外筒、3…抜去用内筒、4…胃瘻カテーテル(留置カテーテル)、6…挿入用内筒、21…外筒本体、25…カム部、31…内筒本体、35…挟持溝、41…チューブ本体、42…バンパー(体腔内固定部)、A…胃瘻(瘻孔)。

Claims (7)

  1. 瘻孔を介して先端が体腔内に挿入される可撓性を有するチューブ本体と、前記チューブ本体の先端に設けられ体腔内からのチューブ本体の抜出しを規制する可撓性を有する椀状の体腔内固定部とを備える留置カテーテルを体腔内から抜去するための抜去補助具であって、
    瘻孔に挿入される外筒と、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な抜去用内筒とを有し、
    前記外筒は、体腔内部に挿入される先端部に前記体腔内固定部に対面するように切り欠かれた外筒切欠部と、後端部に螺旋状に形成されたカム部とが設けられ、
    前記抜去用内筒は、体腔内部に挿入される先端部に前記体腔内固定部に対面するように切り欠かれた内筒切欠部と、後端部に前記カム部に係合する係合部とが設けられ、
    前記チューブ本体の後端側を前記抜去用内筒の先端側から挿入し、瘻孔を介して体腔内に先端部が到達するように挿入されている前記外筒内に、前記抜去用内筒を挿入し、
    前記チューブ本体を後方に引っ張ることにより前記体腔内固定部を前記内筒切欠部に対面させ、前記外筒又は前記抜去用内筒のいずれか一方又は双方を軸回りに回転させると共に、前記抜去用内筒の前記係合部を前記外筒のカム部に沿って摺動させて、前記外筒に対して前記抜去用内筒を後退させ、前記体腔内固定部を前記外筒内部に収容し、少なくとも前記抜去用内筒と前記留置カテーテルとを瘻孔を介して体腔内から抜去可能に形成されていることを特徴とする留置カテーテルの抜去補助具。
  2. 前記外筒切欠部及び前記内筒切欠部は、前記外筒及び前記抜去用内筒の先端部に向けて斜めに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
  3. 前記抜去用内筒は、先端部の内周面に前記体腔内固定部を変形させる変形突起を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
  4. 前記外筒の外周面より内側に、線状又は棒状の一時留置部材を案内する案内通路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
  5. 前記抜去用内筒の壁面が軸方向に亘って直線状に内方に変形され、前記変形突起と前記案内通路とが一体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
  6. 前記抜去用内筒は、筒状の外筒本体と、前記外筒本体の後端部から径方向外方に突出する内筒フランジ部とを備え、前記内筒フランジ部に、前記体腔内固定部を前記内筒切欠部に対面させた状態で保持できるように、前記チューブ本体を挟持する挟持溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
  7. 前記抜去用内筒と交換自在であって、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な挿入用内筒を備え、
    前記挿入用内筒は、前記外筒内に挿入された状態で外周面で前記外筒の内周面に密着すると共に、内周面で内部に挿通された前記チューブ本体の外周面に密着し、前記チューブ本体に沿って摺動することにより前記外筒と共に瘻孔を介して体腔内に挿入されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の留置カテーテルの抜去補助具。
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