JP5583390B2 - 留置カテーテルの抜去補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、胃や膀胱等の体腔内に留置される留置カテーテルを抜去する際に用いる補助具に関する。
この種の留置カテーテル用抜去補助具としては、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られている。当該特許文献1には、チューブの先端部に、体腔内固定部として該チューブの外径よりも大径に形成されたバンパーを備えた瘻孔カテーテルを抜去する補助具が開示されている。当該補助具は、チューブの外径とほぼ同径の内径を有する円筒部材を備えており、この円筒部材の内部にチューブを後端部から挿入し、その状態で円筒部材を瘻孔に挿入して先端部を体腔内に挿入する。この状態からチューブを後方に引っ張ることで、バンパーを変形させて円筒部材内部に引き込み、円筒部材からバンパーを外部に引き出すことができるとされている。
しかしながら、チューブの外径とほぼ同様の内径を有する円筒部材内に、チューブの外径よりも大径となっているバンパーを引き込むのには、実際には強い力を要するという不都合がある。
特に、前記体腔が胃である場合には、前記バンパーは胃酸により劣化されて硬化しているので、前記円筒部材内に該バンパーを引き込むには非常に強い力を必要とする。また、この場合、術者がバンパーを円筒部材内に引き込もうとして円筒部材に対してチューブを後方に強く引っ張ると、前記のように胃酸に劣化されて脆化しているバンパーがチューブの先端から外れて、体腔内に落下してしまうおそれがある。
また、チューブを強く引っ張るときには前記円筒部材を強い力で押さえておかなければならないが、円筒部材に強い力を加えると該円筒部材が瘻孔の軸方向或いは径方向に動いて患者に苦痛を与えるおそれもある。
そこで、特許文献1には、前記円筒部材の先端部に該円筒部材の長さ方向に沿って複数のスリットを形成し、各スリットの間に花弁状部材を形成すると共に、該円筒部材の外周側に外筒部材を配設した補助具が開示されている。前記円筒部材は、前記外筒部材の内周面に沿って摺動自在であり、前記花弁状部材は弾性変形可能に形成されていて、該円筒部材の先端部が該外筒部材の先端部から突出すると、該内筒部材の外周方向に展開するようにされている。
係る補助具によれば、前記円筒部材を瘻孔に挿入して先端部を体腔内に挿入したときに、該円筒部材を前記外筒部材の内周面に沿って摺動させ、該円筒部材の先端部を該外筒部材の先端部から突出させると、前記花弁状部材が該内筒部材の外周方向に拡開する。この状態からチューブを後方に引っ張ると、前記バンパーが前記花弁状部材の傾きに案内されて変形されるので、弱い力で容易に円筒部材内部に引き込むことができるとされている。
しかしながら、前記花弁状部材を備える補助具では、前記バンパーを前記円筒部材内部に引き込む際に、該花弁状部材が折損すると、該花弁状部材が体腔内に落下してしまうという不都合がある。
特開2005−168980号公報、段落0018、0019、0028、0029、図5、図9、図10
本発明は、体腔内に留置される留置カテーテルを抜去する際に用いる補助具の改良を目的とする。さらに詳しくは、本発明は、体腔内固定部を弱い力で確実に収容して支障無く瘻孔から引き抜くことができると共に、部材が折損したときにも該部材が体腔内に落下することを確実に防止することができる留置カテーテルの抜去補助具を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、留置カテーテルを抜去する際に作業が容易となる留置カテーテルの抜去補助具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の留置カテーテルの抜去補助具は、瘻孔を介して先端が体腔内に挿入される可撓性を有するチューブ本体と、前記チューブ本体の先端に設けられ体腔内からのチューブ本体の抜出しを規制する可撓性を有する椀状の体腔内固定部とを備える留置カテーテルを体腔内から抜去するための抜去補助具であって、瘻孔に挿入される外筒と、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な抜去用内筒とを有し、前記抜去用内筒は、可撓性部材からなり、先端から長さ方向に沿って基端側に向けて形成された複数のスリットと、前記スリットの間に形成された複数の花弁状部材とを備え、前記外筒は、前記花弁状部材の先端部を被覆する被覆部を備え、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒の内部に引き込まれたときに前記花弁状部材の外方への展開を抑制する弾性部材からなることを特徴とする。
本発明の留置カテーテルの抜去補助具によれば、前記外筒及び抜去用内筒を体腔内に挿入した状態で、前記チューブ本体を後方に引っ張ると、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒の先端部に圧接される。このとき、前記抜去用内筒は可撓性部材からなり、その先端部には前記花弁状部材が形成されているので、前記花弁状部材が前記体腔内固定部の外形に沿って前記抜去用内筒の外周方向に展開する。またこのとき、前記体腔内固定部は、前記花弁状部材の内面形状に案内されて変形される。従って、前記体腔内固定部を、弱い力で抜去用内筒の内部に引き込むことができる。
ここで、前記抜去用内筒は、前記外筒内に挿入されており、前記外筒は弾性部材からなるので、前記花弁状部材は外方への展開が前記外筒の弾性により抑制され、過度に展開することがない。そして、前記体腔内固定部が完全に前記抜去用内筒の内部に引き込まれると、前記花弁状部材はその先端部が前記外筒の弾性により窄まるので、前記体腔内固定部を前記抜去用内筒内部に保持することができる。
また、前記花弁状部材は、前記体腔内固定部を前記抜去用内筒の内部に引き込む際に折損したとしても、前記外筒の弾性により前記体腔内固定部に圧接されて脱落することがないので、体腔内への落下を確実に防止することができる。
また、前記外筒が前記花弁状部材の先端部を被覆する被覆部を備えることにより、前記抜去用内筒の先端面が弾性部材からなる前記外筒の前記被覆部によって被覆されているので、前記外筒及び抜去用内筒を容易に体腔内に挿入することができると共に、前記体腔内固定部を容易に前記抜去用内筒の内部に引き込むことができる。
本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記抜去用内筒は、前記スリットの基端部に、長さ方向に沿って形成された長孔部を備え、前記花弁状部材は、各長孔部の間に形成された橋絡部を介して前記抜去用内筒の基端側に接続されていることが好ましい。前記長孔部を備える抜去補助具によれば、前記花弁状部材に対して前記橋絡部の幅が狭くなっているので、前記体腔内固定部を前記抜去用内筒の内部に引き込む際に、前記花弁状部材を前記体腔内固定部の外形に沿って容易に展開させることができる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記長孔部に、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒内に引き込まれた際に前記体腔内固定部に食い込んで保持する保持部が形成されていることが好ましい。当該構成によれば、前記体腔内固定部を前記抜去用内筒に引き込んだ状態で前記抜去用内筒を瘻孔から抜去する際に、外部からの圧力により前記体腔内保持部を前記抜去用内筒の先端側に押し出す力が加わった場合であっても、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒内に保持され、前記抜去用内筒から前記体腔内保持部が押し出されることを防止することができる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記外筒は、前記抜去用内筒の先端から前記抜去用内筒の内周面に折返された折返し部を備えていることが好ましい。当該構成によれば、前記抜去用内筒を瘻孔に挿入する際に、前記外筒の外側へのめくれが防止される。また、前記体腔内固定部を前記抜去用内筒内に引き込む際に、前記花弁状部材の前記抜去用内筒の内側への折れ曲がりを防止することができる。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具において、前記抜去用内筒よりも長尺であり、前記抜去用内筒内に挿通可能な軸部と、前記軸部の先端に設けられ前記チューブ本体を係止可能な係止部を備え、前記係止部を前記抜去用内筒の基端側から挿通して先端側から露出させ、前記係止部に前記チューブ本体の一部を係止した状態で前記軸部を引っ張ることにより前記チューブ本体を前記抜去用内筒に挿通させるチューブ本体挿通補助具をさらに備えることが好ましい。
当該チューブ本体挿通補助具によれば、前記抜去用内筒の内径と前記チューブ本体の外径との差が小さい場合であっても、前記チューブ本体を容易に前記抜去用内筒内に挿通させることができる。特に、前記外筒に前記折返し部が設けられ、チューブ本体を前記折返し部内に挿通させる必要がある場合に好適である。
また、本発明の留置カテーテルの抜去補助具においては、前記外筒の外周に装着可能な筒状部と、前記筒状部の基端部に設けられた鍔部とを有し、前記外筒に装着された状態で先端が瘻孔を介して体腔内に挿入され、瘻孔に留置可能な瘻孔保持部材をさらに備えることが好ましい。
当該瘻孔保持部材によれば、留置カテーテルを前記抜去用内筒及び外筒と共に瘻孔から抜去した際にも、瘻孔の状態が保持される。従って、交換用の留置カテーテルを瘻孔に挿入する際に挿入処置が容易となる。
また、前記瘻孔保持部材は、先端から長さ方向に沿って基端側に向けて形成された複数の第2スリットを備えていることが好ましい。当該第2スリットにより、前記瘻孔保持部材の内部に前記抜去用内筒及び外筒を挿入する際に挿入しやすくなると共に、前記抜去用内筒及び外筒を前記留置カテーテルと共に瘻孔から抜去する際に前記瘻孔保持部が広がるので抜去処置が容易となる。
また、前記瘻孔保持部材は、前記筒状部の先端から基端まで長さ方向に設けられると共に前記鍔部の外周縁まで連続し、前記筒状部及び前記鍔部を切り離し可能とする切断溝が設けられていることが好ましい。また、前記切断溝は前記第2スリットと連続していてもよい。当該構成により、交換用の新たな留置カテーテルを留置した後、前記瘻孔保持部材を瘻孔から抜去して留置カテーテルから取り外す際に、前記切断溝から切断して取り外すことができるので、作業が容易となる。
本発明の留置カテーテル抜去補助具の構成を示す斜視図。 図1に示す抜去補助具の縦断面図。 図1に示す抜去補助具の使用方法を示す説明的断面図。 図1に示す抜去補助具の使用方法を示す説明的断面図。 図1に示す抜去補助具による留置カテーテルの抜去手順を示す説明的断面図。 本発明の他の実施形態の留置カテーテル抜去補助具の構成を示す斜視図。 図6に示す抜去補助具の縦断面図。 他の実施形態の抜去補助具におけるチューブ本体挿通補助具の一例を示す斜視図。 図9のチューブ本体挿通補助具を用いて内筒内にチューブ本体を挿通する方法を示す説明図。 他の実施形態の抜去補助具による留置カテーテルの抜去及び交換手順を示す説明的断面図。 他の実施形態の抜去補助具における瘻孔保持部材の変形例を示す斜視図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の留置カテーテルの抜去補助具1は、瘻孔に挿入される外筒2と、外筒2内に挿入される抜去用内筒3とを有する。
外筒2は、抜去用内筒3の先端側が挿入される外筒本体4と、抜去用内筒3の先端面を被覆する被覆部5とからなり、外筒本体4及び被覆部5は、例えばシリコーンゴム等の弾性部材により一体的に形成されている。被覆部5の内周側は、留置カテーテル11のバンパー(体腔内固定部)13が挿入される挿入口5aとなっている。
抜去用内筒3は、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)等の可撓性部材からなり、内部に留置カテーテル11のチューブ本体12が挿通可能とされている。また、抜去用内筒3は、先端部に長さ方向に沿って形成された4本のスリット6と、各スリット6の間に形成された4つの花弁状部材7とを備える。各スリット6は、抜去用内筒3の周方向に等間隔で形成されている。
スリット6の基端部には、抜去用内筒3の長さ方向に沿って、長孔部8が形成されており、花弁状部材7は各長孔部8の間に形成された橋絡部9を介して抜去用内筒3の基端側に接続されている。橋絡部9は、花弁状部材7よりも幅が狭く形成されている。
また、抜去用内筒3は、基端側に鍔部10を備え、鍔部10より先端側が外筒2に挿入されるようになっている。抜去用内筒3の鍔部10より基端側は、先端側よりも大径となっており把持部とすることができる。また鍔部10は指掛け部等として利用することができる。
本実施形態の留置カテーテルの抜去補助具1は、図3及び図4に示すように、留置カテーテル11を体腔内Dから抜去するために用いられる。ここで、留置カテーテル11は、チューブ本体12と、チューブ本体12の先端に設けられた椀状のバンパー(体腔内固定部)13とからなる。チューブ本体12は、瘻孔Aを介して体腔D内に挿入されるものであり、バンパー13は、体腔D内からのチューブ本体12の抜出しを規制する機能を備えている。チューブ本体12及びバンパー13は、いずれも可撓性を有する部材により構成されている。
本実施形態の留置カテーテルの抜去補助具1を使用するときには、まず図3に示すように、チューブ本体12の後端部を抜去用内筒3の内部に挿入し、外筒2及び抜去用内筒3をバンパー13方向に前進させる。そして、後述するように、外筒2及び抜去用内筒3を瘻孔A内に挿入する。
次に、図3に矢示するようにチューブ本体12を引っ張り、仮想線で示すようにバンパー13を抜去補助具1の先端に当接させる。
次に、さらにチューブ本体12を引っ張ると、図4(a)に示すように、バンパー13が抜去補助具1の先端に圧接され、各花弁状部材7が抜去用内筒3を形成するABSの可撓性により、外方に向かって広がり始める。この結果、バンパー13は、広がり始めた花弁状部材7に案内されて変形し、抜去用内筒3の内部に引き込まれ始める。このとき、各花弁状部材7の先端部は、弾性部材からなる外筒2の被覆部5に被覆されているので、バンパー13は花弁状部材7の先端部に妨げられることなく、抜去用内筒3の内部に引き込まれる。
次いで、バンパー13は、図4(b)に示すように、次第に抜去用内筒3の内部に引き込まれて行く。このとき、各花弁状部材7は、より幅の狭い橋絡部9を介して抜去用内筒3の基端側に接続されているので、橋絡部9の可撓性によりバンパー13の形状に沿って無理なく外方に展開することができる。また、各花弁状部材7は、外周面が外筒本体4により包被されているので、外筒本体4の弾性により過度に広がることが抑制されている。
次に、図4(c)に示すように、バンパー13が完全に抜去用内筒3の内部に引き込まれてしまうと、既にバンパー13が通過した各花弁状部材7の先端部は、包被されている外筒本体4の弾性により、内方に向けて窄められる。この結果、バンパー13は抜去用内筒3内に飲み込まれた状態となって、確実に保持される。
また、図4(a)〜図4(c)のバンパー13が抜去用内筒3の内部に引き込まれる過程において、花弁状部材7はバンパー13に押し広げられることにより、その負荷に耐えられず折損することがある。しかし、本実施形態の抜去補助具1では、花弁状部材7は外筒本体4により包被されているので、折損した部分が外筒本体4の弾性によりバンパー13に圧接されることとなり、抜去補助具1からの脱落を確実に防止することができる。
次に、本実施形態の抜去補助具1に図4(a)〜図4(c)のようにしてバンパー13を引き込むときの抵抗を測定し、抜去用内筒3の先端部にスリット6を全く形成していない場合と比較した。この結果、本実施形態の抜去補助具1では、抜去用内筒3の先端部にスリット6を全く形成していない場合に比較して、前記引き込むときの抵抗を24%減少させることができ、より弱い力でバンパー13を引き込むことができることが明らかである。
次に、上記構成の抜去補助具1を用いて留置カテーテル11を抜去する際の手順を図5を参照して説明する。図5は、瘻孔Aが胃に設けられた胃瘻である場合の例であり、瘻孔(胃瘻)Aは、腹壁B及び胃壁Cを貫通して形成されている。また、この場合、留置カテーテル11は胃瘻カテーテルであり、胃瘻Aを介して体腔(胃の内部)Dに挿入され、チューブ本体12の先端に設けられたバンパー13により抜け止めされている。
そこで、まず図5(a)に示すように、胃瘻カテーテル11のチューブ本体12の基端側を抜去補助具1の先端側から挿入する。このとき、チューブ本体12は、図3に示すように抜去用内筒3の内部に挿通される。
次に、図5(b)に示すように、抜去補助具1を胃瘻Aに挿入し、バンパー13を抜去補助具1の先端に当接させる。抜去補助具1を胃瘻Aに挿入する際、抜去用内筒3は例えばABSのような硬質の可撓性部材からなるが、その先端面がシリコーンゴムからなる外筒2の被覆部5により被覆されているので容易に挿入することができ、挿入時の痛みを和らげることができる。抜去補助具1が胃瘻Aに挿入されたならば、次に、チューブ本体12内を介して体腔D内にガイドワイヤー14を挿入する。
この状態で、チューブ本体12を引っ張ることにより、図4(a)〜(c)に示すようにバンパー13が抜去用内筒3内に引き込まれ、保持される。バンパー13が抜去用内筒3内に保持されている状態を図5(c)に示す。
次に、図5(d)に示すように、内部にバンパー13を保持している抜去用内筒3を胃瘻Aから抜去することにより、胃瘻カテーテル11の抜去を完了する。このとき、バンパー13は外筒本体4の弾性により収縮されており、しかもシリコーンゴムからなる外筒本体4により包被されているので、抜去用内筒3を容易に胃瘻Aから抜去することができる。
なお、ガイドワイヤー14は、胃瘻Aに挿通された状態で留置され、新しい胃瘻カテーテル11の挿入に用いられる。
次に、本発明の他の実施形態である抜去補助具1’について図6乃至図11を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については、図中で同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6乃至図8に示すように、留置カテーテルの抜去補助具1’は、瘻孔に挿入される外筒2’と、外筒2’内に挿入される抜去用内筒3に加え、瘻孔に留置される瘻孔保持部材20と、抜去用内筒3’内に留置カテーテル11のチューブ本体12を挿通させるチューブ本体挿通補助具30とを有する。
外筒2’は、抜去用内筒3の先端側が挿入される外筒本体4と、抜去用内筒3の先端面を被覆する被覆部5と、さらに抜去用内筒3’の内部に折返される折返し部5bとからなる。外筒本体4、被覆部5及び折返し部5bは、例えばシリコーンゴム等の弾性部材により一体的に形成されている。
抜去用内筒3’は、長孔部8’の形状が上記実施形態と異なり、先端部側が側面視で直線状に形成されており、バンパー13が引き込まれた際にバンパー13に食い込む形状の保持部8aとなっている。また、抜去用内筒3’は、鍔部10の基端側に筒状の把持部材15が設けられている。この把持部材15は、術者が留置カテーテル11の抜去を行う際に把持しやすい形状となっている。
瘻孔保持部材20は、図8に示すように、筒状部21と鍔部22とからなり、筒状部21には先端側から基端側に向けて第2スリット23が設けられている。この瘻孔保持部材20は、ABS等の合成樹脂で一体成形されている。
筒状部21は、内径が外筒2’の外径よりも若干大径に形成されている。また、鍔部22は抜去用内筒3’の鍔部10よりも大径に形成されている。また、筒状部21の長さは、外筒2’の外周に装着され、鍔部22が外筒2’の基端部まで挿入された状態で、その先端部から抜去用内筒3’の長孔部8’が前方に突出するような長さに形成されている。
チューブ本体挿通補助具30は、図8に示すように、抜去用内筒3’内に挿通可能な軸部31と、軸部31の先端に設けられチューブ本体12を挿通可能なリング状の係止部32と、軸部の基端に設けられたハンドル部33とを備えている。本実施形態では、軸部31と係止部32とハンドル部33とが合成樹脂で一体に成形されている。
また、チューブ本体挿通補助具30は、図9(a)に示すように、抜去用内筒3’よりも長尺に形成されており、抜去用内筒3’の内部に挿入したときは、把持部材15の基端部側からハンドル部33が露出し、内筒3’の先端側から係止部32が露出するようになっている。
留置カテーテル抜去補助具1’は、図10に示すように、留置カテーテル11を体腔内Dから抜去するために用いられる。また瘻孔保持部材20は、留置カテーテル11の抜去のみならず、交換用の新たな留置カテーテル11’の瘻孔への挿入の際にも用いられる。また、本実施形態の留置カテーテル抜去補助具1’を使用するときには、図7に示すように、抜去用内筒3’に外筒2’が装着され、外筒2’の外周面に瘻孔保持部材20が装着された状態となっている。
留置カテーテル11の抜去をする際は、まず、抜去補助具1’の抜去用内筒3’の内部に留置カテーテル11のチューブ本体12を挿通させる。このとき、図9(a)に示すように、抜去用内筒3’、外筒2’及び瘻孔保持部材20が一体となっている状態で、チューブ本体挿通補助具30の係止部32を抜去用内筒3’の把持部材15の基端側から挿入し、抜去用内筒3’及び外筒2’の先端部から外方に突出させる。この状態でリング状の係止部32内にチューブ本体12の基端部側の端部近傍を挿入する。この状態から術者がハンドル部33を持って手前側(抜去用内筒3’の基端方向)に引っ張れば、図8(b)に示すように、抜去用内筒3’内にチューブ本体12を容易に挿通させることができる。
次に、図10(a)に示すように、留置カテーテル抜去補助具1’をバンパー13方向に前進させる。そして、瘻孔保持部材20の鍔部22が腹壁Bの表面に当接するまで抜去補助具1’を前進させる。
この状態から術者が抜去用内筒3’の把持部材15を把持し、チューブ本体12を手前側に引っ張ることによりバンパー13が抜去用内筒3’の内部に引き込まれる。本実施形態では、抜去用内筒3’の花弁状部材7の先端部が外筒2’の折返し部5bの内部に位置しているため、花弁状部材7の先端部がバンパー13に直接当接することがない。従って、花弁状部材7の先端部がバンパー13に食い込んで抜去用内筒3’の内側に折れ曲がることがない。
次に、図10(c)に示すように、瘻孔保持部材20を瘻孔Aに留置した状態で、術者が瘻孔保持部材20の鍔部22を押さえながら抜去用内筒3’の把持部材15を持って手前側に引っ張ることにより、抜去用内筒3’及び外筒2’を瘻孔Aから抜去することができる。
ここで、内部にバンパー13が収納された状態の抜去用内筒3’及び外筒2’が瘻孔保持部材20の内部を通過する際、瘻孔保持部材20に設けられた第2スリット23によって瘻孔保持部材20が外周方向に若干広がるため、抜去用内筒3’及び外筒2’を瘻孔保持部材20に通過させる際に抵抗が少ない。
また、抜去用内筒3’及び外筒2’が瘻孔保持部材20の内部を通過する際に、抜去用内筒3’及び外筒2’が若干窄み、バンパー13を抜去用内筒3’の外部に押し出そうとする力が加わるが、抜去用内筒3’の長孔部8’には保持部8aが設けられているので(図7参照)、保持部8aがバンパー13に食い込んでバンパー13を保持するため、バンパー13が抜去用内筒3’から押し出されることが防止される。
次に、図10(d)に示すように、交換用の留置カテーテル11’を瘻孔保持部材20を介して体腔内Dに挿入する。図10(d)における符号40は、留置カテーテルの挿入補助具である。当該挿入補助具40の詳細な構成については、本願出願人による特開2007−98123号に記載しているので、ここでの詳細な説明は省略する。
このとき、瘻孔Aは瘻孔保持部材20によって保護されているため、瘻孔Aが広がることがないので、患者に対する負担が軽減される。また、この瘻孔保持部材20により、ガイドワイヤーを用いる必要がないので、留置カテーテルの交換作業が容易となる。また、交換用の留置カテーテル11’のバンパー13が体腔内Dに挿入された後は、瘻孔保持部材20を瘻孔Aから引き抜いて廃棄し、通常の処置手順に従い、留置カテーテル11’の固定等を行う。
なお、上記他の実施形態における瘻孔保持部材20は、図11(a)の符号20’で示すように縦方向に分割可能なように切断溝24を設けても良い。このような構成とすることにより、交換用留置カテーテル11’の設置作業後に、瘻孔Aから引き抜いて廃棄する際に、留置カテーテル11’のチューブ本体12’の基端部側まで移動させることなく、瘻孔Aから引き抜いた後に切断溝24から切断してチューブ本体12’から取り外すことができる。
また、瘻孔保持部材20は、図11(b)の符号20”で示すように、第2スリット23を筒状部21の途中までの長さとし、その基端部から鍔部10の端縁まで切断溝24を設けても良い。また、第2スリット23や切断溝24を設けない構成としても良い。
また、チューブ本体挿通補助具30は、上記他の実施形態においては軸部31と係止部32とハンドル部33とを合成樹脂で一体成形しているが、このような構成に限らず、針金等の部材で同様の構成としても良い。また、軸部31は中実である必要はなく、中空筒状としても良い。また、軸部31にはリング状のハンドル部33が設けられているが、このような形状に限らず他の形状としても良く、基端部側は軸部31のみとしてハンドル部33を特に設けなくても良い。
また、チューブ本体挿通補助具30の係止部32は、上記他の実施形態のようにリング状とするのではなく、軸部31の軸方向にスリットを設けてそのスリットにチューブ本体12を挟持するようにしてもよい。また、軸部31の先端部の外径をチューブ本体12の内径よりも若干大径とした係止部32として、当該係止部32をチューブ本体12の内部通路に挿入してチューブ本体12を係止しても良い。その他、係止部に事務用のクリップのような部材を設ける等の構成としても良い。
1…抜去補助具、 2…外筒、 3…抜去用内筒、 4…外筒本体、 5…被覆部、 6…スリット、 7…花弁状部材、 8…長孔部、 9…橋絡部、 11…留置カテーテル。

Claims (9)

  1. 瘻孔を介して先端が体腔内に挿入される可撓性を有するチューブ本体と、前記チューブ本体の先端に設けられ体腔内からのチューブ本体の抜出しを規制する可撓性を有する椀状の体腔内固定部とを備える留置カテーテルを体腔内から抜去するための抜去補助具であって、
    瘻孔に挿入される外筒と、前記外筒内に挿入され内部に前記チューブ本体を挿通可能な抜去用内筒とを有し、
    前記抜去用内筒は、可撓性部材からなり、先端から長さ方向に沿って基端側に向けて形成された複数のスリットと、前記スリットの間に形成された複数の花弁状部材とを備え、
    前記外筒は、前記花弁状部材の先端部を被覆する被覆部を備え、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒の内部に引き込まれたときに前記花弁状部材の外方への展開を抑制する弾性部材からなることを特徴とする抜去補助具。
  2. 前記抜去用内筒は、前記スリットの基端部に、長さ方向に沿って形成された長孔部を備え、前記花弁状部材は、各長孔部の間に形成された橋絡部を介して前記抜去用内筒の基端側に接続されていることを特徴とする請求項1記載の抜去補助具。
  3. 前記長孔部は、前記体腔内固定部が前記抜去用内筒内に引き込まれた際に前記体腔内固定部に食い込んで保持する保持部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の抜去補助具。
  4. 前記外筒は、前記抜去用内筒の先端から前記抜去用内筒の内周面に折返された折返し部を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の抜去補助具。
  5. 前記抜去用内筒よりも長尺であり、前記抜去用内筒内に挿通可能な軸部と、前記軸部の先端に設けられ前記チューブ本体を係止可能な係止部を備え、前記係止部を前記抜去用内筒の基端側から挿通して先端側から露出させ、前記係止部に前記チューブ本体の一部を係止した状態で前記軸部を引っ張ることにより前記チューブ本体を前記抜去用内筒に挿通させるチューブ本体挿通補助具をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の抜去補助具。
  6. 前記外筒の外周に装着可能な筒状部と、前記筒状部の基端部に設けられた鍔部とを有し、前記外筒に装着された状態で先端が瘻孔を介して体腔内に挿入され、瘻孔に留置可能な瘻孔保持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の抜去補助具。
  7. 前記瘻孔保持部材は、先端から長さ方向に沿って基端側に向けて形成された複数の第2スリットを備えていることを特徴とする請求項に記載の抜去補助具。
  8. 前記瘻孔保持部材は、前記筒状部の先端から基端まで長さ方向に設けられると共に前記鍔部の外周縁まで連続し、前記筒状部及び前記鍔部を切り離し可能とする切断溝が設けられていることを特徴とする請求項又はに記載の抜去補助具。
  9. 前記瘻孔保持部材は、前記第2スリットと連続して基端まで長さ方向に設けられると共に前記鍔部の外周縁まで連続し、前記筒状部及び前記鍔部を切り離し可能とする切断溝が設けられていることを特徴とする請求項に記載の抜去補助具。
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