JPWO2003092782A1 - 留置チューブガイド装置 - Google Patents
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Abstract
留置チューブ(14)とプッシャチューブ(15)とを有する留置チューブガイド装置。線状部材(20)の近位部は、留置チューブ(14)よりも近位側に位置する。この線状部材(20)の遠位部に、係合部材(21)が、設けられている。この係合部材(21)は、ガイド部材(11)を軸方向に移動することによって、留置チューブ(14)と係合された第1の状態から、留置チューブ(14)との係合が解除された第2の状態に移行可能である。
Description
技術分野
この発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置するのに使用される留置チューブガイド装置に関する。
背景技術
例えば、胆管内に溜まった胆汁等を排出する処置として、次のような処置を行う。まず、内視鏡の挿入部を予め体腔等内に挿入する。この挿入部に設けられているチャンネル内を通して、留置チューブとしてのステントを胆管の狭窄部に導く。その後、ステントを狭窄部に留置する。このステントの内腔を介して、胆管に溜まった胆汁を排液する。
ステントは、例えば、実開昭63−20854号公報に示すように、ポリエチレン、シリコンゴム等の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。このステントの両端近傍の外周部には、抜去防止のための互いに向き合うフラップが、設けられている。
前述のように構成されたステントを経内視鏡的に体腔内に導いて、ステントを胆管の狭窄部に留置する手技は、次のような手順で行われる。
図10Aに示すように、内視鏡1の挿入部4に設けられた鉗子チャンネル2に、可撓性ワイヤからなる長尺なガイドワイヤ3を挿入し、ガイドワイヤ3を内視鏡1の挿入部4と共に胆管5に導く。次に、ガイドワイヤ3を手元側の操作によって前進させて狭窄部6に通す。そして、図10Aの矢印で示すように、ガイドワイヤ3の近位端から、ステント7を挿通し、続いて、プッシャチューブ8を挿通する。
次に、図10Bに示すように、狭窄部6を通過したガイドワイヤ3をガイドとして、ステント7をプッシャチューブ8によって押し込んで、ステント7を狭窄部6に挿入して留置する。
狭窄部6は、体腔内の深部に位置しているため内視鏡1によって観察することはできない。従って、一般に、X線撮影下で処置を行う。ここで、ステント7をプッシャチューブ8によって狭窄部6に押し込む際、押し込みすぎてしまうことがある。しかし、ステント7とプッシャチューブ8とは連結されていない。このため、図10Bの矢印で示すように、プッシャチューブ8を引き戻しても、ステント7を引き戻すことができない。このため、ステント7を正確に位置決めできず不都合である。
USP5、921、952号明細書に、プッシャチューブとステントとを糸によって連結しているドレナージカテーテルデリバリーシステムが、開示されている。以下で詳細に説明するように、ドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントを押し込みすぎた際、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。
このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、プッシャチューブの遠位端に糸を挿通する挿通孔を設けている。また、ステントにフラップを形成することによって、このステントに開口を設けている。そして、ガイドワイヤに糸(スーチャー)を絡める。この糸をステントの開口から導出する。さらに、この糸を、プッシャチューブの挿通孔に通して結ぶ。このようにして、ステントとプッシャチューブとが、連結されている。
従って、ステントを押し込みすぎた際、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。また、ステントを狭窄部に留置する際、ステントを狭窄部に配置した後、ガイドワイヤを引き戻す。ガイドワイヤの遠位端が、糸との絡み部分から外れると、糸がステントから抜ける。こうして、ステントとプッシャチューブとが分離される。
このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントを留置する際、ステントを狭窄部に配置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が、糸との絡み部分から外れないと、ステントとプッシャチューブとは、分離されない。
従って、ステントを留置した後、ガイドワイヤを抜いてしまっている。このため、ガイドワイヤをガイドとして次の処置を行おうとしても、処置することができない。
また、プッシャチューブの遠位端に、糸を挿通するための挿通孔を設ける必要がある。このため、プッシャチューブを介して送液する際に、挿通孔から液が漏れてしまうという不都合がある。
さらに、このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントが、ガイドワイヤに挿通されている。そして、このステントの近位端は、プッシャチューブの遠位端と当接した状態にある。このため、プッシャチューブとステントとの連結部の屈曲強度が弱い。従って、ステントを狭窄部に留置するために、プッシャチューブを押し進めると、ステントとプッシャチューブとは、連結部で座屈してしまう場合がある。すると、ステントを目的部位にアプローチできなくなる。
発明の開示
この発明の目的は、留置チューブを留置する際に、留置チューブを押し込みすぎても引き戻すことができ、プッシャチューブと留置チューブとの連結部における屈曲強度が高く、留置チューブの進行経路が大きく湾曲している場合でも留置チューブを目的部位に押し進めることができる留置チューブガイド装置を提供することである。
本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。細長いガイドカテーテルが、留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される。このガイドカテーテルの少なくとも遠位部に、ガイドワイヤが、収容可能である。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイドカテーテルをその軸方向に移動することによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイドカテーテルを挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材が遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイドカテーテルをその軸方向に移動することによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。留置チューブを留置した後、ガイドカテーテル内に収容されていたガイドワイヤは、そのまま残される。
本発明の留置チューブは、好ましくは、内壁に係合部材が係脱可能な係合凹部を有する。そして、第1の状態で、係合部材は、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁と、係合凹部とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブに設けられた係合凹部と、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明の線状部材の近位部は、好ましくは、プッシャチューブに固定されている。
そして、本発明では、好ましくは、線状部材の近位部をプッシャチューブに固定している。
本発明の係合部材は、好ましくは、第1の状態で、留置チューブの遠位部端面と、留置チューブの遠位部から突出しているガイドカテーテルの周壁とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブの遠位部端面と、留置チューブの遠位部から突出しているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明のガイドカテーテルの周壁には、好ましくは、係合部材が落ち込み可能な開口が、設けられている。そして、係合部材が、開口に落ち込むことによって、第2状態に移行可能である。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブとガイドカテーテルの周壁とによって係止する。そして、ガイドカテーテルを軸方向に移動させることによって、係合部材を、ガイドカテーテルの周壁に設けられている開口に落ち込ませる。このようにして、係合部材と留置チューブとの係合を解除する。
本発明の留置チューブは、好ましくは、係合部材が係脱可能な係合孔を有する。そして、第1の状態で、係合部材は、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁と、係合孔とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブに設けられた係合孔と、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明のガイドカテーテルは、好ましくは、プッシャチューブの遠位側に配置される。そして、ガイドカテーテルの近位部は、プッシャチューブに進退自在に挿通された牽引ワイヤの遠位部に接続されている。
そして、本発明では、好ましくは、ガイドカテーテルをプッシャチューブの遠位側に配置する。そして、ガイドカテーテルの近位部に遠位部を接続されている牽引ワイヤを進退させることにより、ガイドカテーテルを進退させる。
また、本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。細長いガイド部材が、留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイド部材をその軸方向に移動することによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイド部材を挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材がその遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイド部材をその軸方向に移動することによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。
本発明の係合部材は、好ましくは、第1の状態で、留置チューブ内に挿通されているガイド部材の周壁と、留置チューブ内面とによって係止されている。このとき、係合部材の遠位部は、留置チューブの遠位部を保持している。また、係合部材の近位部は、留置チューブの近位部を保持している。
そして、本発明では、好ましくは、第1の状態で、係合部材の遠位部で留置チューブの遠位部を保持する。また、係合部材の近位部で留置チューブの近位部を保持する。
本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。ガイドカテーテルが、留置チューブ及びプッシャチューブ内に軸回り方向に回転自在に挿通されている。このガイドカテーテルの少なくとも遠位部に、ガイドワイヤが、収容可能である。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイドカテーテルを軸回り方向に回転させることによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイドカテーテルを挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材がその遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイドカテーテルを軸回り方向に回転させることによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。留置チューブを留置した後、ガイドカテーテル内に収容されていたガイドワイヤは、そのまま残される。
発明を実施するための最良の形態
図1Aは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。図1Bは、図1Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。図1Cは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。図1Dは、図1Cの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。
ガイドカテーテル11は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイド部材である。このガイドカテーテル11は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル11には、全長に亘って内腔12が形成されている。ガイドカテーテル11の近位端には、ガイドカテーテルコック13が、設けられている。
ガイドカテーテル11の遠位部には、留置チューブとしてのステント14が、設けられている。このステント14は、内腔を有する。ガイドカテーテル11は、ステント14の内腔内に挿通されている。ガイドカテーテル11のステント14より近位側には、プッシャチューブ15が、設けられている。ガイドカテーテル11は、プッシャチューブ15の内腔内に挿通されている。
ステント14は、比較的柔軟な中空パイプである。ステント14は、例えばポリエチレン、フッ素樹脂、ナイロン系の樹脂、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム等の生体適合性を有する樹脂からなる。ステント14は、外周面に親水性潤滑材をコーティングしていることが望ましい。ステント14の両端近傍の外周部には、抜去防止のための互いに向き合うフラップ16が、設けられている。さらに、ステント14の内周面の一部には、係合凹部17が、設けられている。
プッシャチューブ15は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。プッシャチューブ15の近位端には、プッシャチューブコック18が、設けられている。
また、ガイドカテーテル11の内腔には、ガイドワイヤ19が、軸方向に挿通されている。ガイドカテーテル11の外周面とプッシャチューブ15の内周面との間には、線状部材20が、軸方向に挿通されている。
ガイドワイヤ19は、金属製の長尺の線状体、撚り線状体、コイル状体等からなり、好ましくは、ニッケル−チタン合金等の超弾性特性を有する金属からなる。このガイドワイヤ19の遠位端は、先細に形成されている。一方、ガイドワイヤ19の近位端は、ガイドカテーテルコック13から導出されている。
線状部材20は、ステンレス、ニッケル、チタン合金、ナイロン、液晶ポリマー、シルク等の線状体である。線状部材20の遠位端には、係合部材21が、設けられている。この係合部材21は、ステント14の係合凹部17と係脱可能である。係合部材21は、金属、セラミック、熱可塑性樹脂等から成形されたボール状の肥大部からなる。線状部材20の近位側は、プッシャチューブコック18に固定されている。
係合部材21は、ガイドカテーテル11が、ステント14に挿通された状態では、ガイドカテーテル11の外周面で係合凹部17に押し付けられ、係合凹部17に係合している。このため、線状部材20を近位側に引き込むと、ステント14を近位方向に移動できる。また、ステント14からガイドカテーテル11を引抜くと、係合部材21は、係合凹部17から脱出し、係合部材21の係合が、解除される。
従って、係合部材21は、ステント14の係合凹部17に係脱可能であればよい。即ち、ボール状の肥大部に限定されず、円筒形状、矩形ブロック形状、鉤状でもよい。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
前述のように構成された留置チューブガイド装置を経内視鏡的に体腔内に導き、胆管の狭窄部にステント14を留置する作用を説明する。図1A及び図1Bに示すように、予めガイドカテーテル11に、その遠位部からプッシャチューブ15を嵌合する。さらに、ガイドカテーテル11の遠位部から、ステント14を嵌合する。この際、プッシャチューブ15の内腔から導出された線状部材20の遠位部の係合部材21を、係合凹部17に係合する。
一方、体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、先端構成部を胆管の近傍まで導く。次に、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ19を挿通する。内視鏡下かつX線観察下で、ガイドワイヤ19を前進させる。そして、ガイドワイヤ19の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
次に、ガイドワイヤ19の近位端から、ガイドカテーテル11をガイドワイヤ19に挿通する。ガイドカテーテル11には、ステント14及びプッシャチューブ15が、セットされている。ガイドワイヤ19をガイドとして、ガイドカテーテル11を鉗子チャンネルに挿通する。
近位端側の手元操作によって、ガイドカテーテル11を前進させる。そして、ガイドカテーテル11の遠位部を、内視鏡の先端構成部から導出する。さらに、この遠位部を、狭窄部に挿通する。そして、プッシャチューブ15を押し込むことによって、ガイドカテーテル11に沿ってステント14を狭窄部に挿通する。この際、ステント14の遠位端は、ガイドカテーテル11の遠位端よりも近位側に配置されている。
ここで、X線観察等によって、ステント14を深く押し込みすぎたことを確認したときには、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、線状部材20を介してステント14が、引き戻される。
次に、ガイドワイヤ19をそのままにして、ガイドカテーテル11を、ステント14に対して相対的に近位側に引き込む。すると、ガイドカテーテル11の遠位部が、ステント14の内腔から抜ける。この結果、図1C及び図1Dに示すように、係合部材21が、ステント14の係合凹部17から脱出する。従って、線状部材20とステント14とが、分離される。このようにして、ステント14は、狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ19の遠位端は、狭窄部に位置する。このため、このガイドワイヤ19は、狭窄部内に挿通されたままである。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。即ち、本実施形態では、ステント14を留置するために、ステント14をプッシャチューブ15によって押し進める。この際、ステント14とプッシャチューブ15との連結部に、ガイドカテーテル11が、挿通されている。従って、ステント14とプッシャチューブ15との連結部における屈曲強度が高い。従って、ステント14の進行経路が、大きく湾曲している場合であっても、ステント14とプッシャチューブ15とが座屈することがない。このため、ステント14を円滑に押し進めることが可能である。
また、ステント14を留置する際、係合部材21が、ステント14に係合している。そして、係合部材21は、線状部材20の遠位部に接続されている。線状部材20の近位部は、プッシャチューブ15に固定されている。このため、ステント14を押し込みすぎた場合には、プッシャチューブ15を近位側に移動させことによって。ステント14を引き戻すことが可能である。
そして、ステント14を留置する際には、ステント14に対してガイドカテーテル11を近位側に引き込む。この際、ガイドカテーテル11に挿通されているガイドワイヤ19は、そのままに保たれる。このため、ステント14を留置した後、ガイドワイヤ19の遠位部は、狭窄部に挿通させた状態のままに残される。従って、ステント14の留置後、ガイドワイヤ19をガイドとして、次の処置を行うことが可能である。
図2は、本発明の第2実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20の近位端を、プッシャチューブ15の遠位部の内面に連結したものである。本実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の長さを短くできる。このため、構成の簡素化により、コストダウンを図ることができる。
図3は、本発明の第3実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20の遠位端に設けた係合部材21を、ステント14の遠位端に係合したものである。本実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様である。本実施形態では、ステント14に係合凹部17を設ける必要がない。このため、従来のステント14をそのまま使用することが可能である。この結果、コストダウンを図ることができる。
図4Aは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図4Bは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
本実施形態は、ガイドカテーテル11の遠位部近傍で、ステント14の内腔に挿入される周壁に、開口22を設けたものである。開口22は、ステント14の係合凹部17と対面可能である。また、開口22には、係合部材21が、落ち込み可能である。
本実施形態では、プッシャチューブ15によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、図4Aに示すように、線状部材20を介してステント14を引き戻すことができる。この結果、ステント14を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
次に、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにしてガイドカテーテル11を近位側に引き込む。すると、ガイドカテーテル11の開口22は、係合凹部17と対面する。この結果、係合部材21は、開口22に落ち込む。従って、図4Bに示すように、係合部材21がステント14の係合凹部17から脱出する。このようにして、線状部材20とステント14とが、分離される。この結果、ステント14は、狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、ガイドカテーテル11を僅かに近位側に引き込み、開口22を係合部材21に対面させる。そして、係合部材21を開口22に落ち込ませる。この結果、線状部材20とステント14とを分離することができる。このように、操作性が、向上されている。
図5Aは、本発明の第5実施形態を示す、留置チューブガイド装置の縦断面図である。図5Bは、図5Aの留置チューブガイド装置の側面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
ステント14の周壁の一部には、係合穴23が、穿設されている。この係合穴23には、線状部材20の遠位端に設けた係合部材21が、係合される。また、線状部材20の近位端は、プッシャチューブコック18に接続されている。
ステント14及びプッシャチューブ15の遠位部には、短尺のガイドカテーテル24が、進退自在に挿通されている。ガイドカテーテル24の近位部は、牽引ワイヤ25の遠位部に接続されている。牽引ワイヤ25は、プッシャチューブ15の近位端まで延長されている。そして、牽引ワイヤ25の近位端は、操作リング26と連結されている。さらに、プッシャチューブ15の近位部近傍には、側孔27が、設けられている。ガイドワイヤ19は、この側孔27から外部に導出されている。
本実施形態では、ガイドカテーテル24によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、線状部材20を介してステント14を引き戻すことができる。このようにして、ステント14を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
次に、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにして、操作リング26に手指を掛ける。そして、牽引ワイヤ25を近位側に引き込むと、ガイドカテーテル24が、後退する。そして、ガイドカテーテル24の遠位端は、係合穴23より近位端に移動される。この結果、係合穴23に係合されていた係合部材21は、係合穴23から脱出する。このようにして、線状部材20とステント14とが、分離される。この結果、ステント14は、狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、長尺のガイドカテーテル11を用意する必要がない。このため、構成の簡素化によりコストダウンを図ることができる。
図6は、本発明の第6実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第5実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20を、プッシャチューブ15の外部に、プッシャチューブ15の軸方向に沿って設けている。そして、線状部材20の遠位部を、プッシャチューブ15の遠位端からステント14の内腔に導入する。さらに、係合部材21を係合穴23に係合している。本実施形態の作用は、第5実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の配索が、簡単である。このため、組立作業性を向上できる。
図7は、本発明の第7実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第5実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、プッシャチューブ15の遠位部における側壁に通し穴28を設けている。そして、この通し穴28に、線状部材20を通し、線状部材20をプッシャチューブ15の遠位部に接続している。本実施形態の作用は、第5実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の長さが短くなっている。このため、構成の簡素化により、コストダウンを図ることができる。
図8Aは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図8Bは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図8Cは、本発明の第8実施形態の係合部材の斜視図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態のボール状の肥大部からなる係合部材21を、図8A、図8B並びに図8Cで示される細長い係合部材29に代えたものである。なお、ガイド部材として棒状部材34が用いられているが、ガイドカテーテル11を用いてもよい。
図8Cで示されるように、本実施形態の係合部材29は、凹部30を有する。この凹部30は、係合部材29の本体29aの外周面の一部を切欠させることにより形成されている。凹部30は、軸方向に沿ってステント14の内面と嵌合する。係合部材29の近位部33は、線状部材20の遠位部に接続されている。
図8Aで示されるように、棒状部材34が、ステント14に挿通された状態においては、係合部材29は、棒状部材34の周壁によってステント14に嵌合され、係止されている。凹部30の遠位部31は、ステント14の遠位端を保持している。また、凹部30の近位部32は、ステント14の近位端を保持している。さらに、係合部材29の近位部32は、線状部材20によって近位側に引かれて、プッシャチューブ15の遠位部に当接されている。
本実施形態では、プッシャチューブ15によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、線状部材20を近位側に引き戻す。このようにして、ステント14を引き戻す。この際、係合部材29の遠位部31は、ステント14の遠位端を近位側に押し戻す。
そして、ステント14を目的部位に位置決めした後、棒状部材34をステント14に対して近位側に移動させる。さらに、棒状部材34をステント14から引き抜く。すると、係合部材29は、ステント14との係合を解除される。この結果、係合部材29とステント14とが、分離される。このようにして、ステント14は、留置される。この後、係合部材29は、線状部材20を近位側に引くことによって、プッシャチューブ15内に収容される。
本実施形態によれば、係合部材29は、凹部30内にステント14を嵌合させることによって係合される。この際、係合部材29は、ステント14の遠位端及び近位端を保持している。このように、係合部材29は、ステント14の両端を保持しているため、ステント14を押し進める際にも引き込む際にも、ステント14を正確かつ確実に移動できる。
また、ステント14に追加工を施す必要がない。このため、従来のステントを用いることがでる。従って、コストダウンを図ることができる。
図9Aは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図9Bは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第4実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ガイドカテーテル11は、ステント14並びにプッシャチューブ15内に挿通されている。ガイドカテーテル11は、ステント14並びにプッシャチューブ15に対して、軸回り方向に回転可能である。さらに、ガイドカテーテル11の遠位部近傍で、ステント14の内腔に挿入される周壁に、開口22が、設けられている。この開口22に、係合部材21が、落ち込み可能である。開口22は、ステント14の中心軸にほぼ垂直で、係合凹部17を横切る平面内に配置されている。
本実施形態では、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにして、ガイドカテーテル11を軸回り方向に回転させる。すると、ガイドカテーテル11の開口22は、係合凹部17と対面する。係合部材21は、開口22に落ち込む。図9Bに示すように、係合部材21が、ステント14の係合凹部17から脱出する。この結果、線状部材20とステント14とが分離される。このようにして、ステント14は狭窄部に留置される。
本実施形態では、ガイドカテーテル11は、ステント14及びプッシャチューブ15内で軸回り方向に回転可能である。さらに、開口22が、ガイドカテーテル11の周壁に設けられている。この開口22に、係合部材21が、落ち込み可能である。開口22は、ステントの中心軸にほぼ垂直で、係合凹部17を横切る平面内に配置されている。このため、ガイドカテーテル11を僅かに回転させるだけで、開口22に、係合部材21が、落ち込む。このようにして、ステント14と係合部材21との係合を解除できる。従って、操作性が、向上されている。
産業上の利用可能性
本発明によれば、内視鏡と組み合わせて使用され、体腔内等に留置チューブを正確に位置決め留置することのできる留置チューブガイド装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1Aは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図1Bは、図1Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。
図1Cは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図1Dは、図1Cの留置チューブガイド装置の先端部の縦側面図である。
図2は、本発明の第2実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図3は、本発明の第3実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図4Aは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図4Bは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図5Aは、本発明の第5実施形態を示す、留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図5Bは、図5Aの留置チューブガイド装置の側面図である。
図6は、本発明の第6実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図7は、本発明の第7実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Aは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Bは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Cは、本発明の第8実施形態の係合部材の斜視図である。
図9Aは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図9Bは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図10Aは、ステントを経内視鏡的に体腔内に導く手技の説明図である。
図10Bは、ステントを経内視鏡的に体腔内に導いた後に、胆管の狭窄部に留置する手技の説明図である。
この発明は、内視鏡を用いて留置チューブを患者の体腔内に挿入して留置するのに使用される留置チューブガイド装置に関する。
背景技術
例えば、胆管内に溜まった胆汁等を排出する処置として、次のような処置を行う。まず、内視鏡の挿入部を予め体腔等内に挿入する。この挿入部に設けられているチャンネル内を通して、留置チューブとしてのステントを胆管の狭窄部に導く。その後、ステントを狭窄部に留置する。このステントの内腔を介して、胆管に溜まった胆汁を排液する。
ステントは、例えば、実開昭63−20854号公報に示すように、ポリエチレン、シリコンゴム等の高分子化合物を素材とする比較的柔軟な中空パイプである。このステントの両端近傍の外周部には、抜去防止のための互いに向き合うフラップが、設けられている。
前述のように構成されたステントを経内視鏡的に体腔内に導いて、ステントを胆管の狭窄部に留置する手技は、次のような手順で行われる。
図10Aに示すように、内視鏡1の挿入部4に設けられた鉗子チャンネル2に、可撓性ワイヤからなる長尺なガイドワイヤ3を挿入し、ガイドワイヤ3を内視鏡1の挿入部4と共に胆管5に導く。次に、ガイドワイヤ3を手元側の操作によって前進させて狭窄部6に通す。そして、図10Aの矢印で示すように、ガイドワイヤ3の近位端から、ステント7を挿通し、続いて、プッシャチューブ8を挿通する。
次に、図10Bに示すように、狭窄部6を通過したガイドワイヤ3をガイドとして、ステント7をプッシャチューブ8によって押し込んで、ステント7を狭窄部6に挿入して留置する。
狭窄部6は、体腔内の深部に位置しているため内視鏡1によって観察することはできない。従って、一般に、X線撮影下で処置を行う。ここで、ステント7をプッシャチューブ8によって狭窄部6に押し込む際、押し込みすぎてしまうことがある。しかし、ステント7とプッシャチューブ8とは連結されていない。このため、図10Bの矢印で示すように、プッシャチューブ8を引き戻しても、ステント7を引き戻すことができない。このため、ステント7を正確に位置決めできず不都合である。
USP5、921、952号明細書に、プッシャチューブとステントとを糸によって連結しているドレナージカテーテルデリバリーシステムが、開示されている。以下で詳細に説明するように、ドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントを押し込みすぎた際、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。
このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、プッシャチューブの遠位端に糸を挿通する挿通孔を設けている。また、ステントにフラップを形成することによって、このステントに開口を設けている。そして、ガイドワイヤに糸(スーチャー)を絡める。この糸をステントの開口から導出する。さらに、この糸を、プッシャチューブの挿通孔に通して結ぶ。このようにして、ステントとプッシャチューブとが、連結されている。
従って、ステントを押し込みすぎた際、プッシャチューブを引き戻すと、糸を介してステントを引き戻すことができる。また、ステントを狭窄部に留置する際、ステントを狭窄部に配置した後、ガイドワイヤを引き戻す。ガイドワイヤの遠位端が、糸との絡み部分から外れると、糸がステントから抜ける。こうして、ステントとプッシャチューブとが分離される。
このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントを留置する際、ステントを狭窄部に配置した後、ガイドワイヤを引き戻す。このとき、ガイドワイヤの遠位端が、糸との絡み部分から外れないと、ステントとプッシャチューブとは、分離されない。
従って、ステントを留置した後、ガイドワイヤを抜いてしまっている。このため、ガイドワイヤをガイドとして次の処置を行おうとしても、処置することができない。
また、プッシャチューブの遠位端に、糸を挿通するための挿通孔を設ける必要がある。このため、プッシャチューブを介して送液する際に、挿通孔から液が漏れてしまうという不都合がある。
さらに、このドレナージカテーテルデリバリーシステムでは、ステントが、ガイドワイヤに挿通されている。そして、このステントの近位端は、プッシャチューブの遠位端と当接した状態にある。このため、プッシャチューブとステントとの連結部の屈曲強度が弱い。従って、ステントを狭窄部に留置するために、プッシャチューブを押し進めると、ステントとプッシャチューブとは、連結部で座屈してしまう場合がある。すると、ステントを目的部位にアプローチできなくなる。
発明の開示
この発明の目的は、留置チューブを留置する際に、留置チューブを押し込みすぎても引き戻すことができ、プッシャチューブと留置チューブとの連結部における屈曲強度が高く、留置チューブの進行経路が大きく湾曲している場合でも留置チューブを目的部位に押し進めることができる留置チューブガイド装置を提供することである。
本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。細長いガイドカテーテルが、留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される。このガイドカテーテルの少なくとも遠位部に、ガイドワイヤが、収容可能である。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイドカテーテルをその軸方向に移動することによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイドカテーテルを挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材が遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイドカテーテルをその軸方向に移動することによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。留置チューブを留置した後、ガイドカテーテル内に収容されていたガイドワイヤは、そのまま残される。
本発明の留置チューブは、好ましくは、内壁に係合部材が係脱可能な係合凹部を有する。そして、第1の状態で、係合部材は、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁と、係合凹部とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブに設けられた係合凹部と、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明の線状部材の近位部は、好ましくは、プッシャチューブに固定されている。
そして、本発明では、好ましくは、線状部材の近位部をプッシャチューブに固定している。
本発明の係合部材は、好ましくは、第1の状態で、留置チューブの遠位部端面と、留置チューブの遠位部から突出しているガイドカテーテルの周壁とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブの遠位部端面と、留置チューブの遠位部から突出しているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明のガイドカテーテルの周壁には、好ましくは、係合部材が落ち込み可能な開口が、設けられている。そして、係合部材が、開口に落ち込むことによって、第2状態に移行可能である。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブとガイドカテーテルの周壁とによって係止する。そして、ガイドカテーテルを軸方向に移動させることによって、係合部材を、ガイドカテーテルの周壁に設けられている開口に落ち込ませる。このようにして、係合部材と留置チューブとの係合を解除する。
本発明の留置チューブは、好ましくは、係合部材が係脱可能な係合孔を有する。そして、第1の状態で、係合部材は、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁と、係合孔とによって係止されている。
そして、本発明では、好ましくは、係合部材を、留置チューブに設けられた係合孔と、留置チューブ内に挿通されているガイドカテーテルの周壁とによって係止する。
本発明のガイドカテーテルは、好ましくは、プッシャチューブの遠位側に配置される。そして、ガイドカテーテルの近位部は、プッシャチューブに進退自在に挿通された牽引ワイヤの遠位部に接続されている。
そして、本発明では、好ましくは、ガイドカテーテルをプッシャチューブの遠位側に配置する。そして、ガイドカテーテルの近位部に遠位部を接続されている牽引ワイヤを進退させることにより、ガイドカテーテルを進退させる。
また、本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。細長いガイド部材が、留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイド部材をその軸方向に移動することによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイド部材を挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材がその遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイド部材をその軸方向に移動することによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。
本発明の係合部材は、好ましくは、第1の状態で、留置チューブ内に挿通されているガイド部材の周壁と、留置チューブ内面とによって係止されている。このとき、係合部材の遠位部は、留置チューブの遠位部を保持している。また、係合部材の近位部は、留置チューブの近位部を保持している。
そして、本発明では、好ましくは、第1の状態で、係合部材の遠位部で留置チューブの遠位部を保持する。また、係合部材の近位部で留置チューブの近位部を保持する。
本発明の留置チューブガイド装置は、体腔内に留置される留置チューブを有する。この留置チューブは、内腔を有する。この留置チューブの近位側には、留置チューブを移動させるためのプッシャチューブが、配置されている。ガイドカテーテルが、留置チューブ及びプッシャチューブ内に軸回り方向に回転自在に挿通されている。このガイドカテーテルの少なくとも遠位部に、ガイドワイヤが、収容可能である。さらに、本発明の留置チューブガイド装置は、線状部材を有する。この線状部材の近位部は、留置チューブよりも近位側に位置する。この線状部材の遠位部に、係合部材が、設けられている。この係合部材は、ガイドカテーテルを軸回り方向に回転させることによって、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である。
そして、本発明では、留置チューブを留置する際に、留置チューブとプッシャチューブとの連結部にガイドカテーテルを挿通させた状態で、プッシャチューブによって留置チューブを目的部位に押し進める。また、留置チューブを押し込みすぎた場合には、留置チューブに係合された係合部材がその遠位部に設けられている線状部材の近位部を近位側に引き込むことによって、留置チューブを引き戻す。そして、留置チューブを留置する際には、ガイドカテーテルを軸回り方向に回転させることによって、係合部材を、留置チューブと係合された第1の状態から、留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行させる。留置チューブを留置した後、ガイドカテーテル内に収容されていたガイドワイヤは、そのまま残される。
発明を実施するための最良の形態
図1Aは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。図1Bは、図1Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。図1Cは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。図1Dは、図1Cの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。
ガイドカテーテル11は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な長尺のガイド部材である。このガイドカテーテル11は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。ガイドカテーテル11には、全長に亘って内腔12が形成されている。ガイドカテーテル11の近位端には、ガイドカテーテルコック13が、設けられている。
ガイドカテーテル11の遠位部には、留置チューブとしてのステント14が、設けられている。このステント14は、内腔を有する。ガイドカテーテル11は、ステント14の内腔内に挿通されている。ガイドカテーテル11のステント14より近位側には、プッシャチューブ15が、設けられている。ガイドカテーテル11は、プッシャチューブ15の内腔内に挿通されている。
ステント14は、比較的柔軟な中空パイプである。ステント14は、例えばポリエチレン、フッ素樹脂、ナイロン系の樹脂、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム等の生体適合性を有する樹脂からなる。ステント14は、外周面に親水性潤滑材をコーティングしていることが望ましい。ステント14の両端近傍の外周部には、抜去防止のための互いに向き合うフラップ16が、設けられている。さらに、ステント14の内周面の一部には、係合凹部17が、設けられている。
プッシャチューブ15は、可撓性を有する合成樹脂材料、例えばフッ素系の樹脂、ナイロン系の樹脂によって成形されている。プッシャチューブ15の近位端には、プッシャチューブコック18が、設けられている。
また、ガイドカテーテル11の内腔には、ガイドワイヤ19が、軸方向に挿通されている。ガイドカテーテル11の外周面とプッシャチューブ15の内周面との間には、線状部材20が、軸方向に挿通されている。
ガイドワイヤ19は、金属製の長尺の線状体、撚り線状体、コイル状体等からなり、好ましくは、ニッケル−チタン合金等の超弾性特性を有する金属からなる。このガイドワイヤ19の遠位端は、先細に形成されている。一方、ガイドワイヤ19の近位端は、ガイドカテーテルコック13から導出されている。
線状部材20は、ステンレス、ニッケル、チタン合金、ナイロン、液晶ポリマー、シルク等の線状体である。線状部材20の遠位端には、係合部材21が、設けられている。この係合部材21は、ステント14の係合凹部17と係脱可能である。係合部材21は、金属、セラミック、熱可塑性樹脂等から成形されたボール状の肥大部からなる。線状部材20の近位側は、プッシャチューブコック18に固定されている。
係合部材21は、ガイドカテーテル11が、ステント14に挿通された状態では、ガイドカテーテル11の外周面で係合凹部17に押し付けられ、係合凹部17に係合している。このため、線状部材20を近位側に引き込むと、ステント14を近位方向に移動できる。また、ステント14からガイドカテーテル11を引抜くと、係合部材21は、係合凹部17から脱出し、係合部材21の係合が、解除される。
従って、係合部材21は、ステント14の係合凹部17に係脱可能であればよい。即ち、ボール状の肥大部に限定されず、円筒形状、矩形ブロック形状、鉤状でもよい。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
前述のように構成された留置チューブガイド装置を経内視鏡的に体腔内に導き、胆管の狭窄部にステント14を留置する作用を説明する。図1A及び図1Bに示すように、予めガイドカテーテル11に、その遠位部からプッシャチューブ15を嵌合する。さらに、ガイドカテーテル11の遠位部から、ステント14を嵌合する。この際、プッシャチューブ15の内腔から導出された線状部材20の遠位部の係合部材21を、係合凹部17に係合する。
一方、体腔内に内視鏡の挿入部を挿入し、先端構成部を胆管の近傍まで導く。次に、内視鏡の鉗子チャンネルにガイドワイヤ19を挿通する。内視鏡下かつX線観察下で、ガイドワイヤ19を前進させる。そして、ガイドワイヤ19の遠位端を胆管の狭窄部に導く。
次に、ガイドワイヤ19の近位端から、ガイドカテーテル11をガイドワイヤ19に挿通する。ガイドカテーテル11には、ステント14及びプッシャチューブ15が、セットされている。ガイドワイヤ19をガイドとして、ガイドカテーテル11を鉗子チャンネルに挿通する。
近位端側の手元操作によって、ガイドカテーテル11を前進させる。そして、ガイドカテーテル11の遠位部を、内視鏡の先端構成部から導出する。さらに、この遠位部を、狭窄部に挿通する。そして、プッシャチューブ15を押し込むことによって、ガイドカテーテル11に沿ってステント14を狭窄部に挿通する。この際、ステント14の遠位端は、ガイドカテーテル11の遠位端よりも近位側に配置されている。
ここで、X線観察等によって、ステント14を深く押し込みすぎたことを確認したときには、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、線状部材20を介してステント14が、引き戻される。
次に、ガイドワイヤ19をそのままにして、ガイドカテーテル11を、ステント14に対して相対的に近位側に引き込む。すると、ガイドカテーテル11の遠位部が、ステント14の内腔から抜ける。この結果、図1C及び図1Dに示すように、係合部材21が、ステント14の係合凹部17から脱出する。従って、線状部材20とステント14とが、分離される。このようにして、ステント14は、狭窄部に留置される。
このとき、ガイドワイヤ19の遠位端は、狭窄部に位置する。このため、このガイドワイヤ19は、狭窄部内に挿通されたままである。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。即ち、本実施形態では、ステント14を留置するために、ステント14をプッシャチューブ15によって押し進める。この際、ステント14とプッシャチューブ15との連結部に、ガイドカテーテル11が、挿通されている。従って、ステント14とプッシャチューブ15との連結部における屈曲強度が高い。従って、ステント14の進行経路が、大きく湾曲している場合であっても、ステント14とプッシャチューブ15とが座屈することがない。このため、ステント14を円滑に押し進めることが可能である。
また、ステント14を留置する際、係合部材21が、ステント14に係合している。そして、係合部材21は、線状部材20の遠位部に接続されている。線状部材20の近位部は、プッシャチューブ15に固定されている。このため、ステント14を押し込みすぎた場合には、プッシャチューブ15を近位側に移動させことによって。ステント14を引き戻すことが可能である。
そして、ステント14を留置する際には、ステント14に対してガイドカテーテル11を近位側に引き込む。この際、ガイドカテーテル11に挿通されているガイドワイヤ19は、そのままに保たれる。このため、ステント14を留置した後、ガイドワイヤ19の遠位部は、狭窄部に挿通させた状態のままに残される。従って、ステント14の留置後、ガイドワイヤ19をガイドとして、次の処置を行うことが可能である。
図2は、本発明の第2実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20の近位端を、プッシャチューブ15の遠位部の内面に連結したものである。本実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の長さを短くできる。このため、構成の簡素化により、コストダウンを図ることができる。
図3は、本発明の第3実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20の遠位端に設けた係合部材21を、ステント14の遠位端に係合したものである。本実施形態の作用は、第1実施形態の作用と同様である。本実施形態では、ステント14に係合凹部17を設ける必要がない。このため、従来のステント14をそのまま使用することが可能である。この結果、コストダウンを図ることができる。
図4Aは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図4Bは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
本実施形態は、ガイドカテーテル11の遠位部近傍で、ステント14の内腔に挿入される周壁に、開口22を設けたものである。開口22は、ステント14の係合凹部17と対面可能である。また、開口22には、係合部材21が、落ち込み可能である。
本実施形態では、プッシャチューブ15によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、図4Aに示すように、線状部材20を介してステント14を引き戻すことができる。この結果、ステント14を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
次に、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにしてガイドカテーテル11を近位側に引き込む。すると、ガイドカテーテル11の開口22は、係合凹部17と対面する。この結果、係合部材21は、開口22に落ち込む。従って、図4Bに示すように、係合部材21がステント14の係合凹部17から脱出する。このようにして、線状部材20とステント14とが、分離される。この結果、ステント14は、狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、ガイドカテーテル11を僅かに近位側に引き込み、開口22を係合部材21に対面させる。そして、係合部材21を開口22に落ち込ませる。この結果、線状部材20とステント14とを分離することができる。このように、操作性が、向上されている。
図5Aは、本発明の第5実施形態を示す、留置チューブガイド装置の縦断面図である。図5Bは、図5Aの留置チューブガイド装置の側面図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
ステント14の周壁の一部には、係合穴23が、穿設されている。この係合穴23には、線状部材20の遠位端に設けた係合部材21が、係合される。また、線状部材20の近位端は、プッシャチューブコック18に接続されている。
ステント14及びプッシャチューブ15の遠位部には、短尺のガイドカテーテル24が、進退自在に挿通されている。ガイドカテーテル24の近位部は、牽引ワイヤ25の遠位部に接続されている。牽引ワイヤ25は、プッシャチューブ15の近位端まで延長されている。そして、牽引ワイヤ25の近位端は、操作リング26と連結されている。さらに、プッシャチューブ15の近位部近傍には、側孔27が、設けられている。ガイドワイヤ19は、この側孔27から外部に導出されている。
本実施形態では、ガイドカテーテル24によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、プッシャチューブ15を近位側に引き戻す。すると、線状部材20を介してステント14を引き戻すことができる。このようにして、ステント14を目的部位に確実に位置決め留置することができる。
次に、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにして、操作リング26に手指を掛ける。そして、牽引ワイヤ25を近位側に引き込むと、ガイドカテーテル24が、後退する。そして、ガイドカテーテル24の遠位端は、係合穴23より近位端に移動される。この結果、係合穴23に係合されていた係合部材21は、係合穴23から脱出する。このようにして、線状部材20とステント14とが、分離される。この結果、ステント14は、狭窄部に留置される。
本実施形態によれば、長尺のガイドカテーテル11を用意する必要がない。このため、構成の簡素化によりコストダウンを図ることができる。
図6は、本発明の第6実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第5実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、線状部材20を、プッシャチューブ15の外部に、プッシャチューブ15の軸方向に沿って設けている。そして、線状部材20の遠位部を、プッシャチューブ15の遠位端からステント14の内腔に導入する。さらに、係合部材21を係合穴23に係合している。本実施形態の作用は、第5実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の配索が、簡単である。このため、組立作業性を向上できる。
図7は、本発明の第7実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第5実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、プッシャチューブ15の遠位部における側壁に通し穴28を設けている。そして、この通し穴28に、線状部材20を通し、線状部材20をプッシャチューブ15の遠位部に接続している。本実施形態の作用は、第5実施形態の作用と同様である。本実施形態では、線状部材20の長さが短くなっている。このため、構成の簡素化により、コストダウンを図ることができる。
図8Aは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図8Bは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図8Cは、本発明の第8実施形態の係合部材の斜視図である。以下で、第1実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態のボール状の肥大部からなる係合部材21を、図8A、図8B並びに図8Cで示される細長い係合部材29に代えたものである。なお、ガイド部材として棒状部材34が用いられているが、ガイドカテーテル11を用いてもよい。
図8Cで示されるように、本実施形態の係合部材29は、凹部30を有する。この凹部30は、係合部材29の本体29aの外周面の一部を切欠させることにより形成されている。凹部30は、軸方向に沿ってステント14の内面と嵌合する。係合部材29の近位部33は、線状部材20の遠位部に接続されている。
図8Aで示されるように、棒状部材34が、ステント14に挿通された状態においては、係合部材29は、棒状部材34の周壁によってステント14に嵌合され、係止されている。凹部30の遠位部31は、ステント14の遠位端を保持している。また、凹部30の近位部32は、ステント14の近位端を保持している。さらに、係合部材29の近位部32は、線状部材20によって近位側に引かれて、プッシャチューブ15の遠位部に当接されている。
本実施形態では、プッシャチューブ15によってステント14を狭窄部に挿入する。X線観察下でステント14を深く押し込みすぎたことを確認したとき、線状部材20を近位側に引き戻す。このようにして、ステント14を引き戻す。この際、係合部材29の遠位部31は、ステント14の遠位端を近位側に押し戻す。
そして、ステント14を目的部位に位置決めした後、棒状部材34をステント14に対して近位側に移動させる。さらに、棒状部材34をステント14から引き抜く。すると、係合部材29は、ステント14との係合を解除される。この結果、係合部材29とステント14とが、分離される。このようにして、ステント14は、留置される。この後、係合部材29は、線状部材20を近位側に引くことによって、プッシャチューブ15内に収容される。
本実施形態によれば、係合部材29は、凹部30内にステント14を嵌合させることによって係合される。この際、係合部材29は、ステント14の遠位端及び近位端を保持している。このように、係合部材29は、ステント14の両端を保持しているため、ステント14を押し進める際にも引き込む際にも、ステント14を正確かつ確実に移動できる。
また、ステント14に追加工を施す必要がない。このため、従来のステントを用いることがでる。従って、コストダウンを図ることができる。
図9Aは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。図9Bは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。以下で、第4実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ガイドカテーテル11は、ステント14並びにプッシャチューブ15内に挿通されている。ガイドカテーテル11は、ステント14並びにプッシャチューブ15に対して、軸回り方向に回転可能である。さらに、ガイドカテーテル11の遠位部近傍で、ステント14の内腔に挿入される周壁に、開口22が、設けられている。この開口22に、係合部材21が、落ち込み可能である。開口22は、ステント14の中心軸にほぼ垂直で、係合凹部17を横切る平面内に配置されている。
本実施形態では、ガイドワイヤ19及びプッシャチューブ15をそのままにして、ガイドカテーテル11を軸回り方向に回転させる。すると、ガイドカテーテル11の開口22は、係合凹部17と対面する。係合部材21は、開口22に落ち込む。図9Bに示すように、係合部材21が、ステント14の係合凹部17から脱出する。この結果、線状部材20とステント14とが分離される。このようにして、ステント14は狭窄部に留置される。
本実施形態では、ガイドカテーテル11は、ステント14及びプッシャチューブ15内で軸回り方向に回転可能である。さらに、開口22が、ガイドカテーテル11の周壁に設けられている。この開口22に、係合部材21が、落ち込み可能である。開口22は、ステントの中心軸にほぼ垂直で、係合凹部17を横切る平面内に配置されている。このため、ガイドカテーテル11を僅かに回転させるだけで、開口22に、係合部材21が、落ち込む。このようにして、ステント14と係合部材21との係合を解除できる。従って、操作性が、向上されている。
産業上の利用可能性
本発明によれば、内視鏡と組み合わせて使用され、体腔内等に留置チューブを正確に位置決め留置することのできる留置チューブガイド装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1Aは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図1Bは、図1Aの留置チューブガイド装置の先端部の側面図である。
図1Cは、本発明の第1実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図1Dは、図1Cの留置チューブガイド装置の先端部の縦側面図である。
図2は、本発明の第2実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図3は、本発明の第3実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図4Aは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図4Bは、本発明の第4実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図5Aは、本発明の第5実施形態を示す、留置チューブガイド装置の縦断面図である。
図5Bは、図5Aの留置チューブガイド装置の側面図である。
図6は、本発明の第6実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図7は、本発明の第7実施形態を示す、留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Aは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Bは、本発明の第8実施形態を示す、留置チューブが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図8Cは、本発明の第8実施形態の係合部材の斜視図である。
図9Aは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されている状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図9Bは、本発明の第9実施形態を示す、ステントが係合されていない状態の留置チューブガイド装置の先端部の縦断面図である。
図10Aは、ステントを経内視鏡的に体腔内に導く手技の説明図である。
図10Bは、ステントを経内視鏡的に体腔内に導いた後に、胆管の狭窄部に留置する手技の説明図である。
Claims (10)
- 内腔を有し、体腔内に留置される留置チューブと、
前記留置チューブの近位側に配置され、前記留置チューブを移動させるためのプッシャチューブと、
少なくとも遠位部にガイドワイヤが収容可能であり、前記留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される細長いガイドカテーテルと、
前記留置チューブよりも近位側に近位部が位置する線状部材と、
前記線状部材の遠位部に設けられ、前記ガイドカテーテルをその軸方向に移動することによって、前記留置チューブと係合された第1の状態から前記留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である係合部材とを、
具備する留置チューブガイド装置。 - 前記留置チューブは、内壁に前記係合部材が係脱可能な係合凹部を有し、前記第1の状態で、前記係合部材は、前記留置チューブ内に挿通されている前記ガイドカテーテルの周壁と前記係合凹部とによって係止されている請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記線状部材の近位部は、前記プッシャチューブに固定されている請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記第1の状態で、前記係合部材は、前記留置チューブの遠位部端面と前記留置チューブの遠位部から突出している前記ガイドカテーテルの周壁とによって係止されている請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記ガイドカテーテルの周壁には、前記係合部材が落ち込み可能な開口が設けられており、前記係合部材が、前記開口に落ち込むことによって前記第2状態に移行可能である請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記留置チューブは、前記係合部材が係脱可能な係合孔を有し、前記第1の状態で、前記係合部材は、前記留置チューブ内に挿通されている前記ガイドカテーテルの周壁と前記係合孔とによって係止されている請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 前記ガイドカテーテルは、前記プッシャチューブの遠位側に配置され、前記ガイドカテーテルの近位部は、前記プッシャチューブに進退自在に挿通された牽引ワイヤの遠位部に接続されている請求項1に記載の留置チューブガイド装置。
- 内腔を有し、体腔内に留置される留置チューブと、
前記留置チューブの近位側に配置され、前記留置チューブを移動させるためのプッシャチューブと、
前記留置チューブ及びプッシャチューブ内に進退自在に挿通される細長いガイド部材と、
前記留置チューブよりも近位側に近位部が位置する線状部材と、
前記線状部材の遠位部に設けられ、前記ガイド部材をその軸方向に移動することによって、前記留置チューブと係合された第1の状態から、前記留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である係合部材とを、
具備する留置チューブガイド装置。 - 前記第1の状態で、前記係合部材は、前記留置チューブ内に挿通されている前記ガイド部材の周壁と前記留置チューブ内面とによって係止されて、その遠位部で前記留置チューブの遠位部を保持し、その近位部で前記留置チューブの近位部を保持していることを特徴とする請求項8に記載の留置チューブガイド装置。
- 内腔を有し、体腔内に留置される留置チューブと、
前記留置チューブの近位側に配置され、前記留置チューブを移動させるためのプッシャチューブと、
少なくとも遠位部にガイドワイヤが収容可能であり、前記留置チューブ及びプッシャチューブ内に軸回り方向に回転自在に挿通されるガイドカテーテルと、
前記留置チューブよりも近位側に近位部が位置する線状部材と、
前記線状部材の遠位部に設けられ、前記ガイド部材を軸回り方向に回転させることによって、前記留置チューブと係合された第1の状態から前記留置チューブとの係合が解除された第2の状態に移行可能である係合部材とを、
具備する留置チューブガイド装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |