JP2010063667A - 画像診断支援装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】異常部位の判定(特に胸膜異常)に有用な定量的な情報を提示しうる画像診断支援装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】断層画像41上の定量分析を所望する部位(異常が疑われる部位)を横断する直線45の濃度値プロファイルである計測曲線55と、正常な部位の濃度値プロファイルである参照曲線54とを、伸縮/移動させて対応付けた後、両曲線の減算を行い、その結果を差分曲線56として表示する。差分曲線56において差分値が相対的に大きい部分の幅を目盛58で読み取る。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像診断支援装置及びプログラムに係り、特に、膜(胸膜)の厚さが異常に厚くなった部位の定量的確認方法の技術に関する。
中皮腫はアスベスト(石綿)との関連で論じられることが多い。この場合の中皮腫とは、ほとんどが悪性胸膜中皮腫のことである。アスベストを多量に吸い込んだ人の胸部検診では、胸膜の厚さが異常に厚くなった部位(肥厚)を見つける必要がある。
従来の異常部位(肥厚部位)の検出は、非特許文献1に記載されたように、医師がCT画像などを観察して、目視で見つける方法が一般的であった。
"アスベストCT検診所見の検討" 臨床放射線 Vol.52 No.1 2007、175−180 ページ
しかし、異常部位がごく小さい(例えば肥厚の厚さが薄い)場合は、目視だけでは「異常部位である」との判断の証拠の客観性に欠けるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、異常部位の判定に有用な定量的な情報を提示しうる画像診断支援装置及びプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明にかかる画像診断支援装置及びプログラムは、複数の濃度値プロファイル(望ましくは明らかに正常と思われる部位と疑わしい部位との濃度値プロファイル)をそれぞれ求めて、これらの濃度値プロファイルを定量的に比較する構成を有する。
より詳しくは、本発明に係る画像診断支援装置は、画像表示装置の画面に表示された被検体の断層画像上に、その断層画像において定量分析を所望する部位を横断する直線の入力を受け付ける入力手段と、前記直線上の濃度値を読み出す濃度値算出手段と、前記直線上の位置に沿って、前記読み出された濃度値をプロットした濃度値プロファイルである計測曲線を生成し、その計測曲線を、一の軸が前記直線上の位置を示し、他の軸が濃度値を示す座標系上に表示するとともに、前記計測曲線と対比判断するための濃度値プロファイルである参照曲線を前記座標系上に表示するプロファイル表示手段と、前記座標系上において、前記計測曲線と前記参照曲線との前記一の軸方向の位置を対応付ける対応付け手段と、前記計測曲線と前記参照曲線とを減算し、その減算結果を前記画面に表示する結果表示手段と、を含むことを特徴する。
「定量分析を所望する部位」は、本発明に係る画像診断支援装置を異常部位の判定に使用する場合には、被検体の異常が疑われる部位に相当する。例えば、悪性中皮腫の画像診断支援に用いる場合には、「定量分析を所望する部位」とは、胸膜プラークの発現が疑われる胸膜と胸郭との間の部位に相当する。
また「前記計測曲線と対比判断するための濃度値プロファイルである参照曲線」は、本発明に係る画像診断支援装置を異常部位の判定に使用する場合には、被検体の正常部位において見られる濃度値プロファイルに相当する。例えば、上記悪性中皮腫の画像診断支援の場合では、胸膜プラーク等の異常候補陰影がない胸膜から胸郭にかけての部位に見られる濃度値プロファイルに相当する。
また、本発明に係る画像診断支援プログラムは、コンピュータにインストールされることにより、上記画像診断支援装置を構成することを特徴とする。
すなわち、本発明に係る画像診断支援プログラムは、画像表示装置の画面に表示された被検体の断層画像上に、その断層画像において定量分析を所望する部位を横断する直線の入力を受け付けるステップと、前記直線上の濃度値を読み出すステップと、前記直線上の位置に沿って、前記読み出された濃度値をプロットした濃度値プロファイルである計測曲線を生成し、その計測曲線を、一の軸が前記直線上の位置を示し、他の軸が濃度値を示す座標系上に表示するとともに、前記計測曲線と対比判断するための濃度値プロファイルである参照曲線を前記座標系上に表示するステップと、前記座標系上において、前記計測曲線と前記参照曲線との前記一の軸方向の位置を対応付けるステップと、前記計測曲線と前記参照曲線とを減算し、その減算結果を前記画面に表示するステップと、を含む画像診断支援方法を、コンピュータに実行させることを特徴する。
本発明によれば、被検体の定量分析を所望する部位の濃度値プロファイルである計測曲線を参照曲線と対比し、その差分値の実測値を提示することができる。これにより、異常部位の判定に有用な定量的な情報を提示しうる画像診断支援装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明に係る画像診断支援装置の概略構成図である。画像診断支援装置10は、LAN4を介して、病院や健診センター内に設置されたX線CT装置2と、X線CT装置2が撮影した断層画像を蓄積して格納可能な画像データベース3に接続される。画像診断支援装置10は、LAN4を介してX線CT装置2や画像データベース3から被検体を撮像して得られた断層画像を取得する。図1では、断層画像撮像装置としてX線CT装置2が記載されているが、X線CT装置2に限らず、MRI装置等、被検体の断層画像を撮像可能な装置を用いてもよい。
画像診断支援装置10は、主として各構成要素の動作を制御する中央処理装置(CPU)11と、主メモリ12と、データ記憶装置13と、表示データを一時記憶する表示メモリ14と、液晶モニタ、CRT等からなる画像表示装置15と、画像表示装置15上のソフトスイッチを操作するためのマウス16、トラックボール、タッチパネル等のポインティングデバイス(図示を省略)と、上記ポインティングデバイスのコントローラ16aと、各種パラメータ設定用のキーやスイッチを備えたキーボード17と、画像診断支援装置10をLAN4、電話回線、インターネット等のネットワークに接続するためのネットワークアダプタ18と、上記各構成要素を接続するデータバス19とにより構成される。データ記憶装置13は、画像診断支援装置10に内蔵又は外付けされたメモリ、ハードディスク等の記憶装置や、取り出し可能な外部メディアに対してデータの書き込みや読み出しを行う装置や、外部記憶装置とネットワークを介してデータを送受信する装置でもよい。
図2は、画像診断支援装置10にインストールされる画像診断支援プログラムを示すブロック図である。
画像処理プログラムは、断層画像を読み込む画像読込部11aと、画像表示装置15の画面に表示された被検体の断層画像上に、その断層画像において定量分析を所望する部位を横断する直線の入力を受け付ける入力部11bと、前記直線上の濃度値を読み出す濃度値算出部11cと、前記直線上の位置に沿って、前記読み出された濃度値をプロットした濃度値プロファイルである計測曲線を生成し、その計測曲線を、一の軸が前記直線上の位置を示し、他の軸が濃度値を示す座標系上に表示するとともに、前記計測曲線と対比判断するための濃度値プロファイルである参照曲線を前記座標系上に表示するプロファイル表示部11dと、前記座標系上において、前記計測曲線と前記参照曲線との前記一の軸方向の位置を対応付ける対応付け部11eと、前記計測曲線と前記参照曲線とを減算し、その減算結果を前記画面に表示する結果表示部11fと、を含む。
画像読込部11aは、LAN4を介してX線CT装置2や画像データベース3から断層画像を受信して読み込んでもよいし、画像診断支援装置10が備えるデータ記憶装置13から読み込んでもよい。上記の画像処理プログラムは主メモリ12にロードされ、CPU11により実行させることによりその機能を果たす。
<第一実施形態>
第一実施形態では、被検体の肺野領域をX線CT装置2により撮像して得た断層画像41に基づいて、胸膜の厚さが異常に厚くなった部位(肥厚)の厚みを定量的に分析する場合を例に挙げて、図3、4、5に従って画像診断支援装置10の処理を説明する。図3は、画像診断支援装置10で行われる処理の流れを説明するためのフローチャートである。図4は、画面表示例を示す模式図である。図5は、図4から遷移した画面表示例を示す模式図である。
(ステップS10)
画像読込部11aが、X線CT装置2により被検体の肺野領域を撮影して得られた断層画像を読み込み、画像表示装置15の画面に表示する。図4は、この画面表示例である。図4の画面40には、読み込まれた断層画像41と、本ステップに続く処理を実行させるための解析アイコン42と、処理を終了させるための終了アイコン43とが表示される。操作者は、マウス16を用いて断層画像41上の明らかに正常な部位と、異常が疑われる部位とにそれぞれ直線を入力し、入力部11bが、入力された直線の断層画像上の座標を取得する(S10)。図4では、明らかに正常な部位に入力された直線が直線44、異常が疑われる部位(定量分析を所望する部位)に入力された直線が直線45に相当する。直線44と直線45とは、異なる表示色を用いて表示してもよい。
被検体の胸膜と胸郭との間の厚みを調べたい場合には、胸膜と胸郭の少なくとも一部領域とを横断する直線を入力するが、好ましくは、胸膜よりもさらに内側の胸腔領域から、被検体の体表面の外側(空気領域)までを横断する直線を入力する。これにより、後のステップにおいて正常部位の濃度値プロファイル(以下「参照曲線」という。)と、異常が疑われる部位の濃度値プロファイル(以下「計測曲線」という。)の対応付けを行う際に、空気領域の濃度値を基準に対応付けができるという利点がある。
操作者は、直線44と直線45との入力を終えると、解析アイコン42をクリックする。
(ステップS11)
対応付け部11dは、直線44と直線45との向きを、直線の一方が胸膜により近い部分(即ち体の中心に近い部分)で、他方が胸郭により近い部分(即ち体表面の外側に近い部分)になるように座標変換を行い、直線44と直線45との向きを合わせる(S11)。
肺野領域を撮像したアキシャル断層画像の場合は、上記の向きに直線を合わせるが、被検体の体の中心部と画像の中心部とが一致しない画像の場合、例えば管腔臓器が走行方向に沿って表示された断層画像の場合には、両直線の断層画像の中心に近い部分と断層画像の外縁に近い部分とが一致するように、両直線の向きを合わせる。なお、操作者の使い勝手に応じて、両直線の向きを画像の外縁から中心に向かう方向にしても良い。
ステップS11は、後述するステップS13の複数の濃度値プロファイルの表示前に実行されればよい。従って、ステップS10に続いてステップS12の処理を行い、その後に、本ステップ(S11)の処理を実行してもよい。
(ステップS12)
濃度値算出部11cは、直線44及び直線45のそれぞれについて、各直線上の濃度値を算出する。プロファイル表示部11dは、算出された濃度値とその濃度値の直線上の位置とを対応付けた濃度値プロファイルを、直線44及び直線45のそれぞれについて生成する(S12)。正常部位に入力された直線44上の濃度値分布を示す濃度値プロファイルを参照曲線、異常が疑われる部位に入力された直線45上の濃度値分布を示す濃度値プロファイルを計測曲線という。
(ステップS13)
プロファイル表示部11dは、参照曲線と計測曲線とを、縦軸が濃度値(CT値)、横軸が直線上の位置を示す2次元座標系上に表示する(S13)。図5は、断層画像40に加えて2次元座標系を表示した画面50を示す画面表示例であり、図4の画面40から遷移した画面に相当する。
画面50では、断層画像41の下方に2次元座標のグラフ表示領域51が表示される。グラフ表示領域51には、参照曲線54と計測曲線55とが表示される。
グラフ表示領域51内の2次元座標の縦軸脇には、表示する濃度値の範囲を指定するための濃度値入力欄52が備えられる。濃度値入力欄52に、濃度値の範囲を規定する最高濃度値と最低濃度値とを操作者が入力する。これにより、表示する濃度値の範囲を指定することができる。
更に、縦軸には、指定された濃度値の範囲内で切りのよい単位、(図5では10HUごと)に目盛が付される。この目盛を読みやすくするために、参照曲線54と計測曲線55との任意の座標と、上記目盛とを関連付けた濃度値対応付け線59も表示される。操作者が、参照曲線54と計測曲線55との任意の点をマウス16でクリックすると、この点と縦軸とを濃度値対応付け線59が対応付けることにより、その点の濃度値の読み取りが容易に行える。
(ステップS14)
操作者は、表示された参照曲線54と計測曲線55との少なくとも一方を、マウス16を用いて横軸方向に伸縮させたり、平行移動させたりして、横軸方向の位置合わせを行う。操作者は、参照曲線54及び計測曲線55のどこが、例えば皮膚に対応し、肋骨に対応するかを観察し、マウス16を用いて対応付ける。
対応付け部11eは、マウス16により入力された伸縮量及び/又は移動量に応じて、参照曲線54と計測曲線55とを伸縮及び/又は移動させて、参照曲線54と計測曲線55との直線上の位置(横軸方向の位置)を対応付ける(S14)。この対応付けは、計測曲線55において、特に異常が疑われる部位の大きさ(厚さ)を測定し易くするためのものである。よって、計測曲線55における異常が疑われる部分の横軸方向の位置と、この部分に相当する参照曲線54の部分の横軸方向の位置と、が揃うように対応付けることが好ましい。例えば、胸膜中皮腫の定量的な計測を目的とする場合には、計測曲線55の胸膜近傍部分と、参照曲線54の胸膜近傍部分とが、横軸方向において一致するように、計測曲線55または参照曲線54の伸縮及び/又は移動を行う。
(ステップS15)
結果表示部11fは、参照曲線54及び計測曲線55の横軸方向が同一座標の濃度値を減算する(S15)。
(ステップS16)
結果表示部11fは、減算した結果あるいは差の絶対値の濃度値を横軸方向に沿ってプロットした差分曲線56を生成し、グラフ表示領域51に表示する(S15)。
図5の画面50では、差分曲線56の横軸方向の位置と、参照曲線54及び計測曲線55の横軸方向の位置と、が対応付けて表示される。更に、差分曲線56の所望する範囲を指定するための二本のゲージ57L、57Rが表示される。ゲージ57Lは、実寸法を表示するための目盛58の原点0mmに対応しており、ゲージ57Lを左右方向に移動すると、目盛58の原点0mmも連動して広狭する。目盛58の間隔(画面50では1mm間隔)は、計測曲線55の伸縮率に連動する。すなわち、計測曲線54を左右方向に伸長すると目盛58の間隔は広くなり、左右方向に縮小すると目盛58の間隔も狭くなる。
操作者は、差分曲線56において計測を所望する部位の左端にゲージ57Lを合わせ、右端にゲージ57Rを合わせる。そして、ゲージ57Lからゲージ57Rまでの距離を、目盛58を用いて読み取る。これにより、参照曲線54から計測曲線55が逸脱した部位の厚さを定量的に測定することができる。画面50では差分値が相対的に大きい部分、即ち、差分曲線56の大きな凸部は、胸壁が異常に厚くなった部分に対応している。よって凸部をゲージ57L、57Rで指定することにより、差分値が大きいところ、即ち胸膜に肥厚が出現しているところを指定し、その厚みを目盛58により測定することができる。
また、目盛58が計測曲線55の伸縮量に連動しているため、異常部位がごく小さい時にも定量的な測定が可能となる。すなわち、マウス16により計測曲線55をドラッグして左右方向に伸長すると、結果表示部11fは、計測曲線55の伸長に連動して差分曲線56を伸長し、目盛58の間隔も広くする。目盛58の間隔が広くなることにより、ごく小さい異常部位も定量的な測定が可能となる。
<その他の実施形態>
上記説明では、参照曲線54と計測曲線55との対応づけは、操作者によるマニュアル入力を基に行ったが、画像診断支援装置10により自動的に対応付けてもよい。以下、図6、図7に従って、参照曲線54と計測曲線55とを、画像診断支援装置10が対応づける処理の流れを説明する。図6は、上記処理の流れを示すフローチャートである。図7は、本実施形態で用いられる対応付け範囲を説明するための模式図である。
以下の処理は、図3のステップS12で、参照曲線54と計測曲線55とが生成された後、続いて実行される。
(ステップS20)
計測曲線55のうちの正常な部位に相当する部分、又は定量分析を所望する部位以外の部分と、参照曲線54のうちの上記正常部位に相当する部分、又は定量分析を所望する部位以外の部分と、を対応付ければ、計測曲線55における異常が疑われる部位に相当する部分の検出が容易となる。そこで、参照曲線54の一部分と計測曲線55の一部分とを、対応付け範囲として設定する。
図7に基づいて、この対応付け範囲を説明する。図7では、左側が肺野内側で右側が肺野外側になるように、参照曲線54と計測曲線55とが表示されている。胸膜異常は肺野内に向かって起こる。すなわち、計測曲線55の肺野外側付近は正常な部位に相当する部分と考えられる。
そこで、図7(a)では、参照曲線54の重心よりも右側部分と、計測曲線55の重心よりも右側と、を対応づけ範囲とする。
図7(a)では、重心を基準に対応付け範囲を設定したが、計測曲線55と参照曲線54との最内側点を基準にし、それもよりも右側部分を対応付け範囲としてもよい。また、計測曲線55と参照曲線54との最外側点を基準にし、それもよりも左側部分を対応付け範囲としてもよい。
また、図7(b)では、操作者が境界となるべき濃度値(CT値)を入力欄71に入力し、参照曲線54と計測曲線55とにおいて、入力値より大きい濃度値を示す部分を対応づけ範囲とする。例えば、図7(b)では、参照曲線54と計測曲線55とを算出する基となった複数の直線44、45が、それぞれろっ骨などの骨領域を横断するため、参照曲線54と計測曲線55とに骨のCT値に対応する部分が凸部として現れる。この凸部を対応付け範囲とする。
(ステップS21)
対応付け部11eは、対応付け範囲内の参照曲線54及び計測曲線55間の差の二乗の和が最小になるように、一方の曲線(例えば参照曲線54)を移動及び/又は伸縮させて、対応付ける(S21)。対応付け部11eは、この処理における移動量及び/又は伸縮量を記憶しておく。
(ステップS22)
続いて対応付け部11eは、ステップS21で移動及び/又は伸縮させた一方の曲線(例えば参照曲線54)のうち、対応付け範囲の外の範囲であって、対応付け範囲の移動及び/又は伸縮の結果に従属する範囲(以下、「従属範囲」という。)に含まれる部分を、記憶しておいた移動量及び/又は伸縮量に従って移動及び/又は伸縮させる(S22)。その後、ステップS15の処理が実行される。
ステップS20で、計測曲線55と参照曲線54との最内側点を基準にし、それもよりも右側部分を対応付け範囲とした場合、また、計測曲線55と参照曲線54との最外側点を基準にし、それもよりも左側部分を対応付け範囲とした場合は、本ステップは不要となる。
続いて、参照曲線54と計測曲線55とを対応付けたのち、ステップS13の参照曲線54と計測曲線55との表示処理が実行される。この場合、図3のステップS14を省略することができるが、操作者が、更に参照曲線54と計測曲線55との位置合わせを所望する場合には、ステップS14を実行してもよい。
本実施形態によれば、画像診断支援装置10が自動的に参照曲線54と計測曲線55とを対応付けるため、操作者による操作がより簡易になることが期待できる。また、参照曲線54と計測曲線55とを対応付けた後に、これらの曲線を画面50に表示することで、両曲線の比較がより容易になる。
上記実施形態では、参照曲線54は、一の直線44の濃度値プロファイルとして生成したが、断層画像41において明らかに正常である部分に複数本の直線を入力し、これら複数の直線の濃度値の平均値に基づいて参照曲線を算出してもよい。これにより、被検体の部位の微差を相対化した参照曲線に照らして、計測曲線を定量分析することができる。
また、参照曲線54は、被検体の部位毎に、正常な場合に出現する典型的な濃度値プロファイルに基づいて予め生成して、データ記憶装置13に格納しておき、定量分析を所望する部位に応じて、格納された参照曲線を読み出すように構成してもよい。
また、上記実施形態では、被検体の肺野領域を撮像したアキシャル断面像に基づいて説明をしたが、断層画像は、アキシャル断面像に限らない。更に、断層画像に撮像された部位は、肺野領域に限らない。例えば、被検体の胃壁、腸壁、血管壁などの壁の厚みを定量分析する場合にも本発明を適用することができる。
また、図5では、グラフ表示領域51を2次元グラフとして表示したが、グラフ表示領域51は、2次元グラフには限らない。例えば、複数枚の断層画像のそれぞれに上記直線を入力し、各直線の濃度値プロファイルを算出したのち、x軸が直線上の位置、y軸が濃度値、z軸が断層画像の被検体の体軸方向の位置を示す3次元グラフをグラフ表示領域51に表示してもよい。
また、結果表示部11fは、参照曲線54と計測曲線55との減算結果を、差分曲線56として表示したが、差分曲線56の表示に代えて、差分曲線56のピーク値の反値幅の数値を表示してもよい。この場合、計測曲線55において反値幅を計測した部位に相当する部分がわかるように、その部分を明示的に表示させてよい。
本発明に係る画像診断支援装置の概略構成図。 画像診断支援装置10にインストールされる画像診断支援プログラム。 画像診断支援装置10で行われる処理の流れを説明するためのフローチャート。 画面表示例を示す模式図。 図4から遷移した画面表示例を示す模式図。 参照曲線54と計測曲線55とを、画像診断支援装置が対応づける処理の流れを説明するためのフローチャート。 対応付け範囲を説明するための模式図。
符号の説明
10:画像診断支援装置、11:CPU、12:主メモリ:13:データ記憶装置、14:表示メモリ、15:モニタ、16:マウス、16a:コントローラ、17:キーボード、18:ネットワークアダプタ、19:バス、44:正常部位に入力された直線、45:異常が疑われる部位に入力された直線、54:参照曲線、55:計測曲線、56:差分曲線、57L、57R:ゲージ、58:目盛

Claims (9)

  1. 画像表示装置の画面に表示された被検体の断層画像上に、その断層画像において定量分析を所望する部位を横断する直線の入力を受け付ける入力手段と、
    前記直線上の濃度値を読み出す濃度値算出手段と、
    前記直線上の位置に沿って、前記読み出された濃度値をプロットした濃度値プロファイルである計測曲線を生成し、その計測曲線を、一の軸が前記直線上の位置を示し、他の軸が濃度値を示す座標系上に表示するとともに、前記計測曲線と対比判断するための濃度値プロファイルである参照曲線を前記座標系上に表示するプロファイル表示手段と、
    前記座標系上において、前記計測曲線と前記参照曲線との前記一の軸方向の位置を対応付ける対応付け手段と、
    前記計測曲線と前記参照曲線とを減算し、その減算結果を前記画面に表示する結果表示手段と、
    を含むことを特徴する画像診断支援装置。
  2. 前記入力手段は、前記被検体の断層画像において、明らかに正常である部位を横断する少なくとも一つの直線の入力を受け付け、
    前記濃度値算出手段は、前記少なくとも一つの直線のそれぞれについて濃度値を算出し、
    前記プロファイル表示手段は、前記算出された濃度値に基づいて一の前記参照曲線を生成して表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像診断支援装置。
  3. 前記結果表示手段は、前記直線上の位置に沿って前記計測曲線と前記参照曲線との差分値をプロットした差分曲線を生成し、その差分曲線の前記一の軸方向の位置と、前記計測曲線及び前記参照曲線の前記一の軸方向の位置と、を対応させて、前記差分曲線を前記座標上に表示し、更に、前記差分曲線に実寸大を示す目盛を付与して表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像診断支援装置。
  4. 前記入力手段が、前記断層画像の中心から前記断層画像の外縁に向かう方向に前記直線の入力を受け付けた場合、及び前記断層画像の外縁から前記断層画像の中心に向かう方向に前記直線が入力された場合のいずれの場合においても、前記プロファイル表示手段は、横軸が前記直線上の位置の位置を示し、かつ、前記横軸の左から右に向かう方向が、前記断層画像の中心から前記断層画像の外縁に向かう方向と一致するように、前記計測曲線及び前記参照曲線を表示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像診断支援装置。
  5. 前記対応付け手段は、操作者が濃度値を用いて設定した対応付け範囲内において、前記計測曲線と前記参照曲線との濃度値の差の二乗の和が最小になるように、前記計測曲線及び前記参照曲線の少なくとも一方を伸縮及び/又は移動させて前記計測曲線と前記参照曲線とを対応付けると共に、前記伸縮及び/又は移動させた計測曲線又は参照曲線における前記対応付け範囲外の部分を、前記伸縮及び/又は移動させた量に従って伸縮及び/又は移動させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像診断支援装置。
  6. 前記断層画像は、前記被検体の肺野領域を撮影して得た断層画像であって、
    前記プロファイル表示手段は、横軸が前記直線の位置を示すとともに左側が前記被検体の中心部であり右側が前記被検体の外側を示す横軸と、前記直線上の位置における濃度値を示す縦軸と、により定義付けされる2次元画像上に前記計測曲線と前記参照曲線とを表示し、
    前記対応付け手段は、前記計測曲線と前記参照曲線とのそれぞれの重心を基準とし、それらの重心よりも右側の前記計測曲線及び前記参照曲線の差の二乗の和が最小になるように、前記計測曲線及び前記参照曲線の少なくとも一方を伸縮及び/又は移動させて前記計測曲線と前記参照曲線とを対応付けると共に、前記伸縮及び/又は移動させた計測曲線又は参照曲線における前記重心よりも左側の部分を、前記伸縮及び/又は移動させた量に従って伸縮及び/又は移動させる、
    または、前記対応付け手段は、前記計測曲線と前記参照曲線とのそれぞれの最左側点を基準とし、それらの最左側点よりも右側の前記計測曲線及び前記参照曲線の差の二乗の和が最小になるように、前記計測曲線及び前記参照曲線の少なくとも一方を伸縮及び/又は移動させて前記計測曲線と前記参照曲線とを対応付ける、
    若しくは、前記対応付け手段は、前記計測曲線と前記参照曲線とのそれぞれの最右側点を基準とし、それらの最右側点よりも左側の前記計測曲線及び前記参照曲線の差の二乗の和が最小になるように、前記計測曲線及び前記参照曲線の少なくとも一方を伸縮及び/又は移動させて前記計測曲線と前記参照曲線とを対応付ける、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像診断支援装置。
  7. 前記対応付け手段が、前記計測曲線を伸縮及び/又は移動した場合にのみ、前記結果表示手段は、前記差分曲線と前記目盛とを前記伸縮及び/又は移動した量に従って伸縮及び/又は移動させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の画像診断支援装置。
  8. 前記入力手段は、前記画面上で前記定量分析を所望する部位に入力される直線と、前記参照曲線を生成するために入力される直線と、をそれぞれ異なる色を用いて表示し、
    前記プロファイル表示手段は、前記定量分析を所望する部位に入力される直線の色と同一の色を用いて前記計測曲線を表示するとともに、前記計測曲線の色とは異なる色を用いて前記参照曲線を表示し、
    前記結果表示手段は、前記計測曲線及び前記参照曲線とは異なる色を用いて前記減算結果を表示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の画像診断支援装置。
  9. コンピュータにインストールされることにより、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の画像診断支援装置を構成することを特徴とする画像診断支援プログラム。
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