WO2020188970A1 - 表示制御装置、放射線撮影システム及びプログラム - Google Patents

表示制御装置、放射線撮影システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

タルボ撮影装置により撮影されたモアレ縞画像から生成された二以上の画像に対して数値分析処理を行う際の条件設定を容易かつ適切に行えるようにする。 コントローラーの制御部によれば、放射線撮影装置により撮影されたモアレ縞画像から二以上の画像を生成して表示部に表示し、表示された画像のうち一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、表示部に表示された他の画像に対しても連動して設定された数値分析処理条件を適用して、表示部に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示部に表示させる。

Description

表示制御装置、放射線撮影システム及びプログラム
 本発明は、表示制御装置、放射線撮影システム及びプログラムに関する。
 従来、タルボ効果を利用するタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計を用いた放射線撮影装置(タルボ撮影装置)が知られている。タルボ効果とは、一定の周期でスリットが設けられた第1格子を、干渉性の光が透過すると、光の進行方向に一定周期でその格子像を結ぶ現象をいう。この格子像は自己像と呼ばれ、タルボ干渉計は自己像を結ぶ位置に第2格子を配置し、この第2格子をわずかにずらすことで生じるモアレ縞を測定する。第2格子の前に物体を配置するとモアレが乱れることから、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計によりX線撮影を行うのであれば、第1格子の前に被写体を配置して干渉性X線を照射し、得られたモアレ縞の画像を演算することによって被写体の表示用画像を得ることが可能である(例えば、特許文献1参照)。
 タルボ撮影装置で撮影されたモアレ縞画像に基づいて生成される画像には、小角散乱画像、微分位相画像、吸収画像がある。小角散乱画像は、微小構造でのX線の散乱を画像化したものである。微分位相画像は、被写体によるX線の屈折率差を画像化したものである。吸収画像は、被写体によるX線の吸収を画像化したもので、従来からの単純X線画像と同等の画像ある。
 このように、小角散乱画像、微分位相画像、吸収画像は、同一タイミングで撮影された被写体の異なる特徴を画像化したものであるため、これらのうちの2以上の画像を用いて、被写体(サンプル)の正常/異常や合格/不合格の判断等が行われている。その際、画像の観察だけでは判断が難しいため、各画像にROI(関心領域)を設定してプロファイル等の数値分析結果を表示させて判断が行われている。
 例えば、生体サンプルを撮影して骨粗鬆症などの症例を診断する際、小角散乱画像と吸収画像の両方を参照して診断が行われる。この際、画像上では違いを判別することが難しいため、各画像にROIを指定し、それぞれの画像の縦横のプロファイルを表示させて診断が行われている。
 また、例えば、工業製品の検査の際、応力(例えば引っ張り)を加えた状態で撮影し、内部構造の破断は小角散乱画像、表面の破断は微分位相画像により判断することが行われている。その際、それぞれの画像のプロファイルを表示させて、総合的な破断状態を判断することが行われている。
特開2015-150185号公報
 しかしながら、複数の画像のそれぞれにROIや数値分析の種類等の数値分析処理条件を設定することは煩雑である。また、複数の画像の同じ位置にROIを設定しなければ正確な判断を行うことができないが、複数の画像の同じ位置にROIを設定することは難しく、画像によってROIの設定位置がずれてしまう場合があった。
 本発明の課題は、タルボ撮影装置により撮影されたモアレ縞画像から生成された二以上の画像に対して数値分析処理を行う際の条件設定を容易かつ適切に行えるようにすることである。
 上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の表示制御装置は、
 タルボ撮影装置を用いて被写体に放射線撮影を行うことにより得られたモアレ縞画像に基づいて生成された少なくとも二以上の画像を取得する画像取得部と、
 前記画像取得部により取得された二以上の画像を表示部に表示させる制御部と、
 を備え、
 前記制御部は、前記表示部に表示された一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、前記表示部に表示された他の画像に対しても連動して前記設定された数値分析処理条件を適用して、前記表示部に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて前記表示部に表示させる。
 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
 前記数値分析処理条件の設定には、前記画像内への関心領域の設定及び前記数値分析処理の種類の設定が含まれ、
 前記数値分析処理の種類には、前記画像内に設定された関心領域内の信号値のプロファイル、ヒストグラム、又は箱ひげ図を生成する処理が含まれる。
 請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
 前記制御部は、前記二以上の画像を前記表示部に並べて一覧表示させる。
 請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれか一項に記載の発明において、
 前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果をそれぞれの画像と並べて前記表示部に表示させることにより、前記数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示させる。
 請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載の発明において、
 前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果を示す識別画像を生成して、生成した識別画像を前記それぞれの画像と並べて前記表示部に表示させることにより、前記数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示させる。
 請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか一項に記載の発明において、
 前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果を示す二以上のグラフを生成して、生成した二以上のグラフを重ねて前記表示部に表示させる。
 請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか一項に記載の発明において、
 前記制御部は、さらに、前記表示部に表示された画像に対する表示条件として拡大、縮小、回転、又は反転が設定された場合に、前記表示部に表示された全ての画像に対して前記設定された表示条件を適用して前記二以上の画像を表示させる。
 請求項8に記載の発明の放射線撮影システムは、
 タルボ撮影装置と、
 請求項1~7のいずれか一項に記載の表示制御装置と、
 を備える。
 請求項9に記載の発明のプログラムは、
 コンピューターを、
 タルボ撮影装置を用いて被写体に放射線撮影を行うことにより得られたモアレ縞画像に基づいて生成された少なくとも二以上の画像を取得する画像取得部、
 前記画像取得部により取得された二以上の画像を表示部に表示させる制御部、
 として機能させ、
 前記制御部は、前記表示部に表示された一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、前記表示部に表示された他の画像に対しても連動して前記設定された数値分析処理条件を適用して、前記表示部に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて前記表示部に表示させる。
 本発明によれば、タルボ撮影装置により撮影されたモアレ縞画像から生成された二以上の画像に対して数値分析処理を行う際の条件設定を容易かつ適切に行うことが可能となる。
本発明の実施形態における放射線撮影システムの全体構成例を示す図である。 マルチスリットの平面図である。 第1格子のフォルダー、支持部、駆動部を模式的に示す図である。 図1のコントローラーの機能的構成を示すブロック図である。 タルボ干渉計の原理を説明する図である。 図4の制御部により実行される画像生成表示処理を示すフローチャートである。 M=4として上述の縞走査法により撮影したモアレ縞画像の任意の1画素の信号値をプロットしたグラフである。 ビューアー画面の一例を示す図である。 数値分析結果が表示されたビューアー画面の一例を示す図である。 ビューアー画面の他の例を示す図である。
 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(放射線撮影システムの構成)
 図1は、本発明の実施形態に係る放射線撮影システム100Aを模式的に示した図である。
 図1に示すように、放射線撮影システム100Aは、放射線撮影装置1Aとコントローラー5を備える。放射線撮影装置1Aはタルボ・ロー干渉計によるX線撮影を行うタルボ撮影装置である。コントローラー5は当該X線撮影により得られたモアレ縞画像を用いて表示用の画像等を生成する。なお、以下の説明では、X線を用いて撮影を行う放射線撮影システムを例にとり説明するが、他の放射線、例えば、中性子線、ガンマ線等を用いてもよい。
 放射線撮影装置1Aは、図1に示すように、放射線源11と、マルチスリット12、絞り112、付加フィルター113を含む第1のカバーユニット120と、被写体台13、第1格子14、第2格子15を含む第2のカバーユニット130と、放射線検出器16と、支柱17と、本体部18と、基台部191と、基台部192と、を備える。放射線源11及び第1のカバーユニット120は、基台部191を介して支柱17に取り付けられている。また、第2のカバーユニット130及び放射線検出器16は、基台部192を介して支柱17に取り付けられている。放射線撮影装置1Aは縦型であり、放射線源11、マルチスリット12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、放射線検出器16は、この順序に重力方向であるz方向に配置されている。
 放射線源11は、X線管を備え、当該X線管によりX線を発生させてz方向(重力方向)にX線を照射する。X線管としては、例えばクーリッジX線管や回転陽極X線管を用いることができる。陽極としては、タングステンやモリブデンを用いることができる。
 放射線源11の焦点径は、0.001~3(mm)が好ましく、さらに好ましくは0.1~1(mm)である。
 なお、縦型の放射線撮影装置1Aでは、放射線源11を最上部に固定しているため、放射線源11の振動による格子位置関係のずれが発生し、モアレ縞画像の生成に大きな影響を与える。そこで、放射線源11を制振材で支え、高周波の振動を軽減することが好ましい。
 第1のカバーユニット120は、放射線源11の直下に設けられたユニットである。第1のカバーユニット120は、図1に示すように、マルチスリット12、絞り112、付加フィルター113等を備えて構成されている。第1のカバーユニット120の各構成要素は、カバー部材に覆われて保護されている。
 マルチスリット12(G0格子)は回折格子であり、図2に示すように、放射線照射軸方向(ここではz方向)と直交するx方向に複数のスリットが所定間隔で配列されて設けられている。マルチスリット12はシリコンやガラスといった放射線の吸収率が低い材質の基板上に、タングステン、鉛、金といった放射線の遮蔽力が大きい、つまり放射線の吸収率が高い材質により形成される。例えば、フォトリソグラフィーによりレジスト層がスリット状にマスクされ、UVが照射されてスリットのパターンがレジスト層に転写される。露光によって当該パターンと同じ形状のスリット構造が得られ、電鋳法によりスリット構造間に金属が埋め込まれて、マルチスリット12が形成される。
 マルチスリット12のスリット周期(格子周期)は1~60(μm)である。スリット周期は、図2に示すように隣接するスリット間の距離を1周期とする。スリットの幅(各スリットのスリット周期方向(x方向)の長さ)はスリット周期の1~60(%)の長さであり、さらに好ましくは10~40(%)である。スリットの高さ(z方向の高さ)は1~500(μm)であり、好ましい高さは照射するX線のエネルギーにより異なる。
 マルチスリット12は、格子フォルダーに支持されて基台部191に取り付けられている。
 絞り112は、放射線源11から照射されるX線の照射領域を制限する。
 付加フィルター113は、アルミニウム又は銅等により構成され、放射線源11から照射されるX線の中から撮影に寄与しない低エネルギー成分を除去するものである。
 第2のカバーユニット130は、図1に示すように、被写体台13、第1格子14及び第2格子15を備えて構成されている。第2のカバーユニット130は、上面が被写体台13となっており、被写体台13の周囲をカバー部材で覆うことにより、被写体や撮影者の接触によるダメージや塵埃の侵入から内部の構成要素を保護している。また、ユニット内の温度が外気の影響を受けにくくなるため、第1格子14及び第2格子15の熱膨張等による格子位置の変動を低減することができる。また、よりユニット内の温度変動を少なくするために、送風ファンや、水冷機構を配置してもよい。
 被写体台13は、被写体を載置するための台である。
 第1格子14(G1格子)は、マルチスリット12と同様に、放射線照射軸方向であるz方向と直交するx方向に複数のスリットが配列されて設けられた回折格子である。第1格子14は、マルチスリット12と同様にUVを用いたフォトリソグラフィーによって形成することもできるし、いわゆるICP法によりシリコン基板に微細細線で深掘加工を行い、シリコンのみで格子構造を形成することとしてもよい。第1格子14のスリット周期は1~20(μm)である。スリットの幅はスリット周期の20~70(%)であり、好ましくは35~60(%)である。スリットの高さは1~100(μm)である。
 第1格子14は、図3に示すように、格子フォルダー141により保持されている。格子フォルダー141の格子移動方向(x方向)に平行な両辺には、第2のカバーユニット130の壁面に取り付けられた、格子フォルダー141を支持するための支持部142が設けられている。支持部142には、格子フォルダー141がz方向と直交するx方向に移動するように案内するためのスライド機構が設けられている。また、格子フォルダー141の格子移動方向に直交する辺には、第1格子14をx方向に移動させるための駆動部143が設けられている。駆動部143は、例えば、ピエゾアクチュエーター等により構成され、本体部18の制御部の指示に応じて、ナノオーダーの精度で格子フォルダー141に保持された第1格子14をx方向に移動可能となっている。
 ここで、格子フォルダー141は、金属や強化プラスチック等で構成され、或る程度重みがあるため、本実施形態のように放射線撮影装置1Aを縦型の構成とした場合、格子フォルダー141の格子移動方向に平行な辺の片側のみを支持して移動させると、支持された側と反対側の辺が追従できずに平行移動できない場合がある。そこで、本実施形態では、図3に示すように、格子フォルダー141の両辺を支持部142により支持するようにすることにより、第1格子14がx方向に平行移動できるような構成としている。
 第2格子15(G2格子)は、マルチスリット12と同様に、放射線照射軸方向であるz方向と直交するx方向に複数のスリットが配列されて設けられた回折格子である。第2格子15もフォトリソグラフィーにより形成することができる。第2格子15のスリット周期は1~20(μm)である。スリットの幅はスリット周期の30~70(%)であり、好ましくは35~60(%)である。スリットの高さは1~100(μm)である。第2格子15は、第1格子14と同様に、格子フォルダーにより保持されている。また、格子フォルダーの格子移動方向(x方向)に平行な両辺には、第2のカバーユニット130の壁面に取り付けられた、格子フォルダーを支持するための支持部が設けられている。
 放射線検出器16は、照射された放射線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取る。放射線検出器16の画素サイズは10~300(μm)であり、さらに好ましくは50~200(μm)である。放射線検出器16は第2格子15に当接するように基台部192に位置を固定することが好ましい。第2格子15と放射線検出器16間の距離が大きくなるほど、放射線検出器16により得られるモアレ縞画像がボケるからである。
 放射線検出器16としては、FPD(Flat Panel Detector)を用いることができる。
FPDには、放射線をシンチレーターを介して光電変換素子により電気信号に変換する間接変換型、放射線を直接的に電気信号に変換する直接変換型があるが、何れを用いてもよい。
 また、放射線検出器16としては、第2格子15の強度変調効果を与えた放射線検出器を使用しても良い。例えば、シンチレーターに第2格子15のスリットと同等の周期および幅で不感領域を与えるために、シンチレーターに溝を掘り、格子状のシンチレーターとしたスリットシンチレーター検出器を放射線検出器16として用いても良い(参照文献1:Simon Rutishauser et al.,「Structured scintillator for hard x-ray grating interferometry」,APPLIED PHYSICS LETTERS 98, 171107 (2011))。この構成の放射線検出器16は、第2格子15と放射線検出器16とを兼ね備えたものであるため、第2格子15を別途設ける必要はない。即ち、スリットシンチレーター検出器を備えることは、第2格子15と放射線検出器16を備えていることと同じである。
 支柱17は、2本の支柱により構成され、基台部191、192を介して、放射線源11、マルチスリット12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、放射線検出器16等を支持する。
 ここで、縦型の放射線撮影装置1Aでは、放射線源11を最上部に固定しているため、放射線源11による振動による格子位置関係のずれが発生し、モアレ縞画像の生成に大きな影響を与える。しかし、耐震構造とするために支柱を大きく又は3本以上とすると、被写体を回転させて撮影することが難しくなる。そこで、本実施形態では、図1に示すように、2本の支柱17間を連結板21で連結する。2本の支柱17が独立しているとそれぞれが振動により揺れて低周波な揺れが発生してしまうが、連結して一体化させることにより、低周波の揺れを抑えることができる。また、第2のカバーユニット130の側面上部と各支柱17を連結板22で連結することで、支柱17と第2のカバーユニット130の相対的な振動を抑制することができる。さらに、図1に示すように、放射線撮影装置1Aのベース板23をアンカーで固定して、装置全体の振動を抑える構成とすることが好ましい。
 本体部18は、制御部、照射スイッチを含む操作部、表示部、通信部、記憶部等を備えたコンピューター装置である。本体部18の制御部は、本体部18外の各部(例えば、放射線源11、放射線検出器16、駆動部143等)に接続されており、例えば、操作部から入力される撮影条件の設定情報に従って、放射線源11からの放射線照射のタイミングや放射線照射条件、放射線検出器16による画像信号の読取タイミング、第1格子14の移動等を制御して撮影を行い、モアレ縞画像を生成する。そして、生成したモアレ縞画像を通信部を介してコントローラー5に送信する。
 なお、放射線撮影装置1Aは、上側に設けられた放射線源11から下方の被写体に向けてX線を照射するように構成されている場合(いわゆる縦型の場合)として説明したが、これに限らず、下側に設けられた放射線源11から上方の被写体に向けてX線を照射するように構成してもよい。また、X線を水平方向(いわゆる横型の場合)に照射するなど任意の方向に照射するように構成することも可能である。ただし、縦型の場合、被写体の設置に際して固定冶具などを用いずに撮影できるケースがほとんどであり、保持具や固定台によって被写体像の投影像を遮蔽してしまうことがないため、好ましい。また、X線の点線源の性質上、撮影範囲を大きくする場合は、格子を湾曲させる必要がある。このとき、縦型では面で重力を受けるため、構造を保ちやすいので好ましいが、横型では格子の王像が歪みやすく、画像への影響がでてしまう。
 コントローラー5は、X線撮影により得られたモアレ縞画像を用いて表示用の画像を生成し、生成した画像を表示する装置であり、本発明の表示制御装置としての機能を有する。
 図4は、コントローラー5の機能的構成を示すブロック図である。図4に示すように、コントローラー5は、制御部51、操作部52、表示部53、通信部54、記憶部55により構成され、各部はバスにより接続されている。
 制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部51のCPUは、操作部52の操作に応じて、記憶部55に記憶されているシステムプログラムや後述する画像生成表示処理を始めとする各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、コントローラー5各部の動作を集中制御する。
 操作部52は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、ユーザーによるキーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部51に出力する。また、操作部52は、表示部53の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部51に出力する。
 表示部53は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニターにより構成され、制御部51から入力される表示信号の指示に従って、操作部52からの入力指示やデータ等を表示する。
 通信部54は、放射線撮影装置1Aとデータ送受信を行うためのインターフェースを有する。なお、コントローラー5と放射線撮影装置1Aとの通信は、有線通信であっても無線通信であってもよい。
 記憶部55は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成される。記憶部55は、制御部51で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部51は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
(放射線撮影システムの動作)
 ここで、上記放射線撮影装置1Aのタルボ・ロー干渉計による撮影方法を説明する。
 図5に示すように、放射線源11から照射されたX線が第1格子14を透過すると、透過したX線がz方向に一定の間隔で像を結ぶ。この像を自己像といい、自己像が形成される現象をタルボ効果という。自己像を結ぶ位置に第2格子15が自己像と概ね平行に配置され、第2格子15を透過したX線によりモアレ縞画像(図5においてMoで示す)が得られる。即ち、第1格子14は、周期パターンを形成し、第2格子15は周期パターンをモアレ縞に変換する。放射線源11と第1格子14間に被写体(図5においてHで示す)が存在すると、被写体によってX線の位相がずれるため、図5に示すようにモアレ縞画像上のモアレ縞は被写体の辺縁を境界に乱れる。このモアレ縞の乱れを、モアレ縞画像を処理することによって検出し、被写体像を画像化することができる。これがタルボ干渉計の原理である。
 放射線撮影装置1Aでは、放射線源11と第1格子14との間の放射線源11に近い位置に、マルチスリット12が配置され、タルボ・ロー干渉計によるX線撮影が行われる。タルボ干渉計は放射線源11が理想的な点線源であることを前提としているが、実際の撮影にはある程度焦点径が大きい焦点が用いられるため、マルチスリット12によってあたかも点線源が複数連なってX線が照射されているかのような効果が得られる。これがタルボ・ロー干渉計によるX線撮影法であり、焦点径がある程度大きい場合にも、タルボ干渉計と同様のタルボ効果を得ることができる。
 放射線撮影装置1Aにおいては、被写体の表示用画像を生成するために必要なモアレ縞画像を、縞走査法により撮影する。縞走査とは、一般的には、格子のうちの何れか1枚または2枚(本実施形態では、第1格子14とする)をスリット周期方向(x方向)に相対的に動かしてM回(Mは正の整数、吸収画像はM>2、微分位相画像と小角散乱画像はM>3)の放射線撮影(Mステップの撮影)を行い、表示用画像を生成するのに必要なM枚のモアレ縞画像を取得することをいう。具体的には、移動させる格子のスリット周期をd(μm)とすると、d/M(μm)ずつ格子をスリット周期方向に動かして撮影を行うことを繰り返し、M枚のモアレ縞画像を取得する。
 本実施形態において、放射線撮影装置1Aは、ユーザー操作に応じて、被写体台13に被写体を載置した状態と、被写体台13に被写体を載置しない状態で、上述のMステップの撮影を1回ずつ行い、被写体有りのモアレ縞画像(被写体モアレ縞画像と呼ぶ)と被写体なしのモアレ縞画像(BG(Back Ground)モアレ縞画像と呼ぶ)を1セットずつ取得する。そして、1セットの被写体モアレ縞画像及び1セットのBGモアレ縞画像をコントローラー5に送信する。
 コントローラー5において、通信部54により本体部18から被写体モアレ縞画像及びBGモアレ縞画像が受信されると、制御部51は、画像生成表示処理を実行する。
 図6に、コントローラー5の制御部51により実行される画像生成表示処理のフローチャートを示す。画像生成表示処理は、操作部52の操作に応じて制御部51と記憶部55に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
 まず、制御部51は、本体部18から受信した被写体モアレ縞画像及びBGモアレ縞画像に基づいて、表示用画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成して取得する(ステップS1)。微分位相画像、小角散乱画像、吸収画像は、公知の手法にて生成することができる。
 図7に、M=4として上述の縞走査法により撮影したモアレ縞画像の任意の1画素の画素信号値(X線強度信号値)をプロットしたグラフの一例を示す。図7に示すように、モアレ縞画像の任意の1画素に注目すると、X線強度を表す画素信号値はほぼ正弦波的に変化する。この正弦波は、平均強度(X線の平均強度)a0、振幅a1、位相Φのパラメーターにより特徴づけられる。なお、被写体モアレ縞画像に係るパラメーターについては添え字sを、BGモアレ縞画像に係るパラメーターについては添え字rを付して表している。
 微分位相画像の各画素の信号値は、BGモアレ縞画像の正弦波と被写体モアレ縞画像の正弦波の位相差ΔΦを表す。小角散乱画像の各画素の信号値は、BGモアレ縞画像の正弦波の振幅と被写体モアレ縞画像の正弦波の振幅の比a1S/a1rを表す。吸収画像の各画素の信号値は、BGモアレ縞画像の正弦波の平均信号値と被写体モアレ縞画像の正弦波の平均信号値の比a0S/a0rを表す。
 次いで、制御部51は、生成された表示用画像が表示されたビューアー画面531を表示部53に表示させる(ステップS2)。
 図8は、ビューアー画面531の一例を示す図である。
 図8に示すように、ビューアー画面531には、3つの表示用画像(吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531c)が並べて表示されている。
 また、表示用画像に対して実施する数値分析処理の条件(種類)を選択するためのボタン(プロファイルボタン531d、ヒストグラムボタン531e、統計量表示ボタン531f)、表示用画像に対して数値分析処理を行う際に設定するROI(関心領域)の形状を選択するためのボタン(矩形ボタン531g、円形ボタン531h、線ボタン531i)、画像の表示条件(拡大、縮小、回転、反転等)を設定/リセットするためのボタン531j~531q)、階調調整(ウィンドウワイド、ウィンドウレベル調整)を行うためのスライダーバー531r、531s等が設けられている。さらに、各画像に対応付けて、ラジオボタン531t~531vが設けられている。これらのラジオボタン531t~531vは、階調調整を実施する画像を選択するためのボタンである。
 次いで、制御部51は、操作部52により矩形ボタン531g、円形ボタン531h、線ボタン531iのいずれかが選択され、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cのいずれか一つの画像に対してROIが設定されたか否かを判断する(ステップS3)。
 吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cのいずれの画像に対してもROIが設定されていないと判断した場合(ステップS3;NO)、制御部51は、ステップS7に移行する。
 吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cのいずれか一つの画像に対してROIが設定されたと判断した場合(ステップS3;YES)、制御部51は、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像に対して連動して、設定されたROIの位置と同じ位置に同じ形状及びサイズのROIを設定する(ステップS4)。
 次いで、制御部51は、操作部52により数値分析処理の種類が設定されたか否かを判断する(ステップS5)。
 すなわち、プロファイルボタン531d、ヒストグラムボタン531e、統計量表示ボタン531fのいずれかが選択されたか否かを判断する。
 操作部52により数値分析処理の種類が設定されていないと判断した場合(ステップS5;NO)、制御部51は、ステップS7に移行する。
 操作部52により数値分析処理の種類が設定されたと判断した場合(ステップS5;YES)、制御部51は、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像に対して、設定されたROIに対して設定された種類の数値分析処理を実行し、数値分析結果をビューアー画面531に表示されている各画像に並べて表示させ(ステップS6)、ステップS7に移行する。
 ROIの設定及び数値分析処理の種類の設定は、各画像に対する数値分析処理条件の設定となる。
 例えば、数値分析処理の種類として、プロファイルボタン531dが選択(押下)された場合、制御部51は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像について、設定されているROI内のx方向の信号値プロファイル(例えば、列ごと(x位置ごと)に画素の信号値を加算平均したもの)及びy方向の信号値プロファイル(例えば、行ごと(y位置ごと)に画素の信号値を加算平均したもの)を生成する。そして、表示されている画像のx方向にx方向の信号値プロファイルを表す識別画像を、y方向にy方向の信号値プロファイルを表す識別画像を関連付けて(並べて)表示させる。なお、列ごと、行ごとの信号値プロファイルの生成手法は、上述のものに限定されない。
 例えば、数値分析処理の種類として、ヒストグラムボタン531eが選択(押下)された場合、制御部51は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像について、設定されているROI内の画素の信号値のヒストグラムを生成する。そして、生成されたヒストグラムを表す識別画像を表示されている画像に関連付けて(並べて)表示させる。
 例えば、数値分析処理の種類として、統計量表示ボタン531fが選択(押下)された場合、制御部51は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像について、設定されているROI内の面積、平均信号値、最大信号値、最小信号値を算出する。そして、算出結果の表を表す識別画像を表示されている画像に並べて表示させる。
 図9は、数値分析結果が表示されたビューアー画面531の一例を示す図である。図9においては、数値分析処理条件として「プロファイル」が選択された場合の数値分析結果を示す識別画像5311が表示された場合の例を示している。図9に示すように、ビューアー画面531に表示されたいずれか一つの画像からユーザーがROI531xを設定すると、表示されている全ての画像に対して同じ位置に同じ形状及びサイズのROI531xが自動的に設定される。また、数値分析処理の種類を設定すると、全ての画像のROI531xに対して、設定された種類の数値分析処理が実行され、分析結果を示す識別画像5311が各画像に並べて表示される。したがって、ユーザーは、一つの画像に対してROI及び数値分析処理の種類を設定するだけでよく、一つ一つの画像にROI及び数値分析処理の種類を設定する作業を繰り返す必要がなくなるので、数値分析を行う際の条件設定を容易に行うことが可能となり、利便性が向上する。また、自動的に複数の画像の同じ位置にROIが設定されるので、ROIの設定位置がずれてしまうことがなくなり、適切に数値分析処理条件を設定することが可能となる。
 ステップS7において、制御部51は、操作部52により画像の表示条件(拡大、縮小、回転、又は反転)が設定されたか否かを判断する(ステップS7)。すなわち、ボタン531j~531qのいずれかが押下されたか否かを判断する。
 画像の表示条件が設定されていないと判断した場合(ステップS7;NO)、制御部51は、ステップS9に移行する。
 画像の表示条件が設定されたと判断した場合(ステップS7;YES)、制御部51は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像を、設定された表示条件で表示させ(ステップS8)、ステップS9に移行する。
 ステップS9において、制御部51は、操作部52により階調処理条件が調整されたか否かを判断する(ステップS9)。すなわち、操作部52によりスライダーバー531r、531sが操作されたか否かを判断する。
 階調処理条件が調整されていないと判断した場合(ステップS9;NO)、制御部51は、ステップS11に移行する。
 階調処理条件が調整されたと判断した場合(ステップS9;YES)、制御部51は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cのうち、ラジオボタン531t~531vにより選択された画像に対して、調整された階調処理条件で階調処理を行い(ステップS10)、ステップS11に移行する。
 ステップS11において、制御部51は、操作部52により閉じるボタン531wが押下されたか否かを判断する。
 閉じるボタン531wが押下されていないと判断した場合(ステップS11;NO)、制御部51は、ステップS3に戻る。
 閉じるボタン531wが押下されたと判断した場合(ステップS11;YES)、制御部51は、画像生成表示処理を終了する。
 以上説明したように、コントローラー5の制御部51によれば、放射線撮影装置1Aにより撮影されたモアレ縞画像から二以上の画像を生成して表示部53に表示し、表示された画像のうち一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、表示部53に表示された他の画像に対しても連動して設定された数値分析処理条件を適用して、表示部53に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示部53に表示させる。
 例えば、一の画像に対して画像内へのROIの設定が行われ、プロファイルやヒストグラム等の実施する数値分析処理の種類の設定が行われた場合に、制御部51は、他の画像に対しても連動して同じ位置に同じ形状及びサイズのROIを設定し、設定された種類の数値分析処理を全ての画像に対して行って、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示部53に表示させる。
 したがって、ユーザーは、一つの画像に対してROI及び数値分析処理の種類を設定するだけでよく、一つ一つの画像にROI及び数値分析処理の種類を設定する作業を繰り返す必要がなくなるので、数値分析を行う際の条件設定を容易に行うことが可能となり、利便性が向上する。また、自動的に複数の画像の同じ位置にROIが設定されるので、ROIの設定位置がずれてしまうことがなくなり、適切に数値分析処理条件を設定することが可能となる。
 また、例えば、二以上の画像を表示部53に並べて一覧表示させることで、二以上の画像の比較が容易となる。
 また、例えば、二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて、例えば、画像と並べて表示部53に表示させることで、二以上の画像の数値分析結果の比較が容易となる。
 また、表示部53に表示された画像に対する表示条件として拡大、縮小、回転、又は反転が設定された場合に、表示部53に表示された全ての画像に対してその設定された表示条件を適用して二以上の画像を表示させることで、同一のモアレ縞画像から生成された二以上の画像を比較する際の表示条件設定を容易かつ適切に行うことが可能となる。
 なお、上記実施形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
 例えば、画像に対して実施する数値分析処理の種類を選択するためのボタン(プロファイルボタン531d、ヒストグラムボタン531e、統計量表示ボタン531f)は、図10に示すように、数値分析処理の種類を表す識別画像(アイコン)として、各画像に対応付けて表示されることとしてもよい。そして、表示された識別画像のうち選択された識別画像に対応する種類の数値分析処理を、選択された識別画像が対応付けられた画像だけでなく、他の画像についても行うこととしてもよい。なお、図10に示すように、各画像のx方向とy方向に識別画像を対応付け、x方向とy方向に異なる種類の数値分析処理を設定することも可能である。
 また、上記実施形態においては、画像に対して実施する数値分析処理の種類をプロファイルの生成、ヒストグラムの生成、統計量の算出とした場合を例にとり説明したが、画像に対して実施する数値分析処理の種類として、箱ひげ図を設定(選択)できるようにしてもよい。そして、制御部51は、数値分析の種類として箱ひげ図が選択された場合は、ビューアー画面531に表示されている、吸収画像531a、微分位相画像531b、小角散乱画像531cの全ての画像について、設定されているROI内の画素の信号値の箱ひげ図を生成する。そして、生成された箱ひげ図を表す識別画像を表示されている画像に関連付けて(並べて)表示させることとしてもよい。
 また、制御部51は、二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果を示す識別画像として、二以上のグラフを生成した場合(例えば、図9に示すプロファイルのグラフ等)、生成した二以上のグラフを重ねて表示部53に表示させることとしてもよい。例えば、図9に示すように、各画像に数値分析結果を示す識別画像を対応付けて表示する場合には、重ねたグラフをグラフの作成元となった各画像に関連付けて表示してもよい。その場合は、関連付けて表示されている画像のグラフの方が表側に表示されるようにする。または、重ねたグラフを別のウィンドウで表示してもよい。この場合はどちらのグラフを表側に表示するかを選択できるようにしても良い。
 また、例えば、上記実施形態においては、撮影により取得されたモアレ縞画像に基づく画像の生成と、これらの画像への数値分析処理及び表示を一つのコントローラー5において行う場合を例にとり説明したが、これに限定されない。例えば、撮影により取得されたモアレ縞画像に基づく画像の生成を第一のコンピューター装置が備えるCPUとプログラムとの協働により行い、生成された画像に対する表示及び数値分析処理を第二のコンピューター装置が備えるCPUとプログラムとの協働により行うこととしてもよい。また、画像や数値分析結果の表示は、第二のコンピューター装置とは別体の第三のコンピューター装置に備えられた表示部に行わせることとしてもよい。
 また、例えば、上記実施形態では、撮影時にマルチスリット12及び第2格子15に対して第1格子14を移動させる方式のタルボ・ロー干渉計を用いた放射線撮影装置によりモアレ縞画像を取得する場合を例にとり説明したが、マルチスリット12又は第1格子14又は第2格子15のいずれか又はそのうちの二つの格子を移動させる方式のタルボ・ロー干渉計を用いた放射線撮影装置により取得してもよい。また、マルチスリット12を備えずに、第1格子14又は第2格子15の何れかを他の格子に対して移動させる方式のタルボ干渉計を用いた放射線撮影装置によりモアレ縞画像を取得することとしてもよい。
 また、上記実施形態においては、縞操作法を用いて吸収画像と、小角散乱画像又は微分位相画像を生成することとしたが、一枚の被写体モアレ縞画像とBGモアレ縞画像からフーリエ変換法(参照文献:M.Takeda, H.Ina, and S.Kobayashi,「Fourier-Transform Methode of Fringe-Pattern Analysis for Computer-Based Topography and Interferometry」J.Opt.Soc.Am.72,156(1982)参照)により吸収画像と、小角散乱画像又は微分位相画像を生成することとしてもよい。
 また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
 その他、放射線撮影システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
 本発明は、医療の分野や工業製品の検査等において利用することができる。
100A 放射線撮影システム
1A 放射線撮影装置
11 放射線源
12 マルチスリット
13 被写体台
14 第1格子
15 第2格子
16 放射線検出器
17 支柱
18 本体部
120第1のカバーユニット
112 絞り
113 付加フィルター
130 第2のカバーユニット
141 格子フォルダー
142 支持部
5 コントローラー
51 制御部
52 操作部
53 表示部
54 通信部
55 記憶部

Claims (9)

  1.  タルボ撮影装置を用いて被写体に放射線撮影を行うことにより得られたモアレ縞画像に基づいて生成された少なくとも二以上の画像を取得する画像取得部と、
     前記画像取得部により取得された二以上の画像を表示部に表示させる制御部と、
     を備え、
     前記制御部は、前記表示部に表示された一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、前記表示部に表示された他の画像に対しても連動して前記設定された数値分析処理条件を適用して、前記表示部に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて前記表示部に表示させる表示制御装置。
  2.  前記数値分析処理条件の設定には、前記画像内への関心領域の設定及び前記数値分析処理の種類の設定が含まれ、
     前記数値分析処理の種類には、前記画像内に設定された関心領域内の信号値のプロファイル、ヒストグラム、又は箱ひげ図を生成する処理が含まれる請求項1に記載の表示制御装置。
  3.  前記制御部は、前記二以上の画像を前記表示部に並べて一覧表示させる請求項1又は2に記載の表示制御装置。
  4.  前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果をそれぞれの画像と並べて前記表示部に表示させることにより、前記数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示させる請求項1~3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  5.  前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果を示す識別画像を生成して、生成した識別画像を前記それぞれの画像と並べて前記表示部に表示させることにより、前記数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて表示させる請求項1~4のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  6.  前記制御部は、前記二以上の画像のそれぞれに対する数値分析結果を示す二以上のグラフを生成して、生成した二以上のグラフを重ねて前記表示部に表示させる請求項1~5のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  7.  前記制御部は、さらに、前記表示部に表示された画像に対する表示条件として拡大、縮小、回転、又は反転が設定された場合に、前記表示部に表示された全ての画像に対して前記設定された表示条件を適用して前記二以上の画像を表示させる請求項1~6のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  8.  タルボ撮影装置と、
     請求項1~7のいずれか一項に記載の表示制御装置と、
     を備える放射線撮影システム。
  9.  コンピューターを、
     タルボ撮影装置を用いて被写体に放射線撮影を行うことにより得られたモアレ縞画像に基づいて生成された少なくとも二以上の画像を取得する画像取得部、
     前記画像取得部により取得された二以上の画像を表示部に表示させる制御部、
     として機能させ、
     前記制御部は、前記表示部に表示された一の画像に対して数値分析処理条件が設定された場合に、前記表示部に表示された他の画像に対しても連動して前記設定された数値分析処理条件を適用して、前記表示部に表示された全ての画像に対して同じ数値分析処理条件で数値分析処理を行い、その数値分析結果をそれぞれの画像に関連付けて前記表示部に表示させるプログラム。
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