JP2004096417A - 医用画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】差分画像における画像間の位置合わせ精度を上げた医用画像処理装置を提供する。また、診断したい領域だけを指定表示することができ、かつ胸部以外の部位の診断にも利用できる医用画像処理装置を提供する。
【解決手段】現在画像20上の一部分である診断領域の局所画像と、該診断領域と対応する現在画像20又は過去画像21の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成する医用画像処理装置Gとした。
【選択図】 図3
【解決手段】現在画像20上の一部分である診断領域の局所画像と、該診断領域と対応する現在画像20又は過去画像21の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成する医用画像処理装置Gとした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばX線画像のようなディジタル医用画像のコンピュータ解析の分野において、複数のディジタル画像間における相対的な位置のずれの位置合わせや、1枚のディジタル画像における特定箇所の位置合わせを精度よく合わせて差分画像を作成することのできる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、日本国内においては、様々な集団検診が実施されてきているが、その中には、胸部X線検査、胃部X線造影検査等の画像診断を必要とするものが含まれている。特に、肺ガンは近年急増しており、早期発見することが必須とされていて、集団検診による画像診断の必要性が特に大きい。しかし、従来のように、胸部単純X線画像を主に用いた画像診断では、肺ガンの見落としの多さが指摘され、その改善が問題となっている。
【0003】
そこで、集団検診における有病正診率の改善を目的として、CADシステム(コンピュータ支援診断システム)が開発されてきているが、その一手法として、胸部単純X線画像による経時的差分法アルゴリズムが開発されている。
【0004】
つまり、2枚の経時的変化のあるディジタル化された画像を非線形に位置合わせを行うことで、2枚の画像間の経時変化部分を強調し、医師の診断を支援する技術は、特開平7−37074号公報(発明の名称「時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置」)、特開2000−342553号公報(発明の名称「画像位置合わせ処理装置及び画像間演算処理装置」)等に記載されている。
【0005】
また、左右対称性を利用した差分画像作成の技術は、Shunji T,etal.Detection of Lung Nodules on Digital Chest Radiographs:Potential Usefulness of a New Contralateral Subtraction Technique.Radiology 2002;223:199−203等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、全自動の差分画像作成の場合、画像間の位置合わせが正確にできず、多くのアーチファクトが作成されることにより、経時的変化が観察し難くなっていた。
【0007】
また、読影者が差分画像のマッチングの程度を調整できないため、作成された画像が正確に表示されていなくても、読影者は作成された差分画像を用いて診断するしかなかった。
【0008】
また、読影者が診断したい領域だけを指定し、見ることができないため、全体での差分画像を用いて診断しなければならなかった。
【0009】
さらにまた、経時的差分は胸部X線に特化しているため、他の診断処理には使用できなかった。
【0010】
そこで、この発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するため、差分画像における画像間の位置合わせ精度を上げることのできる医用画像処理装置を提供することを課題としている。また、診断したい領域だけを指定表示することができ、かつ胸部以外の部位の診断にも利用できる医用画像処理装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ディジタル画像に基づいて差分画像を作成する医用画像処理装置であって、1枚の特定画像の一部分である診断領域と、該診断領域と対応する同一又は他の画像の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成することを特徴としている。
【0012】
ここで、診断領域とは画像内における差分画像作成において基本となる領域であって、医師が観察の対象とする領域をいい、また、対応領域とは差分画像作成において診断領域に対応する領域であって、自動又は手動により指定できる領域をいう。また、診断領域としては、画像全体を指定してもよい。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した2枚の画像のうち一方の画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域を前記一方の画像から指定する診断領域指定部と、前記診断領域と対応する他方の画像の対応領域を指定する対応領域指定部とを有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した1枚の特定画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域と左右対称に対応する前記特定画像の対応領域を指定する左右対称領域指定部とを有することを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された一方の画像の診断領域を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に応じて移動した移動後の他方の画像の局所画像を作成する自動領域追随部を有することを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記対応領域指定部で作成された他方の画像の局所画像に対して、該他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有することを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記自動領域追随部で作成された移動後の他方の画像の局所画像に対して、他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置ついて、図1乃至図9に従って説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の構成を示したブロック図である。
【0020】
この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置Gは、診断に用いるディジタル画像を格納しているディジタル画像データベース1から目的とするディジタル画像を読み出して、画像処理を行うためにその読み出したディジタル画像を格納することのできる画像記憶部2を備えている。
【0021】
画像記憶部2に格納されたディジタル画像は、必要に応じて手動又は自動で、診断領域指定部3、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6、位置合わせ部7及び差分画像作成部8に出力される。
【0022】
診断領域を指定したり、画像や指定した領域の移動量を設定したりするために、医用画像処理装置Gに対して要求を送る入力デバイス9が、診断領域指定部3、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6及び自動領域追随部10に接続されている。入力デバイス9としては、マウスやキーボードが一般的である。
【0023】
診断領域指定部3は、入力デバイス9からの入力操作により、診断領域を読み込み、また、画像記憶部2に格納しているディジタル画像を読み込み、診断領域を指定した画像を作成する。診断領域指定部3で作成された診断領域の画像は、対応領域指定部4及び左右対称領域指定部6に出力する。具体的には、例えば、入力デバイス9がマウスのときは、診断領域をクリックして診断領域を指定した画像を作成することができる。
【0024】
位置合わせ部7は、入力デバイス9からの入力操作により、指定された画像又は領域の移動量を読み込み、また、画像記憶部2、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6及び自動領域追随部10から指定された画像又は領域を読み込み、移動後の画像又は領域を作成し、差分画像作成部8に出力する。具体的には、例えば、入力デバイス9がキーボードのときは、移動量をカーソルキーで入力して画像を動かし、特定のディジタル画像(一方の画像)と他のディジタル画像(他方の画像)との位置合わせを行う。
【0025】
左右対称領域指定部6は、入力デバイス9からの入力操作により、診断領域に対応する領域の範囲を読み込み、また、診断領域指定部3より診断領域を指定した画像を読み込み、診断領域に対応する領域を指定し、位置合わせ部7又は自動領域追随部10に出力する。具体的には、診断領域を指定した画像の反転座標を取得し、自動的に診断領域に対応する領域を指定する。或いは、手動により診断領域に対応する領域を指定する。
【0026】
対応領域指定部4は、入力デバイス9からの入力操作によって診断領域が指定されると、自動的に診断領域指定部3から診断領域を指定した画像と画像記憶部2の過去画像(他方の画像)を読み込み、対応領域を指定し、位置合わせ部7又は自動領域追随部10に出力する。
【0027】
ここで、対応領域を指定するときには、自動で指定する方法と手動で指定する方法のいずれでも行える。自動で指定する場合は、診断領域を指定した画像と対応する領域を、例えば、テンプレートマッチング等を用いて、画像記憶部2から読み込んだ過去画像(他方の画像)より指定する。また、手動で指定する場合は、入力デバイス9からの入力操作により対応する領域の範囲を読み込み、画像記憶部2から読み込んだ過去画像(他方の画像)より指定する。例えば、入力デバイス9としてマウスを使用するならば、対応する領域をドラッグ操作することにより対応する領域を指定する。
【0028】
自動領域追随部10は、入力デバイス9の入力操作により、診断領域の移動量を読み込み、画像記憶部2に格納されている対応領域指定部4及び自動領域追随部10より診断領域を指定した画像と対応領域を指定した画像を読み込み、移動した診断対象領域を指定した画像と自動追随した画像を作成し、位置合わせ部7に出力する。
【0029】
差分画像作成部8は、位置合わせ部7によって作成した画像又は画像記憶部2に格納されている画像を読み込み、差分画像を作成して、画像表示部11に作成した差分画像を出力する。ここで、差分画像は、例えば、単純差分、ローカルマッチング、非線形ワーピング等により作成する。
【0030】
画像表示部11は、差分画像作成部8から差分画像を読み込み、読み込んだ差分画像を表示処理し、画像表示装置12に出力する。画像表示装置12としては、例えば、CRT、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置が挙げられる。
【0031】
以下、手動位置合わせを含む差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0032】
図2は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを行う場合の操作画面の一例である。図3は、手動位置合わせを含む差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0033】
以下の説明において、同一患者の2枚の画像の内、撮影日時の新しい方のディジタル画像を現在画像(一方の画像)といい、同一患者の2枚の画像の内、撮影日時の古い方のディジタル画像を過去画像(他方の画像)という。
【0034】
手動で位置合わせをして差分画像を作成するには、まず、画像記憶部2に格納されている現在画像データ20と過去画像データ21とが読み出され画像表示装置21に表示されている状態で、入力デバイス9を操作して過去画像データの移動量22が入力されると、位置合わせ部7により現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)との位置合わせを行い、移動後の過去画像データ23を出力する(ステップS1)。
【0035】
ここで、位置合わせの方法としては、例えば、上下左右の平行移動、回転、拡大縮小などが挙げられる。図2では、位置合わせ操作として平行移動をする場合の操作画面を模式的に表しており、図2(a)が位置合わせ前の状態を示し、図2(b)が位置合わせ後の状態を示している。
【0036】
次に、位置合わせが行われた移動後の過去画像データ23と現在画像データ20とが差分画像作成部8に入力されると、差分画像作成部8が現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)の差分処理を行うことで、経時的に変化のあった箇所を強調して表示し、経時的差分画像データ24として出力する(ステップS2)。
【0037】
ここで、経時的差分画像とは、現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)間のように、撮影日時の異なる画像間の差分処理を行った画像をいう。また、診断領域と対応領域間の差分処理を行った画像を局所差分画像といい、撮影日時の異なる画像間において、診断領域と対応領域を指定した場合の局所差分画像を経時的局所差分画像という。
【0038】
なお、経時的差分画像、経時的局所差分画像、局所差分画像を総称して、差分画像という。
【0039】
また、以上の説明では、移動させる画像を過去画像(他方の画像)としているが現在画像(一方の画像)を移動させて位置合わせを行ってもよい。
【0040】
次に、局所差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0041】
図4は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の領域設定を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は現在画像(一方の画像)を、(b)は過去画像(他方の画像)をそれぞれ示している。図5は、局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0042】
まず、入力デバイス9を操作して、画像記憶部2に格納されている現在画像データ20と現在画像の領域データ25が読み出されて診断領域指定部3に入力されると(例えば、入力デバイス9としてマウスを使用する場合には、対象領域をドラッグ操作することにより診断領域の範囲を指定し領域を設定して)、現在画像の領域指定データ26を出力する(ステップS11)。
【0043】
次に、過去画像の領域指定データ27を手動で取得する場合は、ステップS11で得られた現在画像の領域指定データ26と過去画像データ21と入力デバイス9の入力操作による過去画像の領域データ28とが対応領域指定部4に入力されることで、過去画像(他方の画像)の領域を取得し過去画像の領域指定データ27が出力される(ステップS12)。
【0044】
また、過去画像の領域指定データ27を自動で取得する場合は、ステップS11で得られた現在画像の領域指定データ26と過去画像データ21とが対応領域指定部4に入力されると、テンプレートマッチング等の処理が行われ、現在画像の領域指定データに対応する過去画像(他方の画像)の領域を取得し過去画像の領域指定データ27が出力される(ステップS12)。
【0045】
次に、現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27が位置合わせ部7に入力されると、位置合わせ部7で現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせされたデータが差分画像作成部8に入力され、現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27の差分を取ることで、経時的に変化のあった箇所を強調して表示し、経時的局所差分画像データ29として出力する(ステップS13)。
【0046】
ここで、差分画像は、図4に示したように、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。
【0047】
なお、以上の説明では、診断領域を現在画像(一方の画像)から、対応領域を過去画像(他方の画像)から指定しているが、指定するこれらの画像は入れ替わってもよい。
【0048】
次に、左右対称性を利用した局所差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0049】
図6は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した領域設定を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は領域設定前を、(b)は領域設定後をそれぞれ示している。図7は、人体の左右対称性を利用した局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0050】
まず、入力デバイス9を操作して、画像記憶部2に格納されている画像データ30と画像の領域データ31とを診断領域指定部3に入力し、診断したい領域を入力デバイス9を手動で操作することで指定することにより、診断領域指定部3によって基本領域指定データ32を出力される(ステップS21)。
【0051】
次に、入力デバイス9を操作して、ステップS21で出力した基本領域指定データ32を左右対称領域指定部6に入力すると、対応位置を指定するために基本領域指定データ32を画像の中心を軸にして左右反転させて基本領域の反転座標を取得し反転領域座標データ33を出力する(ステップS22)。
【0052】
ここで、反転領域座標データ33は、基本領域指定データ32を左右反転させたデータである。胸部画像等の正中線は画像の中心と一致するように移動させているため、画像の中心を軸とした左右反転を用いることができる。
【0053】
次に、指定した診断領域(図6(a)参照)に対応する対応領域(図6(b)参照)の設定を手動で行うときは、画像データ30と入力デバイス9の入力操作による対応する領域の範囲34を左右対称領域指定部6に入力し、また自動で設定するときは、画像データ30とが左右対称領域指定部6に入力されると、基本領域指定データ32と対応する領域を指定して、対応領域指定データ35を出力する(ステップS23)。具体的には、テンプレートマッチング等を使用して対応する領域の指定や、入力デバイスがマウスならばドラッグ操作することによる領域の指定を行うことができる。
【0054】
次に、入力デバイス9を操作して、基本領域指定データ32と対応領域指定データ35を位置合わせ部7に入力すると、基本領域指定データ32と対応領域指定データ35との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせが行われたデータが差分画像作成部8に入力され、この差分画像作成部8により局所差分画像データ36が出力される(ステップS24)。これにより、人体の左右の対称性を利用して1枚の画像からでも局所差分画像データを取ることができる。
【0055】
なお、局所差分画像データ36は、画像表示部11を介して画像表示装置12に局所差分画像を表示するが、ここでは、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。
【0056】
次に、診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法について説明する。
【0057】
図8は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は処理前を、(b)は処理後をそれぞれ示している。図9は、診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法を示したフローチャートである。
【0058】
まず、対応領域指定部4又は左右対称領域指定部6において指定された現在画像の領域指定データ37と現在画像の領域指定データ37の診断領域の移動量を示すパラメータである領域の移動量38とが自動領域追随部10に入力されると、自動領域追随部10が現在画像の領域指定データ37の移動を行い、移動後の現在画像の領域データ39を出力する(ステップS31)。具体的には、例えば、入力デバイス9であるマウス等を使用して指定している領域をドラッグして移動させることで行う。
【0059】
次に、移動後の現在画像の領域指定データ39と過去画像の領域指定データ40を自動領域追随部10に入力されると、自動領域追随部10が過去画像の領域指定データ40の移動を行い、移動後の過去画像の領域データ41を出力する(ステップS32)。具体的には、例えば、テンプレートマッチングを用いて過去画像から移動後の現在画像の領域指定データ39に対応する領域を指定してもよいし、現在画像の診断領域と同じ移動量を移動するだけでもよい。
【0060】
次に、移動後の現在画像の領域データ39と移動後の過去画像の領域データ41が位置合わせ部7に入力されると、位置合わせ部7により現在画像の領域データ39と移動後の過去画像の領域データ41との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせが行われたデータが差分画像作成部8に入力されて、差分画像作成部8が経時的局所差分画像データ44を出力する(ステップS33)。
【0061】
これにより、該診断領域を変更した場合に、その変更箇所の経時的局所差分画像が画像表示装置12に映し出されることになる。
【0062】
なお、経時的局所差分画像データ44は、画像表示部11を介して画像表示装置12に経時的局所差分画像を表示するが、ここでは、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。また、以上の説明では、現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)は入れ替わってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ディジタル画像に基づいて差分画像を作成する医用画像処理装置であって、1枚の特定画像の一部分である診断領域と、該診断領域と対応する同一又は他の画像の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成するので、読影者が診断領域の経時的変化又は正常との相違を確認しながら読影できるため、より精度の高い診断を実施できるようになる。
【0064】
また、局所差分画像は、画像全体を使用した差分画像が正確な位置合わせを行えていない場合、局所的に正確な位置合わせを行うことができるため、局所的に精度の高い差分画像が作成できる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した2枚の画像のうち一方の画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域を前記一方の画像から指定する診断領域指定部と、診断領域と対応する他方の画像の対応領域を指定する対応領域指定部とを有するので、一方の画像の診断領域を指定すると他方の画像の対応領域を得ることができるから、診断領域と対応領域との差分画像を作成するための画像データを得ることができる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した1枚の特定画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域と左右対称に対応する特定画像の対応領域を指定する左右対称領域指定部とを有するので、胸部画像のような場合には、人体の左右の対称性を利用して1枚の画像からでも局所差分画像データを得ることができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された一方の画像の診断領域を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に応じて移動した移動後の他方の画像の局所画像を作成する自動領域追随部を有するので、診断領域を変更した場合に、その操作に追随して変更箇所の局所差分画像がリアルタイムに画像表示装置に映し出されるから、同一画像の別の箇所の診断を行う際の読影者の手間が省ける。
【0068】
請求項5に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と対応領域指定部で作成された他方の画像の局所画像に対して、該他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした一方の画像の診断領域と他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部と、を有するので、読影者入力デバイスを操作することで、目で見ながら画像間の位置合わせを行うことができるから、差分画像における画像間の位置合わせの精度を上げることが可能となり、アーチファクトの少ない差分画像が作成できる。これにより、読影者が差分画像の経時的変化をより観察し易くなる。
【0069】
請求項6に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と自動領域追随部で作成された移動後の他方の画像の局所画像に対して、他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした一方の画像の診断領域と他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有するので、読影者入力デバイスを操作することで、目で見ながら画像間の位置合わせを行うことができるから、差分画像における画像間の位置合わせの精度を上げることが可能となり、アーチファクトの少ない差分画像が作成できる。これにより、読影者が差分画像の経時的変化をより観察し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の構成を示したブロック図である。
【図2】同実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを行う場合の操作画面の一例である。
【図3】同実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを含む差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図4】同実施の形態に係る医用画像処理装置の領域設定を行う場合の操作画面の一例である。
【図5】同実施の形態に係る医用画像処理装置の局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図6】同実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した領域設定を行う場合の操作画面の一例である。
【図7】同実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図8】同実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理を行う場合の操作画面の一例である。
【図9】同実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
G 医用画像処理装置
1 ディジタル画像データベース
2 画像記憶部
3 診断領域指定部
4 対応領域指定部
6 左右対称領域指定部
7 位置合わせ部
8 差分画像作成部
9 入力デバイス
10 自動領域追随部
11 画像表示部
12 画像表示装置
20 現在画像、現在画像データ(一方の画像)
21 過去画像、過去画像データ(他方の画像)
23 移動後の過去画像
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばX線画像のようなディジタル医用画像のコンピュータ解析の分野において、複数のディジタル画像間における相対的な位置のずれの位置合わせや、1枚のディジタル画像における特定箇所の位置合わせを精度よく合わせて差分画像を作成することのできる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、日本国内においては、様々な集団検診が実施されてきているが、その中には、胸部X線検査、胃部X線造影検査等の画像診断を必要とするものが含まれている。特に、肺ガンは近年急増しており、早期発見することが必須とされていて、集団検診による画像診断の必要性が特に大きい。しかし、従来のように、胸部単純X線画像を主に用いた画像診断では、肺ガンの見落としの多さが指摘され、その改善が問題となっている。
【0003】
そこで、集団検診における有病正診率の改善を目的として、CADシステム(コンピュータ支援診断システム)が開発されてきているが、その一手法として、胸部単純X線画像による経時的差分法アルゴリズムが開発されている。
【0004】
つまり、2枚の経時的変化のあるディジタル化された画像を非線形に位置合わせを行うことで、2枚の画像間の経時変化部分を強調し、医師の診断を支援する技術は、特開平7−37074号公報(発明の名称「時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置」)、特開2000−342553号公報(発明の名称「画像位置合わせ処理装置及び画像間演算処理装置」)等に記載されている。
【0005】
また、左右対称性を利用した差分画像作成の技術は、Shunji T,etal.Detection of Lung Nodules on Digital Chest Radiographs:Potential Usefulness of a New Contralateral Subtraction Technique.Radiology 2002;223:199−203等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、全自動の差分画像作成の場合、画像間の位置合わせが正確にできず、多くのアーチファクトが作成されることにより、経時的変化が観察し難くなっていた。
【0007】
また、読影者が差分画像のマッチングの程度を調整できないため、作成された画像が正確に表示されていなくても、読影者は作成された差分画像を用いて診断するしかなかった。
【0008】
また、読影者が診断したい領域だけを指定し、見ることができないため、全体での差分画像を用いて診断しなければならなかった。
【0009】
さらにまた、経時的差分は胸部X線に特化しているため、他の診断処理には使用できなかった。
【0010】
そこで、この発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するため、差分画像における画像間の位置合わせ精度を上げることのできる医用画像処理装置を提供することを課題としている。また、診断したい領域だけを指定表示することができ、かつ胸部以外の部位の診断にも利用できる医用画像処理装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ディジタル画像に基づいて差分画像を作成する医用画像処理装置であって、1枚の特定画像の一部分である診断領域と、該診断領域と対応する同一又は他の画像の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成することを特徴としている。
【0012】
ここで、診断領域とは画像内における差分画像作成において基本となる領域であって、医師が観察の対象とする領域をいい、また、対応領域とは差分画像作成において診断領域に対応する領域であって、自動又は手動により指定できる領域をいう。また、診断領域としては、画像全体を指定してもよい。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した2枚の画像のうち一方の画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域を前記一方の画像から指定する診断領域指定部と、前記診断領域と対応する他方の画像の対応領域を指定する対応領域指定部とを有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した1枚の特定画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域と左右対称に対応する前記特定画像の対応領域を指定する左右対称領域指定部とを有することを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された一方の画像の診断領域を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に応じて移動した移動後の他方の画像の局所画像を作成する自動領域追随部を有することを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記対応領域指定部で作成された他方の画像の局所画像に対して、該他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有することを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4の構成に加えて、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記自動領域追随部で作成された移動後の他方の画像の局所画像に対して、他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置ついて、図1乃至図9に従って説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の構成を示したブロック図である。
【0020】
この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置Gは、診断に用いるディジタル画像を格納しているディジタル画像データベース1から目的とするディジタル画像を読み出して、画像処理を行うためにその読み出したディジタル画像を格納することのできる画像記憶部2を備えている。
【0021】
画像記憶部2に格納されたディジタル画像は、必要に応じて手動又は自動で、診断領域指定部3、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6、位置合わせ部7及び差分画像作成部8に出力される。
【0022】
診断領域を指定したり、画像や指定した領域の移動量を設定したりするために、医用画像処理装置Gに対して要求を送る入力デバイス9が、診断領域指定部3、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6及び自動領域追随部10に接続されている。入力デバイス9としては、マウスやキーボードが一般的である。
【0023】
診断領域指定部3は、入力デバイス9からの入力操作により、診断領域を読み込み、また、画像記憶部2に格納しているディジタル画像を読み込み、診断領域を指定した画像を作成する。診断領域指定部3で作成された診断領域の画像は、対応領域指定部4及び左右対称領域指定部6に出力する。具体的には、例えば、入力デバイス9がマウスのときは、診断領域をクリックして診断領域を指定した画像を作成することができる。
【0024】
位置合わせ部7は、入力デバイス9からの入力操作により、指定された画像又は領域の移動量を読み込み、また、画像記憶部2、対応領域指定部4、左右対称領域指定部6及び自動領域追随部10から指定された画像又は領域を読み込み、移動後の画像又は領域を作成し、差分画像作成部8に出力する。具体的には、例えば、入力デバイス9がキーボードのときは、移動量をカーソルキーで入力して画像を動かし、特定のディジタル画像(一方の画像)と他のディジタル画像(他方の画像)との位置合わせを行う。
【0025】
左右対称領域指定部6は、入力デバイス9からの入力操作により、診断領域に対応する領域の範囲を読み込み、また、診断領域指定部3より診断領域を指定した画像を読み込み、診断領域に対応する領域を指定し、位置合わせ部7又は自動領域追随部10に出力する。具体的には、診断領域を指定した画像の反転座標を取得し、自動的に診断領域に対応する領域を指定する。或いは、手動により診断領域に対応する領域を指定する。
【0026】
対応領域指定部4は、入力デバイス9からの入力操作によって診断領域が指定されると、自動的に診断領域指定部3から診断領域を指定した画像と画像記憶部2の過去画像(他方の画像)を読み込み、対応領域を指定し、位置合わせ部7又は自動領域追随部10に出力する。
【0027】
ここで、対応領域を指定するときには、自動で指定する方法と手動で指定する方法のいずれでも行える。自動で指定する場合は、診断領域を指定した画像と対応する領域を、例えば、テンプレートマッチング等を用いて、画像記憶部2から読み込んだ過去画像(他方の画像)より指定する。また、手動で指定する場合は、入力デバイス9からの入力操作により対応する領域の範囲を読み込み、画像記憶部2から読み込んだ過去画像(他方の画像)より指定する。例えば、入力デバイス9としてマウスを使用するならば、対応する領域をドラッグ操作することにより対応する領域を指定する。
【0028】
自動領域追随部10は、入力デバイス9の入力操作により、診断領域の移動量を読み込み、画像記憶部2に格納されている対応領域指定部4及び自動領域追随部10より診断領域を指定した画像と対応領域を指定した画像を読み込み、移動した診断対象領域を指定した画像と自動追随した画像を作成し、位置合わせ部7に出力する。
【0029】
差分画像作成部8は、位置合わせ部7によって作成した画像又は画像記憶部2に格納されている画像を読み込み、差分画像を作成して、画像表示部11に作成した差分画像を出力する。ここで、差分画像は、例えば、単純差分、ローカルマッチング、非線形ワーピング等により作成する。
【0030】
画像表示部11は、差分画像作成部8から差分画像を読み込み、読み込んだ差分画像を表示処理し、画像表示装置12に出力する。画像表示装置12としては、例えば、CRT、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置が挙げられる。
【0031】
以下、手動位置合わせを含む差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0032】
図2は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを行う場合の操作画面の一例である。図3は、手動位置合わせを含む差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0033】
以下の説明において、同一患者の2枚の画像の内、撮影日時の新しい方のディジタル画像を現在画像(一方の画像)といい、同一患者の2枚の画像の内、撮影日時の古い方のディジタル画像を過去画像(他方の画像)という。
【0034】
手動で位置合わせをして差分画像を作成するには、まず、画像記憶部2に格納されている現在画像データ20と過去画像データ21とが読み出され画像表示装置21に表示されている状態で、入力デバイス9を操作して過去画像データの移動量22が入力されると、位置合わせ部7により現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)との位置合わせを行い、移動後の過去画像データ23を出力する(ステップS1)。
【0035】
ここで、位置合わせの方法としては、例えば、上下左右の平行移動、回転、拡大縮小などが挙げられる。図2では、位置合わせ操作として平行移動をする場合の操作画面を模式的に表しており、図2(a)が位置合わせ前の状態を示し、図2(b)が位置合わせ後の状態を示している。
【0036】
次に、位置合わせが行われた移動後の過去画像データ23と現在画像データ20とが差分画像作成部8に入力されると、差分画像作成部8が現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)の差分処理を行うことで、経時的に変化のあった箇所を強調して表示し、経時的差分画像データ24として出力する(ステップS2)。
【0037】
ここで、経時的差分画像とは、現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)間のように、撮影日時の異なる画像間の差分処理を行った画像をいう。また、診断領域と対応領域間の差分処理を行った画像を局所差分画像といい、撮影日時の異なる画像間において、診断領域と対応領域を指定した場合の局所差分画像を経時的局所差分画像という。
【0038】
なお、経時的差分画像、経時的局所差分画像、局所差分画像を総称して、差分画像という。
【0039】
また、以上の説明では、移動させる画像を過去画像(他方の画像)としているが現在画像(一方の画像)を移動させて位置合わせを行ってもよい。
【0040】
次に、局所差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0041】
図4は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の領域設定を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は現在画像(一方の画像)を、(b)は過去画像(他方の画像)をそれぞれ示している。図5は、局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0042】
まず、入力デバイス9を操作して、画像記憶部2に格納されている現在画像データ20と現在画像の領域データ25が読み出されて診断領域指定部3に入力されると(例えば、入力デバイス9としてマウスを使用する場合には、対象領域をドラッグ操作することにより診断領域の範囲を指定し領域を設定して)、現在画像の領域指定データ26を出力する(ステップS11)。
【0043】
次に、過去画像の領域指定データ27を手動で取得する場合は、ステップS11で得られた現在画像の領域指定データ26と過去画像データ21と入力デバイス9の入力操作による過去画像の領域データ28とが対応領域指定部4に入力されることで、過去画像(他方の画像)の領域を取得し過去画像の領域指定データ27が出力される(ステップS12)。
【0044】
また、過去画像の領域指定データ27を自動で取得する場合は、ステップS11で得られた現在画像の領域指定データ26と過去画像データ21とが対応領域指定部4に入力されると、テンプレートマッチング等の処理が行われ、現在画像の領域指定データに対応する過去画像(他方の画像)の領域を取得し過去画像の領域指定データ27が出力される(ステップS12)。
【0045】
次に、現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27が位置合わせ部7に入力されると、位置合わせ部7で現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせされたデータが差分画像作成部8に入力され、現在画像の領域指定データ26と過去画像の領域指定データ27の差分を取ることで、経時的に変化のあった箇所を強調して表示し、経時的局所差分画像データ29として出力する(ステップS13)。
【0046】
ここで、差分画像は、図4に示したように、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。
【0047】
なお、以上の説明では、診断領域を現在画像(一方の画像)から、対応領域を過去画像(他方の画像)から指定しているが、指定するこれらの画像は入れ替わってもよい。
【0048】
次に、左右対称性を利用した局所差分画像作成をする場合の処理方法について説明する。
【0049】
図6は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した領域設定を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は領域設定前を、(b)は領域設定後をそれぞれ示している。図7は、人体の左右対称性を利用した局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【0050】
まず、入力デバイス9を操作して、画像記憶部2に格納されている画像データ30と画像の領域データ31とを診断領域指定部3に入力し、診断したい領域を入力デバイス9を手動で操作することで指定することにより、診断領域指定部3によって基本領域指定データ32を出力される(ステップS21)。
【0051】
次に、入力デバイス9を操作して、ステップS21で出力した基本領域指定データ32を左右対称領域指定部6に入力すると、対応位置を指定するために基本領域指定データ32を画像の中心を軸にして左右反転させて基本領域の反転座標を取得し反転領域座標データ33を出力する(ステップS22)。
【0052】
ここで、反転領域座標データ33は、基本領域指定データ32を左右反転させたデータである。胸部画像等の正中線は画像の中心と一致するように移動させているため、画像の中心を軸とした左右反転を用いることができる。
【0053】
次に、指定した診断領域(図6(a)参照)に対応する対応領域(図6(b)参照)の設定を手動で行うときは、画像データ30と入力デバイス9の入力操作による対応する領域の範囲34を左右対称領域指定部6に入力し、また自動で設定するときは、画像データ30とが左右対称領域指定部6に入力されると、基本領域指定データ32と対応する領域を指定して、対応領域指定データ35を出力する(ステップS23)。具体的には、テンプレートマッチング等を使用して対応する領域の指定や、入力デバイスがマウスならばドラッグ操作することによる領域の指定を行うことができる。
【0054】
次に、入力デバイス9を操作して、基本領域指定データ32と対応領域指定データ35を位置合わせ部7に入力すると、基本領域指定データ32と対応領域指定データ35との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせが行われたデータが差分画像作成部8に入力され、この差分画像作成部8により局所差分画像データ36が出力される(ステップS24)。これにより、人体の左右の対称性を利用して1枚の画像からでも局所差分画像データを取ることができる。
【0055】
なお、局所差分画像データ36は、画像表示部11を介して画像表示装置12に局所差分画像を表示するが、ここでは、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。
【0056】
次に、診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法について説明する。
【0057】
図8は、この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理を行う場合の操作画面の一例であり、(a)は処理前を、(b)は処理後をそれぞれ示している。図9は、診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法を示したフローチャートである。
【0058】
まず、対応領域指定部4又は左右対称領域指定部6において指定された現在画像の領域指定データ37と現在画像の領域指定データ37の診断領域の移動量を示すパラメータである領域の移動量38とが自動領域追随部10に入力されると、自動領域追随部10が現在画像の領域指定データ37の移動を行い、移動後の現在画像の領域データ39を出力する(ステップS31)。具体的には、例えば、入力デバイス9であるマウス等を使用して指定している領域をドラッグして移動させることで行う。
【0059】
次に、移動後の現在画像の領域指定データ39と過去画像の領域指定データ40を自動領域追随部10に入力されると、自動領域追随部10が過去画像の領域指定データ40の移動を行い、移動後の過去画像の領域データ41を出力する(ステップS32)。具体的には、例えば、テンプレートマッチングを用いて過去画像から移動後の現在画像の領域指定データ39に対応する領域を指定してもよいし、現在画像の診断領域と同じ移動量を移動するだけでもよい。
【0060】
次に、移動後の現在画像の領域データ39と移動後の過去画像の領域データ41が位置合わせ部7に入力されると、位置合わせ部7により現在画像の領域データ39と移動後の過去画像の領域データ41との両領域間の位置合わせが行われ、この両領域間の位置合わせが行われたデータが差分画像作成部8に入力されて、差分画像作成部8が経時的局所差分画像データ44を出力する(ステップS33)。
【0061】
これにより、該診断領域を変更した場合に、その変更箇所の経時的局所差分画像が画像表示装置12に映し出されることになる。
【0062】
なお、経時的局所差分画像データ44は、画像表示部11を介して画像表示装置12に経時的局所差分画像を表示するが、ここでは、診断領域上に重畳表示することを想定している。しかし、差分画像は、別の画面等に表示してもよい。また表示する際に、拡大等の処理を行ってもよい。また、以上の説明では、現在画像(一方の画像)と過去画像(他方の画像)は入れ替わってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ディジタル画像に基づいて差分画像を作成する医用画像処理装置であって、1枚の特定画像の一部分である診断領域と、該診断領域と対応する同一又は他の画像の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成するので、読影者が診断領域の経時的変化又は正常との相違を確認しながら読影できるため、より精度の高い診断を実施できるようになる。
【0064】
また、局所差分画像は、画像全体を使用した差分画像が正確な位置合わせを行えていない場合、局所的に正確な位置合わせを行うことができるため、局所的に精度の高い差分画像が作成できる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した2枚の画像のうち一方の画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域を前記一方の画像から指定する診断領域指定部と、診断領域と対応する他方の画像の対応領域を指定する対応領域指定部とを有するので、一方の画像の診断領域を指定すると他方の画像の対応領域を得ることができるから、診断領域と対応領域との差分画像を作成するための画像データを得ることができる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した1枚の特定画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域と左右対称に対応する特定画像の対応領域を指定する左右対称領域指定部とを有するので、胸部画像のような場合には、人体の左右の対称性を利用して1枚の画像からでも局所差分画像データを得ることができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された一方の画像の診断領域を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に応じて移動した移動後の他方の画像の局所画像を作成する自動領域追随部を有するので、診断領域を変更した場合に、その操作に追随して変更箇所の局所差分画像がリアルタイムに画像表示装置に映し出されるから、同一画像の別の箇所の診断を行う際の読影者の手間が省ける。
【0068】
請求項5に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と対応領域指定部で作成された他方の画像の局所画像に対して、該他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした一方の画像の診断領域と他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部と、を有するので、読影者入力デバイスを操作することで、目で見ながら画像間の位置合わせを行うことができるから、差分画像における画像間の位置合わせの精度を上げることが可能となり、アーチファクトの少ない差分画像が作成できる。これにより、読影者が差分画像の経時的変化をより観察し易くなる。
【0069】
請求項6に記載の発明によれば、2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、入力デバイスによって該画像表示装置に表示された画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と自動領域追随部で作成された移動後の他方の画像の局所画像に対して、他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした一方の画像の診断領域と他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部とを有するので、読影者入力デバイスを操作することで、目で見ながら画像間の位置合わせを行うことができるから、差分画像における画像間の位置合わせの精度を上げることが可能となり、アーチファクトの少ない差分画像が作成できる。これにより、読影者が差分画像の経時的変化をより観察し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の構成を示したブロック図である。
【図2】同実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを行う場合の操作画面の一例である。
【図3】同実施の形態に係る医用画像処理装置の手動位置合わせを含む差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図4】同実施の形態に係る医用画像処理装置の領域設定を行う場合の操作画面の一例である。
【図5】同実施の形態に係る医用画像処理装置の局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図6】同実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した領域設定を行う場合の操作画面の一例である。
【図7】同実施の形態に係る医用画像処理装置の人体の左右対称性を利用した局所差分画像を作成する場合の処理方法を示したフローチャートである。
【図8】同実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理を行う場合の操作画面の一例である。
【図9】同実施の形態に係る医用画像処理装置の診断領域の対応領域自動追随に関する処理方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
G 医用画像処理装置
1 ディジタル画像データベース
2 画像記憶部
3 診断領域指定部
4 対応領域指定部
6 左右対称領域指定部
7 位置合わせ部
8 差分画像作成部
9 入力デバイス
10 自動領域追随部
11 画像表示部
12 画像表示装置
20 現在画像、現在画像データ(一方の画像)
21 過去画像、過去画像データ(他方の画像)
23 移動後の過去画像
Claims (6)
- ディジタル画像に基づいて差分画像を作成する医用画像処理装置であって、1枚の特定画像の一部分である診断領域と、該診断領域と対応する同一又は他の画像の一部分である対応領域の局所画像との、差分処理を行った局所差分画像を作成することを特徴とする医用画像処理装置。
- 複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した2枚の画像のうち一方の画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域を前記一方の画像から指定する診断領域指定部と、前記診断領域と対応する他方の画像の対応領域を指定する対応領域指定部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
- 複数の画像を格納できる画像記憶部と、該画像記憶部から読み出した1枚の特定画像の診断領域を指定する入力デバイスと、該入力デバイスによって指定された診断領域と左右対称に対応する前記特定画像の対応領域を指定する左右対称領域指定部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
- 2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された一方の画像の診断領域を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に応じて移動した移動後の他方の画像の局所画像を作成する自動領域追随部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の医用画像処理装置。
- 2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記対応領域指定部で作成された他方の画像の局所画像に対して、該他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部と、を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の医用画像処理装置。
- 2枚の画像を表示することのできる画像表示装置を有し、前記入力デバイスによって該画像表示装置に表示された前記画像記憶部に格納されている一方の画像の診断領域と前記自動領域追随部で作成された移動後の他方の画像の局所画像に対して、他方の画像の局所画像を移動する移動量を指定した場合に、該移動量に基づいた移動後の他方の画像の局所画像を作成し、該移動後の他方の画像の局所画像と前記一方の画像の診断領域との位置合わせ処理を実行する位置合わせ部と、該位置合わせ部にて位置合わせ処理をした前記一方の画像の診断領域と前記他方の画像の局所画像との差分処理を実行する差分画像作成部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の医用画像処理装置。
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