JP5512986B2 - 画像支援診断装置及びその作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の肺野を含む画像デ-タを基に、肺の疾患やその兆候を定量的に把握することを可能とするための画像診断支援装置に係り、特に、肺へのアスベストの蓄積に伴う疾患の程度を3次元画像から効率的に定量化する技術に関する。
画像診断において、被検体に吸入されたアスベストの肺への蓄積は、肺壁や胸壁の厚さの異常として現れることが知られている。特許文献1ではたとえば、胸部X線画像において、アスベストをより好適に検出するために画像処理を行う技術が開示されている。
更にアスベストによる病変として、中皮腫の前兆であるプラ-クや胸膜肥厚は、X線CT装置により得られる断層像によっても診断できる。医師は、肺壁や胸壁の壁厚の異常を画像上で計測することにより、目視によって患者のアスベストの肺への蓄積や疾患を診断している。
特開2007−244738号公報 特開2003−91735号公報
しかしながら、スライス像だけを用いた医師による目視や部分的な壁厚の計測だけでは、アスベストを含む疾患が部分的にしかわからず、患者が体全体についてどの程度アスベストに暴露され、石綿肺、中皮腫を患っているか診断しづらい。
本発明の目的は、被検体の肺野を含む画像デ-タ、特に3次元画像を基に、効率良く肺の疾患やその兆候を定量的に提示することを可能とするための画像支援診断装置を提供することにある。
上記目的は、被検体の肺領域を含む3次元画像を表示する表示部を備えた画像支援診断装置において、
前記表示部に表示された3次元画像上に前記被検体の少なくとも一つの肥厚部の位置を入力する入力部と、該入力部により入力された位置の肥厚部を含む断層像を生成する断像生成部と、前記断層像上において、前記肥厚部の肺壁に沿った広がりを評価する評価部を備えたことを特徴とする画像支援診断装置によって達成される。
また、(1)被検体の肺領域を含む3次元画像を表示するステップを備えた画像支援診断方法において、
(2)前記ステップ(1)により表示された3次元画像上に前記被検体の少なくとも一つの肥厚部の位置を入力するステップと、
(3)前記ステップ(2)により入力された位置の肥厚部を含む断層像を生成するステップと、
(4)前記断層像上において、前記肥厚部の肺壁に沿った広がりを評価するステップを備えたことを特徴とする画像支援診断方法によって達成される。
本発明によれば、被検体の肺野を含む画像デ-タを基に、肺の疾患やその兆候を定量的に提示することを可能とするための画像診断支援装置及び方法を提供できる。
本発明の実施例1に係る画像診断支援装置全体の構成例を示すハ-ドウエア構成図。 実施例1において用いられる3次元画像の表示例。 実施例1の処理の流れを示す図。 実施例1において肥厚部を含む断層像を求める図。 実施例2において用いられる3次元画像の表示例。 実施例2の処理の流れを示す図。 実施例2において肥厚部を含む断層像を求める図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の実施例1に係る画像診断支援装置全体の構成例を示すハ-ドウエア構成図である。
具体的には、画像診断支援装置10は、例えば被検体の肺領域を含む断層像あるいは3次元画像(特許文献2記載のボリュ-ムレンダリングのような3次元画像)を取得する画像取得部である医用画像撮影装置2とLAN3等のネットワ-クによって接続される。医用画像撮影装置2は、例としてX線CT装置を記載したが、MRI装置や超音波撮影装置のように被検体の画像(好ましくは複数のスライス像)を撮影可能な装置であれば良い。
画像診断支援装置10は、主として各構成要素の動作を制御する制御部である中央処理装置(CPU)11、装置の制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域となったりする主メモリ12と、オペレ-ティングシステム(OS)、周辺機器のデバイスドライブ、胸壁の厚さ測定等の処理を行うためのプログラムを含む各種アプリケ-ションソフト等が格納される磁気ディスク13と、表示用デ-タを一時記憶する表示メモリ14と、画像取得部によって取得された、例えば被検体の肺野領域を含む断層像や3次元画像を表示する表示部として、表示メモリ14からのデ-タに基づいて画像を表示するCRTモニタや液晶モニタ等のモニタ15と、前記表示部に表示された3次元画像上に前記被検体の少なくとも一つの肥厚部の位置を入力する入力部としてのマウス17、マウス17の状態を検出してモニタ15上のマウスポインタの位置やマウス17の状態等の信号をCPU11に出力するコントロ-ラ16と、キ-ボ-ド18と、上記各構成要素を接続するバス19とから構成される。
CPU11は、上記プログラムを磁気ディスク13から読み出して主メモリ12にロ-ドし、実行する。
なお、図1では、主メモリ12以外の記憶装置として磁気ディスク13が接続されているが、それ以外に光ディスクドライブ等が接続されていてもよい。
次に、図2は、実施例1において用いられる3次元画像の表示例であり、図1においてモニタ15上に表示されるものである。図2において21は、モニタ画面の外枠である。22は、モニタ画面の中央に表示された肺の3次元画像であり、被検体の胸部を、被検体の体軸に沿った平面で2つに分割してその一方を、肺の内側から操作者が観察できるように表示したものである。ただし、22で示した肺の3次元画像において、23は脊椎、24は肋骨、25a及び25bは、肺の壁に沿って生成された肥厚部である。図2において26はまた、後述するように、被検体の体軸方向(Z方向)に対して任意の方向への2次元画像を表示するか、該体軸方向に対して垂直方向への2次元画像を表示するかを選択するための選択ボタンである。また、27a〜27dは、3次元画像上で操作者が肺の内壁を観察して、肥厚部のある場所を入力するための指定点である。
次に、実施例1の処理の流れについて図3を用いて説明する。
(ステップ31)
操作者は、本実施例に係る中央処理装置(CPU)11による制御により、図2に示した3次元画像(被検体の胸部(肺野)を、被検体に体軸に沿った平面で分割してその一方を表示したもの)を作成し、モニタ上に表示する。すなわち、ここでの3次元画像は、被検体の肺野領域の3次元画像を体軸に沿った平面で切断した1方を被検体の内側から見た3次元画像である。
(ステップ32)
ステップ31で表示した画面上で、操作者は肺の内壁を観察して肥厚部の位置を肥厚部の所望の箇所を指定点27aと27b、あるいは27cと27dにより指定するとして上記入力部により入力する。ただし、1つの肥厚部内で指定する箇所は1箇所でも2箇所でも良い。2箇所の場合は、肥厚部のモニタ画面上での右端と左端でも良い。また、上記指定点27aと27b、あるいは27cと27dの3次元座標上での位置は、例えば2次元のモニタ上に指定された指定点が所定の平面(例えば27aと27b、あるいは27cと27dを通り画面に垂直な平面)上に位置していると仮定して計算する。例えば、図4(a)について指定点27aについて(xa,ya,za)、指定点27bについて(xb,yb,zb)のように求める。
(ステップ33)
ステップ32において指定した肥厚部の所望の箇所の指定点の3次元的な座標より、該肥厚部を含む所望の断面の断層像を図4(b)にように断層像生成部は生成する。ただし、ステップ32で指定した箇所が1箇所である場合は、体軸方向(Z軸方向)と垂直な方向の断層像を生成し、ステップ32で指定した箇所が2箇所である場合は、2点を含む平面の断層像を生成する。体軸方向(Z軸方向)と垂直な方向の断層像を生成するか、2点を含む任意の方向の平面の断層像を生成するかは、選択ボタン26により選択する。
(ステップ34)
ステップ33で生成した断層像より、図4(b)の45のように、肺野領域を抽出して表示する。具体的には、低CT値の部分を抽出して領域抽出しても良いし、公知のリ-ジョングロ-イング等の手法を用いても良い。
(ステップ35)
ステップ34で抽出した肺野領域の重心の上記断層像上での位置を、左右それぞれの肺野で算出する。具体的には左右の肺野を剛体に見立てて、物理学的な手法により重心位置を求めるようにすれば良い。左右それぞれの重心を、O1及びO2とするが、図4(b)では画面に向かって右側のO2のみを示している。
(ステップ36)
また、ステップ32で指定した肥厚部の上記断層像上での両端の2次元的な位置を、算出する。両端の位置は、ステップ32で指定した箇所が2箇所であり、
肥厚部の両端部の位置がステップ32で指定した2箇所の延長線上である場合には、該延長線と胸壁の交わる点を肥厚部の両端として、ステップ42へ移行する。ステップ32で指定した箇所が2箇所でない場合、あるいは2箇所であっても肥厚部の両端でない場合には、次に述べるステップ37からステップ41を用いて肥厚部の両端の位置を抽出する。
(ステップ37)
CPU11は、内部に内臓された胸壁抽出部により、断層像中から胸壁を抽出する。図4(b)に示すように、肋骨24のすぐ内側の位置を胸壁として、この胸壁を抽出する。その方法として、例えばCPU11は、またCT値の高い肋骨を抽出して、その内側をスプライン補間して繋げることにより胸壁とすれば良い。あるいは、CPU11は、肋骨の内側を胸壁として抽出するようにしきい値を決め、しきい値処理により胸壁を抽出すれば良い。
(ステップ38)
CPU11は、計測範囲内で胸壁に密着して付随する脂肪領域(図4の符号46)が存在するかを判定する。脂肪領域は、胸壁の内側に配置され、診断の対象とするプラ-ク及び筋肉の間に挟まれ、CT値が低く画像上に描出される。従って、肺壁からCT値が高い領域、CT値が低い領域、CT値が高い領域の順に組織が配置され、周囲よりCT値の低い部分があれば、真ん中のCT値の低い領域が脂肪領域(脂肪部)と判定される。CPU11は、脂肪領域が存在しなければ、ステップ39に進み、脂肪領域が存在すれば、ステップ40に進む。
(ステップ39)
CPU11は、上記胸壁に沿った各位置において、それぞれ内側へ、肥厚部抽出部により肥厚部を抽出して、肥厚部厚計測部により肥厚部の厚さを胸壁の外周に沿って計測する。この場合の厚さの計測は、胸壁に対して垂直の方向に行う。
(ステップ40)
CPU11は、脂肪領域を除いて、肥厚部の厚さを計測する。具体的には、脂肪のある位置では、脂肪領域の最も内側の位置から、肥厚部厚計測部により肥厚部の厚さを計測する。ここでは厚さも、胸壁に垂直方向に計測する。具体的にCPU11は、胸壁から肥厚部の最も内側の端までの長さから脂肪領域の長さを差し引いて、肥厚部の厚さとする。あるいは、CPU11は、脂肪領域の最も内側の端から肥厚部の最も内側の端までを肥厚部の厚さとしても同じである。
(ステップ41)
CPU11は、肥厚部が予め設定された厚さ(例えば5ミリだが、GUIにより変更可能)より厚い領域とその他の領域を識別し、その肺壁に沿った両端をA地点及びB地点として決定する。
(ステップ42)
O1及びO2(肥厚部のある側)を中心としてA地点、B地点を見込む角度をθとして求める。操作者は、角度θに基づいて、ステップ32で指定した肥厚部の肺壁に沿った広がり具合を、上記肥厚部の胸壁に沿った広がりを評価する評価部により評価する。すなわち、ここでは、肥厚部の胸壁に沿った広がりは、肺領域の左右いずれかの中心位置を中心として前記肥厚部の両端を見込む角度で表している。
(ステップ43)
すべての肥厚部の解折が終了したかを判定する。終了した場合はステップ44へ、終了していなければ、ステップ33へ移行し、ステップ32で指定した次の肥厚部について解折を始める。
(ステップ44)
ステップ32で指定した肥厚部と、その胸壁に沿った広がりを肺野中心からの見込む角度で表したものを一覧表でモニタへ表示する。
上記実施例によれば、操作者は被検体の3次元画像を基に、肺野内の肥厚部の肺野内での位置を知ることができ、更に、該肥厚部のアクシャル断面での胸壁に沿った広がりを定量的に知ることができる。特に、本実施例によれば、3次元画像に基づいて肥厚部の位置を指定するので、X線CT画像により得られたマルチスライス画像すべてを解折する必要がなく、解折時間の短縮化が図れる。
次に、図5は、実施例2において用いられる3次元画像の表示例であり、図1においてモニタ15上に表示されるものである。図5において47は、モニタ画面の外枠である。48は、モニタ画面の中央に表示された肺の3次元画像であり、被検体の胸部を、実施例1に示したように分割せずに、肺の外側から操作者が観察できるように表示したものである。ただし、48で示した肺の3次元画像において、49は肺野、50a及び50bは、肺の壁に沿って生成された肥厚部である。図5において51はまた、後述するように、被検体の体軸方向(Z方向)に対して任意の方向への2次元画像を表示するか、該体軸方向に対して垂直方向への2次元画像を表示するかを選択するための選択ボタンである。また、52a〜52dは、3次元画像上で操作者が肺の内壁を観察して、肥厚部のある場所を入力するための指定点である。
次に、実施例2の処理の流れについて図6を用いて説明する。
(ステップ53)
操作者は、本実施例に係る中央処理装置(CPU)11による制御により、図5に示した3次元画像(被検体の胸部(肺野)を、被検体の外側から表示したもの)を作成し、モニタ上に表示する。すなわち、ここでの3次元画像は、被検体の肺野領域を被検体の外側から見た3次元画像である。
(ステップ54)
ステップ53で表示した画面上で、操作者は肺の外壁を観察して肥厚部の位置を肥厚部の所望の箇所を指定点52a〜52dにより指定するとして上記入力部により入力する。ただし、1つの肥厚部内で指定する箇所は1箇所でも2箇所でも良い。2箇所の場合は、肥厚部のモニタ画面上での右端と左端でも良い。また、上記指定点52a〜52dの3次元座標上での位置は、例えば2次元のモニタ上に指定された指定点が所定の平面(体軸に垂直な平面)上に位置していると仮定して計算する。例えば、図7(a)について指定点52aについて(xa,ya,za)、指定点52bについて(xb,yb,zb)のように求める。
(ステップ55)
ステップ54において指定した肥厚部の所望の箇所の指定点の3次元的な座標より、該肥厚部を含む所望の断面の断層像を図7(b)にように上記入力部により入力された位置の肥厚部を含む断層像を生成する断層像生成部により生成する。ただし、ステップ54で指定した箇所が1箇所である場合は、体軸方向(Z軸方向)と垂直な方向の断層像を生成し、ステップ54で指定した箇所が2箇所である場合は、2点を含む平面の断層像を生成する。体軸方向(Z軸方向)と垂直な方向の断層像を生成するか、2点を含む任意の方向の平面の断層像を生成するかは、選択ボタン51により入力する。
(ステップ56)
ステップ55で生成した断層像より、図7(b)の66のように、肺野領域を抽出して表示する。具体的には、低CT値の部分を抽出して領域抽出しても良いし、公知のリ-ジョングロ-イング等の手法を用いても良い。
(ステップ57)
ステップ56で抽出した肺野領域の重心の上記断層像上での位置を、左右それぞれの肺野で算出する。具体的には左右の肺野を剛体に見立てて、物理学的な手法により重心位置を求めるようにすれば良い。左右それぞれの重心を、O1及びO2とするが、図7(b)では画面に向かって左側のO1のみを示している。
(ステップ58)
また、ステップ54で指定した肥厚部の上記断層像上での両端の2次元的な位置を、算出する。両端の位置は、ステップ54で指定した箇所が2箇所であり、
肥厚部の両端部の位置がステップ54で指定した2箇所の延長線上である場合には、該延長線と胸壁の交わる点を、肥厚部の両端として、ステップ54へ移行する。ステップ54で指定した箇所が2箇所でない場合、あるいは2箇所であっても肥厚部の両端でない場合には、次に述べるステップ59からステップ63を用いて肥厚部の両端を抽出する。
(ステップ59)
CPU11は、内部に内臓された胸壁抽出部により、断層像中から胸壁を抽出する。図7(b)に示すように、肋骨24のすぐ内側の位置を胸壁として、この胸壁を抽出する。その方法として、例えばCPU11は、またCT値の高い肋骨を抽出して、その内側をスプライン補間して繋げることにより胸壁とすれば良い。あるいは、CPU11は、肋骨の内側を胸壁として抽出するようにしきい値を決め、しきい値処理により胸壁を抽出すれば良い。
(ステップ60)
CPU11は、計測範囲内で胸壁に密着して付随する脂肪領域(図7の符号67)が存在するかを判定する。脂肪領域は、胸壁の内側に配置され、病変判定のため診断の対象とするプラ-ク及び筋肉の間に挟まれ、CT値が低く画像上に描出される。従って、肺壁からCT値が高い領域、CT値が低い領域、CT値が高い領域の順に組織が配置され、周囲よりCT値の低い部分があれば、真ん中のCT値の低い領域が脂肪領域(脂肪部)と判定される。CPU11は、脂肪領域が存在しなければ、ステップ61に進み、脂肪領域が存在すれば、ステップ62に進む。
(ステップ61)
CPU11は、上記胸壁に沿った各位置において、それぞれ内側へ、肥厚部抽出部により肥厚部を抽出して、肥厚部厚計測部により肥厚部の厚さを胸壁の外周に亙って計測する。この場合の厚さの計測は、胸壁に対して垂直の方向に行う。
(ステップ62)
CPU11は、脂肪領域を除いて、肥厚部の厚さを計測する。具体的には、脂肪のある位置では、脂肪領域の最も内側の位置から、肥厚部厚計測部により肥厚部の厚さを計測する。ここでは厚さも、胸壁に垂直方向に計測する。CPU11は、胸壁から肥厚部の最も内側の端までの長さから脂肪部の長さを差し引いて、肥厚部の厚さとする。あるいは、CPU11は、脂肪領域の最も内側の端から肥厚部の最も内側の端までを肥厚部の厚さとしても同じである。
(ステップ63)
CPU11は、肥厚部が予め設定された厚さ(例えば5ミリだが、GUIにより変更可能)より厚い領域とその他の領域を識別し、その肺壁に沿った両端をA地点及びB地点として決定する。
(ステップ64)
O1及びO2(肥厚部のある側)を中心としてA地点、B地点を見込む角度をθとして求める。操作者は、角度θに基づいて、ステップ54で指定した肥厚部の肺壁に沿った広がり具合を、上記肥厚部の胸壁に沿った広がりを評価する評価部により評価する。すなわち、ここでは、肥厚部の胸壁に沿った広がりは、肺領域の左右いずれかの中心位置を中心として前記肥厚部の両端を見込む角度で表している。
(ステップ65)
すべての肥厚部の解折が終了したかを判定する。終了した場合はステップ66へ、終了していなければ、ステップ55へ移行し、ステップ54で指定した次の肥厚部について解折を始める。
(ステップ66)
ステップ54で指定した肥厚部と、その胸壁に沿った広がりを肺野中心からの見込む角度で表したものを一覧表でモニタへ表示する。
上記実施例によれば、操作者は被検体の3次元画像を基に、肺野内の肥厚部の肺野内での位置を知ることができ、更に、該肥厚部のアクシャル断面での胸壁に沿った広がりを定量的に知ることができる。特に、本実施例によれば、3次元画像に基づいて肥厚部を指定するので、X線CT画像により得られたマルチスライス画像すべてを解折する必要がなく、解折時間の短縮化が図れる。
以上、本発明に係る医用画像表示装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 画像診断支援装置、11 CPU、12 主メモリ、13 磁気ディスク、14 表示メモリ、15 モニタ、16 マウスコントロ-ラ、17 マウス、18 キ-ボ-ド、19 共通バス

Claims (9)

  1. 被検体の肺領域を含む領域が被検体の体軸に沿った平面で2つに分割され、分割された一方を前記被検体の内側から見た肥厚部を含む3次元画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された3次元画像上肥厚部の位置の少なくとも1箇所を入力する入力部と、
    該入力部により入力された位置に基づいて断層像を生成する断層像生成部と、
    前記断層像上において、前記肥厚部の胸壁に沿った広がりを評価する評価部を備えたことを特徴とする画像支援診断装置。
  2. 前記評価部において評価する前記広がりは、前記断層像上の前記肺領域の左右いずれかの中心位置を中心として前記肥厚部の両端を見込む角度で表されることを特徴とする請求項1記載の画像支援診断装置。
  3. 前記入力部により入力される位置が1箇所である場合は、前記断層像は前記被検体の体軸に垂直な平面であって入力された1箇所を通る平面上の断層像であることを特徴とする請求項1記載の画像支援診断装置。
  4. 前記入力部により入力される位置が2箇所である場合は、前記断層像は2箇所を通る平面上の断層像であることを特徴とする請求項1記載の画像支援診断装置。
  5. 前記評価部は、前記断層像中から胸壁を抽出する胸壁抽出部と、前記胸壁に沿って肥厚部を抽出する肥厚部抽出部を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像支援診断装置。
  6. 前記胸壁抽出部は、前記断層上で、肋骨の内側の位置をスプライン補間で繋げることにより、前記胸壁を抽出することを特徴とする請求項5記載の画像支援診断装置。
  7. 前記評価部は、前記肥厚部抽出部により抽出した肥厚部の前記胸壁から内側への厚さを肥厚部厚計測部により測定し、該厚さが所定より厚い部分の胸壁に沿った長さにより、前記広がりを評価することを特徴とする請求項5記載の画像支援診断装置。
  8. 前記評価部は、前記肥厚部抽出部により抽出した肥厚部の前記胸壁から内側への厚さを測定し、該厚さが所定より厚い部分の前記肺領域の左右いずれかの中心位置を中心とした見込む角度により、前記広がりを表すことを特徴とする請求項5記載の画像支援診断装置。
  9. (1)被検体の肺領域を含む領域が被検体の体軸に沿った平面で2つに分割され、分割された一方を前記被検体の内側から見た肥厚部を含む3次元画像を表示するステップと
    (2)前記ステップ(1)により表示された3次元画像上肥厚部の位置の少なくとも1箇所の入力を受け付けるステップと、
    (3)前記ステップ(2)により受け付けた位置に基づいて断層像を生成するステップと、
    (4)前記断層像上において、前記肥厚部の肺壁に沿った広がりを評価するステップを画像支援診断装置が実行することを特徴とする画像支援診断装置の作動方法。
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