JP2010063599A - 浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法 - Google Patents

浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できること。
【解決手段】本発明にかかる浮き量合否判定システム1は、受信部4と、画像処理部8bと、合否判定部8cと、表示部6とを備える。受信部4は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10が液面に向けて撮像した実画像を受信する。画像処理部8bは、このカプセル型医療装置10による実画像に合わせて、カプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲を示す判定基準画像を生成する。合格判定部8cは、かかる判定基準画像と実画像とを比較して、カプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。表示部6は、かかるカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体に浮遊するカプセル型医療装置の浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法に関するものである。
従来から、内視鏡の分野において、撮像機能および無線通信機能を備えたカプセル型医療装置が登場している。カプセル型医療装置は、患者等の被検体の臓器内部を観察するために、経口摂取等によって被検体内部に導入される。その後、被検体内部のカプセル型医療装置は、蠕動運動等によって臓器内部を移動しつつ、臓器内部の画像(以下、体内画像という場合がある)を所定の間隔で順次撮像し、得られた体内画像を外部に順次無線送信する。かかる被検体内部のカプセル型医療装置は、被検体の外部に排出されるまでの期間、体内画像の撮像および無線送信を順次繰り返し、最終的に被検体の外部に排出される。
かかるカプセル型医療装置によって撮像された体内画像群は、被検体外部の受信装置に受信され、この受信装置内部の可搬型記録媒体に蓄積される。被検体の体内画像群を蓄積した可搬型記録媒体は、受信装置から取り外されて画像表示装置に挿着される。画像表示装置は、この挿着された可搬型記録媒体から体内画像群を取り込み、得られた体内画像群内の各体内画像をディスプレイに表示する。医師または看護師等の医療従事者は、かかる画像表示装置に表示された各体内画像の観察を通して被検体の臓器内部を観察し、この観察結果に基づいて被検体を診断することができる。
なお、このようなカプセル型医療装置には、例えば、水等の液体以下の比重に設定され、被検体の臓器内部に導入された液体中において浮遊しつつ、この被検体の体内画像を順次撮像するものがある(特許文献1参照)。
特開2007−175448号公報
ところで、臓器内部の液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量、すなわち液体の液面から気中へのカプセル型医療装置の突出量が変化した場合、浮遊状態のカプセル型医療装置による体内画像の撮像状態は、液体中における浮き量の変化に応じて変化してしまう。この場合、体内画像を通した被検体内部の観察状態が意図せぬ状態に変化する可能性がある。したがって、安定した体内画像の撮像状態(被検体内部の観察状態)を確保するという観点から、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量は、予め想定した範囲内であることが望ましい。
しかしながら、かかるカプセル型医療装置の質量および体積には、カプセル型医療装置の構成部品または製造上のばらつきに起因して、ばらつきが生じ、この結果、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量に、ばらつきが生じる。なお、製造後のカプセル型医療装置の質量のばらつきは、例えば、カプセル型医療装置の内蔵部品の寸法ばらつきに起因して、あるいは、各部品を接着する際の接着剤の塗布量等のばらつきに起因して生じる。一方、製造後のカプセル型医療装置の体積のばらつきは、例えば、カプセル型医療装置の外装部品の寸法ばらつきに起因して、あるいは、外装部品を接合する際の接合部品間における軸方向の寸法ばらつきに起因して生じる。
なお、カプセル型医療装置の分野においては、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内(すなわち浮き量の合格範囲内)であるか否かを簡易に判定できる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法が要望されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得部と、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を示す判定基準画像を生成する画像処理部と、前記判定基準画像と前記実画像とを比較して、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定部と、前記合否判定部によって判定された前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記出力部は、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示する表示部であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記実画像は、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された画像であり、前記画像取得部は、前記カプセル型医療装置によって無線送信された前記実画像を受信する受信部であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記実画像は、前記液体の液面と前記カプセル型医療装置とを含む画像であり、前記画像取得部は、前記実画像を撮像する撮像部であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記液体は、有色であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得部と、前記実画像を表示する表示部と、前記表示部の表示スケールに合わせて前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定し、前記実画像に前記合格範囲を重畳表示するように前記表示部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記実画像は、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された画像であり、前記画像取得部は、前記カプセル型医療装置によって無線送信された前記実画像を受信する受信部であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記実画像は、前記液体の液面と前記カプセル型医療装置とを含む画像であり、前記画像取得部は、前記実画像を撮像する撮像部であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムは、上記の発明において、前記液体は、有色であることを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップと、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップと、前記実画像と前記合格範囲とをもとに前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定ステップと、前記合否判定ステップによって判定した前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力する判定結果出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記判定結果出力ステップは、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された前記実画像を取得することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置と異なる撮像部によって、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置を示す前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップと、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップと、前記実画像に前記合格範囲を重畳した画像を表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された前記実画像を取得することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置と異なる撮像部によって、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置を示す前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法は、上記の発明において、前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする。
本発明にかかる浮き量合否判定システムでは、画像取得部が、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得し、画像処理部が、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を示す判定基準画像を生成し、合否判定部が、前記判定基準画像と前記実画像とを比較して、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定し、出力部が、前記合否判定部によって判定された前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力している。このため、予め想定されるカプセル型医療装置の浮き量の想定範囲と、製造後または出荷前のカプセル型医療装置の液体中における実際の浮き量とを容易に比較できる。この結果、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できるという効果を奏する。
また、本発明にかかる浮き量合否判定システムでは、画像取得部が、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得し、表示部が、前記実画像を表示し、制御部が、前記表示部の表示スケールに合わせて前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定し、前記実画像に前記合格範囲を重畳表示するように前記表示部を制御している。このため、予め想定されるカプセル型医療装置の浮き量の想定範囲と、製造後または出荷前のカプセル型医療装置の液体中における実際の浮き量とを容易に比較可能な画像情報を表示できる。この結果、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できるという効果を奏する。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法では、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップを実行し、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップを実行し、前記実画像と前記合格範囲とをもとに前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定ステップを実行し、前記合否判定ステップによって判定した前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力する判定結果出力ステップを実行している。このため、予め想定されるカプセル型医療装置の浮き量の想定範囲と、製造後または出荷前のカプセル型医療装置の液体中における実際の浮き量とを容易に比較できる。この結果、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できるという効果を奏する。
また、本発明にかかる浮き量合否判定方法では、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップを実行し、前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップを実行し、前記実画像に前記合格範囲を重畳した画像を表示する表示ステップを実行している。このため、予め想定されるカプセル型医療装置の浮き量の想定範囲と、製造後または出荷前のカプセル型医療装置の液体中における実際の浮き量とを容易に比較可能な画像情報を表示できる。この結果、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明にかかる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、検査対象であるカプセル型医療装置の液体中における浮き量の合否を判定する浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法を例示するが、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。図2は、検査対象のカプセル型医療装置が液体に浮いた状態で撮像した実画像の一例を示す模式図である。この実施の形態1にかかる浮き量合否判定システム1は、図1に示すように、検査対象であるカプセル型医療装置10および液体2を入れる容器3と、この容器3内のカプセル型医療装置10から画像信号を受信する受信部4と、各種情報を入力する入力部5と、カプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果等を表示する表示部6と、各種情報を記憶する記憶部7と、かかる浮き量合否判定システム1の各構成部を制御する制御部8とを備える。
容器3は、検査対象であるカプセル型医療装置10を液体2に浮かべるためのものである。具体的には、容器3は、中空の容器であり、カプセル型医療装置10の外径寸法に比して大きい内径寸法を有し、且つカプセル型医療装置10の長軸方向の長さに比して大きい深さを有する。この容器3の内部には、検査対象のカプセル型医療装置10および適量の液体2が導入される。
液体2は、カプセル型医療装置10に比して大きい密度の液体であり、例えば、被検体の臓器内部においてカプセル型医療装置10を浮遊させる水または生理食塩水等の人体に無害な液体である。カプセル型医療装置10は、被検体の臓器内部に導入される装置であり、カプセル型筐体の内部に撮像機能および無線通信機能を備える。カプセル型医療装置10の密度は、液体2の密度に比して小さい。また、カプセル型医療装置10の重心は、液体2の内部においてカプセル型医療装置10が特定の浮遊姿勢をとれるように設定される。かかるカプセル型医療装置10は、容器3内部の液体2に浮くとともに、例えば図1に示すように、この液体2の液面近傍において直立姿勢(カプセル型医療装置10の長軸方向と鉛直方向とが略平行になる姿勢)をとる。
なお、容器3は、図1に示すように円筒形状のものであってもよいし、矩形状等の所望の形状のものであってもよい。また、容器3は、不透明または半透明のものであってもよいが、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10を外部から視認し易くするために透明であることが望ましい。一方、液体2は、無色透明のものであってもよいが、カプセル型医療装置10の浮き量の合否を一層判定し易くするために有色のものであることが望ましい。
受信部4は、容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10に関する実画像を取得する画像取得手段として機能する。具体的には、受信部4は、カプセル型医療装置10と無線通信を行うためのアンテナ4aを備え、このアンテナ4aを介してカプセル型医療装置2から無線信号を受信する。受信部4は、この受信した無線信号に対して復調処理等の所定の通信処理を行って、この無線信号から画像信号を抽出する。なお、かかる画像信号は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10に関する実画像、詳細には図2に示すように、このカプセル型医療装置10によって撮像された実画像101のデータを含む。受信部4は、このようにカプセル型医療装置10から実画像101の画像信号を取得し、この取得した画像信号を制御部8に送信する。
ここで、かかる実画像101は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10が鉛直上方に向けて撮像した画像であり、図2に示すように、この液体2の液面とカプセル型医療装置10の外装との境界部B1を被写体として含む。境界部B1は、上述したように液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10が直立姿勢をとる場合、図2に示すように円形になる。かかる境界部B1の半径は、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量、すなわち液体2の液面からのカプセル型医療装置10の突出量に応じて増減する。具体的には、境界部B1の半径は、かかるカプセル型医療装置10の突出量の増加に伴って増加し、かかるカプセル型医療装置10の突出量の減少に伴って減少する。なお、かかる実画像101内における境界部B1は、液体2が有色のものである場合、明確に描画される。一方、カプセル型医療装置10が液体2の液面から過度に浮かび上がっている状態または液体2の液面下に完全に沈んでいる状態では、かかる境界部B1は、実画像101に含まれない場合がある。
入力部5は、マウスおよびキーボード等の入力デバイスを用いて実現され、ユーザによる入力操作に応じて制御部8に各種情報を入力する。具体的には、入力部5は、制御部8に対して指示する指示情報、検査対象であるカプセル型医療装置10に関する物理情報等を入力する。なお、かかる入力部5によって入力されるカプセル型医療装置10に関する物理情報として、例えば、カプセル型医療装置10の内蔵部品の設計値(寸法、質量)およびその公差、カプセル型医療装置10の外装部品の設計値(寸法、質量)およびその公差、カプセル型医療装置10の製造に用いられる接着剤等の材料の使用量(塗布量)の規定値およびその公差、カプセル型医療装置10の外装部品における長軸方向の接合ずれ寸法の公差等が挙げられる。
表示部6は、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を出力する出力手段として機能する。具体的には、表示部6は、CRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等の表示デバイスを用いて実現され、制御部8によって表示指示された各種情報を表示する。かかる表示部6は、制御部8の制御に基づいて、入力部5による入力情報、受信部4によって受信されたカプセル型医療装置10の実画像101、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を示す情報、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定することが可能な画像情報等を適宜表示する。
記憶部7は、RAM、EEPROM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の書き換え可能に情報を記憶する各種記憶メディアを用いて実現される。記憶部7は、制御部8が記憶指示した各種情報を記憶し、記憶した各種情報の中から制御部8が読み出し指示した情報を制御部8に送信する。かかる記憶部7は、制御部8の制御に基づいて、例えば、入力部5によって入力されたカプセル型医療装置10に関する物理情報、受信部4によって受信されたカプセル型医療装置10の実画像101、カプセル型医療装置10の浮き量の合否判定基準を示す情報、カプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を示す情報等を適宜記憶または更新する。
制御部8は、浮き量判定システム1の構成部である受信部4、入力部5、表示部6、および記憶部7の動作を制御し、かかる各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部8は、上述したカプセル型医療装置10に関する物理情報等の入力部5の入力情報を取得する。また、制御部8は、入力部5によって入力された指示情報に基づいて、上述した受信部4の受信動作、表示部6の表示動作、記憶部7の記憶動作等を制御する。この場合、制御部8は、受信部4の受信情報または入力部5の入力情報等の各種情報を記憶部7に記憶し、または表示部6に表示する。なお、制御部8は、かかる記憶部7に記憶した各種情報を必要に応じて読み出す。
また、制御部8は、カプセル型医療装置10の浮き量の合否判定に必要な各種情報を算出する演算処理部8aと、画像の生成処理等を行う画像処理部8bと、カプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する合否判定部8cとを備える。
演算処理部8aは、入力部5によって入力されたカプセル型医療装置10に関する物理情報をもとに、カプセル型医療装置10の浮き量の合否判定に必要な各種情報を算出する。具体的には、演算処理部8aは、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定に必要な各種情報として、カプセル型医療装置10の質量WCPおよび体積VCPの上限値および下限値、カプセル型医療装置10の密度ρCPの上限値および下限値、液体2の液面からのカプセル型医療装置10の突出量XAの上限値および下限値、液体2の液面とカプセル型医療装置10の外装との境界部B1の半径rAの上限値および下限値等を算出する。なお、かかる演算処理部8aによって算出された各種情報は、制御部8の制御に基づいて記憶部7に保存され、制御部8によって適宜読み出される。
画像処理部8bは、受信部4によって受信されたカプセル型医療装置10の画像信号に対して所定の画像処理を行って、カプセル型医療装置10による実画像101(図2参照)を生成する。また、画像処理部8bは、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定し、この合格範囲CR1を示す判定基準画像を生成する。この場合、画像処理部8bは、上述した演算処理部8aが算出した境界部B1の半径rAの上限値および下限値を、上述した表示部6が表示する画素数(すなわち表示スケール)に換算し、この境界部B1の半径rAの上限値および下限値に挟まれた画素領域を浮き量の合格範囲CR1として設定する。なお、かかる画像処理部8bによって処理された実画像101または判定基準画像は、制御部8の制御に基づいて記憶部7に保存され、制御部8によって適宜読み出される。
合否判定部8cは、画像処理部8bによって生成された判定基準画像とカプセル型医療装置10による実画像101とを比較処理し、この比較処理の結果をもとに、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。具体的には、合否判定部8cは、かかる判定基準画像内の合格範囲CR1と実画像101内の境界部B1とを比較する。合否判定部8cは、この境界部B1が合格範囲CR1内である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が想定範囲内である、すなわち合格であると判定する。一方、合否判定部8cは、この境界部B1が合格範囲CR1外である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が想定範囲外である、すなわち不合格であると判定する。
つぎに、上述したカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1の設定について詳細に説明する。図3は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を示す模式図である。図4は、図3に示す方向Dから見たカプセル型医療装置を示す模式図である。図5は、液体内におけるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲の設定を説明するための模式図である。なお、図3には、容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10を横方向から見たものが図示されている。図4には、容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10を上方向から見たものが図示されている。
検査対象であるカプセル型医療装置10が容器3内の液体2に浮いた状態において、このカプセル型医療装置10に作用する重力Mgは、図3に示すように、カプセル型医療装置10が液体2から受ける浮力fとつり合っている。すなわち、重力Mg=浮力fである。ここで、この重力Mgは、カプセル型医療装置10の密度ρCPと体積VCPとの積によって算出される。一方、この浮力fは、カプセル型医療装置10を浮揚させる液体2の密度ρLiqとカプセル型医療装置10のうちの液体2の液面2a下に沈んだ部分の体積VBとの積によって算出される。したがって、次の式(1)が成立する。

密度ρCP/密度ρLiq=体積VB/体積VCP ・・・(1)

なお、この式(1)の左辺(密度ρCP/密度ρLiq)は、液体2とカプセル型医療装置10との比重である。
一方、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10のうち、この液体2の液面2aからの突出部分10a(図3,4に示す斜線部分)の体積VAは、このカプセル型医療装置10の全体の体積VCPから液面2a下に沈んだ部分の体積VBを減算して算出される。すなわち、次の式(2)が成立する。

体積VA=体積Vcp−体積VB=体積Vcp−(体積Vcp×密度ρcp/密度ρLiq)・・・(2)

また、かかる突出部分10aの体積VAは、次の式(3)に示される公式によって算出することができる。

体積VA=1/3×π×突出量XA 2×(3×曲率半径r−突出量XA) ・・・(3)

なお、この式(3)において、突出量XAは、図3に示すように、液面2aからドーム形状の突出部分10aの頂点Pまでの高さであり、液面2aからのカプセル型医療装置10の浮き量に相当する。一方、曲率半径rは、カプセル型医療装置10の外装のうちのドーム形状を成す両端部(後述するドーム形状筐体11b,11c)の曲率半径である。かかる曲率半径rおよびその公差は、カプセル型医療装置10に関する物理情報の一つとして入力部5によって入力される。
演算処理部8aは、上述した式(1),(2)に基づいて、カプセル型医療装置10のうちの液面2aからの突出部分10aの体積VAの上限値および下限値を算出する。そして、演算処理部8aは、かかる突出部分10aの体積VAの上限値および下限値をもとに、上述した式(3)に基づいて液面2aからのカプセル型医療装置10の突出量XAの上限値および下限値を算出する。
また、演算処理部8aは、かかる突出量XAの上限値および下限値と曲率半径rとをもとに、カプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1の半径rAの上限値および下限値を算出する。この場合、演算処理部8aは、図3に示すように、曲率半径rと突出量XAとの差(r−XA)を算出し、この算出した差(r−XA)と曲率半径rとを用い、三平方の定理に基づいて境界部B1の半径rAの上限値および下限値を算出する。
一方、画像処理部8bは、上述したように演算処理部8aによって算出された半径rAの上限値および下限値を用いて、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定する。具体的には、画像処理部8bは、演算処理部8aが算出した半径rAの上限値である上限半径rAUと下限限値である下限半径rALとを、上述したカプセル型医療装置10の実画像101に合わせて表示部6が表示する画素数に換算する。そして、画像処理部8bは、上限半径rAUを半径とする上限境界部B1Uと、下限半径rALを半径とする下限境界部B1Lとを含む判定基準画像102を生成する。なお、かかる上限境界部B1Uおよび下限境界部B1Lは、図5に示すように、判定基準画像102内における同心円である。かかる上限境界部B1Uおよび下限境界部B1Lの各中心は、この判定基準画像102内における所定の位置(例えば判定基準画像102の画像中心)に設定される。
ここで、かかる上限境界部B1Uは、カプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1の想定範囲内における上限であり、上述した演算処理部8aが算出した突出量XAの上限値である上限突出量XAUに対応する。一方、かかる下限境界部B1Lは、カプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1の想定範囲内における下限であり、上述した演算処理部8aが算出した突出量XAの下限値である下限突出量XALに対応する。画像処理部8bは、図5の斜線部によって示されるように、かかる上限境界部B1Uと下限境界部B1Lとの間の画素領域を、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1として設定する。なお、かかる合格範囲CR1を示す判定基準画像102は、制御部8の制御に基づいて記憶部7に保存され、制御部8によって適宜読み出される。
つぎに、検査対象であるカプセル型医療装置10の構成について説明する。図6は、検査対象であるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図6に示すように、このカプセル型医療装置10は、患者等の被検体の臓器内部に導入し易い大きさに形成された外装であるカプセル型筐体11と、互いに異なる方向の被写体を照明する照明部12,13と、互いに異なる方向の被写体の画像を撮像する撮像部14,15とを備える。また、カプセル型医療装置10は、撮像部14,15によって撮像された各画像を外部に無線送信する無線通信部16と、カプセル型医療装置10の各構成部を制御する制御部17と、カプセル型医療装置10の各構成部に電力を供給する電源部18とを備える。さらに、カプセル型医療装置10は、外部から印加された磁界に追従して動作するための磁石19を備える。
カプセル型筐体11は、患者等の被検体の臓器内部に導入可能な大きさに形成された外装ケースであり、筒状筐体11aの両側開口端をドーム形状筐体11b,11cによって塞いで実現される。ドーム形状筐体11b,11cは、照明部12,13によって発光された可視光等の照明光に対して透明なドーム形状の光学部材である。筒状筐体11aは、可視光に対して略不透明な有色の筐体である。かかる筒状筐体11aおよびドーム形状筐体11b,11cによって形成されるカプセル型筐体11は、図6に示すように、照明部12,13、撮像部14,15、無線通信部16、制御部17、電源部18および磁石19を液密に内包する。
照明部12,13は、LED等の発光素子を用いて実現され、互いに異なる方向の画像を撮像する撮像部14,15の各撮像視野A1,A2を各々照明する。具体的には、照明部12は、撮像部14の撮像視野A1に照明光を照射して、ドーム形状筐体11b越しに撮像部14の被写体を照明する。照明部13は、撮像部15の撮像視野A2に照明光を照射して、ドーム形状筐体11c越しに撮像部15の被写体を照明する。
撮像部14,15は、互いに異なる方向の画像を撮像する。具体的には、撮像部14は、CMOSイメージセンサまたはCCD等の固体撮像素子14aと、固体撮像素子14aの受光面に撮像視野A1の被写体画像を結像するレンズ等の光学系14bとを有する。かかる撮像部14は、照明部12によって照明された撮像視野A1内の被写体の画像を撮像する。一方、撮像部15は、CMOSイメージセンサまたはCCD等の固体撮像素子15aと、固体撮像素子15aの受光面に撮像視野A2の被写体画像を結像するレンズ等の光学系15bとを有する。かかる撮像部15は、照明部13によって照明された撮像視野A2内の被写体の画像を撮像する。
なお、カプセル型医療装置10が図6に示すように長軸方向の前方および後方を撮像する2眼タイプのカプセル型医療装置である場合、かかる撮像部14,15の各光軸は、カプセル型筐体11の長手方向の中心軸である長軸と略平行あるいは略一致する。また、かかる撮像部14,15の撮像視野A1,A2の各方向は、互いに反対方向である。なお、上述した境界部B1を含む実画像101(図2参照)は、かかる撮像部14,15のいずれかによって撮像される。
無線通信部16は、アンテナ16aを有し、上述した撮像部14,15によって撮像された各画像をアンテナ16aを介して外部に順次無線送信する。具体的には、無線通信部16は、撮像部14または撮像部15が撮像した画像の画像信号を制御部17から取得し、この取得した画像信号に対して変調処理等を行って、この画像信号を変調した無線信号を生成する。無線通信部16は、かかる無線信号をアンテナ16aを介して外部に送信する。
制御部17は、上述した照明部12,13、撮像部14,15および無線通信部16を制御し、且つかかる各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部17は、照明部12が照明した撮像視野A1の被写体の画像を撮像部14に撮像させ、照明部13が照明した撮像視野A2の被写体の画像を撮像部15に撮像させる。また、制御部17は、かかる撮像部14,15によって撮像された各画像を時系列に沿って無線通信部16に順次無線送信させる。
また、制御部17は、信号処理部17aを有する。信号処理部17aは、撮像部14から撮像視野A1の画像データを取得し、その都度、この画像データに対して所定の信号処理を行って、撮像視野A1の画像データを含む画像信号を生成する。これと同様に、信号処理部17aは、撮像部15から撮像視野A2の画像データを取得し、その都度、この画像データに対して所定の信号処理を行って、撮像視野A2の画像データを含む画像信号を生成する。かかる信号処理部17aによって生成された各画像信号は、上述した無線通信部16に順次送信される。
電源部18は、ボタン型電池またはキャパシタ等の蓄電部と、磁気スイッチ等のスイッチ部とを有する。かかる電源部18は、外部から印加される磁界によって電源のオンオフ状態を切り替え、オン状態の場合に蓄電部の電力をカプセル型医療装置10の各構成部(照明部12,13、撮像部14,15、無線通信部16および制御部17)に適宜供給する。また、電源部18は、オフ状態の場合、かかるカプセル型医療装置10の各構成部への電力供給を停止する。
磁石19は、外部から印加された磁界によるカプセル型医療装置10の誘導を可能にするためのものである。具体的には、磁石19は、カプセル型筐体11内部の所定位置に配置され、所定の方向(例えばカプセル型筐体11の長軸方向または径方向)の磁界を形成する。かかる磁石19は、カプセル型筐体11の外部から印加された磁界に追従して動作し、この結果、カプセル型筐体11を動作させる。この場合、カプセル型筐体11は、かかる磁石19の作用によって、姿勢変更動作および変位動作の少なくとも一つを行う。あるいは、カプセル型筐体11は、かかる磁石19の作用によって、所定の位置に停止した状態を維持する。なお、カプセル型医療装置10は、外部からの磁界によって誘導されるものではない場合、この磁石10を内蔵していなくてもよい。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定方法および浮き量合否判定システム1の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムの処理手順を例示するフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態1におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否判定処理を説明するための模式図である。図9は、カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示した状態を例示する模式図である。
なお、本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システム1において、上述したカプセル型医療装置10に関する物理情報は、図7に示す処理手順を始める前に入力部5によって制御部8に予め入力され、記憶部7に保存される。また、準備作業として、容器3内に適量の液体2が注入され、この容器3内の液体2に、検査対象であるカプセル型医療装置10が投入される。
このような準備段階が完了した後、浮き量合否判定システム1の制御部8は、図7に示すように、まず、検査対象であるカプセル型医療装置10によって撮像された実画像101を取得する(ステップS101)。このステップS101において、制御部8は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10から実画像101の画像信号を受信するように受信部4を制御する。制御部8は、この受信部4を介してカプセル型医療装置10による実画像101を取得する。なお、この液体2内のカプセル型医療装置10は、磁石等による磁界を印加して電源オンの状態に切り替わることによって、実画像101の撮像および無線送信を開始する。
つぎに、制御部8は、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定する(ステップS102)。
このステップS102において、演算処理部8aは、予め入力されたカプセル型医療装置10に関する物理情報をもとに、上述した式(1)〜(3)に基づいて、液体2の液面2aからのカプセル型医療装置10の上限突出量XAUおよび下限突出量XALを算出する。続いて、演算処理部8aは、かかる上限突出量XAUおよび下限突出量XALとカプセル型医療装置10のドーム形状筐体11b,11cの曲率半径rとをもとに、カプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1の上限半径rAUおよび下限半径rALを算出する。
一方、画像処理部8bは、かかる演算処理部8aが算出した上限半径rAUおよび下限半径rALを、カプセル型医療装置10による実画像101に合わせて表示部6が表示する画素数に換算する。そして、画像処理部8bは、この上限半径rAUを半径とする上限境界部B1Uと、この下限半径rALを半径とする下限境界部B1Lとを設定し、この設定した上限境界部B1Uと下限境界部B1Lとの間の画素領域を、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1として設定する。画像処理部8bは、このように設定した合格範囲CR1を示す判定基準画像102を生成する。なお、かかる画像処理部8bによって生成された判定基準画像102の表示スケールは、カプセル型医療装置10による実画像101の表示スケールと同じである。
かかるステップS102の処理手順が終了後、制御部8は、実画像101を用いて液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する(ステップS103)。このステップS103において、合否判定部8cは、画像処理部8bによって生成された判定基準画像102とカプセル型医療装置10による実画像101とを比較処理し、この比較処理の結果をもとに、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。
具体的には、図8に示すように、合否判定部8cは、実画像101における境界部B1の中心と判定基準画像102における合格範囲CR1の中心とを合わせて、この実画像101内の境界部B1と判定基準画像102内の合格範囲CR1とを比較する。かかる合否判定部8cは、この境界部B1が合格範囲CR1内である場合、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量が合格であると判定し、この境界部B1が合格範囲CR1外である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が不合格であると判定する。なお、図8では、境界部B1が合格範囲CR1の内部に位置するため、カプセル型医療装置10の浮き量は合格であると判定される。
その後、制御部8は、かかるカプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1と浮き量の合格範囲CR1との比較画像を表示するように表示部6を制御する(ステップS104)。このステップS104において、制御部8は、ステップS101において取得した実画像101に、ステップS102において設定した浮き量の合格範囲CR1を重畳表示するように表示部6を制御する。表示部6は、かかる制御部8の制御に基づいて、図9に示すように、視覚的に境界部B1と浮き量の合格範囲CR1とを比較可能な比較画像103を表示出力する。なお、かかる比較画像103は、上述した画像処理部8bが実画像101と判定基準画像102とを重畳処理することによって生成される。
続いて、制御部8は、上述したステップS103において判定したカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を表示するように表示部6を制御し(ステップS105)、本処理を終了する。このステップS105において、表示部6は、かかる制御部8の制御に基づいて、図9に示すように、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を示す判定結果情報104を表示出力する。ユーザは、表示部6に表示された判定結果情報104を視認することによって、検査対象であるカプセル型医療装置10の浮き量の合否(図9では合格)を知ることができる。
なお、ユーザは、表示部6に表示された比較画像103を視認することによって、カプセル型医療装置10の境界部B1と浮き量の合格範囲CR1とを容易に比較することができ、この結果、検査対象であるカプセル型医療装置10の浮き量の合否(図9では合格)を容易に判定することができる。また、ユーザは、かかる比較画像103を視認することによって、カプセル型医療装置10の合否のみならず、カプセル型医療装置10の浮き量が不合格である場合の不合格状態を判定することができる。具体的には、ユーザは、比較画像103において、境界部B1が合格範囲CR1の外側に外れている場合、カプセル型医療装置10が過度に浮き過ぎているために不合格である旨を理解できる。一方、ユーザは、境界部B1が合格範囲CR1の内側に外れている場合、カプセル型医療装置10が過度に沈み過ぎているために不合格である旨を理解できる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置が液面に向けて撮像した実画像を取得し、検査対象であるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定し、この実画像内に示されるカプセル型医療装置の外装と液面との境界部と、この設定した浮き量の合格範囲とを比較して、この液体内におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否を判定し、この浮き量の合否判定結果を表示するように構成した。このため、カプセル型医療装置を構成する各構成部品の質量公差および寸法公差等、カプセル型医療装置の製造上および設計上の質量公差および寸法公差を加味して予め想定される浮き量の想定範囲と、製造後または出荷前のカプセル型医療装置の液体中における実際の浮き量とを容易に比較することができる。この結果、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮き量が予め想定した範囲内であるか否かを簡易に判定することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10が液面2aに向けて(すなわち鉛直上方に向けて)撮像した実画像101を受信部4を介して取得していたが、この実施の形態2では、この液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10と液面2aとを被写体として含む実画像を、カプセル型医療装置10とは別の撮像部によってカプセル型医療装置10の上方向から撮像している。
図10は、本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。図10に示すように、この実施の形態2にかかる浮き量合否判定システム21は、上述した実施の形態1にかかる浮き量合否判定システム1の受信部4に代えて撮像部24を備え、制御部8に代えて制御部28を備える。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
撮像部24は、容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10に関する実画像を取得する画像取得手段として機能する。具体的には、撮像部24は、LED等の発光素子、CMOSまたはCCD等の固体撮像素子、および集光レンズ等の光学系等を用いて実現される。撮像部24は、図10に示すように、容器3の上方に配置され、この容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10を上方向から撮像する。図11は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を上方向から撮像した実画像の一例を示す模式図である。撮像部24は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10の上方向から、被写体を照明しつつ、図11に示すような実画像105を撮像(取得)する。かかる撮像部24によって撮像される実画像105には、被写体として、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10と、この液体2の液面2aと、このカプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1とが含まれる。撮像部24は、かかる実画像105の画像信号を制御部28に送信する。
制御部28は、上述した撮像部24の動作を制御する撮像制御機能を備える。具体的には、制御部28は、入力部5によって入力された指示情報に基づいて、液体2内のカプセル型医療装置10の実画像105を撮像するように撮像部24を制御し、この実画像105の画像信号を撮像部24から取得する。かかる制御部28は、上述したカプセル型医療装置10による実画像101の代わりに、撮像部24が撮像したカプセル型医療装置10の実画像105を記憶部7に記憶し、または表示部6に表示する。
また、制御部28は、上述した実施の形態1にかかる浮き量合否判定システム1の画像処理部8bに代えて画像処理部28bを備え、合否判定部8cに代えて合否判定部28cを備える。なお、かかる制御部28が有する他の機能は、上述した実施の形態1にかかる浮き量合否判定システム1の制御部8と同様である。
画像処理部28bは、撮像部24から取得した画像信号に対して所定の画像処理を行って、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105(図11参照)を生成する。また、画像処理部28bは、上述した実施の形態1における画像処理部8bと略同様の処理を行って、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定し、この合格範囲CR1を示す判定基準画像102を生成する。この場合、画像処理部28bは、上述したカプセル型医療装置10による実画像101の代わりに、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105に合わせて浮き量の合格範囲CR1を設定する。
合否判定部28cは、上述したカプセル型医療装置10による実画像101の代わりに、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105を用いること以外、実施の形態1における合否判定部8cと同様である。すなわち、合否判定部28cは、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105と画像処理部28bによって生成された判定基準画像102とを比較処理し、この比較処理の結果をもとに、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定方法および浮き量合否判定システム21の動作について説明する。図12は、本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定システムの処理手順を例示するフローチャートである。
なお、本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定システム21において、上述したカプセル型医療装置10に関する物理情報は、図12に示す処理手順を始める前に入力部5によって制御部28に予め入力され、記憶部7に保存される。また、準備作業として、容器3内に適量の液体2が注入され、この容器3内の液体2に、検査対象であるカプセル型医療装置10が投入される。
このような準備段階が完了した後、浮き量合否判定システム21の制御部28は、図12に示すように、まず、検査対象であるカプセル型医療装置10を撮像した実画像105を取得する(ステップS201)。このステップS201において、制御部28は、入力部5によって入力された指示情報に基づいて撮像部24を制御する。撮像部24は、かかる制御部28の制御に基づいて、液体2内のカプセル型医療装置10を上方向から撮像し、得られたカプセル型医療装置10の実画像105の画像信号を制御部28に送信する。制御部28は、この撮像部24からカプセル型医療装置10の実画像105を取得する。
つぎに、制御部28は、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定する(ステップS202)。
このステップS202において、画像処理部28bは、上述した演算処理部8aが算出した上限半径rAUおよび下限半径rALを、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105に合わせて表示部6が表示する画素数に換算する。その後、画像処理部28bは、実施の形態1における画像処理部8bと同様の処理を行って、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR1を設定し、この設定した合格範囲CR1を示す判定基準画像102を生成する。なお、かかる画像処理部28bによって生成された判定基準画像102のスケールは、撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105のスケールと同じである。
つぎに、制御部28は、実画像105を用いて液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する(ステップS203)。このステップS203において、合否判定部28cは、画像処理部28bによって生成された判定基準画像102と撮像部24によるカプセル型医療装置10の実画像105とを比較処理し、この比較処理の結果をもとに、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。
具体的には、合否判定部28cは、実画像105における境界部B1の中心と判定基準画像102における合格範囲CR1の中心とを合わせて、この実画像105内の境界部B1と判定基準画像102内の合格範囲CR1とを比較する。かかる合否判定部28cは、この境界部B1が合格範囲CR1内である場合、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量が合格であると判定し、この境界部B1が合格範囲CR1外である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が不合格であると判定する。
その後、制御部28は、かかるカプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1と浮き量の合格範囲CR1との比較画像を表示するように表示部6を制御する(ステップS204)。このステップS204において、制御部28は、ステップS201において取得した実画像105に、ステップS202において設定した浮き量の合格範囲CR1を重畳表示するように表示部6を制御する。表示部6は、かかる制御部28の制御に基づいて、実施の形態1の場合と同様に、視覚的に境界部B1と浮き量の合格範囲CR1とを比較可能な比較画像103を表示出力する。なお、この実施の形態2において、かかる比較画像103は、上述した画像処理部28bが実画像105と判定基準画像102とを重畳処理することによって生成される。
続いて、制御部28は、実施の形態1におけるステップS105(図7参照)と同様に、ステップS203において判定したカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を表示するように表示部6を制御し(ステップS205)、本処理を終了する。このステップS205において、表示部6は、かかる制御部28の制御に基づいて、実施の形態1の場合と同様に、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否判定結果を示す判定結果情報104を表示出力する(図9参照)。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2では、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置と液面とを含む実画像をこのカプセル型医療装置の上方向から撮像し、この撮像した実画像に合わせて、検査対象であるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定するようにし、その他を実施の形態1と同様に構成した。このため、上述した実施の形態1の場合と同様の作用効果を享受するとともに、検査対象であるカプセル型医療装置に内蔵された電池の電力を消費せずに、液体内におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否を簡易に判定可能な浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法を実現することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10と液面2aとを被写体として含む実画像を、カプセル型医療装置10の上方向から撮像していたが、この実施の形態3では、この液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10と液面2aとを被写体として含む実画像を、カプセル型医療装置10の横方向から撮像している。
図13は、本発明の実施の形態3にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。図13に示すように、この実施の形態3にかかる浮き量合否判定システム31は、上述した実施の形態2にかかる浮き量合否判定システム21の撮像部24に代えて撮像部34を備え、制御部28に代えて制御部38を備える。なお、この実施の形態3にかかる浮き量合否判定システム31において、容器3は、撮像部34によるカプセル型医療装置10の横方向からの撮像を可能にするために、透明のものである。その他の構成は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
撮像部34は、容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10に関する実画像を取得する画像取得手段として機能する。具体的には、撮像部34は、LED等の発光素子、CMOSまたはCCD等の固体撮像素子、および集光レンズ等の光学系等を用いて実現される。撮像部34は、図13に示すように、容器3の側方に配置され、この容器3内の液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10を横方向から撮像する。図14は、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を横方向から撮像した実画像の一例を示す模式図である。撮像部34は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10の横方向から、被写体を照明しつつ、図14に示すような実画像106を撮像(取得)する。かかる撮像部34によって撮像される実画像106には、被写体として、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10と、この液体2の液面2aと、このカプセル型医療装置10の境界部B2とが含まれる。なお、このカプセル型医療装置10の境界部B2は、液体2中において直立姿勢をとるカプセル型医療装置10のうちのドーム形状を成す上端部側の外装表面である。かかる境界部B2は、図14に示すように液面2aの上方にカプセル型医療装置10の突出部分10aが突出している場合、カプセル型医療装置10の外装と気中との境界部になる。撮像部34は、かかる実画像106の画像信号を制御部38に送信する。
制御部38は、実施の形態2における撮像部24の撮像制御機能の代わりに、撮像部34の動作を制御する撮像制御機能を備える。具体的には、制御部38は、入力部5によって入力された指示情報に基づいて、液体2内のカプセル型医療装置10の実画像106を撮像するように撮像部34を制御し、この実画像106の画像信号を撮像部34から取得する。かかる制御部38は、上述したカプセル型医療装置10の実画像105の代わりに、撮像部34が撮像したカプセル型医療装置10の実画像106を記憶部7に記憶し、または表示部6に表示する。
また、制御部38は、上述した実施の形態2にかかる浮き量合否判定システム21の画像処理部28bに代えて画像処理部38bを備え、合否判定部28cに代えて合否判定部38cを備える。なお、かかる制御部38が有する他の機能は、上述した実施の形態2にかかる浮き量合否判定システム21の制御部28と同様である。
画像処理部28bは、撮像部34から取得した画像信号に対して所定の画像処理を行って、撮像部34によるカプセル型医療装置10の実画像106(図14参照)を生成する。また、画像処理部38bは、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR2を設定し、この合格範囲CR2を示す判定基準画像を生成する。この場合、画像処理部38bは、上述した演算処理部8aが算出した上限突出量XAUおよび下限突出量XALを実画像106における画素数に換算し、これら上限突出量XAUおよび下限突出量XALに挟まれた画素領域を浮き量の合格範囲CR2として設定する。かかる画像処理部38bによって処理された実画像106または判定基準画像は、制御部38の制御に基づいて記憶部7に保存され、制御部38によって適宜読み出される。
なお、この実施の形態3においては、演算処理部8aは、上述したカプセル型医療装置10に関する物理情報をもとに、液体2の液面2aからのカプセル型医療装置10の上限突出量XAUおよび下限突出量XALを最終的に算出すればよい。すなわち、制御部38の演算処理部8aは、上述したカプセル型医療装置10の外装と液面2aとの境界部B1の上限半径rAUおよび下限半径rALを算出しなくてもよい。
合否判定部38cは、画像処理部38bによって生成された判定基準画像と撮像部34によるカプセル型医療装置10の実画像106とを比較処理し、この比較処理の結果をもとに、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。具体的には、合否判定部38cは、かかる判定基準画像内の合格範囲CR2と実画像106内の境界部B2とを比較する。合否判定部38cは、この境界部B2が合格範囲CR2内である場合、液面2aに対する境界部B2の相対位置、すなわちカプセル型医療装置10の浮き量が合格であると判定する。一方、合否判定部38cは、この境界部B2が合格範囲CR2外である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が不合格であると判定する。
つぎに、本発明の実施の形態3にかかる浮き量合否判定方法および浮き量合否判定システム31の動作について説明する。図15は、実施の形態3におけるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲の設定を説明するための模式図である。図16は、実施の形態3におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否判定処理を説明するための模式図である。
なお、この実施の形態3にかかる浮き量合否判定方法および浮き量合否判定システム31の動作は、液体2に浮いた状態のカプセル型医療装置10の横方向からの実画像106を撮像する点、カプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR2を設定する点、および実画像106を用いてカプセル型医療装置10の浮き量を合否判定処理する点について、実施の形態2と異なる。その他の動作および方法は、上述した準備段階を含め、実施の形態2と同様である。すなわち、浮き量合否判定システム31の制御部38は、図12に示したステップS201〜S205と略同様の処理手順を行う。
この場合、ステップS201において、制御部38は、入力部5によって入力された指示情報に基づいて撮像部34を制御する。撮像部34は、かかる制御部38の制御に基づいて、液体2内のカプセル型医療装置10を横方向から撮像し、得られたカプセル型医療装置10の実画像106の画像信号を制御部38に送信する。制御部38は、この撮像部34からカプセル型医療装置10の実画像106を取得する。
また、ステップS202において、演算処理部8aは、上述した式(1)〜(3)に基づいて、液面2aからのカプセル型医療装置10の上限突出量XAUおよび下限突出量XALを算出する。画像処理部38bは、演算処理部8aによって算出された上限突出量XAUおよび下限突出量XALを用いて、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR2を設定する。具体的には、画像処理部38bは、かかる上限突出量XAUおよび下限突出量XALを、撮像部34によるカプセル型医療装置10の実画像106に合わせて表示部6が表示する画素数に換算する。そして、画像処理部38bは、図15に示すように、境界部B2の上限すなわち上限突出量XAUに対応する上限境界部B2Uと、境界部B2の下限すなわち下限突出量XALに対応する下限境界部B2Lとを含む判定基準画像107を生成する。なお、かかる判定基準画像107には、カプセル型医療装置10を浮かべる液体2の液面2aが描画される。
ここで、かかる上限境界部B2Uは、液面2aに対するカプセル型医療装置10の境界部B2の相対位置として想定される範囲内の上限である。一方、かかる下限境界部B2Lは、液面2aに対するカプセル型医療装置10の境界部B2の相対位置として想定される範囲内の下限である。画像処理部38bは、図15の斜線部によって示されるように、かかる上限境界部B1Uと下限境界部B1Lとの間の画素領域を、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR2として設定する。なお、かかる合格範囲CR2を示す判定基準画像107は、制御部38の制御に基づいて記憶部7に保存され、制御部38によって適宜読み出される。
一方、ステップ203において、制御部38は、上述した上方向からの実画像105の代わりに、撮像部34によるカプセル型医療装置10の横方向からの実画像106を用いて液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を判定する。この場合、合否判定部38cは、図16に示すように、実画像106における液面2aの位置と判定基準画像107における液面2aの位置とを合わせて、この実画像106内の境界部B2と判定基準画像107内の合格範囲CR2とを比較する。かかる合否判定部38cは、この境界部B2が合格範囲CR2内である場合、液体2内におけるカプセル型医療装置10の浮き量が合格であると判定し、この境界部B2が合格範囲CR2外である場合、カプセル型医療装置10の浮き量が不合格であると判定する。なお、図16では、境界部B2が合格範囲CR2の内部に位置するため、カプセル型医療装置10の浮き量は合格であると判定される。
また、ステップS204において、制御部38は、かかるカプセル型医療装置10の境界部B2と浮き量の合格範囲CR2との比較画像を表示するように表示部6を制御する。この場合、制御部38は、撮像部34から取得した実画像106に、カプセル型医療装置10の浮き量の合格範囲CR2を重畳表示するように表示部6を制御する。表示部6は、かかる制御部38の制御に基づいて、視覚的に境界部B2と浮き量の合格範囲CR2とを比較可能な比較画像を表示出力する。なお、この実施の形態3において、かかる比較画像は、画像処理部38bが実画像106と判定基準画像107とを重畳処理することによって生成される。
なお、この実施の形態3において、ユーザは、表示部6に表示された比較画像を視認することによって、カプセル型医療装置10の境界部B2と浮き量の合格範囲CR2とを容易に比較することができる。この結果、ユーザは、検査対象であるカプセル型医療装置10の浮き量の合否を容易に判定することができる。また、ユーザは、かかる比較画像において、境界部B2が合格範囲CR2の上方側に外れている場合、カプセル型医療装置10が過度に浮き過ぎているために不合格である旨を理解できる。一方、ユーザは、境界部B2が合格範囲CR2の下方側に外れている場合、カプセル型医療装置10が過度に沈み過ぎているために不合格である旨を理解できる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態3では、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置と液面とを含む実画像をこのカプセル型医療装置の横方向から撮像し、この撮像した実画像に合わせて、検査対象であるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定するようにし、その他を実施の形態2と同様に構成した。このため、上述した実施の形態2の場合と同様の作用効果を享受するとともに、液面からのカプセル型医療装置の突出量(すなわち浮き量)の合否を直接的に判定することができ、この結果、合否判定の演算処理を簡易化することが可能な浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法を実現することができる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、検査対象であるカプセル型医療装置の境界部と浮き量の合格範囲との比較画像を表示部に表示していたが、これに限らず、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定機能を備えた浮き量合否判定システムは、かかる比較画像を表示せずに、カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示してもよい。すなわち、上述したステップS101〜S105の処理手順のうちのステップS104を実行しなくてもよいし、上述したステップS201〜S205の処理手順のうちのステップS204を実行しなくてもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する、この判定したカプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示部に表示する浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法を例示したが、これに限らず、カプセル型医療装置の浮き量の合否判定を行わずに、検査対象であるカプセル型医療装置の境界部と浮き量の合格範囲とを視覚的に比較可能な比較画像を表示部に表示する浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法であってもよい。
具体的には、実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法は、上述したステップS101〜S105の処理手順のうちのステップS103およびステップS105を実行せず、ステップS101、ステップS102、ステップS104の各処理手順を順次実行するものであってもよい。この場合、実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムは、上述した合否判定部を備えていなくてもよい。同様に、実施の形態2,3にかかる浮き量合否判定システムおよび浮き量合否判定方法は、上述したステップS201〜S205の処理手順のうちのステップS203およびステップS205を実行せず、ステップS201、ステップS202、ステップS204の各処理手順を順次実行するものであってもよい。この場合、実施の形態2,3にかかる浮き量合否判定システムは、上述した合否判定部を備えていなくてもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、液体中におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示部に表示していたが、これに限らず、かかる浮き量の合否判定結果を音声またはビープ音等の音情報によって出力してもよい。この場合、実施の形態1〜3にかかる浮き量合否判定システムは、スピーカー等の音出力部を備え、かかる浮き量の合否判定結果を示す音声またはビープ音等の音情報を外部に出力して、浮き量の合否判定結果をユーザに報知してもよい。
さらに、上述した実施の形態1〜3では、液体に浮いた状態で直立姿勢をとるカプセル型医療装置を例示したが、これに限らず、液体に浮いた状態のカプセル型医療装置がとる姿勢は、直立姿勢以外であってもよく、例えば、カプセル型医療装置の長軸方向と水平方向とが略平行である水平姿勢であってもよいし、カプセル型医療装置の長軸方向が鉛直方向に対して傾斜している斜め姿勢であってもよい。
また、上述した実施の形態2,3では、検査対象であるカプセル型医療装置の外径寸法に比して大きい内径寸法の容器3を用いていたが、これに限らず、このカプセル型医療装置の外径寸法に比して若干大きい内径寸法の容器を用い、この容器内の液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮遊を容器の内壁によって抑制してもよい。この場合、容器の形状は、円筒形状に限らず、矩形状等の所望の形状であってもよい。また、容器3の近傍に磁石を配置し、この磁石の磁界によって液体内のカプセル型医療装置の浮遊を抑制してもよい。いずれの場合であっても、かかる液体に浮いた状態のカプセル型医療装置の浮遊を抑制することによって、このカプセル型医療装置を被写体として含む実画像を容易に撮像することができる。
さらに、上述した実施の形態1〜3では、2つの撮像部を備えた二眼タイプのカプセル型医療装置を例示したが、これに限らず、検査対象であるカプセル型医療装置は、単一の撮像部を内蔵した単眼タイプのカプセル型医療装置であってもよいし、3つ以上の撮像部を内蔵した複眼タイプのカプセル型医療装置であってもよい。また、上述した実施の形態2,3における検査対象のカプセル型医療装置は、撮像部を内蔵していないカプセル型医療装置であってもよい。
本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。 検査対象のカプセル型医療装置が液体に浮いた状態で撮像した実画像の一例を示す模式図である。 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を示す模式図である。 図3に示す方向Dから見たカプセル型医療装置を示す模式図である。 液体内におけるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲の設定を説明するための模式図である。 検査対象であるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1にかかる浮き量合否判定システムの処理手順を例示するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否判定処理を説明するための模式図である。 カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示した状態を例示する模式図である。 本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を上方向から撮像した実画像の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2にかかる浮き量合否判定システムの処理手順を例示するフローチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる浮き量合否判定システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置を横方向から撮像した実画像の一例を示す模式図である。 実施の形態3におけるカプセル型医療装置の浮き量の合格範囲の設定を説明するための模式図である。 実施の形態3におけるカプセル型医療装置の浮き量の合否判定処理を説明するための模式図である。
符号の説明
1,21,31 浮き量合否判定システム
2 液体
2a 液面
3 容器
4 受信部
4a アンテナ
5 入力部
6 表示部
7 記憶部
8,28,38 制御部
8a 演算処理部
8b,28b,38b 画像処理部
8c,28c,38c 合否判定部
10 カプセル型医療装置
10a 突出部分
11 カプセル型筐体
11a 筒状筐体
11b,11c ドーム形状筐体
12,13 照明部
14,15 撮像部
14a,15a 固体撮像素子
14b,15b 光学系
16 無線通信部
16a アンテナ
17 制御部
17a 信号処理部
18 電源部
19 磁石
24,34 撮像部
101,105,106 実画像
102,107 判定基準画像
103 比較画像
104 判定結果情報
A1,A2 撮像視野
B1,B2 境界部
B1U,B2U 上限境界部
B1L,B2L 下限境界部
CR1,CR2 合格範囲

Claims (24)

  1. 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得部と、
    前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を示す判定基準画像を生成する画像処理部と、
    前記判定基準画像と前記実画像とを比較して、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定部と、
    前記合否判定部によって判定された前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする浮き量合否判定システム。
  2. 前記出力部は、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示する表示部であることを特徴とする請求項1に記載の浮き量合否判定システム。
  3. 前記実画像は、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された画像であり、
    前記画像取得部は、前記カプセル型医療装置によって無線送信された前記実画像を受信する受信部であることを特徴とする請求項1または2に記載の浮き量合否判定システム。
  4. 前記実画像は、前記液体の液面と前記カプセル型医療装置とを含む画像であり、
    前記画像取得部は、前記実画像を撮像する撮像部であることを特徴とする請求項1または2に記載の浮き量合否判定システム。
  5. 前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項4に記載の浮き量合否判定システム。
  6. 前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項4に記載の浮き量合否判定システム。
  7. 前記液体は、有色であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の浮き量合否判定システム。
  8. 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得部と、
    前記実画像を表示する表示部と、
    前記表示部の表示スケールに合わせて前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定し、前記実画像に前記合格範囲を重畳表示するように前記表示部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする浮き量合否判定システム。
  9. 前記実画像は、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された画像であり、
    前記画像取得部は、前記カプセル型医療装置によって無線送信された前記実画像を受信する受信部であることを特徴とする請求項8に記載の浮き量合否判定システム。
  10. 前記実画像は、前記液体の液面と前記カプセル型医療装置とを含む画像であり、
    前記画像取得部は、前記実画像を撮像する撮像部であることを特徴とする請求項8に記載の浮き量合否判定システム。
  11. 前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項10に記載の浮き量合否判定システム。
  12. 前記撮像部は、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項10に記載の浮き量合否判定システム。
  13. 前記液体は、有色であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一つに記載の浮き量合否判定システム。
  14. 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップと、
    前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップと、
    前記実画像と前記合格範囲とをもとに前記カプセル型医療装置の浮き量の合否を判定する合否判定ステップと、
    前記合否判定ステップによって判定した前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を出力する判定結果出力ステップと、
    を含むことを特徴とする浮き量合否判定方法。
  15. 前記判定結果出力ステップは、前記カプセル型医療装置の浮き量の合否判定結果を表示することを特徴とする請求項14に記載の浮き量合否判定方法。
  16. 前記画像取得ステップは、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された前記実画像を取得することを特徴とする請求項14または15に記載の浮き量合否判定方法。
  17. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置と異なる撮像部によって、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置を示す前記実画像を撮像することを特徴とする請求項14または15に記載の浮き量合否判定方法。
  18. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項17に記載の浮き量合否判定方法。
  19. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項17に記載の浮き量合否判定方法。
  20. 液体に浮いた状態のカプセル型医療装置に関する実画像を取得する画像取得ステップと、
    前記カプセル型医療装置の浮き量の合格範囲を設定する合格範囲設定ステップと、
    前記実画像に前記合格範囲を重畳した画像を表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とする浮き量合否判定方法。
  21. 前記画像取得ステップは、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置によって撮像された前記実画像を取得することを特徴とする請求項20に記載の浮き量合否判定方法。
  22. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置と異なる撮像部によって、前記液体に浮いた状態の前記カプセル型医療装置を示す前記実画像を撮像することを特徴とする請求項20に記載の浮き量合否判定方法。
  23. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の上方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項22に記載の浮き量合否判定方法。
  24. 前記画像取得ステップは、前記カプセル型医療装置の横方向から前記実画像を撮像することを特徴とする請求項22に記載の浮き量合否判定方法。
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