JP2010063183A - 印刷用画像データの作成方法、発光インクを用いた印刷方法、色調整プログラム、及び、インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷すべき各画素の画像データに対して、色相データ変更工程と、明度データ変更工程と、を有し、色相データ変更工程では、画像データの各画素の色相データにおいて、各画素色を表現している成分のうち赤色発光成分が、色相データ環において赤色と青色成分の真ん中の色に変換され、画像データの各画素色を表現している成分のうち緑色発光成分が、色相データ環において緑色と赤色成分の真ん中の色に変換され、画像データの各画素色を表現している成分のうち青色発光成分が、色相データ環において青色と緑色成分の真ん中の色に変換される構成を備える。
【選択図】図1
Description
特許文献1はこのような紫外線発光インクを用いてカラー画像を印刷する技術を開示している。
通常の減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるインクジェットプリンタでは、これら色の三原色を用いて色を重ねても「黒」にはならないので、いわゆるベタ部分がブラックの成分に置き換えられ(Under Color Removal)、色の三原色、シアン成分、マゼンダ成分、イエロ成分と黒成分の4つのインク(CMYK)を混ぜて、コンピュータのモニタ画面に近い印刷物をプリントするようにしている。この4つのインク(CMYK)は混ぜるとどんどん暗くなり(この混ぜ方は減法混色)最後には黒になる。
一方、紫外線を当てると赤く光るRインクと、緑に光るGインクと、青く光るBインクの3種類からなる紫外線発光インクは混ぜるとどんどん明るくなり(この混ぜ方を加法混色という)最後には白になるものであり、色を作る色式が異なる。4つのインク(CMYK)を用いる通常のインクジェットプリンタは4つのインク(CMYK)で、モニタ画面で現されるRGBの色を精度よく再現できるように色変換がなされている。したがって、4つのインク(CMYK)を用いる通常のインクジェットプリンタに紫外線発光インクを詰めプリントしても、モニタ画面で見る画像とはかけ離れた画像がプリントされる。
この場合、光りの3原色と色の3原色の関係はカメラのネガとポジの関係であるので、紫外線発光インクを詰め原画に近い画をプリントするため、4つのインク(CMYK)を用いる通常のインクジェットプリンタが行う色変換の逆戻しを行うことが想定される。すなわち、諧調の反転と色相環を180度廻すという作業が容易に想定されるが、実際には紫外線発光インクの発色特性等により、モニタ画面で見る画像に近い画像が印刷されないものであった。ディスプレイ等では実際に
上記課題を解決するため、本発明の色調整プログラムは、減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理手段を使用するインクジェットプリンタにより発光インクを用いて印刷を行うための画像データの作成を演算処理ユニットに実行させるためのプログラムであって、印刷すべき各画素の画像データに対して、画像データを構成する各画素の色相データを発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、画像データを構成する各画素の明度データを反転させ紫外線発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、を有し、色相データ変更工程では、画像データの各画素の色相データにおいて、各画素の色を表現している色成分が色相環において右回りに60度移動した色成分に変換される、構成を備える。なお上記色調整プログラムを組み込んでインクジェットプリンタを構成してもよい。
本発明の一実施の形態を図1に示す。図1は、本発明の発光インクを用いた印刷方法のフローチャートである。この印刷方法は、減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理手段を使用するインクジェットプリンタに紫外線発光インクをセットするインクセット工程と、紫外線発光インクを用いた印刷のための画像データを変換するプログラムを演算処理するユニットまたは装置に画像データを入力、または転送する画像データ準備工程と、印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の色相データを紫外線発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、画像データを構成する各画素の明度データを反転させ紫外線発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、各画素の色相データの内、特定の色成分を他の色成分より強調するレベル補正工程と、色相データ変更工程および明度データ変更工程によって変更された画像データを出力し、インクジェットプリンタにより印刷を行わせる出力工程と、を備える。
また、図1に示す例においては、色相データ変更工程の後に階調工程が行われているが、明度データ変更工程の後に色相データ変更工程が行われてもよいし、また同時に行われてもよい。
一般的に市販される反射色用のインクジェットプリンタは、シアン色(図2中、「C」の記号で表される)、マゼンダ色(図2中、「M」の記号で表される)及びイエロ色(図2中、「Y」の記号で表される)のインクを収容したインクカートリッジ(100)が用いられ、これらインクはインクカートリッジ(100)内で区画され、互いに混合しないようにされている。
また、一般に市販されるインクジェットプリンタのうち、廉価なものの中には、シアン色、マゼンダ色及びイエロ色のインクを塗出するタイプのものがあり、高価なプリンタの多くは、シアン色、マゼンダ色、イエロ色に加えてブラック色(図2中、「K」の記号で表される)のインクを塗出する。
撮像装置(200)は、デジタルカメラや撮像機能付携帯電話などの撮像された画像をデジタル化して保存するとともに送信する機能を備える装置を意味する。この撮像装置(200)により得られたデジタル画像データがコンピュータ(300)へ送信され、コンピュータ(300)のメモリに保存される。本明細書において、撮像装置(200)により得られたデジタル画像データを後述する画像処理の対象とするが、本発明はこれに限られるものではなく、インターネットを介して入手されたデジタル画像データや他のデジタル化された画像データも本発明に好適に利用可能である。
図1に示す画像データ準備工程は、撮像装置(200)を用いて、所望の画像を撮影し、この撮影された画像データをコンピュータ(300)に送信或いは入力し、コンピュータ(300)内のメモリに保存する工程、インターネットを介して所望の画像を入手し、入手された画像をコンピュータ(300)のメモリに保存する工程や画像データを保存したデジタルメディア(CD−ROMなど)をコンピュータ(300)内にインストールする工程など、コンピュータ(300)内で対象デジタル画像データに対して画像処理を行うことができる状態におくことを意味する。
色調整プログラムは、図1に示す色相データ変更工程、明度データ変更工程及びレベル補正工程を実行し、これら工程を経て色調整されたデジタル画像データの出力指令をプリンタ(103)に送信する。
尚、図3に示す例において、色調整手段として色調整プログラムがコンピュータ(300)にインストールされている形態を示しているが、プリンタ(103)が有するメモリユニットに色調整プログラムが組み込まれてもよい。
プリンタ(103)は、一般に市場で入手可能なインクジェット式プリンタである。一般的に普及しているプリンタには、コンピュータ・モニタ中において光の三原色で表される色を、色の三原色で現わすための色変換を行うための色変換処理手段が組み込まれている。
この色変換処理手段は、例えば、コンピュータ(300)のモニタ上で、赤色に表現されている画素の部分を印刷する場合には、図2(a)に示すインクカートリッジ(100)のイエロ色のインクが収容された区画とマゼンダ色のインクが収容された区画からインクを塗出するようにプリンタ(103)に指令を与える。同様に、コンピュータ(300)のモニタ上で、緑色に表現されている画素の部分を印刷する場合には、図2(a)に示すインクカートリッジ(100)のイエロ色のインクが収容された区画とシアン色のインクが収容された区画からインクを塗出するようにプリンタ(103)に指令を与え、コンピュータ(300)のモニタ上で、青色に表現されている画素の部分を印刷する場合には、図2(a)に示すインクカートリッジ(100)のマゼンダ色のインクが収容された区画とシアン色のインクが収容された区画からインクを塗出するようにプリンタ(103)に指令を与える。
この結果、コンピュータ(300)のモニタ上の画像と、紙などの印刷媒体上の印刷像の色合いが一致しなくなる。
コンピュータ(300)にインストールされた色調整プログラムは、図1に示す色相データ変更工程、明度データ変更工程、レベル補正工程をコンピュータ(300)に実行させることで、このプリンタ(103)が備える色変換処理プログラムの作動に起因するモニタ画像と印刷像の色合いの不整合を解消する。
デジタル画像データ(D)は、デジタルカメラやスキャナなどの撮像装置から得られるものの他、インターネットを介して得られる画像データであってもよく、デジタル式に構築されたあらゆる画像データが本発明に適用可能である。本実施例においては、画像データ準備工程を経て、デジタル画像データ(D)はコンピュータ(300)内に記憶されている。
図4に示すデジタル画像データ(D)は、ビットマップ形式で現されているが、ベクトル形式で現されるものを使用してもよい。
デジタル画像データ(D)を構成する複数の画素のそれぞれの色は、コンピュータ(300)のモニタ上において、赤色発光色(R)、緑色発光色(G)及び青色発光色(B)を組み合わせて表現されている。また、各画素のそれぞれの色を構成する赤色成分(R)、緑色成分(G)及び青色成分(B)それぞれは、複数種の光強度(画素値)で表現され、本実施例においては、光強度は8ビット(0から255)で表現される。
図5に示すデジタル画像データ(D)について、横軸に光強度をとり、縦軸に画素数をとり、これをR(赤)、G(緑)及びB(青)それぞれについてグラフ化すると、図5に
示すようなヒストグラムが得られる。
図6に示すように、色相環において、赤色から緑色の間に存する領域は、赤色成分と緑色成分で表現される色領域である。イエロ色は、同量の赤色成分と緑色成分が混合されて表現される。赤色からイエロ色の間に存する領域においては、赤色成分が緑色成分よりも多く、イエロ色から緑色の間に存する領域においては、緑色成分が赤色成分よりも多い。
色相環において、緑色から青色の間に存する領域は、緑色成分と青色成分で表現される色領域である。シアン色は、同量の緑色成分と青色成分が混合されて表現される。緑色からシアン色の間に存する領域においては、緑色成分が青色成分よりも多く、シアン色から青色の間に存する領域においては、青色成分が緑色成分よりも多い。
上述の画像データ準備工程において、コンピュータ(300)に格納されたデジタル画像データを構成する各画素の色は、赤色成分、緑色成分及び青色成分を組み合わせることにより表現される。
光りの3原色と色の3原色の関係はカメラのネガとポジの関係から諧調の反転と色相環を180度廻すというのは容易に想像できるが、インクジェットプリンタで紫外線発光インクを出力する際は上記処理を画像にほどこしても再現性よく印刷されない。しかし発明者の鋭意研究により、色相データ変更工程と、画像データを構成する各画素の明度データを反転させ紫外線発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程、すなわち元画に諧調(明度)の反転、色相環で右方向に60度廻すと通常インクジェットプリンタで原画に近い色の再現が可能となることが判明した。
本来ネガとポジの関係から諧調(明度)の反転と色相の反転が必要となるが、色相は通常インクジェットプリンタのドライバーでモニタ画面通りの色を再現するようにプログラムされているため、180度の逆の反転が必要と考えられる。ネガとポジは色と光の反転作業になりRGBインクとCMYKインクの色の関係は互いに補色関係にあり、また加法混色と減法混色の反対関係でもあるからである。
しかし、モニタなどの光の3原色(RGB)を印刷物などの色の3原色(CMY)に置き換える時に諧調の反転と色相環の反転(ネガポジ反転)が必用になるが、本発明の紫外線発光インクの場合には、印刷された画像は自ら光を放ち光の3原色(RGB)ではあるが、モニタなどの発光原理とは異なり、紫外線発光インクの画像を作製するときの方法は色の3原色(CMY)で作製する単なる光(モニタ画像等)と色(印刷物)との反転作業では原画がうまく再現できないことが解った。
式中のrevIR、revIG、revIBは反転後のRGBの光強度をそれぞれ意味する。
レベル補正工程において、特定の色成分の補正が実行される。この特定の色成分の補正は紫外線発光インクの各色間の発光特性の差異を補正するもので、紫外線光下環境において、赤色成分、緑色成分及び青色成分の露光レベルの相違に起因して必要とされるものである。
補正を行う色の選択は、使用する紫外線光照射源、紙や布などの印刷媒体の性質や紫外線発光インクの種類に応じて適宜変更可能である。
更には、プリンタ(103)が紫外線発光インク(赤色紫外線発光インク、緑色紫外線発光インク、青色紫外線発光インク及び/又は白色紫外線発光インク)と反射色ベースのインク(シアン色インク、マゼンダ色インク、イエロ色インク及び/又は黒色インク)を同時に搭載可能なものであってもよい。このように2種のインクを同時に搭載可能なプリンタを用いることにより、通常光(太陽光や蛍光灯からの光など)からの光を反射させることにより色を表現する印刷像と、紫外線光(紫外線発光LEDなどの光)を受けて自ら発光することにより色を表現する印刷像を同時に1つの印刷媒体に作り出すことができる。
なお、本実施の形態では発行インクとして紫外線発光インクを用いているが、自発光インク赤外線発光インクなども使用可能である。
本発明の他の実施の形態を以下に説明する。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成については、説明を略する。図8は、実施の形態2の紫外線発光インクを用いた印刷方法のフローチャートである。実施の形態2の紫外線発光インクを用いた印刷方法は、減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理手段を使用するインクジェットプリンタに紫外線発光インクをセットするインクセット工程301と、印刷すべき各画素の画像データを色調整デバイスに取り込む画像データ準備工程302と、色調整デバイスに取り込まれた前記画像データに対して、画像データを構成する各画素の色相データを紫外線発光インクを用いて印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程303と、画像データを構成する各画素の明度データを反転させ紫外線発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程304と、各画素の色相データの内、特定の色成分を他の色成分より強調するレベル補正工程305と、色調整デバイスにおいて色相データ変更工程および明度データに変更する明度データ変更工程により変更されたから画像印刷用データを用いてインクジェットプリンタなどによる印刷を行う印刷工程306とからなる。
画像データを構成する各画素の明度データを反転させ紫外線発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程304では、画像データの各画素の明度である光強度IR、IG、IBに対して、光強度の反転処理が行われる。光強度の反転には、実施の形態1と同じ式が用いられる。
前記紫外線発光インクに、青色紫外線発光インク(B)、赤色紫外線発光インク(R)および緑色紫外線発光インク(G)を用いることで上記の方法を用いて紫外線発光インクを用いた印刷が付された室内装飾印刷物や、紫外線発光インクを用いた印刷が付されたテーブルクロス、などが得られる。
101 インクカートリッジ
103 インクジェットプリンタ
200 撮像装置
300 コンピュータ(演算処理ユニット)
301 インクセット工程
302 画像データ準備工程
303 色相データ変更工程
304 明度データ変更工程
305 レベル補正工程
306 印刷工程
900 印刷システム
D デジタル画像データ
Claims (6)
- 減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理を行う減法混色インク用インクジェットプリンタを用いて、前記シアン色のインクの代わりに青色発光インク、前記マゼンダ色のインクの代わりに赤色発光インク、前記イエロ色のインクの代わりに緑色発光インクを使用して印刷を行うための印刷用画像データの作成方法であり、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の色相データを発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の明度データを反転させ発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、
を有し、
前記色相データ変更工程では、前記画像データの各画素の色相データにおいて、各画素の色を表現している色成分が色相環において右回りに赤から緑方向に60度移動した色成分に対応する各色成分にそれぞれ置換える、ことを特徴とする発光インクを用いた印刷のための印刷用画像データの作成方法。 - 減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理を行う減法混色インク用インクジェットプリンタを用いて、前記インクの代わりに発光インクを使用して印刷を行うための印刷方法であり、
減法混色インク用インクジェットプリンタのインクカートリッジのシアン色のインクが収容される区画に青色発光インクを収容し、前記インクカートリッジのマゼンダ色のインクが収容される区画に赤色発光インクを収容し、前記インクカートリッジのイエロ色のインクが収容される区画に緑色発光インクを収容するインクセット工程と、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の色相データを発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の明度データを反転させ発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、
前記色相データ変更工程及び前記明度データ変更工程を実行して得た画像データを用いて、前記減法混色インク用インクジェットプリンタにより、前記インクカートリッジに収納された前記青色発光インク、前記赤色発光インクおよび前記緑色発光インクのうち少なくとも一色を使用し印刷を行う印刷工程と、
を有し、
前記色相データ変更工程では、前記画像データの各画素の色相データにおいて、各画素の色を表現している各色成分を色相環において右回りに赤から緑方向に60度移動した色成分に対応する各色成分にそれぞれ置換える、発光インクを用いた印刷方法。 - 請求項2に記載の印刷方法を用いて発光インクを用いた印刷が付された室内装飾印刷物。
- 請求項2に記載の印刷方法を用いて発光インクを用いた印刷が付された布製品。
- 減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理手段を有したインクジェットプリンタを用いて、前記シアン色のインクの代わりに青色発光インク、前記マゼンダ色のインクの代わりに赤色発光インク、前記イエロ色のインクの代わりに緑色発光インクを使用して印刷を行うための画像データの作成を演算処理ユニットに実行させるための色調整プログラムであり、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の色相データを発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の明度データを反転させ発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、
を有し、
前記色相データ変更工程では、前記画像データの各画素の色相データにおいて、各画素の色を表現している色成分が色相環において右回りに赤から緑方向に60度移動した色成分に対応する各色成分にそれぞれ置換える、ことを特徴とする発光インクを用いた印刷のための色調整プログラム。 - 減法混色を行うシアン色、マゼンダ色、イエロ色のインクを用いるための色変換処理を行う色変換処理プログラムを有し、シアン色、マゼンダ色、イエロ色の前記インクをそれぞれ収容可能な区画を備えたインクカートリッジを含む減法混色用インクジェットプリンタであって、
前記インクカートリッジにおいては、前記シアン色のインクが収容される区画に青色発光インクが収容され、マゼンダ色のインクが収容される区画に赤色発光インクが収容され、イエロ色のインクが収容される区画に緑色発光インクが収容されており、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の色相データを発光インクによる印刷を行うための色相データに変更する色相データ変更工程と、
印刷すべき各画素の画像データに対して、前記画像データを構成する各画素の明度データを反転させ発光インク用の明度データに変更する明度データ変更工程と、
前記色相データ変更工程及び前記明度データ変更工程を実行して得た画像データを前記色変換処理プログラムによって色変換処理する色変換処理工程と、
前記色変換処理工程を実行して得た画像データを用いて、前記インクカートリッジに収納された前記青色発光インク、前記赤色発光インクおよび前記緑色発光インクのうち少なくとも一色を使用し印刷を行う印刷工程と、
を有し、
前記色相データ変更工程では、前記画像データの各画素の色相データにおいて、各画素の色を表現している各色成分を色相環において右回りに赤から緑方向に60度移動した色成分に対応する各色成分にそれぞれ置換える、
前記各工程を実行するプログラムを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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