JP2003063094A - ブラックライト用画像のカラー印刷 - Google Patents

ブラックライト用画像のカラー印刷

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JP2003063094A
JP2003063094A JP2001256859A JP2001256859A JP2003063094A JP 2003063094 A JP2003063094 A JP 2003063094A JP 2001256859 A JP2001256859 A JP 2001256859A JP 2001256859 A JP2001256859 A JP 2001256859A JP 2003063094 A JP2003063094 A JP 2003063094A
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color image
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JP2001256859A
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Hiroo Sonehara
博夫 曽根原
Toshiyuki Miyabayashi
利行 宮林
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラックライト用の画像を複数の色を重ね合
わせたカラーにて印刷可能とすることを目的としてい
る。 【解決手段】 通常用のカラー画像データORG1は、
解像度変換モジュール93A、色変換モジュール94A
および階調数変換モジュール95Aの画像処理が施され
る。これにより、YMCKの各色に対応する階調データ
が生成され、この階調データに基づいて、YMCKの各
色インクを用いた印刷が可能となる。一方、RGB形式
のブラックライト用のカラー画像データORG2は、解
像度変換モジュール93Bおよび階調数変換モジュール
95Bの画像処理が施される。これにより、RGBの各
色に対応する階調データに基づいて、可視光において無
色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発光するRG
Bの各色インクを用いた印刷が可能となる。双方の印刷
による画像は重ね合わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の基本色イ
ンクを用いて、印刷媒体上にカラー画像を印刷する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカラープリンタは非常に高性能と
なってきている。このことから、カラープリンタによる
印刷物は、極めて高品質なカラー画像を得ることができ
る。しかしながら、この印刷物を芸術作品(以下、アー
トと呼ぶ)と比較した場合に、印刷物の品質は、アート
の質感や多様性にまだまだ及ばない部分も多い。
【0003】質感や多様性に優れたアートの一つにブラ
ックライトアートと呼ばれるものがある。ブラックライ
トとは、蛍光物質に当たると可視光を出す、紫外線のよ
うな不可視光線であり、ブラックライトアートとは、こ
の蛍光物質により描かれ、ブラックライトを受けると美
しい光を発する芸術作品である。ブラックライトアート
にブラックライトを当てると、いままでは普通の絵だっ
たものが暗闇の中で異なる様相で見えたり、絵の中に隠
されていたトリックアートが浮き出てきたりする。ブラ
ックライトアートとして有名なものに、公共場所の壁や
天井に描かれた夜景、夜空、宇宙、水中の風景等があ
り、今後も、夜型の生活にあった新しい分野の芸術とし
て有望視されている。
【0004】従来、こうしたブラックライトアートをカ
ラープリンタで印刷しようとする技術はない。なお、プ
リンタの分野においては、蛍光材料をインクとして用い
たプリンタは提案されている。例えば、特開平9−22
7817号公報に記載されている技術がそれで、蛍光材
料を含有するインクで印字、図形、バーコード等のマー
クを形成することにより、紙幣、証券、商品券などの偽
造を防止しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記偽造防止に活用さ
れた従来の技術は、あくまでも単色で、ブラックライト
用の画像を複数の色を重ね合わせたカラーにて印刷する
ことができないという問題があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、ブラックライト
用の画像を複数の色を重ね合わせたカラーにて印刷可能
とすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0008】この発明のカラー印刷装置は、複数の基本
色インクを用いて、印刷媒体上にカラー画像を印刷する
印刷部と、前記複数の基本色の画像の組み合わせとして
表現される第1のカラー画像データを受取り、該第1の
カラー画像データに基づく印刷を行なうべく前記印刷部
を制御する印刷制御部とを備えるカラー印刷装置におい
て、前記印刷制御部は、前記第1のカラー画像データの
各基本色に対応する階調データを生成して、該階調デー
タを制御信号として前記印刷部に送信する第1制御手段
を備え、前記印刷部は、前記基本色インクとして、可視
光において無色で特定の励起エネルギの照射により蛍光
発光するインクを用いた構成であることを特徴としてい
る(以下、この構成を基本構成と呼ぶ)。
【0009】上記基本構成のカラー印刷装置によれば、
第1のカラー画像データから、複数の基本色に対応する
階調データが生成され、この階調データに基づいて、可
視光において無色で特定の励起エネルギの照射により蛍
光発光する各色インクを用いた印刷が行なわれる。した
がって、このカラー印刷装置によれば、ブラックライト
のような励起エネルギの照射により現われる画像を複数
の色を重ね合わせたカラーにて印刷することができる。
【0010】上記基本構成のカラー印刷装置において、
前記複数の基本色が、赤色(R),緑色(G),青色
(B)とすることが好ましい。この構成によれば、ブラ
ックライトにより現われる画像をフルカラーにて印刷す
ることができる。
【0011】上記基本構成のカラー印刷装置において、
前記印刷制御部は、前記複数の基本色の画像の組み合わ
せとして表現される第2のカラー画像データを受取り、
該第2のカラー画像データから減法混色系の各色に対応
する階調データを生成して、該階調データを制御信号と
して前記印刷部に送信する第2制御手段をさらに備え、
前記印刷部は、減法混色系の各色のインクをさらに用い
た構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、第2のカラー画像デー
タから、減法混色系の各色に対応する階調データが生成
され、この階調データに基づいて、減法混色系の各色の
インクを用いた印刷が行なわれる。したがって、このカ
ラー印刷装置によれば、ブラックライトのような励起エ
ネルギの照射により現われる画像に加えて、可視光線に
より現われる通常の画像をそれぞれ印刷することができ
る。
【0013】上記減法混色系のインクを用いた構成にお
いて、前記減法混色系の各色のインクが、シアン色
(C),マゼンタ色(M),イエロ色(Y)の各色イン
クを少なくとも含むものであることが好ましい。この構
成によれば、通常の画像をフルカラーにて印刷すること
ができる。
【0014】上記基本構成のカラー印刷装置において、
前記印刷制御部は、データ入力用画面を表示装置に表示
して、該データ入力用画面に従って操作される入力装置
からの入力データを取り込むことにより、前記印刷部に
おける印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定手
段を備え、前記印刷情報設定手段は、前記第1のカラー
画像データの指示情報と前記第2のカラー画像データの
指示情報を入力するためのデータ入力欄を、前記データ
入力用画面内に表示する表示制御部を備え、前記印刷制
御部は、前記データ入力欄から入力された両指示情報か
ら特定される前記第1および第2のカラー画像データを
外部から取り込むデータ入力制御手段をさらに備える構
成とすることができる。
【0015】この構成によれば、データ入力用画面か
ら、第1のカラー画像データと第2のカラー画像データ
とを共に入力指示することができることから、作業者
は、簡単な操作により、第1のカラー画像データと第2
のカラー画像データの双方の印刷を指示することができ
る。
【0016】上記ブラックライト用と通常用の双方に対
応した構成のカラー印刷装置において、前記印刷制御部
は、前記第1制御手段に基づき印刷されるカラー画像と
前記第2制御手段に基づき印刷されるカラー画像とが、
実質的に1つの印刷媒体上に重なり合うように印刷を制
御する手段をさらに備える構成とすることができる。
【0017】この構成によれば、ブラックライト用の画
像と通常用の画像を1つの印刷媒体上に重ねて印刷する
ことができる。したがって、昼間は普通の絵だったもの
が、暗闇の中でブラックライトを当てると異なる画像が
浮かび上がるといったような作品を作成することができ
る。
【0018】上記両カラー画像を重ね合わせた構成のカ
ラー印刷装置において、前記印刷制御部は、データ入力
用画面を表示装置に表示して、該データ入力用画面に従
って操作される入力装置からの入力データを取り込むこ
とにより、前記印刷部における印刷のための各種情報を
設定する印刷情報設定手段を備え、前記印刷情報設定手
段は、前記第1のカラー画像データの指示情報と前記第
2のカラー画像データの指示情報を入力するためのデー
タ入力欄を、前記データ入力用画面内に表示する表示制
御部を備え、前記印刷制御部は、前記データ入力欄から
入力された両指示情報から特定される前記第1および第
2のカラー画像データを外部から取り込むデータ入力制
御手段をさらに備える構成とすることができる。
【0019】この構成によれば、データ入力用画面か
ら、第1のカラー画像データと第2のカラー画像データ
とを共に入力指示することができることから、作業者
は、2つのカラー画像データを重ね合わせる印刷を、簡
単な操作により指示することができる。
【0020】上記カラー画像データを入力するデータ入
力用画面を備えた構成のカラー印刷装置において、前記
印刷情報設定手段は、印刷結果のプレビューイメージを
表示するためのプレビュー表示欄を前記データ入力用画
面内に表示する手段と、前記第1のカラー画像データと
第2のカラー画像データの合成比率を入力するための合
成比率データ入力欄を前記データ入力用画面内に表示す
る手段と、前記合成比率入力欄から入力された合成比率
に基づいて、前記第1のカラー画像データと第2のカラ
ー画像データとの合成画像データを生成して、該合成画
像データを前記プレビュー表示欄に表示する手段とを備
える構成とすることができる。
【0021】この構成によれば、ブラックライト用の画
像と通常用の画像を合成した印刷結果のプレビューイメ
ージが、データ入力用画面内に表示される。しかも、こ
のプレビューイメージは、合成比率データ入力欄からの
入力を変化させることで、ブラックライト用の画像と通
常用の画像との合成比率が変わった画像となる。したが
って、作業者は、この合成比率データ入力欄からの入力
を変化させることで、印刷結果が昼から夜のいずれの時
点での観察の状態かを切り替えることができる。したが
って、印刷結果を実際の表示に則してプレビュー表示す
ることができる。
【0022】この発明のカラープリンタは、複数の基本
色インクを用いて、印刷媒体上にカラー画像を印刷する
カラープリンタであって、前記基本色インクとして、可
視光において無色で特定の励起エネルギの照射により蛍
光発光するインクを用いた構成であることを特徴として
いる。
【0023】この構成のカラープリンタによれば、ブラ
ックライトのような励起エネルギの照射により現われる
画像をカラーにて印刷することができる。
【0024】上記カラープリンタにおいて、前記複数の
基本色インクとして、減法混色系の各色のインクをさら
に用いた構成とすることができる。この構成によれば、
ブラックライトのような励起エネルギの照射により現わ
れる画像に加えて、可視光線により現われる通常の画像
をそれぞれ印刷することができる。
【0025】この発明のカラー印刷方法は、印刷媒体上
にカラー画像を印刷するカラー印刷方法であって、
(a)複数の基本色の画像の組み合わせとして表現され
る第1のカラー画像データを受取るステップと、(b)
前記第1のカラー画像データの各基本色に対応する階調
データを生成するステップと、(c)可視光において無
色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発光する前記
複数の基本色インクによる各色別のドットを、前記ステ
ップ(b)により生成した階調データに基づいて前記印
刷媒体上に形成するステップとを備えることを特徴とし
ている。
【0026】この発明のコンピュータプログラムは、印
刷媒体上にカラー画像を印刷するためのコンピュータプ
ログラムであって、(a)複数の基本色の画像の組み合
わせとして表現される第1のカラー画像データを受取る
機能と、(b)前記第1のカラー画像データの各基本色
に対応する階調データを生成する機能と、(c)可視光
において無色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発
光する前記複数の基本色インクによる各色別のドット
を、前記機能(b)により生成した階調データに基づい
て前記印刷媒体上に形成する機能とをコンピュータに実
現させるためのコンピュータプログラムを特徴としてい
る。
【0027】上記構成のこの発明のカラー印刷方法とコ
ンピュータプログラムは、上記カラー画像印刷装置と同
様な作用・効果を有しており、ブラックライトのような
励起エネルギの照射により現われる画像を複数の色を重
ね合わせたカラーにて印刷することができるという効果
を奏する。
【0028】この発明の記録媒体は、この発明のコンピ
ュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を特徴としている。この記録媒体は、この発
明の各コンピュータプログラムと同様な作用・効果を有
している。
【0029】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明のコンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第1の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、次
の順序に従って説明する。 A.装置の構成: A−1.全体構成: A−2.コンピュータの構成: A−3.カラープリンタの構成: A−4.インクカートリッジの構成: B.コンピュータ処理: C.他の実施形態:
【0031】A.装置の構成 A−1.全体構成:本発明の実施の形態を実施例に基づ
き説明する。図1は、本発明の実施例の印刷システムの
構成を示す説明図である。図示するように、このシステ
ムは、コンピュータ(印刷制御装置に対応)80にカラ
ープリンタ(印刷装置に対応)20が接続されており、
コンピュータ80に所定のプログラムがロードされ実行
されることによって、全体として印刷システムとして機
能する。印刷しようとするカラー画像は、デジタルカメ
ラ21により撮影して得られた写真のカラー画像データ
で、通常用とブラックライト用の2種類のカラー画像デ
ータORG1,ORG2がある。これらカラー画像デー
タORG1,ORG2のコンピュータ80への入力は、
例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード(図
示せず)等の記録媒体を介して、カードリーダ(図示せ
ず)によって行なわれる。なお、デジタルカメラ21と
コンピュータ80とをケーブルにより直接接続すること
により、カラー画像データORG1,ORG2を転送す
る構成とすることできる。
【0032】通常用のカラー画像データORG1は、デ
ジタルカメラ21により、所定の風景(例えば、ニュー
ヨークのマンハッタン)を昼間に撮影して得られたもの
である。ブラックライト用のカラー画像データORG2
は、デジタルカメラ21により、同じ場所からの風景を
夜間に撮影して得られたものである。この印刷システム
の目的は、1枚の印刷用紙上に上記通常用とブラックラ
イト用のカラー画像データORG1,ORG2を重ねて
印刷して、昼間は通常用のカラー画像データORG1だ
けが現われ、夜になってブラックライトを当てると、通
常用のカラー画像データORG1は沈んだ状態でブラッ
クライト用のカラー画像データORG2が浮かび上がる
といった印刷物を作成することにある。なお、両カラー
画像データORG1,ORG2は、いわゆるRGB形式
のカラー画像データである。また、両カラー画像データ
ORG1,ORG2は同一サイズの画像データである。
【0033】コンピュータ80は、所定の画像処理を行
って、通常用のカラー画像データORG1をYMCKの
フルカラーで印刷可能な第1の印刷データFNL1に変
換し、ブラックライト用の画像データORG2をブラッ
クライト用の色で印刷可能な第2の印刷データFNL2
に変換する。両印刷データFNL1,FNL2は、カラ
ープリンタ20に出力され、第1の印刷データFNL1
に従って、カラープリンタ20は印刷用紙上にYMCK
各色のインクドットを形成するとともに、第2の印刷デ
ータFNL2に従って、カラープリンタ20は印刷用紙
上にブラックライト用の各色のインクドットを形成す
る。この結果、YMCKによって発色された通常用のカ
ラー画像と、ブラックライト用のインクにより発色され
たブラックライト用の画像とが重なり合った画像を、印
刷用紙上に得ることが可能となる。
【0034】コンピュータ80は、各種の演算処理を実
行するCPU81,ROM82,RAM83,入力イン
ターフェース84,出力インターフェース85,CRT
コントローラ(CRTC)86,ディスクコントローラ
(DDC)87,シリアル入出力インターフェース(S
IO)88等から構成されており、これらはバス89で
接続されて相互にデータのやり取りが可能となってい
る。CRTC86はカラー表示可能なCRT23への信
号出力を制御し、DDC87はフレキシブルディスクド
ライブ25やハードディスクドライブ26あるいは図示
しないCD−ROMドライブ等とのデータのやり取りを
制御する。ROM82やハードディスクドライブ26に
は、RAM83にロードされCPU81で実行される各
種のプログラムや、デバイスドライバの形式で提供され
る各種のプログラムが記憶されている。また、SIO8
8をモデム24を経由して公衆電話回線PNTに接続す
れば、外部のネットワーク上にあるサーバSVから必要
なデータやプログラムをハードディスクドライブ26に
ダウンロードすることが可能となる。
【0035】コンピュータ80に電源を入れると、RO
M82およびハードディスクドライブ26に記憶されて
いたオペレーティングシステムが起動し、オペレーティ
ングシステムの管理の下で、各種アプリケーションプロ
グラムが動くようになっている。
【0036】カラープリンタ20は、フルカラーの印刷
が可能なインクジェットプリンタであり、印刷用紙上に
シアン(C),マゼンタ(M),イエロ(Y),ブラッ
ク(K)の合計4色のドットを形成することによって、
通常用のカラー画像を印刷する。さらに、このカラープ
リンタ20は、紫外光や赤外光などの励起エネルギの照
射により顕われる赤(R)、緑(G)、青(B)の合計
3色のドットを形成することによって、通常は無色で特
定の周波数のライトを与えることで発光するブラックラ
イト用のカラー画像を印刷する。本実施例で使用したイ
ンクジェットプリンタのインク吐出方式は、後述するよ
うにピエゾ素子PEを用いる方式を採用しているが、他
の方式によりインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ
を用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置
したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブ
ル)によってインクを吐出する方式のプリンタに適用す
るものとしてもよい。
【0037】A−2.コンピュータの構成:図2は、コ
ンピュータ80のソフトウェアの構成を概念的に示すブ
ロック図である。コンピュータ80においては、専用ア
プリケーションプログラム91はオペレーティングシス
テムの下で動作する。オペレーティングシステムには、
ビデオドライバ90やプリンタドライバ92が組み込ま
れていて、専用アプリケーションプログラム91から出
力される画像データは、これらのドライバを介して、カ
ラープリンタ20に出力される。専用アプリケーション
プログラム91は、デジタルカメラ21から取り込んだ
カラー画像データORG1,ORG2を、ビデオドライ
バ90を介してCRT23に表示させ、画像を確認しな
がら両カラー画像データORG1,ORG2の合成画像
をシミュレートすることができる。
【0038】専用アプリケーションプログラム91が印
刷命令を発すると、コンピュータ80のプリンタドライ
バ92は、専用アプリケーションプログラム91からカ
ラー画像データORG1,ORG2を受け取って、カラ
ー画像データORG1,ORG2毎に個別の画像処理を
行い、プリンタが印刷可能な通常用の画像とブラックラ
イト用の画像に変換する。図2に概念的に示すように、
プリンタドライバ92が行なう第1の画像処理は、解像
度変換モジュール93Aと、色変換モジュール94A
と、階調数変換モジュール95Aの大きく3つのモジュ
ールから構成されている。各モジュールで行なう画像処
理の内容は後述するが、プリンタドライバ92が受け取
った通常用のカラー画像データORG1は、これらモジ
ュールで変換された後、YMCK形式の通常用の最終的
な印刷データFNL1として、出力制御モジュール96
を介してカラープリンタ20に出力される。
【0039】また、プリンタドライバ92が行なう第2
の画像処理は、解像度変換モジュール93Bと、階調数
変換モジュール95Bの大きく2つのモジュールから構
成されている。各モジュールで行なう画像処理の内容は
後述するが、プリンタドライバ92が受け取ったブラッ
クライト用のカラー画像データORG2は、これらモジ
ュールで変換された後、RGB形式のブラックライト用
の最終的な印刷データFNL2として、出力制御モジュ
ール96を介してカラープリンタ20に出力される。出
力制御モジュール96は、通常用の印刷データFNL1
の画像と、ブラックライト用の印刷データFNL2の画
像とが、実質的に一枚の印刷用紙上に重なりあうよう
に、両印刷データFNL1,FNL2の出力を制御す
る。
【0040】上記専用アプリケーションプログラム91
とプリンタドライバ92は、ハードディスクドライブ2
6に記憶されているが、フロッピィディスク、CD−R
OM、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録
媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよ
い。また、SIO88をモデム24を経由して公衆電話
回線PNTに接続すれば、外部のネットワーク上にある
サーバSVからダウンロードして、ハードディスクドラ
イブ26に転送することにより得るようにすることもで
きる。
【0041】A−3.カラープリンタの構成:図3に、
本実施例のカラープリンタ20の概略構成を示す。この
カラープリンタ20は、図示するように、キャリッジ4
0に搭載された印刷ヘッド41を駆動してインクの吐出
およびドット形成を行なう機構と、このキャリッジ40
をキャリッジモータ30によってプラテン36の軸方向
に往復動させる機構と、紙送りモータ35によって印刷
用紙Pを搬送する機構と、制御回路60とから構成され
ている。キャリッジ40をプラテン36の軸方向に往復
動させる機構は、プラテン36の軸と並行に架設された
キャリッジ40を摺動可能に保持する摺動軸33と、キ
ャリッジモータ30との間に無端の駆動ベルト31を張
設するプーリ32と、キャリッジ40の原点位置を検出
する位置検出センサ34等から構成されている。印刷用
紙Pを搬送する機構は、プラテン36と、プラテン36
を回転させる紙送りモータ35と、図示しない給紙補助
ローラと、紙送りモータ35の回転をプラテン36およ
び給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)と
から構成されている。制御回路60は、プリンタの操作
パネル59と信号をやり取りしつつ、紙送りモータ35
やキャリッジモータ30、印刷ヘッド41の動きを適切
に制御している。カラープリンタ20に供給された印刷
用紙Pは、プラテン36と給紙補助ローラの間に挟み込
まれるようにセットされ、プラテン36の回転角度に応
じて所定量だけ送られる。
【0042】キャリッジ40にはインクカートリッジ4
2とインクカートリッジ43とが装着される。インクカ
ートリッジ42には、黒(K)インクと、減法混色の3
原色インク、すなわち、シアン(C),マゼンタ
(M),イエロ(Y)の各インクが収容され、インクカ
ートリッジ43には、加法混色の3原色インク、すなわ
ち、赤(R),緑(G),青(B)の各インクが収容さ
れている。この加法混色の3原色インクは、可視光にお
いて無色で、紫外光や赤外光などの励起エネルギの照射
により各色に蛍光発光する蛍光材料が使用されている。
こうした蛍光材料の具体例については後述する。
【0043】キャリッジ40の下部にある印刷ヘッド4
1には、K,C,M,Y,R,G,Bの各インクに対し
て、インク吐出用ヘッド44,45,46,47,4
8,49,50がそれぞれ形成されている。キャリッジ
40の底部には図示しない導入管が各インク毎に立設さ
れており、キャリッジ40にインクカートリッジ42,
43を装着すると、カートリッジ内の各インクは導入管
を通じて、それぞれのインク吐出用ヘッド44ないし5
0に供給される。各ヘッドに供給されたインクは、以下
に説明する方法によって印刷ヘッド41から吐出され、
印刷用紙上にドットを形成する。
【0044】図4(a)は各色ヘッドの内部構造を示し
た説明図である。各色のインク吐出用ヘッド44ないし
50には、各色毎に48個のノズルNzが設けられてい
て、各ノズルには、インク通路51とその通路上にピエ
ゾ素子PEが設けられている。ピエゾ素子PEは、周知
のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高
速に電気−機械エネルギの変換を行なう素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印可することにより、図4(b)
に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸
張し、インク通路51の一側壁を変形させる。この結
果、インク通路51の体積はピエゾ素子PEの伸張に応
じて伸縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ip
となってノズルNzから高速で吐出される。このインク
Ipがプラテン36に装着された印刷用紙Pに染み込む
ことにより、印刷用紙Pの上にドットが形成される。
【0045】図5は、インク吐出用ヘッド44ないし5
0におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明
図である。図5(a)では、K,C,M,Yインクがイ
ンクカートリッジ42に収納されて、R,G,Bインク
がインクカートリッジ43に収納された構成となってい
る。このように、加法混色の3原色インクを他のインク
と別体的に収納すれば、ブラックライト用の印刷の頻度
が少ないような使用において、加法混色の3原色インク
が無駄に捨てられることを防ぐことができる。また、図
5(b)に示すように、K,C,M,Yインクの内のK
インクとC,M,Yの3原色とを別体的に構成するもの
であってもよい。更には、全てのインクを一体的に構成
するものであっても構わない。
【0046】図5(a)に示すように、インク吐出用ヘ
ッドの底面には、各色毎のインクを吐出する7組のノズ
ルアレイが形成されており、1組のノズルアレイ当たり
48個のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に
配列されている。尚、各ノズルアレイに含まれる48個
のノズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、
一直線上に配列されていてもよい。ただし、図5(a)
に示すように千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッ
チkを小さく設定し易いという利点がある。
【0047】図5(a)に示すように、各色のインク吐
出用ヘッド44ないし50は、キャリッジ40の搬送方
向にヘッドの位置がずれている。また、各色ヘッド毎の
ノズルに関しても、ノズルが千鳥状に配置されている関
係上、キャリッジ40の搬送方向に位置がずれている。
カラープリンタ20の制御回路60は、キャリッジ40
を搬送しながらノズルを駆動する際に、ノズルの位置の
違いによるヘッド駆動タイミングの違いを考慮しなが
ら、適したタイミングでそれぞれのヘッドを駆動してい
る。
【0048】図6は、カラープリンタ20の制御回路6
0の内部構成を示す説明図である。図示するように、制
御回路60の内部には、CPU61,PROM62,R
AM63,コンピュータ80とのデータのやり取りを行
なうPCインターフェース64,紙送りモータ35やキ
ャリッジモータ30等とデータのやり取りを行なう周辺
機器入出力部(PIO)65,タイマ66,駆動バッフ
ァ67等が設けられている。駆動バッファ67は、イン
ク吐出用ヘッド44ないし50にドットのオン・オフ信
号を供給するバッファとして使用される。これらは互い
にバス68で接続され、相互にデータにやり取りが可能
となっている。また、制御回路60には、所定周波数で
駆動波形を出力する発振器70、および発振器70から
の出力をインク吐出用ヘッド44ないし50に所定のタ
イミングで分配する分配出力器69も設けられている。
【0049】図6に示す構成を有する制御回路60は、
コンピュータ80から印刷データFNL1,FNL2を
受け取ると、ドットのオン・オフ信号を一時RAM63
に蓄える。CPU61は、紙送りモータ35やキャリッ
ジモータ30の動きと同期を採りながら、所定のタイミ
ングでドットデータを駆動バッファ67に出力する。
【0050】次に、CPU61が駆動バッファ67にド
ットのオン・オフ信号を出力することによって、ドット
が吐出されるメカニズムについて説明する。図7は、イ
ンク吐出用ヘッド44ないし50の1つのノズル列を例
にとって、その接続を示す説明図である。インク吐出用
ヘッド44ないし50のノズル列は、駆動バッファ67
をソース側とし、分配出力器69をシンク側とする回路
に介装されており、ノズル列を構成する各ピエゾ素子P
Eは、その電極の一方が駆動バッファ67の各出力端子
に、他方が一括して分配出力器69の出力端子に、それ
ぞれ接続されている。分配出力器69からは、図7に示
す通り、発振器70の駆動波形が出力されている。CP
U41が駆動バッファ67に、各ノズル毎のドットのオ
ン・オフ信号を出力すると、オン信号を受け取ったピエ
ゾ素子PEだけが駆動波形によって駆動される。この結
果、駆動バッファ67からオン信号を受け取っていたピ
エゾ素子PEのノズルから一斉にインク粒子Ipが吐出
される。
【0051】以上のようなハードウェア構成を有するカ
ラープリンタ20は、キャリッジモータ30を駆動する
ことによって、各色のインク吐出用ヘッド44ないし5
0を印刷用紙Pに対して主走査方向に移動させ、また紙
送りモータ35を駆動することによって、印刷用紙Pを
副走査方向に移動させる。制御回路60の制御の下、キ
ャリッジ40の主走査および副走査を繰り返しながら、
適切なタイミングで印刷ヘッド41を駆動することによ
って、カラープリンタ20は印刷用紙上に通常用および
ブラックライト用のカラー画像を印刷している。
【0052】A−4.インクカートリッジの構成:図8
は、本実施例のカラープリンタ20に装着されるインク
カートリッジ42とインクカートリッジ43の外観形状
を示した説明図である。図示するように、インクカート
リッジ42には、ブラック(K),シアン(C),マゼ
ンタ(M),イエロ(Y)の合計4色のインクが収納さ
れており、インクカートリッジ43には、赤(R),緑
(G),青(B)の合計3色のインクが収納されてい
る。インクカートリッジ42に収納されている各インク
は、減法混色のインクで、周知のものであるからここで
は詳しく説明しない。インクカートリッジ43に収納さ
れている各インクは、加法混色のインクで、インク組成
物は次の通りである。
【0053】このインク組成物は、基本的に、蛍光着色
剤と、水と、水溶性有機溶剤とを含んでなる。このイン
ク組成物に含まれる蛍光着色剤とは、可視光において無
色で励起エネルギを照射することにより蛍光を発生する
着色剤である。また、蛍光着色剤は蛍光染料、蛍光顔料
のいずれのものであってもよい。
【0054】このような蛍光着色剤の例としては、40
0 〜750nm の可視光領域に吸収を持たず(可視光
領域で実質的に無色),かつ紫外線により励起されて6
15±20nm に発光中心波長を有するユウロピウム
のβ−ケトンを配位子とするキレート色素がある。β−
ケトンとは、テノイルトリフルオロアセトン,ナフトイ
ルトリフルオロアセトン,ベンゾイルトリフルオロアセ
トン,メチルベンゾイルトリフルオロアセトン,フロイ
ルトリフルオロアセトン,ピバロイルトリフルオロアセ
トン,ヘキサフルオロアセチルアセトン,トリフルオロ
アセチルアセトン,フルオロアセチルアセトン,ヘプタ
フルオロブタノイルピバロイルメタン等である。中で
も,発光量の大きなテノイルトリフルオロアセトン,ナ
フトイルトリフルオロアセトン,メチルベンゾイルトリ
フルオロアセトンを配位子とするユウロピウム化合物が
好ましい。
【0055】これら具体例としては、C.I.Fluorescent
Brightening Agent 14、24、30、32、52、5
4、69、79、84、85、86、87、90、10
4、112、113、114、119、121、13
4、135、152、166、167、168、16
9、191、192、201、204、214、21
6、217、218、223、226、229、23
4、236、239、240、242、257、26
0、271、290、310、311、312、31
4、315、C.I.Basic Red 1、1−1、C.I.Basic Vi
olet 10、11:1、C.I.Basic Yellow 35、40、
95、C.I.Basic Biue 7、p−クオータフェニル、p
−テルフェニル、2,5−ジフェニルオキサゾール、2
−(1−ナフチル)−5−フェニルオキサゾール、2−
フェニル−5−(4−ビフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、3−フェニル−7−(1,2−2H−ナ
フトトリアゾリル)−クマリン、3,7−ビス(ジエチ
ルアミノ)フェノキサゾニウム硝酸塩、3,7−ビス
(ジエチルアミノ)フェノキサゾニウムナイトレート、
ユーロピウム−テノイルトリフルオロアセトンキレート
体、レーザー染料であるDTTCI(CAS 登録番号 307
1-70-3 ),HDITCI (CAS登録番号 23178-67-8
),IR −125 (CAS 登録番号3599-32-4 ),I
R −132 (CAS 登録番号 62669-62-9 ),IR −
140 (CAS 登録番号53655-17-7 ),H.I.D.C.Iodide
(CAS 登録番号 36536-22-8 )などが挙げられる。
【0056】上記の可視光において無色で紫外線により
励起されて蛍光を発生する着色剤の中から、この実施例
では、赤インクとして、C.I.Basic Red 1 、C.I.Basic
Red1−1等が用いられ、青インクとして、H.I.D.C.Io
dide、C.I.Basic Blue 7等が用いられ、黄インクとし
て、C.I.Basic Yellow 35 、C.I.Basic Yellow40、
C.I.Basic Yellow95等が用いられる。黄インクとして
は、上記以外にも、MacrolexR Fluores
cent Yellow 10 GN(Bayer A
G)、Maxilon Flavin10 GFF(Ci
ba Geigy)、Solvent Yellow43
(Holliday)等を挙げることができる。
【0057】また、蛍光着色剤として市販品を利用する
ことも可能であり、その具体例としては、無色の蛍光染
料であるEB−501(発光色青)、EG−307(発
光色緑)、ER−120(発光色赤)、ER−122
(発光色赤)(以上、いずれも三井東圧染料株式会社
製)、ユビテックOB(チバガイギー社製、発光色青)
などが挙げられる。なお、蛍光着色剤の例としては、前
述したように紫外線により励起されるものに替えて、赤
外線により励起されるものとすることもできる。
【0058】B.コンピュータ処理:カラープリンタ2
0は、上述した加法混色のRGBインクによるドットを
含めた各色のドットを形成してカラー画像を印刷する。
カラープリンタ20が各色のインクドットを形成するた
めには、コンピュータ80が、通常用とブラックライト
用の2種類のカラー画像データORG1,ORG2にそ
れぞれ所定の画像処理を施して、印刷データFNL1,
FNL2としてカラープリンタ20に供給する必要があ
る。このような画像処理は、コンピュータ80のプリン
タドライバ92が実行する。また、このような画像処理
を実行開始するには、コンピュータ80が、上記カラー
画像データORG1,ORG2をデジタルカメラ21か
ら取り込んで、両カラー画像データORG1,ORG2
を用いてカラー画像印刷を行なうことをプリンタドライ
バ92に指示する必要がある。この画像の取り込みと印
刷指示は、専用アプリケーションプログラム91が実行
する。
【0059】図9ないし図11は、専用アプリケーショ
ンプログラム91とプリンタドライバ92が行なう処理
の概要を示すフローチャートである。図9に示すよう
に、このコンピュータ80のCPU81は、まず、専用
アプリケーションプログラム91に処理を移して、アプ
リケーションウィンドウWDをCRT23に表示する処
理を行なう(ステップS100)。
【0060】図12は、このアプリケーションウィンド
ウWDを示す説明図である。図示するように、アプリケ
ーションウィンドウWDには、「写真の選択」、「プリ
ント指定」、「印刷」の3種類のボタンBT1,BT
2,BT3が用意されており、作業者は、これらボタン
BT1〜BT3を順にマウス27によりクリックしてい
くことで、CRT23の画面上でブラックライト印刷の
作業を進めていくことができる。すなわち、図9に示す
ように、CPU81は、ステップ100の実行後、ボタ
ンBT1,BT2,BT3がマウス27によりクリック
される操作指令を取り込んで、その操作指令に対応した
「写真の選択」の処理、「プリント指定」の処理、「印
刷」の処理を順に実行する(ステップS110,S12
0,S130)。なお、ここで言うブラックライト印刷
とは、ブラックライト用の画像を印刷するもので、第1
の画像をブラックライト用のインク(前述したインクカ
ートリッジ43に収納される加法混色の3原色インク)
を用いて印刷することは勿論、1枚の印刷用紙に第1の
画像をブラックライト用のインク(前述したインクカー
トリッジ43に収納される加法混色の3原色インク)
で、第2の画像を通常用のインク(前述したインクカー
トリッジ42に収納される減法混色の3原色インク+ブ
ラック(K)インク)で重ね合わせて印刷することも含
む。
【0061】ステップ110で実行される「写真の選
択」の処理は、最大2枚までの写真のカラー画像データ
を選択するもので、普通は、通常用の画像とブラックラ
イト用の画像を1枚ずつ選択する。図12に示されるア
プリケーションウィンドウWDの状態は、「写真の選
択」の処理時におけるものである。作業者は、「ファイ
ルの場所」のフィールドfd1から、デジタルカメラ2
1により撮影して得られた写真のカラー画像データが記
録されているコンパクトフラッシュカード等の記録媒体
を指定することで、その記録媒体に格納されたカラー画
像データのサムネール(縮小見本)を一覧表示フィール
ドfd2に表示する。その後、作業者は、一覧表示フィ
ールドfd2に表示されたカラー画像データの中から、
印刷したい通常用の画像とブラックライト用の画像を、
マウス27のクリック操作により1枚ずつ選択する。
【0062】上記ステップS110では、作業者による
作業を受けて、CPU81は、マウス27のクリック操
作によって選択された2枚のカラー画像データを上記コ
ンパクトフラッシュカード等の記録媒体から読み出して
ハードディスクドライブ26に格納する。なお、「写真
の選択」の処理は、上述したようにサムネールをクリッ
クする操作によりカラー画像データを特定する構成に替
えて、カラー画像データの指示情報としてのファイル名
を、キーボード22から直接入力する構成とすることも
できる。
【0063】図9のステップS120で実行される「プ
リント指定」の処理は、上記「写真の選択」の処理で選
択した2枚のカラー画像データ(ORG1,ORG2)
に対して、通常用の印刷を行なうかブラックライト用の
印刷を行なうかを個別に指定するためのものである。図
13には、「プリント指定」の処理時におけるアプリケ
ーションウィンドウWDの状態を示した。図示するよう
に、このアプリケーションウィンドウWDには、「印刷
ファイル1の設定」、「印刷ファイル2の設定」の各フ
ィールドfd3,fd4が設けられており、両フィール
ドfd3,fd4に、「写真の選択」の処理で選択した
2枚のカラー画像データORG1,ORG2のサムネー
ルth1,th2が表示される。各フィールドfd3,
fd4には、「通常」と「ブラックライト」の2つのラ
ジオボタンが設けられている。作業者は、いずれかのラ
ジオボタンをマウス27により指示することで、通常用
の印刷を行なうかブラックライト用の印刷を行なうか
を、各カラー画像データORG1,ORG2毎に指定す
ることができる。
【0064】なお、ここでは上記2枚のカラー画像デー
タORG1,ORG2の内の一方は通常用に、他方はブ
ラックライト用に指定される必要があることから、双方
同じ種類が指定された場合には、エラー表示を行ない、
作業者に訂正を求める構成とすることができる。こうし
て指定された内容は、RAM83に格納される。すなわ
ち、RAM83には、上記カラー画像データORG1,
ORG2のファイル名と、各ファイル名に対して通常用
かブラックライト用かを示す印刷態様のビットとが記録
される印刷態様テーブルデータが格納されることにな
る。
【0065】この「プリント指定」の処理時におけるア
プリケーションウィンドウWDには、プリンタの機種名
や用紙サイズ等を設定するための「プリンタの設定」の
フィールドfd5も設けられている。プリンタドライバ
92は、この「プリンタの設定」のフィールドfd5か
ら設定されたプリンタ機種名に対応するドライバであ
る。
【0066】ステップS130で実行される「印刷」の
処理は、ステップS120で指定のなされた2つの画像
データを合成したときの印刷イメージをシミュレート表
示するとともに、プリンタドライバ92に対して印刷命
令の発行を行なう。図14には、「印刷」の処理時にお
けるアプリケーションウィンドウWDの状態を示した。
図示するように、このアプリケーションウィンドウWD
には、「印刷イメージ」、「印刷イメージのシミュレー
ト」、「プリンタ情報」の各フィールドfd6,fd
7,fd8が設けられている。
【0067】「印刷イメージ」のフィールドfd6は、
「写真の選択」の処理で入力した2つの画像データを、
「プリント指定」の処理で指定された通常/ブラックラ
イトの印刷態様で印刷したときの印刷イメージを表示す
るものである。「プリント指定」の処理で、2つの画像
データの内の一方は通常用と指定され、他方はブラック
ライト用と指定されることから、印刷物は通常用の画像
とブラックライト用の画像が重さなり合ったものとなる
が、昼と夜とでその印刷イメージは変化する。昼には、
通常用と指定した画像データが現われ、ブラックライト
用と指定した画像データは現われない。一方、夜にブラ
ックライトを当てた時には、ブラックライト用と指定し
た画像データが現われ、通常用と指定した画像データは
現われない。さらに、昼から夜へ切り替る夕方において
は、通常用の画像が強い状態から徐々に弱まり、ブラッ
クライト用の画像が徐々に浮び上がる。
【0068】「印刷イメージのシミュレート」のフィー
ルドfd7は、「印刷イメージ」のフィールドfd6に
表示する画像を、印刷物が昼から夜のいずれの時点で観
られる内容とするかを切り替える指示を行なうためのも
のである。「印刷イメージのシミュレート」のフィール
ドfd7には、スライドレバースイッチSSWが備えら
れており、「通常」から「ブラックライト」までを無段
階にて切り替えが可能となっている。
【0069】図15は、ステップS130の「印刷」の
処理時に実行される印刷イメージ表示ルーチンを示すフ
ローチャートである。この印刷イメージ表示ルーチン
は、印刷」の処理時において所定時間毎に繰り返し実行
される。処理が開始されると、CPU81は、まず、作
業者により操作されるスライドレバースイッチSSWの
指示位置を取り込んで(ステップS131)、その指示
位置を合成比率Fに変換する(ステップS132)。合
成比率Fとは、通常用の画像とブラックライト用の画像
の合成比率である。指示位置は、スライドレバースイッ
チSSWの起点(図14のものでは最も左側の位置)か
らの距離で示される。ステップS132では、スライド
レバースイッチSSWの移動可能範囲に対する上記指示
位置で示される距離の割合を合成比率Fとする。すなわ
ち、図14に示すように、スライドレバースイッチSS
Wの指示位置が中央である場合には、合成比率Fは50
[%]であり、スライドレバースイッチSSWの指示位
置が最も左側である場合には、合成比率はFは0[%]
であり、スライドレバースイッチSSWの指示位置が最
も右側である場合には、合成比率はFは100[%]と
なる。
【0070】図15に戻り、ステップS132の実行
後、CPU81は、「写真の選択」の処理で入力して
「プリント指定」の処理で通常用と指定されたカラー画
像データORG1と、同じく「写真の選択」の処理で入
力して「プリント指定」の処理でブラックライト用と指
定された画像データORG2とを合成して合成画像デー
タを生成する処理を行なう(ステップS133)。この
合成は、合成比率F[%]に基づいて行なう。カラー画
像データORG1,ORG2は、赤色(R),緑色
(G),青色(B)の3色の画像を組合せたものとして
表現されており、また各色毎の画像は、それぞれに階調
値を有する画素の集まりとして表現されている。24ビ
ットの画像データであれば、RGB各々、0から255
の256階調(8ビット)であり、トータルで1677
万色表現できる。ステップS133では、そのカラー画
像データORG1の階調値に100−F[%]を乗算し
たものと、カラー画像データORG2の階調値にF
[%]を乗算したものとの加算することにより合成画像
データを生成する。
【0071】その後、CPU81は、その合成画像デー
タを、アプリケーションウィンドウWDに設けられた
「印刷イメージ」のフィールドfd6に表示する(ステ
ップS134)。その後、「リターン」に抜けて、この
処理ルーチンを一旦終了する。
【0072】この印刷イメージ表示ルーチンの構成によ
って、作業者は、スライドレバースイッチSSWを操作
することによって、印刷結果が昼から夜に掛けてどのよ
うに観ることができるかをプレビューすることができ
る。作業者は、そのプレビュー結果が満足できるもので
あると判断すると、アプリケーションウィンドウWDに
設けられた印刷実行ボタンbt(図14参照)をクリッ
クすることになる。
【0073】図9に戻って、ステップS130で実行さ
れる「印刷」の処理では、上述した構成の印刷イメージ
表示ルーチンを実行しながら、印刷実行ボタンbt(図
14参照)がクリックされるのを待つ。ここで、CPU
81は、印刷実行ボタンbt(図14参照)がクリック
されたことが検知されると、プリンタドライバ92に対
して印刷命令を発行する。
【0074】上記専用アプリケーションプログラム91
に従う処理により印刷命令が発行されると、CPU81
は、プリンタドライバ92に処理を移して、専用アプリ
ケーションプログラム91による処理から印刷命令を取
り込んだか否かを判別する(ステップS200)。ここ
で、印刷命令を取り込んでいないと判別されると、ステ
ップS200の判別処理を繰り返し実行して、専用アプ
リケーションプログラム91からの印刷命令が取り込ま
れるのを待つ。一方、ステップS200で印刷命令が取
り込まれたと判別されたときには、以下の処理を実行す
る。
【0075】CPU81は、まず、プリンタの機種毎に
用意されるプリンタドライバ92からカラープリンタ2
0の性能情報を取り込んで、この性能情報を専用アプリ
ケーションプログラム91に送る(ステップS21
0)。その後、CPU30は、専用アプリケーションプ
ログラム91に処理を移して、そのカラープリンタ20
の性能情報を取り込む(ステップS140)。次いで、
CPU30は、その性能情報に基づいて、カラー画像デ
ータORG1,ORG2をカラープリンタ20に適合し
たカラー画像データORG1′,ORG2′に変換する
(ステップS150)。その後、この変換後のカラー画
像データORG1′,ORG2′をプリンタドライバ9
2に送る(ステップS160)。CPU81は、ステッ
プS160の処理を終えると、専用アプリケーションプ
ログラム91のこの処理ルーチンを終了する。
【0076】専用アプリケーションプログラム91から
カラープリンタ20に適合した印刷データが送られてく
ると、CPU81は、プリンタドライバ92に処理を移
して、そのカラー画像データORG1′,ORG2′を
取り込む(ステップS220)。
【0077】その後、図10に示すように、CPU81
は、ステップ230に処理を進めて、ステップS220
で取り込んだ2つのカラー画像データORG1′,OR
G2′の内の1つのカラー画像データORG1′(また
はORG2′)を、ハードディスクドライブ26から読
み出してRAM83の所定エリアに格納することで、こ
のカラー画像データORG1′(またはORG2′)を
以下の画像処理の処理対象データとする(ステップS2
30)。次いで、CPU81は、このRAM83に読み
出したカラー画像データORG1′(またはORG
2′)が、ブラックライト用のカラー画像データである
か否かを判別する(ステップS240)。この判別は、
「プリント指定」の処理時においてRAM83に格納さ
れた印刷態様テーブルデータの内容から判別する。ここ
で、否定判別、すなわちブラックライト用のカラー画像
データでない(通常用のカラー画像データである)と判
別されたときには、CPU81は、以下の第1の画像処
理を行なう。
【0078】先ず始めに、CPU81は、解像度変換を
行なう(ステップS250)。これは次のような処理で
ある。上述のように、カラー画像データは画素の集まり
として表現されているが、この画像を印刷する場合、印
刷しようとする印刷媒体上での大きさによって、1画素
が対応する印刷媒体上の長さは異なってくる。プリンタ
が単位長さ当たりに形成できるドットの数(これをプリ
ンタ解像度と呼ぶ)は、予めプリンタ機種毎に決まって
おり、画像処理の都合上、画像解像度をプリンタ解像度
に一致させておく必要がある。そこで、画像の解像度が
プリンタ解像度より低い場合には、線形補間を行って隣
接する画素の間に新たな画像データを生成し、逆に画像
の解像度がプリンタ解像度より高い場合には、一定の割
合で画像データを間引くことにより解像度を低下させ
る。このステップS250では、こうして画像の解像度
をプリンタ20の解像度に一致させる処理を行なう。
【0079】解像度変換処理が終了すると、CPU81
は、色変換処理を行なう(ステップS260)。前述し
たように、アプリケーションプログラム91は、カラー
画像を赤色(R),緑色(G),青色(B)の3色の階
調画像データとして表現しているが、カラープリンタ2
0は、原理的には、カラー画像をシアン色(C),マゼ
ンタ色(M),イエロ色(Y)の3色の減法混色によっ
て表現する。従って、カラー画像の印刷に際しては、R
・G・Bの3色による色の表現方法を、C・M・Yの3
色による色の表現方法に変換する必要がある。色変換処
理はこのような変換を行なう処理である。本実施例で
は、実際には、C・M・Yの3色ではなく、ブラック
(K)を加えた合計4色に変換することで、完全な黒色
の印刷を可能としている。
【0080】色変換処理を終了すると、CPU81は、
階調数変換処理を行なう(ステップS270)。以下に
この処理の内容について説明する。色変換後の画像デー
タは、C,M,Y,Kの各々256階調画像となってい
る。一方プリンタは、印刷用紙上にドットを形成するこ
とによって画像を表現しており、ドットは形成するか否
かの2つの状態しか採り得ない。もっとも、最近ではド
ットの大きさを変える等して、中間状態を含めた多値の
ドットを印刷可能なプリンタも存在するが、依然として
表現しうる階調値は多くはない。従って、C,M,Y,
K各々256階調を有する画像を、プリンタが表現でき
る非常に少ない階調で表現された画像に変換する必要が
ある。このような変換を行なう処理が階調数変換処理で
ある。階調数変換処理の一例として、2値化処理がある
が、この2値化処理は、誤差拡散法や組織的ディザ法に
よって実現される。
【0081】なお、このステップ270の処理の結果、
階調数変換処理が終了したカラー画像データORG1′
は、プリンタが印刷可能な最終的な印刷データFNL1
として、RAM83の所定のエリアに記憶される。続い
て、CPU81は、ステップ220で取り込んだカラー
画像データORG1′,ORG2′の双方ともに、画像
処理が終了したか否かを判別して(ステップS28
0)、未処理のカラー画像データがあると判別された場
合には、ステップ230に処理を戻す。
【0082】一方、ステップS240で、ブラックライ
ト用のカラー画像データであると判別されたときには、
CPU81は、以下の第2の画像処理を行なう。先ず、
CPU81は、解像度変換を行なう(ステップS29
0)。この解像度変換は、ステップS250と同じ処理
である。次いで、CPU81は、階調数変換処理を行な
う(ステップS300)。カラー画像データが通常用で
ある場合には、ステップS260でC,M,Y,Kに色
変換を行なった後に階調数変換処理を行なっているが、
これに対して、カラー画像データがブラックライト用で
ある場合には、色変換処理を行なうことなしに、R,
G,B各々256階調画像のままで、この階調変換処理
を行なう。すなわち、ステップS300では、R,G,
B各々の256階調を有する画像を、例えば2値化等の
プリンタが表現できる非常に少ない階調で表現された画
像に変換する。
【0083】このステップ300の処理の結果、階調変
換処理が終了したカラー画像データORG2′は、プリ
ンタが印刷可能な最終的な印刷データFNL2として、
RAM83の所定のエリアに記憶される。その後、ステ
ップS280で、否定判別、すなわち、未処理のカラー
画像データがないと判別された場合には、図11のステ
ップ310に処理を進める。
【0084】図11で示すステップS310以後の処理
は、ステップS270とステップS300で作成された
印刷データFNL1,FNL2を、カラープリンタ20
に対して出力する制御処理であり、図2で説明した出力
制御モジュール96に対応する。CPU81は、まず、
変数iを値0にセットして(ステップS310)、次い
で、ステップS270で生成された通常用の印刷データ
FNL1から、1回の主走査で走査可能なラスタ数分だ
け抽出して、カラープリンタ20に出力する(ステップ
S320)。前述したようにカラープリンタ20のK,
C,M,Yの各色毎のインク吐出用ヘッド44ないし4
7には、複数のノズルNzが設けられているので、1回
の主走査で複数本のラスタを形成することができる。こ
のステップS320では、その複数本のラスタ分だけの
画像データを印刷データFNL1から抽出して、カラー
プリンタ20に出力する。なお、その抽出の位置は、変
数iの値に応じて定まるもので、変数iの値が大きくな
るに連れて順に副走査方向にずらしたものとなる。
【0085】その後、CPU81は、ステップS300
で生成されたブラックライト用の印刷データFNL2か
ら、1回の主走査で走査可能なラスタ数分だけ抽出し
て、カラープリンタ20に出力する(ステップS33
0)。前述したようにカラープリンタ20のR,G,B
の各色毎のインク吐出用ヘッド48ないし50には、複
数のノズルNzが設けられているので、1回の主走査で
複数本のラスタを形成することができる。このステップ
S330では、その複数本のラスタ分だけの画像データ
を印刷データFNL2から抽出して、カラープリンタ2
0に出力する。なお、その抽出の位置は、変数iの値に
応じて定まるもので、変数iの値が大きくなるに連れて
順に副走査方向にずらしたものとなる。
【0086】ステップS320およびS330の結果、
カラープリンタ20では、同じ主走査ライン上に、通常
用の印刷データFNL1とブラックライト用の印刷デー
タFNL2とが重なり合って印刷されることになる。
【0087】続いて、CPU81は、1回の主走査で形
成される複数本のラスタの幅だけ副走査方向に、印刷ヘ
ッド41の位置をずらす制御信号をカラープリンタ20
に出力して(ステップS340)、変数iを値1だけイ
ンクリメントする(ステップS350)。その後、CP
U81は、変数iが最大値imaxを上回ったか否かを
判別する(ステップS360)。最大値imaxは、次
式(1)により求めた値である。
【0088】 imax = (AW + (RW − 1)) ÷ RW …(1) ここで、AWは、印刷データから定まる印刷領域の副走
査方向の幅であり、RWは、1回の主走査で形成される
複数本のラスタの幅である。
【0089】ステップS360で、変数iが最大値im
axを上回っていないと判別されたときには、未だ印刷
データFNL1,FNL2の全ての送信が終了していな
いとして、ステップS320に処理を戻して、ステップ
S320ないしS350の処理を繰り返し実行する。一
方、ステップS360で、変数iが最大値imaxを上
回ったと判別されたときには、印刷データFNL1,F
NL2の全ての送信が終了したとして、CPU81は、
プリンタドライバ92のこの処理ルーチンを終了する。
【0090】こうした構成の専用アプリケーションプロ
グラム91とプリンタドライバ92による処理により、
通常用の印刷データFNL1とブラックライト用の印刷
データFNL2とが1枚の印刷用紙上に重ね合わせて印
刷される。その印刷された印刷用紙上の画像は、昼間
は、通常用の印刷データFNL1が表わされ、夜は、暗
闇の中でブラックライトを当てると、ブラックライト用
の印刷データFNL2が表わされたものとなる。
【0091】以上のように構成されたこの実施例の印刷
システムによれば、RGB形式のブラックライト用のカ
ラー画像データORG2に基づいて、可視光において無
色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発光するRG
Bの各色インクを用いた印刷が行なわれる。また、通常
用のカラー画像データORG1から、YMCKの各色に
対応する階調データが生成され、この階調データに基づ
いて、YMCKの各色インクを用いた印刷が行なわれ
る。上記RGBの各色インクによる画像とYMCKの各
色インクによる画像とは、1枚の印刷用紙上に重なり合
うように印刷される。
【0092】したがって、この印刷システムによれば、
ブラックライトのような励起エネルギの照射により現わ
れる画像をフルカラーにて印刷することができる。ま
た、ブラックライトのような励起エネルギの照射により
現われる画像に加えて、可視光線により現われる通常の
画像もフルカラーにて印刷することができる。さらに、
ブラックライト用の画像と通常用の画像とは重なり合う
ことから、昼間は普通の絵だったものが、暗闇の中でブ
ラックライトを当てると異なる画像が浮かび上がるとい
ったような作品を作成することができる。
【0093】また、この印刷システムでは、専用アプリ
ケーションプログラム91により表示されるアプリケー
ションウィンドウWDから、通常用のカラー画像データ
とブラックライト用の画像データとを共に設定すること
ができる。したがって、作業者は、簡単な操作により、
通常用とブラックライト用の2つのカラー画像データの
印刷を指示することができる。
【0094】また、この印刷システムでは、専用アプリ
ケーションプログラム91のアプリケーションウィンド
ウWDに設けた「印刷イメージ」のフィールドfd6内
に、印刷結果がプレビュー表示される。しかも、このフ
ィールドfd6に表示されるプレビュー画像は、スライ
ドレバースイッチSSWの操作指令により、印刷物が昼
から夜のいずれの時点で観られた内容となるかが切り替
えられる。したがって、印刷結果を実際の表示に則して
プレビュー表示することができる。
【0095】C.他の実施形態:本発明の他の実施形態
について、次に説明する。
【0096】(1)前記実施例では、ブラックライト用
のカラー画像データと通常用のカラー画像データは、同
一サイズの画像を表わす画像データであったが、必ずし
も同一サイズである必要はなく、サイズの相違する画像
を表わす画像データであってもよい。上記実施例のよう
に、同じ景色を昼と夜に撮影した2枚のカラー画像デー
タである場合には、両者の景色を重ね合わせるために、
画像は同一サイズであることが好ましいが、絵の中に文
字や図形を隠すトリックアートのようなものにおいて
は、その絵や文字を表わすブラックライト用のカラー画
像データは、通常用のカラー画像データよりも小さくて
もよい。
【0097】(2)前記実施例では、ブラックライト用
のカラー画像データと通常用のカラー画像データは、重
ね合わせて印刷するように構成されていたが、これに替
えて、両画像データが離間して印刷する構成とすること
もできる。
【0098】(3)前記実施例では、ステップ110で
実行される「写真の選択」の処理は、ブラックライト用
と通常用の2つのカラー画像データが選択されるものと
説明してきたが、実際は、前述したように最大2枚まで
のカラー画像データを選択可能とするもので、1枚のカ
ラー画像データだけを選択することもできる。1枚のカ
ラー画像データだけを選択し、続く「プリント指定」の
処理により、その選択されたカラー画像データがブラッ
クライト用であることを指示すれば、そのカラー画像デ
ータを、可視光において無色で特定の励起エネルギの照
射により蛍光発光するRGBの各色インクによって印刷
することができる。この構成によれば、1枚の印刷用紙
上に、ブラックライト用の画像だけを印刷することがで
きる。
【0099】(4)前記実施例では、カラー画像データ
は、デジタルカメラにより撮影したものとしたが、これ
に替えて、カラースキャナや画像作成用のアプリケーシ
ョンプログラムによって獲得したカラー画像データとす
ることもできる。
【0100】(5)前記実施例では、同じ副走査位置
で、通常用のカラー画像データの主走査方向への印刷
と、ブラックライト用のカラー画像データの主走査方向
への印刷を共に行なうことにより、通常用のカラー画像
データとブラックライト用のカラー画像データを同時に
印刷することを可能としているが、これに替えて、通常
用のカラー画像データとブラックライト用のカラー画像
データを別個に印刷する構成とすることもできる。1枚
の印刷用紙に通常用もしくはブラックライト用のカラー
画像データを印刷して、その後、作業者に、その印刷さ
れた印刷用紙を再度、用紙トレイにセットすることを促
し、その印刷用紙に他方のカラー画像データを印刷する
構成とする。あるいは、排出された印刷用紙を機械的に
再度、用紙トレイ側に運ぶ構成としてもよい。
【0101】(6)前記実施例では、YMCKインクは
インクカートリッジ42に収容し、可視光において無色
で励起エネルギを照射することにより蛍光を発生するR
GBインクはインクカートリッジ43に収容している
が、こうした各色インクをインクカートリッジに収容す
る形態は、このような形態に限られるものではなく、種
々の形態とすることができる。例えば、各インクを単独
のインクカートリッジにすることができるし、全てのイ
ンクを1つのインクカートリッジにまとめることもでき
る。あるいは、インクカートリッジ42からKインクを
分離して、Kインク専用のインクカートリッジとするこ
ともできる。また、インクカートリッジにおける各イン
クの量は必ずしも均等である必要はなく、使用頻度の高
いインクの収容量を多くした構成とすることもできる。
【0102】(7)前記実施例では、1つの印刷ヘッド
41に、各インク吐出用ヘッド44〜50を形成してい
たが、これに替えて、2つの印刷ヘッドを設けて、1つ
の印刷ヘッドに通常印刷用のインク吐出用ヘッドを設
け、他の印刷ヘッドにブラックライト用のインク吐出用
ヘッドを設ける構成とすることもできる。
【0103】(8)前記実施例では、カラープリンタ2
0は、YMCKインクを収容するインクカートリッジ4
2と、可視光において無色で励起エネルギを照射するこ
とにより蛍光を発生するRGBインクを収容するインク
カートリッジ43とを同時に搭載する構成であったが、
これに替えて、上記RGBKインクを収容するインクカ
ートリッジだけを搭載する構成として、ブラックライト
印刷専用のカラープリンタとすることもできる。また、
このブラックライト印刷専用のカラープリンタにおい
て、インクカートリッジを、YMCインクを収容する通
常用のインクカートリッジと交換可能な構成とすること
もできる。この構成によれば、インクカートリッジを取
り替えることで、通常用の印刷とブラックライト用の印
刷の双方を楽しむことができる。なお、こうしたインク
カートリッジ取り替え可能な構成においては、インクカ
ートリッジにインク吐出用ヘッドが一体的に固着された
構成とすることで、インクカートリッジ取り替え直後の
色の汚れを防止することができる。また、印刷ヘッドに
YMCインクを収容する第1のインクカートリッジとK
インクを収容する第2のインクカートリッジとを設け、
その第1のインクカートリッジが、可視光において無色
で励起エネルギを照射することにより蛍光を発生するR
GBインクを収容するインクカートリッジと交換可能な
構成とすることもできる。
【0104】(9)前記実施例では、可視光において無
色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発光するイン
クとしてRGBの3色を用いることで、フルカラーの印
刷を実現していたが、これに替えて、特定用途向けに、
RGBのうちの2色を用いた2色印刷とすることもでき
る。あるいは、RGB以外の他の色のインクを使用する
構成とすることもできる。
【0105】(10)前記実施例では、通常印刷用のイ
ンクとしてYMCKの4色を用いることで、通常用の画
像についてのフルカラーの印刷を実現していたが、これ
に替えて、K色インクは用いない構成とすることができ
る。さらに、特定用途向けに、YMCKのうちの2また
は3色を用いたカラー印刷とすることもできる。あるい
は、YMCK以外の他の色のインクを使用する構成とす
ることもできる。
【0106】(11)前記実施例では、上述の通りイン
クを吐出するヘッドを備えるプリンタを用いていたが、
これに替えて、インクを吐出するタイプのプリンタのみ
ならず、いわゆる熱転写型、昇華型などのプリンタに適
用することも考えられる。あるいは、レーザ型のプリン
タに適用することも考えられる。
【0107】(12)前記実施例では、カラープリンタ
20がローカルなコンピュータ80と直接ケーブルに接
続された印刷システムに適用されているが、これに替え
て、LAN上のサーバに接続されたカラープリンタを複
数のコンピュータで共有する印刷システムに適用する構
成としてもよい。あるいは、インターネットによりつな
げられたサーバに接続されたカラープリンタを、インタ
ーネットネットを介してコンピュータでコントロールす
る印刷システムに適用する構成としてもよい。また、前
記実施例では、カラープリンタ20がコンピュータ80
に接続された印刷システムに適用されていたが、これに
替えて、印刷機構を内蔵するファクシミリ装置に適用す
る構成としてもよい。あるいは、外部のコンピュータか
らコントロール可能なコピー機に適用する構成とするこ
ともできる。
【0108】以上、各種の実施態様について説明してき
たが、本発明は上記すべての実施態様に限られるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様
で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の印刷システムの構成を示す説
明図である。
【図2】コンピュータ80のソフトウェアの構成を概念
的に示すブロック図である。
【図3】カラープリンタ20の概略構成図である。
【図4】カラープリンタにおける各色ヘッドの内部構造
を示す説明図である。
【図5】カラープリンタにおけるノズル配列を示す説明
図である。
【図6】カラープリンタ20の制御回路60の内部構成
を示す説明図である。
【図7】インク吐出用ヘッド44ないし50が駆動用バ
ッファからデータを受けてドットを形成する様子を示す
説明図である。
【図8】カラープリンタ20に装着されるインクカート
リッジ42とインクカートリッジ43の外観形状を示し
た説明図である。
【図9】専用アプリケーションプログラムとプリンタド
ライバが行なう処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図10】プリンタドライバが行なう処理の続きを示す
フローチャートである。
【図11】同じくプリンタドライバが行なう処理の続き
を示すフローチャートである。
【図12】専用アプリケーションプログラムにより表示
されるアプリケーションウィンドウWDを示す説明図で
ある。
【図13】「プリント指定」の処理時におけるアプリケ
ーションウィンドウWDを示す説明図である。
【図14】「印刷」の処理時におけるアプリケーション
ウィンドウWDを示す説明図である。
【図15】ステップS130の「印刷」の処理時に実行
される印刷イメージ表示ルーチンを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
20…カラープリンタ 21…デジタルカメラ 22…キーボード 23…CRT 24…モデム 25…フレキシブルディスクドライブ 26…ハードディスクドライブ 27…マウス 30…キャリッジモータ 31…駆動ベルト 32…プーリ 33…摺動軸 34…位置検出センサ 35…紙送りモータ 36…プラテン 40…キャリッジ 41…印刷ヘッド 42,43…インクカートリッジ 44〜50…インク吐出用ヘッド 51…インク通路 59…操作パネル 60…制御回路 67…駆動バッファ 68…バス 69…分配出力器 70…発振器 80…コンピュータ 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェース 85…出力インターフェース 86…CRTC 87…DDC 88…SIO 89…バス 90…ビデオドライバ 91…専用アプリケーションプログラム 92…プリンタドライバ 93A…解像度変換モジュール 93B…解像度変換モジュール 94A…色変換モジュール 95A…階調数変換モジュール 95B…階調数変換モジュール 96…出力制御モジュール FNL1,FNL2…印刷データ ORG1,ORG2…カラー画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA11 EC76 EC78 EE03 EE09 EE18 2C061 AQ05 AR01 CL10 2C087 AA15 AB01 AC07 BA03 BA07 BA12 CB20 2C262 AA02 AA24 AB13 AC08 BA02 BA14 BB03 EA02 5C074 AA20 BB16 DD03 DD14 DD22 DD24 FF15 FF20 HH04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基本色インクを用いて、印刷媒体
    上にカラー画像を印刷する印刷部と、 前記複数の基本色の画像の組み合わせとして表現される
    第1のカラー画像データを受取り、該第1のカラー画像
    データに基づく印刷を行なうべく前記印刷部を制御する
    印刷制御部とを備えるカラー印刷装置において、 前記印刷制御部は、前記第1のカラー画像データの各基
    本色に対応する階調データを生成して、該階調データを
    制御信号として前記印刷部に送信する第1制御手段を備
    え、 前記印刷部は、前記基本色インクとして、可視光におい
    て無色で特定の励起エネルギの照射により蛍光発光する
    インクを用いた構成であるカラー印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の基本色が、赤色(R),緑色
    (G),青色(B)である請求項1に記載のカラー印刷
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカラー印刷装
    置であって、 前記印刷制御部は、前記複数の基本色の画像の組み合わ
    せとして表現される第2のカラー画像データを受取り、
    該第2のカラー画像データから減法混色系の各色に対応
    する階調データを生成して、該階調データを制御信号と
    して前記印刷部に送信する第2制御手段をさらに備え、 前記印刷部は、減法混色系の各色のインクをさらに用い
    た構成であるカラー印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記減法混色系の各色のインクが、シア
    ン色(C),マゼンタ色(M),イエロ色(Y)の各色
    インクを少なくとも含むものである請求項3に記載のカ
    ラー印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のカ
    ラー印刷装置であって、 前記印刷制御部は、データ入力用画面を表示装置に表示
    して、該データ入力用画面に従って操作される入力装置
    からの入力データを取り込むことにより、前記印刷部に
    おける印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定手
    段を備え、 前記印刷情報設定手段は、前記第1のカラー画像データ
    の指示情報と前記第2のカラー画像データの指示情報を
    入力するためのデータ入力欄を、前記データ入力用画面
    内に表示する表示制御部を備え、 前記印刷制御部は、前記データ入力欄から入力された両
    指示情報から特定される前記第1および第2のカラー画
    像データを外部から取り込むデータ入力制御手段をさら
    に備えるカラー印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載のカラー印刷装
    置であって、 前記印刷制御部は、前記第1制御手段に基づき印刷され
    るカラー画像と前記第2制御手段に基づき印刷されるカ
    ラー画像とが、実質的に1つの印刷媒体上に重なり合う
    ように印刷を制御する手段をさらに備えるカラー印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のカラー印刷装置であっ
    て、 前記印刷制御部は、データ入力用画面を表示装置に表示
    して、該データ入力用画面に従って操作される入力装置
    からの入力データを取り込むことにより、前記印刷部に
    おける印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定手
    段を備え、 前記印刷情報設定手段は、前記第1のカラー画像データ
    の指示情報と前記第2のカラー画像データの指示情報を
    入力するためのデータ入力欄を、前記データ入力用画面
    内に表示する表示制御部を備え、 前記印刷制御部は、前記データ入力欄から入力された両
    指示情報から特定される前記第1および第2のカラー画
    像データを外部から取り込むデータ入力制御手段をさら
    に備えるカラー印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のカラー印刷装置であっ
    て、 前記印刷情報設定手段は、 印刷結果のプレビューイメージを表示するためのプレビ
    ュー表示欄を前記データ入力用画面内に表示する手段
    と、 前記第1のカラー画像データと第2のカラー画像データ
    の合成比率を入力するための合成比率データ入力欄を前
    記データ入力用画面内に表示する手段と、 前記合成比率入力欄から入力された合成比率に基づい
    て、前記第1のカラー画像データと第2のカラー画像デ
    ータとの合成画像データを生成して、該合成画像データ
    を前記プレビュー表示欄に表示する手段とを備えるカラ
    ー印刷装置。
  9. 【請求項9】 複数の基本色インクを用いて、印刷媒体
    上にカラー画像を印刷するカラープリンタであって、 前記基本色インクとして、可視光において無色で特定の
    励起エネルギの照射により蛍光発光するインクを用いた
    構成であるカラープリンタ。
  10. 【請求項10】 前記複数の基本色インクとして、減法
    混色系の各色のインクをさらに用いた構成である請求項
    9に記載のカラープリンタ。
  11. 【請求項11】 印刷媒体上にカラー画像を印刷するカ
    ラー印刷方法であって、(a)複数の基本色の画像の組
    み合わせとして表現される第1のカラー画像データを受
    取るステップと、(b)前記第1のカラー画像データの
    各基本色に対応する階調データを生成するステップと、
    (c)可視光において無色で特定の励起エネルギの照射
    により蛍光発光する前記複数の基本色インクによる各色
    別のドットを、前記ステップ(b)により生成した階調
    データに基づいて前記印刷媒体上に形成するステップと
    を備えるカラー印刷方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のカラー印刷方法で
    あって、(d)前記複数の基本色の画像の組み合わせと
    して表現される第2のカラー画像データを受取るステッ
    プと、(e)該第2のカラー画像データから減法混色系
    の各色に対応する階調データを生成するステップと、
    (f)前記減法混色系の各色インクによる各色別のドッ
    トを、前記ステップ(e)により生成した階調データに
    基づいて前記印刷媒体上に形成するステップとを備える
    カラー印刷方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のカラー印刷方法で
    あって、(g)前記ステップ(c)によるドットの形成
    によって印刷されるカラー画像と前記ステップ(f)に
    よるドットの形成によって印刷されるカラー画像とが、
    実質的に1つの印刷媒体上に重なり合うように印刷を制
    御するステップをさらに備えるカラー印刷方法。
  14. 【請求項14】 印刷媒体上にカラー画像を印刷するた
    めのコンピュータプログラムであって、(a)複数の基
    本色の画像の組み合わせとして表現される第1のカラー
    画像データを受取る機能と、(b)前記第1のカラー画
    像データの各基本色に対応する階調データを生成する機
    能と、(c)可視光において無色で特定の励起エネルギ
    の照射により蛍光発光する前記複数の基本色インクによ
    る各色別のドットを、前記機能(b)により生成した階
    調データに基づいて前記印刷媒体上に形成する機能とを
    コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記複数の基本色が、赤色(R),緑
    色(G),青色(B)である請求項14に記載のコンピ
    ュータプログラム。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載のコンピ
    ュータプログラムであって、(d)前記複数の基本色の
    画像の組み合わせとして表現される第2のカラー画像デ
    ータを受取る機能と、(e)該第2のカラー画像データ
    から減法混色系の各色に対応する階調データを生成する
    機能と、(f)前記減法混色系の各色インクによる各色
    別のドットを、前記ステップ(e)により生成した階調
    データに基づいて前記印刷媒体上に形成する機能とをコ
    ンピュータに実現させるためのコンピュータプログラ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記減法混色系の各色のインクが、シ
    アン色(C),マゼンタ色(M),イエロ色(Y)の各
    色インクを少なくとも含むものである請求項16に記載
    のコンピュータプログラム。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし17のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムであって、(h)データ入
    力用画面を表示装置に表示して、該データ入力用画面に
    従って操作される入力装置からの入力データを取り込む
    ことにより、印刷のための各種情報を設定する機能をコ
    ンピュータに実現させるとともに、 前記機能(h)は、前記第1のカラー画像データの指示
    情報と前記第2のカラー画像データの指示情報を入力す
    るためのデータ入力欄を前記データ入力用画面内に表示
    する機能を備え、 当該コンピュータプログラムは、さらに、(i)前記デ
    ータ入力欄から入力された両指示情報から特定される前
    記第1および第2のカラー画像データを外部から取り込
    む機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータ
    プログラム。
  19. 【請求項19】 請求項16または17に記載のコンピ
    ュータプログラムであって、(g)前記機能(c)によ
    るドットの形成によって印刷されるカラー画像と前記機
    能(f)によるドットの形成によって印刷されるカラー
    画像とを、実質的に1つの印刷媒体上に重なり合うよう
    に印刷を制御する機能ををさらにコンピュータに実現さ
    せるためのコンピュータプログラム。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のコンピュータプロ
    グラムであって、(h)データ入力用画面を表示装置に
    表示して、該データ入力用画面に従って操作される入力
    装置からの入力データを取り込むことにより、印刷のた
    めの各種情報を設定する機能をコンピュータに実現させ
    るとともに、 前記機能(h)は、前記第1のカラー画像データの指示
    情報と前記第2のカラー画像データの指示情報を入力す
    るためのデータ入力欄を前記データ入力用画面内に表示
    する機能を備え、 当該コンピュータプログラムは、さらに、(i)前記デ
    ータ入力欄から入力された両指示情報から特定される前
    記第1および第2のカラー画像データを外部から取り込
    む機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータ
    プログラム。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のコンピュータプロ
    グラムであって、 前記機能(h)は、 印刷結果のプレビューイメージを表示するためのプレビ
    ュー表示欄を前記データ入力用画面内に表示する機能
    と、 前記第1のカラー画像データと第2のカラー画像データ
    の合成比率を入力するための合成比率データ入力欄を前
    記データ入力用画面内に表示する機能と、 前記合成比率入力欄から入力された合成比率に基づい
    て、前記第1のカラー画像データと第2のカラー画像デ
    ータとの合成画像データを生成して、該合成画像データ
    を前記プレビュー表示欄に表示する機能とを備えるコン
    ピュータプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項14ないし21のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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