JP2012034032A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、正反射光の色付きを低減させるクリアインクの打ち込み量を決定する画像処理を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記課題を解決するために、本願発明に係る画像処理装置は、画像データを、有色色材の色材量を示す色材データと無色色材の色材量を示す色材データとを含む色材データに変換する画像処理装置であって、画像の注目領域の画像データを有色色材の色材データに変換する変換手段と、画像の注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に近づくよう、前記画像データに対応する無色色材の色材データを決定する決定手段とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、クリアインクを用いて画像を記録するための画像処理に関する。
従来、文字や画像などを記録紙やフィルムなどの記録媒体に記録する記録方式として、記録媒体に記録材(色材)であるインクを付着して、記録媒体上に画像を形成するインクジェット方式がある。
インクジェット記録装置のインクとしては、染料を色材とする染料インクや、顔料を色材とする顔料インクが広く用いられている。顔料インクは樹脂や水や色材などを有し、染料インクに比べ色材や樹脂などの固形分が記録媒体の表面に堆積しやすいという特徴を持つ。記録媒体上に堆積した顔料色材の模式図を図1に示す。また、記録媒体上に顔料インクを用いて画像を形成すると、形成された画像に反射した光である正反射光が色付くという現象が生じる。すなわち、スポットライトなどの光源下に該記録装置で形成された画像を置くと、スポットライト自身は無彩色の光を放っているにも関わらず、その光が記録媒体上で反射した正反射光には色が付く。例えば、カラー画像においてはシアンインクが多く使われている領域においてマゼンタ色に色付き、モノクロ画像においては、全体的に黄色く色付くなどの傾向がある。また、この正反射光色付きは画像の所定面積に用いられるインク量(打ち込み量)の変化に応じて虹色に変化する傾向もある。正反射光の色付きが発生すると、正反射光が拡散光の色とは異なっている為に、画質を低下させてしまう。
ここで、正反射光色付きの測定方法(特許文献1)を図2を用いて簡単に説明する。光源202によって所定の角度から測定試料201を照射し、測定試料201からの正反射光が受光器203によって検出される。受光器203では、CIE XYZ表色系における三刺激値XxYxZxが検出される。検出されたXxYxZxと、ブロンズの発生しない試料(例えば、屈折率の波長分散が小さい黒色研磨硝子板)の三刺激値XsYsZsとの差分からCIE L*a*b*表色系におけるa*b*で表される彩度C*が正反射光の色付きの度合を示す。正反射光の色付きが少ないほどC*が小さく、正反射光の色付きが無い試料の場合にはC*が0になる(すなわち、a*b*平面上で原点に位置する)。
上述の様に正反射光が色付く原因としてブロンズと薄膜干渉が知られている。
ブロンズは、形成された画像の界面における反射に波長依存性があるために生じる現象である。ブロンズは、インクによって固有の色になることが知られており、例えば、シアンインクによって形成された画像領域において正反射光がマゼンタ色に色付く。特許文献2には、複数の記録材を用いて記録媒体上に画像が形成される際に、ブロンズを表す刺激値がより小さい記録材が、刺激値の大きい記録材の上に重なるように色材の重ね順を決定することでブロンズの発生を抑制することが記載されている。
特開2006−177797号公報 特開2008−236219号公報
しかしながら、特許文献2の方法では、ブロンズを表す刺激値が大きい色材がブロンズを表す刺激値が小さい色材より多く使われる画像領域において、色材を完全に重ねることが出来ないので、効果が低減してしまう。特に、彩度が高い画像領域では、単一の記録材が多く使われるので、より顕著である。すなわち、従来の手法は改善の余地がある。
そこで、図1で示されているように、記録媒体上で最表面に記録される記録材として、色材の入ってないインクであるクリアインクを用いる方法が考えられる。透明であるクリアインクは、ブロンズを表す刺激値が非常に小さく、クリアインクは発色に影響を与えない。そのため、どんな画像領域でも用いることが出来、より効果的に正反射光の色付きを低減することが期待される。
ところが、この方法では、記録媒体上に形成されたクリアインクの層の上層と下層とにおいて、反射する光の光路差が生じ、この光路差によって薄膜干渉が起きるため、クリアインクの打ち込み量に応じて正反射光の色付きは変化してしまう。
この正反射光の色付きについて、図3を用いて説明する。図3は、シアンインクによるベタ地の上にクリアインクの打ち込み量を変えて記録した場合の正反射光の色付きを、特許文献1の方法で求め、a*b*平面上にプロットした模式図である。グラフ上の数字はクリアインクの打ち込み量である。ここで、シアンインクによるベタ地の正反射光色付きはマゼンタの色相にあり、クリアインクの量が増えるにつれ、色付きがa*b*平面上で時計回りに回転することがわかる。このように、クリアインクをカラーインクの上に記録しても、正反射光の色付きは必ずしも低減せず、クリア量に応じて色付きが変化することがわかる。
また、色付きの変化はクリアインクの下地となるカラーインクの種類によっても異なる。例えば、シアンインクによるベタ地の上にクリアインクを所定の量上掛けした際に生じる色付きと、マゼンタインクによるベタ地の上に同量のクリアインクを記録した場合に生じる色付きとは異なる。すなわち、単に所定量のクリアインクをカラーインクの上に記録しても、カラーインクとクリアインクとの界面における反射の色付きは、完全には低減しない。
そこで、本発明は、正反射光の色付きを大局的に低減させるクリアインクの打ち込み量を決定する画像処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る画像処理装置は、画像データを、有色色材の色材量を示す色材データと無色色材の色材量を示す色材データとを含む色材データに変換する画像処理装置であって、画像の注目領域の画像データを有色色材の色材データに変換する変換手段と、画像の注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に近づくよう、前記画像データに対応する無色色材の色材データを決定する決定手段とを有する。
また、上記課題を解決するために、本願発明に係る画像処理方法は、画像データを、有色色材の色材量を示す色材データと無色色材の色材量を示す色材データとを含む色材データに変換する画像処理方法であって、画像の注目領域の画像データを有色色材の色材データに変換する変換工程と、画像の注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に近づくよう、前記画像データに対応する無色色材の色材データを決定する決定工程とを有する。
本発明によれば、正反射光の色付きを大局的に低減させる画像処理を提供することができる。
記録媒体上に堆積した色材を模式的に表した図である。 正反射光色付きの定量化方法を説明する図である。 正反射光の色付きをa*b*平面上にプロットした際の模式図である。 実施例1の原理を説明する図である。 実施例1にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。 実施例1にかかる正反射色付きテーブルを説明するための図である。 正反射光色付きテーブルの作成処理のフロー図である。 実施例1にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例1にかかるクリアインク量決定処理のフロー図である。 カラーインクのマルチパス記録を説明するための図である。 クリアインクのマルチパス記録を説明するための図である。 実施例2にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例2にかかるクリアインク量決定処理のフロー図である。 実施例3にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例3にかかるクリアインク量決定処理のフロー図である。 実施例4にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例4にかかる解像度変換を説明するための図である。 実施例5の原理を説明するためのグラフである。 実施例5の原理を説明するための模式図である。 実施例5にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例5にかかる正反射光色付きテーブルを説明するための図である。 実施例5にかかるクリアインク量決定処理のフロー図である。 実施例5にかかるクリアインク量と色付きとの関係を説明するためのグラフである。 実施例5にかかる正反射光色付きテーブルを説明するための図である。 実施例6にかかるクリアインク量決定処理の機能構成を示すブロック図である。 実施例6にかかるクリアインク量決定処理部のブロック図である。
本実施形態では、記録材であるインクについて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、クリア(無色、またはほぼ無色)、レッド、グリーン、ブルーなど片仮名表記で表す。また、色もしくはそのデータ、または色相をC、M、Y、K、CL、R、G、Bなど英字で表すものとする。すなわち、Cはシアン色またはそのデータないし色相を表す。同様に、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラック、Rはレッド、Gはグリーン、Bはブルーを、それぞれ表すものとする。CLは無色(透明)またはそのデータを表す。また、正反射光の色付きを、単に色付きと表したり、色と表したりし、CIE−L*a*b*表色系におけるa*b*値などのように、色付きを表す値を色付き情報と表す。
この「エリア」は、ドットのオン・オフが定義される最少単位である。これに関連して、上記カラーマッチング、色分解、γ補正にいう「画像データ」は処理対象である画素データの集合を表しており、各画素データは8ビットの階調値を示す。
また、ハーフトーニングにいう「画素データ」は、処理対象である画素データそのものを表しており、ハーフトーニングにより、上記の8ビットの階調値を内容とする画素データは、4ビットの階調値を内容とする画素データ(インデックスデータ)に変換される。なお、以下の説明においては、特に断らない限り、クリアインクの打ち込み量を変えることが出来る最小の構成単位を画素とよぶ。
以下、図中の同一な構成については、同じ符号を付して説明する。
実施例1では、クリアインクの量を決定する手法として、ハーフトーニングで用いられる誤差拡散法を応用した手法を用いる。通常の誤差拡散法は、画素値を誤差とするのに対し、実施例1では、正反射光の色付きを誤差として処理を行う。
また、実施例1の画像形成装置はクリアインクを搭載するが、クリアインクが有色色材であるカラーインクに対して上掛けとなる画像を形成する。ここで、「上掛け」とは、図1で示されているように、あるインクを記録媒体上での記録順が最後になるよう記録することを意味する。なお、上掛けの手法としては、最終的にクリアインクを上掛けできればどの手法を用いてもよいが、本実施例では、特開2008−162094号公報に記載の手法を用いることとして説明を行う。
まず、実施例1の原理を説明する。簡単のために縦の画素数が1である1次元画像を用いて説明するが通常の画像である2次元画像についても基本的な原理は同じである。図4(a)はクリアインクを使わずにカラーインク402のみで画像を形成した場合における、記録媒体201上に堆積した色材を模式的に表した図である。図4(b)は画素毎にクリアインク量を上掛けした様子を模式的に表した図である。記録媒体201上に画素毎に異なるカラーインク402が堆積しており、画素毎に異なる正反射光の色付きが発生している。一番左の画素から色材データであるクリアインクの量を決定する。まず、一番左の画素のクリアインク量は、その画素における色付きが最も低減するように、事前に取得しておいた色付き情報に基づき、クリアインク量403を決定する。なお、色付き情報は、各画素値に対して上掛けするクリアインク量を変えた場合の色付きを表すが、詳細は後述する。
ここで、色付きが完全になくならない、すなわち無彩色とならない場合、一番左の画素で発生する色付きと無彩色とには差分が生じる。そして、この差分を誤差拡散法における誤差として隣の画素に拡散する。例えば、クリアインクを所定の量だけ上掛けした場合にその画素で発生する色付きが緑色だった場合、誤差として隣の画素に拡散させる色付きは赤色である。
次に、誤差として拡散された色付きに近づくよう、隣の画素のクリアインク量を決定する。上の例であれば、事前に取得しておいた色付き情報に基づき、その画素における色付きが赤に近づくよう、クリアインク量を決定する。上の例のように、緑と赤は補色の関係であるので、画素単位などの局所的にはそれぞれ色付いていても、観測される大局的な色付きは無彩色となる。言い換えれば、それぞれの色付きが互いに相殺するよう、画素毎に上掛けするクリアインク量を決定すれば、大局的な色付きを低減することができる。なお、正反射光の色付きを大局的と局所的とで表現したのは、正反射光の色付きが観測のスケールに依るからである。ここで、大局的な正反射光の色付きとは、人が正反射光の色付きを解像できる範囲以上で平均化された色付きである。また、局所的な正反射光の色付きとは、人が正反射光の色付きを解像できない範囲であり、数10μmオーダーサイズの色付きである。つまり、人間の目の解像度より細かい色付きの変化は平均化されたものとして感知される。
また、色付きが相殺により完全になくならない場合でも、左から2番目の画素で発生する色付きと無彩色とには差分が生じる。この差分を誤差として隣の画素に拡散させる処理を順次行っていくことにより、大局的な正反射光色付きは低減される。
(プリントシステムの概要)
次に、実施例1における処理の詳細な説明を行う。図5は、実施例1に係るプリントシステムを構成するホスト装置(PC)の内部構成とインクジェット方式の記録装置(インクジェットプリンタ)の内部構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタは、基本色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)と、さらにブラック(K)とを合わせた4色の各々について、色材として顔料を含む有色インクを有している。また、これら4色に加えて無色(透明色)のインクであるクリアインク(CL)も有しており、計5色のインクによって印刷を行う。そのために、これら5色のインクを吐出する記録ヘッド511を備える。
PCのオペレーティングシステムで動作するプログラムとして、アプリケーションやプリンタドライバがある。アプリケーション501はプリンタで印刷する画像データを作成する処理を実行する。この画像データもしくはその編集等がなされる前のデータは、種々の媒体を介してPCに取り込むことができる。PCは、デジタルカメラで撮像した例えばJPEG形式の画像データをCFカードによって取り込むことができる。また、スキャナで読み取った例えばTIFF形式の画像データやCD−ROMに格納されている画像データも取り込むことができる。さらには、インターネットを介してウエブ上の画像データを取り込むこともできる。これらの取り込まれた画像データは、PCのモニタに表示されてアプリケーション501を介した編集、加工等がなされ、例えばsRGB規格のR、G、B信号で表されるRGB画像データが作成される。そして、印刷の指示に応じてこのRGB画像データがプリンタドライバに渡される。
プリンタドライバは、カラーマッチング502、色分解503、クリアインク量決定504、γ補正505、ハーフトーニング506、および印刷データ作成507の各処理を行う。
カラーマッチング502は、色域(Gamut)のマッピングを行う。カラーマッチング502は、sRGB規格のR、G、B信号によって再現される色域を、インクジェットプリンタによって再現される色域内に写像するための3次元LUTを用いる。そして、このLUTと補間演算を併用して8ビットのRGBデータをプリンタの色域内のRGBデータに変換するデータ変換を行う。
色分解503は、上記色域マッピングがなされたRGBデータに基づき、このRGBデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データ(CMYKデータ)にRGBデータを変換する処理を行う。この処理はカラーマッチングと同様に、3次元LUTに補間演算を併用して行う。出力は各色8ビットで、C、M、Y、K各色材の色材量に対応した値が用いられる。
クリアインク量決定処理504は、正反射光色付きテーブル512を参照し、画素毎に上掛けするクリアインク量を決定する。なお、詳細については後述する。
γ補正505は、色分解503およびクリアインク量決定処理504によって求められた色分解データの各色のデータにその階調値変換を行う。具体的には、インクジェットプリンタの各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データがインクジェットプリンタの階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。なお、クリアインクは透明であるため、クリアインクの色材量に対してはγ補正を行わない。
ハーフトーニング506は、8ビットの色分解データ(CMYKCLデータ)のC、M、Y、K、CL信号のそれぞれの信号について4ビットの画像データに変換する量子化を行う。本実施形態では、誤差拡散法を用いて8ビットデータを4ビットデータに変換し出力する。この4ビットの画像データは、インクジェットプリンタにおけるドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスデータである。なお、量子化は誤差拡散法に限られるものではなく、例えばディザマトリックスを用いた閾値処理による量子化を行ってもよい。さらに、C、M、Y、K、CL信号のそれぞれの信号間に、相関関係を持たせて量子化してもよい。
最後に、印刷データ作成507によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージデータに印刷制御情報を加えた印刷データを作成する。
なお、上述したアプリケーションおよびプリンタドライバの処理は、それらのプログラムに従ってCPUにより行われる。その際、プログラムはROMもしくはハードディスクから読み出されて用いられ、また、その処理実行に際してRAMがワークエリアとして用いられる。
インクジェットプリンタは、ドット配置パターン化部508、マスクデータ変換部509、ヘッド駆動回路510、記録へッド511の構成を備える。
ドット配置パターン化部508は、実際の印刷画像に対応する画素ごとに、印刷イメージデータである4ビットのインデックスデータ(階調値情報)に対応したドット配置パターンに従ってドット配置を行う。上述したハーフトーニング506では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を9値の階調値情報(4ビットデータ)までにレベル数を下げている。しかし、インクジェットプリンタの記録は、インクを記録するか否かという2値の情報である。ドット配置パターン化部では、ハーフトーニング506からの出力値であるレベル0〜8の4ビットデータで表現される各画素に対し、その画素の階調値(レベル0〜8)に対応したドット配置パターンを割り当てる。この割り当てにより、1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフが定義される。つまり画素内の複数のエリア各々にドットを形成するか否かが定義され、1画素内の各エリアに「1」または「0」の2値の吐出データが配置される。
マスクデータ変換部509は、ドット配置パターン化により得られた1ビットの吐出データをマスク処理する。すなわち、記録ヘッド511による所定幅の走査領域の記録を、複数回の走査で完成するための各走査の吐出データを生成する。この際に、クリアインクが複数回の走査のうち最終の走査で吐出されるようにマスク処理される。すなわち、マスクデータ変換部509は、クリアインクが他のインクに対して紙面上で最表面となる吐出データを生成する。なお、マスク処理の詳細については後述する。
走査ごとの吐出データC、M、Y、K、CLは、適切なタイミングでヘッド駆動回路510に送られ、これにより、記録へッド511が駆動され、吐出データに従ってそれぞれのインクが吐出される。
なお、インクジェットプリンタにおける上述のドット配置パターン化部508やマスクデータ変換部509は、それらに専用のハードウエア回路を用い、不図示の制御部を構成するCPUの制御の下に実行される。なお、これらの処理がプログラムに従ってCPUにより行われてもよく、また、PCにおける、例えばプリンタドライバによって実行されるものでもよい。
なお、上記ハーフトーニング506および印刷データの作成507の説明においては、PCにインストールされたプリンタドライバによって処理されることを前提に説明してきたが、これに限定されるものではない。ハーフトーニングをプリンタ内部で行う構成であってもよい。
続いて、本実施例に係る各処理について、より詳しく説明する。本実施例では、正反射光色付きテーブルを参照し、誤差拡散法を応用した方法を用いることによってクリアインク量決定処理を行う。ここで、正反射光色付きテーブルとはクリアインク量と正反射光の色付きの対応を示したテーブルである。まず、この正反射光色付きテーブルについて説明した後、クリアインク量決定処理について説明する。
(正反射光色付きテーブル)
正反射光色付きテーブルには、各RGB値に対してクリアインク量を変えた時の正反射光色付きがCIE−L*a*b*表色系におけるa*b*値として取得できるよう、必要なデータが格納される。格納された具体的なデータ内容を図6に示す。図6の1〜3列目は各RGB値、4列目はクリアインクのインク値、5、6列目は正反射光の色付きをL*a*b*表色系で表現したときのa*とb*の値である。
a*とb*の値で表される正反射光色付きデータは、記録媒体上にRGB値とクリアインクのインク値との組み合わせにより再現されるパッチ画像を印字し、測定器により測色することにより得られる。なお、図6では、クリアインクのインク値が32レベルおきの8つの階調値に対する正反射光色付きデータを格納するテーブルの例を説明したが、クリアインクのインク値のビット数はこれに限られない。RGB値が各色256レベルの階調値である場合、256×256×256×8=134217728の組み合わせに対してそれぞれ正反射光色付きのデータが必要である。これら全ての組み合わせは膨大であり、測定時間とデータ量が大きくなる。
そこで、本実施形態では、8つの正反射光色付きデータを用いた四面体補間により、その他の正反射光色付きデータについて補間演算する。補間方法としては、立方体補間などを用いてもよい。なお、各RGB値に対して、等間隔な階調値に対応する正反射光データを用いる必要はなく可変間隔で測定してもよい。
また、正反射光色付きテーブルは、上述した構成に限られず、入力色信号の信号値とクリアインクのインク値との組み合わせに対して正反射光の色付きが対応付けられていればよい。さらに、入力信号はCMYK値でもよく、自動的に、またはユーザにより指定されるモードに応じて、RGB値とCMYK値とを切り替えてもよい。
図7は正反射光色付きテーブル作成処理のフロー図である。ステップS701において、図6の1〜3列目に対応するRGB値を順に設定する。ステップS702において、ステップS701において設定されたRGB値によって示される画像を形成するのに必要なカラーインクのインク値を取得する。すなわち、設定されたRGB値から、図5の色分解503によって得られるCMYKデータを取得する。ステップS703において、図6の4列目に対応するクリアインクのインク値を小さい値から順次大きい値に設定する。ステップS704において、カラーインクのインク値で示されるカラーインク量とクリアインクのインク値で示されるクリアインク量との総量が記録媒体に対する所定の上限値を超えているかどうかの判断をする。ここで、上限値が設定されているのは、記録媒体の受容層が保持できるインクの量には限界があるためである。もし、インクの総量が上限値を超えているようであれば、次のRGB値を設定する。超えていないようであれば、ステップS705において、上述したステップにより取得した各インク値を用いてパッチ画像データを生成し、生成したパッチ画像データをインクジェットプリンタに印字させる。ステップS706において、印字されたパッチ画像について正反射光の色付きを測定して得られる測定値を入力する。ステップS707において、クリアインクの図6の4列目に対応する全インク値が設定されたか否かを判定し、まだ設定されていない場合は、ステップS703以降を、クリアインク量を変えて(増やして)繰り返す。全インク値が設定された場合は、ステップS708に進む。以上のステップにより、あるRGB値に対して、クリアインクのインク値を異ならせた場合の正反射光色付きデータが得られる。つぎに、ステップS708において、ステップS701において設定された全RGB値が設定されたか否かを判定し、まだ設定されていない場合は、ステップS701以降を、次のRGB値を設定して繰り返す。測定すべき全RGB値が設定された場合は、得られた正反射光色付きデータを各RGB値に対応させて正反射光色付きテーブルに格納し、処理が終了となる。
以上のステップにより、全てのRGB値に対して、クリアインクのインク値を異ならせた場合の正反射光色付きテーブルが得られる。
(クリアインク量決定処理)
つぎに、クリアインク量決定処理について説明する。ここでは、画像上における局所的な正反射光の色付きを制御し、大局的な正反射光の色付きを、局所的な正反射光の色付きの加法混色が可能な範囲内に色付かせる。
図8は、クリアインク量決定処理504の機能構成を説明するためのブロック図である。入力部801は、複数の画素が配列して構成されている画像データから、処理を行うべき注目画素の画素データを1画素ずつ選択して入力画素データを入力する。正反射色付きテーブル802は上述した正反射色付きテーブルを保持する。ターゲットデータ入力部803はターゲットデータを入力する。候補色取得部804は、注目画素において表現できる正反射光の色付きの候補色を取得する。累計誤差メモリ805は、累計誤差を格納する。加算部806は、累計誤差メモリ805に格納された累積誤差とターゲットデータとを加算する。決定部807は、候補色取得部804において取得した候補色の中から注目画素で表現する色付きとその為に必要なクリアインク量を特定する。誤差拡散部808は、色付きの誤差を注目画素の周辺画素に拡散する。出力部809は、決定されたクリアインク量を出力データとして1画素分ずつ、または、全画素分をまとめてγ補正処理505に出力する。
図9は、図8のクリアインク量決定処理504の動作を説明するためのフローチャートである。クリアインク量決定処理は、まず、画像上の左上端の画素を注目画素として開始し、続いて、右方向に1画素ずつ注目画素を切り替えながら処理を進めていく。最上端列の右端まで処理が終了すると、次に1段下の画素列の左端画素に注目画素を移す。このような順番で、処理操作を進めて行き、画像上の右下端の画素で処理を終了とする。
処理が開始されると、入力部801は、注目画素の画素データを入力する(ステップS901)。
候補色取得部804は、入力された画素データに対し、正反射光色付きテーブル802を参照し、正反射光色付きの候補色となる8つの(ai*,bi*)(i=1〜8)を取得し、決定部807に出力する(ステップS902)。なお、8つの候補色は、同一のRGB値に対してクリアインク量が異なる。
それから、一つのターゲットデータ(at*,bt*)が入力される(ステップS903)。なお、本実施例では、大局的な正反射光を低減させるために、このターゲットデータの値は各画素に依らずに、at*=0,bt*=0と設定しておく。
次に、ターゲットデータに対し、累計誤差メモリ805に格納された、注目画素の画素位置に対応する一つの累計誤差(as*,bs*)が、加算部806により次式を用いて加算される(ステップS904)。
at*←at*+as*,bt*←bt*+bs*
なお、式中の矢印の記号は代入を表す。ここで、注目画素の画素データの横方向の画素位置をxとすると、累計誤差メモリ805は、1つの記憶領域(Sa0,Sb0)とw個の記憶領域(Sa(x),Sb(x))(x=1〜Wの整数)とを備える。それぞれの記憶領域には、注目画素に適用される誤差(as*,bs*)が格納されている。なお、累計誤差の値は後述する方法によって得られるが、処理開始当初は全ての記憶領域において、初期値(Sa(x)=0、Sb(x)=0)にて初期化されている。
続いて、決定部807において、8つの候補色のa*b*値と、累計誤差が加算された後のターゲットデータとの色差を計算する。ここで、色差は次式で計算される。
√((at*−ai*)^2+(bt*−bi*)^2) (i=1〜8)
この式より、色差が最も小さくなる候補色(ai*,bi*)を特定し、特定された候補色に対応するクリアインク量を決定し、出力部809に出力する。この候補色に対する誤差Sa=at*−ai*とSb=bt*−bi*とを誤差拡散部808に出力する(ステップS905)。例えば、注目画素で発生する色付きが緑色だった場合、この誤差(拡散させる色付き)は赤色となる。なお、候補色は、色差が最も小さくなるものでなくともよく、色差が小さくなるものでもよい。さらに、上記ではターゲットデータから候補色の色付きを引くことにより誤差を求めたが、これに限らず、候補色からターゲットデータを引くことで誤差を求めてもよい。
更に、誤差拡散部808において、注目画素の画像における横方向の位置に応じて、以下のような誤差の拡散処理を行う。すなわち、以下の式に従って、記録領域S0およびS(x)に格納すべき誤差を算出し、累計誤差メモリ805に格納する。
(Sa(x+1),Sb(x+1))←(Sa(x+1)+Sa×7/16,Sb(x+1)+Sb×7/16) (x<W)
(Sa(x−1),Sb(x−1))←(Sa(x−1)+Sa×3/16,Sb(x−1)+Sb×3/16) (x>1)
(Sa(x),Sb(x))←(Sa0+Sa×5/16,Sb0+Sb×5/16) (1<x<W)
(Sa(x),Sb(x))←(Sa0+Sa×8/16,Sb0+Sb×8/16) (x=1)
(Sa(x),Sb(x))←(Sa0+Sa×13/16,Sb0+Sb×13/16) (x=W)
(Sa0(x),Sb0(x))←(Sa×1/16,Sb×1/16) (x<W)
(Sa0(x),Sb0(x))←(0,0) (x=W)
以上により、1画素分の誤差拡散処理が完了する(ステップS906)。
最後に、画像の全画素に対して、ステップS901〜S906の工程が行われたか否かを判定する。全画素に対して各工程の処理が行われていない場合はステップS901に戻り、行われた場合はクリアインク量決定処理を終了する(ステップS907)。
(マスクデータ変換部)
マスクデータ変換部509では、ドット配置パターン化部508で生成された1ビットの吐出データを各走査の吐出データに変換する。
そもそも、ドット配置パターン化部508での処理により、記録媒体上の各エリアに対するドットの有無は決定されているので、生成された2値の吐出データをそのまま記録ヘッドの駆動回路に入力すれば、所望の画像を記録媒体に記録することが可能である。一方で、インクジェット記録装置においては、個々のノズルにおけるインク滴吐出特性のばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等によって生じ得る画質の劣化を低減させるため、マルチパス方式の記録方法が採用されている。そこで、本実施形態におけるマルチパス方式による記録を説明する。
図10は、カラーインクのマルチパス方式の記録方法を説明するための図であり、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示している。記録ヘッド1001は第1〜第5の5つのノズル群に分割され、各ノズル群には4つのノズルが含まれている。マスクパターン1002は各ノズルが記録を行うエリアを黒塗りで示している。カラーインクにおいては、第5ノズル群に対応したマスクパターンは全て白塗りであり、記録を行わない。各ノズル群が記録するパターンは互いに補完する関係にあり、第1〜第4のノズル群のパターン全てを重ね合わせると4×4のエリアに対応した領域の記録が完成する構成となっている。
各パターン1003〜1006は、走査を重ねていくことによって画像が完成されていく過程を示している。各ノズル群による走査が終了するたびに、記録媒体は図中の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送される。よって、記録媒体の所定の記録領域(各ノズル群の幅に対応する領域)は4回の走査によって初めてカラーインクによる画像が完成する。なお、本実施形態では、所定の記録領域の画像を完成させるのに必要な走査の回数をパス数と称している。このように、所定の記録領域が複数のノズル群による複数回の走査で形成されることは、個々のノズルのばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等によって生じ得る画質の劣化を低減させる効果がある。
図11は、クリアインクのマルチパス方式の記録方法を説明するための図であり、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示している。クリアインクは、マスクパターン1101により、カラーインクで用いない第5ノズル群の走査により記録される。なお、ここでは最後の1回の走査によりクリアインクが記録される例について説明したが、クリアインクに対するマスクパターンはこれに限られない。クリアインクが記録媒体上で最表面に記録されるマスクパターンであればよい。例えば、さらに第6ノズル群を備え、クリアインクが複数回の走査によって記録されるマスクパターンでもよい。
マスクデータ変換部509では、ドット配置パターン化部508で生成された1ビットの吐出データと、図10のマスクパターン1002および図11のマスクパターン1101とのアンド(論理積)を取ることによって、インク毎のマスクデータが生成される。このようにマスクデータを生成すれば、記録媒体上でクリアインクが最上層となる記録が行われるので、クリアインクを上掛けすることが可能となる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、画像の大局的な正反射光の色付きを低減するよう、画素毎に上掛けするクリアインク量を決定することにより、正反射光の色付きを低減させることが可能である。
実施例1では、大局的な正反射光の色付きを低減させる手法について説明した。しかしながら、実施例1の手法では、画像を近くから観察した際に色付きが発生してしまう場合がある。これは、画像全体における色付きが大局的に無彩色になるようクリアインク量を決定することに起因する。すなわち、ある画素で発生した誤差(色付き)が順次蓄積され、蓄積された誤差がその画素が存在する領域から離れた領域において発散されるからである。
そこで、実施例2では、誤差の蓄積に上限を設けることで、ある画素で生じた誤差が離れた領域で発散されない手法について説明する。なお、実施例1と異なる点を中心に簡潔に説明する。
図12は、実施例2におけるクリアインク量決定処理504の機能構成を説明するためのブロック図である。実施例2では、図8の累計誤差メモリ805と加算部806との間に、累計誤差補正部1201を有している。累計誤差補正部1201は、誤差の上限について予め設定された所定の制限値に基づき、累計誤差メモリで算出された誤差を補正する。制限値は、例えば、amax*=100,bmax*=100と設定しておく。ただし、制限値は100に限られず、誤差の蓄積の度合いを考慮して定めればよい。
図13は実施例2のクリアインク量決定処理のフロー図である。累計誤差補正以外の処理は、実施例1における図9のフロー図と同様であるため説明を省略する。ステップS1301では、ステップS906の拡散処理から入力する誤差であるa*値が、a*≦amax*である場合はa*値に対して補正せず、a*>amax*である場合はa*値を0の値に補正する。b*値に対しても同様の処理を行う。
ステップS907では、ステップS901〜S906が画像の全画素に対して行われたか否かを判定する。全画素に対して処理が行われていない場合はステップS901に戻り、行われた場合はクリアインク量決定処理が終了する。
以上の処理を行うことにより、累計誤差メモリ805に保持しているデータは、上限を超える場合は0に初期化されるようになる。その結果、ある画素で生じた誤差が離れた領域で発散してしまうことを抑制できる。
なお、上記では、累計誤差メモリ805に保持しているデータが上限を超える場合について説明したが、他の手法により離れた領域で誤差が発散してしまうことを抑制してもよい。例えば、累計誤差メモリ805に誤差が累計される回数に対して上限を定めておき、累計される回数をカウントし、カウントされた回数が上限を超えた場合にa*値、b*値を0に補正することで、拡散する位置の範囲を限定してもよい。
実施例1と2では、各画素において生じた色付きを大局的に低減させる手法について説明した。実施例3では、色付きが画素毎に最も目立たない、すなわち、色付きが無彩色に近づくクリアインク量の決定手法について説明する。
先述したように、カラーインクにクリアインクを上掛けした際に生じる色付きは、上掛けするクリアインクの量によって変化する。すなわち、あるクリアインク量の時に、色付きの大きさが極小となる条件が生じる。そこで、画素毎に色付きを目立たなくすることによって、大局的にも色付きを低減させることが可能となる。なお、上述した実施例と異なる点を中心に簡潔に説明する。
図14は実施例3におけるクリアインク量決定処理504の機能構成を説明するためのブロック図である。決定部1401は、候補色取得部804において取得された候補色と、ターゲットデータ入力部803において入力されたターゲットデータとを受け取る。決定部1401は、注目画素におけるクリアインク量を特定し、出力部809に出力する。
図15は、実施例3におけるクリアインク量処理504のフロー図である。ステップS1501では、では、決定部1401において、8つの候補色のa*b*値とターゲットデータとの色差を計算し、最も色差が小さくなる候補色を特定する。正反射光色付きテーブル802を参照し、特定された候補色におけるクリアインク量を出力部809に出力する。
以上の処理を全画素に対して行うことにより、画素毎にクリアインク量を決定する。
なお、上記では、8つの候補色のa*b*値とターゲットデータとの色差を計算する例について説明したが、この例に限られない。例えば、決定部1401は不要である。すなわち、正反射光色付きテーブル802において、図6における入力信号値に対して最も色付きが少なくなるクリアインク値を予め対応付けておく。そして、候補色取得部804がこの正反射光色付きテーブル802を参照し、入力部801が入力した入力信号値に対応するクリアインク値を、出力部809に出力すればよい。
以上の処理を行うことにより、各画素で最も色付きが低減するようにクリアインク量を決定することができる。その結果、大局的な正反射光も低減される。また、実施例3は誤差(色付き)を拡散しないため、実施例1や実施例2に比べて簡易かつ高速な処理が可能である。
(変形例)
以上の処理では、画素毎に最も色付きが低減するクリアインク量を決定する手法について説明した。この手法を用いれば、下地のRGB値に応じて一意にクリアインク量が決定する。しかしながら、近接する画素のRGB値が等しい画像領域、あるいは、クリアインク量が0となる領域において、一意にクリアインク量が決定されることにより、一意なクリアインク量ではない画像領域との間で光沢むらが生じる可能性がある。
そのため、RGB値が等しい領域について、上掛けするクリアインク量を異ならせればよい。この手法として、ターゲットデータにばらつきを与える手法、又は、決定部における処理を変える手法などが考えられる。
ターゲットデータにばらつきを与える手法としては、図14において図示しない乱数発生部を備え、発生させた乱数に応じて、ターゲットデータに値を加える手法や、画素毎にばらついたターゲットデータを予め作成して保持しておき、画素毎に参照する手法がある。
また、決定部における処理を変える手法としては、決定部において、最も色差が小さくなるような候補色を特定するのではなく、2番目、3番目に色差が小さくなるような候補色を特定し、対応するデータを出力すればよい。この際、画素毎に何番目かを決定するには、図14において図示しない乱数発生器を備え、発生させた乱数に応じて何番目かを決定してもよいし、事前に順番を定めたデータを保持し、決定部において比較する際に適時参照することで何番目かを決定してもよい。
以上の処理を行うことにより、近接する画素のRGB値が等しい画像領域、あるいは、クリアインク量が0となる領域においても、画素毎に色付きを低減するとともに光沢むらの発生を低減することができる。
実施例1〜3では、クリアインク量決定処理において、クリアインク量を決定する領域の最小単位を、入力画像の画素の大きさと等しくした。しかしながら、画素数が大きい入力画像の場合、処理時間が大きくなるという課題がある。
ところで、一般的な画像において、画素毎にRGB値は異なっているものの、隣り合う画素ではRGB値が似ている場合が多い。そこで、実施例4では、近接画素は類似であるという仮定のもと、クリアインク量を決定する領域の最小単位を近接画素として、その最小単位ごとにクリアインク量を決定する手法について説明する。なお、上述した実施例と異なる点を中心に簡潔に説明する。
図16は実施例4におけるクリアインク量決定処理504の機能構成を説明するためのブロック図である。クリアインク量決定処理504の前処理として解像度変換部1601と、クリアインク量決定処理504の後処理として解像度変換部1602とを有する。
解像度変換部1601では、カラーマッチング後の画像に対して低解像度変換を行い、入力データ画像より低解像度な画像を出力する。ここでは、カラーマッチング後の画像が600dpiとして、解像度変換部1後の画像が300dpiの画像を出力する。解像度変換の方法は周知の方法を用いればよい。例えば、解像度変換後の、ある画素における画素値は、解像度変換前の周辺4画素の平均画素値とする。図17(a)は、注目画素と注目画素の周辺4画素とに対して解像度変換部1601が行う処理の模式図である。
解像度変換部1602では、クリアインク量決定処理後の画像に対して高解像度変換を行い、解像度をカラーマッチング後の画像の解像度に戻す。ここでは、カラーマッチング後の画像が600dpiとして、解像度変換部1601の後の画像が300dpiとして、解像度変換後の画像が600dpiの画像を出力する。解像度変換の方法は周知の方法を用いればよい。すなわち、解像度変換部1602の後の、ある画素における画素値は解像度変換部1601の前の値に戻り、ある画素におけるクリアインク量は解像度変換部1602の前(300dpi)の近接画素同士で同じ値になる。なお、変換対象は近接画素に限らず、近傍の画素のクリアインク量としてもよい。図17(b)は、注目画素と注目画素の周辺4画素とに対して解像度変換部1602が行う処理の模式図である。また、上述した解像度変換はクリアインク量の決定に対してのみ行い、カラーインクのインク量の決定には適用されない。
なお、上述の説明では、解像度変換部1601において、解像度を半分に落としたが、4分の1、8分の1にしてもよい。
以上の処理を行うことにより、実施例1と2に比べて解像度変換部1601と解像度変換部1602の処理にかかる時間が増えるものの、クリアインク量決定処理にかかる計算時間が短縮される。
上述した実施例では、画像全体の色付きが低減するように画素毎のクリアインク量を決定した。実施例5では、画像を分割し、分割された領域ごとに色付きが低減するように画素毎のクリアインク量を決定する手法について説明する。すなわち、実施例4と同様に、近接する画素の画素値は類似であると仮定し、分割された領域ごとに色付きを低減させることにより、画像全体において色付きを低減させることが目的である。
まず、実施例5の概要について説明する。事前準備として、実施例1〜4と同様に、各RGB値に対してクリアインク量を異ならせた場合の正反射光色付きを測定しておく。例えば、図18は、クリアインク量を9段階に変えた場合の正反射光色付きを、L*a*b*表色系のa*b*平面上に模式的に表したグラフである。測定結果の中から、色付きが互いに補色関係(a*b*平面上で対角上に位置する関係)となるような2色を決定しておく。この決定されたクリアインク量AとBを一組とする。例えば、図18の例ではA=64、B=192である。
図19は実施例5の原理を説明する為の模式図である。図中の1901は分割前の画像を表し、1902は画素を表す。なお、画素の区切りは点線で表わされており、各画素はそれぞれRGB値を有している。1903は分割後の画像であり、縦に隣接する2画素と横に隣接する2画素からなる4画素ごとに正方形の領域に分割されている。なお、分割の区切りは実線で表わされている。ここで、分割された領域にある画素のRGB値の平均値に対して上述した二つのクリアインク量による組を割り当てる。例えば、分割された領域の左上と右下の画素にはクリアインク量Aを、右上と左下の画素にはクリアインク量Bを互い違いに配置して割り当てる。このようにクリアインク量を決めれば、画素毎の色付きが補色関係となるので、分割した領域内で色付き同士が相殺し、大局的には色付きが低減する。
つぎに、実施例5について詳細に説明する。なお、上述した実施例と異なる点を中心に簡潔に説明する。図20は実施例5におけるクリアインク量決定処理の機能構成を説明するためのブロック図である。画像分割部2001は、カラーマッチング502から入力される8ビットのRGB画像データによって表される画像を、図19のように、縦に隣接する2画素と横に隣接する2画素からなる4画素ごとに正方形の領域に分割する。そして、分割された画像データをクリアインク量決定処理504に出力する。クリアインク量決定処理504は、画像分割部2001において分割された注目領域の画素毎にクリアインク量を決定する。クリアインク量の決定は、分割された全ての領域に対して行う。また、上述したように、クリアインク量の決定には、予め作成された正反射光色付きテーブル2003を参照するため、ここで、正反射光色付きテーブル2003の作成方法について説明する。
図21に正反射光色付きテーブル2003の例を示す。1〜3列目には入力信号値となるRGB値が8ビットで格納されている。4列目、5列目には各RGB値に対して、色付きが互いに補色関係となる2つのクリアインク量が格納されている。正反射光色付きテーブル2003は、図7のフローで得られたデータを基に求められる。まず、図7のフローで得られた8つの正反射光の色付き、すなわち(ai*,bi*)(i=1〜8)に対し、2つの色付きを選ぶ。選び方は8C2=28通りあり、選ばれた2つの色付きを(a1*,b1*)、(a2*,b2*)とすると、2つの色付きの彩度の平均値は次式で表される。
√((a1*+a2*)/2)^2+((b1*+b2*)/2)^2
この平均値を他の全ての組み合わせに対しても求め、求められた平均値のうち最も小さい平均値となる組み合わせを特定する。特定された組み合わせにおけるそれぞれのクリアインク量を正反射光色付きテーブル2003の4列目、5列目に格納する。この計算を全てのRGB値に対しても行うことで、正反射光色づきテーブル2003が作成される。
つづいて、クリアインク量決定処理504の動作について、図22に示すフロー図を用いて説明する。
まず、画像分割部2001において分割された、4画素からなる注目領域の分割画像データを入力する(ステップS2201)。入力された4画素についてRGB値それぞれの平均値を計算する(ステップS2202)。正反射光色付きテーブル2003を参照し、ステップS2202で計算されたRGB値に対応した2つのクリアインク量(CL1、CL2)を取得する(ステップS2203)。分割画像の左上と右下の画素のクリアインク量をCL1に配置するよう、右上と左下の画素のクリアインク量をCL2に配置するよう決定する(ステップS2204)。全ての分割画像データに対し、ステップS2201〜ステップS2204の処理を行ったか否かを判定し、判定の結果、行っていない場合は、ステップS2201の処理に移り、行っているようであれば処理を終了する(ステップS2205)。
なお、画像の分割方法は、縦に隣接する2画素と横に隣接する2画素からなる正方形の4画素毎で分割する方法に限られない。目視により色付きが目立たない範囲であれば、縦に隣接する3画素と横に隣接する3画素からなる正方形の9画素毎で分割してもよいし、縦に隣接する2画素と横に隣接する3画素からなる長方形の領域で分割してもよい。すなわち、任意の分割方法を用いてよい。更には、分割された領域同士が同じ大きさでなくてもよい。
また、分割された画像における、クリアインク量の配置も上記の例に限られない。左上と左下にCL1を、右上と右下にCL2を配置してもよい。さらに、CL1とCL2を設定する画素の数は、それぞれ2つずつでなくてもよく、クリアインク量によっては、CL1が配置される画素の数が0〜4個のいずれかで配置されてもよい。
また、クリアインク量を2種類ではなく3種類以上にしてもよい。例えば、図23に示すように、クリアインク量32、96、192における色付きをa*b*平面上における頂点とする。各頂点の色付きに対して重み付けを行うことにより、3つのクリアインク量の色付きを、各頂点により構成される三角形の内部に位置させることが可能である。ここで、色付きを低減させる為には、この三角形の内部にa*b*平面の原点が位置するように3つのクリアインク量を特定し、特定された各インク量に対する重み付けの比率を原点からの距離、すなわち色付きの強さに応じて計算すればよい。この場合、正反射光色付きテーブル2003は、図24のように比率を保持する。そして、クリアインク量決定処理2002は、この比率となるように分割された画像の画素ごとに正反射光色付きが低減するクリアインク量を決定する。
以上により、分割された画像ごとに正反射クリアインク量が決定され、大局的な正反射光色付きが低減される。
上述した実施例では、画像全体に対してクリアインク量を決定した。一方で、クリアインクを上掛けしていない画像において、正反射光色付きが目立つ程度は画像の領域によって異なり、色付きを低減させる目的で色付きが目立たない領域に対してクリアインクを上掛けすることは冗長となる場合がある。そこで、実施例6では、色付きが目立つ画像領域を判定し、その画像領域に対して色付きを低減するようクリアインクを上掛けする手法について説明する。ここでは、正反射光の色付きが目立つ領域を判定する手法として、画像の周波数解析を行う方法と正反射光色付きテーブルを利用する方法とについて説明する。なお、上述した実施例と異なる点を中心に簡潔に説明する。
(画像の周波数解析を行う方法)
正反射光の色付きは画像においてベタ状の平坦な画像領域で目立つ特徴がある。平坦でない画像領域では下地のRGB値の変化が大きい為、様々な色付きが発生し、相殺され、大局的な色付きが低減している。一方、平坦な画像領域では下地のRGB値の変化が小さい為、発生する色付きは特定の色相になりやすく、色付きは低減しづらい。そこで、画像の平坦な画像領域の画素を特定する方法について説明する。
図25は本実施例における、周波数解析を用いたクリアインク決定処理の機能構成を説明するためのブロック図である。入力部2502は、アプリケーション501からRGB画像データを入力する。周波数解析2501は、クリアインク量決定処理504の前処理を行う。周波数解析2501では、入力部2502から入力したRGB画像データに対して周波数解析を行い、高周波領域の画素と低周波領域の画素とに分ける。低周波領域の画素はクリアインク量決定処理504に出力し、低周波領域の画素以外の画素はガンマ補正処理505に出力する。なお、低周波領域の画素以外の画素に対しては、クリアインク量を固定値(例えば、0など)とする。また、周波数解析処理には周知の手法を用いればよい。
以上により、画像の平坦な領域を特定し、その部分に対してのみクリアインク量が決定される。その結果、正反射光が目立つ部分のみクリアインクを用いて色付きを低減させることが出来る。
(正反射色付きテーブルを使う方法)
図26は本実施例における、正反射色付きテーブルを用いたクリアインク量決定処理の機能構成を説明するためのブロック図である。処理画素判定2601は、クリアインク量決定処理504の前処理を行う。保持部2602は、許容できる所定の正反射光色付きの閾値(例えば、C*=10)を保持しておく。
処理画素判定2601は、入力したRGB画像データの各RGB値について、正反射光色付きテーブルを参照し、クリアインクを上掛けない場合(クリアインク量が0の場合)の色付きを取得する。この色付きと保持部2602に保持された色付き閾値とを比較する。比較の結果、取得した色付きの方が色付き閾値より大きければ、クリアインク量決定処理504に取得した色付きに対応するRGB値を出力し、取得した色付きの方が色付き閾値より小さければガンマ補正部505に出力する。
以上により、色付きが目立つ部分を特定し、特定した部分に対してのみクリアインク量が決定される。その結果、正反射光が目立つ部分のみクリアインクを用いて色付きを低減させることが出来る。
また、上記実施例では、クリアインクを上掛けする例について説明したが、これに限られない。すなわち、マスクデータ変換部によってマスク処理されるクリアインクの吐出データは、紙面上で最表面とならなくともよい。
また、本発明は、上述した実施例の機能(例えば、上記のフローチャートにより示される機能)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が、コンピュータが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施例の機能を実現する。
また、上述した実施例は、適宜組み合わせてもよい。

Claims (15)

  1. 画像データを、有色色材の色材量を示す色材データと無色色材の色材量を示す色材データとを含む色材データに変換する画像処理装置であって、
    画像の注目領域の画像データを有色色材の色材データに変換する変換手段と、
    画像の注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に近づくよう、前記画像データに対応する無色色材の色材データを決定する決定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記変換された有色色材の色材データと無色色材の色材データとの組み合わせに対応する色付き情報のうち、前記注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に最も近い前記色付き情報に対応する無色色材の色材データを、前記画像データに対応する無色色材の色材データに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記注目領域は、複数の画素からなる領域であり、前記決定手段は、前記複数の画素の画像データそれぞれに対応する色付き情報が互いに相殺する組み合わせを用いて前記注目領域における無色色材の色材データを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記複数の画素の画像データそれぞれに対応する色付き情報を、それぞれ前記注目領域内の互い違いの画素に配置して、前記注目領域における無色色材の色材データを決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記互いに相殺する組み合わせは、2つの前記色付き情報の組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記2つの色付き情報を該色付きの強さに応じて重み付けして配置することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記決定された無色色材の色材データに基づき無色色材を記録媒体上に記録する記録手段をさらに有し、該記録手段は、前記有色色材の記録の後に該無色色材を記録することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画像データを解像度変換する解像度変換手段をさらに有し、前記決定手段は、前記解像度変換された画像データの注目領域における無色色材の色材データを決定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 画像データについて画像領域を判定する判定手段をさらに有し、前記決定手段は、前記判定された領域の注目領域における無色色材の色材データを決定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記判定手段は、前記画像データについて周波数解析を行い、周波数解析の結果、低周波領域の画素を判定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記判定手段は、前記変換された有色色材の色材データと前記決定された無色色材の色材データとの組み合わせに対応する色付き情報と、閾値とに基づき、前記画像領域を判定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記色付き情報は、前記色材データを用いて生成されるパッチ画像を測定して得られる測定値であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記無色色材は、クリアインクであることを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像処理装置。
  14. コンピュータを、請求項1乃至13の何れか1項に記載された画像処理装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  15. 画像データを、有色色材の色材量を示す色材データと無色色材の色材量を示す色材データとを含む色材データに変換する画像処理方法であって、
    画像の注目領域の画像データを有色色材の色材データに変換する変換工程と、
    画像の注目領域の画像データに対応する色付き情報の示す色が無彩色に近づくよう、前記画像データに対応する無色色材の色材データを決定する決定工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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