JP2010061761A - フレキシブルプリント基板、光ピックアップおよび光ピックアップを備えた電子機器 - Google Patents

フレキシブルプリント基板、光ピックアップおよび光ピックアップを備えた電子機器 Download PDF

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敏彰 高須
Katsu Nakao
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Abstract

【課題】従来の構成ではフレキシブルプリント基板のみで曲げ応力を低減させることができなかった。
【解決手段】本発明のフレキシブルプリント基板9は、湾曲部を介して機器同士を接続するフレキシブルプリント基板であって、前記フレキシブルプリント基板と一体に形成され、前記湾曲部の湾曲状態を保持する保持部を備える構成とすることにより、曲げによる応力が小さいフレキシブルプリント基板を提供することができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブルプリント基板、光ピックアップおよび光ピックアップを備えた電子機器に関する。
光学式情報記録媒体である光ディスクに対して、オーディオ信号、文字信号および映像信号等の情報を記録する、または、これらの情報を再生する光学式情報記録再生装置(電子機器)には、光ピックアップが搭載されている。
光ピックアップは主に、レーザ光を発する光源と、レーザ光を光ディスクへ導く光学系と、光ディスクにより反射された反射光を受光する受光部と、受光部に接続されたフレキシブルプリント基板(以下、FPCとも呼ぶ。)とを備えている。
受光部は、反射光を電気信号に変換するフォトディテクタを有しており、この変換された電気信号はFPCを介して取り出される。
図6は、従来の光ピックアップにおける受光部を示す概略斜視図である。図7は、図6の従来の光ピックアップにおける受光部をX軸方向から見たときの概略図である。
受光部8は、反射光の受光感度が良好となるよう光軸調整を行った後、接着剤等により光学ベース6に固定される。
FPC9は、接続する部材の形状や配置に応じて曲げられるため、その曲げられた部分に応力が発生する。この応力により、FPC9は、受光部8を矢印Aの方向に引っ張ることになり、受光部8の位置をずらすことになる。
特に高温環境下においては、熱により接着剤の接着力が弱くなるので、受光部8の位置はさらにずれやすくなってしまう。
このように、FPC9の応力に対して如何に対応するかは、重要な課題であり、従来から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1は、コ字状に折り曲げたブランケットにFPCを収納することにより、応力を打ち消す構成を開示している。
特開2005−339709号公報
しかしながら、特許文献1のように、コ字状に折り曲げたブランケットを備えている構成では、ブランケット自体の重量が負荷となり、受光部はさらにずれてしまう。
そこで、ブランケット等の他の部材によらず、FPCのみで応力を低減させる必要があるが、そのような構成は今まで存在しなかった。
また、FPCの応力による問題は、受光部のずれだけではない。例えば、FPCの応力により、FPCと電子機器との接続部分に剥離が生じ、接触不良を起こす可能性もある。
そのため、信頼性の高い光ピックアップ、および光ピックアップを備えた電子機器を提供できないという課題があった。
そこで本発明は、曲げによる応力が小さいFPCを提供することを第1の目的とする。また、本発明は、信頼性の高い光ピックアップを提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するための本発明のフレキシブルプリント基板は、湾曲部を介して機器同士を接続するフレキシブルプリント基板であって、前記フレキシブルプリント基板と一体に形成され、前記湾曲部の湾曲状態を保持する保持部を備える。
また、上記第2の目的を達成するための本発明の光ピックアップは、上述のフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板の一端に、電気的に接続され固定された受光素子と、を有する。
本発明のフレキシブルプリント基板によれは、曲げによる応力が小さいフレキシブルプリント基板を提供することができる。また、本発明の光ピックアップによれば、信頼性の高い光ピックアップを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、実施の形態において同様の動作を行う構成要素に同じ符号を付し、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
<光ピックアップを備えた電子機器の概略構成>
図1は、実施の形態1に係る光ピックアップを備えた電子機器(以下、電子機器と称する。)の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る電子機器における、光ピックアップとカートリッジとの配置を示す斜視図である。
ここで、この明細書におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向について図1を用いて説明する。本明細書では、光ピックアップ2が駆動する方向をX軸方向とし、光ディスクの情報記録面に垂直な方向をY軸方向とし、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸方向とする。なお、この明細書における各軸方向の定義は、便宜上のものとする。
実施の形態1に係る光ディスクドライブ1について説明する。なお、光ディスクドライブ1は、光ピックアップを備える電子機器の一例である。
実施の形態1に係る光ディスクドライブ1は、光ディスク5が挿入されたカートリッジ4と、光ピックアップ2と、光ピックアップ2を駆動させる光ピックアップ駆動機構24と、光ピックアップ駆動機構24を保持するトラバースベース32と、光ディスク5を回転させるスピンドルモータ18と、スピンドルモータ18に連結され、スピンドルモータ18によって軸を中心として回転させられるモータシャフト33とを備えている。
<光ディスク>
光ディスク5は、例えば、CD、CD−ROM、CD−R/RWや、DVD−ROM、DVD±R/RW、DVD−RAMなどを含む。また、光ディスク5は、いわゆるBD(Blu−ray Disc)やHD DVD(High Definition DVD)等も含む。
光ディスク5は、情報記録面を有している。情報記録面とは、音楽情報や映像情報等の各種情報が記録されている面、あるいは、各種情報を記録するための面である。
<カートリッジ>
光ディスクドライブ1には、カートリッジ4が設置されている。また、カートリッジ4には、光ディスク5が挿入されている。図示されていないが、光ディスク5の中心部にモータシャフト33の端部が連結されている。これにより、光ディスク5は、モータシャフト33を介してスピンドルモータ18により回転される。カートリッジには開口部が形成されおり、この開口部で、光ディスクにおける情報記録面の一部が、外部に露呈される。
<光ピックアップ駆動機構>
光ピックアップ2は、CDやDVDなどの光ディスクの半径方向に移動しながら、光ディスクに記録された情報の読み取りや、光ディスクへの情報の書き込みなどを行う装置である。
光ピックアップ2は、光ピックアップ駆動機構24により光ディスク5の外周側および内周側に移動することができる。光ピックアップ駆動機構24は、シャフト17a、17bと支持台3と駆動台19を備えている。
駆動台19には、2本のシャフト17a、17bが貫通している。シャフト17aは、支持台3が備えているモータ(図示せず)により、その軸方向を中心として回転させられる。このシャフト17aが回転することで、駆動台19が光ディスク5の半径方向(図ではX軸方向)に移動する。このような機構は、シャフト17aと駆動台19との間に、例えばギア等を備えていることで実現される。
シャフト17bは、駆動台19の移動方向を規定するためのもので、駆動台19は、シャフト17bに沿って移動する。駆動台19上には光ピックアップ2が設置されており、光ピックアップ2は、駆動台19と一体となって移動する。これにより、光ピックアップ2は光ディスク5の外周側および内周側に移動することができる。
したがって、レーザ光を出射する対物レンズ14も、光ディスク5の外周側および内周側に移動することができる。
なお、光ピックアップ2を光ディスク5の外周側および内周側に移動させる機構は、上述の機構に限定されるわけではない。
光ディスクドライブ1は、光ディスク5の回転をスピンドルモータ18で調整し、光ディスク5の外周側および内周側に対する光ピックアップ2の位置を光ピックアップ駆動機構24で調整する。これらの調整により、対物レンズ14から出射されるレーザ光30が、光ディスク5の情報記録面における所望の位置に照射される。
光ディスク5に情報を書き込む場合、レーザ光30が光ディスク5の情報記録面に照射されることで情報記録面に記録マークが形成され、情報の記録が行われる。また、光ディスク5の情報を読み取る場合は、光ディスク5の情報記録面に反射されたレーザ光30を検出することにより、光ディスク5が有する情報の読み取りが行われる。
<光ピックアップの構成>
図3は、Y軸方向から見たときの光ピックアップ2を示した概略図である。
光ピックアップ2は、対物レンズ14と、レーザ光30の焦点を合わせるために対物レンズ14をトラッキング方向またはフォーカス方向に移動させ得るアクチュエータ15とを備えている。ここで、トラッキング方向とは、光ディスク5の半径方向であり、フォーカス方向とは、光ディスク5の記録面に垂直な方向である。
対物レンズ14は、光ディスク5が設置される側に配置されている。外部に露呈されている情報記録面に向けて対物レンズからレーザ光が出射される。光ピックアップの構成のさらに詳しい説明は後述する。
<光学ベース>
光学ベース6は、光ピックアップ2を構成する各部品を保持するものである。光ピックアップ2を構成する各部品とは、PBS11やコリメータレンズ12、対物レンズ14などの光学系や、光源7、受光部8、FPC9などである。
光学ベース6は、箱型をしており、光ピックアップ2を構成する各部品を光学ベース6の内部に収容したり、光学ベース6の外側で各部品を保持したりすることができる。
光学ベース6は、軽量であることが好ましく、また、高精度での形状加工性、放熱性等を備えた材料で形成させることが好ましい。
光学ベース6の材料としては、例えば、亜鉛、亜鉛合金、アルミ、アルミ合金、チタン、チタン合金などが好適に用いられる。光学ベース6は、例えば、タイカスト等で鋳造される。
<光源>
光源7は、レーザ素子20とアオリホルダ21とスライドホルダ22を備えている。
レーザ素子20は、レーザ光を出射する素子であり、例えば、レーザダイオード等の半導体レーザ素子等である。
レーザ素子20は、光ディスク5の種類に応じた波長のレーザ光を出射する。例えば、光ディスク5がCDの場合、レーザ光の波長は約780nmであり、DVDの場合は、レーザ光の波長は約650nmであり、BDの場合、レーザ光の波長は約405nmである。
レーザ素子20から射出されるレーザ光は、1つでもよいし、2つ以上の異なる波長のレーザ光であってもよい。また、実施の形態1では、レーザ素子20の数は1つとしているが、異なる波長を射出するレーザ素子を2つ以上実装しても良い。
アオリホルダ21は、レーザ素子20に対してあおり調整をする部材である。
あおり調整とは、レーザ素子20から射出されるレーザ光を適正な方向に射出させるための調整である。
スライドホルダ22は、レーザ素子20から出射されるレーザ光に垂直な方向(図ではZ軸方向もしくはY軸方向)にスライドさせ、レーザ素子20の位置を調整する部材である。
レーザ素子20は、アオリホルダ21およびスライドホルダ22により調整された後、接着剤等で光学ベース6に固定される。
<レーザ光の流れ>
レーザ素子20から射出されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ11(以下、PBS11とも呼ぶ。)、コリメータレンズ12、立ち上げミラー13を介し、光ディスク5へ照射される。光ディスク5へ照射されたレーザ光は、光ディスク5で反射され、立ち上げミラー13、コリメータレンズ12、ビームスプリッタ11を介し、受光部8に入射する。
<光学系>
PBSは「PolariXing Beam Splitter」の略称でる。PBS11は、一方の偏光方向の光を透過し、それと直交する偏光方向の光を反射する光学素子である。
PBS11は、レーザ素子20からPBS11に向けて(図ではX軸方向)に出射されたレーザ光をコリメータレンズ12へ向けて(図ではZ軸方向)に反射させる。また、光ディスク5により反射されたレーザ光は、PBSを透過し、受光部8へ入射する。
コリメータレンズ12は、コリメータレンズ12に入射した光を略平行光にして出射する光学素子である。略平行光とは、光が進行しても光束が広がらず、光束の直径がほぼ変わらない光を意味する。
立ち上げミラー13は、コリメータレンズ12により略平行光となったレーザ光を、光ディスク5の情報記録面に垂直な方向(図ではY軸方向)に反射させる光学素子である。Y軸方向に反射されたレーザ光は、対物レンズ14に入射し集光され、光ディスク5に照射される。
対物レンズ14は、レーザ素子20から出射されたレーザ光をCDやDVD等の光ディスク5上に集光させる光学素子である。対物レンズ14には、合成樹脂製のレンズやガラス製のレンズ等が用いられる。
光ディスク5に照射されたレーザ光は、光ディスク5の情報記録面で反射され、立ち上げミラー13、コリメータレンズ12、ビームスプリッタ11を介し、受光部8に入射する。
<受光部>
受光部8は、受光したレーザ光を電気信号に変えるフォトディテクダ(Photp Detector)23(以下、FD23とも呼ぶ。)と、FD23を保持するディテクタホルダ25(以下、DETホルダとも呼ぶ。)を備えている。
FD23は、光を電気信号に変換する光電変換部(図示せず)と変換された電気信号を伝達する導体部(図示せず)を有している。この導体部がFPC9と電気的に接続され、固定されている。
実施の形態1では、受光部8は、レーザ光を受光する受光面の反対側の面でFPC9と電気的に接続され、固定されている。別の表現を用いれば、受光部8は、光学ベース6と対向する面の反対側の面でFPC9と電気的に接続され、固定されている。
DETホルダ25は、レーザ光を通す貫通孔31を有しており、この貫通孔31に対応した位置にFD23が位置するよう配置される。また、光学ベース6もレーザ光を通す貫通孔31を有しており、レーザ光は、これらの貫通孔を通りFD23に入射する。
受光部8は、レーザ光の受光感度が良好となるよう位置合わせされる。受光部8の位置合わせには冶具(図示せず)が用いられる。位置合わせ用の冶具は受光部8を保持しながら、レーザ光の受光感度が最も良くなるよう、X軸、Y軸、Z軸方向に動かされる。
受光部8を光学ベース6に取り付ける際、上述したような位置合わせが必要となるので、受光部8は、光学ベース6の外側の面に取り付ける方が好ましい。ただし、光学ベース6の内側に位置合わせ可能な空間があれば、受光部8は、光学ベース6の内側に配置されてもよい。
受光部8の位置合わせ後、受光部8と光学ベース6との間に接着剤が塗布される。具体的には、DETホルダ25と光学ベース6との間に紫外線硬化型接着剤16が塗布される。このとき、紫外線硬化型接着剤16は、レーザ光の光路を塞がないように塗布される。
紫外線硬化型接着剤16とは、紫外線が照射されることにより、硬化反応が促進する接着剤のことである。紫外線硬化型接着剤16に紫外線が照射され、紫外線硬化型接着剤16が硬化することで、DETホルダ25は光学ベース6に固定される。
実施の形態1では、DETホルダ25の受光面側の面(Z軸に略垂直な面)と光学ベース6とが接着剤により固定されているが、これに限られるものではない。例えば、光学ベース6の一部を突出させ、その突出部とDETホルダ25の側面部(Z軸に平行な面)とが接着剤により固定されてもよい。要するに、受光部8は、光学ベース6に対して位置調整が可能であればよい。
なお、実施の形態1では、DETホルダ25と光学ベース6とを接着させているが、DETホルダ25を用いずにFD23を光学ベース6に接着させる構成でもよい。例えば、FD23の受光面以外の部分と光学ベース6との間に紫外線硬化型接着剤16を塗布することでこの構成を実現することができる。
<フレキシブルプリント基板>
図4は、本発明の実施の形態1に係る光ピックアップの受光部8及びFPC9の構成を示す部分斜視図である。
FPC9は、フレキシブルプリント基板(FleZible Printed Circuit)の略称である。FPC9は、フィルム状の絶縁体の上に、銅箔等の金属箔の配線を有する基板である。
FPC9は可撓性を有しており、用途に応じて適宜曲げられる。FPC9の曲げ方には、例えば接続する機器間の配置に応じて曲げる場合や、FPC9自体の占有スペースを小さくするために、FPC9の一部を重ねるように曲げる場合などがある。
実施の形態1では、FPC9は、接続する機器間の配置に応じて曲げられている。つまり、実施の形態1では、FPC9は、一方の端部で受光部8と接続され、他方の端部で光学ベース6内に配置された他の機器に接続される。
前述したとおり、受光部8を光学ベース6に取り付ける際には、受光部8の位置合わせを行う必要がある。そのため、受光部8は、容易に位置合わせされるよう、光学ベース6の外側の面に取り付けられる。そして、受光部8は、レーザ光を受光する受光面の反対側の面でFPC9と電気的に接続され、固定される。一方、FPC9の他方の端部に接続される機器は、通常、光学ベース6の内部に配置されている。そのため、実施の形態1におけるFPC9は、図4に示すように、湾曲部26を有するように曲げられることになる。
FPC9は、第1の面35と、湾曲部26と、第2の面36と、保持部27とを有している。
本明細書において、第1の面35とは、湾曲部26からFPC9の一方の端部に向かって延びた面上の領域を意味するものである。また、第2の面36とは、FPC9の他方の端部に向かって延びた平面状の領域を意味するものである。第1の面と第2の面は、湾曲部26を挟む位置関係となっている。
実施の形態1では、第1の面は、受光部8の受光面に平行な面(X−Y面に平行な面)である。また、第2の面は、光ディスク5の情報記録面に平行な面(X−Z面に平行な面)である。
FPC9は、第1の面35で受光部8と電気的に接続され、固定されている。詳しく説明すると、接続面35に設けられた配線の端部と、FD23の導体部とが、半田により電気的に接続され、固定されている。FPC9は、受光部8や光学ベース6等の形状に沿うように曲げられており、FPC9の他方の端部は、光学ベース6側で他の機器に接続されている。
湾曲部26は、FPC9が受光部8や光学ベース6等の形状に沿うように曲げられている部分である。FPC9が図4のように曲げられることにより、湾曲部26には応力が発生する。湾曲部26に発生する応力により、FPC9は、曲げられる前の元の形状に戻ろうとする。FPC9は、一端で受光部8に固定されているので、この応力は、受光部8にも伝達される。
実施の形態1では、FPC9が湾曲状態を保持する保持部27を有することにより、FPC9の応力を低減させている。保持部27については後述する。
<スリット>
湾曲部26には、スリット28が形成されているほうが好ましい。湾曲部26がスリット28を有することにより、FPC9の折り曲げ応力を低減することができるので、FPC9の応力を低減することができる。
スリット28は、FPC9の長手方向に長く延びた縦長形状となっている。別の表現を用いると、スリット28は、湾曲部26が湾曲する方向に向かって長く形成されている。
スリット28部分には、曲げによる応力を発生させるフィルム状の絶縁体や銅箔等の配線は存在しない。したがって、湾曲部26にスリット28を設けることで、FPC9を受光部8や光学ベース6等の形状に沿うように曲げることが容易となる。
スリット28の短手方向の幅やスリット28の数は、FPCの大きさや、配線間の幅などに応じて適宜設定される。このスリット28の形成方法としては、FPCにおけるスリット形成範囲外にマスクをかけ、溶媒等を用いてスリット形成範囲を除去する方法や、レーザビーム等を用いてスリット形成範囲を除去する方法を用いることができる。実施の形態において、スリット28の形状は、FPC29の長手方向に向かって長く形成されているが、このような形状に限られるものではない。要するに、スリット28の形状は、FPCの反力を低減できる形状であればよい。
<保持部>
FPC9は、湾曲状態を保持する保持部27を有している。この保持部27は、湾曲部26における第1の面35および第2の面36に略平行な方向の両端から、前記第1および第2の面に略平行な方向に突出している。図4を用いて説明すると、保持部26は、FPC9の幅方向に突出している。「FPC9の幅」とは、FPC9のX軸方向の長さを意味している。つまり、保持部27は、湾曲部26の両端からX軸方向に突出している。
実施の形態1では、保持部27は、FPC9と一体に形成されている。つまり、フィルム状の絶縁体がFPC9の幅方向(X軸方向)に突出している。実施の形態1では、保持部27の形状は方形としている。
実施の形態1において、保持部27は、湾曲部26が湾曲する方向に折れ曲がっている。具体的に説明すると、保持部27は、折り曲げ線29を軸として略直角に折り曲げられている。なお、本明細書における「折り曲げ」とは、折り目をつけるように折って曲げられた状態を意味する。
保持部27が折り曲げられることにより、折り曲げ線29の領域は組成変形する。折り曲げ線29の領域が組成変形することにより、保持部27は、折り曲げられた状態が定常状態となる。つまり、保持部27に外部から力を加えると、保持部27は、折り曲げられた状態を維持するように応力が発生する。したがって、保持部27は、FPC9の湾曲状態を保持することができる。湾曲部26には、曲げられる前の形状に戻るように応力が発生する。保持部27は、湾曲部26と一体に形成されているので、湾曲部26に発生した応力は、保持部27にも伝わる。湾曲部26の応力により、保持部27は、折り曲げられる前の形状に戻ろうとする。しかし、保持部27は折り曲げられた状態が定常状態なので、保持部27には、折り曲げられた状態を維持するように応力が発生する。この保持部27の応力により、湾曲部26の応力の一部または全部が打ち消される。したがって、湾曲部26の応力は低減される。
保持部27には、情報信号の伝送に必要な配線を有していない。配線を有していない保持部27のみが略直角に折り曲げられており、湾曲部26は所定の曲率で曲げられている。そのため、配線が断線することがないので、光ピックアップ2は、安定した動作性能を得ることができる。
なお、実施の形態1では、保持部27の折り曲げ角度を略直角としたが、これに限られるものではない。組成変形するように折り曲げれば、FPCの応力を低減することができるので、保持部26の折り曲げ角度は鋭角であっても鈍角であってもよい。
保持部27の形成方法としては、フィルム状の絶縁体に配線をパターンニングする前に、あらかじめ形成しておいてもよいし、配線の配設が終わった後で形成してもよい。
実施の形態1では、保持部27の形状は方形の形状としたが、これに限られるものではない。保持部27の形状としては、例えば、半円形状でもよいし、三角形の形状などでもよい。
また、実施の形態1では、保持部27が湾曲部26から突出する構成としたが、保持部27は湾曲部26から突出しない構成であってもよい。湾曲部26における第1および第2の面に平行な方向(Z軸方向)の両端に、その両端から第1および第2の面に平行な方向(Z軸方向)に延びた組成変形部を有していれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
保持部27の寸法は、FPC9に接続される部材の大きさや配置や、あるいは、FPC9の周辺に配置される部材の大きさや配置等に応じて適宜設定される。
スリット28は、保持部27の根元部分に形成されてもよい。このような構成により、保持部27を直角に折り曲げても、湾曲部26は直角に折り曲がりにくくなり、緩やかに湾曲する。
上述したように、湾曲部26が保持部27を有することで、FPC9の湾曲状態が保持されるので、FPC9の湾曲部26における応力が緩和される。したがって、FPC9が受光部8を引っ張る力が緩和され、従来よりも受光部の光軸ズレを防ぐことができる。
また、特許文献1のようにFPC9を収容するためにブランケットを設けたり、FD23あるいはDETホルダ25と、FPCを固定する固定用の基板とでFPC9を挟んで固定する等の構成を採用する必要がないので、簡易な構成でFPC9の応力を低減することができる。そのため、光ピックアップ2の部品点数を増やすことなく、光軸ズレを防ぐことができる。
なお、実施の形態1では、FPC9と受光部8の関係について述べたが、これに限られるものではない。例えば、FPC9と他の機器との接続においても、実施の形態1のように、FPC9に湾曲状態を保持する保持部を形成することで、接続面の剥離等を防ぐことができる。
上述した光ピックアップ2は、例えば、ノート型パソコンやデスクトップ型パソコンなどのパソコンや、CDプレーヤやDVDプレーヤなどの音響機器を含む電子機器などに搭載可能なものである。したがって、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図5を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態2に係る光ピックアップのFPCを示す概略図である。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態2において、FPC9は、スリット28の端部を保護する保護部34a〜34cと、保持部27の根元を保護する保護部34dと、FPC9が分岐する部分を保護する保護部34eを有している。これらの保護部は、銅箔で構成されている。
FPC9にスリット28を設けることにより、FPC9が湾曲する際に生じる応力を低減することできる。しかし、スリット28を形成した部分は強度が弱くなるため、スリット28の端部から亀裂が発生する恐れがある。そこで、実施の形態2では、スリット28の長手方向の端部に保護部34a〜34cが設けられている。
同様に保持部27とFPC9とが分岐した箇所に保護部34dを設けることで保持部27の根元における亀裂を防止しることができるので、光ピックアップは安定した動作保証を得ることができる。
保護部34a〜34eには、FPC9の配線と同じ材料である銅箔を使用することができる。そのため、FPCの配線をパターンニングする際に保護部も併せて形成することができるので、容易に実施の形態2に係るFPCを作製することができる。
実施の形態2では、スリット28の端部それぞれに保護部34a〜34cを形成しているが、例えば、保護部34a〜34cを一体に形成してもよい。
また、実施の形態2では、保護部34a〜34eの形状は略円形としているが、保護部34a〜34eの形状はこれに限られるものではない。例えば、三角形や四角形などの多角形でもよいし、楕円形などでもよい。また、保護部34a〜34eの大きさは、保護するスリット28の大きさやFPC9に形成される配線の幅やパターンに応じて適宜設定される。
保護部34a〜34eは、湾曲部26における折り曲げ線29の延長線上以外の位置に形成されることが好ましい。保護部34a〜34eが、折り曲げ線29の延長線上に形成されると、FPC9を曲げる際に、FPC9に発生する応力に、保護部で発生する応力が加わることになる。そのため、受光部8の位置ズレが発生しやすくなる。したがって、保護部34a〜34eは、折り曲げ線29の延長線上以外の位置に形成されることが好ましい。
なお、実施の形態1〜2で具体的に示した構造はあくまでも一例であり、本発明はこれらの具体例のみに限定されるものではない。
実施の形態1に係る光ピックアップを備えた光ディスクドライブの概略構成を示す斜視図 実施の形態1に係る光ディスクドライブにおける、光ピックアップとカートリッジとの配置を示す斜視図 Y軸方向から見たときの光ピックアップ2を示した概略図 本発明の実施の形態1に係る光ピックアップの受光部8及びFPC9の構成を示す部分斜視図 本発明の実施の形態2に係る光ピックアップのFPCを示す概略図 従来の光ピックアップにおける受光部を示す概略斜視図 従来の光ピックアップにおける受光部をX軸方向から見たときの概略図
符号の説明
1 光ディスクドライブ
2 光ピックアップ
3 支持台
4 カートリッジ
5 光ディスク
6 光学ベース
7 光源
8 受光部
9 フレキシブルプリント基板
10 半田
11 ビームスプリッタ
12 コリメータレンズ
13 立ち上げミラー
14 対物レンズ
15 アクチュエータ
16 紫外線硬化型接着剤
17a〜17b シャフト
18 スピンドルモータ
19 駆動台
20 レーザ素子
21 アオリホルダ
22 スライドホルダ
23 フォトディテクタ
24 光ピックアップ駆動機構
25 DETホルダ
26 湾曲部
27 保持部
28 スリット
29 折り曲げ線
30 レーザ光
31 貫通孔
32 トラバースベース
33 モータシャフト
34a〜34e 銅箔
35 第1の面
36 第2の面

Claims (14)

  1. 湾曲部を介して機器同士を接続するフレキシブルプリント基板であって、
    前記フレキシブルプリント基板と一体に形成され、前記湾曲部の湾曲状態を保持する保持部を備える、フレキシブルプリント基板。
  2. 前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部を挟む位置に第1の面と第2の面とを有しており、
    前記保持部は、前記湾曲部における前記第1の面および第2の面に略平行な方向の両端から、前記第1および第2の面に略平行な方向に突出し、前記湾曲部が湾曲する方向に折れ曲がっている、
    請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  3. 前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部を挟む位置に第1の面と第2の面とを有しており、
    前記保持部は、前記湾曲部における前記第1および第2の面に略平行な方向の両端から、前記第1の面および第2の面に略平行な方向に延びた組成変形部を含む、
    請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  4. 前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部を挟む位置に第1の面および第2の面とを有しており、
    前記保持部は、前記湾曲部における前記第1および第2の面に平行な方向の両端に設けられ、前記湾曲部が湾曲する方向に折れ曲がっている、
    請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  5. 前記フレキシブルプリント基板は、前記湾曲部を挟む位置に第1の面と第2の面とを有しており、
    前記保持部は、前記湾曲部における前記第1および第2の面に平行な方向の両端に設けられ、前記両端から前記第1および第2の面に平行な方向に延びた組成変形部を含む、
    請求項1に記載のフレキシブルプリント基板。
  6. 前記湾曲部は、湾曲する方向に向かって長く形成されたスリットを有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板。
  7. 前記スリットの長手方向の端部を保護する第1の保護部を有する、
    請求項6に記載のフレキシブルプリント基板。
  8. 前記保持部において突出方向に延びた辺の、前記フレキシブルプリント基板側の端部を保護する第2の保護部を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板。
  9. 前記フレキシブルプリント基板は、少なくとも異なる方向に分岐しており、
    前記異なる方向に延びた辺同士が交わる部分を保護する第3の保護部を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板。
  10. 前記第1から第3の保護部は、銅箔である、
    請求項7から9のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板と、
    前記フレキシブルプリント基板の一端に、電気的に接続され固定された受光素子と、を備える
    光ピックアップ。
  12. 前記受光素子を保持するホルダをさらに備える、
    請求項11に記載の光ピックアップ、
  13. 光学系を有する光学ベースと、
    前記光学ベースと前記ホルダを接着する接着剤と、を備える、
    請求項12に記載の光ピックアップ。
  14. 請求項11から13のいずれかに記載の光ピックアップを備える、
    電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101820009B1 (ko) * 2010-11-09 2018-01-18 엘지디스플레이 주식회사 연성인쇄회로기판 및 이를 포함하는 액정표시장치
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