JP2012230740A - 光ピックアップ - Google Patents

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Kazuya Harada
一矢 原田
Sotaro Hayashi
壮太郎 林
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Abstract

【課題】光源を保持するホルダの取付作業が容易であって、小型化及び薄型化に好適な光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ1は、光源11と、光源11を保持するホルダ26と、光源11に可撓性の接続部材27を介して電気的に接続されるプリント基板40と、ホルダ26及びプリント基板40が取り付けられるベース部材10と、を備える。プリント基板40は、ホルダ26がベース部材10から抜け落ちるのを防止する抜け止め部401を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップに関し、詳細には光源の取付作業を容易とする技術に関する。
従来、ブルーレイディスク(以下BDと記載)、デジタル多用途ディスク(以下DVDと記載)、コンパクトディスク(以下CDと記載)等の光ディスクに対して、情報を読み取ったり、情報を書き込んだりする目的で使用される光ピックアップが知られている。この光ピックアップには、光ディスクに光を照射するための光源が含まれ、この光源としては例えば半導体レーザが使用される。
光ピックアップにおける半導体レーザは、例えば特許文献1や2にも示されるように、ホルダに保持された状態で光ピックアップのベース部材(ハウジング)に取り付けられるのが一般的である。半導体レーザは、例えば光の出射方向や光の出射位置(取付角や取付位置)等が精度良く調整された状態でベース部材に固定される必要がある。このため、半導体レーザは、ベース部材に対して固定される前に、X軸、Y軸、Z軸、X軸周り、Y軸周り及びZ軸周りの位置調整が行われる。この位置調整は、半導体レーザを保持するホルダを調整治具で保持しながら行われる。
半導体レーザは、例えばフレキシブルプリント基板等の可撓性の接続部材に接続された状態でホルダに保持され、ホルダの位置調整が終わるまでの間にホルダが不安定な状態であると、作業性が悪い。このようなこと等から、特許文献1には、ハウジングから突出する係止部を利用してホルダの安定状態を確保し、作業性の向上を図る技術が開示されている。また、特許文献2には、スライドベース(ベース部材)等にボスや穴を形成し、これを利用してホルダの安定状態を確保し、作業性の向上を図る技術が開示されている。
特開2009−151869号公報 特開2008−130146号公報
しかしながら、近年においては、市場において光ピックアップの小型化及び薄型化の要求が強い。このために、光ピックアップを構成するベース部材もコンパクトになっており、特許文献1や2に従ってベース部材に係止部やボス部等を設けた場合、これらのサイズが非常に小さなものとなる。このために、上述の係止部等を用いて安定状態を確保するという作業すら行い難いものになっている。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、光源を保持するホルダの取付作業が容易であって、小型化及び薄型化に好適な光ピックアップを提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、光源と、前記光源を保持するホルダと、前記光源に可撓性の接続部材を介して電気的に接続されるプリント基板と、前記ホルダ及び前記プリント基板が取り付けられるベース部材と、を備える光ピックアップにおいて、前記プリント基板は、前記ホルダが前記ベース部材から抜け落ちるのを防止する抜け止め部を有する構成(第1の構成)とされる。
本構成によれば、光源の取付角や取付位置を調整する間(ホルダをベース部材に接着固定するまでの間)において、特別の治具を準備することなく、光源を保持するホルダがベース部材から抜け落ちるのを防止できる。このために、半導体レーザ(ホルダ)をベース部材へ取り付ける作業の作業性が向上するのを期待できる。
特に、ホルダをベース部材に接着固定するまでの間に、ホルダを安定状態とする機構は、正確な位置決めまで要求されず、比較的ラフに位置決めできるものであればよい。このために、光ピックアップの小型化及び薄型化を考慮すると、その構造は簡単なものであるのが好ましい。この点、本構成のように、プリント基板を利用する構成では、ホルダを安定状態とする機構を非常に簡単なものとできる。このために、本構成は、小型化及び薄型化が要求される光ピックアップにとって好ましい構成と言える。
上記第1の構成の光ピックアップにおいて、前記ベース部材には、前記光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズが搭載され、前記ベース部材における、前記対物レンズが露出する側の面を第1の面として、前記第1の面の裏面側を第2の面とした場合に、前記プリント基板は、板面が前記第2の面に対向するように前記ベース部材に取り付けられ、前記板面に略垂直な方向に沿って前記プリント基板を見た場合に、前記ベース部材に取り付けられる前記ホルダと重なる部分が前記抜け止め部である構成(第2の構成)とするのが好ましい。
本構成においては、光ピックアップが光ディスク装置(光ディスクの再生や記録を行うための装置)に搭載される場合に、プリント基板はディスクトレイ(光ディスクが載置されるトレイ)等の干渉物がない側に配置されることになる。そして、本構成は、このようにプリント基板が配置されることを積極的に利用して、光ピックアップにおける光源取付時の作業性を良くするものである。すなわち、本構成は、光ディスク装置の薄型化対応の技術として好ましいものである。
また、本構成では、ホルダの抜け落ちを防止する抜け止め部をプリント基板に設ける構成を採用しているために、抜け止め部をベース部材に設ける場合に比べて、調整(光源の取付角等の調整)時にホルダを動かすためのスペースを確保し易い。
上記第2の構成の光ピックアップにおいて、前記プリント基板は、前記ホルダの一部とのみ重なる構成(第3の構成)としてもよい。このように構成することにより、ホルダの接着箇所を確保し易くなる。
上記第1から第3のいずれかの構成の光ピックアップにおいて、前記接続部材は、前記プリント基板との接続箇所から前記プリント基板に重ならないプリント基板外へと延び出すように前記プリント基板に取り付けられて、前記光源との接続箇所へと至る構成(第4の構成)としてもよい。このような構成は、ホルダがベース部材から抜け落ちるといった事態が発生し易く、本発明を適用する利点が大きい。
上記第4の構成の光ピックアップにおいて、前記ベース部材には、前記光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズが搭載され、前記ベース部材における、前記対物レンズが露出する側の面を第1の面として、前記第1の面の裏面側を第2の面とした場合に、前記ベース部材には、前記第1の面から前記第2の面へと至る貫通孔であって前記ホルダが収容される収容空間が形成され、前記プリント基板は、板面が前記第2の面に対向するように前記ベース部材に取り付けられ、前記ホルダは、前記収容空間に前記第1の面側から挿入される構成であってもよい。
本発明によれば、光源を保持するホルダの取付作業が容易であって、小型化及び薄型化に好適な光ピックアップを提供できる。
本実施形態の光ピックアップを表側から見た概略平面図 本実施形態の光ピックアップを裏側から見た概略平面図 本実施形態の光ピックアップの光学構成を示す概略平面図 本実施形態の光ピックアップが備えるピックアップベースの構成を示す概略斜視図 本実施形態の光ピックアップが備えるピックアップベースにプリント基板が取り付けられた状態を示す概略斜視図 本実施形態の光ピックアップが備えるピックアップベースとヒートシンクとの関係を示す概略図
以下、本発明が適用された光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態の光ピックアップは、BD、DVD、CDといった3種類の規格の光ディスクに対して情報の読み取りや書き込みを行える構成となっている。
図1は、本実施形態の光ピックアップ1を表側から見た概略平面図である。また、図2は、本実施形態の光ピックアップ1を裏側から見た概略平面図である。ここで、光ピックアップ1の表側とは、情報の読み取り等を行う対象となる光ディスク(図1において紙面手前側に配置される)と対向する側を指している。そして、光ピックアップ1の裏側とは、この表側を基準として反対側となる部分である。なお、図1においては、理解を容易とするために、光ピックアップ1の構成要素ではないガイドシャフトGSも合わせて示している。
図1及び図2に示すように、光ピックアップ1はピックアップベース10を備える。このピックアップベース10は例えば樹脂によって構成され、本発明のベース部材の一例である。光ディスク装置(光ディスクの再生や記録を行うための装置)に搭載される光ピックアップ1は、ピックアップベース10が光ディスク装置内に配置される2本のガイドシャフトGSに摺動可能に支持されることで、光ディスクの半径方向(ラジアル方向)に移動して光ディスクの所望のアドレスにアクセス可能とされる。なお、ガイドシャフトGSによるピックアップベース10の支持は、ピックアップベース10の左右の端部に設けられる軸受け部10a、10bを使用して行われる。
ピックアップベース10には、光ディスクに記録される情報を読み取ったり、光ディスクに情報を書き込んだりする上で必要となる各種の部材が搭載される。この各種の部材には、光源を構成する半導体レーザ11、18(後述の図3参照)、対物レンズ17、21を含む各種の光学部材、光検出器23、対物レンズ17、21を駆動させるアクチュエータ30、及び、半導体レーザ11、18やアクチュエータ30等を駆動させるために必要となる各種の回路が形成されるプリント基板40が含まれる。
半導体レーザ11、18は、いずれもホルダに保持された状態でピックアップベース10に取り付けられる。この取付に関する詳細は後述する。また、光学部材の多くは、ピックアップベース10の裏面10e側から、その内部に取り付けられる。なお、図2においては、ピックアップベース10の内部に取り付けられた光学部材は、一部を除き、プリント基板40に覆われて見えない。
光検出器23は、ピックアップベース10の側面に取り付けられる。光検出器23は、フレキシブルプリント基板(FPC;Flexible Printed Circuit)28によってプリント基板40と電気的に接続されている。アクチュエータ30は、その全体がピックアップベース10に設けられる凹部10f内に嵌め込まれるようにしてピックアップベース10に取り付けられており、アクチュエータ30に搭載される対物レンズ17、21は外部に露出する。
プリント基板40は、図2に示すように、その板面がピックアップベース10の裏面10eに対向するように取り付けられる。詳細には、プリント基板40は、ピックアップベース10の裏面10eに設けられる位置決めボス10gで位置決めがなされて、ビス71でピックアップベース10に固定される。このプリント基板40は、例えばガラスコンポジット基板等の硬質のプリント基板(リジッド基板)によって構成される。
また、ピックアップベース10には、その表面10d側に、半導体レーザ11、18で発生する熱を放熱するために、例えばアルミニウム等の金属で構成されるヒートシンク50が取り付けられる。このヒートシンク50は、ピックアップベース10の表面10dを覆うように、ピックアップベース10に取り付けられる。ただし、アクチュエータ30及びそれに搭載される対物レンズ17、21は、ヒートシンク50に覆われることなく露出した状態とされる。また、ヒートシンク50は、ピックアップベース10の表面10dに設けられる位置決めボス10c等を用いて位置決めがなされて、ビス70でピックアップベース10に固定される。
なお、ピックアップベース10における、対物レンズ17、21が露出する側の面である表面10dは、本発明の第1の面の実施例に該当する。また、ピックアップベース10の裏面10eは本発明の第2の面の実施例に該当する。
図3は、本実施形態の光ピックアップ1の光学構成を示す概略平面図である。光ピックアップ1には、第1の半導体レーザ11から出射される光を光ディスクの情報記録面に導くとともに、情報記録面で反射される反射光(戻り光)を光検出器23へと導く、BD用の光路が形成されている。また、光ピックアップ1には、第2の半導体レーザ18から出射される光を光ディスクの情報記録面に導くとともに、情報記録面で反射される反射光(戻り光)を光検出器23へと導く、DVD及びCD用の光路が形成されている。
なお、光ピックアップ1においては、複数の光学部材が、BD用の光路と、DVD及びCD用の光路とで共用される構成となっている。このような構成を採用しているため、光ピックアップ1は、BD、DVD、及び、CDに対応する光ピックアップを少ない部品点数で形成可能であり、小型化可能になっている。
まず、BD用の光路について説明する。第1の半導体レーザ11は、BD用のレーザ光(例えば波長405nm帯のレーザ光)を出射可能となっている。この第1の半導体レーザ11が配置される位置は、図1においては破線DL1で示す位置が対応する。
第1の半導体レーザ11から出射されたレーザ光は、回折素子12によって主光と2つの副光とに分けられる。回折素子12を経たレーザ光は偏光ビームスプリッタ13によって反射され、1/4波長板14及びコリメートレンズ15を透過する。コリメートレンズ15を透過したレーザ光は、第1の立ち上げミラー16によって反射されて、第1の立ち上げミラー16の上方にある第1の対物レンズ17へと至る。
第1の対物レンズ17は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光する機能を有する。第1の対物レンズ17によって情報記録面に集光されたレーザ光は、情報記録面で反射される。この反射光(戻り光)は、第1の対物レンズ17を通過後、第1の立ち上げミラー16で反射され、コリメートレンズ15、1/4波長板14、偏光ビームスプリッタ13、ビームスプリッタ19を順に透過する。そして、ビームスプリッタ19を透過した戻り光は、センサーレンズ22によって非点収差を与えられて光検出器23の所定の受光領域に集光される。
光検出器23は、受光した光信号を電気信号に変換する光電変換手段として機能する。光検出器23から出力された電気信号は図示しない信号処理部に送られ、この信号処理部で、再生信号、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号等が生成される。
次に、DVD及びCD用の光路について説明する。第2の半導体レーザ18は、DVD用のレーザ光(例えば波長650nm帯のレーザ光)とCD用のレーザ光(例えば波長780nm帯のレーザ光)とを切り換えて出射可能になっている。このようなレーザ光源は、例えばモノリシックタイプ或いはハイブリッドタイプの2波長レーザによって構成できる。なお、この第2の半導体レーザ18が配置される位置は、図1においては破線DL2で示す位置が対応する。
第2の半導体レーザ18から出射されたレーザ光は、ビームスプリッタ19によって反射され、その後、偏光ビームスプリッタ13、1/4波長板14、コリメートレンズ15、及び、第1の立ち上げミラー16を順に透過する。第1の立ち上げミラー16を透過したレーザ光は、第2の立ち上げミラー20によって反射されて、第2の立ち上げミラー20の上方にある第2の対物レンズ21へと至る。
なお、偏光ビームスプリッタ13は、BD用のレーザ光に作用する光学部材であり、DVD用のレーザ光及びCD用のレーザ光は、その偏光状態に関係なく透過する。また、第1の立ち上げミラー16はダイクロイックミラーであり、BD用のレーザ光は反射されるが、DVD用のレーザ光及びCD用のレーザ光は透過可能となっている。
第2の対物レンズ21は、入射したレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光する機能を有する。第2の対物レンズ21によって情報記録面に集光されたレーザ光は、情報記録面で反射される。この反射光(戻り光)は、第2の対物レンズ21を通過後、第2の立ち上げミラー20で反射され、第1の立ち上げミラー16、コリメートレンズ15、1/4波長板14、偏光ビームスプリッタ13、ビームスプリッタ19を順に透過する。そして、ビームスプリッタ19を透過した戻り光は、センサーレンズ22によって非点収差を与えられて光検出器23の所定の受光領域に集光される。
BD対応の場合と同様に、光検出器23から出力された電気信号は図示しない信号処理部に送られ、この信号処理部で、再生信号、FE信号、TE信号等が生成される。
なお、コリメートレンズ15は、図示しないレンズ駆動機構によって、その光軸方向(図3に矢印で示す方向)に移動可能となっている。そして、コリメートレンズ15の位置は、光ディスクの種類やレイヤージャンプ等に応じて適宜移動される。このようにコリメートレンズ15を移動可能とするのは、対物レンズ17、21に入射するレーザ光の収束・発散度合いを調節して、球面収差の影響を適切に抑制できるようにするためである。
また、第1の対物レンズ17及び第2の対物レンズ21は、ピックアップベース10に取り付けられるアクチュエータ30(図1参照)に搭載された状態で、ピックアップベース10に搭載されることになる。アクチュエータ30は、光ピックアップ1に備えられる2つの対物レンズ17、21をフォーカス方向(図1から図3においては紙面に垂直な方向が該当)及びトラッキング方向(図1から図3においては上下方向が該当)に移動可能とする装置である。
光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17、21の焦点位置が常に光ディスクの情報記録面に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ17、21によって光ディスクの情報記録面に集光される光スポットの位置が、光ディスクのトラックに常に追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。アクチュエータ30は、例えば、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に駆動される。
アクチュエータ30は、対物レンズ17、21を保持するレンズホルダ31(図1参照)を有し、レンズホルダ31をワイヤ32(図1参照)で揺動可能に支持する構成のものである。そして、コイル及び磁石を利用して発生させた力でレンズホルダ31(すなわち対物レンズ17、21)を動かすものである。このようなタイプのアクチュエータは公知であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
次に、全体が以上のように構成される、本実施形態の光ピックアップ1の特徴的な部分について説明する。
図4は、本実施形態の光ピックアップ1が備えるピックアップベース10の構成を示す概略斜視図である。図5は、本実施形態の光ピックアップ1が備えるピックアップベース10にプリント基板40が取り付けられた状態を示す概略斜視図である。上述のようにピックアップベース10には、第1の半導体レーザ11及び第2の半導体レーザ18が取り付けられるが、これらは金属製のホルダに保持された状態でピックアップベース10に取り付けられる。
すなわち、図5(図4と比較すると分かり易い)に示すように、第1の半導体レーザ11は、第1のホルダ24に保持された状態で、ピックアップベース10に形成される第1のホルダ取付部101に取り付けられる。第1のホルダ24は、平面視略矩形状の板状ホルダであり、その略中央に設けられる貫通孔に第1の半導体レーザ11(例えばCANパッケージタイプの半導体レーザ)が挿入されるようになっている。
第1のホルダ取付部101は、ピックアップベース10を表面10d側から平面視して、その壁面が略コの字状に形成される部分が該当する。ピックアップベース10を表面10d側から平面視した場合に、第1のホルダ取付部101の幅は、第1のホルダ24の幅よりやや大きく形成される。このように構成されることで、第1のホルダ取付部101に取り付けられる第1のホルダ24は、前後左右の調整及び回転調整が可能になっている。そして、この第1のホルダ24を動かしながら第1の半導体レーザ11の取付角や取付位置の調整が行われる。
第1のホルダ取付部101を構成する壁面の一部には、第1の半導体レーザ11から出射されるレーザ光を回折素子12(図2及び図3参照)に導く開口が形成されている。また、第1のホルダ24に保持される第1の半導体レーザ11は、FPC25(図2及び図5参照)によってプリント基板40に電気的に接続される。このFPC25は、プリント基板40との接続箇所40a(図2参照)からプリント基板40の上部を通って第1の半導体レーザ11の接続箇所に至る。なお、図2においては、プリント基板40の接続箇所40aは裏側にあって本来は見ないため、破線で表示している。
また、図5(図4と比較すると分かり易い)に示すように、第2の半導体レーザ18は、第2のホルダ26に保持された状態で、ピックアップベース10に形成される第2のホルダ取付部102に取り付けられる。第2のホルダ26は、立方体に近い略直方体状のホルダであり、その略中央に設けられる貫通孔に第2の半導体レーザ18(例えばフレームタイプの半導体レーザ)が挿入されるようになっている。
第2のホルダ取付部102は、ピックアップベース10の表面10dから裏面10eへと至る平面視略矩形状の貫通孔によって構成される。この貫通孔を平面視したサイズは、第2のホルダ26を平面視した場合のサイズよりやや大きくなっている。このように構成されることで、第2のホルダ取付部102に取り付けられる第2のホルダ26は、前後左右の調整及び回転調整が可能になっている。そして、この第2のホルダ26を動かしながら第2の半導体レーザ18の取付角や取付位置の調整が行われる。
第2のホルダ取付部102を構成する壁面の一部には、第2の半導体レーザ18から出射されるレーザ光をビームスプリッタ19(図3参照)に導く開口102aが形成されている。また、この開口102aが形成される壁面に対向する壁面には、第2のホルダ26(第2の半導体レーザ18)の取り付け調整を行う場合に、治具を差し込むための2つの治具用孔102bが形成されている。
なお、この治具用孔102bは、図6に示すように、ヒートシンク50に設けられる係合フック部51と係合するためにも利用される。このようにヒートシンク50とピックアップベース10とを係合させるのは、ヒートシンク50の位置決め精度を向上させるためである。このような目的があるために、第2のホルダ取付部102は、周囲が囲まれる構成となっている。なお、図6における破線矢印は、係合フック部51が孔102bに挿入される方向を示している。
第2のホルダ26に保持される第2の半導体レーザ18は、FPC27(図2及び図5参照)によってプリント基板40に電気的に接続される。第2のホルダ26は、ピックアップベース10の表面10d側から第2のホルダ取付部102に挿入されるようになっている。このため、FPC27は、プリント基板40の接続箇所40b(図2参照)からプリント基板40と重ならないプリント基板外へと延び出し、ピックアップベース10の側面及び表面10dを介して第2のホルダ取付部102内の第2の半導体レーザ18との接続箇所に至る構成となっている。なお、図2においては、プリント基板40の接続箇所40bは裏側にあって本来は見ないため、破線で表示している。
このように構成される光ピックアップ1を組み立てる際には、例えばピックアップベース10に光学部材(対物レンズ17、21及び立ち上げミラー16、20を除く)等が取り付けられる。その後、これらの取り付けられた光学部材等を覆うように、プリント基板40がピックアップベース10に取り付けられる。このプリント基板40には、第1のホルダ24に保持された第1の半導体レーザ11、及び、第2のホルダ26に保持された第2の半導体レーザ18が、FPC25、27を介して接続されている。プリント基板40が取り付けられると、ホルダ24、26を治具で動かしながら、第1の半導体レーザ11及び第2の半導体レーザ18の取付角及び取付位置の調整が行われる。
ところで、第2のホルダ26は、貫通孔で構成される第2の取付部102に挿入される構成であるために、接着剤によってピックアップベース10に固定されるまでは、その自重によってピックアップベース10から抜け落ちる可能性がある。このような抜け落ちの発生は、作業効率を悪くするとともにFPC27の損傷の原因にもなる。なお、上述のように、FPC27は、ピックアップベース10の裏面10eから側面及び表面10dを介して第2の半導体レーザ18に至る構成であり、曲げ部分を有して、その長さが長めに形成されている。このために、第2の半導体レーザ18の取付角の調整等を行う際に、第2のホルダ26の上記抜け落ちが発生し易い。
このようなことから、本実施形態の光ピックアップ1では、図2に示すように、プリント基板40に抜け止め部401が設けられている。この抜け止め部401は、プリント基板40の板面に略垂直な方向に沿ってプリント基板40を見た場合に、ピックアップベース10に取り付けられる第2のホルダ26と重なる。このために、第2の半導体レーザ18の取付調整時に、第2のホルダ26がピックアップベース10から抜け落ちるのを防止できる。なお、半導体レーザ11、18の取付調整時においては、ピックアップベース10、その表面10dが上となる姿勢にされる。
なお、プリント基板40に設けられる抜け止め部401は、本実施形態の構成に限られるものではない。すなわち、プリント基板40の板面に略垂直な方向に沿ってプリント基板40を見た場合に、抜け止め部401は、ピックアップベース10に取り付けられる第2のホルダ26と重なる部分であればよく、その形状は他の形状でもよい。場合によっては、抜け止め部401は、第2のホルダ26の全部を覆うように重なるものであっても構わない。
本実施形態では、第2のホルダ26を接着剤29(図2参照)で接着する箇所を確保しやすいように、抜け止め部401は、第2のホルダ26の一部のみと重なる構成としている。そして、更に、第2のホルダ26のピックアップベース10との接着箇所がレーザ光を出射する側寄りが好ましい性能を得られるという実験結果を考慮して、本実施形態では、プリント基板40から突出する小さな矩形状部を抜け止め部401としている。
なお、第2の半導体レーザ18は、本発明の光源の実施例である。また、第2のホルダ26は、本発明のホルダの実施例である。また、第2の対物レンズ21は、本発明の対物レンズ21の実施例である。また、FPC27は、本発明の可撓性の接続部材の実施例であり、可撓性の接続部材としてFPC27に代えて、フレキシブルフラットケーブル(FFC)等が用いられてもよい。
ところで、本実施形態では、第1のホルダ24側には、ピックアップベース10からの抜け落ちを防止するため抜け止め部を、プリント基板40に設ける構成とはしていない(図2参照)。これは、次の理由による。すなわち、第1の半導体レーザ11に接続されるFPC25は、その長さが短く、更に、プリント基板40との接続箇所40aからプリント基板40の上部を通って第1の半導体レーザ11の接続箇所へと至る構成となっている。このために、FPC25に接続される第1のホルダ24は、自重によってピックアップベース10から抜け落ちるという状況になり難い。このために、上記抜け止め部を設けない構成を採用している。ただし、このような部分にも、作業性を考慮して、適宜、プリント基板40に抜け止め部を設けてよいのは当然である。
また、半導体レーザ11、18を保持するホルダ24、26の取付作業(接着剤29(図2参照)による接着固定)が完了すると、例えば、対物レンズ17、21に関する調整、光検出器23に関する調整、回折素子12に関する調整等が順次行われて、光ピックアップ1の組み立て作業が完了する。回折素子12の調整は最終段階で行われる。このために、プリント基板40には、回折素子12を調整するための開口が形成されている(図2参照)。
以上のように、本実施形態の光ピックアップ1では、プリント基板40を利用して、第2の半導体レーザ18を保持する第2のホルダ26がピックアップベース10から抜け落ちるのを防止できる。このために、第2のホルダ26がピックアップベース10から抜け落ちるのを防止するために追加の治具を準備する必要がなく、半導体レーザ(ホルダ)をピックアップベース10へ取り付ける作業の作業性が向上する。
第2のホルダ26(第1のホルダ24も同様)をピックアップベース10に接着固定するまでの間に、第2のホルダ26を安定状態とする機構は、正確な位置決めまで要求されず、比較的ラフに位置決めできるものであればよい。このために、光ピックアップ1の小型化及び薄型化を考慮すると、その構造は簡単なものであるのが好ましい。したがって、本実施形態におけるプリント基板40を利用した非常に簡単な構成の抜け止め部401は、小型化及び薄型化が要求される光ピックアップにとって好ましい構成と言える。
更に、光ピックアップ1では、それが搭載される光ディスク装置の薄型化を考慮して、ディスクトレイ(光ディスクが載置されるトレイ)等の干渉物がないピックアップベース10の裏面10e側にプリント基板40を設ける構成を採用している。そして、本実施形態の抜け止め部401は、この構成を積極的に利用したものであり、光ディスク装置の薄型化対応の技術として好ましいものである。
また、第2のホルダ26の抜け落ちを防止する抜け止め部をプリント基板40に設ける構成を採用しているために、抜け止め部をピックアップベース10に設ける場合に比べて、調整(半導体レーザの取付角等の調整)時に第2のホルダ26を動かすためのスペースを確保し易い。この点からも、プリント基板40に抜け止め部401を設けるのは有効である。
(その他)
以上に示した実施形態は本発明の一例であり、本発明の光ピックアップの構成は以上に示した構成に限定されるものではない。
例えば、以上に示した構成では、第2のホルダ26がピックアップベース10の表面10d側から第2の取付部102に挿入される構成とした。しかし、この構成に限らず、第2のホルダ26がピックアップベース10の裏面10e側から第2の取付部102に挿入される構成であっても本発明の適用は可能である。
また、以上に示した実施形態では、光ピックアップ1が3種類の規格の光ディスクに対応する構成とした。しかし、これはあくまでも例示であり、光ピックアップが対応可能な光ディスクの種類や、使用する光学構成が本実施形態の構成から変更されても(対物レンズの数の変更も含む)、本発明が適用できるのは言うまでもない。
本発明は、小型化や薄型化が要求される光ピックアップに好適である。
1 光ピックアップ
10 ピックアップベース(ベース部材)
10d ピックアップベースの表面(第1の面)
10e ピックアップベースの裏面(第2の面)
18 第2の半導体レーザ(光源)
21 第2の対物レンズ
26 第2のホルダ
27 FPC(可撓性の接続部材)
40 プリント基板
102 第2のホルダ取付部(収容空間)
401 抜け止め部

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源を保持するホルダと、
    前記光源に可撓性の接続部材を介して電気的に接続されるプリント基板と、
    前記ホルダ及び前記プリント基板が取り付けられるベース部材と、
    を備える光ピックアップにおいて、
    前記プリント基板は、前記ホルダが前記ベース部材から抜け落ちるのを防止する抜け止め部を有することを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記ベース部材には、前記光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズが搭載され、
    前記ベース部材における、前記対物レンズが露出する側の面を第1の面として、前記第1の面の裏面側を第2の面とした場合に、
    前記プリント基板は、板面が前記第2の面に対向するように前記ベース部材に取り付けられ、
    前記板面に略垂直な方向に沿って前記プリント基板を見た場合に、前記ベース部材に取り付けられる前記ホルダと重なる部分が前記抜け止め部であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記プリント基板は、前記ホルダの一部とのみ重なることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記接続部材は、前記プリント基板との接続箇所から前記プリント基板に重ならないプリント基板外へと延び出すように前記プリント基板に取り付けられて、前記光源との接続箇所へと至ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ。
  5. 前記ベース部材には、前記光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズが搭載され、
    前記ベース部材における、前記対物レンズが露出する側の面を第1の面として、前記第1の面の裏面側を第2の面とした場合に、
    前記ベース部材には、前記第1の面から前記第2の面へと至る貫通孔であって前記ホルダが収容される収容空間が形成され、
    前記プリント基板は、板面が前記第2の面に対向するように前記ベース部材に取り付けられ、
    前記ホルダは、前記収容空間に前記第1の面側から挿入されることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ。
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