JP2010060121A - 作業機械の作動油タンク - Google Patents

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憲和 遠山
伸也 ▲高▼瀬
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Abstract

【課題】作動油タンクのブリーザからの油漏れを、ブリーザの簡単な設置構造で防止することができるようにした、作業機械の作動油タンクを提供する。
【解決手段】作動油タンク(18)の内外を通気するブリーザ(20)が、作動油タンク(18)の外面(UF)から突出した給油筒(22)に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械の作動油タンク、さらに詳しくは、作動油タンクの内外を通気するブリーザの設置構造に関する。
作業機械、例えばホイールローダの作動油タンクには、作動油タンクの内外を通気するブリーザが備えられている。このブリーザは、作業機械の油圧シリンダの伸縮によるタンク内油面の変動、また油温の変化などによる、タンク内部の空間の空気の膨張収縮による作動油タンクの損傷を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−187401号公報
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の作業機械の作動油タンクには、次のとおりの解決すべき課題がある。
すなわち、作業機械、例えばホイールローダにおいては、作業のための複数の油圧シリンダの伸縮操作が多いこと、また凹凸、傾斜地での作業が多いことなどから、作動油タンク内の油面の上下変動および揺れが大きい。したがって、例えば天井面に設置したブリーザの取付部に作動油が直接かかりブリーザを通して作動油が外部に漏れないようにするために、ブリーザを作動油タンクの天井面からパイプによって離して設置し、さらにブリーザ取付部に作動油が直接かからないようにタンク内面に「じゃま板」を設ける対策が講じられている。
したがって、作動油タンクの製作コストが高くなる、またブリーザからの十分な漏れ止めが難しい、などの問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、作動油タンクのブリーザからの油漏れを、ブリーザの簡単な設置構造で防止することができるようにした、作業機械の作動油タンクを提供することである。
本発明によれば上記技術的課題を解決する作業機械の作動油タンクとして、作動油タンクの内外を通気するブリーザが、作動油タンクの外面から突出した給油筒に接続されている、ことを特徴とする作業機械の作動油タンクが提供される。
好適には、ブリーザは、作動油タンクの側面に取付けられ、ブリーザを給油筒に接続する接続ホースおよびブリーザの外気開放端に接続され下方に垂らされた開放ホースを備えている。
本発明に従って構成された作業機械の作動油タンクは、作動油タンクの内外を通気するブリーザが、作動油タンクの外面から突出した給油筒に接続されている。このタンクの外面に突出した給油筒の部分には、タンク内の油面の上下変動、揺れがあっても作動油がかかりにくい。したがって、ブリーザからの油漏れを、ブリーザの簡単な設置構造で、また作動油タンクの安い製作コストで、防止することができる。
以下、本発明に従って構成された作業機械の作動油タンクについて、代表的な作業機械であるホイールローダにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
図2を参照して説明する。ホイールローダ2は、前車輪4を取付けた前車体6と、後車輪8を取付けた後車体10を備えている。前車体6には、作業装置12が取付けられ、作業装置12は、バケット12a、チルトシリンダ12b、リフトシリンダ12cを備えている。後車体10には、エンジン室14、運転室16、そして機体内に作動油タンク18が備えられている。前車体6と後車体10は、鉛直軸線Zを中心に屈折操向を自在に連結されている。
作動油タンク18内の作動油は、エンジン室14のエンジンにより駆動される油圧ポンプによって吐出され、チルトシリンダ12b、リフトシリンダ12cに運転室16のオペレータの操作により給排され、伸縮作動させて、作動油タンク18に戻される。
図1を参照して作動油タンク18について説明する。作動油タンク18には、内外を通気するブリーザ20が、作動油タンク18の外面である上面UFから突出した給油筒22に接続されている。ブリーザ20は、作動油タンク18の側面SFに取付けられ、ブリーザ20を給油筒22に接続する接続ホース24およびブリーザ20の外気開放端に接続され下方に垂らされた開放ホース26が備えられている。
作動油タンク18は、鋼板を溶接接合して略直方体に形成されている。下部には、油圧ポンプへの吸込配管28、ドレーンホース30、戻り油接続用のブロック32などが備えられている。側面SFには油面計34が設置され、ブリーザ20は油面計34に隣接してストラップ36によって側面SFに備えたクリップ35に取付けられている。
ブリーザ20は、作動油タンク18の内外を通気する、フィルターを有した周知のものである。したがって、詳細説明は省略する。
給油筒22は、作動油タンク18の上面UFに、内外を貫通して取付けられ、突出した先端には開閉自在に密封するキャップ38が備えられている。給油筒22の突出して延びた部分の略中間に、接続ホース24を接続するための内外を貫通するチューブ40が溶接され取付けられている。
給油筒22の内部にはストレーナ42が備えられている。ストレーナ42は、例えばプラスチックにより一体成形された網状の周知のものである。
接続ホース24および開放ホース36は、耐油性を有した合成ゴムホースであり、ストラップ36によってチューブ40に、またブリーザ20をクリップ35に取付けるストラップ35によってブリーザ20に、それぞれ取付けられている。
図1を参照して、上述したとおりの作業機械の作動油タンク18の作用効果について説明する。
作動油タンク18には、内外を通気するブリーザ20が、作動油タンク18の外面である上面UFから突出した給油筒22に接続されている。このタンク18の上面UFに突出した給油筒22の部分には、タンク18内の油面Lに上下変動、揺れがあっても作動油はかかりにくい。したがって、ブリーザ20からの油漏れを、ブリーザ20の簡単な設置構造で、また作動油タンク18の内面に「じゃま板」を設けることなく安い製作コストで、防止することができる。また、給油筒22内のストレーナ42は、ブリーザ20につながるチューブ40の部分に作動油がかかるのを防止する。
なお、給油筒22からの作動油タンク18への給油は、最初の給油の外には、基本的に劣化した作動油の交換、油圧装置の分解修理時などに行われるのみであるので、また給油はストレーナ42を通して行われるので、ブリーザ20に給油が影響することは実質上ない。
さらに、ブリーザ20は、作動油タンク18の側面SFに取付けられ、ブリーザ20を給油筒22に接続する接続ホース24およびブリーザ20の外気開放端に接続され下方に垂らされた開放ホース26を備えている。したがって、作動油タンク18に通気するブリーザ20を、作業機械の機体の内方の塵埃の少ない外気に接続することができる。また、万一ブリーザ20を通して作動油が漏れても、開放された作動油は開放ホース24により作動油タンク18を汚すことなく機体の下方に開放される。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
本発明の実施の形態においては、給油筒22はタンクの外面としての上面UFから突出しているが、給油筒はタンクの側面SFから上方に向けて突出したものでもよい。
本発明の実施の形態においては、ブリーザ20は給油筒22に接続ホース24を介して接続され作動油タンク18の側面SFに取付けられているが、好都合であればブリーザ20を給油筒22に直接取付けてもよい。
本発明に従って構成された作業機械の作動油タンクの側面図。 図1に示す作動油タンクを備えた作業機械の代表例であるホイールローダの側面図。
符号の説明
2:ホイールローダ(作業機械)
18:作動油タンク
20:ブリーザ
22:給油筒
24:接続ホース
26:開放ホース
UF:上面(外面)
SF:側面

Claims (2)

  1. 作動油タンクの内外を通気するブリーザが、作動油タンクの外面から突出した給油筒に接続されている、
    ことを特徴とする作業機械の作動油タンク。
  2. ブリーザが、作動油タンクの側面に取付けられ、
    ブリーザを給油筒に接続する接続ホースおよびブリーザの外気開放端に接続され下方に垂らされた開放ホースを備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機械の作動油タンク。
JP2008229382A 2008-09-08 2008-09-08 作業機械の作動油タンク Withdrawn JP2010060121A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6121632B1 (ja) * 2016-05-19 2017-04-26 株式会社小松製作所 作業車両

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