JP2010059213A - ムスカリン性アンタゴニスト - Google Patents

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William J Greenlee
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Abstract

【課題】認知障害の処置において有用な化合物を提供すること
【解決手段】本発明は、認知障害の処置において有用なムスカリン性レセプター(Mおよび/またはM)のアンタゴニストとしての1,4−ジ置換ピペリジン、これらの化合物を含む薬学的組成物、これらの化合物を用いた処置方法、およびアセチルコリンエステラーゼインヒビターと組み合わせたこれらの化合物の使用に関する。その化合物の製造方法なども提供される。本発明によれば、M選択性を有する1,4−ジ置換ピペリジン化合物が提供される。本発明によれば、ムスカリン性レセプターに関連する1以上の疾患を処置、予防または改善する方法が提供される。
【選択図】なし

Description

(関連出願の引用)
本出願は、米国仮出願第60/376,093号(2002年4月26日出願)に対する優先権を主張する。
(発明の分野)
本発明は、認知障害の処置において有用な1,4−ジ置換ピペリジン、これらの化合物を含む薬学的組成物、これらの化合物を用いた処置方法、およびアセチルコリンエステラーゼインヒビターと組み合わせたこれらの化合物の使用に関する。
(発明の背景)
アルツハイマー病および他の認知障害は、最近、多くの注目を受けているが、これらの疾患の処置は未だになお、大いに成功したというわけではない。Melchiorreら(J.Med.Chem.(1993),36,3734−3737)によれば、Mムスカリン性レセプターを選択的に拮抗する化合物(特に、Mムスカリン性レセプターに関して)は、認知障害に対する活性を保有するに違いない。Baumgoldら(Eur.J.of Pharmacol.,251(1994)315−317)は、3−α−クロロインペリアリンを高度に選択的なMムスカリン性アンタゴニストとして開示する。
J.Med.Chem.(1993),36,3734−3737) Eur.J.of Pharmacol.,251(1994)315−317
本発明は、後述するとおりの特徴を達成することを課題とする。
本発明は、M選択性を有する1,4−ジ置換ピペリジンのクラスの発見に基づいて断言される。
(発明の要旨)
本発明は、ムスカリン性レセプターのアンタゴニストとしての新規クラスの化合物、このような化合物を調製する方法、1以上のこのような化合物を含む薬学的組成物、1以上のこのような化合物を含む薬学的処方物を調製する方法、およびムスカリン性レセプターに関連した1以上の疾患の処置、予防または改善の方法を提供する。1つの実施形態では、本願は、式Iに示す一般式を有する化合物:
Figure 2010059213
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物に関する;ここで:
は、H、アルキル、アルケニルおよびアルキニルからなる群より選択され;
は、
Figure 2010059213
であり、
pは0〜4であり;
mは0〜4であり;
nは0〜4であり;
は、H、アルキル、ハロ、アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノアルキル、およびアシルからなる群より選択され、ここで、mが2〜4である場合、Rは同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択され;
およびRは、同じであっても異なっていてもよく、Hおよびハロゲンからなる群より各々独立して選択され;
は、H、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、およびチオアルキルからなる群より選択され、ここで、nが2〜4である場合、Rは同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択され;
は、水素、アシル、アルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルキル、同じであっても異なっていてもよく独立して選択される0〜2個のアルキル基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アリールアルケニルおよびアリールアルキルからなる群より選択され;
は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、およびシクロアルキルからなる群より選択され;
は、H、アルキル、アリール、ハロ、ヒドロキシおよびシクロアルキルからなる群より選択され、ここで、(p)が2〜4である場合、Rは同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択されるか、または2つのR基が一緒に連結して基−(CH−を形成し得、ここで、ここで、rは1〜6であり;
10は、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールからなる群より選択されるが、ただし、R10が、置換または非置換のヘテロアリールである場合、Mに対する結合は、R10基中の炭素原子からであり;
Zは、NまたはC−Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)−、−アルキレン−、−C(S)−、−C(アルキル)−および−C(H)(アルキル)−からなる群より選択され;そして
Mは、−S(O)−または−C(O)−である。
10が置換アリールまたは置換ヘテロアリールである場合、用語置換とは、好ましくは同じであっても異なっていてもよく、そしてハロゲン、低級アルキルおよびアミノ基からなる群より独立して選択される、1以上の基で置換されていることを意味する。
本発明の別の局面は、式Iの少なくとも1つの化合物を(好ましくは少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアとともに)含む薬学的組成物に関する。
本発明の別の局面は、式Iの少なくとも1つの化合物を、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアと接触させる工程を包含する、薬学的組成物を作製する方法に関する。
本発明の別の局面は、認知疾患または神経変性疾患処置する方法に関し、この方法は、この疾患を罹患する患者に式Iの少なくとも1つの化合物を投与する工程を包含する。
本発明の別の局面は、認知疾患または神経変性疾患処置する方法に関し、この方法は、この疾患を罹患する患者に、式Iの少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターとの組み合わせを投与する工程を包含する。
本発明の別の局面は、認知疾患または神経変性疾患を処置するためのキットに関し、このキットは、単一のパッケージ中に、組み合わせて使用するための第1容器および第2容器を備え、この第1容器は、式Iの少なくとも1つの化合物を含み、そしてこの第2容器は、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含む。
本発明によれば、後述するとおりの効果が達成される。
(詳細な説明)
本発明は、ムスカリン性レセプター(Mおよび/またはM)のアンタゴニストとしての新規クラスの化合物、このような化合物を調製する方法、1以上のこのような化合物を含む薬学的組成物、1以上のこのような化合物を含む薬学的処方物を調製する方法、およびムスカリン性レセプターに関連する1以上の疾患を処置、予防または改善する方法を提供する。
1つの実施形態では、本願は、式Iに示す一般式を有する化合物:
Figure 2010059213
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物に関し、ここで、X、Z、R、R、R、R、R、R、R、mおよびnは、上記に定義したとおりである。
1つの実施形態では、ZはNである。
別の実施形態では、Rは、アルキルである。なお別の実施形態では、Rは、−CH(CHである。
別の実施形態では、Rは、H、アルキルまたはハロである。なお別の実施形態では、Rは、Hである。
別の実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。なお別の実施形態では、RはHである。
別の実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。なお別の実施形態では、Rは、HまたはMeである。
別の実施形態では、Xは、−O−、−S−、−S(O)−および−S(O)−からなる群より選択される。なお別の実施形態では、Xは−O−である。
別の実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。なお別の実施形態では、RはHである。
別の実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。なお別の実施形態では、RはHである。
なお別の実施形態では、R10は好ましくは、置換もしくは非置換のアルキル、または置換もしくは非置換のアリールであり、より好ましくは置換アリールである。この実施形態では、置換アリールは好ましくは、同じであっても異なっていてもよく、各々、アルキル、ハロゲンおよびアミノからなる群より独立して選択される1以上の基で置換されたことを意味する。
本発明の特定の化合物の例は、以下の式によって表される:
Figure 2010059213
ここで、R、R、RおよびRは、以下の表1に定義される:
Figure 2010059213
Figure 2010059213
Figure 2010059213
好ましい実施形態では、本発明の化合物は、以下の式によって表される:
Figure 2010059213
別の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、以下の式によって表される:
Figure 2010059213
別の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、以下の式によって表される:
Figure 2010059213
なお別の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、以下の式によって表される:
Figure 2010059213
そうではないと言及した場合を除き、以下の定義は、本明細書および特許請求の範囲全体に適用される。これらの定義は、用語が単独で用いられるか、または他の用語と組み合わせて用いられるかにかかわらず適用される。それゆえ、「アルキル」の定義は、「アルキル」ならびに「アルコキシ」、「ハロアルキル」などの「アルキル」部分に適用される。
「アルキル」は、直鎖または分枝鎖であり得、そして1〜約20個の炭素原子をその鎖中に含む、脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキル基は、1〜約12個の炭素原子をその鎖中に含む。より好ましいアルキル基は、1〜約6個の炭素原子をその鎖中に含む。分枝鎖アルキルは、1以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)が、直鎖状アルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を、直鎖または分枝鎖であり得る鎖中に有する基を意味する。これらのアルキルは置換され得、このことは、アルキル基が、同じであっても異なっていてもよく、各々の置換基が、ハロ、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)(これらのアルキルは、同じであっても異なっていてもよい)、カルボキシおよび−C(O)O−アルキルからなる群より独立して選択される、1以上の置換基によって置換され得ることを意味する。適切なアルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、へプチル、ノニル、デシル、フルオロメチル、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルメチルが挙げられる。
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、そして直鎖または分枝鎖であり得、そして2〜約15個の炭素原子をその鎖中に含む、脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルケニル基は、2〜約12個の炭素原子をその鎖中に有する;そしてより好ましくは、2〜約6個の炭素原子をその鎖中に有する。分枝鎖とは、1以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)が直鎖状アルケニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルケニル」とは、その鎖中の2〜約6個の炭素原子が、直鎖または分枝鎖であり得ることを意味する。このアルケニルは、置換され得、そして用語「置換アルケニル」は、アルケニル基が、同じであっても異なっていてもよい(各置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、およびアルコキシからなる群より独立して選択される)1以上の置換基によって置換され得ることを意味する。適切なアルケニル基の非限定的な例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、およびn−ペンテニルが挙げられる。
「アラルキル」または「アリールアルキル」とは、アリールおよびアルキルが先に記載したとおりである、アリール−アルキル−基を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例としては、ベンジル、フェネチルおよびナフタレニルメチルが挙げられる。このアラルキルは、このアルキルを介して隣接部分へと連結する。
「アルキルアリール」とは、アルキルおよびアリールが先に記載したとおりである、アルキル−アリール−基を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の非限定的な例としては、トリルおよびキシリルが挙げられる。このアルキルアリールは、このアリールを介して隣接部分へと連結される。
「アラルケニル」は、アリール基およびアルケニル基が先に記載したとおりである、アリール−アルケニル−基を意味する。好ましいアラルケニルは、低級アルケニル基を含む。適切なアラルケニル基の非限定的な例としては、フェネテニルおよびナフチルエテニルが挙げられる。このアラルケニルは、このアルケニルを介して隣接部分へと連結される。
「アラルキニル」は、アリール基およびアルキニル基が先に記載したとおりである、アリール−アルキニル−基を意味する。好ましいアラルキニルは、低級アルキニル基を含む。このアラルキニルは、このアルキニルを介して隣接部分へと連結される。適切なアラルキニル基の非限定的な例としては、フェンアセチレニルおよびナフチルアセチレニルが挙げられる。
「アルコキシ」とは、アルキル基が先に記載したとおりである、アルキル−O−基を意味する。適切なアルコキシ基の非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシおよびイソプロポキシが挙げられる。このアルキル基は、エーテル酸素を介して隣接部分へと連結される。
「アリールオキシ」とは、アリール基が先に記載したとおりである、アリール−O−基を意味する。適切なアリールオキシ基の非限定的な例としては、フェノキシおよびナフトキシが挙げられる。このアリール基は、エーテル酸素を介して隣接部分へと連結される。
「アラルキルオキシ」とは、アラルキル基が先に記載したとおりである、アラルキル−O−基を意味する。適切なアラルキルオキシ基の非限定的な例としては、ベンジルオキシおよびナフタレンメトキシが挙げられる。このアラルキル基は、エーテル酸素を介して隣接部分へと連結される。
「アルキルアミノ」とは、窒素における水素原子のうちの1以上が、上記に定義のとおり、アルキル基によって置換される、−NH基または−NH 基を意味する。
「アリールアミノ」とは、窒素における水素原子のうちの1以上が、上記に定義のとおり、アリール基によって置換される、−NH基または−NH 基を意味する。
「アルキルチオ」とは、アルキル基が先に記載したとおりである、アルキル−S−基を意味する。適切なアルキルチオ基の非限定的な例としては、メチルチオ、エチルチオおよびイソプロピルチオが挙げられる。このアルキルは、硫黄を介して隣接部分へと連結される。
「アリールチオ」とは、アリール基が先に記載したとおりである、アリール−S−基を意味する。適切なアリールチオ基の非限定的な例としては、フェニルチオおよびナフチルチオが挙げられる。このアリールは、硫黄を介して隣接部分へと連結される。
「アラルキルチオ」とは、このアラルキル基が先に記載したとおりである、アラルキル−S−基を意味する。適切なアラルキルチオ基の非限定的な例は、ベンジルチオである。このアラルキルは、硫黄を介して隣接部分へと連結される。
「アルキレン」とは、遊離の価数を2つの炭素原子に共有する、アルカンジイル基をいう。非限定的な例としては、メチレン、プロピレンなどが挙げられる。
「アリーレン」は、2つの環炭素原子からの水素原子の除去により芳香族炭化水素から誘導される、二価の基である。非限定的な例としては、フェニレンなどが挙げられる。
「ヘテロアリーレン」は、2つの環炭素原子から水素原子を除去することにより複素環式芳香族化合物から誘導される、二価の基(例えば、ピリジン、ピロールなどに由来する二価の基)である。
「アルコキシカルボニル」とは、アルキル−O−C(O)−基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の非限定的な例としては、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが挙げられる。アルコキシは、このカルボニルを介して隣接部分へと連結される。
「アリールオキシカルボニル」とは、アリール−O−C(O)−基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の非限定的な例としては、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが挙げられる。このアリールオキシは、このカルボニルを介して隣接部分へと連結される。
「アラルコキシカルボニル」とは、アラルキル−O−C(O)−基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の非限定的な例は、ベンジルオキシカルボニルである。このアラルコキシは、カルボニルを介して隣接部分へと連結される。
「アルキルスルホニル」とは、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、このアルキル基が低級アルキルである基である。このアルキルは、このスルホニルを介して隣接部分へと連結される。
「アルキルスルフィニル」とは、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、このアルキル基が低級アルキルである基である。このアルキルは、このスルフィニルを介して隣接部分へと連結される。
「アリールスルホニル」とは、アリール−S(O)−基を意味する。このアリールは、このスルホニルを介して隣接部分へと連結される。
「アリールスルフィニル」とは、アリール−S(O)−基を意味する。このアリールは、このスルフィニルを介して隣接部分へと連結される。
「環系置換基」とは、例えば、環系上の利用可能な水素を置換する、芳香族系または非芳香族環系へと連結した置換基を意味する。環系置換基は、同じであっても異なっていてもよく、各々が、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アラルキルオキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、シクロアルケニル、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−からなる群より独立して選択され、ここで、YおよびYは、同じであっても異なっていてもよく、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルからなる群より独立して選択される
「シクロアルキル」とは、3〜24個の炭素原子、好ましくは5〜10個の炭素原子を含む、非芳香族の単環式系または多環式縮合環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、5〜7個の環原子、より好ましくは6個の環原子を含む。このシクロアルキルは、同じであっても異なっていてもよく、上記で定義されるとおりである、1以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得る。適切な単環式シクロアルキルの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。適切な多環式シクロアルキルの非限定的な例としては、ビシクロアルキル(例えば、デカリニル、ノルボルネニルなど)、トリシクロアルキルおよびテトラシクロアルキルが挙げられる。
「シクロアルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、3〜10個の炭素原子、好ましくは5〜10個の炭素原子を含む、非芳香族の単環式環系または多環式環系を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、5〜7個の環原子、より好ましくは6個の環原子を含む。このシクロアルケニルは、同じであっても異なっていてもよく、上記に定義されたとおりである、1以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得る。適切な単環式シクロアルケニルの非限定的な例としては、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルなどが挙げられる。適切な多環式シクロアルケニルの非限定的な例は、ノルボルネニルである。
「アシル」とは、種々の基が先に記載されたとおりである、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、アリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−、アルキニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、シクロアルケニル−C(O)−、またはシクロアルキニル−C(O)−基を意味する。親部分への結合は、カルボニルの炭素原子を介してである。適切なアシル基の非限定的な例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、2−メチルプロパノイル、ブタノイル、ベンゾイルおよびシクロヘキサノイルが挙げられる。
「ハロ」とは、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、またはヨード基を意味する。好ましいのは、フルオロ、クロロまたはブロモであり、そしてより好ましいのは、フルオロおよびクロロである。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。好ましいのは、フッ素、塩素または臭素であり、そしてより好ましいのは、フッ素および塩素である。
「ヘテロアリール」とは、5原子もしくは6原子の環状芳香族基、またはO、SもしくはNから独立して選択される、1個もしくは2個のヘテロ原子を有する11原子〜12原子の二環式基を表し、このヘテロ原子は、炭素環式環構造を中断しており、芳香族の特徴を提供するに充分な数の非局在化π電子を有するが、ただし、この環は、隣接する酸素および/または硫黄原子を含まない。好ましいヘテロアリールは、5〜6個の環原子を含む。「ヘテロアリール」は、同じであっても異なっていてもよく、そして本明細書中で定義されたとおりである、1以上の「環系置換基」によって必要に応じて置換され得る。ヘテロアリールという基本名の前の接頭語アザ、オキサまたはチアは、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子または硫黄原子のそれぞれが、環原子として存在することを意味する。窒素原子は、N−オキシドを形成し得る。全てのレジオ異性体(例えば、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジル)が意図される。有用な6員ヘテロアリール基としては、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルなどおよびこれらのN−オキシドが挙げられる。有用な5員ヘテロアリール環としては、フリル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリルなどが挙げられる。有用な二環式基としては、上記に列挙したヘテロアリール基から誘導されるベンゾ縮合環系(例えば、キノリル、フタラジニル、キナゾリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリルなど)が挙げられる。
「アルキレン」とは、2つの炭素原子に遊離の価数を共有する、アルカンジイル基をいう。非限定的な例としては、エチレン、プロピレンなどが挙げられる。
「アルコキシ」とは、アルキルが1〜9個の炭素原子である、酸素によって結合されたアルキルラジカル(すなわち、アルキル−O−)を意味する。アルコキシ基の非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびヘプトキシが挙げられる。
「ハロアルキル」とは、1以上のハロ原子置換基を有するアルキルを意味する。非限定的な例としては、−CHCl、−CHCl、−CCl、−CHF、−CHF、−CF、−CH−CHCl、−CH−CHCl、および−CHCl−CHClが挙げられる。
「アリール」とは、6〜14個の炭素原子、好ましくは6〜10個の炭素原子を含む、芳香族単環式環系または芳香族多環式環系を意味する。このアリール基は、同じであっても異なっていてもよく、本明細書中に定義したとおりである、1以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得る。適切なアリール基の非限定的な例としては、1〜5個のR基で必要に応じて置換された、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
「患者」とは、ヒト、他の哺乳動物および他の動物を包含する。
「哺乳動物」とは、ヒトおよび他の哺乳動物を包含する。
用語「薬学的有効量」は、組織、系、動物または哺乳動物に対して、投与者(例えば、研究者、医師または獣医)によって求められる所望の効果(これは、処置される状態もしくは疾患の症状の緩和、および疾患(例えば、認知神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病および老人性痴呆))の進行の予防、緩徐化もしくは休止を包含し、処置が記憶および学習の改善をもたらす)を有する、治療薬剤の量を意味することが意図される。
窒素保護基(Prot)とは、窒素を反応から保護し得る基を意味する。好ましい窒素保護基は、カルボベンジルオキシ(CBz)、CHOCO(CHCO、およびt−ブトキシカルボニル(BOC)である。他の有用な実施可能な窒素保護基は、当該分野で周知である。
用語「必要に応じて置換される」とは、指定された基、ラジカルまたは部分での必要に応じた置換を意味する。
本明細書中で用いられる場合、用語「組成物」は、指定の量の指定の成分を含む産物、ならびに直接的または間接的に、指定の量の指定の成分の組み合わせから生じる任意の産物を包含することを意図する。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物もまた、本発明の範囲内にあることが意図される。用語「プロドラッグ」は、本明細書中で用いられる場合、被験体に投与されると、代謝プロセスまたは化学プロセスによる化学的変換を受けて、式Iの化合物またはそれらの塩および/もしくは溶媒和物を生じる薬物前駆体である化合物を表す。プロドラッグの考察は、T.HiguchiおよびV.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、およびBioreversible Carriers in Drug Design(1987)Edward B.Roche編,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press(これらは両方とも、本明細書中に参考として援用される)に提供される。
「溶媒和物」は、本発明の化合物と、1以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、種々の程度のイオン結合および共有結合(水素結合を含む)を含み得る。特定の例において、この溶媒和物は、(例えば、1以上の溶媒分子が結晶固体の結晶格子中に組み込まれる場合)単離され得る。「溶媒和物」は、溶液相溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の非限定的な例としては、エタノレート、メタノレートなどが挙げられる。「水和物」は、溶媒和物であり、ここで、この溶媒分子は、HOである。
式Iの化合物は、塩(これはまた、本発明の範囲内にある)を形成し得る。本明細書中での式Iの化合物への言及は、そうでないと示されない限り、その塩への言及を包含すると理解される。用語「塩」は、本明細書中で用いられる場合、無機酸および/または有機酸を用いて形成された酸性塩、ならびに無機塩基および/または有機塩基を用いて形成された塩基性塩を示す。さらに、式Iの化合物が塩基性部分(例えば、ピリジンまたはイミダゾールであるがこれらに限定されない)および酸性部分(例えば、カルボン酸であるがこれに限定されない)の両方を含む場合、両性イオン(「内部塩」)が形成され得、そしてこれは、本明細書中で用いられる場合の用語「塩」に含まれる。薬学的に受容可能な(すなわち、無毒性の、生理学的に受容可能な)塩が好ましいが、他の塩もまた有用である。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物を、媒体(例えば、塩が沈澱する媒体)中または水性媒体中の(例えば、等しい量の)酸または塩基と反応させ、続いて凍結乾燥することにより、形成され得る。
例示的な酸付加塩としては、以下が挙げられる:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバレート、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩(例えば、本明細書中に言及したスルホン酸塩)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシレートとしても公知)、ウンデカン酸塩など。さらに、塩基性薬学的に化合物からの薬学的に有用な塩の形成に適切であると一般的に考えられる酸は、例えば、S.Bergeら,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33 201−217;およびAndersonetら,The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York)に記載される。これらの開示は、本明細書中に参考として援用される。
例示的な塩基性塩としては、以下が挙げられる:アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、リチウム塩、およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩およびマグネシウム塩)、有機塩基(例えば、有機アミン(例えば、ベンズアシン(benzathine)、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバアミン(hydrabamine)(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンを用いて形成される)、N−メチル−D−グルコサミン、N−メチル−D−グルカミド(glucamide)、t−ブチルアミン))との塩、およびアミノ酸(例えば、アルギニン、リジンなど)との塩。塩基性窒素含有基は、薬剤(例えば、低級アルキルハライド(例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピル、および塩化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、および臭化ブチル、ならびにヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、およびヨウ化ブチル)、ジアルキル硫酸塩(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、および硫酸ジアミル)、長鎖ハライド(例えば、塩化デシル、塩化ラウリル、塩化ミリスチルおよび塩化ステアリル、臭化デシル、臭化ラウリル、臭化ミリスチルおよび臭化ステアリル、ならびにヨウ化デシル、ヨウ化ラウリル、ヨウ化ミリスチルおよびヨウ化ステアリル)、アラルキルハライド(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)などを用いて4級化され得る。
全てのこのような酸性塩および塩基性塩は、本発明の範囲内の、薬学的に受容可能な塩であることが意図され、そして全ての酸性塩および塩基性塩は、本発明の目的のためには、遊離形態の対応する化合物と等価であるとみなされる。
式Iの化合物、ならびにそれらの塩、溶媒和物およびプロドラッグは、それらの互変異性形態で(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)存在し得る。全てのこのような互変異性形態は、本明細書中で、本発明の一部であることが意図される。
本発明の化合物の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(これらの化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグの立体異性体、ならびにこれらのプロドラッグの塩および溶媒和物を包含する)(例えば、種々の置換基上の不斉炭素に起因して存在し得る立体異性体(鏡像異性体形態(これは、不斉炭素の存在下でさえ存在し得る)、回転異性体形態、アトロプ異性体、およびジアステレオ異性体形態を包含する)は、本発明の範囲内にあることが意図される。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まなくてもよく、あるいは、例えば、ラセミ化合物として、または全ての他の立体異性体もしくは他の選択された立体異性体と混合され得る。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationによって定義されるように、S配置またはR配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ化合物またはプロドラッグの塩、溶媒和物、およびプロドラッグに等しく適用されることが意図される。
本発明の別の局面は、(好ましくは、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせた)構造式Iを有する少なくとも1つの化合物を含む薬学的組成物に関する。
本発明によって記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性な薬学的に受容可能なキャリアは、固体または液体であり得る。固体形態の調製物としては、散剤、錠剤、分散可能顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が挙げられる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの活性成分を含み得る。適切な固体キャリア(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース)は、当該分野で公知である。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適切な固体投薬形態として用いられ得る。薬学的に受容可能なキャリアおよび種々の組成物についての製造方法の例は、A.Gennaro(編),Remington’s Pharmaceutcal Sciences,第18版,(1990),Mack Publishing
Co.,Easton,Pennsylvaniaに見出され得る。
坐剤を調製するために、低融点ワックス(例えば、脂肪酸グリセリドまたはカカオ脂の混合物)は最初に融解され、そして活性成分は、攪拌することにより、その中に均質に分散される。次いで、融解した均質混合物は、便利なサイズのモールドに注がれ、冷却され、それにより凝固される。
液体形態の調製物としては、液剤、懸濁剤および乳濁剤が挙げられる。一例は、非経口注射用の上記の水または水−プロピレングリコール溶液であり得る。
液体形態の調製物としてはまた、鼻腔内投与のための溶液が挙げられ得る。
吸入に適切なエアゾール調製物としては、薬学的に受容可能なキャリア(例えば、不活性圧縮ガス)と組み合わされ得る、液剤および散剤形態の固体が挙げられ得る。
また含まれるのは、使用の少し前に、経口投与または非経口投与のいずれかのための液体形態の調製物へと変換されることが意図される、固体形態の調製物である。このような液体形態としては、液体、懸濁液および乳濁液が挙げられる。
本発明の化合物はまた、経皮送達され得る。経皮組成物は、この目的のための当該分野で従来そうであるように、クリーム剤、ローション剤、エアゾール剤および/または乳濁剤の形態を採り得、そしてマトリクス型またはレザバ型の経皮パッチ中に含まれ得る。
本発明の別の局面は、式Iの少なくとも1つの化合物を、上記の少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアと接触させる工程を包含する、薬学的組成物を作製する方法に関する。
本発明の別の局面は、認知疾患または神経変性疾患を処置する方法に関し、この方法は、これらの疾患に罹患した患者に式Iの少なくとも1つの化合物を投与する工程を包含する。好ましくは、投与される式Iの化合物の量は、薬学的に有効な量である。患者へと投与される式Iの化合物の量は、約0.0001mg/kg体重〜約40mg/kg体重であり、好ましくは約0.001mg/kg体重〜約20mg/kgであり、より好ましくは約0.005mg/kg体重〜約10mg/kg体重であり得る。
投与形態としては、経口、非経口および経皮が挙げられるがこれらに限定されない。経皮組成物は、この目的のために当該分野で従来そうであるように、クリーム剤、ローション剤および/または乳濁剤の形態を採り得、そしてマトリクス型またはレザバ型の経皮パッチ中に含まれ得る。
好ましくは、薬学的調製物は、単位投与形態にある。このような形態では、この調製物は、適切な量の活性成分を含む単位用量にさらに分けられる。単位投与形態は、包装された調製物であり得、このパッケージは、別個の量の調製物(例えば、バイアルまたはアンプル中の包まれた錠剤、カプセル剤、および散剤)を含む。単位投与形態はまた、それらのカプセル剤、カシェ剤もしくは錠剤であり得るか、またはこれは、包装された形態の、適切な数の任意のこれらであり得る。
式Iを有する化合物および/またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物の投薬量および投与頻度は、患者の年齢、状態およびサイズ、ならびに処置される症状の重篤度のような要因を考慮して、担当の臨床医の判断に従って調節され得る。便宜を図るために、総日投薬量は、分けられ得、そして1日を通して少しずつ、または連続送達を提供することにより、投与され得る。
本発明の別の局面は、認知疾患または神経変性疾患を処置する方法に関し、この方法は、これらの疾患を罹患する患者に、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターと関連した式Iの少なくとも1つの化合物を投与する工程を包含する。好ましくは、式Iの化合物の量および投与されるインヒビターの量は、薬学的に有効な量である。患者へと投与される式Iの化合物の量およびインヒビターの量は、各々独立して、約0.001mg/kg体重〜約100mg/kg体重、好ましくは約0.005mg/kg体重〜約40mg/kg体重、より好ましくは約0.01mg/kg体重〜約20mg/kg体重であり得る。
式Iの化合物が、認知障害を処置するためにアセチルコリンエステラーゼインヒビターと関連して用いられる場合、これらの2つの活性成分は、同時に、または連続して、共投与され得るか、または薬学的に受容可能なキャリア中に式Iの化合物およびアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含む単一の薬学的組成物が投与され得る。式Iの化合物とインヒビター手段との関連とは、化合物およびインヒビターが、任意の従来の経口投与形態または非経口投与形態(例えば、カプセル剤、錠剤、散剤、カシェ剤、懸濁剤、液剤、坐剤、鼻腔スプレーなど)において、個々にまたは一緒に投与され得ることを意味する。アセチルコリンエステラーゼインヒビターの投与量は、約0.001mg/kg体重〜約100mg/kg体重の範囲であり得る。
本発明の別の局面は、単一のパッケージ中に、組み合わせて使用するための第1容器および第2容器を備える、認知疾患または神経変性疾患を処置するためのキットに関し、この第1容器は、式Iの少なくとも1つの化合物を含み、そしてこの第2容器は、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含み、この化合物およびインヒビターは各々、好ましくは薬学的に受容可能なキャリア中に存在する。好ましくは、これらの化合物の量およびインヒビターの量は、薬学的有効量である。患者へと投与される式Iの化合物の量およびインヒビターの量は、各々、約0.0001mg/kg〜約40mg/kg、好ましくは約0.001mg/kg〜約20mg/kg、そしてより好ましくは約0.005mg/kg〜約10mg/kgであり得る。
以下の略語は、手順およびスキームにおいて使用される:
水性(aq)、トリフルオロ酢酸無水物(TFAA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDCI)mおよび臭化テトラブチルアンモニウム(TBAB)。
式Iによる化合物は、以下の反応工程によって示されるように、当業者に公知のプロセスによって生成され得る:
方法の一般的説明:
Figure 2010059213
上記の反応に続いて、必要な場合または所望の場合、以下の工程のうちの1つ以上が行われ得る:(a)このようにして生成された化合物から任意の保護基を除去する工程;(b)このようにして生成された化合物を、薬学的に受容可能な塩、エステルおよび/または溶媒和物へと変換する工程、ならびに(c)式Iの化合物を単離する工程(式Iの立体異性体を分離する工程を包含する)。
上記の反応順序に基づいて、当業者は、式Iによる化合物を生成するために必要な出発物質を選択し得る。
上記のプロセスでは、反応の間特定の基を保護することが時々所望され得るか、および/または必要であり得る。当業者が周知の従来の保護基が用いられ得る。反応後、保護基は、標準的手順によって除去され得る。
本明細書中に開示される発明は、以下の調製および実施例により例示される。以下の調製および実施例は、開示の範囲を限定すると解釈されるべきではない。代替的な機構経路および類似の構造は、当業者に明らかであり得る。
Figure 2010059213
工程1:イソプロパノール(1.64g、65.1mmol)を、窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(1.64g、65.1mmol)および1−メチル−2−ピロリジン(75mL)の懸濁物に35分間かけて滴下した。反応混合物を80℃まで30分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、化合物1(10.0g、32.5mmol)を添加し、そして反応物を60℃まで加熱した。16時間後、反応混合物を1N NaOH(200mL)に注ぎ、30分間攪拌し、そしてエーテルで抽出した。合わせた有機物を1N NaOHで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濾過および濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)を介した精製により、所望の生成物2(6.04g、17.4mmol、53%の収率)を得た。HRMS(FAB):C2030NO(M+H)についての計算値:348.2175。実測値:348.2078。
工程2a:水素化ホウ素ナトリウム(0.26g、6.9mmol)を、0℃(氷浴)にてエタノール(95%,58mL)中のケトン2(2.00g、5.76mmol)の溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を室温まで温め、そして16時間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和NHClでクエンチし、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、所望の生成物3a(2.01g、5.76mmol)を得た。これを、さらなる精製を行わずに次の反応において用いた。
工程2b:臭化メチルマグネシウム(THF中3M、4.1mL、12.3mmol)を、窒素雰囲気下にて、0℃(氷浴)にて、テトラヒドロフラン(29mL)中のケトン2(2.00g、5.76mmol)の溶液にゆっくりと添加した。反応物を室温まで温め、そして16時間攪拌した。反応混合物を飽和NHClでクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濾過および濃縮して、所望の生成物3b(2.06g、5.67mmol)を得た。これを、さらなる精製を行わずに用いた。
工程3:p−トルエンスルホン酸(1.30g、6.83mmol)を、トルエン(58mL)中のアルコール3aまたは3b(2.01g、5.76mmol)の溶液に添加し、そして加熱還流した。6時間後、この反応物を1N NaOHでクエンチし、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、所望の生成物4(1.33g、5.76mmol)を得た。これを、さらなる精製を行わずに次の反応で用いた。
工程4:ジクロロメタン(58mL)中のアミン4(1.33g、5.76mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の二炭酸ジ−t−ブチル(1.46g、6.69mmol)の溶液を添加した。1時間後、反応混合物を水でクエンチし、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた有機物を、炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濾過した。フラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物5(1.82g、5.49mmol、95%)を得た。
工程5:臭化テトラブチルアンモニウム(30mg、0.13mmol)を、クロロホルム(10mL)および50%水性水酸化ナトリウム(2mL)中のアルケン5(0.71g、2.14mmol)の混合物に添加した。この反応物を窒素でフラッシュし、そしてシールしたチューブ中で室温にて攪拌した。16時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(5%〜10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、所望の生成物6(0.87g、2.14mmol、100%)を得た。HRMS(FAB):C2130NO(M+H)についての計算値:413.1524。実測値:413.1538。
工程6a:トリフルオロ酢酸(2.8mL、3.6mmol)を、窒素雰囲気下のジクロロメタン(24mL)中の化合物6(0.99g、2.4mmol)の溶液に添加し、そして室温で攪拌した。30分後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、1N NaOHで洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、遊離アミン7a(0.75g、2.4mmol)を得た。これを、さらなる精製を行わずに以下の反応において用いた。
工程6b:工程6aに続いて、トリフルオロ酢酸無水物(0.10mL、0.72mmol)を、窒素雰囲気下のジクロロメタン(6mL)中の化合物7a(0.17g、0.55mmol)の溶液に添加し、そして室温で攪拌した。1.5時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。PTLC(10%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、トリフルオロアセトアミド(0.21g、0.81mmol、88%)を得た。
亜鉛塵(0.29g、4.40mmol)を、窒素雰囲気下のエタノール(5mL)および水(0.5mL)中にトリフルオロアセトアミド(0.21g、0.81mmol)の溶液に添加し、次いで84℃で21時間加熱した。亜鉛を濾別し、そして10% HClで、続いてジクロロメタンによって洗浄した。混合物をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質(202mg)をジクロロメタン(5mL)中に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸無水物(0.07mL)を窒素雰囲気下で添加し、そして室温で攪拌した。16時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。PTLC(10%酢酸エチル/ヘキサン、3回展開)による精製により、所望の生成物(0.07g、0.21mmol、40%)を得た。HRMS(FAB):C1823NO(M+H)についての計算値:342.1674。実測値:342.1681。
炭酸カリウム(0.05、0.41mmol)を、メタノール(2mL)および水(1mL)中のデス−クロロ化合物(0.07g、0.21mmol)の溶液に添加し、そして反応物を室温で攪拌した。1時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濾過して、所望の生成物7b(0.05g,0.21mmol)を得た。これを、さらなる精製を行わずに用いた。
工程7:ジクロロメタン(8mL)中のアミン7aまたは7b(0.75、2.40mmol)の溶液に、ケトンN−BOC−4−ピペリドン(574mg、2.88mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(710mg、3.35mmol)および酢酸(0.13mL、2.40mmol)を添加した。室温で20時間攪拌後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄した。有機層を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)による精製により、所望の生成物8(0.40g、0.81mmol、34%)を得た。HRMS(FAB):C2639Cl(M+H)についての計算値:499.2308。実測値:499.2303。
工程8:トリフルオロ酢酸(0.95mL、1.2mmol)を、窒素雰囲気下のジクロロメタン(8mL)中の化合物8(0.40g、0.81mmol)の溶液に添加し、そして室温で攪拌した。2時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして合わせた有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、所望の生成物9(0.30g、0.76mmol、95%)を得た。これを、さらなる精製を行わずに次の反応において用いた。
工程9a:以下に列挙した対応する酸(0.08mmol)、EDCI(0.09mmol)およびDMAP(0.06mmol)の混合物に、ジクロロメタン(0.6mL)中の化合物9(0.06mmol)を添加した。反応混合物を窒素でフラッシュし、そしてシールしたチューブ中で室温にて攪拌した。21時間後、反応物をジクロロメタンで希釈し、そして1N NaOHで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。PTLC(5% メタノール/ジクロロメタン)による精製により、所望の生成物10a(0.06mmol)を得た。
工程9b:対応する塩化スルホニル(0.05mmol)を、窒素雰囲気下のジクロロメタン(0.6mL)およびトリエチルアミン(0.05mmol)中の9(0.05mmol)の溶液に添加し、そして室温で攪拌した。16時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして水で洗浄した。有機物を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。PTLC(5% メタノール/ジクロロメタン)による精製により、所望の生成物10b(0.04 mmol)を得た。
(化合物1の合成:)
Figure 2010059213
4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸塩(25.0g、103mmol,Oakwood Products,Inc.;1741 Old Dunbar Rd.;West Columbia,SC,29172)を、EtO(125mL)および10% NaOH(125mL)中に溶解し、そして激しく攪拌しながら、0℃まで冷却した。EtO中のBOCO(26.9g、123mmol)溶液を30分間かけて滴下した。rtで2時間攪拌後、混合物を分液漏斗に注ぎ、そしてEtOで抽出した。有機物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。化合物1を、定量的収率(31.5g、103mmol)で得た。
化合物の表中の化合物番号1について、2−クロロ−3−メチル安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C2936Cl(M+H)についての計算値:549.1842。実測値:549.1835。
化合物の表中の化合物番号2、化合物番号7および化合物番号12について、3−クロロ−2−メチル安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):化合物番号2について:C2936Cl(M+H)についての計算値:549.1842。実測値:549.1848。化合物番号7について:C2938ClN(M+H)についての計算値:481.2622。実測値:481.2616。化合物番号12について:C3040ClN(M+H)についての計算値:495.2778。実測値:495.2762。
化合物の表中の化合物番号3、化合物番号8および化合物番号10について、2,3−ジクロロ安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):化合物番号3について:C2833Cl(M+H)+についての計算値:571.1267。実測値:571.1270。化合物番号8について:C2835Cl(M+H)についての計算値:501.2076。実測値:501.2069。化合物番号10について:C2937Cl(M+H)についての計算値:515.2232。実測値:515.2233。
化合物の表中の化合物番号4について、2−アミノ−3−メチル安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C2938Cl(M+H)についての計算値:530.2341。実測値:530.2348。
化合物の表中の化合物番号5、化合物番号9および化合物番号11について、2−アミノ−3−クロロ安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):化合物番号5について:C2835Cl(M+H)についての計算値:550.1795。実測値:550.1790。化合物番号9について:C2837ClN(M+H)についての計算値:482.2574。実測値:482.2570。化合物番号11について:C2939ClN(M+H)についての計算値:496.2718。実測値:496.2731。
化合物の表中の化合物番号6について、2−アミノ−3−フルオロ安息香酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C2835ClFN(M+H)についての計算値:534.2090。実測値:534.2074。
化合物の表中の化合物番号13について、4−フルオロ−1−ナフトン酸(naphthoic acid)を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C3236ClFN(M+H)についての計算値:569.2138。実測値:569.2125。
化合物の表中の化合物番号14について、5−ブロモ−1−ナフトン酸を、工程9aにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C3236BrCl(M+H)についての計算値:631.1317。実測値:631.1331。
化合物の表中の化合物番号15について、n−プロピルスルホニルクロリドを、工程9bにおいて、対応するスルホニルクロリドとして用いた。HRMS(FAB):C2437ClS(M+H)についての計算値:503.1902。実測値:503.1904。
化合物の表中の化合物番号16について、1−ナフチルスルホニルクロリドを、工程9bにおいて、対応するスルホニルクロリドとして用いた。HRMS(FAB):C3137ClS(M+H)についての計算値:587.1902。実測値:587.1897。
化合物の表中の化合物番号17について、2−6−ジメチル安息香酸を、工程9bにおいて、対応する酸として用いた。HRMS(FAB):C3039Cl(M+H)についての計算値:529.2389。実測値:529.2397。
上記の手順または当業者に周知のこれらの手順の改変版において適切な出発物質を用いて、以下の表に示す化合物を調製した。
(化合物の表)
Figure 2010059213
Figure 2010059213

Figure 2010059213
Figure 2010059213
Figure 2010059213
式Iの化合物は、選択的Mムスカリン作用性拮抗活性および/またはMムスカリン作用性拮抗活性を示し得る。これは、認知障害(例えば、アルツハイマー病および老人性痴呆)を処置するための薬学的活性と関連付けられている。
式Iの化合物は、ムスカリン性アンタゴニスト活性を示すために指定された試験手順において薬理学的活性を示す。以下は、この試験手順の説明である。
(ムスカリン結合活性)
目的の化合物を、クローニングされたヒトMムスカリン性レセプターサブタイプ、ヒトMムスカリン性レセプターサブタイプ、ヒトMムスカリン性レセプターサブタイプ、ヒトMムスカリン性レセプターサブタイプおよびヒトMムスカリン性レセプターサブタイプに対する結合を阻害する能力について試験した。これらの研究におけるレセプターの供給源は、これらのレセプター型の各々を発現する安定にトランスフェクトされたCHO細胞株由来の膜であった。増殖後、細胞をペレット化し、続いて50容積の冷10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)(緩衝液B)中でPolytronを用いてホモジナイズした。ホモジネートを、40,000×gにて4℃にて20分間遠心分離した。得られた上清を捨て、そしてペレットを20mg湿組織/mlの最終濃度にて緩衝液B中に再懸濁した。これらの膜を、以下に記載の結合アッセイにおいて利用するまで、−80℃で保存した。
クローニングしたヒトムスカリン性レセプターに対する結合を、H−キヌクリジニルベンジレート(QNB)(Watsonら,「[3H]pipernzepine and (−)−[3H] quinuclidinyl benzilate binding to rat cerebral cortical and cardiac muscarinic cholinergic sites.I.Characterization and regulation of agonist binding to putative muscarinic subtypes.」、J.Pharmacol.Exp.Ther,1986年5月;237(2):411−8)を用いて実施した。手短に述べると、膜(それぞれ、M含有膜、M含有膜、M含有膜、M含有膜およびM含有膜について約8μg、20μg、および14μgのタンパク質アッセイ)を、2mlの最終容積において、25℃にて90分間、H−QNB(100pM〜200pMの最終濃度)および漸増濃度の未標識薬物とともにインキュベートした。非特異的結合を、1μMアトロピンの存在下でアッセイした。インキュベーションを、Skatron濾過装置を用いたGF/Bガラスファイバーフィルターを通した減圧濾過により終了し、そしてこれらのフィルターを冷10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した。シンチレーションカクテルをこれらのフィルターに添加し、そしてバイアルを一晩インキュベートした。結合した放射リガンドを、液体シンチレーションカウンター(50%の効率)中で定量した。得られたデータを、EBDAコンピュータプログラム(McPherson,G.A.Kinetic,EBDA,Ligand,Lowry:A Collection of Radioligand Binding Analysis Programs.Elsevier Science Publishers BV,Amsterdam,1985)を用いて、IC50値(すなわち、結合を50%阻害するために必要な化合物濃度)について分析した。次いで、親和性値(K)を、以下の式[Y−C.ChengおよびW.H.Prusoff,「Relationship between the inhibitory constant (Ki) and the concentration of inhibitor which causes 50 percent inhibition (IC50)of an enzymatic reaction」,Biochem.Pharmacol.22(1973)3099−3108]を用いて決定した。
Figure 2010059213
それゆえ、Kの低い値は、より大きな結合親和性を示す。
特定のムスカリン性レセプターへの結合についての化合物の選択性の程度を決定するために、第1ムスカリン性レセプターのK値を、別のムスカリン性レセプターのK値によって除算した。例えば、MレセプターのK値をMレセプターのK値によって除算した場合、より高い比は、Mムスカリン性レセプターへの結合に関する、より高い選択性を示す。
(試験結果)
Figure 2010059213
本明細書中に開示される実施形態および実施例に対して種々の改変が行われ得ることが理解される。それゆえ、上記の説明は、限定と解釈されるべきではなく、単に、好ましい実施形態の例示であると解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の特許請求の範囲および趣旨の範囲内の種々の改変を想定する。
本発明の好ましい実施形態によれば、以下の化合物などが提供される。
(項1)
構造式(I):
Figure 2010059213
を有する化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であって;ここで:
H、アルキル、アルケニルおよびアルキニルからなる群より選択され;
は、
Figure 2010059213
であり、
pは0〜4であり;
mは0〜4であり;
nは0〜4であり;
は、H、アルキル、ハロ、アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノアルキル、およびアシルからなる群より選択され、ここで、mが2〜4である場合、R は、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択され;
およびR は、同じであっても異なっていてもよく、Hおよびハロゲンからなる群より各々独立して選択され;
は、H、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、およびチオアルキルからなる群より選択され、ここで、nが2〜4である場合、R は、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択され;
は、水素、アシル、アルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルキル、同じであっても異なっていてもよく独立して選択される0〜2個のアルキル基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アリールアルケニルおよびアリールアルキルからなる群より選択され;
は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、およびシクロアルキルからなる群より選択され;
は、H、アルキル、アリール、ハロ、ヒドロキシおよびシクロアルキルからなる群より選択され、ここで、(p)が2〜4である場合、R は、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して選択されるか、または2つのR 基は、一緒に連結して−(CH −基を形成し得、ここで、rは1〜6であり;
10 は、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールからなる群より選択されるが、ただし、R 10 が、置換または非置換のヘテロアリールである場合、Mに対する結合は、R 10 基中の炭素原子からであり;
Zは、NまたはC−R であり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O) −、−C(O)−、−アルキレン−、−C(S)−、−C(アルキル) −および−C(H)(アルキル)−からなる群より選択され;そして
Mは、−S(O) −または−C(O)−である、化合物。
(項2)
ZがNである、上記項1に記載の化合物。
(項3)
が−CH(CH である、上記項1に記載の化合物。
(項4)
がHである、上記項1に記載の化合物。
(項5)
がHである、上記項1に記載の化合物。
(項6)
がHまたはメチルである、上記項1に記載の化合物。
(項7)
Xが−O−である、上記項1に記載の化合物。
(項8)
がHである、上記項1に記載の化合物。
(項9)
がHである、上記項1に記載の化合物。
(項10)
10 が置換もしくは非置換のアルキル、または置換もしくは非置換のアリールである、上記項1に記載の化合物。
(項11)
10 が置換アリールである、上記項10に記載の化合物。
(項12)
前記置換アリールが、アルキル、ハロゲンおよびアミノからなる群より選択される1以上の基で置換されている、上記項11に記載の化合物。
(項13)
式Iの化合物が以下:
Figure 2010059213
であり、そしてここでR 、R 、R およびR が、示された化合物について以下の表:
Figure 2010059213
Figure 2010059213
Figure 2010059213
に定義される、上記項1に記載の化合物。
(項14)
以下の式:
Figure 2010059213
を有する、上記項1に記載の化合物。
(項15)
以下の式:
Figure 2010059213
を有する、上記項1に記載の化合物。
(項16)
以下の式:
Figure 2010059213
を有する、上記項1に記載の化合物。
(項17)
以下の式:
Figure 2010059213
を有する、上記項1に記載の化合物。
(項18)
上記項1に記載の少なくとも1つの化合物を含む、薬学的組成物。
(項19)
少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、上記項18に記載の薬学的組成物。
(項20)
上記項19に記載の薬学的組成物を作製する方法であって、上記項1に記載の少なくとも1つの化合物を、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアと接触させる工程を包含する、方法。
(項21)
認知疾患または神経変性疾患を処置する方法であって、該疾患に罹患した患者に、上記項1に記載の少なくとも1つの化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項22)
投与される式Iの化合物の量が、前記認知疾患または神経学的疾患の処置について治療有効量である、上記項21に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項23)
投与される式Iの化合物の量が、約0.00001mg/kg体重〜約40mg/kg体重である、上記項21に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項24)
前記認知疾患または神経変性疾患が、アルツハイマー病である、上記項21に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項25)
認知疾患または神経変性疾患を処置する方法であって、該疾患に罹患した患者に、上記項1に記載の少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターの組み合わせを投与する工程を包含する、方法。
(項26)
式Iの化合物の量および投与されるインヒビターの量が、治療有効量である、上記項25に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項27)
式Iの化合物の量および投与されるインヒビターの量が、各々独立して、約0.001mg/kg体重〜約100mg/kg体重である、上記項25に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項28)
前記認知疾患または神経変性疾患が、アルツハイマー病である、上記項25に記載の認知疾患または神経変性疾患を処置する方法。
(項29)
認知疾患または神経変性疾患を処置するためのキットであって、単一のパッケージ中に、組み合わせて使用するための第1容器および第2容器を備え、該第1容器は、上記項1に記載の少なくとも1つの化合物を含み、そして該第2容器は、少なくとも1つのアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含む、キット。

Claims (1)

  1. 本願明細書に記載の発明。
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