JP2010058879A - エレベータのピット梯子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に使用することができるとともに、設置スペースの縮小化を図ることができるエレベータのピット梯子装置を得る。
【解決手段】エレベータのピット梯子装置12は、昇降路1内のピット部10に固定された取付装置13と、取付装置13に回動可能に取り付けられたピット梯子14と、梯子本体19に接続され、梯子本体19から最下階の乗場6に達する梯子引上用連続体15とを有している。ピット梯子14は、複数の部分梯子21同士のスライドにより伸縮される梯子本体19と、梯子本体19が伸びている状態を保持するロック装置20とを有している。ピット梯子14は、梯子引上用連続体15が引き上げられることにより、取付装置13に対して回動されながら伸ばされる。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば保守点検者等が昇降路のピット部と乗場との間を移動するために用いられるエレベータのピット梯子装置に関するものである。
従来のエレベータでは、ピット梯子が昇降路のピット部に設置されることがある。従来のピット梯子は、ヒンジにより互いに連結された第1及び第2の梯子を有する折りたたみ式の梯子とされている。ピット梯子の折りたたみ及び展開は、第1及び第2の梯子がヒンジを中心に回動されることにより行われる。ピット梯子は、エレベータの通常運転時に折りたたまれ、保守点検時に展開される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−173276号公報
しかし、ピット梯子が展開されるときや折りたたまれるときには、第1及び第2の梯子がヒンジを中心に回動されるので、ピット梯子を展開したり折りたたんだりするための広いスペースが必要になる。従って、ピット梯子の展開及び折りたたみの際にピット梯子が昇降路内の機器や部材等に接触してしまうおそれがある。
例えば、かごの昇降行程の長い高速エレベータでは、かご及び釣合おもりを吊り下げる主索の重量の影響を軽減するために、かご及び釣合おもり間にコンペンロープが吊り下げられることがある。コンペンロープは、昇降路の下部に設けられたコンペンシーブに巻き掛けられる。このような場合には、コンペンロープやコンペンシーブが昇降路の下部に常に存在しているので、ピット梯子を展開したり折りたたんだりする際にコンペンシーブやコンペンロープにピット梯子が接触してしまうおそれがある。
また、折りたたまれているときのピット梯子は、ピット部の底面に横たわっているので、ピット梯子を置くためのスペースが水平方向へ大きくなってしまう。従って、他の機器を設置するための昇降路内のスペースを有効に活用することができない。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、容易に使用することができるとともに、設置スペースの縮小化を図ることができるエレベータのピット梯子装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのピット梯子装置は、水平軸を有し、昇降路内のピット部に固定された取付装置、及びスライド可能に順次連結された複数の部分梯子を含み部分梯子同士のスライドにより伸縮される梯子本体と、梯子本体が伸びている状態を保持するロック装置とを有し、梯子本体の下端部が水平軸に回動可能に取り付けられたピット梯子を備えている。
この発明に係るエレベータのピット梯子装置では、部分梯子同士のスライドにより伸縮される梯子本体が、ピット部に固定された取付装置に回動可能に取り付けられているので、梯子本体を伸縮させるためのスペースを小さくすることができる。従って、コンペンシーブやコンペンロープ等の機器に梯子本体が接触することを防止することができ、ピット梯子を容易に使用することができる。また、収縮させた状態の梯子本体をピット部の側壁に立てかけることができるので、高さ方向の設置スペースを許容範囲内に確保したまま、水平方向の設置スペースの縮小化を図ることができる。従って、ピット部におけるピット梯子の設置スペースの縮小化を図ることができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのピット梯子装置が昇降路のピット部に設置された状態を示す側面図である。また、図2は、図1のエレベータのピット梯子装置が使用されているときの状態を示す側面図である。なお、図1では、エレベータの通常運転が行われているときのピット梯子装置、即ち不使用時のピット梯子装置を示している。図において、昇降路1内には、図示しない巻上機の駆動力により昇降されるかご2が設けられている。かご2には、かご出入口3が設けられている。かご出入口3の下部には、かご2の床部に固定されたかご敷居4が配置されている。かご敷居4には、かご出入口3の間口方向に沿ったかご敷居溝4aが設けられている。また、かご敷居4には、かご敷居4から下方へ延びるエプロン(保護板)5が固定されている。
各階床の乗場6には、かご2の着床時にかご出入口3に対向する乗場出入口7が設けられている。乗場出入口7の下部には、乗場6の床部に固定された乗場敷居8が配置されている。乗場敷居8には、乗場出入口7の間口方向に沿った乗場敷居溝8aが設けられている。また、乗場敷居8には、乗場敷居8から下方へ延びるトーガード(保護板)9が固定されている。
昇降路1のピット部10には、緩衝器11と、緩衝器11よりもピット部10の側壁に近い位置に配置されたピット梯子装置12とが設けられている。ピット梯子装置12は、緩衝器11の乗場出入口7側に配置されている。
緩衝器11は、かご2の下方に配置されている。従って、何らかの原因でかご2が最下階の乗場6を通過し、通過後もかご2の下降が継続されるときには、かご2が緩衝器11に衝突する。
ここで、図3は、図1のかご2からの衝突を受けたときの緩衝器11を示す側面図である。図に示すように、かご2が緩衝器11に衝突すると、緩衝器11がかご2によって下方へ押されながら縮む。これにより、かご2の衝突力が緩衝器11に吸収され、かご2への衝撃が緩和される。
ピット梯子装置12は、ピット部10の底面に固定された取付装置13と、取付装置13に回動可能に取り付けられたピット梯子14と、ピット梯子14に接続された梯子引上用連続体15とを有している。
取付装置13は、基台16と、基台16に設けられた水平軸17とを有している。基台16は、ピット部10の底面にアンカーボルト18により固定されている。水平軸17は、乗場出入口7の間口方向と同一の方向に沿って配置されている。
ピット梯子14は、伸縮可能な梯子本体19と、梯子本体19が伸びている状態を保持するロック装置20とを有している。
梯子本体19は、スライド可能に順次連結された複数の部分梯子21を有している。梯子本体19は、部分梯子21同士のスライドにより伸縮される。この例では、ピット梯子14は、部分梯子21の数が3つとされた3連式の梯子とされている。
各部分梯子21のうち、最下段の部分梯子21は、水平軸17に回動可能に取り付けられている。即ち、梯子本体19の下端部が水平軸17に回動可能に取り付けられている。各部分梯子21のうち、最下段以外の部分梯子21は、部分梯子21同士のスライドにより、梯子本体19の長さ方向(即ち、梯子本体19が伸縮される方向)へ水平軸17に対して変位される。
各部分梯子21は、梯子本体19の長さ方向に沿った一対の支柱22と、各支柱22間に固定された複数のステップ23とを有している。各ステップ23は、水平軸17と平行に配置されている。互いにスライドされる部分梯子21間では、一方の部分梯子21の支柱22が他方の部分梯子21の支柱22に保持されながら案内される。
ロック装置20は、最下段の部分梯子21以外の各部分梯子21の支柱22にそれぞれ取り付けられている。
ここで、図4は、図1のロック装置20を示す拡大図である。また、図5は、図2のロック装置20を示す拡大図である。図において、互いにスライドされる上下の部分梯子21のうち、上側の部分梯子21に設けられたロック装置20は、下側の部分梯子21の支柱22間へ挿入される係合位置と支柱22間から外れる解除位置との間を変位可能な係合金具(係合体)24と、係合金具24を係合位置へ付勢する付勢ばね(付勢体)25と、係合金具24の中間部に回動可能に設けられたアーム(回動板)26とを有している。
係合金具24は、部分梯子21に回動可能に設けられている。係合金具24の部分梯子21に対する回動は、ステップ23に平行な軸27を中心に行われる。係合金具24は、部分梯子21に対する回動により、係合位置と解除位置との間を変位される。係合金具24は、係合位置にあるときに、下側の部分梯子21のステップ23と係合可能になっている。係合金具24が下側の部分梯子21のステップ23に係合することにより、梯子本体19が縮む方向への部分梯子21同士のスライドが阻止される。従って、梯子本体19が伸びている状態は、図5に示すように、係合金具24とステップ23とが互いに係合することにより保持される。
アーム26は、係合金具24の中間部に設けられた軸28を中心に回動可能になっている。軸28は、係合金具24の軸27と平行に配置されている。アーム26は、上下の部分梯子21同士がスライドされことにより、下側の部分梯子21のステップ23に当たって押されるようになっている。アーム26は、ステップ23に押される方向へ係合金具24に対して回動される。
図6は図4の梯子本体19が伸びるときのロック装置20を示す拡大図であり、図6(a)は係合金具24がステップ23に押されている状態を示す図、図6(b)はアーム26がステップ23に押されている状態を示す図である。図に示すように、梯子本体19が伸びる方向へ上下の部分梯子21同士がスライドされるときには、係合金具24及びアーム26の順に下側の部分梯子21のステップ23を乗り越える。
係合金具24は、付勢ばね25の付勢力に逆らってステップ23に押されながら回動された後(図6(a))、ステップ23から外れて付勢ばね25の付勢力により元の係合位置に戻ることにより、ステップ23を乗り越える。また、アーム26は、ステップ23に押されながら係合金具24に対して回動された後(図6(b))、ステップ23から外れて元の位置に戻ることにより、ステップ23を乗り越える。
図7は図4の梯子本体19が縮むときのロック装置20を示す拡大図であり、図7(a)はアーム26がステップ23に押されながら回動されている状態を示す図、図7(b)はアーム26及び係合金具24が一体となってステップ23に押されながら回動されている状態を示す図である。図に示すように、梯子本体19が縮む方向へ上下の部分梯子21同士がスライドされるときには、アーム26及び係合金具24が一体となって下側の部分梯子21のステップ23を乗り越える。
アーム26及び係合金具24が一体となってステップ23を乗り越えるときには、まず、アーム26のみがステップ23に押されながら係合金具24に対して回動された後、アーム26が係合金具24に当たる(図7(a))。この後、アーム26及び係合金具24が一体となってステップ23に押されながら軸27を中心に回動される(図7(b))。この後、アーム26及び係合金具24がステップ23から外れてそれぞれ元の位置に戻る。このようにして、アーム26及び係合金具24がステップ23を乗り越える。
係合金具24とアーム26との間にステップ23があるときには、図5に示すように、係合金具24が係合することにより、梯子本体19が伸びている状態が保持される。
即ち、係合金具24とアーム26との間にステップ23がある状態(図5)から梯子本体19が伸ばされてアーム26がステップ23を乗り越えることにより、梯子本体19が伸びている状態の保持が解除される。梯子本体19全体の伸びが完了した状態(伸び完了状態)になっているときには、梯子本体19がさらに伸ばされてアーム26がステップ23を乗り越えることにより、梯子本体19の伸び完了状態の保持が解除される。
梯子本体19全体が完全に縮まった状態(収縮完了状態)になっているときには、図1に示すように、梯子本体19の上端部がピット部10の側壁に当たった状態で梯子本体19が立てかけられる。梯子本体19が収縮完了状態になっているときのピット梯子装置12の高さは、図3に示すように、かご2の衝突により縮んだときの緩衝器11の高さよりも低くなっている。
梯子本体19が伸び完了状態になっているときには、図2に示すように、梯子本体19が乗場敷居8に当たった状態で立てかけられる。梯子本体19が伸び完了状態であるときのピット梯子装置12の高さは、最下階の乗場6の床の高さよりも高くなっている。
即ち、梯子本体19の上端部は、梯子本体19が収縮完了状態であるときに、かご2の衝突により縮んだときの緩衝器11の高さよりも下方にあり、梯子本体19が伸び完了状態であるときに、最下階の乗場6の床の高さよりも上方に達している。
梯子引上用連続体15の一端部は、図1に示すように、梯子本体19の上端部(即ち、最上段の部分梯子21)に接続されている。梯子引上用連続体15の他端部は、最下階の乗場6に達している。梯子引上用連続体15としては、例えばチェーンやロープ、ワイヤ等が用いられる。この例では、梯子引上用連続体15がチェーンとされている。
梯子本体19は、梯子引上用連続体15が引き上げられることにより、水平軸17を中心に上方へ回動されながら伸ばされる。梯子本体19が伸ばされるときには、各部分梯子21が上から順に引き上げられる。
梯子本体19が伸び完了状態になっているときには、図2に示すように、梯子本体19が倒れないように梯子本体19を保持可能な梯子留め装置29が乗場敷居8に取り付けられる。
図8は、図1の乗場出入口7の下部を示す拡大図である。また、図9は、図8のトーガード9を示す正面図である。図において、トーガード9には、エレベータの通常運転時に梯子引上用連続体15を保持しておくための固定金具(乗場固定部材)30が複数のねじ31により固定されている。即ち、固定金具30は、最下階に配置された乗場敷居8に対してトーガード9を介して固定されている。
固定金具30には、通し穴32が設けられている。梯子引上用連続体15の他端部には、固定金具30に掛けられるシャックル部33が設けられている。シャックル部33は、C字状部材と、C字状部材の開放部を開閉可能な可動片と、C字状部材の開放部を閉じる方向へ可動片を付勢するばねとを有している。シャックル部33は、C字状部材を通し穴32に通すことにより、固定金具30に掛けられる。梯子引上用連続体15は、シャックル部33が固定金具30に掛けられることにより、トーガード9に保持される。
シャックル部33の梯子引上用連続体15に対する位置は、梯子本体19が収縮完了状態になっているときに梯子引上用連続体15が弛まないように調整されている。
図10は、図2の梯子留め装置29を示す拡大図である。また、図11は、図10の梯子留め装置29を示す上面図である。図において、梯子留め装置29は、乗場敷居8に着脱可能な一対の敷居着脱体34と、各敷居着脱体34間に接続され、梯子本体19を乗場敷居8に留める梯子留め用チェーン(梯子留め具)35とを有している。
各敷居着脱体34は、梯子本体19の幅方向について梯子本体19を挟む位置に配置される。また、敷居着脱体34は、乗場敷居8に嵌められる嵌合部材36と、嵌合部材36に設けられ、嵌合部材36を乗場敷居8に保持するための締結ボルト(締結手段)37とを有している。
嵌合部材36は、互いに対向する一対の対向部36aと、各対向部36a間を固定する基部36bとを有している。一方の対向部36aには、締結ボルト37が螺合されるボルト穴38が設けられている。他方の対向部36aは、乗場敷居溝8aに挿入される。従って、嵌合部材36が乗場敷居8に嵌められている状態では、乗場敷居8の一部が各対向部36a間に挿入されている。
締結ボルト37は、ボルト穴38に対する螺合量の調整により、一方の対向部36aに対して変位される。締結ボルト37と他方の対向部36aとの間の距離は、締結ボルト37の一方の対向部36aに対する変位により変化する。各対向部36a間に挿入された乗場敷居8の部分は、締結ボルト37を正方向へ回して変位させることにより、他方の対向部36aと締結ボルト37との間で締め付けられる。敷居着脱体34は、乗場敷居8の一部が他方の対向部36aと締結ボルト37との間で締め付けられることにより、乗場敷居8に取り付けられる。また、敷居着脱体34は、締結ボルト37を逆方向へ回して変位させることにより、乗場敷居8から外れる。
梯子留め用チェーン35の両端部には、図11に示すように、シャックル部39がそれぞれ設けられている。各シャックル部39の構成は、梯子引上用連続体15に設けられたシャックル部33の構成と同様である。各シャックル部39は、各締結ボルト37に設けられた接続金具40に掛けられる。梯子留め用チェーン35は、各シャックル部39が接続金具40に掛けられることにより、各敷居着脱体34間に接続される。梯子留め用チェーン35が各敷居着脱体34間に接続されている状態では、梯子本体19が乗場敷居8と梯子留め用チェーン35との間に通されている。これにより、梯子本体19は、乗場敷居8から離れる方向へ倒れることが阻止される。
次に、ピット梯子装置12を使用するときの手順を説明する。図12は、図1のピット梯子装置12を使用するときの手順を説明するための側面図である。ピット部10に設置された機器(例えば緩衝器11等)の保守点検を行うときには、最下階の乗場6からピット部10に降りるために、収縮完了状態のピット梯子14が保守点検者41により上方へ伸ばされる。
最下階の乗場6の保守点検者41がピット梯子14を伸ばすためには、まず、保守点検者41が梯子引上用連続体15のシャックル部33を操作して、梯子引上用連続体15を固定金具30から外す。
この後、梯子引上用連続体15を引き上げる。これにより、部分梯子21が上から順に上方へスライドされ、梯子本体19が伸びる。このとき、ロック装置20の係合金具24は、ステップ23を通過するたびごとに、ステップ23に押されて係合位置から外れる動作と、付勢ばね25の付勢力により係合位置に戻る動作とを繰り返す。梯子引上用連続体15の引き上げ操作は、梯子本体19が伸び完了状態になるまで継続される。梯子本体19が伸び完了状態になると、梯子本体19の上端部は、最下階の乗場6の床よりも上方に達する(図2)。
この後、最下階の乗場6の保守点検者41は、ピット梯子14が倒れないようにするために、一対の敷居着脱体34を乗場敷居8に取り付ける。このとき、各敷居着脱体34は、梯子本体19の幅方向両側に配置される。この後、昇降路1内側から各敷居着脱体34間に梯子留め用チェーン35を接続し、梯子本体19を乗場敷居8に留める。これにより、梯子本体19が乗場敷居8から離れる方向へ倒れることが防止される。このようにして、ピット梯子14が使用可能な状態になる。
次に、ピット部10での保守点検が終了し、保守点検者41がピット部10から最下階の乗場6に上がった後、ピット梯子装置12を収納するときの手順について説明する。最下階の乗場6に上がった保守点検者41は、梯子留め用チェーン35を敷居着脱体34から外した後、各敷居着脱体34を乗場敷居8から取り外す。この後、伸び完了状態の梯子本体19を少しだけ伸ばす。これにより、梯子本体19が伸びている状態の保持が解除され、部分梯子21が自重により下方へスライドされる。
保守点検者41は、部分梯子21が急激にスライドされることを防止するために、梯子引上用連続体15をゆっくりと繰り出しながら、部分梯子21を下方へスライドさせ、梯子本体19を縮める。この後、梯子本体19が収縮完了状態になった後に、シャックル部33を固定金具30に掛けることにより、ピット梯子装置12の収納が完了する。
このようなエレベータのピット梯子装置12では、部分梯子21同士のスライドにより伸縮される梯子本体19が、ピット部10の底面に固定された取付装置13に回動可能に取り付けられているので、梯子本体19を伸縮させるためのスペースを小さくすることができる。従って、コンペンシーブやコンペンロープ等の機器に梯子本体19が接触することを防止することができ、ピット梯子14を容易に使用することができる。また、収縮させた状態の梯子本体19をピット部10の側壁に立てかけることができるので、高さ方向の設置スペースを許容範囲内に確保したまま、水平方向の設置スペースの縮小化を図ることができる。従って、ピット部10におけるピット梯子14の設置スペースの縮小化を図ることができる。
また、梯子本体19の上端部は、梯子本体19が伸ばされることにより、最下階の乗場6の床の高さよりも上方に達するようになっているので、最下階の乗場6に存在する保守点検者41が乗場6からピット部10内へピット梯子14により容易に降りることができる。
また、梯子本体19には、最下階の乗場6に達する梯子引上用連続体15が接続されており、梯子引上用連続体15が引き上げられることにより梯子本体19が伸ばされるので、最下階の乗場6での作業によってピット梯子14を伸ばすことができ、ピット梯子14を使用可能な状態にすることができる。
ロック装置20は、梯子本体19が伸びる方向へ部分梯子21同士がスライドされることにより、梯子本体19が伸びている状態の保持を解除可能になっているので、最下階の乗場6での作業によってピット梯子14を縮めて収納することができる。
また、伸ばされた状態の梯子本体19は、最下階の乗場敷居8に着脱可能な梯子留め装置29により保持されるので、梯子本体19が倒れることを防止することができる。また、梯子留め装置29を乗場敷居8から取り外し、かつ、梯子本体19をピット部へ収納した後にエレベータの運転を行うことができる。
実施の形態2.
図13は、この発明の実施の形態2によるエレベータのピット梯子装置が伸び完了状態となっているときの要部側面図である。また、図14は、図13のエレベータのピット梯子装置を示す上面図である。図において、梯子本体19が伸び完了状態になっているときには、梯子本体19が倒れることを防止するために、梯子本体19は固定金具30に梯子繋ぎ用チェーン(繋ぎ具)51で繋がれる。
梯子繋ぎ用チェーン51は、梯子本体19と固定金具30とを繋ぐときに、一対の支柱22をまとめて囲むように梯子本体19に巻かれる。また、梯子繋ぎ用チェーン51の両端部は、通し穴32に通されて固定金具30に掛けられた共通のシャックル部52に接続される。シャックル部52の構成はシャックル部33の構成と同様である。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのピット梯子装置12では、伸ばされた状態の梯子本体19が梯子繋ぎ用チェーン51により固定金具30に繋がれるので、梯子本体19が倒れることを簡単な構成で容易に防止することができる。
なお、上記の例では、一対の支柱22をまとめて囲むように梯子繋ぎ用チェーン51が梯子本体19に巻かれるようになっているが、梯子繋ぎ用チェーン51をステップ23に巻いて、梯子本体19と固定金具30とを繋ぐようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、ピット梯子14が3つの部分梯子21を有する3連式のピット梯子とされているが、ピット梯子14を2つあるいは4つ以上の部分梯子21を有する2連式あるいは4連式以上のピット梯子としてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータのピット梯子装置が昇降路のピット部に設置された状態を示す側面図である。 図1のエレベータのピット梯子装置が使用されているときの状態を示す側面図である。 図1のかごからの衝突を受けたときの緩衝器を示す側面図である。 図1のロック装置を示す拡大図である。 図2のロック装置を示す拡大図である。 図4の梯子本体が伸びるときのロック装置を示す拡大図である。 図4の梯子本体が縮むときのロック装置を示す拡大図である。 図1の乗場出入口の下部を示す拡大図である。 図8のトーガードを示す正面図である。 図2の梯子留め装置を示す拡大図である。 図10の梯子留め装置を示す上面図である。 図1のピット梯子装置を使用するときの手順を説明するための側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータのピット梯子装置が伸び完了状態となっているときの要部側面図である。 図13のエレベータのピット梯子装置を示す上面図である。
符号の説明
1 昇降路、6 乗場、8 乗場敷居、10 ピット部、13 取付装置、14 ピット梯子、15 梯子引上用連続体、17 水平軸、19 梯子本体、20 ロック装置、21 部分梯子、29 梯子留め装置、30 固定金具(乗場固定部材)、51 梯子繋ぎ用チェーン(梯子繋ぎ具)。

Claims (6)

  1. 水平軸を有し、昇降路内のピット部に固定された取付装置、及び
    スライド可能に順次連結された複数の部分梯子を含み上記部分梯子同士のスライドにより伸縮される梯子本体と、上記梯子本体が伸びている状態を保持するロック装置とを有し、上記梯子本体の下端部が上記水平軸に回動可能に取り付けられたピット梯子
    を備えていることを特徴とするエレベータのピット梯子装置。
  2. 上記梯子本体の上端部は、上記梯子本体が伸ばされることにより、最下階の乗場の床の高さよりも上方に達することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット梯子装置。
  3. 上記梯子本体に接続され、上記梯子本体から最下階の乗場に達する梯子引上用連続体
    をさらに備え、
    上記梯子本体は、上記梯子引上用連続体が引き上げられることにより伸ばされることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのピット梯子装置。
  4. 上記ロック装置は、上記梯子本体が伸びる方向へ上記部分梯子同士がスライドされることにより、上記梯子本体が伸びている状態の保持を解除可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータのピット梯子装置。
  5. エレベータの乗場敷居に着脱可能で、上記梯子本体を保持可能な梯子留め装置
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのピット梯子装置。
  6. エレベータの乗場敷居に対して固定された乗場固定部材に接続可能で、上記梯子本体と上記乗場固定部材とを繋ぐ繋ぎ具
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのピット梯子装置。
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