JP2010058236A - 作業システム、および作業装置の校正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】締付装置の校正方法は、一対の締付装置3A,3Bを用意し、このうち締付装置3Aを被校正装置とし、締付装置3Bを校正装置とし、締付装置3Aおよび締付装置3Bを互いに対向させるとともに、それぞれの中心軸OA,OBが略同軸になるように、これら締付装置3A,3Bの位置および姿勢を調整する姿勢調整工程と、締付装置3Aの複数の締付ツール30Aのうち校正を行う締付ツール30Aを作業軸XAと同軸にして回転駆動するとともに、この回転する締付ツール30Aを、締付装置3Bのセンシングユニット12Bにより検出し、締付装置3Aの締付ツール30Aが正常な状態であるか否かを判定する校正工程と、を含む。
【選択図】図8
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る作業システムとしての締付システム1の概略を示す上面図である。また、この締付システム1には、本発明の一実施形態に係る校正方法が適用される。
この締付装置3は、6本の略棒状の作業ツールとしての締付ツール30を有し、これら締付ツール30を支持するとともに、その位置を中心軸Oを中心とした円周上で切り換えるツール切換手段としての切換機構10と、締付ツール30を回転駆動するツール駆動手段としての駆動源40と、を備える。
ホルダ駆動部13は、取付ブラケット20に固定されており、中心軸Oを回転中心として、矢印A方向または矢印B方向にホルダ11を回転する。これにより、ホルダ11の位相、すなわち、駆動源40の作業軸Xに対する締付ツール30およびセンシングユニット12の位置を変化させる。また、ホルダ駆動部13は、制御装置6に接続されており、この制御装置6から送信された制御信号に基づいて動作する。
締付ツール30は、回転軸Zを回転中心としてホルダ11に回転可能に支持されている。この締付ツール30は、保持部31と、軸部32と、ガイド部33と、ソケット35を有するビット部34と、を備える。
また、軸部32のジョイント部321と保持部31の基端面との間には、スプリング36が介装されている。
ビット部34の基端側は、ガイド部33の先端側に挿入されている。これにより、ガイド部33が回転すると、ビット部34は、このガイド部33の回転に対して従回転する。
ソケット35は、ねじSを保持する。このソケット35の先端面は磁石になっており、この磁石の磁力により、ねじSを保持する。
また、駆動源40で軸部32を押圧することにより、軸部32、ガイド部33、およびビット部34は、スプリング36の付勢力に抵抗して前進するが、この駆動源40による押圧力が解除されると、スプリング36の復元力により、原位置に復帰する。
また、ソケット35に軸方向の押圧力が作用しても、ビット部34がスプリング37の付勢力に抵抗して後退することで、この押圧力を緩和する。その後、この押圧力が解除されると、スプリング37の復元力によりビット部34は原位置に復帰する。
以下の図2〜図6を参照した説明において、センシングユニット12の矢印B方向に隣接する締付ツール30を、締付ツール30Nとする。
先ず、初期設定として、図2に示すように、センシングユニット12の光軸Yが、駆動源40の回転駆動部41の作業軸X上に配置されるように、ホルダ11の位相を合わせておく。
この位置補正の期間、ホルダ駆動部13を駆動して、ホルダ11を矢印A方向に回転させ、センシングユニット12に隣接する締付ツール30Nを、この締付ツール30Nの回転軸Zが駆動源40の作業軸Xと同軸になるように、移動させる。
続いて、図6に示すように、駆動源40をさらに前進させて、締付ツール30Nに保持されたねじSを締付装置3の前面から突出させて、このねじSを第1の締付箇所まで押し出す。
ここで、回転駆動部41により、締付トルクが所定値以上になるまで、ねじSを締め付ける。また、締め付けを開始してから一定の時間が経過した場合には、締付トルクが所定値以上に到達しなくても、ねじSの締め付け動作を完了する。
次に、ホルダ駆動部13を駆動して、ホルダ11を矢印B方向に回転させて、再び、センシングユニット12の光軸Yを、駆動源40の回転駆動部41の作業軸Xと同軸となる位置に配置する。
締付システム1において、複数の締付ロボットL1,L2,R1,R2は、車体Wに対し左側に設けられた2つの締付ロボットL1,L2と、車体Wに対し右側に設けられた2つの締付ロボットR1,R2と、に分けられる。そこで、本実施形態では、隣接する締付ロボットR1,R2を一対として、これら一対の締付ロボットR1,R2により相互に各々の締付装置3の校正を行う。
また、以下の説明では、締付ロボットR1,R2の締付装置およびロボットアームについて、それぞれ異なる符合を付す。すなわち、締付ロボットR1の締付装置およびロボットアームを、締付装置3Aおよびロボットアーム4Aとし、締付ロボットR2の締付装置およびロボットアームを、締付装置3Bおよびロボットアーム4Bとする。
ステップS1では、図8に示すように、締付装置3Aのホルダ11Aの中心軸OAと、締付装置3Bのホルダ11Bの中心軸OBとが略同軸となるように、締付ロボットR1の締付装置3Aと締付ロボットR2の締付装置3Bとを対向させる。これら締付装置3A,3Bを対向させる際、制御装置6では、締付装置3Bのセンシングユニット12Bで撮影された画像を解析することにより、締付装置3Aの基準部材14Aの位置を測定し、この測定した位置に応じて、締付装置3Aおよび締付装置3Bの位置および姿勢を調整する。
これにより、締付装置3Aの光軸YAおよび作業軸XAと、締付装置3Bの光軸YBおよび作業軸XBとが略同軸となる。
これにより、校正を行う締付ツール30Aの回転軸ZAと、締付装置3Bのセンシングユニット12Bの光軸YBとが略同軸となる。
なお、このステップS5において、締付ツール30Aを回転駆動する際には、芯ずれ量を確実に測定するために、回転速度を実際に締め付ける際における速度よりも小さくすることが好ましい。
次に、これら締付装置3A,3Bを互いに対向させるとともに、それぞれの中心軸OA,OBが略同軸になるように、これら締付装置3A,3Bの位置および姿勢を調整する。
次に、締付装置3Aの複数の締付ツール30Aのうち校正を行う締付ツール30Aを、作業軸XAと同軸にして回転駆動するとともに、この回転する締付ツール30Aを、締付装置3Bのセンシングユニット12Bにより撮影し、締付装置3Aの締付ツール30Aが正常な状態であるか否かを判定する。また、締付装置3Aの全締付ツール30Aについて校正を行った後には、締付装置3Aを校正装置とし、締付装置3Bを被校正装置とし、上述の手順を再び実行する。
以上のように、本実施形態によれば、複数の締付装置3A,3Bについて、これら締付装置3A,3Bとは別体の専用の装置を用いることなく、校正を行うことができる。また、校正を行うために締付装置を搬送する必要もないので、校正にかかる時間を短縮することができる。
上記実施形態において、被校正装置の締付ツールの芯ずれ量の測定は、被校正装置の作業軸と校正装置のセンシングユニットの光軸とを略同軸にした状態で行ったが、これに限らない。締付ツールの芯ずれ量を十分な精度で測定できれば、被校正装置の作業軸と校正装置のセンシングユニットの光軸とがずれた状態で、被校正装置の締付ツールの芯ずれ量の測定を行ってもよい。
L1,L2,R1,R2…締付ロボット
4…ロボットアーム(姿勢調整手段)
6…制御装置(姿勢調整手段、校正手段、センシング機構)
3…締付装置(作業装置)
10…切換機構(ツール切換手段)
12…センシングユニット(センシング機構)
14…基準部材
30…締付ツール(作業ツール)
40…駆動源(ツール駆動手段)
Claims (2)
- 複数の略棒状の作業ツールと、
前記複数の作業ツールを支持するとともに、前記複数の作業ツールの位置を、中心軸を中心とした円周上で切り換えるツール切換手段と、
前記円周に対し垂直に延びる作業軸を中心として回転し、前記複数の作業ツールのうち当該作業軸と同軸に配置された作業ツールを回転駆動するツール駆動手段とを含んで構成された作業装置を複数備える作業システムであって、
各作業装置には、それぞれの前方の対象物を検出するセンシング機構が設けられ、
前記複数の作業装置のうち一対の作業装置を選択し、当該一対の作業装置を互いに対向させるとともに、それぞれの中心軸が略同軸になるように、これら作業装置の位置および姿勢を調整する姿勢調整手段と、
前記一対の作業装置について、一方の作業装置の複数の作業ツールのうち校正を行う作業ツールを前記作業軸と同軸にして回転駆動するとともに、当該回転する作業ツールを、他方の作業装置のセンシング機構により検出し、当該一方の作業装置の作業ツールが正常な状態であるか否かを判定する校正手段と、を備えることを特徴とする作業システム。 - 複数の略棒状の作業ツールと、
前記複数の作業ツールを支持するとともに、前記複数の作業ツールの位置を、中心軸を中心とした円周上で切り換えるツール切換手段と、
前記円周に対し垂直に延びる作業軸を中心として回転し、前記複数の作業ツールのうち当該作業軸と同軸に配置された作業ツールを回転駆動するツール駆動手段とを含んで構成された作業装置の校正方法であって、
前記作業装置には、前方の対象物を検出するセンシング機構が設けられ、
一対の作業装置を用意し、このうち一方の作業装置を被校正装置とし、他方の作業装置を校正装置とし、
前記被校正装置および前記校正装置を互いに対向させるとともに、それぞれの中心軸が略同軸になるように、これら被校正装置および校正装置の位置および姿勢を調整する姿勢調整工程と、
前記被校正装置の複数の作業ツールのうち校正を行う作業ツールを前記作業軸と同軸にして回転駆動するとともに、当該回転する作業ツールを、前記校正装置のセンシング機構により検出し、当該被校正装置の作業ツールが正常な状態であるか否かを判定する校正工程と、を含み、
前記被校正装置の全作業ツールについて校正を行った後には、前記一方の作業装置を校正装置とし、前記他方の作業装置を被校正装置とし、前記姿勢調整工程および前記校正工程を再び行うことを特徴とする作業装置の校正方法。
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JP2006315097A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Toyota Motor Corp | ねじ締付装置及びねじ締付方法 |
JP2008142824A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 部材着脱方法および装置 |
JP2008152355A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Honda Motor Co Ltd | 位置補正装置、位置補正方法及びプログラム |
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