JP2009255205A - 多関節ロボットの測定姿勢ティーチング方法とティーチング治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学系センサを用いてワークを測定する多関節ロボットに、測定姿勢を正確に教示することができる技術を提供する。
【解決手段】 多関節ロボット10にロッド部38を有するティーチングツール24を装着し、ロッド部38の先端に設けられる先端具50がワーク26の測定位置に接触するように、多関節ロボット10を動作させ、そのときの多関節ロボット10の姿勢を多関節ロボット10に記憶させることで、光学系センサを装着してワーク26を測定する際の測定姿勢を多関節ロボット10に教示する。多関節ロボット10に装着されたティーチングツール24のロッド部38は、多関節ロボット10に装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びるとともに、先端具50は、多関節ロボット10に装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、多関節ロボットがワークを測定する際の測定姿勢を多関節ロボットに教示するティーチング方法と、そのためのティーチング治具に関する。
特許文献1には、アーク溶接を行う際の動作姿勢を多関節ロボットに教示するティーチング技術が記載されている。特許文献1の技術では、溶接トーチを模して形成されたティーチング冶具をロボットに装着し、ティーチング冶具がワーク表面に当接するように多関節ロボットを動作させ、その姿勢を多関節ロボットに記憶させている。
特開平6−114557号公報
カメラやレーザ等の光学系センサを多関節ロボットに装着し、ワークの表面を測定することがある。この場合、多関節ロボットに記憶させる測定姿勢は、光学系センサをワークの表面に対して適切な方向と距離に位置させるものでなければならない。しかしながら、このような測定姿勢をロボットに正確に教示することは難しい。例えば、特許文献1の技術を利用し、カメラ等の光学系センサを模したティーチング治具を多関節ロボットに装着しても、光学系センサの測定軸や測定可能範囲が定かでないことから、多関節ロボットに正しい測定姿勢をとらせることができない。光学系センサを用いてワークを測定する多関節ロボットでは、特許文献1の技術を用いても、その測定姿勢を正確に教示することが非常に困難といえる。
上記の問題を鑑みて、本発明は、光学系センサを用いてワークを測定する多関節ロボットに、測定姿勢を正確に教示することができる技術を提供する。
本発明は、多関節ロボットに光学系センサを装着してワークを測定する際の測定姿勢を多関節ロボットに教示する方法に具現化される。この方法は、多関節ロボットにロッド部を有するティーチング冶具を装着する装着工程と、ティーチング治具のロッド部の先端がワークの測定位置に接触するように、多関節ロボットを動作させる動作工程と、動作工程による姿勢を多関節ロボットに記憶させる記憶工程を備える。多関節ロボットに装着されたティーチング治具のロッド部は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びるとともに、そのロッド部の先端は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置している。
この方法では、多関節ロボットの光学系センサを装着する部位に、光学系センサに替えてティーチング治具が装着される。ティーチング治具のロッド部は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びており、かつ、ロッド部の先端は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置している。このことから、このティーチング治具を用いることにより、光学系センサの測定軸と測定距離範囲を可視的に把握することができる。即ち、多関節ロボットの姿勢を調整する際に、ロッド部の先端がワークに接触していれば、光学系センサがワークの測定位置に対して適切な距離に位置する姿勢であると判断することができる。さらに、ワークの測定位置に対してロッド部が伸びる方向を確認することによって、光学系センサがワークの測定位置に対して適切な方向に位置する姿勢であるのか否かを判断することができる。
この方法によると、光学系センサを用いてワークを測定する多関節ロボットに、測定姿勢を正確に教示することができる。
また、本発明は、多関節ロボットに光学系センサを装着してワークを測定する際の測定姿勢を多関節ロボットに教示するためのティーチング冶具に具現化することもできる。このティーチング治具は、光学系センサに替えて多関節ロボットに固定される固定部と、固定部に設けられたロッド部を有している。ロッド部は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びるとともに、そのロッド部の先端は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置することを特徴とする。
このティーチング治具を用いることにより、光学系センサを用いてワークを測定する多関節ロボットに、測定姿勢を正確に教示することができる。
上記のティーチング治具では、ロッド部の先端に、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定領域と同じサイズの端面を有する先端具が設けられていることが好ましい。
ここでいう光学系センサの測定領域とは、例えばレーザセンサにおけるレーザの照射領域を意味し、カメラ等の撮影手段における撮影領域を意味する。
この構造によると、光学系センサの測定領域を可視的に把握しながら、多関節ロボットの姿勢を調整する作業を行うことができる。
前記した先端具の端面は、例えばスポンジやゴムといった、弾性材料で形成されていることが好ましい。
このような構成によると、ティーチング作業時にティーチング治具をワークの測定位置に対して過度に押圧してしまった場合や、ティーチング冶具をワークの測定位置に接触させたままロボットを動作させた場合であっても、ワークを損傷させることを防止することができる。
前記した固定部には、ロッド部が最大伸長位置を限度に伸縮可能に設けられているとともに、ロッド部を最大伸長位置に向けて付勢する付勢部材が設けられていることが好ましい。
このような構成によると、ティーチング作業時にティーチング治具をワークの測定位置に対して過度に押圧してしまった場合でも、ロッド部が収縮することによって、ワークやティーチング治具に作用する荷重が緩和される。それにより、ティーチング作業時のワークやティーチング治具の破損を防ぐことができる。
前記した固定部には、前記ロッド部の最大伸長位置を調整可能な調整機構が設けられていることが好ましい。
光学系センサとワークの測定位置の間には、光学系センサの種類に応じて、高い測定感度が得られる適切な範囲の距離が存在する。この構造によると、多関節ロボットに装着する光学系センサの種類に応じて、固定部からロッド部の先端までの長さを適切に調節することができる。
本発明によると、ワークを測定する多関節ロボットに、測定姿勢を正確に教示することができる。また、本発明によれば、ティーチング作業時にワークの測定位置に対する光学系センサの測定方向や測定距離を算出するための複雑な計算処理を実行する必要がない。ワークの測定位置に対するティーチング冶具の位置合わせ作業を容易に実行することができる。本発明の方法を用いることで、ティーチング作業の所要時間を短縮することができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) ロッド部の最大伸長位置から先端具までの長さは、光学系センサの測定距離に一致する。
(特徴2) ティーチングツールは、ワークの測定位置に対してロッド部が伸びる方向を測定する機構を備えている。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1に、本発明のティーチングツール24を装着した多関節ロボット10の概略構成を示す。多関節ロボット10は、図示しないCCDカメラ(光学系センサ)を装着してワーク26を測定する装置である。本実施例では、ワーク26の溶接のビード25の形状を、単焦点のCCDカメラ(焦点距離が固定されたカメラ)を用いて測定する多関節ロボットと、そのような多関節ロボットに対する測定姿勢のティーチングプロセスについて説明する。
多関節ロボット10は、台座9に固定されたアーム型ロボットであり、アーム14,18と、関節12,16,19と、連結部20と、支持基板部22を備えている。また、多関節ロボット10は、制御装置2に接続されており、制御装置2に制御されることで動作する。制御装置2は、記憶部4と、関節制御部6と、操作部8を備えている。記憶部4は、多関節ロボット10の関節12,16,19の回転角度を記憶する。関節制御部6は、関節12,16,19の回転を制御する。操作部8は、オペレータが多関節ロボット10を操作することを許容する。例えば、オペレータが操作部8を操作することにより、関節12,16,19の駆動指示を入力することができる。入力された指示は、関節制御部6へと出力され、関節制御部6はその指示に従って関節12,16,19を駆動させる。また、関節制御部6は、記憶部4に記憶されるデータに基づいて、関節12,16,19を駆動させることもできる。操作部8は、多関節ロボット10の操作に加えて、多関節ロボット10の姿勢を記憶部4に記憶させる指示や、ワークの測定を開始する指示等を入力することができる。
関節12は、アーム14の下端に接続しており、アーム14を揺動可能に支持している。アーム14の上端は、関節16に接続されている。また、関節16はアーム18の下端に接続しており、アーム18を揺動可能に支持している。アーム18の上端は関節19に接続されている。関節19は、連結部10に接続しており、連結部20を回転可能に支持している。支持基板部22は、ねじ等により、連結部20に脱着可能に固定されている。
多関節ロボット10にワーク26を測定するときの姿勢を教示するティーチング作業時には、支持基板部22にはCCDカメラに替えてティーチングツール24が装着される。実際のワーク26の測定時には、支持基板部22にはティーチングツール24に替えてCCDカメラが装着される。本実施例では、ティーチングツール24またはCCDカメラは、ねじ等によって支持基板部22に脱着可能に固定される。支持基板部22には複数の貫通孔が設けられており、測定するワーク26の大きさや、装着する光学系センサ又はティーチングツールの測定距離等の条件に応じて、適切な位置にティーチングツール24またはCCDカメラを取り付けることができる。光学系センサ又はティーチングツール24の測定距離等の条件については、後で詳しく説明する。
図2〜4に、ティーチングツール24の概略構成を示す。図2,4はティーチングツール24の正面図であり、図2は何ら負荷が加えられていない状態のティーチングツール24を示し、図4は紙面上方向に負荷が加えられている状態のティーチングツール24を示している。図3はティーチングツール24の左側面図である。ティーチングツール24は、ロッド部38と、ロッド固定部30と、基板固定部46と、先端具50を備えている。基板固定部46には溝部58が形成されており、多関節ロボット10の支持基板部22の下端部分を挿入することができる。また、基板固定部46には図示しない複数のねじ孔が形成されている。溝部58に支持基板部22が挿入されると、上記のねじ孔と支持基板部22に設けられた貫通孔(図1参照)にノックピン56と固定ねじ60が挿入され、ティーチングツール24が支持基板部22に固定される。
基板固定部46の上部側には、ロッド固定部30が配設されている。基板固定部46とロッド固定部30は、別体の固定部であり、図示しない貫通孔がそれぞれ設けられている。基板固定部46とロッド固定部30の貫通孔は連通しており、そこにロッド部38が挿入される。基板固定部46とロッド部38は固定されておらず、ロッド部38は基板固定部46によってスライド可能に支持される。
ロッド固定部30には、さらに、回転防止具40と、ガイド部44と、固定ねじ34を挿入するためのねじ孔(図示せず)とが設けられている。回転防止具40は薄板形状を有しており、ねじ42によって、ロッド固定部30の左側面に取り付けられている。回転防止具40の下端は基板固定部46まで伸びており、基板固定部46の左側面に当接する。回転防止具40は、基板固定部46に対してロッド固定部30及びロッド部38が、ロッド部38の周辺方向に回転することを防止する。ガイド部44は、ロッド固定部30の下面30b側にテーパ状に形成されている。ガイド部44は、ロッド部38が軸方向にスライドするときに、基板固定部46bの上面46aを案内する。
固定ねじ34を挿入するためのねじ孔は貫通孔に連通しており、ロッド部38は、ナット32を介してねじ孔に挿入される固定ねじ34によってロッド固定部30に固定される。即ち、ロッド固定部30は、ロッド部38とともに、基板固定部46に対して、ロッド部38の軸方向にスライド移動することができる。また、ロッド部38は、ロッド固定部30によって固定された位置(最大伸長位置)を限度として、軸方向にスライド移動することができる。また、ロッド固定部30を用いて固定するロッド部38の軸方向の位置(最大伸長位置)を変更することによって、ロッド部38の長さを自在に調節することができる。
ロッド部38の上端部には、ストッパ36が設けられている。ストッパ36により、ロッド部38がロッド固定部30の貫通孔より抜け出ることが防止される。また、基板固定部46よりも下方側において、ロッド部38には、ばね48が設けられている。ばね48は、その上端が基板固定部46の下面46bによって固定されるとともに、その下端がロッド部38に設けられたばね固定部54の突起によって固定されており、ロッド部38を上述した最大伸長位置に向けて付勢している。
ロッド部の先端(図2〜4の下方に示される端部)には、先端具50が設けられている。先端具50は、その先端にスポンジ52を備えている。ティーチングツール24は、このスポンジ52によって、ワーク26の表面に当接する。また、先端具50は、多関節ロボット10に装着されるCCDカメラの撮影領域(測定領域)と同じサイズの端面50aを備えている。ここでいう撮影領域とは、CCDカメラが1枚の画像として撮影する領域を意味している。なお、スポンジ52に替えて、先端具50にはゴム等のその他の弾性材料が用いられていてもよい。
ティーチングツール24がワーク26に当接していないとき等、ティーチングツール24に負荷がかけられていない場合には、図2に示すように、基板固定部46の上面46aはロッド固定部30の下面30bに当接している。
これに対し、ティーチングツール24がワーク26の表面に押し当てられる等の動作により、ティーチングツール24に負荷がかけられると、ロッド部38は図4の矢印Aで示す方向に後退する。即ち、ばね48が矢印Aの方向に圧縮され、ロッド部38に固定されているロッド固定部30も、ロッド部38とともに矢印Aで示す方向に移動する。ロッド固定部30の下面30bと基板固定部46の上面46aは離間し、ロッド固定部30と基板固定部46の間には間隙が生じる(図4を参照)。その後に、ティーチングツール24がワーク26の表面から離され、ティーチングツール24に付加されていた負荷が除去されると、ばね48の弾性力により、ロッド部38は図4の矢印Bで示す方向に押し戻される。これに伴って、ロッド固定部30の下面30bは基板固定部46の上面46aに接近していく。基板固定部46の上面46aの辺部分がガイド部44によって案内される。ロッド部38のスライドによって、基板固定部46とロッド固定部30の相対的な回転位置が修正される。
多関節ロボット10に測定姿勢を教示するティーチング作業時には、ティーチングツール24がワーク26に対して過度な応力を加えない状態でワーク26の表面に当接することが好ましい。しかしながら、ティーチング作業時に、例えばオペレータの操作ミス等により、ティーチングツール24をワーク26の表面に対して過度に押圧してしまう場合や、ティーチングツール24をワーク26の表面に接触させたまま、多関節ロボット10を動作させてしまう場合がある。このようなときに、ティーチングツール24がワーク26を損傷させてしまうおそれがある。
上記した本実施例のティーチングツール24の構成によると、ティーチング作業時にティーチングツール24をワーク26の表面に対して過度に押圧してしまった場合でも、ロッド部38が後退することによって、ワーク26やティーチングツール24に作用する荷重が緩和される。また、ワーク26に当接する部材がスポンジ52であるので、ワーク26の表面に傷をつけてしまうことがない。ティーチング作業時のワーク26やティーチングツール24の破損を防ぐことができる。
図8,9に、ワーク26に対するCCDカメラ70の位置関係を表わす図を示す。図示するように、多関節ロボット10の支持基板部22に装着されたCCDカメラ70は、ワーク26のビード25の表面を撮像する。このとき、CCDカメラ70は、ワーク26表面の測定位置に対して適切な焦点距離を得ることができる距離dと、ワーク26表面の測定位置を測定するのに適切な正面角度θ1(図8を参照)及び側面角度θ2(図9を参照)に位置していなければならない。図8に仮想線(2点破線)によって示すように、CCDカメラの撮影方向や撮影距離(図中のd´)がずれていると、高精度の画像を得ることができず、ワークの測定精度が低くなってしまうおそれがある。また、ワーク26の表面に複数の測定位置(k=1,2,…,n)が存在する場合には、多関節ロボット10はそれぞれの測定位置に対して上記の距離dと正面角度θ1と側面角度θ2を維持しながらワーク26の表面を撮影しなければならず、そのような条件を満たす測定姿勢を多関節ロボット10に正確に教示する必要がある。
図5に、測定姿勢を多関節ロボット10に教示するティーチングプロセスの概略を表わすフローチャートを示す。まず、ステップS2では、上述したティーチングツール24を多関節ロボット10に装着する。即ち、多関節ロボット10のCCDカメラを装着する支持基板部22に、CCDカメラに替えてティーチングツール24が装着される。このステップでは、上記のティーチングツール24は、ロッド部38が多関節ロボット10に装着されるCCDカメラの撮影軸(測定軸)に沿って、撮影軸に相当する位置で伸びるように、多関節ロボット10の支持基板部22に装着される。例えば、図8のCCDカメラ70の撮影軸(1点破線で示す軸)にティーチングツール24のロッド部38の軸が一致するように、支持基板部22に装着される(図6を参照)。なお、ロッド部38の長さは、支持基板部22に取り付けられたときの、ティーチングツール24の先端具50のロッド部38の軸方向における位置関係が、CCDカメラ70の焦点距離d(図8,9を参照)を満たすように、固定ねじ34とロッド固定部30によって調節されている。即ち、先端具50の端面50aは、上述の焦点距離dにおいて、多関節ロボット10に装着されるCCDカメラ70の焦点位置に相当する位置に配設される(図6,7を参照)。
ステップS4では、多関節ロボット10を動作させて、ティーチングツール24をワーク26の第k測定位置まで移動させる。ここでは、オペレータが操作部8を操作することで、多関節ロボット10を動作させることができる。次いで、オペレータが操作部8をさらに操作することにより、多関節ロボット10に装着されたティーチングツール24の先端具50がワーク26の第k測定位置に接触するように、第k測定位置に対してティーチングツール24を位置合わせする(ステップS6)。上記のティーチングツール24を用いた場合、ロッド部38と先端具50によって、CCDカメラの撮影軸と撮影距離(焦点距離)と撮影領域を可視的に把握することができる。例えば、ロッド固定部30の下面30bと基板固定部46の上面46aとが接合している状態において先端具50の端面50aがワーク26に接触していれば、CCDカメラがワーク26の測定位置に対して適切な焦点距離に位置する姿勢であると判断することができる。反対に、ロッド固定部30の下面30bと基板固定部46の上面46aとが離間した状態で先端具50の端面50aがワーク26に接触していれば、ティーチングツール24の位置を後退させる等の調整が必要であると判断することができる。さらに、ワーク26の測定位置に対してロッド部38が伸びる方向を確認することによって、CCDカメラがワーク26の測定位置に対して適切な撮影方向(正面角度θ1及び側面角度θ2)に位置する姿勢であるのか否かを判断することができる。また、先端具50の端面50aの範囲とビード25の位置関係を確認することによって、測定対象であるビード25がCCDカメラの撮影領域内に位置しているのか否かを判断することができる。このように、上記のティーチングツール24の構成によると、オペレータは、CCDカメラ70の撮影距離と撮影領域を可視的に把握しながら、多関節ロボット10の姿勢を調整する作業を行うことができる。ティーチングの精度を向上させることができる。
次いで、ステップS8では、ステップS6で位置決めした姿勢を多関節ロボットに記憶させる。即ち、ステップS6で決定された関節12,16,19の回転角度を記述するデータが作成され、記憶部4に記憶される。次いで、ステップS10では、すべての測定位置についてステップS4からステップS8までの処理が完了したか否かを判断する。第1測定位置から第n測定位置までのすべての測定位置について上記した処理が完了していない場合(ステップS10でNO)には、ステップS4へ戻り、次の測定位置(第k+1測定位置)について、ステップS4からステップS10までの一連の処理を繰り返す。すべての測定位置について上記した処理が完了している場合(ステップS10でYES)には、ステップS12へ進み、ティーチングツール24を多関節ロボット10から取り外して、ティーチングプロセスを終了する。
上記の方法によると、CCDカメラを用いてワーク26を測定する多関節ロボット10に、測定姿勢を正確に教示することができる。上記したように、ティーチングツール24を用いると、CCDカメラの撮影軸と焦点距離を可視的に把握することができる。このことから、ティーチングプロセス時にワーク26の測定位置に対するCCDカメラの撮影方向や撮影距離を算出するための複雑な計算処理を実行する必要がない。ワーク26の測定位置に対するティーチングツール24の位置合わせ作業を容易に実行することができる。
また、上記の実施例では、単焦点のCCDカメラを用いている。このため、ロッド部38の長さは、その焦点距離に一致するように調整すれば足りる。しかしながら、例えば、測定するワークの種類毎に異なるカメラを用いる場合や、同一のカメラの焦点距離を変更する場合には、その都度、多関節ロボット10に測定姿勢をティーチングする必要がある。このような場合に、上記のティーチングツール24の構造によってロッド部38の先端具50までの長さを適切に調節することで、カメラの種類等に応じて、最適な測定感度が得られる撮影距離に応じた長さに調節することができる。ティーチングツール24を用いると、測定に使用する光学系センサの種類や測定距離毎に個別のティーチングツールを用意する必要がない。ティーチングプロセスにかかるコストを低減することができる。
また、本発明のティーチングツールを用いて、上記の方法によってワークの測定姿勢を多関節ロボットに教示する実験を行ったところ、1箇所の測定位置につき、約110秒でティーチング作業を実行することができた。CCDカメラによる測定位置の撮影と撮影した画像の確認を繰り返すことで、作業者の感覚によって位置合わせの微調整を行う方法に比べて、約2.4倍の速さでティーチング作業を実行可能であることが確認された。このように、本発明のティーチングツールとティーチング方法を用いることで、ティーチング作業の所要時間を大幅に短縮することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記の実施例では、ワークを測定する光学系センサとしてCCDカメラを用いる場合について例示したが、本発明はこれに限定されない。その他の撮像装置を用いてもよいし、レーザ等の変位計測装置を用いてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
多関節ロボットの概略構成を表わす図である。 ティーチングツールの正面図(1)である。 ティーチングツールの側面図である。 ティーチングツールの正面図(2)である。 ティーチングプロセスの処理概要を表わすフローチャートである。 ティーチングツールを用いて多関節ロボットに測定位置を教示する様子を表わす図(1)である。 ティーチングツールを用いて多関節ロボットに測定位置を教示する様子を表わす図(2)である。 CCDカメラを用いてワークを測定する様子を表わす図(1)である。 CCDカメラを用いてワークを測定する様子を表わす(2)図である。
符号の説明
2:制御装置
4:記憶部
6:関節制御部
8:操作部
9:台座
10:多関節ロボット
12,16,19:関節
14,18:アーム
20:連結部
22:支持基板部
24:ティーチングツール
25:ビード
26:ワーク
30:ロッド固定部
30a,46a:上面
30b,46b:下面
32:ナット
34,60:固定ねじ
36:ストッパ
38:ロッド部
40:回転防止具
42:ねじ
44:ガイド部
46:基板固定部
48:ばね
50:先端具
52:スポンジ
50a:端面
54:ばね固定部
56:ノックピン
58:溝部

Claims (6)

  1. 多関節ロボットに光学系センサを装着してワークを測定する際の測定姿勢を多関節ロボットに教示するティーチング方法であり、
    多関節ロボットにロッド部を有するティーチング冶具を装着する装着工程と、
    ティーチング治具のロッド部の先端がワークの測定位置に接触するように、多関節ロボットを動作させる動作工程と、
    動作工程による姿勢を多関節ロボットに記憶させる記憶工程を備え、
    多関節ロボットに装着されたティーチング治具のロッド部は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びるとともに、そのロッド部の先端は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置することを特徴とするティーチング方法。
  2. 多関節ロボットに光学系センサを装着してワークを測定する際の測定姿勢を多関節ロボットに教示するためのティーチング冶具であり、
    前記光学系センサに替えて多関節ロボットに固定される固定部と、
    前記固定部に設けられたロッド部を有し、
    前記ロッド部は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定軸に沿って伸びるとともに、そのロッド部の先端は、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定距離範囲内に位置することを特徴とするティーチング治具。
  3. 前記ロッド部の先端には、多関節ロボットに装着される光学系センサの測定領域と同じサイズの端面を有する先端具が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のティーチング治具。
  4. 前記先端具の端面は、弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のティーチング冶具。
  5. 前記固定部には、前記ロッド部が最大伸長位置を限度に伸縮可能に設けられているとともに、前記ロッド部を最大伸長位置に向けて付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のティーチング治具。
  6. 前記固定部には、前記ロッド部の最大伸長位置を調整可能な調整機構が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のティーチング治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105945392A (zh) * 2016-06-03 2016-09-21 广东昊鼎机器人科技股份有限公司 一种智能堆焊系统及方法
CN113290580A (zh) * 2021-05-14 2021-08-24 新疆大学 逆向特种加工机器人

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