JP2010057035A - 指向性可変アンテナ - Google Patents

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Atsushi Kaneko
敦 金子
Shuji Hagiwara
修二 萩原
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Abstract

【課題】指向性を任意に可変設定できる指向性可変アンテナを提供する。
【解決手段】絶縁部材を用いて形成した基台11の上部中央に支持筒12を介して下部アンテナ20を装着し、この下部アンテナ20の上部中央に上部アンテナ40を約360°回転可能に装着する。下部アンテナ20は、例えば合成樹脂を用いて略円筒状に構成した下部アンテナカバー21内に下部アンテナ本体を備える。上部アンテナ40は、略円筒状に構成した上部アンテナカバー41内に上部アンテナ本体を備える。下部アンテナ20に対して上部アンテナ40を回転可能に設けることで合成指向性を任意に可変設定することが可能となる。そして、下部アンテナ20及び上部アンテナ40のアンテナ本体により受信された信号を基台11内に設けた混合器により混合した後、給電ケーブル13及び出力用接栓14を介して外部に導出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば地上放送波の受信や通信に使用される指向性可変アンテナに関する。
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISDB−T:Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)は、UHF帯の電波が使用され、その周波数帯域は470〜770MHz(13〜62チャンネル)が使用されている。
また、地上デジタル放送は、所定の地域内に放送局の放送塔が複数ある場合があり、その受信エリアによっては放送塔の数だけ受信アンテナを設置する必要がある。
UHF帯の放送波を受信するアンテナとしては、一般的に八木式アンテナが用いられているが、八木式アンテナは単一指向性であるので、放送塔が複数ある場合、受信点から見て同一方向にある場合のみ1つのアンテナを設置するだけでよいが、それ以外では複数のアンテナを設置する必要がある。例えば図8に示すように、受信点から見て異なる方向に2つの放送塔1a、1bがある場合は、各放送塔1a、1bに対応させてアンテナ2a、2bを設置する必要がある。
また、アンテナの数が増加すると、アンテナを設置する手間が多く掛かると共に設置費用が高くなり、且つ設置場所の面でも問題となる。
また、従来では、地上放送波受信用アンテナとして無指向性のアンテナが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。無指向性のアンテナを使用することにより、複数の放送塔が受信点から見て異なる方向にある場合でも、各放送塔からの電波を1つのアンテナで受信することができるが、放送塔の方向とは異なる方向で不要な電波が発生した場合であっても、その不要な電波を受信して信号品質が低下する可能性がある。
特開2007−89024号公報
上記のように地上放送波を受信する場合において、複数の放送塔が受信点から見て異なる方向にある場合、単一指向性のアンテナを用いて受信しようとすると、各放送塔に対応して複数のアンテナを設置する必要がある。このためアンテナを設置する手間が多く掛かると共に設置費用が高くなり、更には設置場所についても問題となる。
また、複数の放送塔からの電波を無指向性アンテナで受信しようとすると、放送塔の方向とは異なる方向で不要な電波が発生した場合でも、その不要な電波を受信して信号品質が低下する可能性がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、複数の放送塔が受信点から見て異なる方向にある場合でも、指向性を任意に可変設定して1つのアンテナで放送波を受信でき、このため狭い場所であってもアンテナの設置が容易で設置費用を安価にでき、且つ不要な電波の受信を少なくして信号品質を向上し得る指向性可変アンテナを提供することを目的とする。
本発明に係る指向性可変アンテナは、下部アンテナカバー及び該下部アンテナカバー内に収納される単一指向性の下部アンテナ本体からなる下部アンテナと、前記下部アンテナの上部に設けられる上部アンテナカバー及び該上部アンテナカバー内に収納される単一指向性の上部アンテナ本体からなる上部アンテナと、前記下部アンテナに対して前記上部アンテナを回転可能に結合する結合軸と、前記下部アンテナに対する前記上部アンテナの回転範囲を規制する規制手段と、前記下部アンテナ本体及び上部アンテナ本体の給電点に給電する給電手段とを具備し、前記下部アンテナに対する前記上部アンテナの回転位置により前記上部アンテナと下部アンテナとの合成指向性を可変設定することを特徴とする。
本発明によれば、下部アンテナと上部アンテナとの相対位置を調整することにより合成指向性を簡単に可変設定でき、複数方向から放送波が到来する場合であっても1つのアンテナで同時に受信することができる。従って、複数のアンテナを設置する必要が無く、アンテナ設置が容易で設置費用を安価にすることができる。
また、放送波の方向が1方向であれば、下部アンテナと上部アンテナを同じ方向に設定することにより、高利得アンテナとして利用することができ、他の方向からの不要な電波の受信を少なくして信号品質を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明に係る指向性可変アンテナを室内アンテナに実施した場合の外観構成を示したもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。図2は同実施形態に係る指向性可変アンテナを前面側の斜め上方から見た分解斜視図、図3は同指向性可変アンテナを背面側の斜め下方から見た分解斜視図である。
図1において、11は絶縁部材例えば合成樹脂を用いて円状に形成した基台で、この基台11の上部中央に支持筒12が設けられ、この支持筒12に下部アンテナ20が装着される。更に、この下部アンテナ20の上部中央に上部アンテナ40が回転可能に装着される。この場合、上部アンテナ40は、下部アンテナ20に対して約360°(約1回転)回転可能に設けられる。
上記下部アンテナ20は、例えば合成樹脂を用いて略円筒状に構成された下部アンテナカバー21を備え、この下部アンテナカバー21内に詳細を後述する単一指向性の下部アンテナ本体が設けられる。下部アンテナカバー21は、半円筒状の前面カバー21a及び背面カバー21bからなり、円筒状に合わせた状態でネジ止めされ、基台11上の支持筒12に装着される。
また、上部アンテナ40は、略円筒状に構成された上部アンテナカバー41を備え、この上部アンテナカバー41内に詳細を後述する単一指向性の上部アンテナ本体が設けられる。上部アンテナカバー41は、半円筒状の前面カバー41a及び背面カバー41bからなり、円筒状に合わせた状態でネジ止めされ、下部アンテナ20の上部に回転可能に装着される。
そして、上記下部アンテナ20及び上部アンテナ40のアンテナ本体により受信された信号は、基台11内に設けられた混合器により混合された後、基台11の背面側から給電ケーブル13を介して外部に導出される。上記給電ケーブル13は、先端に出力用接栓14を備えている。
次に、上記下部アンテナ20及び上部アンテナ40の詳細について図2及び図3を参照して説明する。
下部アンテナ20は、下部アンテナカバー21と、この下部アンテナカバー21内に設けられる下部アンテナ本体30により構成される。
下部アンテナカバー21は、上記したように半円筒状の前面カバー21a及び背面カバー21bにより構成され、前面カバー21aには下部に底板22aが設けられ、上部に天井板23aが設けられる。底板22aには、背面カバー21bに対向する側縁の中央部に半円状の結合穴24aが設けられ、この結合穴24aが基台11上の支持筒12に結合される。また、天井板23aには、背面カバー21bに対向する側の中央部に半円状の結合軸25aが上方に突出して設けられる。この結合軸25aの外周面には、縦方向に位置する複数の突条26aが所定の間隔で設けられる。更に、天井板23aの上面には、例えば結合軸25aと並行して上部アンテナ40の回転範囲を規制するストッパ29aが設けられる。
また、前面カバー21aには、両側部にそれぞれ複数例えば2個のネジ固定穴27aが設けられる。このネジ固定穴27aは、前面カバー21aを背面カバー21bにネジ止めするためのものである。
一方、背面カバー21bは、下部に底板22bが設けられ、上部に天井板23bが設けられる。底板22bには、前面カバー21aに対向する側縁の中央部に半円状の結合穴24bが設けられ、この結合穴24bが基台11上の支持筒12に結合される。また、天井板23bには、前面カバー21aに対向する側の中央部に半円状の結合軸25bが上方に突出して設けられる。この結合軸25bの外周面には、縦方向に位置する複数の突条26bが所定の間隔で設けられる。
そして、底板22bの上面には、上記結合穴24bの両側に1対のガイド28a、28bが所定の間隔で平行して設けられる。また、天井板23bの下面には、底板22bのガイド28a、28bに対応する位置にガイド28c、28dが設けられる。上記ガイド28a〜28dは、下部アンテナ本体30を背面カバー21b内に収納する際に、後述する下部反射板35及び下部放射素子31の挿入をガイドすると共に、下部放射素子31を所定位置に保持するためのもので、それぞれ2枚の側板を所定の間隔で設けてガイド溝を形成し、このガイド溝内に位置決め部材(図示せず)を設けている。
また、背面カバー21bの開口部両側には、前面カバー21aのネジ固定穴27aと対向する位置にネジ穴27bが設けられる。
そして、下部アンテナ本体30は、下部放射素子31と下部反射板35により構成される。下部放射素子31は、長方形の金属板を略四角形、例えばコの字状に折り曲げて形成したもので、前面の上辺及び下辺と平行にスリット32a、32bが設けられると共に、前面中央部において上記スリット32a、32b間を結ぶスリット32cが設けられる。上記水平方向に設けられたスリット32a、32bによって上辺及び下辺に折返し素子が形成される。また、下部放射素子31の前面には、スリット32cの中央両側に給電点33a、33bが設けられる。この給電点33a、33bには、内側より給電ケーブル34(図3参照)が接続される。この給電ケーブル34は、支持筒12内を通って基台11内に導かれる。
上記下部反射板35は、略半円状に形成され、下部放射素子31の背面に所定の間隔を保って設けられる。下部反射板35の下側縁及び上側縁には、背面カバー21bに設けられたガイド28a〜28dに対応する位置にガイド挿通用切欠き36a〜36dが設けられる。このガイド挿通用切欠き36a〜36dは、ガイド28a〜28dの前面側外形より少し大きく形成され、下部反射板35を背面カバー21b内に収納する際にガイド挿通用切欠き36a〜36d内をガイド28a〜28dが挿通するようにしている。また、下部反射板35には、例えば中央部分の上下2箇所にネジ固定穴37が設けられる。
上記背面カバー21b内には、上記下部反射板35と共に下部アンテナ本体30が収納される。このとき下部アンテナ本体30のコの字型に折り曲げられた両側部の下側及び上側がガイド28a〜28d内に挿入されて保持される。
また、上部アンテナ40は、上部アンテナカバー41と、この上部アンテナカバー41内に設けられる上部アンテナ本体50により構成される。
上部アンテナカバー41は、半円筒状の前面カバー41a及び背面カバー41bにより構成される。前面カバー41aには、下部に底板42aが設けられ、上部に天井板43aが設けられる。底板42aには、下部アンテナ20の前面カバー21aに設けられた結合軸25aの外側に位置するように半円状の結合軸45aが下方に突出して設けられる。この結合軸45aの内周面には、縦方向に位置する複数の突条46aが所定の間隔で設けられる。
また、前面カバー41aには、両側部に複数例えばそれぞれ2個のネジ固定穴47aが設けられる。このネジ固定穴47aは、前面カバー41aを背面カバー41bにネジ止めするためのものである。
一方、背面カバー41bは、下部に底板42bが設けられ、上部に天井板43bが設けられる。底板42bには、下部アンテナ20の背面カバー21bに設けられた結合軸25bの外側に位置するように半円状の結合軸45bが下方に突出して設けられる。この結合軸45bの内周面には、縦方向に位置する複数の突条46bが所定の間隔で設けられる。
上記上部アンテナカバー41は、前面カバー41a及び背面カバー41bの開口面を結合することにより円筒状となり、また、結合軸45a、45bも円筒状となる。この結合軸45a、45bに設けられた突条46a、46bは、下部アンテナ20の結合軸25a、25bに設けられた突条26a、26bと対をなしており、アンテナの組立てを完了した際に突条26a、26bと突条46a、46bが結合してその位置を保持し、下部アンテナ20に対して上部アンテナ40に所定の回転力を加えることにより、突条26a、26bと突条46a、46bの結合力に抗して上部アンテナ40が例えば約20度の回転ピッチで順次回転するようになっている。
また、底板42bの上面には、結合軸45bの両側に1対のガイド48a、48bが所定の間隔で平行して設けられる。天井板43bの下面には、底板42bのガイド48a、48bに対応する位置にガイド48c、48dが設けられる。上記ガイド48a〜48dは、上部アンテナ本体50を背面カバー41b内に収納する際に、後述する上部反射板55及び上部放射素子51の挿入をガイドすると共に、上部放射素子51を所定位置に保持するためのもので、それぞれ2枚の側板を所定の間隔で設けてガイド溝を形成し、このガイド溝内に位置決め部材(図示せず)を設けている。更に底板42bの下面には、前面カバー21aの天井板23aに設けられたストッパ29aに対応する位置にストッパ29bが設けられる。このストッパ29bは、上部アンテナ40を回転させた際に下部アンテナ側に設けたストッパ29aに当接して上部アンテナ40の回転を規制する。上記ストッパ29a、29bは、下部アンテナ20に対して上部アンテナ40の回転を約360°の範囲に規制する。
また、背面カバー41bの開口部両側には、前面カバー41aのネジ固定穴27aと対向する位置にネジ穴27bが設けられる。
上部アンテナ本体50は、下部アンテナ本体30と同様に上部放射素子51と上部反射板55により構成される。上部放射素子51は、長方形の金属板を略四角形、例えばコの字状に折り曲げて形成したもので、前面の上辺及び下辺と平行にスリット52a、52bが設けられると共に、前面中央部において上記スリット52a、52b間を結ぶスリット52cが設けられる。上記水平方向に設けられたスリット52a、52bによって上辺及び下辺に折返し素子が形成される。また、上部放射素子51の前面には、スリット52cの中央両側に給電点53a、53bが設けられる。この給電点53a、53bには、内側より給電ケーブル54の上端が接続される。この給電ケーブル54は、軸保持筒16及び支持筒12内を通って基台11内に導かれる。
上記上部反射板55は、略半円状に形成され、上部放射素子51の背面に所定の間隔を保って設けられる。上部放射素子51の下側縁及び上側縁には、背面カバー41bに設けられたガイド48a〜48dに対応する位置にガイド挿通用切欠き56a〜56dが設けられる。このガイド挿通用切欠き56a〜56dは、ガイド48a〜48dの前面側外形より少し大きく形成され、上部反射板55を背面カバー41b内に収納する際にガイド挿通用切欠き56a〜56d内をガイド48a〜48dが挿通するようにしている。また、上部反射板55には、例えば中央部分の上下2箇所にネジ固定穴57が設けられる。
上記背面カバー41b内には、上記上部反射板55と共に上部アンテナ本体50が収納される。このとき上部アンテナ本体50のコの字型に折り曲げられた両側部の下側及び上側がガイド48a〜48d内に挿入されて保持される。
また、前面カバー21aと背面カバー21bとを結合する際、下部アンテナカバー21の上部に設けられた結合軸25a、25bの内側に軸保持筒16が装着される。この軸保持筒16には、上下両端部の外周縁に沿って所定幅のフランジ17a、17bが設けられる。
上記軸保持筒16のフランジ17a、17b間には、下部アンテナカバー21の結合軸25a、25bと共に、上部アンテナカバー41の結合軸45a、45bも位置し、結合軸25a、25bと結合軸45a、45bとが結合した状態で保持されるようになっている。
次に上記下部放射素子31及び上部放射素子51の寸法例について説明する。下部放射素子31及び上部放射素子51は同じ寸法であり、例えば図4に示すように設定される。
下部放射素子31及び上部放射素子51は、高さHが約0.27λa、前面の横幅L1が約0.16λa、側面の横幅L2が約0.1λaに設定される。λaは、使用周波数帯域における下端周波数の波長である。スリット32a〜32cの幅dは、約0.01λaに設定される。また、下部放射素子31と上部放射素子51との中心間隔Wは、約0.35λaに設定される。
上記のように構成された指向性可変アンテナを組立てる際は、先ず、下部アンテナ20の背面カバー21b内に下部反射板35を収納する。このとき下部反射板35の上下両側縁に設けたガイド挿通用切欠き36a〜36dを背面カバー21bのガイド28a〜28dに沿って移動させ、下部反射板35を背面カバー21b内の内側に当接させてネジ止めにより固定する。
次いで、下部放射素子31の背面側左右両側の上下両端部を背面カバー21bのガイド28a〜28d内に挿入して移動し、ガイド28a〜28d内に設けられた位置決めによって位置を規制し、下部放射素子31を背面カバー21b内に収納する。この状態で、前面カバー21aの底板22aに設けた結合穴24a、及び背面カバー21bの底板22bに設けた結合穴24bを基台11上の支持筒12に結合させると共に、上部の結合軸25a、25b間に軸保持筒16を介在して前面カバー21aのネジ固定穴27aにネジ(図示せず)を挿入し、該ネジを背面カバー21bのネジ穴27bに螺合し、締め付けて前面カバー21aと背面カバー21bとを固定する。
上記前面カバー21aと背面カバー21bとをネジ止めすることにより、下部アンテナカバー21に設けた結合穴24a、24bが基台11上の支持筒12に圧接して前面カバー21a及び背面カバー21bが支持筒12に固定される。この場合、支持筒12の外周面に結合溝を設け、この結合溝部分に下部アンテナカバー21の結合穴24a、24bを結合させて固定するようにしてもよい。
また、上記前面カバー21aと背面カバー21bとをネジ止めにより固定する際、下部反射板35の前面が前面カバー21aに圧接され、背面カバー21bのガイド28a〜28d内に設けられた位置決め部材と前面カバー21aとの間で下部放射素子31が固定される。
次に、上部アンテナ40の背面カバー41b内に上部反射板55を収納する。このとき上部反射板55の上下両側縁に設けたガイド挿通用切欠き56a〜56dを背面カバー41bのガイド48a〜48dに沿って移動させ、上部反射板55を背面カバー41bの内側に当接させてネジ止めにより固定する。
次いで、上部放射素子51の背面側左右両側の上下両端部を背面カバー41b設けたガイド48a〜48dに沿って挿入し、上部放射素子51を背面カバー41b内に収納する。このときガイド48a〜48d内に設けられた位置決め部材によって上部放射素子51の収納位置を規制する。
この状態で、上部アンテナカバー41の下側に設けた結合軸45a、45bを下部アンテナカバー21の結合軸25a、25bの外側に結合させ、前面カバー41aと背面カバー41bとをネジ止めして固定する。このとき上部放射素子51は、下部放射素子31の場合と同様に、背面カバー41bのガイド48a〜48d内に設けられた位置決め部材と前面カバー41aとの間で固定される。
上記組立て完了後においては、下部アンテナ20の結合軸25a、25bに設けられた突条26a、26bと上部アンテナ40の結合軸45a、45bに設けた突条46a、46bが結合してその位置を保持している。この状態で、下部アンテナ20に対して上部アンテナ40に所定の回転力を加えると、結合軸25a、25bの突条26a、26bと結合軸45a、45bの突条46a、46bの結合力に抗して上部アンテナ40が所定角度回転する。上部アンテナ40を回転させた際、上部アンテナ40側に設けたストッパ29bが下部アンテナ20側に設けたストッパ29aに当接すると、それ以上は回転しない。上部アンテナ40は、下部アンテナ20に対して時計方向及び反時計方向に回転することが可能であり、上記ストッパ29a、29bによって規制される約360°の範囲で任意に回転することができる。
上記のように下部アンテナ20と上部アンテナ40との位置関係を調整することにより、指向性を任意に可変設定することが可能である。
図5は、下部アンテナ20と上部アンテナ40を同一方向に向けた場合の指向性を示したものである。このときの指向性は、正面方向に対して大きな利得を有する単指向性となる。
図6は、上部アンテナ40を下部アンテナ20に対して反時計方向に90°回転させたときの指向性を示したものである。このときの指向性は、下部アンテナ20と上部アンテナ40との間、すなわち下部アンテナ20の正面方向に対して45°の方向に指向性を有する単指向性となるが、同一方向に向けた図5の場合より緩やかな指向性となる。
図7は、上部アンテナ40を下部アンテナ20に対して180°回転させたときの指向性を示したものである。このときの指向性は、略無指向性となる。
上記のように下部アンテナ20と上部アンテナ40との相対位置を調整することにより、合成指向性を簡単に可変設定することができる。
このため地上放送波を受信する場合において、複数の放送塔が受信点から見て異なる方向にある場合、各放送塔の方向に指向性を合わせることにより、複数方向から到来する放送波を1つのアンテナで同時に受信することができる。従って、複数のアンテナを設置する必要が無く、狭い場所であってもアンテナを容易に設置でき、設置費用を安価にすることができる。
また、放送波の方向が1方向であれば、下部アンテナ20と上部アンテナ40を同じ方向に設定することにより、高利得アンテナとして利用することができ、他の方向からの不要な電波の受信を少なくして信号品質を向上することができる。
なお、上記実施形態では、室内アンテナに実施した場合について説明したが、基台11を外部取付金具に交換することにより、外部アンテナとして使用することができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
本発明の一実施形態に係る指向性可変アンテナを室内アンテナに実施した場合の外観構成を示したもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。 同実施形態に係る指向性可変アンテナを前面側の斜め上方から見た分解斜視図である。 同実施形態に係る指向性可変アンテナを背面側の斜め下方から見た分解斜視図である。 同実施形態における下部放射素子及び上部放射素子部分の詳細な構成例を示す斜視図である。 同実施形態において、下部アンテナと上部アンテナを同一方向に向けた場合の指向性を示す図である。 同実施形態において、上部アンテナを下部アンテナに対して反時計方向に90°回転させたときの指向性を示す図である。 同実施形態において、上部アンテナを下部アンテナに対して180°回転させたときの指向性を示す図である。 受信点から見て異なる方向に2つの放送塔がある場合における従来アンテナの設置例を示す図である。
符号の説明
11…基台、12…支持筒、13…給電ケーブル、14…出力用接栓、16…軸保持筒、17a、17b…フランジ、20…下部アンテナ、21…下部アンテナカバー、21a…前面カバー、21b…背面カバー、22a…底板、22b…底板、23a…天井板、23b…天井板、24a…結合穴、24b…結合穴、24a、24b…結合穴、25a、25b…結合軸、26a、26b…突条、27a…ネジ固定穴、27b…ネジ穴、28a〜28d…ガイド、29a、29b…ストッパ、30…下部アンテナ本体、31…下部放射素子、32a〜32c…スリット、33a、33b…給電点、34…給電ケーブル、35…下部反射板、36a〜36d…ガイド挿通用切欠き、37…ネジ固定穴、40…上部アンテナ、41…上部アンテナカバー、41a…前面カバー、41b…背面カバー、42a、42b…底板、43a、43b…天井板、45a、45b…結合軸、46a、46b…突条、47a…ネジ固定穴、47b…ネジ穴、48a〜48d…ガイド、50…上部アンテナ本体、51…上部放射素子、52a〜52c…スリット、53a、53b…給電点、54…給電ケーブル、55…上部反射板、56a〜56d…ガイド挿通用切欠き、57…ネジ固定穴。

Claims (1)

  1. 下部アンテナカバー及び該下部アンテナカバー内に収納される単一指向性の下部アンテナ本体からなる下部アンテナと、
    前記下部アンテナの上部に設けられる上部アンテナカバー及び該上部アンテナカバー内に収納される単一指向性の上部アンテナ本体からなる上部アンテナと、
    前記下部アンテナに対して前記上部アンテナを回転可能に結合する結合軸と、
    前記下部アンテナに対する前記上部アンテナの回転範囲を規制する規制手段と、
    前記下部アンテナ本体及び上部アンテナ本体の給電点に給電する給電手段とを具備し、
    前記下部アンテナに対する前記上部アンテナの回転位置により前記上部アンテナと下部アンテナとの合成指向性を可変設定することを特徴とする指向性可変アンテナ。
JP2008221503A 2008-08-29 2008-08-29 指向性可変アンテナ Pending JP2010057035A (ja)

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