JP3816820B2 - パラボラアンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばUHF帯の地上放送波、通信に使用されるパラボラアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISDB−T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年から関東、近畿及び中京広域圏で、また、2006年までにその他の地域で本放送開始が予定されている。
【0003】
上記地上デジタル放送は、UHF帯の電波が使用され、その周波数帯域は470〜770MHz(13〜62チャンネル)が予定されている。
【0004】
UHF帯の放送波を中継局で受信するアンテナとして、従来からパラボラアンテナが知られている。
【0005】
上記UHF帯の放送波を中継する従来のパラボラアンテナは、図8及び図9に示すように構成されている。図8において、1はパラボラ反射鏡で、その焦点位置に放射器2が配置され、支持柱を兼ねた給電同軸3により支持される。
【0006】
上記放射器2としては、詳細を図9に示すように放射素子4と反射素子5からなる2素子八木式アンテナが使用されている。また、上記給電同軸3には、放射素子4より下側に位置するように有底円筒状のシュペルトップ6が設けられる。このシュペルトップ6は、底板に設けられた透孔内に給電同軸3を挿通させて所定位置に固定される。上記シュペルトップ6は、放射器2から給電同軸3の外側導体に漏れる電波を阻止するためのものである
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のパラボラアンテナは、放射器2として2素子八木式アンテナを使用しているが、その周波数帯域はf0(中心周波数)±21MHzと非常に狭く、今後予定されている地上デジタル放送の470〜770MHzの周波数帯域をカバーすることができない。このため470〜770MHzの周波数帯域をカバーできる広帯域特性を有するアンテナが強く要望されている。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、470〜770MHzの周波数帯域を確実にカバーできる広帯域特性のパラボラアンテナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るパラボラアンテナは、パラボラ反射鏡と、前記パラボラ反射鏡のほぼ焦点位置に設けられる2ダイポールアンテナ及び反射板からなる放射器とを具備し、前記放射器は、反射板を2ダイポールアンテナの中央部から山形状に折曲げると共に、2ダイポールアンテナの各ダイポール素子を前記反射板方向に所定角度傾けて構成したことを特徴とする。
【0010】
上記の構成とすることにより、周波数帯域を広帯域化できると共にパラボラアンテナの周波数偏差による利得低下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパラボラアンテナの構成を示す断面図である。図1において、11はパラボラ反射鏡で、その焦点位置に放射器12が配置され、支持柱を兼ねた給電同軸13により支持される。
【0012】
上記放射器12は、詳細を図2に示すように2ダイポールアンテナを用いて構成される。図2の(a)は放射器12の正面図(パラボラ反射鏡11側から見た図)、(b)は同平面図、(c)は同右側面図である。
【0013】
上記放射器12は、例えばλ/2〜λの長さを有する2つのダイポールアンテナ21、22と反射板23からなっている。この反射板23は、ダイポールアンテナ21、22間の中央部から該ダイポールアンテナ21、22と離間する方向に山形に折曲げ、その折曲げた第1の反射板23aと第2の反射板23bとの角度が所定角度φ例えば約90°となるようにする。
【0014】
上記ダイポールアンテナ21は、ダイポール素子21a、21bからなり、その中央部の給電点24から給電される。また、ダイポールアンテナ22は、ダイポール素子22a、22bからなり、その中央部の給電点25から給電される。上記ダイポールアンテナ21、22は、約λ/2の間隔で設けられる。
【0015】
そして、上記ダイポールアンテナ21を構成するダイポール素子21a、21bは、給電点24を基点として両端部を反射板23方向に所定角度θ例えば15°程度傾ける。上記傾き角度θは、10°〜25°の範囲で設定する。
【0016】
上記のようにダイポールアンテナ21、22を反射板23の方向に傾けると共に、反射板23を中央部から山形に折曲げることにより、VSWR(電圧定在波比)の広帯域化とパラボラアンテナの周波数偏差による利得低下を防止することができる。
【0017】
次に上記実施形態に係るパラボラアンテナの動作原理について説明する。
図3に示すようにダイポールアンテナ21(22)のダイポール素子21a、21b(22a、22b)を反射板23方向に所定角度θ傾けると、電界面振幅指向性の周波数の高低による偏差を少なくすることができる。この場合、反射板23は、折曲げずに平板状のままとする。
【0018】
また、図4(a)、(b)に示すように反射板23をダイポールアンテナ21、22の中心部から山形状に所定各自φ折曲げることによって、磁界面振幅指向性の周波数の高低による偏差を少なくすることができる。この場合、ダイポールアンテナ21、22は、傾けないで、反射板23に平行配置するものとする。
【0019】
なお、上記図3で説明した電界面振幅指向性、及び図4で説明した磁界面振幅指向性は、パラボラ反射鏡11を含まない放射器12のみの特性とする。
【0020】
2ダイポールアンテナは、基本的にVSWR特性の広帯域特性を有しているが、上記したようにダイポールアンテナ21、22を反射板23方向に傾けると共に上記反射板23を中央部から折曲げて放射器12を構成することにより、更に指向性の広帯域化を図ることができる。そして、上記放射器12とパラボラ反射鏡11とを組み合わせることにより、VSWRの広帯域化とパラボラアンテナの周波数偏差による利得低下を防止することができる。
【0021】
図5〜図7は、上記実施形態において、ダイポールアンテナ21、22の傾け角度θを15°、反射板23の折曲げ角度φを90°に設定した場合の、周波数500MHz、600MHz、700MHzにおける指向性を示したものである。
【0022】
すなわち、図5(a)は周波数500MHzにおける水平偏波水平面指向性、(b)は同水平偏波垂直面指向性である。
【0023】
図6(a)は周波数600MHzにおける水平偏波水平面指向性、(b)は同水平偏波垂直面指向性である。
【0024】
図7(a)は周波数700MHzにおける水平偏波水平面指向性、(b)は同水平偏波垂直面指向性である。
【0025】
本実施形態によれば、図5〜図7の指向性からも分かるように1つのパラボラアンテナで地上デジタル放送の470〜770MHzの周波数帯域を確実にカバーすることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、パラボラアンテナの放射器として2ダイポールアンテナを使用し、且つ2ダイポールアンテナを反射板方向に所定角度傾けると共に、反射板を2ダイポールアンテナの中央部から所定角度折曲げて山形に形成することにより、周波数帯域を広帯域化できると共にパラボラアンテナの周波数偏差による利得低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパラボラアンテナの断面図。
【図2】(a)は同実施形態におけるパラボラアンテナの放射器をパラボラ反射鏡側から見た図、(b)は同放射器の上面図、(c)は同放射器の側面図。
【図3】同実施形態におけるダイポール素子を傾けた場合の動作原理を説明するための図。
【図4】同実施形態における反射板を中央部から折曲げた場合の動作原理を説明するための図。
【図5】(a)は同実施形態におけるパラボラアンテナの周波数500MHzにおける水平偏波水平面指向性を示す図、(b)は同水平偏波垂直面指向性を示す図。
【図6】(a)は同実施形態におけるパラボラアンテナの周波数600MHzにおける水平偏波水平面指向性を示す図、(b)は同水平偏波垂直面指向性を示す図。
【図7】(a)は同実施形態におけるパラボラアンテナの周波数700MHzにおける水平偏波水平面指向性を示す図、(b)は同水平偏波垂直面指向性を示す図。
【図8】従来のパラボラアンテナの断面図。
【図9】従来のパラボラアンテナにおける放射器の詳細な構成を示す図。
【符号の説明】
11…パラボラ反射鏡
12…放射器
13…給電同軸
21、22…ダイポールアンテナ
21a、21b…ダイポール素子
22a、22b…ダイポール素子
23…反射板
24、25…給電点
Claims (3)
- パラボラ反射鏡と、前記パラボラ反射鏡のほぼ焦点位置に設けられる2ダイポールアンテナ及び反射板からなる放射器とを具備し、
前記放射器は、反射板を2ダイポールアンテナの中央部から山形状に折曲げると共に、2ダイポールアンテナの各ダイポール素子を前記反射板方向に所定角度傾けて構成したことを特徴とするパラボラアンテナ。 - 前記放射器は、反射板の折曲げ角度をほぼ90°に設定したことを特徴とする請求項1記載のパラボラアンテナ。
- 前記放射器は、2ダイポールアンテナの各ダイポール素子を反射板方向に10°〜25°傾けて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のパラボラアンテナ。
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