JP2010056521A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アライメントマークなどに用いられる金属部の検出精度が高い半導体装置を提供する。
【解決手段】光学的に検出可能な金属部15が設けられたLSIチップ10であって、シリコン基板11と、シリコン基板11の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部15とが形成されている金属配線層と、金属配線層を被覆する表面保護膜16とを備え、表面保護膜16は、金属部15が所定の形状を露出するように開口している開口部16aを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学的に検出可能な金属部が設けられた半導体装置に関するものであり、詳細には、アライメントマーク(位置合わせ用マーク)を具備するLSIチップに関するものである。
従来、LSIチップ(半導体装置)をSOF(System on Film)に実装するマウント/ボンディング工程、すなわちLSIチップをCOF(Chip on Film)実装技術を用いてテープにマウント/ボンディングする工程では、LSIチップの隅に設けられたアライメントマークを、画像認識装置により光学的に検出・認識することによって、LSIチップ(半導体装置)の位置を認識し位置合わせを行っている。
画像認識装置は、光をLSIチップに照射する。このとき、反射率が高い部分や光の吸収率が低い部分は白っぽく、反射率が低い部分や光の吸収率が高い部分は黒っぽく、画像に映る。画像認識装置は、この画像を見て、特徴的な形状を有しているアライメントマークを検出する。つまり、画像認識装置は、形状と濃淡との両方で、アライメントマークを認識している。よって、アライメントマークを明確に映し出すために、アライメントマークからの反射光と、周辺領域からの反射光との輝度の差(コントラスト)は大きいことが望ましい。
アライメントマークは、LSIチップの回路が形成される面であって、LSIの動作を行う回路には干渉しない領域に、最上層のアルミニウムを主成分としたメタル層で形成されており、例えば十字型などで設けられている。光を照射して検出するアライメントマークの構成は、例えば、特許文献1,2に記載されている。
特許文献1では、絶縁膜上にアルミニウムからなるパターンを形成することによって、アルミニウムからなる高反射率パターンと絶縁膜からなる低反射率パターンとを組み合わせたアライメントマークが形成されている。これにより、明暗度を検出して、認識しやすくしている。
また、特許文献2では、マーク本体部を、平面形状を有するアルミニウムで形成して、マーク周辺部を、拡散反射形状を有するアルミニウムで形成することにより、マーク本体部からの反射光(正反射)とマーク周辺部からの反射光(乱反射)との輝度の差を大きくしている。
但し、アルミニウムには、反射防止膜が施されている場合が多い。この場合、高反射率を有するアルミニウムを明部として認識させていても、アルミニウム表面による高反射率を期待することができない。また、反射防止膜を除去した場合でも、PVDなどで形成されたアルミニウム表面には、グレインが生成される。このグレインによる凹凸により、光は拡散され、反射率が大きく低下してしまうことがある。
そこで、特許文献3には、アルミニウムなどのパターンは勿論、金属配線を設けない明部領域と、入射光を散乱するように微細パターンで金属配線を設けた暗部領域とによりアライメントマークを構成する技術が記載されている。明部領域では、入射光は、表面は平坦度が高く反射率が高いシリコン基板にて反射する。それゆえ、明部領域の輝度は高くなり、暗部領域に対するコントラスト比は向上する。これにより、アライメントマークを視認しやすくしている。
特開平7−221166号公報(1995年8月18日公開) 特開2000−182914号公報(平成12年6月30日公開) 特開2008−135495号公報(平成20年6月12日公開)
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載のアライメントマークを用いたLSIチップでは、表面保護膜の厚みや表面粗さにより輝度差が不十分になり、認識ミスが生じるという問題点を有している。
つまりは、アライメントマークは、LSIチップの最上層に形成される表面保護膜を透過して認識しているため、表面保護膜の厚みや表面粗さによっては、設計通りの輝度の反射光を得られず輝度差が不十分になり、認識が困難な状態となる。これにより、位置合わせができない、または、位置ズレが発生することがある。
また、LSIチップが多層配線構造を有している場合、下層に位置する金属配線の反射光によりアライメントマークが認識し難くなるという問題が生じる。このため、アライメントマークの下方周辺の空間に金属配線を設けることができない。
図6は、多層配線構造を有する従来のLSIチップ100の構成を示す上面図である。図7は、図6に示した従来のLSIチップ100のB−B線断面図である。
図6および図7に示すように、従来のLSIチップ100は、シリコン基板111上に、層間絶縁膜112、下層金属配線113、層間絶縁膜114、および、金属からなるアライメントマーク115がこの順に積層され、最上層を覆うように表面保護膜116が形成されている。なお、図示していないが、アライメントマーク115と同一層に、上層金属配線が形成されている。
このように、LSIチップ100では、下層に位置する下層金属配線113と、上層に位置する上層金属配線とからなる多層配線が設けられており、外部との、シリコン基板111に形成された回路への電気信号の入出力を、下層金属配線113および上層金属配線を介して行っている。
ところが、表面保護膜116および層間絶縁膜114は、目視でほぼ透明であるため、下層金属配線113が透過して見え、種類に応じて光の吸収率および反射率は異なるけれども、下層金属配線113からの反射光により、画像に下層金属配線の形状が白っぽく映り出す。それゆえ、アライメントマーク115の形状が鮮明に映らず、違う形状として浮かび上がり認識し難くなるため、アライメントマーク115の下方周辺の領域に下層金属配線113を設けることはできない。
よって、アライメントマーク115の誤検出を防止するために、アライメントマーク115の下方周辺の領域に下層金属配線113の設置禁止領域Pを設けるので、回路レイアウトに制限がかかり、LSI回路の面積にも影響を及ぼす。
なお、特許文献3では、シリコン基板の反射光の輝度を上げることによりコントラスト比を向上させているため、多層配線構造の場合、シリコン基板に光を反射させるための空間は、必ず金属配線設置禁止となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、アライメントマークなどに用いられる金属部の検出精度が高い半導体装置を提供することにある。
本発明の半導体装置は、上記課題を解決するために、光学的に検出可能な金属部が設けられた半導体装置であって、半導体基板と、上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、上記表面保護膜は、上記金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、半導体基板の一方の面に光を照射すると、表面保護膜に被覆されている部分は、光が少なからず吸収されるので、画像にはグレーっぽく映る。一方、表面保護膜の開口部によって金属部が所定の形状で露出している部分は、反射光が表面保護膜に吸収されないので、画像には白っぽく映る。それゆえ、画像では濃淡の差が非常に大きい。よって、金属部が所定の形状で露出している部分を高精度で容易に検出することが可能となる。
また、本発明の半導体装置は、上記金属部が所定の形状で露出している部分は、アライメントマークであることが好ましい。これにより、アライメントマークを容易に認識することが可能となり、正確な位置合わせを行うことが可能となる。
また、本発明の半導体装置は、上記金属配線層は、上記表面保護膜と隣り合う、上記金属配線および上記金属部が形成されている第1金属配線層と、上記第1金属配線層と上記半導体基板の一方の面との間に配置されており、上記金属配線が形成されている、少なくとも1つの第2金属配線層とを含むことが好ましい。
上記の構成によれば、金属部の露出部分は、他の周辺部分に比べてはっきりと白く映るので、第2金属配線層における金属部の下方周辺の領域に、金属配線を配置することが可能となる。よって、第2金属配線層の金属配線はパターンレイアウトに制限が無くなるので、半導体回路を高い自由度で有効的に設計することが可能となる。
なお、金属部が所定の形状で露出している部分は、検出しやすいように、特徴的な形状であることが望ましい。それゆえ、上記金属部と上記表面保護膜の開口部とは、積層方向から見たとき、同一形状または異種形状であってもよい。また、上記金属部は、積層方向から見たとき、複数の区域に分割されている構成とすることもできる。
また、本発明の半導体装置は、上記金属部は、少なくとも2箇所に配置されていることが好ましい。これにより、例えば、金属部をアライメントマークとして利用する場合、2次元方向および回転方向のズレを抑制した位置合わせを行うことが可能となる。
本発明の半導体装置は、上記課題を解決するために、光学的に検出可能な金属部が設けられた半導体装置であって、半導体基板と、上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、上記金属部は、上記半導体基板の一方の面における対角の2箇所に配置されているとともに、該各金属部は、積層方向から見たとき異なる外形形状を有しており、上記表面保護膜は、上記各金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、半導体基板の一方の面に光を照射すると、表面保護膜に被覆されている部分は、光が少なからず吸収されるので、画像にはグレーっぽく映る。一方、表面保護膜の開口部によって金属部が所定の形状で露出している部分は、反射光が表面保護膜に吸収されないので、画像には白っぽく映る。それゆえ、画像では濃淡の差が非常に大きい。よって、金属部が所定の形状で露出している部分を高精度で容易に検出することが可能となる。
しかも、金属部は対角の2箇所に配置されているので、半導体装置を、例えばCOF実装技術を用いてテープにマウント/ボンディングする実装工程では、各金属部が所定の形状で露出している部分を利用することによって、2次元方向および回転方向のズレを抑制した位置合わせを行うことが可能となる。
また、例えば、バンプ形成工程では、ウェハー上に並べられた半導体装置に金バンプを形成するので、個々の半導体装置の位置を認識する必要がある。このとき、一方の金属部の外形形状を認識用マークとして利用することによって、認識視野の中に隣接する半導体装置の金属部が混在した場合であっても、各金属部は異なる外形形状を有しているので、認識用マークを容易に検出し、半導体装置の位置を問題なく認識することが可能となる。
よって、半導体装置では、各金属部は、バンプ形成工程および実装工程での半導体位置の認識に利用することが可能となる。つまりは、従来別々に設置していた認識用の金属部を共用することが可能となる。したがって、半導体装置上に認識用の金属部を形成すべき面積を縮小することが可能となり、その結果、半導体装置のサイズを縮小化することが可能となる。
また、本発明の半導体装置は、積層方向から見たときの、上記各金属部の外形形状、および該各金属部の所定の形状で露出している部分の外形形状は、アライメントマークであることが好ましい。これにより、アライメントマークを容易に認識することが可能となり、正確な位置合わせや、何れの金属部の外形形状を用いても正確な位置認識を行うことが可能となる。
以上のように、本発明の半導体装置は、半導体基板と、上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、上記表面保護膜は、上記金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有している構成である。
それゆえ、表面保護膜の開口部によって金属部が所定の形状で露出している部分は、他の金属配線などの周辺部分に対する濃淡の差が非常に大きいので、高精度で容易に検出することができるという効果を奏する。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板と、上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、上記金属部は、上記半導体基板の一方の面における対角の2箇所に配置されているとともに、該各金属部は、積層方向から見たとき異なる外形形状を有しており、上記表面保護膜は、上記各金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有している構成である。
それゆえ、各金属部は、バンプ形成工程では一方の金属部の外形形状が、実装工程では表面保護膜の開口部によって各金属部が所定の形状で露出している部分が、半導体位置の認識に利用することができる。つまりは、従来別々に設置していた認識用の金属部を共用することができる。したがって、半導体装置上に認識用の金属部を形成すべき面積を縮小することができ、その結果、半導体装置のサイズを縮小化することができるという効果を奏する。
本発明における半導体装置の実施の一形態を示す上面図である。 図1に示した半導体装置のA−A線断面図である。 (a)〜(c)は、上記半導体装置に形成されているアライメントマークの一構成例を示す図である。 上記半導体装置に形成されているアライメントマークの他の構成例を示す図である。 (a)〜(c)は、上記半導体装置に形成されているアライメントマークの一配置例を示す図である。 従来の半導体装置の構成を示す上面図である。 図6に示した半導体装置のB−B線断面図である。 バンプ形成工程でチップ位置を認識するための専用アライメントマークが設置された半導体装置の一構成例を示す上面図である。 上記半導体装置をウェハー上に並べた状態の一部を抜き取った構成を示す上面図である。 本発明における半導体装置の他の実施の形態を示す上面図である。 上記半導体装置の、(a)はa−a線断面図であり、(b)はb−b線断面図であり、(c)はc−c線断面図であり、(d)はd−d線断面図である。 上記半導体装置をウェハー上に並べた状態の一部を抜き取った構成を示す上面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施の形態のLSIチップ10の構成を示すものであり、金属部15が形成されている部分の構成を示す上面図である。図2は、図1に示したLSIチップ10のA−A線断面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態のLSIチップ10(半導体装置)は、シリコン基板11(半導体基板)、第1層間絶縁膜12、下層金属配線13(金属配線)、第2層間絶縁膜14、金属部15、表面保護膜16を備えている。
なお、図示していないが、LSIチップ10では、金属部15と同一層であって干渉しない領域に、上層金属配線(金属配線)や電極が備えられている。このようにLSIチップ10は、2層の配線構造(金属配線層)を有するものであるが、これに限らず、1層でも3層以上であっても同様に効果を奏することができる。
シリコン基板11は、一方の面側の内部に、LSIとして動作する回路が形成されている半導体基板である。シリコン基板11は、後述する図5に示すように、回路形成面が4辺形のチップ形状を有している。ここで、シリコン基板11を基準として、回路形成面側を、LSIチップ10の表面(図2の上側)とし、その反対側を、LSIチップ10の裏面(図2の下側)とする。
シリコン基板11の回路形成面には、第1層間絶縁膜12が積層されている。第1層間絶縁膜12は、シリコン酸化膜からなり、主にプラズマCVDで形成されるが、これに限らず、平坦性向上を目的にCMP法を用いたり、SOG(スピンオングラス)膜をプラズマCVD膜と積層して形成する方法を用いてもよい。第1層間絶縁膜12は、シリコン基板11の回路への電気信号の入出口(導電部)を開口するように形成される。
第1層間絶縁膜12上には、下層金属配線13が積層されている(第2金属配線層)。下層金属配線13は、シリコン基板11の導電部と上層金属配線とにそれぞれ電気的に接続されるように設けられている。下層金属配線13は、アルミニウム−シリコン系合金(Al−Si系合金)、または、アルミニウム−銅系合金(Al−Cu系合金)からなる。また、それら合金の下層には、バリアメタルとしてのチタンと窒化チタンとの積層膜、上層には、光の反射防止膜としての窒化チタンの単層膜が形成されていることがある。
下層金属配線13上には、第2層間絶縁膜14が積層されている。第2層間絶縁膜14は、シリコン酸化膜からなり、第1層間絶縁膜12と同様の方法で形成される。第2層間絶縁膜14は、下層金属配線13間を埋め、かつ、下層金属配線13の導電部を開口するように形成される。
第2層間絶縁膜14上には、上層金属配線および金属部15が積層されている(第1金属配線層)。上層金属配線および金属部15は、下層金属配線13と同様の材料からなり、同一の製造工程で同時に形成される。
上層金属配線は、一方の端が下層金属配線13の導電部と電気的に接続されるように設けられている。上層金属配線の他方の端は、LSIチップ10の外部と接続可能な電極として設けられている。
金属部15は、LSIチップ10のアライメントマークとして使用される部分である。金属部15は、上側から見て十字型の形状を有し、上層金属配線と干渉しない位置に設けられている。
上層金属配線および金属部15上には、表面保護膜16が積層(被覆)されている。表面保護膜16は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜の単層、またはそれらの積層膜からなり、光の吸収率および反射率に応じて選択すればよい。表面保護膜16は、上層金属配線間および上層金属配線と金属部15間を埋めるように形成されるとともに、上層金属配線の電極および金属部15上の一部を開口するようにエッチングされる。なお、表面保護膜16の金属部15上の開口部16aは、上側から見て、金属部15の外形よりも内側に一定値オフセットした、十字型の形状を有している。
このような構成を有するLSIチップ10は、例えば、SOFや、プリント基板などに実装される。この実装工程において、表面保護膜16の開口部16aにより金属部15が露出している部分を、アライメントマークとして利用している。
画像認識装置からLSIチップ10の表面に光を照射すると、表面保護膜16に被覆されている部分は、光が少なからず吸収されるので、画像にはグレーっぽく映る。一方、金属部15の露出している十字型の部分は、反射光が表面保護膜16に吸収されないので、画像には白っぽく映る。それゆえ、画像では濃淡の差が非常に大きい。
よって、表面保護膜16が、金属部15が特徴的な形状で露出するように開口している開口部16aを有していることにより、他の金属配線などの周辺部分に対する濃淡の違いが大きいので、金属部15の露出している十字型の部分を、アライメントマークとして高精度で容易に検出することが可能となる。それゆえ、正確な位置合わせを行うことが可能となる。
また、金属部15の露出部分は、他の周辺部分に比べてはっきりと白く映るので、金属部15の下方周辺の空間に(すなわち、アライメントマークの下方に重ね合わせて)、下層金属配線13を配置することが可能となる。よって、下層金属配線13のパターンレイアウトは、アライメントマークのための制限が無くなるので、LSIの回路を、従来に比べて高い自由度で有効的に設計することが可能となる。
なお、LSIチップ10をSOFなどに載せた後、表面保護膜16に被覆されていない上層金属配線の電極は、ワイヤを用いたワイヤボンディングなどにより、SOFに形成された端子と電気的に接続される。そして、LSIチップ10は封止樹脂により封止され、実装が完了する。
ここで、表面保護膜16に被覆されていない金属部15の露出部分は、LSIチップ10の実装が完了するまで、露出したままの状態となる。通常、アルミニウムを露出しておくと、腐食が起こる。これに対し、LSIチップ10では、金属部15は、パターン形成の製造工程にてエッチング液の溶融から保護するために、チタンが薄く被覆されている。これにより、このチタン膜が保護膜の役割を担い、腐食が防止されている。
また、表面保護膜16の金属部15上の一部を開口する工程、すなわち表面保護膜16の開口部16aを形成する工程は、従来の製造工程の延長線上にある。つまりは、LSIチップ10に電極を設けるために、表面保護膜16の一部を除去している。この除去する工程と同じタイミングで金属部15上の表面保護膜16を除去することにより、製造工程を特別に追加すること無く、表面保護膜16の金属部15上の一部を開口することが可能となっている。
また、上述したLSIチップ10では、金属部15の形状および表面保護膜16の開口部16aの形状を十字型としているが、これに限るものではなく、他の形状、例えば、L字型や、T字型、円形などであってもよい。すなわち、アライメントマークとしては、認識しやすく、周りの形状とは違う特徴的な形状を持ったマークであることが望ましい。
さらに、上述したLSIチップ10では、金属部15と表面保護膜16の開口部16aとは同一形状であるが、異種形状とすることもできる。表面保護膜16の開口部16aは、LSIチップ10の上側から見て、金属部15の外形(形成領域)よりも内側に配置されていればよい。
図3(a)〜(c)は、LSIチップ10の上側から見たときの、金属部15と表面保護膜16の開口部16aとが異種形状の場合のアライメントマークの形状を示す図である。
図3(a)に示すアライメントマークでは、金属部15の形状が楕円形であり、表面保護膜16の開口部16aの形状が十字型である。これにより、光を照射すると、金属部15の表面保護膜16に被覆されている部分(図中の黒色部分)が黒っぽく映る一方で、金属部15の露出部分(図中の白色部分)である十字型が白くはっきりと映る。
図3(b)に示すアライメントマークでは、金属部15の形状が長方形であり、表面保護膜16の開口部16aの形状が楕円形を4分割した形状である。これにより、光を照射すると、金属部15の表面保護膜16に被覆されている部分(図中の黒色部分)が黒っぽく映る一方で、金属部15の露出部分(図中の白色部分)である楕円形を4分割した形状が白くはっきりと映る。
図3(c)に示すアライメントマークでは、金属部15の形状が長方形であり、表面保護膜16の開口部16aの形状が十字型である。これにより、光を照射すると、金属部15の表面保護膜16に被覆されている部分(図中の黒色部分)が黒っぽく映る一方で、金属部15の露出部分(図中の白色部分)である十字型が白くはっきりと映る。
また、アライメントマークは、複数の形状(区域)に分割されたものから構成されていてもよい。この場合、予め、アライメントマークの外形寸法を設定しておき、その寸法に収まるように形状を決めることができる。
図4は、LSIチップ10の上側から見たときの、複数の形状に分割されたものから構成されているアライメントマークの形状を示す図である。
図4に示すように、アライメントマークは、中央に位置する十字型の金属部15aと、4隅にそれぞれ位置するL字型の金属部15b〜15eとからなる。表面保護膜16の開口部16aは、金属部15a〜15eの外形を内側に一定値オフセットした形状をそれぞれ有している。これにより、光を照射すると、金属部15a〜15eの表面保護膜16に被覆されている部分(図中の黒色部分)が黒っぽく映る一方で、金属部15a〜15eの露出部分(図中の白色部分)の特徴的な形状が白くはっきりと映る。
なお、アライメントマークは、周辺領域に映る形状との差を出して、確実に認識できるようにするために、ある程度のサイズが必要である。例えば、図4に示すアライメントマークは、表面保護膜16の開口部16aの外周ラインの幅Wが、min.20(μm)に設定され、min.20(μm)×min.20(μm)の領域に形成される。
また、金属部15は、アライメントマークとして、LSIチップ10を実装する際の位置合わせに利用されるので、十分な位置合わせを行うために、少なくとも2箇所に設けることが望ましい。
図5(a)〜(c)は、LSIチップ10の上側から見たときの、金属部15の一配置例を示す図である。図5(a)〜(c)に示すように、LSIチップ10には、外部と接続される電極17が、対向する各辺に沿って、複数個が1列で、それぞれ設けられている。
図5(a)は、同一形状(十字型)の金属部15を対角線上に2ヶ所設置した場合を示している。図5(b)は、異種形状(丸型+十字型)の金属部15を一辺の各端に2ヶ所設置した場合を示している。1つのLSIチップ10に形成する金属部15(表面保護膜16の開口部16a)は、同一形状であっても、異種形状であってもどちらでもよい。図5(c)は、同一形状(十字型)の金属部15を4隅に4ヶ所設置した場合を示している。
このように、金属部15は、2箇所以上で、かつ、できるだけ距離を離して配置することが望ましい。これにより、2次元方向および回転方向のズレを抑制した位置合わせを行うことが可能となる。
なお、上述したLSIチップ10では、金属部15をアライメントマークとして用いたが、これに限らず、他の用途で用いてもよい。例えば、LSIの回路と電気的に接続することにより、信号端子の電極としても兼用することができる。この場合、信号端子の電極となるパターン形状(表面保護膜16の開口16aの形状)と違いを持たせることで実現することができ、これにより、無駄な検出パターンを削除することが可能となる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
通常、LSIチップには、各種のアライメントマークが共存するかたちで存在している。特に、LSIチップ形成後に端子部に金バンプを形成する場合、バンプ形成工程はウェハープロセスで行われるので、個々のLSIチップの位置を認識するためのアライメントマークが必要となっている。バンプ形成工程では、LSIチップに形成された各種のアライメントマークを、予め登録された形状と比較し、一致した形状のものをチップ位置認識用のアライメントマークと認識することによって、LSIチップの位置が認識される。
図8は、バンプ形成工程でチップ位置を認識するための専用アライメントマーク18が設置されたLSIチップ10’の一構成例を示す上面図である。
図8に示すように、LSIチップ10’では、同一形状(十字型)の金属部15が対角する2箇所に設置されるとともに、専用アライメントマーク18が1箇所に設置されている。専用アライメントマーク18は、金属部15と同層にて、アルミニウムを主成分としたメタル層で形成されており、その上に表面保護膜16が積層(被覆)される。専用アライメントマーク18は、例えば20μm×60μm程度の大きさで形成される。
ところが、図8や図5(a)〜(c)に示したように、アライメントマークとしての金属部15を2ヶ所以上に設置する場合、実装時の2次元方向および回転方向のズレを抑制した位置合わせを行うことは可能となるが、専用アライメントマーク18などの各種のアライメントマークも別途設置する必要があるため、チップサイズの増大を招いてしまう。
そこで、上記2つの目的をもったアライメントマーク、すなわち、LSIチップ10’をCOF実装技術を用いてテープにマウント/ボンディングする実装工程においてLSIチップ10’の位置を認識するためのアライメントマークと、バンプ形成工程においてLSIチップ10’の位置を認識するためのアライメントマークとを共用するアライメントマークが望まれているが、アライメントマークの共用が困難な場合がある。
図9は、LSIチップ10’をウェハー上に並べた状態の一部を抜き取った構成を示す上面図である。
バンプ形成工程では、ウェハー上に配列されたLSIチップ10’に対し、予め定められた大きさの領域(認識視野)で、専用アライメントマーク18がサーチされる。専用アライメントマーク18の形状は予め登録されており、領域Zのようなサーチ位置において、専用アライメントマーク18が検出され、チップ位置の認識が行われる。
一方、金属部15を2つの目的をもったアライメントマークとして共用した場合、金属部15の外形形状を登録し、サーチすることになる。しかし、サーチする位置によっては、領域Yのように、2つの同一形状のマークが混在する。すなわち、あるLSIチップ10’の端に設置された金属部15と、斜め方向に隣接するLSIチップ10’の端に設置された金属部15とが混在することになる。
それゆえ、予め登録しておいたアライメントマークを検出することは可能となるが、検出したアライメントマークがいずれのLSIチップ10’のものであるかの識別が困難となる。その結果、LSIチップ10’の位置を認識するためのアライメントマークとしては使用できない。このような理由から、アライメントマークの共用が困難となっているため、専用アライメントマーク18が用いられている。
これに対し、本実施の形態では、アライメントマークを共用することができる構成について説明する。
図10は、本実施の形態のLSIチップ20の一構成例を示す上面図である。図11は、図10に示したLSIチップ20の、(a)はa−a線断面図であり、(b)はb−b線断面図であり、(c)はc−c線断面図であり、(d)はd−d線断面図である。
図10および図11に示すように、本実施の形態のLSIチップ20(半導体装置)は、シリコン基板11(半導体基板)、層間絶縁膜層と金属配線層とを含む多層配線層21、金属部15A、金属部15B、および表面保護膜16を備えている。
なお、図示していないが、LSIチップ20では、金属部15Aおよび金属部15Bと同一層であって干渉しない領域に、最上層金属配線(金属配線)や電極が備えられている。このようにLSIチップ20は、複数層の多層配線構造(金属配線層)を有するものであるが、この総数には限定されず、1層でも3層以上であっても同様に効果を奏することができる。
シリコン基板11の回路形成面には、多層配線層21が積層されている。多層配線層21は、層間絶縁膜からなる層間絶縁膜層と、金属配線が形成されてなる金属配線層(第2金属配線層)とが、積層されて構成されている。層間絶縁膜層と金属配線層とは、交互に積層され、少なくとも、シリコン基板11に隣接する位置である最下層と最上層とに、層間絶縁膜層が位置するように構成されている。ここで、多層配線層21の最上層に位置する層間絶縁膜層を、最上層層間絶縁膜22とする。
層間絶縁膜は、シリコン酸化膜からなり、主にプラズマCVDで形成されるが、これに限らず、平坦性向上を目的にCMP法を用いたり、SOG(スピンオングラス)膜をプラズマCVD膜と積層して形成する方法を用いてもよい。層間絶縁膜は、シリコン基板11の回路への電気信号の入出口(導電部)を開口するように形成される。
金属配線は、シリコン基板11の導電部と最上層金属配線とにそれぞれ電気的に接続されるように設けられている。金属配線は、アルミニウム−シリコン系合金(Al−Si系合金)、または、アルミニウム−銅系合金(Al−Cu系合金)からなる。また、それら合金の下層には、バリアメタルとしてのチタンと窒化チタンとの積層膜、上層には、光の反射防止膜としての窒化チタンの単層膜が形成されていることがある。
最上層層間絶縁膜22は、シリコン酸化膜からなり、下層の層間絶縁膜と同様の方法で形成される。最上層層間絶縁膜22は、その下層の金属配線間を埋め、かつ、下層の金属配線の導電部を開口するように形成される。
最上層層間絶縁膜22上には、最上層金属配線、金属部15Aおよび金属部15Bが積層されている(第1金属配線層)。最上層金属配線、金属部15Aおよび金属部15Bは、下層の金属配線と同様の材料からなり、同一の製造工程で同時に形成される。
最上層金属配線は、一方の端が下層の金属配線の導電部と電気的に接続されるように設けられている。最上層金属配線の他方の端は、LSIチップ20の外部と接続可能な電極として設けられている。
金属部15Aおよび金属部15Bは、LSIチップ20のアライメントマークとして使用される部分である。金属部15Aは、上側から見て十字型の形状を有し、LSIチップ20の左上角であって、最上層金属配線と干渉しない位置に設けられている。金属部15Bは、上側から見て2つの矩形をずらして重ねたような変形形状を有し、LSIチップ20の右下角であって、最上層金属配線と干渉しない位置に設けられている。つまりは、金属部15Aおよび金属部15Bは、対角に配置されているとともに、積層方向から見たとき異なる外形形状を有している。
最上層金属配線、金属部15Aおよび金属部15B上には、表面保護膜16が積層(被覆)されている。表面保護膜16は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜の単層、またはそれらの積層膜からなり、光の吸収率および反射率に応じて選択すればよい。表面保護膜16は、最上層金属配線、金属部15Aおよび金属部15Bの各間を埋めるように形成されるとともに、最上層金属配線の電極、並びに、金属部15Aおよび金属部15B上の一部を開口するようにエッチングされる。
なお、表面保護膜16の金属部15A上の開口部16aAは、上側から見て、金属部15Aの外形よりも内側にオフセットした、十字型の形状を有している。また、表面保護膜16の金属部15B上の開口部16aBは、上側から見て、金属部15の外形よりも内側に位置する、開口部16aAと同一の十字型の形状を有している。
このような構成を有するLSIチップ20では、金属部15Aおよび金属部15Bの何れか一方を、バンプ形成工程におけるチップ位置認識用のアライメントマークとして利用することが可能となっている。
図12は、LSIチップ20をウェハー上に並べた状態の一部を抜き取った構成を示す上面図である。
図12に示すように、バンプ形成工程において、アライメントマークをサーチする際、サーチする位置によっては、領域Zのように、隣接するLSIチップ20の金属部15Aおよび金属部15Bが混在する。しかしながら、このように混在する場合であっても、金属部15Aと金属部15Bとは異なる外形形状を有しているので、パターン識別が可能となっている。よって、どちらか一方、例えば金属部15Bをアライメントマークとして予め登録しておくことによって、金属部15Bの外形形状を容易に検出し、LSIチップ20の位置を問題無く認識することが可能となる。
次いで、バンプ形成工程において金バンプが形成され、その後の工程にて個片化されたLSIチップ20は、例えば、COFやプリント基板などに実装される。この実装工程では、表面保護膜16の開口部16aAおよび開口部16aBにより、金属部15Aおよび金属部15Bが露出している部分を、アライメントマークとして利用する。
画像認識装置からLSIチップ20の表面に光を照射すると、表面保護膜16に被覆されている部分は、光が少なからず吸収されるので、画像にはグレーっぽく映る。一方、金属部15Aおよび金属部15Bの露出している十字型の部分は、反射光が表面保護膜16に吸収されないので、画像には白っぽく映る。それゆえ、画像では濃淡の差が非常に大きい。
よって、表面保護膜16が、金属部15Aおよび金属部15Bが特徴的な形状で露出するように開口している開口部16aAおよび開口部16aBを有していることにより、他の金属配線などの周辺部分に対する濃淡の違いが大きいので、金属部15Aおよび金属部15Bの露出している十字型の部分の外形形状を、アライメントマークとして光学的に高精度で容易に検出することが可能となる。それゆえ、正確な位置合わせを行うことが可能となる。
しかも、金属部15Aおよび金属部15Bは対角の2箇所に配置されているので、2次元方向および回転方向のズレを抑制した位置合わせを行うことが可能となる。
よって、LSIチップ20では、金属部15Aおよび金属部15Bは、バンプ形成工程および実装工程でのLSIチップ20の認識に利用することが可能となる。つまりは、別途設置していた専用アライメントマーク18を、金属部15Aおよび金属部15Bで共用することが可能となる。したがって、LSIチップ20上に専用アライメントマーク18を形成すべき面積を縮小することが可能となり、その結果、LSIチップ20のサイズを縮小化することが可能となる。
換言すると、バンプ形成工程で用いるアライメントマークとテープ実装工程で用いるアライメントマークとを共用して用いることができるので、専用アライメントマーク18は不要となり、チップ面積の増大を抑えたLSIチップ20を提供することが可能となる。さらに、有効に回路をレイアウトすることが可能となる。
なお、金属部15Aおよび金属部15B上の表面保護膜16の一部を開口する工程、すなわち表面保護膜16の開口部16aAおよび開口部16aBを形成する工程は、従来の製造工程の延長線上にある。つまりは、LSIチップ20に電極を設けるために、表面保護膜16の一部を除去している。この除去する工程と同じタイミングで金属部15Aおよび金属部15B上の表面保護膜16を除去することにより、製造工程を特別に追加すること無く、金属部15Aおよび金属部15B上の表面保護膜16の一部を開口することが可能となっている。
また、上述したLSIチップ20では、金属部15Aの外形形状を十字型とし、金属部15Bの外形形状を2つの矩形をずらして重ねたような変形形状としているが、これに限るものではなく、他の形状、例えば、L字型や、T字型、円形などであってもよい。すなわち、アライメントマークとしては、金属部15Aの外形形状と金属部15Bの外形形状とがパターン認識上異なっているとともに、認識しやすく、周りの形状とは違う特徴的な形状を持ったマークであることが望ましい。
さらに、上述したLSIチップ20では、表面保護膜16の開口部16aAおよび開口部16aBの外形形状を十字型としているが、これに限るものではなく、他の形状、例えば、L字型や、T字型、円形などであってもよい。表面保護膜16の開口部16aAおよび開口部16aBは、LSIチップ20の上側から見て、金属部15Aおよび金属部15Bの外形(形成領域)よりも内側に配置されていればよい。
なお、アライメントマークは、周辺領域に映る形状との差を出して、確実に認識できるようにするために、ある程度のサイズが必要である。例えば、図10に示すアライメントマークでは、表面保護膜16の開口部16aAおよび開口部16aBは、外周ラインの幅w1がmin.10(μm)に設定され、min.50(μm)×min.50(μm)の領域に形成される。また、金属部15Aおよび金属部15Bは、外周ラインの幅w2がmin.20(μm)に設定され、min.60(μm)×min.60(μm)の領域に形成される。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、アライメントマークを利用する分野に好適に用いることができるだけでなく、アライメントマークを具備する装置や該装置の製造方法に関する分野にも好適に用いることができ、さらには、金属部を用いて何かを検出・認識する技術にも広く用いることができる。
10,20 LSIチップ(半導体装置)
11 シリコン基板(半導体基板)
12 第1層間絶縁膜
13 下層金属配線(金属配線)
14 第2層間絶縁膜
15,15a〜15e,15A,15B 金属部
16 表面保護膜
16a,16aA,16aB 開口部
17 電極
18 専用アライメントマーク
21 多層配線層
22 最上層層間絶縁膜

Claims (8)

  1. 光学的に検出可能な金属部が設けられた半導体装置であって、
    半導体基板と、
    上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、
    上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、
    上記表面保護膜は、上記金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 上記金属部が所定の形状で露出している部分は、アライメントマークであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 上記金属配線層は、
    上記表面保護膜と隣り合う、上記金属配線および上記金属部が形成されている第1金属配線層と、
    上記第1金属配線層と上記半導体基板の一方の面との間に配置されており、上記金属配線が形成されている、少なくとも1つの第2金属配線層とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 上記金属部と上記表面保護膜の開口部とは、積層方向から見たとき、同一形状または異種形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 上記金属部は、積層方向から見たとき、複数の区域に分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 上記金属部は、少なくとも2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  7. 光学的に検出可能な金属部が設けられた半導体装置であって、
    半導体基板と、
    上記半導体基板の一方の面に積層されており、金属配線および該金属配線と干渉しない金属部とが形成されている金属配線層と、
    上記金属配線層を被覆する表面保護膜とを備え、
    上記金属部は、上記半導体基板の一方の面における対角の2箇所に配置されているとともに、該各金属部は、積層方向から見たとき異なる外形形状を有しており、
    上記表面保護膜は、上記各金属部が所定の形状を露出するように開口している開口部を有していることを特徴とする半導体装置。
  8. 積層方向から見たときの、上記各金属部の外形形状、および該各金属部の所定の形状で露出している部分の外形形状は、アライメントマークであることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
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